イタリア料理の特徴と主な料理2 -スフォリアテッラ-
デパートのイタリア展で,スフォリアテッラというお菓子が売られていたので,購入しました。普通の菓子パンのような感じですが,値段は378円と,デパートの出張販売であることを考慮しても,結構なお値段がします。
(スフォリアテッラ)
店の広告では,イタリア・ナポリ地方のお菓子で,何層にも重なったパイ生地にオレンジ風味のクリームとありました。クリームはリコッタチーズやカスタードクリームに柑橘(レモンやオレンジ)のアクセントを加えて作られます。また,パイ生地にはバターではなくラードが用いられます。パイ生地にラードを塗りながら幾重にも重ねて焼き上げるため,固くパリパリに仕上がります。
スフォリアテッラ(sfogliatella)は,「ひだを何枚も重ねた」という意味で,貝殻の形をしたものが多いそうです。私は,広島の人間なので余計にそう思うのかも知れませんが,貝殻の中でも,形や何層にもひだがあることから,牡蠣殻を想像してしまいます。
(スフォリアテッラの中の様子)
温めて,食べてみました。何層にも重なるパイ生地は思ったよりパリパリで,固い殻に覆われた貝殻のようです。食べた瞬間,「♪オレンジの香り~ほのかに漂い~(「帰れソレントへ」)」と思わずカンツォーネを口ずさみたくなるほど,口いっぱいにオレンジの香りが広がります。柑橘エキスを入れたカスタードクリーム入りパイコロネに例えられると思います。
アマルフィ海岸に面した修道院で作られた菓子が起源とのことで,アマルフィ海岸周辺のレモンやオレンジ,貝(の形)などが盛り込まれたお菓子だと言えるでしょう。
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