2018年4月21日 (土)

広島のレモン菓子・レモンケーキ9

 広島で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。


とびしま柑橘工房「レモンケーキ」


 広島県呉市川尻町にある「とびしま柑橘工房」の「レモンケーキ」です。

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」(包装))
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(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」(包装・裏面))
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 包装の裏面には,「とびしま海道」(広島県呉市の下蒲刈島,上蒲刈島,豊島,大崎下島,平羅島,中ノ島,愛媛県今治市の岡村島を7つの橋で結ぶ海道)の地図とともに,「愛とレモンでしまおこし」と記載されています。

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」)
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 サイズは横約7cm,幅約5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンチョコのコーティングはありません。

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」(中身))
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 半分に切ると,中にレモンジャムが入っています。

 食べるとレモンのかなり強い酸味が感じられます。

 レモンチョコのコーティングがされてない分,レモンジャムはもちろん,ケーキ生地にもレモンの酸味・風味が味わえるよう工夫されています。

 生のレモンをかじったような感覚が味わえるレモンケーキです。

 「とびしま柑橘工房」(広島県呉市川尻町西5-1-5)


マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」

 広島県福山市多治米町一丁目にある「マロンドール」の「瀬戸内レモンケーキ」です。

(マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」(包装))
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 お店では「60年の伝統の味」と紹介されていました。

(マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」)
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 サイズは横約8cm,幅約6cm,高さ約4.3cmと大きめです。

 粉糖のアイシングが厚めにコーティングされています。

(マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」(中身))
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 このアイシングにはレモン果汁とホワイトラムが入っており,酸味と深みが感じられます。

 ケーキ生地はさっくりとしており,レモンピールは入っていませんが,アイシングと一緒に食べるとレモン風味・酸味がうまく調和します。

 この厚めのアイシングが,オリジナリティと伝統を感じさせてくれます。


 「マロンドール」(広島県福山市多治米町1-6-11)


パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」

 広島市佐伯区城山一丁目にある洋菓子店「パティスリーラパン」の「おしい!広島レモンケーキ」です。

(パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」(包装))
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 包装紙に「日本一の広島レモンを使った日本で2番目においしいレモンケーキです。おしい!」と記載されています。

 広島ではなく,何と「日本で」2番目においしいレモンケーキなのです!

(パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」)
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 サイズは横約7cm,幅約5.5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンチョコのコーティングはありません。

(パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」(中身))
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 断面を御覧いただけるとお分かりのように,ケーキ生地にレモンピールがたくさん入っています。

 ケーキ生地はしっとりとしたバターケーキです。

 贅沢にたっぷり入ったレモンピールのザクザク感がレモンケーキファンにはたまらない一品です。

 えっ,まだこのレモンケーキを召し上がったことがない?
 「おしい!」(笑)


 「パティスリーラパン」(広島市佐伯区城山1-17-8)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2018年4月15日 (日)

青森・秋田の郷土菓子 バナナ最中 -青森・秋田でバナナ最中が好まれる理由-

青森・秋田にあるバナナのお菓子

 青森県や秋田県北部には「バナナ最中」と呼ばれる郷土菓子があります。

 バナナ風味の白あんを最中の皮で包んだお菓子です。

 北東北に位置する青森や秋田で,南国の果物であるバナナのお菓子が人々に好まれ,長年愛されているのはなぜか,秋田と青森のバナナ最中を御紹介しながら,その謎を解明したいと思います。


煉屋菓子舗の「煉屋バナナ」・「煉屋ミニバナナ」

 秋田市の「あきた県産品プラザ」で,「煉屋菓子舗(ねりやかしほ)」の「煉屋バナナ」と「煉屋ミニバナナ」を購入しました。

(「煉屋バナナ」・「煉屋ミニバナナ」(包装))
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 写真の上側がレギュラーサイズの「煉屋バナナ」,下側がミニサイズの「煉屋ミニバナナ」です。

 レギュラーサイズは,バナナの実物大を意識してか,かなり大きいです。

(煉屋菓子舗「煉屋バナナ」・「煉屋ミニバナナ」)
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 最中の皮に「煉屋バナナ」と刻印されています。

 そしてバナナ風味のあんが包まれています。

 あんは白あんをバナナ風味にし,バナナをイメージする黄色に仕上げられています。

 あんのバナナ風味がとても強く,ねっとりとして,口に含むととろけるような食感もあるので,生のバナナそのものをいただいているような感覚になりました。

 やわらかくふんわりした仕上がりの最中と,バナナそっくりの香り・食感がするバナナあんが見事に調和した一品です。


旭松堂の「バナナ最中」

 青森のバナナ最中を求めて,青森県弘前市の「旭松堂(きょくしょうどう)」を訪問しました。

(旭松堂店舗)
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 老舗の和菓子店という感じですが,「エンゼルケーキ」と呼ばれる白いバタークリームケーキなど,洋菓子も販売されています。

(旭松堂「バナナ最中」(包装・しおり))
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 旭松堂のバナナ最中です。

 大きさは上品な小ぶりのサイズで,秋田の「煉屋ミニバナナ」に近いです。

 箱に入っていたしおり(写真上側)には,「夢菓子」と「む」という文字が書かれています。

 「ゆめがし」ではなく「むがし」と読むのか,と思いましたが,このしおりを眺めていて,ふと気付きました。

 しおりの上から順に「夢菓子(むかし) なつかし バナナ最中」と読めばよいのですね!

 しおりの裏には,「バナナ最中 古都弘前.....昭和のはじめ,バナナという果物を食べた人は少なく 初代,万次郎が上京の際 高価で芳香な果物を食し後に,菓子で模したのがはじまりです....。」
と説明書きがありました。

(旭松堂「バナナ最中」)
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 最中の皮には「バナナ」と刻印されています。

 中のあんは,白く上品なバナナ風味の白あんです。

 あんのバナナ風味が強く,とてもきめ細やかな仕上がりで,しっとりととろけるような食感もあります。

 香ばしくしっかり焼き上げられた最中の皮と一緒に食べることにより,バナナあんのとろけるような食感が強調され,生のバナナそのものを包んだ最中をいただいているような感覚になりました。


バナナ最中の一番の特徴とは

 当初,私がバナナ最中に抱いていたイメージは,「バナナカステラの中に入っているバナナ風味の白あん(バナナあん)を最中の皮で包んだお菓子」というものでした。

 バナナ最中を実際にいただいてみて,そのイメージに近いとは思いましたが,予想外の驚きもありました。

 バナナあんの食感です。

 バナナ最中のあんは,バナナ風味が強いだけでなく,とてもきめ細やかでねっとりとしているので,生のバナナをいただいているような風味や食感が楽しめるのです。

 これがバナナ最中の一番の特徴だと思います。


日本独自のパン・洋菓子の特徴とバナナ最中

 このように,バナナ最中は本物のバナナと風味や食感がそっくりに作られているのが特徴です。

 南国の果物であるバナナが高価で入手困難だった昭和初期,青森や秋田でもバナナの風味・食感に似た手頃なお菓子をと津軽の菓子職人により考案されたのがバナナ最中なのです。
(もっとも,現代ではバナナ最中1本より本物のバナナ1本の方が安いのですが…。)

 私はこうしてバナナ最中についてまとめているうちに,ふとレモンケーキのことが頭に浮かびました。

 私はレモンケーキについてまとめた際,昔から幅広い層に支持を得ている日本独自のパン・洋菓子には,

(1)果物とパンまたは焼菓子という組み合わせが多い。
(2)饅頭にヒントを得たあんパンなど,どこか和菓子の要素も取り入れている。
(3)昔はまだ珍しかった果物を加えたり,香り付けとして用いたりすることで,西洋の趣を持たせている。

という特徴が見出せ,そうした考えから生まれた菓子の1つがレモンケーキではないかとまとめました。

 この特徴は,青森や秋田で昔から支持されているバナナ最中にもそのまま当てはめることができます。

 バナナ最中の場合は,(1)果物(バナナ)と焼菓子(最中の皮)の組み合わせで,(2)最中という和菓子の要素を取り入れ,(3)昔はまだ珍しかった果物(バナナ)を白あんの香り付けとして用いている,と説明できるからです。

 ちなみにこの発想は,バナナカステラ,メロンパン,パインパンなどにも当てはまると思います。

 最近のお菓子では,東京土産の1つとなっている「東京ばな奈」もこうした特徴をうまくとらえたお菓子だと言えるでしょう。

 それに青森や秋田と同様,東京だってバナナの産地ではありませんよね(笑)。


青森・秋田でバナナ最中が好まれる理由

 このように考えると,場所は違えど,バナナ最中はレモンケーキと同じ発想から考案されたお菓子で,だからこそ今も昔も幅広い層から好まれているのだと説明できます。

 青森・秋田のバナナ最中は,遠い南国の果物であるバナナへの強い憧れが原動力となり,当時身近な和菓子であった最中にヒントを得て,白あんの香り付けや食感を本物のバナナそっくりに仕上げることで,多くの人に支持を得て,今も愛され続けている郷土菓子なのです。


<関連サイト>
 「煉屋菓子舗」(秋田県大館市泉町4-3)
 「旭松堂」(青森県弘前市本町102)

<関連記事>
 「広島のレモン菓子・レモンケーキ1 -和菓子から生まれた日本独自の洋菓子-

2018年4月12日 (木)

ちゃぐちゃぐ馬っこ(白馬)の耳かき -岩手県盛岡市-

 岩手のちゃぐちゃぐ馬っこ(白馬)の耳かきです。

 「チャグチャグ馬コ(ちゃぐちゃぐ馬っこ)」は,100頭ほどの馬が鮮やかな飾り付け・鈴・鳴輪などを付けて,岩手県滝沢市の蒼前神社から盛岡市の八幡宮までを行進するお祭りです。

 この耳かきの台紙には,「『ちゃぐちゃぐ』とは馬に付けた鳴輪や鈴が鳴る音のことです。人馬は祭りの前に神社で無病息災・家内安全,五穀豊穣を祈願して祭へと出発します。」と説明されており,鈴の絵とともに「ちゃぐちゃぐ」と鈴の音が表現されています。

 ここまで鈴の音を強調されるなら,ご当地耳かきによく付けられている本物の鈴を付けてみるのもリアリティがあって良いのではないでしょうか。

 鈴や鳴輪が実際にはどんな音がするのか,「チャグチャグ馬コ」の動画サイトで聴いてみたところ,私は「アルプスの少女ハイジ」でペーターが飼っている山羊の鈴の音と似ているように感じました(笑)。

 素朴でやさしい音色が魅力的な岩手のふる里伝統行事です。

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2018年4月 8日 (日)

キャロブ(いなご豆)チップス -チョコレートと何が同じで何が違うのか-

 自然派食品のお店で,「キャロブ(いなご豆)チップス」と呼ばれるお菓子が売られていました。

 ラベルには「カフェインフリーキャロブチップス。チョコレートの代用としてお使い頂けます。」と記載されています。

 キャロブ(いなご豆)をチョコレートそっくりに加工した「キャロブ(いなご豆)チップス」。

 興味を持って購入してみました。


キャロブ(いなご豆)チップス

(キャロブ(いなご豆)チップス(包装))
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 原材料表示を見ると,「大麦シロップ,コーンシロップ,ヤシの実油,いなご豆,乳化剤(大豆由来)」とあります。

 キャロブ(いなご豆)をカカオ豆,大豆シロップとコーンシロップを砂糖,ヤシの実油をカカオバター・油脂と置き換えると,チョコレートの原材料構成と同じであることがわかります。


キャロブ(いなご豆)について

 キャロブ(いなご豆)は,主に地中海付近で栽培される豆で,コーヒーやココアの代用品として用いられているようです。

 キャロブの種子は,大きさや重さが均一であることから,宝石の単位「カラット」(1カラット=0.2g)の語源になったり,はかりの分銅にされたりと,意外と人間との生活にかかわりの深い豆でもあります。


キャロブ(いなご豆)チップスの特徴

 開封して中身を確認してみました。

(キャロブ(いなご豆)チップス)
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 このキャロブ(いなご豆)チップスについて,私の気付きや感想をまとめてみました。

○形・見た目
 チョコチップと同じ形に作られており,見た目はチョコレートと全く変わりません。

○香り
 袋を開けた瞬間,チョコレートと同じ香りがしました。
 当然ながら100%ではなく,50~60%程度チョコレートの香りと一緒かなと感じる程度でした。
 チョコレートメーカー「ハーシー社」の調べでは,カカオの香りの成分は約1500種類から成り立っているとの話ですし,発酵やメイラード反応(褐変反応)がもたらす香りもあるので,チョコレートと香りを合わせることが一番難しいと言えるでしょう。

○味
 チョコレートに近く,何の先入観や知識もなく出されたらチョコチップだと思うレベルです。

○食感
 チョコレートに比べ,粘性がやや欠けるように思いました。
 ざらつきはありませんが,伸びが若干少ないのです。
 チョコレートに比べ,油脂が抑えられているからでしょう。

○加熱時の変化
 せっかくなので,電子レンジで加熱した時の変化も調べてみました。

(キャロブ(いなご豆)チップス(電子レンジ加熱))
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 キャロブチップスを小皿に盛り,電子レンジで加熱すると,チョコレートと同様に溶け出してきました。
 加熱することにより,なめらかになり,照りやツヤも出ています。
 
 こうした変化はチョコレートとそっくりです。

 さらに,この溶けたキャロブチップスを引っ張り,伸びを確かめてみました。

(キャロブ(いなご豆)チップス(加熱後の伸び))
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 チョコレートのように溶けながら伸びると思っていましたが,油脂より糖分の割合が多いからか,綿菓子を引っ張った時のように,綿をちぎったような感じに切れました。
 そして程なく再び固まりました。

 これはチョコレートとは異なる性質です。

 チョコレート特有のなめらかな口当たりを,油脂よりも大麦シロップやコーンシロップの糖分によって補われているから起きる現象なのでしょう。

 製品が板チョコではなくチョコチップの形がメインとなっているのも,こうした性質を踏まえ,チョコレート感覚を味わえる最適な形と判断されたからではないかと思います。


キャロブ(いなご豆)のメリット

 チョコレートの代用としてキャロブ(いなご豆)を用いるメリットとしては,

 (1)カフェインフリー(カフェインが含まれていない)であること

 (2)粉乳など乳製品を使わなくてもチョコレートのような味になること

 (3)キャロブ(いなご豆)自体にほのかな甘味があること

 (4)チョコレートに比べて脂肪分が低いこと

 (5)動物性の食材(バターなど)なしでも加工できること

などが挙げられるでしょう。

 ただ,今回のキャロブ(いなご豆)チップスの場合,製造工場で乳製品などを含む製品を製造していること(アレルギー)や,加工の段階で糖分が加えられていること(糖分摂取)は考慮しておいた方がよいと思います。

 用途に合わせて,純粋なキャロブ(いなご豆)の粉末を購入してお菓子を作るというのもよい利用法だと思います。


 キャロブ(いなご豆)パウダーやチョコレートの代用品となるキャロブ(いなご豆)チップスをうまく活用し,豊かなお菓子ライフを楽しめたらいいですね。


補足

 記事掲載後,当ブログの読者(tomoさん,パティシエの御経験あり)から,チョコレート(キャロブ(いなご豆)チップス)を電子レンジで加熱し,溶かすのは誤りとのコメントをいただきました。

 確かにおっしゃるとおりで,この記事のままだと私はキャロブ(いなご豆)チップスの性質をきちんと御紹介できていないと思いました。

 そこで残っていたキャロブ(いなご豆)チップスを湯せんし,再度加熱後の伸びを確かめてみました。

(キャロブ(いなご豆)チップス(湯せん))
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 湯せんで溶かすと,確かに電子レンジで加熱した時に比べ,ぐんと長く伸びました。

 ただ,やはり油脂よりも大麦シロップやコーンシロップの糖分の割合が多いからか,冷めるとカチカチに固まるのも早く,一般的なチョコレートよりもかたくなることもわかりました。

(キャロブ(いなご豆)チップス(湯せん後砕いた様子))
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 となると,かたい板チョコよりはチョコチップの形でいただく方が食べやすいのではないかと改めて感じました。

 勉強になりました。

 こういう本音でいただくコメントこそ,嬉しいです。

 tomoさん,この度のコメントありがとうございました!

 良い記事を作りたいので,今後もビシバシとよろしくお願いします(笑)。


<関連記事>
 「メイラード反応
 「チョコレートの新しい潮流2 -ハイカカオと機能性チョコレート,発酵の重要性-

2018年4月 6日 (金)

目玉おやじ(スタンド)の耳かき -鳥取県境港市-

今年(2018年)3月まで在籍した職場の後輩から,鳥取県境港市に旅行したお土産としてご当地耳かきをいただきました。

私がご当地耳かきを集めていることから,旅行先で探してもらえたようです。

鳥取県境港市は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者 水木しげるの出身地です。
「水木しげるロード」は,妖怪のブロンズ像をはじめ,水木しげる記念館,妖怪神社,ゲゲゲの妖怪楽園,そしてゲゲゲの鬼太郎にちなんだ雑貨店や飲食店などが集まっていて,街全体がゲゲゲの鬼太郎ムード一色です。

こちらが今回いただいた耳かきです。
大きな目玉おやじの耳かきで,ご当地耳かきコレクターにはたまらない「スタンド型」となっています。

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この耳かきをわざわざ私の新しい赴任先まで送ってくれました。
御丁寧に「親展」とまで書いて(笑)。

開封して中身を見た瞬間,その気持ちも含めてとても嬉しかったです。

手紙も同封されていて,
「耳かきスタンドがメインになりますので,付属の耳かきは普段使いにしてお使いくださいませ。間違ってオヤジ様の目を傷つけぬよう,くれぐれもご注意ください…」
と書いてありました。

普段使いにするつもりはないので,「オヤジ様」の目を傷つけることはありませんが…。
よく考えたら,目玉だけの「オヤジ様」が,なぜ耳かきを使って耳掃除をしているのか,わけが分かりません(笑)。

これでは,耳かきではなく「めめかき」です(笑)

もし私が境港に行ってこの耳かきを見つけた場合でも,目が飛び出るほど驚き,文字通り目玉商品としてすぐ買うことでしょう。

ドンピシャで,心温まるプレゼントでした。

2018年4月 2日 (月)

秋田の食文化探訪 -がっこ・なた漬け・きりたんぽ鍋・くじらかやき-

 岩手県盛岡市から秋田新幹線こまちを利用して秋田県秋田市を訪問しました。

(秋田駅に停車する秋田新幹線こまち)
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 秋田駅に停車する秋田新幹線こまちです。

 写真右奥には,秋田支社色のピンク色のラインが入った奥羽本線701系電車も見えます。

 新幹線と在来線が同じ駅のホームを利用する様子は,とても興味深いものがあります。

(JR東日本「行くぜ,東北。」キャンペーンのぼり旗)
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 秋田駅構内に設置されていたJR東日本「行くぜ,東北。」キャンペーンののぼり旗が私を迎えてくれました。

 広島から「来たぜ,東北。」

 秋田駅から秋田市の繁華街「川反(かわばた)通り」沿いにある郷土料理店へ行き,秋田の郷土料理を堪能することとしました。


がっこ

(がっこ盛合せ)
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 「がっこ」(漬物)の盛合せです。

 写真左上から時計回りに,ピンク色の「あねっこ漬け」,「いぶりがっこ」,器に盛られた「やたら漬け」,皿の右下へ回って「人参漬け」,「さっと干し大根(柿漬け)」,「いぶりがっこチーズのせ」で,計6種類のがっこ盛合せです。

 「あねっこ漬け」は,きゅうりや大根などの漬物を刻み,梅酢で色をつけたもち米と混ぜ合わせた漬物で,その見た目や食感が初々しい娘さんを想像させることから名付けられた漬物です。

 「いぶりがっこ」は,大根をいったん燻(いぶ)し,その燻した野菜を米ぬかで漬けこんだ漬物です。

 秋田では漬物のことを「がっこ」と呼びますが,この言い方は「香の物(=漬物)」を意味する「こうこ」や,「雅香」に由来するようです(その他諸説あります)。

 大根を薫製にする理由ついては,生のままだと大根が辛いためとか,漬物にする大根が寒さで凍ってしまうのを防ぐためとか,囲炉裏の上でいったん薫製にすると美味しかったためといったことがあるようです。

 「やたら漬け」は,ありあわせの野菜を「やたら」めったら塩漬けし,味噌や醤油で調味した漬物です。

 私は山形市を訪問した時にいただいた「丸八やたら漬」のやたら漬けを思い出しました。
 いぶりがっこと同様,生活の知恵から生み出した漬物と言えるでしょう。

 「人参漬け」は,人参版のいぶりがっこです。

 「さっと干し大根(柿漬け)」は,さっと軽く干した大根に柿を加えて漬けたもので,柿の上品な風味がする漬物です。

 「いぶりがっこチーズのせ」は,いぶりがっこにチーズをのせたもので,薫製とチーズの相性の良さを生かした漬物です。


なた漬け

 秋田の漬物「なた(鉈)漬け」です。

(なた漬け)
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 大根を「なた」(包丁)で切って麹(甘酒)に漬けた漬物です。

 米麹のほんのりとした甘味が感じられる漬物で,べったら漬けとよく似ています。

 私はこの「なた漬け」を味わって,石川の「かぶら寿司」を思い出しました。

 「かぶら寿司」は大根ではなく蕪(かぶ)をブリや人参とともに麹で漬けた料理ですが,麹とともに漬け込み,麹と一緒に食べるという意味で共通していると思いました。

 漬物(がっこ)だけでもたくさんの種類があり,食べ応え十分でした。


きりたんぽ鍋

 秋田を代表する郷土料理と言えば「きりたんぽ鍋」が挙げられるでしょう。

 きりたんぽ鍋を注文すると,1人だったこともあり,お椀で提供していただきました。

(きりたんぽ鍋(きりたんぽとせり))
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 「きりたんぽ」の語源は,粗くつぶしたご飯を棒に巻き付けて焼いた「たんぽ」を切って鍋に入れたことに由来します。

 今回のきりたんぽ鍋は,このきりたんぽのほかに,比内地鶏,舞茸,白ねぎ,糸こんにゃく,せりなどが入った醤油仕立ての鍋に仕上げられていました。

 お椀の中の緑色の野菜が「せり」で,お椀の右下部分に見えるもやしのような食材が,せりの根です。

 せりの根まで食べられているのかととても興味を持ちました。

 せりの根をいただいてみると,シャキシャキした食感で,醤油仕立てのだし汁とよく合いました。

 きりたんぽも,ご飯を焼いた香ばしさと鍋のだし汁をたっぷり吸ったもちもち感がありました。

 全て食べ終え,お腹が一杯になったところへ,2椀目のきりたんぽ鍋が提供されました。

(きりたんぽ鍋(きりたんぽと比内地鶏))
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 一瞬「えっ?」と思い,お店の方に伺うと,1つの椀にきりたんぽを2つ入れており,2椀でたんぽ1本分(きりたんぽ4つ分)になるからだそうです。

 具材は1椀目と一緒です。手前に比内地鶏の肉やもつ(内臓)も見えます。もつも一緒に煮込まれているので,良いだしが出ていました。


くじらかやき

 ここまででかなりお腹一杯になったのですが,最後にどうしても味わってみたかった秋田の郷土料理を注文しました。

 「くじらかやき」という料理です。

 こちらの店に来る途中,川反通りの料理店を眺めながらを歩いていると,「くじらかやき」と記載されたお品書きがやたらと目に付きました。

 鯨料理なのだろうとは想像はできますが,なぜ秋田で鯨が食べられているのか,鯨と言えば山口の下関や仙崎,和歌山の太地など限られた地域しか頭に浮かばない私には不思議でした。

 そこでこの「くじらかやき」を味わってみることとしました。

(くじらかやき)
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 「くじらかやき」は,ナスと塩クジラを煮込んだ味噌仕立ての料理です。

 具を取り皿に盛ってみました。

(くじらかやき(具材))
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 ナスも塩クジラも拍子木切り(細長い棒切り)に揃えられています。

 塩クジラは皮と皮下脂肪の部位が使われています。

 ナスと塩クジラのみ,味付けは味噌というシンプルな料理です。

 鯨は皮下脂肪の塊なので,味噌の汁にあぶらがかなり溶け出しています。

 ナスは塩クジラ(脂肪)との相性が良く,交互に美味しくいただきました。

 この「くじらかやき」と呼ばれる郷土料理について,店主さんから詳しくお話を伺うことができました。

 お話によると「くじらかやき」は,

(1)かつて秋田県男鹿市では鯨がたくさん捕獲できたため,捕鯨業が栄えた。

(2)鯨の売り上げで地元はうるおい,後に「くじら学校」と呼ばれる校舎まで新築された。(現在の秋田県男鹿市立船川第一小学校)

(3)捕鯨は出稼ぎの一つとなり,捕鯨に携わった人々を通じて,鯨の食文化も広がっていった。

(4)そうした鯨料理の1つが「くじらかやき」。

(5)「くじらかやき」は,「鯨貝焼き」が語源で,もともとは貝(ホタテ貝など)を鍋代わりにし,鯨とナスを煮込んで作られた。

(6)ナスを入れることからもわかるように,これは夏の料理。夏の重労働を克服するため,鯨の脂肪や塩分を摂取してスタミナをつける意味もあった。

(7)ナスの代わりに「ミズ」と呼ばれる山菜が入れられることもある。

 とのことでした。

 男鹿半島にも立派な鯨の食文化があったのですね。

 ちなみに,秋田には「くじらかやき」と似た「なんこかやき(なんこ鍋)」と呼ばれる料理もあります。

 「なんこ」とは「馬肉」のことで,干支で南(南向(なんこう))は「午(馬)」があてられることに由来しています。

 つまり「なんこかやき(なんこ鍋)」とは,馬脂を溶かして馬肉を炒め,野菜とともに味噌で煮た鍋のことなのですが,その発想や調理法は「くじらかやき」とよく似ていることは注目に値します。

 秋田の食文化は奥が深く,興味が尽きません。


 今回訪問した秋田の郷土料理店「お多福」では,店主さんや板前さんから,この「くじらかやき」のお話をはじめとして,秋田の食文化や伝統文化について多くのことを教えていただきました。

 カウンターでお店の方と楽しくお話ししながらいただいた秋田の郷土料理。

 秋田の人のあたたかさに触れることができ,思い出深い食事となりました。


<関連サイト>
 「お多福」(秋田市大町4丁目2番25号)
 「丸八やたら漬」(山形市の漬物・郷土料理店)
 「なた漬け」(お宝!日本の「郷土」食)「農林水産省広報誌「aff(あふ)」2011年4月号」」

<関連記事>
 「山形の食文化の特徴2 -芋煮,納豆汁,ひょう干し煮,あさつきの酢味噌和え,そば-」(「丸八やたら漬」の食事処「香味庵まるはち」でいただいた郷土料理を紹介しています)
 「鯨の食文化2 -下関の鯨料理-」(鯨料理(各部位)を紹介しています)

2018年3月29日 (木)

有田焼(桜)の耳かき -佐賀県有田町-

 本物の有田焼が付けられた耳かきです。

 桜の絵が描かれたピンク色のかわいい有田焼です。

 有田焼アクセサリーを製作する有田の窯元「二宮閑山」の作品です。

 「箱根寄木細工の耳かき」に続き,毎朝,駅のホームでお会いする男性の方からお土産としていただきました(2018年3月19日)。

 広島から佐賀県の有田・伊万里・嬉野温泉などをドライブ旅行されたようです。

 佐賀は観光地が多くある割には,ご当地耳かきがなかなかないこともあり,いただいてとても嬉しかったです。

 この耳かきは嬉野温泉の旅館で見つけてくださったものですが,ほかの訪問先でもあちこち探していただいたようで,見つけるのにとても苦労されたのだろうなと思うと,私が耳かきを集めているとお話ししたことを申し訳なく思いました。

 約5年,駅のホームで御一緒したこの方とも,私が異動となったことで,この春(2018年3月末)で最後となってしまいました。

 最後の最後に,帰りに一緒に飲みに行くこともできました。

 この有田焼の桜を見るたびに,二人で会話した朝のひとときがよみがえってくることでしょう。

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2018年3月24日 (土)

岩手の食文化探訪2 -福田パンのコッペパン-

岩手・盛岡のソウルフード 福田パンのコッペパン

 今回は岩手・盛岡のソウルフード,福田パンのコッペパンを御紹介します。

 盛岡駅前でレンタサイクルをお借りし,盛岡市長田町にある福田パン本店を訪問しました。

 私は15時前にお店に着きましたが,コッペパンを求めるお客さんが店内で列をなしており,駐車場も頻繁に車が出入りしていました。

(福田パン本店)
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 店内の右側で好みのコッペパンを注文し,お店の方にそのコッペパンを作っていただきながら左側に移動し,レジで精算という方式です。

 お店の右端は椅子とテーブルが用意され,イートインスペースとなっています。


50種類以上のメニュー

 列で待っている間,おしながきを見て何を注文するか決めようと思いましたが,その種類の多さに驚きました。

(おしながき)
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 ざっと50種類以上,これに加えてデミグラスハンバーグやエビカツサンドなど店舗限定メニューまで用意されているのです。

 初心者にとっては,適当に行列がないと,考えて選ぶ暇がありません(笑)。

 メニューは「甘い系」と「調理系」に分けられ,「甘い系」は,あん,バター,ジャム,ピーナッツなど,「調理系」は,たまご,ポテトサラダ,カレー,焼きそば,メンチカツなどが用意されています。

 「ピーナツ」と「ザ★ピーナツ2」の違いや,「れんこんしめじキャベツ」など,何度か通わないとわからないようなメニューもありました。

 私は戸惑いながらも,東北らしく「ずんだあん」や「すりおろしりんご」にしようと心に決めて注文の順番を待っていました。


「ミックス」か「半々」か

 
順番が近づくにつれ,列の前の人が注文する内容が聞こえてくるようになりました。

 単品で注文される方もいますが,「つぶあんとクリームを半々で!」と言った具合に複雑な注文をされている方も多くいらっしゃいました。

 この様子を見て,私は香川の讃岐うどんの注文を思い出しました。

 麺を熱くするか冷たくするか,つゆを熱くするか冷たくするかで,「あつあつ」,「あつひや」,「ひやあつ」,「ひやひや」と細かく注文できる店があるのです。
 これに似ていると思いました。

 こうしたある程度通い慣れた人でないと流暢に注文できない店は,初心者は少し「ひやひや」しますが,それをクリアすると自分もすっかり常連に仲間入りした気分になって,人に語りたくなるのも確かです。

 私もあんな風にかっこよく注文したいと思いながら店内を見回してみると,「ミックス」と「半々」の違いについて説明書きがありました。

(「ミックス」と「半々」説明書き)
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 「ミックス」はパンの縦方向(上半分と下半分)に別々のペーストを塗り,それを重ね合せて2種類のペーストをミックスした状態にする注文方法,「半々」はパンを横向きにし,中心から右側と左側で別々のペーストを塗って2種類のペーストが混ざらない状態にする注文方法となっています。

 味が混ざる「ミックス」の方が定番の塗り方なのかと思いつつ,注文内容を考えました。

 注文する順番が回ってきたので,私は「渋川マロンとあんのミックスと,ずんだあんとすりおろしりんごの半々を1個ずつください。」と注文しました。

 「ミックス」と「半々」の違いを理解したかったからです。

 注文を受けたお店の方は,大きなコッペパンを片手に,アイスクリームケースのようなたくさんの種類のペースト・具材が揃えられたケースの中から,手際よく注文を受けたペーストを塗り,具材を詰めておられました。


コッペパン実食

 購入したコッペパンを併設されているイートインコーナーでいただくこととしました。

 今回私が注文したコッペパンです。

(「渋川マロン」と「あん」,「ずんだあん」と「すりおろしりんご」)
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 写真左が「渋川マロン」と「あん」の「ミックス」,右が「ずんだあん」と「すりおろしりんご」の「半々」です。

 長さ約17cm,幅約9cm,高さ約6cmと大きいサイズのコッペパンです。

 袋にシールが貼ってありますが,斜め平行に貼るか,両端に水平に貼るかによって,中身が「ミックス」なのか「半々」なのかが判別できるようにされているのでしょう。


「渋川マロン」と「あん」ミックス

 「渋川マロン」と「あん」のミックスを開けてみました。

(「渋川マロン」と「あん」中身)
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 なるほど,コッペパンを一度はさんだことですでにミックスされていますが,パンの左半分に「渋川マロン」が,右半分に「あん」が塗られて一緒になっていることがわかります。

 次に断面の様子を確認してみます。

(「渋川マロン」と「あん」断面)
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 「渋川マロン」と「あん」が見事に二層になっています。

 私の大好物の組み合わせで,これはミックスにすると合うだろうと思い,注文したのですが,予想どおりぴったり合う味でした。

 モンブランやあんこがお好きな方におすすめの組み合わせです。


「ずんだあん」と「すりおろしりんご」半々

 続いて,「ずんだあん」と「すりおろしりんご」の半々をみてみましょう。

(「ずんだあん」と「すりおろしりんご」中身)
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 これはわかりやすいですね。

 コッペパンの上半分に「ずんだあん」,下半分に「すりおろしりんご」が塗られています。

 断面の様子です。

(「ずんだあん」と「すりおろしりんご」断面)
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 「ずんだあん」の味が楽しめ,食べ進めると残りの半分は「すりおろしりんご」の味が楽しめるようになっています。

 「ずんだあん」は,ずんだもちに使われるあんで,さわやかなずんだの風味と粒々の食感を楽しめました。

 「すりおろしりんご」は,すりおろしたりんごをコトコト煮詰めたりんごジャムで,甘さ控えめなので,りんご本来の味を味わうことができました。

 ずんだとりんごの組み合わせ,これは味が混ざらない半々の方が良いと思いました。

 私が考えた「東北スペシャルパン」です。


福田パンが人気の理由

 ここまで主に中身のお話をしましたが,実は私が一番感動したのはコッペパンそのものの味です。

 コッペパンと言えば,つい中の具に注目しがちですが,福田パンはコッペパンそのものも美味しいのです。

 外の皮はパリッと,中身のクラムはしっとりやわらかで,主張し過ぎない程度に程よく塩味が効いているので,「甘い系」と「調理系」どちらにもよく合います。

 小型のフランスパン「クッペ」に近いと思います。

 そのパリッとした皮を楽しむためにも,作り立てをすぐいただくのが一番だと思います。

 コッペパンが美味しく,豊富なメニューから選んで組み合わせる楽しみがあり,その手作りの具1つ1つも美味しく,大きなコッペパンにたっぷりと具を詰めてもらえる贅沢感があり,この内容で1個139円から359円(2017年3月現在)というお手頃価格となれば,人気があって当然だと思います。

 福田パンをあとにし,レンタサイクルをお返しした際,駐輪場の職員の方に福田パンなどを訪問したことを御報告すると,「(福田パン)本店へ行かれましたか。良いプランでしたね。あのコッペパンは1個で十分昼食になりますよ。」とおっしゃいました。

 確かに…私も2個全部は食べられませんでした(笑)。

 岩手の福田パン,お腹を空かせてお出かけください。


<関連リンク>
 「福田パン」(岩手県盛岡市長田町12-11ほか)

<関連記事>
 「パンの研究1 -コッペパンの基礎知識と給食のコッペパン-

2018年3月21日 (水)

岩手の食文化探訪1 -沢菊「ぶすのこぶ」・食道園「平壌冷麺(盛岡冷麺)」-

 岩手県盛岡市を訪問しました。

 広島の自宅を出発し,広島空港からIBEXエアラインズの飛行機で仙台空港へ,仙台空港から電車(仙台空港アクセス線)で仙台駅へ,仙台駅から東北新幹線はやぶさを利用して盛岡駅へ到着しました。

(盛岡駅)
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 盛岡駅から徒歩で開運橋近くの「盛岡駅前自転車駐車場」へ行き,こちらでレンタサイクルをお借りして盛岡市内を移動することとしました。

(開運橋から眺めた北上川と岩手山)
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 盛岡駅前の開運橋から北上川と岩手山を眺めた様子です。

 「盛岡駅前自転車駐車場」の職員の方から伺った話では,なんと,この盛岡市の中心部まで鮭が遡上してくるのだそうです。

 北上川はとてもきれいな川なのですね。

 慣れない雪道に悪戦苦闘しながら,自転車で盛岡市内をめぐりました。


沢菊「ぶすのこぶ」

 盛岡市菜園にある特産品プラザ「らら・いわて盛岡店」で面白い名前のお菓子を見つけました。

 岩手県久慈市の銘菓「ぶすのこぶ」です。

(「ぶすのこぶ」包装)
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 写真手前右側がオリジナル,奥左側の黒い包装が「ごまあずき」の「ぶすのこぶ」です。

 製造されている沢菊のウェブページによると,「ぶす」は久慈渓流に住んでいたアイヌ一族の名前,「こぶ」はカニさん達が好んで集まったくぼ地の名称なのだそうです。

(「ぶすのこぶ」)
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 皮がゴツゴツした感じに仕上げられた饅頭です。

 写真右側がオリジナル,左側がごまあずきです。

 皮は砂糖,小麦粉,卵,マーガリン,バターが用いられ,洋風に仕上げられています。

 中のあんは,オリジナルは粒あん,ごまあずきは黒ゴマペースト入りのこしあんとなっています。

 味は,オリジナルが洋風粒あん饅頭,ごまあずきが月餅のような感じでした。

 「ブス」や「こぶ」がそのままの意味で用いられている訳ではありませんが,その姿かたちや,同社から「桃べっぴん」という商品名のお菓子も製造・販売されていることを考えると,意識されているような,されてないような…(笑)。

 その微妙さがこの商品の面白さ,魅力なのだと思います。

 「沢菊」(岩手県久慈市)


食道園「平壌冷麺(盛岡冷麺)」

 続いて,盛岡市大通にある焼肉店「食道園」を訪問しました。

 1954(昭和29)年創業の盛岡冷麺発祥のお店です。

(食道園 店舗)
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 食道園の外観です。

 「元祖 平壌冷麺」と年季の入った木製看板とのれんに,期待が膨らみます。

 自転車は私が乗ったレンタサイクルです。

 冷麺の辛さを特辛,辛,普通,別辛から選ぶことができます。

 私は普通で注文しました。

(「平壌冷麺(盛岡冷麺)」)
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 こちらが「平壌冷麺(盛岡冷麺)」です。

 麺は黄色がかった半透明の麺で,しこしこ,むっちりととても弾力があります。

 朝鮮半島の冷麺の麺はそば粉が使われることが多いのですが,盛岡の麺はじゃがいものでんぷんと小麦粉で作られることが多いようです。

 スープは牛骨・牛肉ベースです。カクテキ(大根キムチ)がのせられているので,赤いスープになっています。

 カクテキ,牛肉,茹で玉子,キュウリ,白ねぎ,そして白ゴマがのせられています。

 韓国の料理漫画「食客」で,カクテキなどのキムチは同じ朝鮮半島でも大陸に近づくほど切り方が大きく豪快になることや,汁気の多い水キムチ(ムルキムチ,大根の水キムチの場合は「トンチミ」と呼ばれる)がスープとして使われることが紹介されているのですが,平壌冷麺をお手本にした盛岡冷麺にもその特徴が表れているのではないかと思います。

 具の肉は,牛のもも肉を甘辛く煮込んだものです。

 とても強い弾力のある麺,すっきりとした牛骨・牛肉ベースのスープ,さわやかな酸味と辛さのあるカクテキ,甘辛くやわらかい牛肉など,様々な味や食感を一度に味わうことが出来ます。

 ちなみに,こちら食道園は焼肉もおすすめです。

 焼肉の食べ方が独特で,焼いた肉をすき焼きのように溶いた生卵にくぐらせていただくのです。

 私はこの焼肉の話を,この後に訪問した秋田の郷土料理店の店主から教わりました。

 私がその店主に,「盛岡で食道園の冷麺をいただきましてね。」とお伝えすると,店主から,「盛岡の食道園なら焼肉を食べなきゃ。あれこそ珍しい食べ方をするのに。」とお話しがありました。

 すき焼きのように溶いた生卵にくぐらせていただく食道園の焼肉。

 次回訪問時はぜひこの焼肉も味わってみたいです。

2018年3月17日 (土)

なまはげの耳かき -秋田県秋田市-

秋田市の「あきた県産品プラザ」で購入した「なまはげ」の耳かきです。

なまはげは,男鹿半島を中心とする地域の伝統的な風習で,大晦日に行われます。

鬼のような形相のなまはげが,「泣く子はいねがー,悪い子はいねがー」と言って家々を回り,恐ろしいようなのですが…この耳かきのなまはげは,とても愛嬌がある顔をしていますね。

ドリフターズの雷様にも似ています(笑)。

黄色い角は爪楊枝,赤い髪は毛糸,包丁や衣装は厚紙や糸で作られています。

手作りなので,1本1本顔の表情が異なっているのですが,それがまた味があっていいなと思います。

広島から遠く秋田まで足を運び,目当てのご当地耳かきがあったので,このなまはげを見た瞬間,泣きたくなるほど嬉しかったです。

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