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2014年5月 6日 (火)

キャビアの研究 -キャビアとランプフィッシュの卵の違い-

○キャビアの疑問
 「そもそもキャビアはどんな味なのか,また,よく似たランプフィッシュの卵はどんな味なのか」

 

 今回,キャビアを購入することができたため,ランプフィッシュの卵も同時に購入し,比較することで,特徴を確かめることにしました。

 

(価格)
 まず価格ですが,今回の生キャビアは,チョウザメを扱う養殖場で購入したこともあり,10gで3,000円でした。デパートで市販されている輸入キャビアは18gで約8,200円。一方ランプフィッシュの卵は50gで約300円でした。
 100gあたりに換算すると,生キャビア30,000円,市販の輸入キャビア約45,600円,ランプフィッシュの卵が約600円となり,今回の生キャビアは良心的な価格だと思いますが,それでもランプフィッシュの50~80倍と,サフランと肩を並べるほど高価となっています。

 

(キャビアとランプフィッシュの卵の特徴)
 生キャビア10gです。丸底になったプラスチックの容器に入っています。
Photo_4


 ランプフィッシュの卵50gです。ガラスビンにぎっしり詰められています。
Photo_5


 それでは,各項目別に特徴をまとめてみます。

○食品表示の名称等 
 生キャビア:「魚卵(チョウザメ)」 チョウザメの種類は「ベステル」というハイブリッド
Photo_7

 ランプフィッシュの卵:「ランプフィッシュの卵(キャビア代用品)」 グリーンランド・アイスランド産

 

○見た目
 生キャビア:深みのある緑色。海ぶどうに似たイメージ。
 ランプフィッシュの卵:かなり濃い黒。
(左:ランプフィッシュの卵,右:生キャビア)
Photo_8

○におい
 生キャビア:淡水魚のにおいだが,ほとんど気にならない程度。
 ランプフィッシュの卵:海水魚の魚卵特有のにおい。

 

○食感
 生キャビア:ねっとりと卵1粒1粒がくっついており,舌の上で自然と溶けるような食感。
 ランプフィッシュの卵:卵が1粒づつ独立しており,カズノコに似たプチプチとした食感。

 

○風味
 生キャビア:いくら(筋子)に近い濃厚な味。中身はクリーム色。
 ランプフィッシュの卵:食感と同様,カズノコのような味。生キャビアに比べるとあっさりしている。

 

(まとめ)
 生キャビアは,塩加減がよく,さほどにおいも気にならず,ミニいくらを食べている感じでした。ロシアでは,魚卵のことを「イクラ」,キャビアのことを「黒いイクラ」と呼ばれていますが,日本人に親しみのある鮭のいくらにも近い風味だと思います。舌の上でねっとりととろけるような食感や,濃厚な魚卵の味わいは,さすが「世界の三大珍味」と称されるだけのことはあります。

 

 一方のランプフィッシュの卵は,海水魚の魚卵特有のにおいはあるものの,イメージとしてはカズノコで,特有の食感や味を楽しめること,キャビアと比べて料理に使いやすいこと,気兼ねなく食べられることといった利点があるように思います。

 

 どちらが優れているとかではなく,それぞれの特徴や利点を生かした様々な味わい方・楽しみ方があると思います。

 食材の特徴をよく理解した上で,食生活を楽しみたいものです。


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