2017年10月21日 (土)

遠刈田こけしの耳かき -宮城県蔵王町-

宮城県刈田郡蔵王町の遠刈田(とおがった)温泉を中心とした伝統的なこけしは「遠刈田(系)こけし」と呼ばれています。

これはその遠刈田こけしの耳かきです。

遠刈田こけしは,細めの胴体,頭部の赤い放射状の飾り,おかっぱ,切れ長の目,胴体の菊の模様などが特徴とされているのですが,それらの特徴が見事に表現されています。

それどころか,髪や頭の赤い飾り,菊の葉っぱなどの周囲が実際に彫られていて,精巧な作りとなっています。

耳かき用のこけしと言えども決して手を抜かない職人の心意気を感じさせてくれる耳かきです。

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2017年10月12日 (木)

夜景写真 -皿倉山(福岡県北九州市)・火の山公園(山口県下関市)-

 私は普段,料理やご当地耳かきの写真撮影が中心なので,もっぱらコンパクトデジタルカメラを使用しています。

 コンパクトデジタルカメラは,持ち運びに優れ,いつでもどこでも気軽に撮影できるので,私にとってはこれが一番使い勝手が良いのです。

 とは言え,せっかくの一眼レフを使わずに放っておくのはもったいないですし,いざ集合写真などを撮ろうとした時に,カメラに慣れておかないとうまく撮れないので,できる限り使った方がいいことは確かです。

 そこで今回,夜景を撮影すべく,マイカーに一眼レフカメラ一式と三脚を積み込み,福岡県北九州市と山口県下関市へ出かけました。


皿倉山から眺めた北九州市・下関市の夜景


 最初に訪れたのは福岡県北九州市八幡東区にある皿倉山(さらくらやま)です。

 北九州市内には夕方着きました。

 皿倉山のふもとにある駐車場に車を止め,ケーブルカーとスロープカーに乗って山頂を目指しました。

 ケーブルカー内でカメラを持っている方はたくさんみかけましたが,大きな三脚まで持って気合い入れまくりの人間は私だけでした(笑)。

 ケーブルカーやスロープカーで山頂に近づくにつれ,眼下に宝石を散りばめたような光景が広がりました。

 ベストポジションを探し,カメラを三脚で固定してセルフタイマーで撮影しました。

(皿倉山から眺めた北九州市・下関市の夜景)
Photo
※写真をクリックすると拡大します。
ニコンD7100・AF-S DX NIKKOR 18-105mm f3.5-5.6/18mm・マニュアルモード・f11・4秒・-0.5補正・ISOオート/1800・AWB

 山頂から西側,洞海湾(どうかいわん),八幡製鉄所,スペースワールド,若戸大橋,遠く関門海峡方面を眺めた様子です。

 写真中心部の明るい箇所はスペースワールドや大型ショッピングセンターなどで,右端にはとても小さいですが関門海峡や下関の「海峡ゆめタワー」も確認できます。

 手前のオレンジ色のラインは北九州都市高速道路です。

 頂上からは,東西に渡って北九州市を一望することができ,その絶景に時が経つのを忘れてシャッターを押し続けました。

 皿倉山は「新日本三大夜景」の1つとされていて,今回御紹介した夜景はその一部だけですので,機会があればぜひ直接御覧いただき,感動を味わっていただきたいです。


火の山公園から眺めた関門橋・関門海峡

 続いて,門司側から車で関門トンネルを渡り,山口県下関市にある「火の山公園」を訪問しました。

 「火の山公園」の山頂からは,間近に関門橋や関門海峡を観賞することが出来ます。

 火の山公園の山頂の展望スポットは複数あるので,初めて訪問した私は,重いカメラや三脚を担いで,山を登ったり下りたり,納得できる撮影ポイントを見つけるまでが大変でした。

 結局撮影ポイントは火の山ロープウェイ乗り場付近に落ち着き,三脚を設置し,本腰を入れて撮影しました。

 様々なアングルから関門橋を撮影したのですが,やはり全体が写った写真が安定しているように思い,次の写真を選びました。

(火の山公園から眺めた関門橋・関門海峡)
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※写真をクリックすると拡大します。
ニコンD7100・AF-S DX NIKKOR 18-105mm f3.5-5.6/28mm・マニュアルモード・f11・2秒・ISOオート/4000・AWB

 火の山公園から眺めた夜の関門橋・関門海峡の様子です。

 写真の手前右側が本州(山口県下関市),関門橋をはさんで左側が九州(福岡県北九州市),写真奥側中央には北九州市門司区にある門司港レトロ地区が広がっています。

 関門海峡(関門橋)の中心あたりが山口県と福岡県の県境であり,本州と九州の分かれ目となるのですが,自動車,バス,電車,徒歩(「関門トンネル人道」と呼ばれる徒歩で渡れる海底トンネルがあります。)…いずれの交通手段でもこの関門橋や関門トンネルを通過する瞬間は別世界に入ったような特別で新鮮な気持ちになります。

 そうした特別な感情も抱くからでしょうか。
 関門橋は,壇ノ浦パーキングエリア・火の山公園・唐戸市場など下関側から眺めても,めかりパーキングエリア・和布刈(めかり)公園・門司港レトロなど門司側から眺めても,また日中でも夜でも,絵になるような気がします。

 そんな魅力いっぱいの関門橋,関門海峡にぜひお越しください。


<関連リンク>
 「皿倉登山鉄道株式会社(皿倉山ケーブルカー)
 「楽しも!(火の山公園・展望台・火の山ロープウェイ)」(下関市公式観光サイト)

<関連記事>
 「広島市南区の黄金山と「黄金山まんじゅう」」(黄金山の夜景)
 「鯨の食文化3 -捕鯨問題を文化人類学的視点から考える-」(関門橋の様子)

2017年10月 5日 (木)

広島の名物・郷土料理3 -海田町のひまわり菓子-

 今回は私の故郷,広島県安芸郡海田町のお土産を御紹介します。


海田名所煎餅

 海田の名所や著名人が焼印された甘いたまごせんべいです。

 公益社団法人海田町シルバー人材センターで製造されています。

(海田名所煎餅)
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 写真左上の焼印は「日浦山(ひのうらやま)」です。

 標高345.9mの小高い山で,頂上まで登ると海田町全体を眺めることができます。

 気軽に登山でき,頂上からは素晴らしい眺望が望めることから海田町のシンボルの1つとなっています。

 右に移動し,写真右上の焼印は「旧千葉家住宅」です。

 海田は旧山陽道(西国街道)の宿場町として栄えた街ですが,旧千葉家住宅は江戸時代に御茶屋(本陣)や脇本陣に準ずる施設として大名など要人が使用した施設です。

 写真左下の焼印は「織田幹雄」氏です。

 アムステルダムオリンピックの三段跳で日本人初の金メダルを獲得された方です。

 右に移動し,写真右下の焼印は「ひまわり大橋」です。

 海田町の町花が「ひまわり」で,かつて海田が「鼓浦」と呼ばれていたことにちなみ,楽器の鼓をデザインした橋となっています。

 こうした海田の名所や著名人に思いを馳せながらいただくことができる,素朴でほんのり甘いたまごせんべいです。


海田ひまわり煎餅

 「海田名所煎餅」と同じシリーズのせんべいです。

 中央に海田町の町花「ひまわり」の種がのせられています。

(海田ひまわり煎餅)
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 「海田名所煎餅」の原材料は,小麦粉,砂糖,卵,食塩ですが,この「海田ひまわり煎餅」はさらにバターやはちみつが加えられており,厚みもあって,より洋菓子っぽく仕上げられています。

(「海田名所煎餅」・「海田ひまわり煎餅」(包装))
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 公益社団法人海田町シルバー人材センターでは,この2種類のせんべいのほか,生姜・抹茶・黒米(古代米)の3つの味わいを楽しめる雷おこしに似た「海田おこし」というお菓子も製造・販売されています。

 「海田名所煎餅」,「海田ひまわり煎餅」,「海田おこし」は海田町内の主要店舗や広島市内の「ひろしま夢ぷらざ」などで購入することができます。


ひまわりがいっパイ

 海田町南本町にある老舗洋菓子店「カルム」の看板菓子の1つ「ひまわりがいっパイ」です。

(ひまわりがいっパイ(包装))
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 ローストしたひまわりの種がのせられたあん入りパイ饅頭です。

 オリジナルは抹茶あんで,そのほかにも,小豆,ごま,ミルク,カボチャなど様々な味が用意されています。

(ひまわりがいっパイ)
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 写真の左が抹茶あん,右が小豆あんです。

 抹茶あんは,白インゲン豆をベースに抹茶が入ったあんで,抹茶あんの緑,小麦色の丸いパイ,中心部のひまわりの種により,ひまわり畑に咲くひまわりのように見えます。

 一方の小豆あんは,つぶあんで,かくし味として藻塩が使われています。

 バター風味のパイと和菓子のあんとの相性が抜群であることは言うまでもありません。


ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み

 2017年9月1日から販売が開始された海田町の新銘菓「ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み」です。

(ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み(包装))
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 海田町の町制施行60周年を記念して実施された広島安芸商工会の「特産品コンテスト」で最優秀賞を受賞し,商品化されたお菓子です。

 広島県立海田高等学校家政科の生徒が考案しました。

 しおりの表紙には,ひまわりの花と種,輪切りのレモンが描かれています。

(ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み)
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 一口サイズの四角いフロランタンが1袋に2個入っています。

 海田町花「ひまわり」の種と広島県特産のレモンが使われています。

 通常,フロランタンと言えば,クッキー生地にキャラメルベースのアーモンドスライスをのせたものを意味しますが,このお菓子はアーモンドスライスの代わりにローストされたひまわりの種が使用されています。

 と,ここまでの説明ならある程度の味の想像はできるかと思いますが,実はキャラメルの味がサプライズなのです。

 しおりの表紙に「広島県特産のレモンをふんだんに使い」とあるとおり,キャラメルソースにふんだんに広島レモンの果汁が入れられているのです。

 キャラメルの味に負けないくらいレモンの風味・酸味を強く感じます。

 フロランタンの見た目で味を想像して食べたら,そのギャップに驚かれることでしょう。

(ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み(しおり))
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 私の母校でもある海田高校の生徒が考案し,広島市内の洋菓子店「gra・gr(グラグール)」により商品化された海田の新銘菓「ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み」。

 海田町内の主要店舗,広島市内の「ひろしま夢ぷらざ」,「gra・gr(グラグール)」などで購入することができます。


<関連記事>
 「高校生がレシピを考案。海田町に甘酸っぱい新焼き菓子が誕生」(広島安芸商工会)

<関連リンク>
 「ひろしま夢ぷらざ」(広島市中区本通8-28)
 「gra・gr(グラグール)」(広島市中区三川町4-8)
 「広島県立海田高等学校

2017年9月30日 (土)

こけし(山形)の耳かき -山形県山形市-

 山形のこけしには,大きく分けて3つの種類(肘折(ひじおり)系・山形系・蔵王系)がありますが,この耳かきのこけしは,胴が太く,肩に段があり,菊の描彩もあることから,肘折系(肘折温泉由来)が表現されているのだと思います。

 大きいこけしと小さいこけしそれぞれの耳かきがあったので,大きい方を選びました。

 背丈が約3.5cmあります。

 こけしは,東北地方の温泉地のお土産品として有名ですが,山形や宮城を旅行して,その種類・数の多さに驚きました。

 お土産のこけしと同様に,この耳かきのこけしも,木を削って1本1本手書きで描いておられるのでしょう。

 東北にはこけしの絵付け体験ができるお店がありますが,こうした小さなこけしの絵付けをし,出来上がったこけしを耳かき,ストラップ,キーホルダーなどにする気軽な体験があれば楽しそうです。

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2017年9月24日 (日)

あずきの研究13 -御座候本社工場・あずきミュージアム見学-

 少し前のことですが,兵庫県姫路市にある御座候(ござそうろう)の本社工場と,併設されている「あずき」をテーマにした全国でも珍しい博物館「あずきミュージアム」を訪問しました。

 小豆が大好物の私にとってはまさに聖地とも言える場所で,2回目の訪問となります。

 今回は,この御座候本社工場や「あずきミュージアム」の様子,ミュージアムレストラン・工場ショップで味わった食べ物などを御紹介したいと思います。


あずきミュージアム

 御座候本社・工場,あずきミュージアムは,姫路駅南口から山陽新幹線高架沿いを東に約15分歩いたところにあります。

 山陽新幹線の車内からも,御座候本社に掲げられた「姫路にうまいもの 御座候」と記された看板を見ることが出来ます。

(御座候本社工場)
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 この本社工場の建物の奥にあずきミュージアムがあります。

(あずきミュージアム入口)
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 ミュージアムの周りは照葉樹を中心とした緑に囲まれ,ゆったりとした時間を過ごせるよう工夫されています。

 あずきミュージアムでは,小豆栽培の歴史,小豆の品種,世界の小豆食,小豆にまつわる行事や伝承,小豆の赤の世界,小豆が育つ環境である照葉樹林帯の特徴(「照葉樹林文化」)などが紹介されています。

(エリモショウズ)
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 北海道・十勝で栽培されている「エリモショウズ」と呼ばれる小豆です。

 御座候の赤あん(小豆あん)に使われている品種です。

 ミュージアム内には,オリジナルグッズが販売されているショップや,小豆のお菓子作りが体験できる調理体験室などもあり,1日中楽しめるようになっています。


御座候工場見学

 あずきミュージアムに隣接する工場ショップで受付をし,御座候の工場を見学させていただきました。

 赤あん(小豆あん)と白あん(手亡あん)の製アン工程を中心に見学しました。

 工場は主に午前中に稼働し,夕方,全国約80店舗へ出荷されます。

 あんは炊きあがるまでに約1時間かかります。

(製アン釜から白あんが取り出される様子)
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 写真は,工場2階にある製アン釜で出来上がった白あんを台車に取り出している様子です。

 この製アン釜で御座候(今川焼き)約3,300個分の量になるというお話でした。

 ちなみに,赤あんと白あんの生産割合は赤7割,白3割だそうです。

 台車にのせられた白あんは,工場2階から1階に通じるアンホッパーを経由して1階に移動し,個別の缶容器に詰められます。

(白あんをアンホッパーに投入している様子)
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 写真は白あんを1階(真下)のアンホッパーに投入している様子を撮影したものです。
 間近で見ると,とても迫力がありました。

(赤あん缶と白あん缶)
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 アンホッパーから充填機を使って,缶容器に詰められ,コンベアで運ばれている様子です。

 この1缶で御座候(今川焼き)約360個分の量があるそうです。

 このあと赤あん・白あんは缶容器ごと冷まされ,全国約80店舗に出荷されるとのお話でした。

(御座候トラック)
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 御座候の紙容器そのままのデザインのトラックです。
 個人的に,こういう発想は大好きです。


工場ショップ

 工場に併設されている工場ショップに寄りました。

 ここでは,焼きたての御座候のほか,あずきソフトや各種ドリンク,そしてジャンボ餃子・坦坦麺・肉まんといった御座候の中華料理まで味わうことが出来ます。

 私はお目当ての御座候を注文しました。

 作り置きではなく,注文を受けてから1個1個丁寧に作られるので,少し時間がかかります。

(工場ショップで御座候が作られる様子)
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 冒頭で,今回が2回目の訪問となることをお話ししましたが,初めて訪問した際は出来上がりまでに時間がかかることを考慮しておらず,注文して待っている間に帰りの電車の発車時刻が迫ってしまったので,キャンセルさせてもらい,泣く泣く姫路駅へ走って帰った苦い思い出があります。

 そんな経験もあったので,今回は余裕を持って注文しました。

 庭を眺めながらのんびり待っていると,少し経って待望の御座候が出来上がりました。

(工場ショップの御座候)
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 黄金色をした出来たて,アツアツの御座候です。

(工場ショップの御座候(中身))
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 中のあんも,黒色というよりは小豆の色が映えた赤色で,とろけるようなやわらかさに仕上がっていました。

 早速いただいてみると,皮が薄くてパリパリしており,これまでの御座候では味わったことのない食感に感動しました。

 中の赤あんは工場直送で新鮮なことから美味しいと言えるでしょうが,これは基本的には店舗販売のものと変わらないはずですから,やはりその皮の仕上がりに価値があると言えるでしょう。

 御座候を作っておられた方にその秘密を伺ってみました。


 私:「お店で売られている御座候と違う美味しさですね。特に皮がパリッとしているのが印象的です。いい銅板を使っておられるのでしょうね。」

 店員:「実は銅板はどの店も同じなんですよ。皮がパリッと仕上がっているのは焼きたてをすぐに召し上がるからなのです。お持ち帰り用の紙容器に入れるだけで,蒸発する水分ですぐに皮がふやけてしまうのです。」

 私:「だから焼きたてを皿で出されるのですね。」

 店員:「そうです。極端な話,皿で焼きたてをお出ししても,皿にくっついている御座候の下側の皮は,蒸気の逃げ場がなく,すぐにふやけてしまうので,上側と下側でも食感が異なってくるのですよ。」


 なるほど,皮がとてもデリケートなんですね。
 
 店舗でこの食感を味わいたいなら,お皿を持参し,焼きたてを皿に置いてもらう(または手渡しでもらう)よう注文すればよいのか…と少し真面目に考えてしまいました。

 お土産に御座候の肉まんを買い,こちらは自宅で味わいました。

(御座候の肉まん)
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 中の具(アン)がとてもジューシーで,美味しくいただきました。


ミュージアムレストランのあずき粥

 お昼になり,あずきミュージアム2階のミュージアムレストランへ行きました。

 前回訪問した時は,赤飯,いとこ煮,小豆の天ぷら,小豆豆腐,うどん,あずきソフト,あずき茶などがセットになった,まさにあずきづくしの「あずき御膳」を味わったのですが,その時から次回はこれと決めていた料理がありました。

 それは「あずき粥」です。

 このあずき粥,注文を受けてから出来上がりまでに,約1時間も待つ必要があるのです。

 そこで私は施設見学前にあらかじめ注文しておき,見学後にレストランへ行っていただくこととしました。

(あずき粥(白小豆))
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 私が二度目の訪問にして注文することができたあずき粥です。

 小豆は赤い小豆と白小豆が選べたので,私は珍しい白小豆を選びました。

 米と白小豆を土鍋でじっくり炊き上げ,塩で味付けされたシンプルなお粥です。

 素朴な味で,食べるごとに体が喜び,胃にゆっくりとやさしくおさまっていくように感じられました。

(あずきソフトとあずき茶)
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 ほのかな小豆色をし,小豆がのせられたソフトクリームと,小豆のお茶です。

 小豆が入っていることで,和菓子のようなソフトクリームに仕上がっています。

 ひととおり食べ終えた後,温かいあずき茶を飲みながら庭園を眺め,しばらくゆっくりとした時間を過ごすことができました。


たんたん山陽店

 広島への帰途,姫路駅前の山陽百貨店地下1階にある御座候の中華料理店「たんたん山陽店」に寄ってみました。

(たんたん山陽店)
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 工場ショップでも販売されていたジャンボ餃子,坦坦麺,肉まん,焼売などをカウンター席で気軽にいただくことができるお店です。

 坦坦麺は醤油味とゴマ味噌味が用意されています。

 どのメニューも美味しそうで,しかもリーズナブルなので,食べてみたいという気持ちがとても強かったのですが,すでに御座候本社でいろんなものをいただいた後だったので少し無理があり,次回姫路を訪れた時のお楽しみとしました。

 これでまた姫路に行くきっかけができました(笑)。

 小豆に興味をお持ちの方は,ぜひ姫路においでください。

 「姫路にあずきミュージアム 御座候」(姫路にあずきミュージアムがございます)


<関連サイト>
 「御座候
 「あずきさん公式Blog(「紅葉とストラップ」2013年11月)」(コメント欄に私のコメントが掲載されています。この時豆三郎さんからいただいたお返事に刺激を受け,その後当ブログ開設(2014年1月),「あずきの研究」シリーズ執筆につながりました。)

<関連記事>
 「あずきの研究」(カテゴリー「食文化事例研究」に掲載しています。)

2017年9月20日 (水)

赤ヘル耳かき -広島県広島市-

 2本セット,しかもそれぞれの耳かきを用途別に耳の左右で使い分けるという珍しいカープの耳かきです。

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 裏に説明書きがあり,
 「この耳かきは,愛好家のより細かい要求にこたえて考案された商品です。一般の耳かきとは異なり,左右,奥・手前などさまざまな耳の穴の形状によって使い分けするようデザインされています。今までにない使用感でご満足いただければ幸いです。」
 と説明されています。

 イラスト入りの使用例もあります。

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 ステップ1として,耳の穴の側面や耳のまわりを広くおそうじします。
 これが「スターター」と呼ばれる長い方の耳かきで,先がくびれており,縦長に面取加工されています。

 ステップ2として,かきたい箇所をピンポイントできっちりおそうじします。
 これが「クローザー」と呼ばれる短い方の耳かきで,先のくびれがなく,先端が面取加工されています。

 私は集めている耳かきを使うことはないのですが,さすがにこの耳かきは使ってみないとわからないので,実際に使ってみました。

 確かに使い心地に違いを感じました。

 「スターター」は耳の穴を丸くえぐるのに都合がよく,「クロ―ザー」はピンポイントで出し入れするのに都合がよいように思いました。

 こうした機能があることに加え,カープのデザインの耳かきでもあることから,珍しく,ご当地耳かきのコレクションとしての価値もある耳かきとなっています。

 
 昨年に続き,今年も広島カープはこの耳かきのごとく他球団を見事スイープ(一掃)してリーグ優勝となりました。

 祝 広島東洋カープ 2年連続セ・リーグ優勝!(2017年9月18日)

2017年9月17日 (日)

イギリス料理の特徴と主な料理4 -ヴィクトリアケーキ-

 イギリスのヴィクトリア女王(即位1837~1901年)は,イギリスが工業化の最先進国となり,政治・経済・社会の面で繁栄期となった時代(「パクス・ブリタニカ(イギリスの平和)」)を象徴する女王です。

 1837年,18歳にして大英帝国の女王に即位しました。

(若き日のヴィクトリア女王)
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(谷川稔・北原敦・鈴木健夫・村岡健次『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』中公文庫から引用)

 初々しいヴィクトリア女王です。

 イギリスで有名なバッキンガム宮殿は,このヴィクトリア女王が即位して以降,イギリス王室の公式な宮殿となりました。

 即位後,64年の長きにわたってイギリスの王座に君臨し,政治に深く関わりました。

 そして孫にドイツ皇帝ヴィルヘルム2世(長女の子)やロシア皇后アレクサンドラ(ニコライ2世妃・次女の子)をもつなど,婚姻を通じてヨーロッパ王室のゴットマザーとなりました。

(ヴィクトリア女王)
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(玉村豊男『ロンドン 旅の雑学ノート』新潮文庫から引用)

 「こわそうな顔をしている」…って玉村さん(笑)。
 でも…確かにこの風格と凄みのある女王に抵抗しようという人や国はなかったことでしょう(笑)。

 ヴィクトリア女王と夫のアルバート公(現在のドイツ出身)は,ともに勤勉,真面目で,家族団らんを重視したことから,上流階級ではなく,むしろ中流階級の家庭像の模範を世に示したと言われています。

 そんなヴィクトリア女王の名を冠したイギリスのケーキがあります。

 その名も「ヴィクトリアケーキ」です。

(ヴィクトリアケーキ)
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 小麦粉,バター,卵,砂糖,ベーキングパウダーなどの材料で焼き上げたシンプルなケーキ生地に,ラズベリージャムをはさんで作られるケーキで,サンドイッチのようにジャムをはさむことから「ヴィクトリアサンドイッチケーキ」とも呼ばれています。

 ベーキングパウダーが使われているので,ふわふわ,サクサクした食感となっています。

 シンプルな味のケーキ生地なので,中の甘酸っぱいラズベリージャムとの相性が抜群です。

 確かに厚切りのジャムサンドという表現がぴったりです。

 このヴィクトリアケーキ,一説によると,最愛の夫アルバート公を亡くし,悲しみのまっただ中にあったヴィクトリア女王をなぐさめ,元気付けるためにティーパーティーで出されたのが始まりで,ヴィクトリア女王がとても気に入られたことから女王の名前が付けられたとか。

 ちなみに,イギリスはアフタヌーン・ティーが有名ですが,この習慣はヴィクトリア女王の時代に始まったものです。

 こうしたお話を踏まえて,もう一度ヴィクトリア女王の肖像画を御覧ください。

 一見こわそうにも見えますが(笑),その奥に,最愛の夫を亡くし,その後の生涯を喪服で過ごしたヴィクトリア女王の優しさ,さみしさ,ひたむきさ,包容力までもが表現されているように感じられないでしょうか。

 このような言い伝えのあるヴィクトリアケーキは,その後またたく間に人々に広まり,今もなおイギリスのティータイムに欠かせない定番のお菓子となっています。


<参考文献>
 谷川稔・北原敦・鈴木健夫・村岡健次『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』中公文庫
 『詳説 世界史図録』山川出版社
 玉村豊男『ロンドン 旅の雑学ノート』新潮文庫
 沼野恭子編『世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理』東京外国語大学出版会

<関連サイト>
 「パディントン」(広島県福山市沖野上町5-6-12)
 「サンドイッチケーキのレシピ」(NHK教育テレビ「グレーテルのかまど」ウェブサイト)

2017年9月13日 (水)

パンの研究3 -江川坦庵とパン祖のパン・カノンパン-

「パン祖のパン」と「カノンパン」

 前回(「パンの研究2 -パン祖 江川坦庵,韮山反射炉・江川邸・パン祖の碑-」)は江川坦庵とパンの歴史的背景を中心に御紹介しましたが,今回は江川坦庵にちなんだパンなどを御紹介したいと思います。

(「パン祖のパン」・「カノンパン」販売の様子)
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 韮山反射炉に隣接する「蔵屋鳴沢(反射炉物産館)」で販売されていた「パン祖のパン」と「カノンパン」です。

 これらのパンは,静岡県函南町にある製パン会社「グルッペ石渡食品」が,江川坦庵が焼いたパンと同じ製法で忠実に再現したものです。

(パン祖のパン・カノンパン(包装))
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 写真左上が個包装の「パン祖のパン」,その下が5個入りの「パン祖のパン」,右半分が「カノンパン」です。

 開封して中のパンを取り出してみました。

(パン祖のパン・カノンパン)
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 写真左側の丸いパンが「パン祖のパン」,右側のスティック状のパンが「カノンパン」です。

 「パン祖のパン」の原材料は「小麦粉(全粒粉),塩,米糀」,「カノンパン」の原材料は「小麦粉(全粒粉),塩,自然酵母,米糀」とシンプル・明瞭です。

 中の様子も確認しておきましょう。

(パン祖のパン・カノンパン(断面))
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 「パン祖のパン」は非常に固いパンなので,包丁でもなかなか切り分けることができません。

 一方「カノンパン」の方は食べやすいようスティック状(大砲の形)にし,「パン祖のパン」に比べて多少柔らかめに作られていますが,それでも半分に折るには相当な力が要ります。

 それでは,実食の感想もあわせて,各パンの特徴をまとめておきたいと思います。


パン祖のパン

 江川坦庵が初めてパンを焼いた時のパンと同じ製法で忠実に再現されたパンです。

 グルッペ石渡食品の石渡浩二氏が郷土資料館や江川文庫の資料を読み,何年もの試行錯誤の上に出来上がりました。

 材料に酒種を使うアイデアは,もともと半農半士で,お酒も作っていた江川家の状況も踏まえて浮かんだもののようです。

 兵糧食としてのパンで,日持ちするよう二度焼きして水分を限界まで(3~4%まで)飛ばしているため,乾パンに近い非常に固いパンです。

 サイズは直径約8cm,高さ約2cmです。

 パンを食べようとすると,パンの表面に歯が当たって止まり,さらに力を入れて噛み切ろうとすると徐々にパンに歯が食い込んでいき,最後に何とか噛み切れるほどの固さです。

 包装紙の「お召し上がり方」にも,「本製品は,二度焼き製法により水分量が非常に少なく,堅いパンです。召し上がりにくい場合は,湯茶等に浸してお召し上がりください。」と書き記されています。

 味はこれといった塩味,甘味などはほとんど感じられません。

 市販のロールパンからバター,塩,砂糖などを抜き,カリカリになるほど何度も焼き上げて水分を飛ばしたようなイメージの,シンプルで小麦の自然な味や香りが楽しめるパンでした。


カノンパン

 カノンパンは,「江川坦庵が初めてパンを焼いた時のパンと同じ製法で防災用としてアレンジしたスティックパン」と説明されています。

 長さ約13cmの棒状のパンです。

 こちらも固いことは固いのですが,それでもパン祖のパンに比べるとまだサクサクしており,スティック状なので食べやすいです。

 イタリア料理で出されるグリッシーニをより固く太くし,塩味を抜いたような味・食感です。

 そのため,食べ方の説明にも,そのまま食べるほかに,○ジャムやマーガリンをつけて食べる,○わさび漬けをつけてビールやワインのおつまみとする,○シチューに浸して食べる,○チーズフォンデュで食べるといった方法が紹介されています。

 パン祖のパンは非常に固いパンなので,食べる時に少し気合いを入れる必要がありますが,カノンパンはそこまで気合い入れなくても割合気軽にいただくことができるパンに仕上げられています。


グルッペ本町店

 韮山反射炉や江川邸を見学した後,グルッペ石渡食品の直営店舗の1つ,静岡県三島市にある「グルッペ本町店」を訪問しました。

(グルッペ本町店)
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 今回御紹介した「パン祖のパン」,「カノンパン」のほかに,日本全国ご当地パン祭りで優勝した「みしまコロッケパン」や「みしまフルーティーキャロット」など,地域の特色を生かした独創的なパンが数多く販売されています。

 私が訪問した夕方には「みしまコロッケパン」は完売していたので,コッペパンで作られたみしまコロッケサンドをいただいたのですが,確かにコロッケの衣はサクサク,中はホクホクで美味しかったです。

 また,中にレモンカスタードクリームが入ったレモンパンもいただきましたが,こちらもレモンの酸味がきいていて,美味しかったです。

 さらに,三島駅構内の売店では静岡県民のソウルフードと言われる「バンデロール」の「のっぽ(パン)」(クリーム)を買うなど,この日はパンづくしの1日となりました。


まとめ

 私は職場へのお土産の1つとして「カノンパン」を皆さんに配ったのですが,美味しいというよりは,珍しいという反応で食べていました。

 このパンはそれで正解なのだと思います。

 再現された「パン祖のパン」や「カノンパン」が,江川坦庵がパンを試作した時から150年以上経った現代のパンよりも美味しいとすれば,日本のパン業界は150年以上もの間,一体何をしていたのかという話になるわけですから(笑)。

(江川英龍(坦庵)自画像)
Photo_6
(パンフレット「重要文化財 江川邸 史跡 韮山役所跡」江川邸公開事務室から引用)
(公益財団法人江川文庫 所蔵)

 
幕末に「兵糧パン」として開発されたパン祖江川坦庵のパン。

 兵糧食に適していると判断された理由は,軽くて携行しやすく,水分が少ないので日持ちすることにあったのでしょう。

 そして味よりも実用的な食事かどうかが重視されたことと思います。

 現在販売されている「パン祖のパン」や「カノンパン」も,歴史を物語るパンというだけでなく,携行しやすく日持ちするという特徴を生かした「防災食」としても高い評価を得ておられるようです。


 今回御紹介した固い「パン祖のパン」・「カノンパン」も,それにまつわる日本のパンの歴史も,ゆっくり噛みしめながら,その本質を味わいたいものです。


<関連記事>
 「パンの研究2 -パン祖 江川坦庵,韮山反射炉・江川邸・パン祖の碑-
 「歴食の世界 -「幕末維新パン」と幕末維新期のパン開発物語-

<関連リンク>
 「蔵屋鳴沢(反射炉物産館)
 「グルッペ石渡食品
 「バンデロール

<参考文献>
 岡田 哲『明治洋食事始め』講談社学術文庫
 東嶋和子『メロンパンの真実』講談社文庫
 武光 誠『イラスト図解版 食の進化から日本の歴史を読む方法』河北書房新社

2017年9月 9日 (土)

みかん(あたみ)の耳かき -静岡県熱海市-

静岡はみかんの一大産地です。

特に一般的に「みかん」と呼ばれている「温州(うんしゅう)みかん」の生産量は日本一を誇ります。

この耳かきのみかんはこけしのような顔をしたみかんで,ヘタは緑の帽子のデザインとなっています。

仲良くペアになり,鈴も付けられています。

この耳かきの価値は何と言っても手書きで書かれた地名を示す「あたみ」という文字です。

手書きなので,お店で見ると字が1つ1つ微妙に違っていましたが,そこに温かみが感じられるのです。

「あたみ」が「あた(たか)み」を略した表現にも思えました。

和歌山のみかんの耳かき(「みかん(和歌山)の耳かき -和歌山県和歌山市-」)と同じデザインですが,よく見ると髪型や顔の表情に違いがあることがわかり,こちらも手書きならではの「味」を感じます。

2203202_2

2017年9月 8日 (金)

みかん(和歌山)の耳かき -和歌山県和歌山市-

和歌山はみかんの生産量日本一です。

有田地方の有田みかんが全国的に有名ですね。

そして紀州みかんと言えば,江戸時代,江戸でみかんの価格が高騰した情報を察知し,悪天候の中,船に大量の紀州みかんをのせて紀州から江戸へ運び,そのみかんを売って財をなした紀伊国屋文左衛門の話を思い出します。

この耳かきのみかんはギザギザの前髪もあり,こけしのような顔の表情をしています。

みかんのヘタは緑の帽子にデザインされています。

と,みかんばかり注目しがちですが,私がこの耳かきで価値があると思うのは画像下側の耳かきの柄に記されている「和歌山」という地名です。

これがなければ,愛媛でも静岡でも広島でも,みかんで有名な所ならどこで売られていてもおかしくないわけですから…。

でももしかしたら,耳かきの地名だけ変え,みかんで有名なほかの地域でも同じ耳かきが売られているかもしれませんね(笑)。

3003201

(参考)
よく似たみかんの耳かき「みかん(あたみ)の耳かき -静岡県熱海市-

«パンの研究2 -パン祖 江川坦庵,韮山反射炉・江川邸・パン祖の碑-

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