2017年5月22日 (月)

鳴子の耳かき -高知県高知市-

鳴子(なるこ)は高知のよさこい踊りに欠かせないアイテムです。

踊り子が手でカチャカチャと鳴らして,リズムをとります。

最もスタンダードな鳴子がこの配色の鳴子で,全体がはりまや橋の欄干と同じ朱塗り,バチの部分が黒・黄・黒という配色となっています。

この耳かきの鳴子も,本物と同じくバチの部分1本1本が動くように作られていて,振るとカチカチと音が鳴ります。

この耳かきならリズミカルに耳掃除が出来そうです。
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2017年5月17日 (水)

広島のレモン菓子・レモンケーキ4 -広島市南区・安佐南区,尾道市瀬戸田町,呉市-

広島で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。


カトルフィユ「広島レモーネ」

 広島市南区の西洋菓子「カトルフィユ」の「広島レモーネ」というレモンケーキです。

(カトルフィユ「広島レモーネ」(包装))
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 「大長みかん」で有名な呉市豊町(大崎下島)の大長で採れたレモンが使用されています。

(カトルフィユ「広島レモーネ」)
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 このレモンケーキの特徴は,何と言ってもその形です。

 一般的なレモンケーキは安定するよう底が平らになっていますが,カトルフィユのレモンケーキは,レモンの形そのままなのです。

 コロコロして安定はしませんが,リアリティあふれるレモンケーキに仕上がっています。

(カトルフィユ「広島レモーネ」(中身))
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 ケーキ生地が濃い黄色なのも特徴で,レモンチョコの白さと対照的です。

 レモンピールやレモンマーマレードも入っており,ケーキ生地の色からもおわかりのように,レモンの味・風味は強いです。

 しっとりときめ細かいケーキ生地や,白く上品なレモンチョコは,西洋菓子店ならではだと思います。

 
 「カトルフィユ」(広島市南区皆実二丁目5-1)


みしまや「れもんケーキ」

 広島県尾道市瀬戸田町にある老舗和菓子店「みしまや」の「れもんケーキ」です。

(みしまや「れもんケーキ」(包装))
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 老舗の伝統を感じる黄色い包装です。

(みしまや「れもんケーキ」)
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 長さ約5.5cm,幅約4cm,高さ約3cmと小ぶりなサイズです。

 包装やサイズが,同じ広島県尾道市瀬戸田町にある向栄堂の「瀬戸田レモンケーキ」(「広島のレモン菓子・レモンケーキ1 -和菓子から生まれた日本独自の洋菓子-」参照)とよく似ており,レモンケーキの本場,瀬戸田ではこの大きさが1つの標準サイズとして受け継がれているのかも知れません。

(みしまや「れもんケーキ」(中身))
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 レモンチョコは,底も含めてケーキ生地全体が薄くコーティングされています。

 レモンピールはありませんが,その分,バター風味よりもレモン風味が重視されています。

 ケーキ生地が白くきめ細かいのが特徴で,やわらかくて口の中で溶けるような食感です。


 「みしまや」(広島県尾道市瀬戸田町沢209-17)


本田屋「レモンケーキ」

 広島県呉市本通四丁目にあるカステラで有名な和洋菓子店「本田屋」の「レモンケーキ」です。

(本田屋「レモンケーキ」(包装))
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 キャンディーのようにねじられた包装となっています。

 包装紙の中も写真奥のようにアルミホイルで包まれており,どこか懐かしさを感じるレモンケーキです。

(本田屋「レモンケーキ」)
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 長さ約6cm,幅約5cm,高さ約4.5cmと大きめのサイズです。

 レモンチョコは表面にまんべんなく,厚めにかけられています。

(本田屋「レモンケーキ」(中身))
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 断面を御覧いただくと,レモンチョコのコーティングが厚めであることが御理解いただけるかと思います。

 レモンピールはありませんが,キルシュワッサー(さくらんぼの蒸留酒)入りのしっかりしたケーキ生地で,レモンのさわやかな風味が口いっぱいに広がります。

 このお店では,このレモンケーキのほかにも,カステラや「ロシアケーキ」と呼ばれるメレンゲとジャムがのせられたクッキーなど,昔ながらの洋菓子も売られています。


 「本田屋」(広島県呉市本通4丁目8-3)


粉麦「レモンケーキ」

 広島市安佐南区沼田町吉山。

 広島市中心地から車で約30分という近さにある里山で,採れたて野菜や加工品のマルシェ,自然食レストラン,パン屋,洋菓子屋などが点在する,広島で今注目されている食の発信地です。

 その地区にある焼菓子と家具の店「粉麦(こなむぎ)」の「レモンケーキ」です。

(粉麦「レモンケーキ」)
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 直径約6cm,高さ約3.5cmの小さなクグロフ型のレモンケーキで,表面にピスタチオとレモン果汁入りの砂糖(アイシング)がかかっています。

(粉麦「レモンケーキ」(中身))
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 ケーキ生地の材料に発酵バターやきび砂糖,アーモンドプードルが使われていることから,濃いめの色のしっかりとした生地に仕上がっており,バターやアーモンドのコクも感じられます。

 このレモンケーキの特徴は,表面の砂糖(アイシング)にレモンの風味や酸味が強く感じられることで,ケーキ生地と一緒にいただくことで,レモンケーキだと実感することができます。


 「粉麦」(広島市安佐南区沼田町吉山246-2)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
レモンケーキとブランデーケーキ -レモンケーキが今も支持されている理由-

広島のレモン菓子・レモンケーキ1 -和菓子から生まれた日本独自の洋菓子-

広島のレモン菓子・レモンケーキ2 -レモンケーキの分類方法-

広島のレモン菓子・レモンケーキ3 -尾道市瀬戸田町,広島市南区・佐伯区・西区,廿日市市-

2017年5月14日 (日)

とち介の耳かき -栃木県栃木市-

栃木市の「とちぎ蔵の街観光館」で購入しました。

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「とち介」は栃木市のマスコットキャラクターです。

栃木市で生まれた蔵の妖精の男の子で,誕生日は4月5日。蔵のずきんにマント姿がお気に入りで,好きな食べ物は栃木市特産の「いちご」と「ぶどう」です。

ゆるキャラグランプリでは,2014年第8位,2015年第6位,2016年第4位(※)とかなり人気の高いご当地キャラクターです。
※2014年・2015年は総合,2016年はご当地ゆるキャラ部門

いちごが好きだからか,いちごをほおばったとち介の耳かきも売られていました。

台紙の裏面には,とち介が耳かきを使った感想も記載されています。

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「気持ち良すぎて眠たくなっちゃった…ZZZ」
本当にゆるいキャラですね(笑)。

2017年5月11日 (木)

群馬の食文化の特徴を探る(4) -「子供洋食」と「ミックス ポテト入り焼きそば」-

再び群馬県桐生市の武正米店へ

 群馬県桐生市の武正米店を訪問しました。

 今回で2回目の訪問です。

 前回初めて訪問した際に,御主人が「広島から来てくれたか!」ととても喜んでくださり,閉店間際の夕食時だったにもかかわらず,御家族まで一緒になって,桐生や広島の話で盛り上がりました。

 こうした家族ぐるみの温かいおもてなしを受けたことが忘れられず,広島に戻ってすぐに御主人と一緒に撮った記念写真付きのはがきをお送りし,感謝とお礼の意をお伝えしました。

 その後も,広島から桐生は遠く離れていますが,機会があればまたいつか訪問したいと思っていました。

 そんな折,2017年5月4日から5日にかけて,広島空港と成田空港間に就航しているLCCを利用して関東方面に行くことにしました。

 その際,もし群馬の武正米店がその日に営業されているようなら,訪問してみようと思いました。

 武正米店にお電話すると,当日営業されているとのお話だったので,これは良いチャンスだと思い,事前にお店へ伺いたい旨をお伝えしました。

 当日は,広島市内の自宅から自転車,JR山陽本線,空港連絡バス,広島空港から成田空港まで飛行機,成田空港から京成電鉄成田スカイアクセス線,JR武蔵野線,東武鉄道伊勢崎線,わたらせ渓谷鐡道と乗り継ぎ,桐生駅に到着しました。

 桐生駅から徒歩で武正米店に着いた頃にはすでに夕方になっていました。


店内でお礼のはがきを発見

 桐生駅から記憶を頼りにたどり着いた武正米店。

(武正米店外観)
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 約1年半前に訪れた時と比べ,のぼりなどが新しくなっていました。

(武正米店入口のぼり)
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 子供洋食やポテト入り焼きそばが,「桐生らしさ買えます。桐生の一押し商品」というコピーで紹介されています。

 はやる気持ちを抑えて入店すると,奥様がやさしく迎えてくださいました。
 そして一言,「あ,写真の人だ!」と。

 奥様が指差された先を見ると,何と私が送ったお礼のはがきを掲示していただいていたのです。

(店内の様子)
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 それもテレビなどで活躍されている有名人のサイン色紙などと一緒に。

 それを見た私は,「広島から送ったお礼の気持ちを,遠く離れた桐生の武正米店の皆さんに受け止めていただいたんだ」と感じ,目頭が熱くなりました。

 今回,広島から訪問することを決めて本当に良かったと思った瞬間でした。

 ちなみに,御主人さんと一緒の写真,実は御主人さんの方から「広島から来てくれた人と一緒に記念写真を!」とお声掛けいただいて撮ったものです。
 お店の方から写真を撮ってほしいとお願いされたのは初めてで,大変驚いたとともに,とても嬉しかったことを覚えています。


「子供洋食」

 今回は「子供洋食」と「ミックス ポテト入り焼きそば」を注文しました。

 まずは「子供洋食」です。

(「子供洋食」)
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※「子供洋食」の詳細については,「群馬の食文化の特徴を探る(2) -桐生市「子供洋食」からわかる群馬の食文化-」を御参照ください。

 
「再びこの味に出会えたな」と心の中でつぶやきました。

 実際,ゴールデンウィーク期間中だったので,桐生へ帰省された方も数多くお店に来られ,「子供洋食」や「ポテト入り焼きそば」を持ち帰りで注文されていました。

 ホクホクしたじゃがいもとソースによる,どこか懐かしくホッとする味です。

 ゆっくりと「子供洋食」を味わっていると,配達を終えた御主人さんが戻ってこられました。

 またもや感動の再会です。

 御主人は一息つく間もなくエプロンをつけ,私が一緒に注文した「ミックス ポテト入り焼きそば」を作ってくださいました。


「ミックス ポテト入り焼きそば」

 ポテト入り焼きそばは,焼きそばに茹でたじゃがいもを入れ,ソースを絡めたボリューム満点の焼きそばです。

 この焼きそばを基本に,好みに応じてトッピングで「肉(豚肉)入り」,「玉子入り」,「野菜(キャベツ)」,「コーン入り」を選ぶことができます。

 私はせっかくなので,デラックス版の「ミックス ポテト入り焼きそば」をお願いしました。

(「ミックス ポテト入り焼きそば」)
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 焼きそばに,茹でたじゃがいも,豚肉,厚みのある玉子焼き,もやし,コーンが入り,青のりがかけられたこの上ないボリュームの焼きそばです。

 焼きそばの麺は白くてコシのあるストレート麺で,広島ではあまり見かけない美味しい麺でした。

 子供洋食と焼きそばを堪能しながら,御夫婦そして子供洋食を買いに来られた御近所の方々も一緒に,5人で1つのテーブルを囲んで,またもや会話に花が咲きました。

 全国から子供洋食を求めて来店されること,子供洋食がお子様ランチと同じだと思い大人でも食べられるか問い合わせもあること,北海道の男爵いもだと煮崩れしてしまうこと,上州の女性が養蚕・製糸・織物などで活躍した流れをくんで「かかあ天下」が日本遺産に登録されていることなど。

 桐生川はきれいな川で,染物にも適しているいうお話も出たので,私はうん,そうでしょうと深くうなずき,こうお返事しました。

 「つまり桐生川はきりゅうな川なんですね。」

 二度言って気付いていただけました(笑)。

 長時間お世話になり,最後に気持ちばかりの広島のお土産をお渡しして失礼しました。

 その日は桐生市内のホテルに宿泊しましたが,しばらく感動の余韻が続きました。

 ほんの一瞬の出会い,でもその出会いが人の心を大きく動かす原動力ともなり得ることが理解できたように思います。

 武正米店の皆様,この度も大変お世話になりました。深くお礼申し上げます。


お礼のはがきの内容紹介

 最後に,武正米店さんで掲示いただいているお礼のはがきの文章を御紹介してしめくくりたいと思います。

 今回の記事は個人的な話が多かったので,反省することしきりですが,良き思い出話ということで御容赦ください。

 最後までお読みいただき,ありがとうございました。


 武正米店 様

 ありがとうございました

 先日は,おいしい「子供洋食」を御馳走いただき,ありがとうございました。
 今回の群馬旅行で一番食べたかった郷土料理を,温かいおもてなしと共にいただくことができ,とても嬉しかったです。
 「子供洋食」にまつわるお話を伺えたことで,桐生の食文化を私なりに理解することができました。
 関東ローム層,二毛作,足尾銅山などの環境による畑作中心の作物(じゃが芋,ねぎ),海から離れている地での乾物(干し海老,青のり),養蚕・織物工業を中心に,明治以降の近代化と関わりのある西洋食(ソース)が一体となり,織工さんや子供達の手軽な食事・おやつとして生まれ,親しまれてきたのが「子供洋食」ではないでしょうか。
 まるで我が家に帰ったかのような温かい人情に触れ,併せて群馬の食文化を知る機会ともなり,とても楽しい思い出になりました。
 皆様の御健康と御多幸を心からお祈り申し上げます。
 
 広島から応援しております。

 (2016年1月)


<関連記事>
群馬の食文化の特徴を探る(1) -群馬県桐生市のソースカツ丼・ひもかわ-

群馬の食文化の特徴を探る(2) -桐生市「子供洋食」からわかる群馬の食文化-

群馬の食文化の特徴を探る(3) -スバル最中,コロリンシュウマイ,花ぱん,アイスまんじゅう,食文化を通じた地域の研究-

2017年5月 6日 (土)

群馬の食文化の特徴を探る(3) -スバル最中,コロリンシュウマイ,花ぱん,アイスまんじゅう,食文化を通じた地域の研究-

 2017年5月4日から5日にかけて,広島空港と成田空港に就航しているLCCを利用し,北関東へ行ってきました。

 LCCに乗って成田空港へ行ってみたいと思ったからです。

 成田空港に着いた後にどこへ行こうかと考えた結果,多くの興味深い食文化がある群馬県を再び訪問し,群馬県を起点に北関東を旅してみようと思いました。

 群馬の誇る郷土料理や郷土菓子について,これまで御紹介してないものを中心に御紹介したいと思います。


伊勢屋の「360焼き」・「スバル最中」・「THEスバル」(群馬県太田市)

 成田空港に着いて,京成電鉄成田スカイアクセス線,JR武蔵野線,東武鉄道伊勢崎線と乗り継いでたどり着いた最初の街が群馬県太田市です。

 太田市はスバルの拠点であり,本工場(群馬製作所)がある街です。

(「伊勢屋」)
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 伊勢屋は東武鉄道太田駅近く,本工場(群馬製作所)の向かいにある和菓子屋さんです。

(「スバル最中」(包装))
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(「360焼き」・「スバル最中」・「THEスバル」)
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 写真左上が「360(サブロク)焼き」で,「スバル360」の形をした白あんの饅頭です。

 続いて写真右上がお店の看板銘菓「スバル最中」で,「レガシイB4」の形をした小豆あんの最中です。

 最後に写真下が「THEスバル」で,瓦せんべいです。

 お店の方にスバル最中について伺ったところ,10年ぐらい前のレガシイB4がモデルになっているとのお話でした。

 まさに今,私が乗っている車です(笑)。

 このお菓子の感想に多くの言葉は要りません。

 ただ一言,「スバルしい(素晴らしい)」。


「コロリンシュウマイ」(群馬県桐生市)

 太田駅から桐生線に乗り換え,東武鉄道相老(あいおい)駅で下車しました。

 駅から約15分歩いたところに「コロリンシュウマイ」のお店があります。

(コロリンシュウマイ店舗)
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 その場でいただくこととし,5個入りを注文しました。

(「コロリンシュウマイ」)
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 しばらく待つと,蒸されて半透明になったコロリンシュウマイを出していただきました。

 青のりをかけ,ゆるめのソースをつけながらいただきます。

 その形からシュウマイと名付けられていますが,中に具が入っている訳ではありません。

 じゃがいも,じゃがいものでんぷん,玉ねぎが主な材料なので,食べるとほのかにじゃがいもの香りがします。

 でんぷんによる,むっちり,プルンとした独特の食感をソースの味とともに楽しむことができました。


花ぱん(群馬県桐生市・みどり市)

 相老駅から「わたらせ渓谷鐡道」に乗って,桐生駅へ向かいました。

(わたらせ渓谷鐡道(相老駅))
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 ディーゼル車で,プレートに富士重工(スバル)製とありました。

 桐生駅構内にある「桐生観光物産館わたらせ」では,桐生市やみどり市の特産品が幅広く販売されています。

 私はここで「花ぱん」と「アイスまんじゅう」を購入しました。


 「花ぱん」は桐生市やみどり市で昔から作られている郷土菓子です。

(花ぱん(包装))
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 材料の小麦粉,砂糖,鶏卵を練って焼き上げ,砂糖がけ(アイシング)した昔ながらの素朴なお菓子です。

(花ぱん)
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 固く焼き上げた甘食,駄菓子のたまごパン,または佐賀の銘菓「丸ボーロ」に似ていると思います。

 砂糖がけの強い甘味が,子供に人気で,大人も労働の疲れを癒してくれることでしょう。


アイスまんじゅう(群馬県桐生市)

 続いて,桐生市の「シロフジ製パン所」の「アイスまんじゅう」です。

(アイスまんじゅう(包装))
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 さすがにアイスのままで広島まで持って帰れないので(笑),桐生のホテル内で撮影し,いただきました。

 ちなみに,背景の敷物は「桐生織」で,細かい紋様までとても美しく作られていたのが印象的でした。

(アイスまんじゅう)
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 ずんぐりしたロケットのような形をしています。

 ミルクアイスの中に小豆のあんこが入っており,まんじゅうのようなアイスとなっています。

(アイスまんじゅう(中身))
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 あんこはこしあんで,すっきりした味わいのあんこと濃厚なミルクアイスがうまく調和していました。


食文化を通じた地域の研究

 群馬県桐生市や太田市は繊維産業や輸送機器産業で発展してきた地域で,両市には桐生高等染織学校を前身とする群馬大学工学部のキャンパスがあります。

 今回御紹介した料理やお菓子は,いずれもその地域の特色や育まれてきた食文化が色濃く反映された食べ物だと言えるでしょう。

 浅間山や赤城山など火山の影響を受けた「関東ローム層」により畑作が中心となったことから,じゃがいもや小麦が食材の中心となり,明治以降の近代化に合わせるように和洋折衷や「洋食」としてのソースが好まれるようになり,職人さん中心の地域であるがゆえにボリュームも重視される必要があったと説明することが出来るでしょう。

 このような地域特性を把握すれば,一見珍しく思える食文化も,実は生まれるべくして生まれ,育まれてきた食文化であることが御理解いただけるかと思います。

 その地域の食文化を調べることで,その地域について理解を深める。

 こうした観点からフィールドワークを行い,地域を研究する手法もあるのです。

 私が学んだ経済学の分野で言えば,地域経済学などの分野で応用出来るのではないかと思います。


<関連記事>
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2017年5月 2日 (火)

土肥金山の耳かき -静岡県伊豆市-

静岡県伊豆市にある「土肥金山(といきんざん)」の耳かきです。

江戸から昭和を中心に,新潟の佐渡金山に次ぐ金の産出量を誇った金山です。

現在,土肥金山は伊豆市指定史跡となっており,金山の資料館が設置され,坑内めぐりや砂金採り体験もできる金のテーマパークとなっています。

オリジナル耳かきも金一色で,「土肥金山」そして葵の御紋が彫刻されており,伝統や格式の高さ,豪華さが感じられる一品となっています。

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2017年4月27日 (木)

「バウムクーヘン博覧会」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-

日本のバウムクーヘンは広島から

 バウムクーヘンで有名な「ユーハイム」の創業者,カール・ユーハイムは,日本軍の捕虜として現在の広島市南区似島の捕虜収容所に連行されたドイツ人で,彼の焼き上げたバウムクーヘンを広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でお披露目したことにより,日本で初めてバウムクーヘンが知られることとなりました。

 このお披露目をしたのが1919年3月4日のことで,これを記念して毎年3月4日は「バウムクーヘンの日」とされています。


「バウムクーヘン博覧会」

 そんなバウムクーヘンとゆかりのある広島で,「バウムクーヘンの日」に近い2017年3月15日~21日に「バウムクーヘン博覧会」が初開催されました。

(「バウムクーヘン博覧会」ポスター)
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 広島そごうの特設会場には,全国47都道府県,67ブランドのバウムクーヘンがずらりと勢ぞろいしました。

 ほかにも,焼きたてバウムが食べられるコーナーや,バウムクーヘンの食べ比べセットの販売など,バウムクーヘンにまつわる様々なイベントが用意されていました。

(会場パネル「バウムクーヘンの歴史」)
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※写真をクリックすると拡大します。

 会場にバウムクーヘンの歴史について説明されたパネルが展示されていました。

 その内容をまとめると,

(1)紀元前のギリシャで木の棒にパン生地を巻き付けて焼いた「オベリアス」と呼ばれるパンがバウムクーヘンの元となった。
(2)やがてそのパンがドイツに渡り,現在のようなバウムクーヘンの形状となった。
(3)ドイツ人のカール・ユーハイムがドイツの租借地である中国の青島(チンタオ)で独立し,店を開いた。
(4)その青島が日本軍に占領され,カール・ユーハイムも捕虜として広島の収容所に強制連行され,広島にバウムクーヘンの技術が伝わった。

 とありました。


 ひととおり見学し,興味を持ったバウムクーヘンをいくつか購入してみました。
 
 そのバウムクーヘンを御紹介したいと思います。


焼きたてバウム

 会場内の実演コーナーで,ユーハイムのマイスターの方が手作りで丁寧に焼き上げられた,焼きたてのバウムクーヘンです。

(焼きたてバウム)
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 焼きたてバウム1/4ピースです。

 しっかりと弾力があり,とてもしっとりとしたバウムクーヘンに仕上がっていました。


「瀬戸内レモンのバウムクーヘン」

 ユーハイムが将来販売を予定されている「瀬戸内レモンのバウムクーヘン」です。

 会場で先行販売されていました。

 ユーハイムの方に伺ったところ,一般的にいつから売り出されるかは,未定とのことでした。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン(外箱と中身))
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 外箱にはカール・ユーハイムの写真や,似島と広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)のイラストがあり,「日本バウムクーヘン発祥の地 広島から」と記載されています。

 また,外箱の側面には,

 「1919年,広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)で開催されたドイツ俘虜技術工芸品展覧会で,創業者カール・ユーハイムはバウムクーヘンを焼き上げました。ここから日本のバウムクーヘンの歴史は始まりました。」

 と説明されており,日本のバウムクーヘンの歴史を知ることができる商品となっています。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン(外箱側面))
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 瀬戸内レモンのバウムクーヘンを取り出し,いただいてみました。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン)
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 しっとりとした食感をした,ほのかなレモン風味のバウムクーヘンです。

 生地には小さな粒々のレモン果皮も入っています。

 これはユーハイムの原点を伝える商品として,また広島土産としても最適だと思いました。


バウムパン

 すでに御紹介したように,バウムクーヘンの起源は,木の棒に生地を巻きつけて焼いたパンのような食べ物だったようです。

 この製法にならって,棒にパン生地をぐるぐる巻きつけて焼き,昔のバウムクーヘンを現代に再現したパンが「バウムパン」として販売されていました。

(バウムパン説明文)
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 とても面白い発想のパンなので,私も買って,自宅でいただいてみることとしました。

(バウムパン(断面))
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 説明文には「ぐるぐる,ほどいてお召し上がりください」とありましたが,いつもの調子で輪切りに切ってしまいました(笑)。

 外側はグラニュー糖がまぶされてカリカリに焼かれており,ちょうど甘いクロワッサンのような感じの仕上がりです。

 逆に,中身はしっとりときめ細かく,綿菓子のようにふわふわな仕上がりです。
 ほんのりした甘味とバターの風味が感じられました。

 残ったパンをぐるぐるほどいてみました。

(バウムパン(ほどいた様子))
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 バネを伸ばすように,面白いようにほどくことが出来ました。
 1個のパン全てを伸ばすと,かなりの長さにほどけたことと思います。

 ほどいて食べた方が,食べやすく,何より楽しむことが出来ました(笑)。


まとめ

 食文化史を学ぶ上では,「他国からの食材や食文化は,世界のどの国においても,戦争とその影響によってもたらされたものが多い」という事実を認識しておく必要があると思います。

 捕虜として日本に強制連行されながらも,それにめげず,自国ドイツのバウムクーヘンを日本に広めたカール・ユーハイム。

 彼がその後の日本の食文化に及ぼした影響は大きいと言えるでしょう。

(カール・ユーハイムによるバウムクーヘン披露)
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(広島市『南区七大伝説 菓子伝説(バウムクーヘン上陸秘話)』南区魅力発見委員会から引用)

 同時に,そうしたドイツ人捕虜が持ち備えていた文化や技術を,寛大に受け入れた当時の日本人関係者の対応にも注目すべきだと思います。

 カール・ユーハイムが強制連行先の日本でバウムクーヘンを作り,日本人に披露出来た背景には,敵味方を超えた人と人との交流があり,それを受け入れる寛容な心があったからに違いありません。

 そうした人間の持つ本来のやさしさや素晴らしさによって,日本に伝わり,広まったドイツ菓子。

 それが日本のバウムクーヘンなのです。


<参考文献>
 広島市『南区七大伝説 菓子伝説(バウムクーヘン上陸秘話)』南区魅力発見委員会

<関連サイト>
 「日本で初めてバウムクーヘンが焼かれた地、似島」広島市役所
 「3月4日はバウムクーヘンの日」株式会社ユーハイム
 「ドイツ・ウィーン菓子の特徴と主な菓子 -シュトロイゼルクーヘン・レープクーヘン・バウムクーヘン-」コウジ菌のブログ

2017年4月24日 (月)

大分名物だんご汁の耳かき -大分県別府市-

 だんご汁は,小麦粉をこねて帯状にした「だんご」と野菜などの具が入った,味噌または醤油仕立ての汁のことで,大分を中心とした九州地方の郷土料理です。

 「だんご」は,平たい麺に近く,この茹でた「だんご」に砂糖ときな粉をまぶせば,こちらも大分で有名な「やせうま」と呼ばれるお菓子となります。

 つまり小麦粉で「だんご」を作れば,食事もデザートも同時に用意することができるのです。

 この耳かきは,その「だんご」がニョキッと出てキャラクター化されています。

 かわいい顔をしながら,ねじりはちまき姿で,徳利とおちょこを持って一杯飲み,顔が少し赤くなっています(笑)。

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2017年4月20日 (木)

真っ赤で甘いいちご「レッドパール」の魅力

レッドパールとの出会い

 広島県福山市のフランス料理店で食事をした際,デザートに添えられていたいちごがとても甘く,その美味しさに感動しました。

 お店の方に尋ねると,「レッドパール」という品種のいちごで,地元の農家さんから完熟のいちごを直接仕入れることが出来たのでデザートに使われたとのお話でした。


レッドパールの感動を求めて

 後日,私は再びレッドパールの感動を味わいたいと思い,自動車でレッドパールの農園がある広島県山県郡北広島町の2つの産直市を訪問しました。

 最初に訪問した「豊平どんぐり村」の「さんさん市」では,普通サイズと大粒の2種類のレッドパールが販売されていました。

(「さんさん市」レッドパール ポップ広告)
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 ポップ広告には,「酸味と甘味のバランスがよく 中までまっか 生産量が少ない希少品種!!大粒が甘い」と紹介されていました。

 今回は特に大粒の揃ったレッドパールを購入しました。

 
 次に訪問したのが,「道の駅 舞 ロードIC千代田」の「きたひろ市場」です。

 こちらは普通サイズのパックにぎっしり詰まったレッドパールが販売されていました。

(「きたひろ市場」レッドパールとポップ広告)
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 ポップ広告には,「果肉はへたの元まで柔らかく 果肉全体に味がのっています。強い甘みと酸味のバランスが絶妙の「いちご」です。」と紹介されていました。

 こちらのレッドパールも購入し,帰宅しました。


レッドパールの特徴

 ここで,いちごの「レッドパール」の特徴について,簡単にまとめておきたいと思います。

(レッドパール(包装))
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 レッドパールは「とよのか」と「アイベリー」を交配してできたいちごです。

 大粒で甘味が強く,酸味は控え目,そして何より果実の色が中まで真っ赤であることが大きな特徴となっています。

 西日本を中心に栽培されており,いちご全体の流通量に占める割合は少ないので,スーパーマーケットなどで見かける機会は少ないかも知れません。
 ただ逆に,今回御紹介しているような産地の産直市などでは,まとまった数量を売られている可能性も高いと思います。

 そのまま食べるのはもちろん,その鮮やかな赤色を生かして,お菓子の材料とするのも適していると思います。


レッドパールの実食

 自宅に持ち帰り,レッドパールをいただいてみることとしました。

(レッドパール)
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 実が赤く,赤い宝石のようです。

 産直市で買ったものなので,もぎたてで,果実には細かい産毛があり,ヘタも青々としています。

 私はこの赤い実が果実だと思っていたのですが,この実は雌しべの土台となる「花托(かたく)」と呼ばれる部分で,表面のゴマのようなツブツブが果実のようです。

 「イチゴの実の赤い部分は「果実」ではなかった!」(ウェブページ「NHKテキストビュー」NHK出版)

 花托(かたく)が果実だと,かたく信じていたのですが…。


 このレッドパールを縦半分に切ってみました。

(レッドパール(縦半分))
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 果肉は鮮やかな赤,対照的に中心部の芯は真っ白です。

 果汁を多く含んでおり,断面からにじみ出ています。

 実際にいただいてみると,口の中にいちごの甘い香りがいっぱいに広がり,果汁たっぷりで強い甘味とほどよい酸味を感じました。

 これだけで立派なデザートです。

 いただいている際,頭部から食べて半分残ったレッドパールを見て,ふと次のことに気付きました。

 「レッドパールは縦に切るより,横(輪切り)に切った方がより赤く見えるのではないか。」

 本当にそうなるか,今度はレッドパールを輪切りにして撮影してみました。

(レッドパール(輪切り))
Photo

 確かに輪切りの方が赤くなりました。霜降り牛肉のようです。歯形だともっと赤く見えます(笑)。

 フランス料理店で出されたレッドパールは見栄えが良い縦切りでしたが,レッドパール特有の鮮やかな赤色を強調したい場合は輪切りの方が効果が高いと思います。

 例えば,いちご大福。

 いちご大福のネット画像を検索すると,ほぼ全てのいちご大福のいちごが,あんこと一緒に,縦半分に切られていることがわかります。

 これをレッドパールを使う場合は,あえて横向きに倒して包むか,頭部から食べ始めることをすすめるのです。

 こうすると残ったレッドパールが輪切りになって視界に飛び込むので,より真っ赤なレッドパールが現れ,大福餅の白やあんこ(小豆あん・白あん)の色との対比が明確になって,見た目の美味しさが増すと思います。

 レッドパールは現在,流通量こそ少ないものの,その特徴を生かすことのできる様々な可能性を秘めたいちごだと言えるでしょう。

2017年4月17日 (月)

桜と公園 -広島県豊田郡大崎上島町 沖浦漁港公園-

 2017年4月12日にフェリーに乗って広島県豊田郡大崎上島町に出張しました。

 目の前に見える向かいの島は愛媛県。大崎上島は広島県でも南に位置する瀬戸内海の島です。

 私の住んでいる広島市南区の桜は,すでに満開を越して葉桜になりかけていたので,広島市よりもっと南に位置する大崎上島町も同じか,もっと早くに葉桜になっているだろうと思っていたのですが,実際に車で島を回ってみると,満開の桜をあちこちで見ることが出来ました。

 せっかくなので,職場のコンパクトデジタルカメラで桜を撮ってみました。

(大崎上島町沖浦の桜)
2017412_2
※写真をクリックすると拡大します。
ニコンCOOLPIX S6600 オート・f6.6・1/500・ISO125


 撮影地は大崎上島町沖浦の「沖浦港おさかな公園」近く,沖浦漁港公園という小さな公園です。

 手前の桜にピントを合わせたのですが,不思議と奥の公園がメルヘンチックでソフトなボケに仕上がりました。

 コンパクトデジタルカメラならではの持ち味だと思います。

 3人で訪問したので,ほんの一瞬,たった1枚しか撮る時間はありませんでしたが,思い出の1枚となりました。

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