フィリピン料理の特徴と主な料理2 -プトとウベ-
フィリピンの蒸しパン,プトがイベント会場で販売されていました。
「プト」
プト(puto)は,米粉を使った蒸しパンで,クリスマスや誕生日など主にお祝い事の際に食べられます。紫色のプトにはウベ(ube)と呼ばれる紫色の芋が使われます。ウベは山芋のように粘り気があり,米粉と合わせて蒸されるので,出来上がったプトは,餅のような粘り気があります。(日本ではウベの代わりに紫芋が使われたり,ホットケーキミックス同様,プトミックスで作られたりもします。)プトの上にはチーズやバター,マーガリンなどがかけられるようで,今回のプトは砂糖と合わさってキャラメルのような色と味でした。
フィリピンでは,プトはお菓子としてのみならず,ディヌグアンと呼ばれる豚の血を煮込んだシチューと一緒に食べられることもあるようです。
今回のプトも見た目以上に餅のような粘りがあり,かなり食べ応えがありました。日本人と同様,フィリピン人も,もち米のような粘りを好む民族だと説明出来る食べ物の1つだと言えるでしょう。
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