おこぼ(舞妓の下駄)の耳かき -京都府京都市-
舞妓さんの履く下駄の耳かきです。
京都では「おこぼ」と呼ばれることが多いようですが,ほかに「ぽっくり」とか「こっぽり」とも呼ばれています。いずれの呼び名も,「こぽこぽ」,「かっぽかっぽ」などと聞こえる足音に由来があるようです。
このおこぼも,底に穴が開けられて鼻緒が結ばれているなど,細部もきちんと表現されています。
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舞妓さんの履く下駄の耳かきです。
京都では「おこぼ」と呼ばれることが多いようですが,ほかに「ぽっくり」とか「こっぽり」とも呼ばれています。いずれの呼び名も,「こぽこぽ」,「かっぽかっぽ」などと聞こえる足音に由来があるようです。
このおこぼも,底に穴が開けられて鼻緒が結ばれているなど,細部もきちんと表現されています。
生演奏を聴きながらクリスマスディナーをいただきました。
音楽はアルゼンチンタンゴで,バイオリン,バンドネオン,ピアノの生演奏でした。「エル・チョクロ(とうもろこし)」,「カナロ・エン・パリ(パリのカナロ)」などアルゼンチンタンゴで有名な曲がたくさん演奏され,最後の曲は期待どおり「ラ・クンパルシータ」でした。
(アルゼンチンタンゴの生演奏の様子)
食事やデザートもクリスマスらしい内容となっていました。
メインとデザートを御紹介します。
(甘鯛のパイ包みロールと鱈のブランダード)
甘鯛のフィレを巻いて,パイで包んであります。ブランダードは鱈などの白身魚の身やじゃがいもを牛乳などでのばして作るマッシュポテトのような料理で,今回もそうですが,メイン料理を立体的に盛ったり,土台として安定させたりする役割も持っています。
(ローストビーフ 赤ワインソース添え)
相当大きな牛肉の塊をローストされたのだと思います。また,赤ワインソースも,作ってみるとわかりますが,すぐ蒸発するので,相当量の赤ワインが使われているはずです。私はこれが今年最後の牛肉かも知れません(笑)。
(デザート盛合せ)
いちごと生クリームで作られたサンタクロースは初めてです。抹茶のケーキやいちごのムース,アイスクリームが並べられ,赤と緑を基調として,クリスマスの雰囲気を演出しています。
(生演奏を聴きながら料理を味わうことの難しさ)
私は基本的に「ながら食い」は好ましくないと思っています。テレビやインターネットを見たり,新聞・雑誌などを読んだりしながら食事をするのは,せっかく作ってくれた料理を味わうには程遠く,料理人に対して失礼になると思うからです。
生演奏を聴きながら食べることはどうでしょうか。これは難しいところで,演奏に集中すれば,食事はおろそかになりますし,反対に食事に集中すれば,演奏そっちのけになってしまいます。
ただ,生演奏を聴きながら食事を楽しんでもらうのが店側の本望であり,それに賛同する客が予約を取って来ている訳ですから,両方をうまく楽しみ,味わうことが出来るならば,普段の食事や音楽鑑賞にはない相乗効果が期待出来るのも事実です。
ただし,これは,高度な食べ方です。演奏に耳を傾けながら,料理も味わうことで,演奏者と料理人の両方に敬意を称しつつ,同席者との会話にも気を配る等々…。こうした振る舞いがスマートに出来る人は,食事と音楽鑑賞そしてその場の雰囲気までもうまく調和させることが出来る人だと言えそうです。
ご当地キューピー(沖縄)の耳かきです。国際通りで購入しました。
沖縄の家の屋根などで見かけるシーサーは,獅子(しし)の沖縄方言であり,家を守ったり,魔除けの意味があるとされています。
国際通りは,那覇の一大観光スポットで,お土産屋さんも沢山あり,ご当地ものも数多く売られています。
フィリピン料理店でアラカルトでいただいた料理です。
「ポークアドボ(豚肉の煮込み)」
アドボは,酢でマリネした食材を煮込んだり,漬け焼きにした料理で,代表的なフィリピン料理の1つです。味付けは醤油やパティスでなされ,ご飯のおかずとして食べます。今回のアドボは,豚肉と玉ねぎのアドボで,スペインを起源としながらも,中国料理の影響を強く受けているアドボだと思いました。
「ボピス(豚モツ煮込み)」
豚のモツ(心臓や肺など)と野菜を細かく刻んで煮込んだ料理です。写真のボピスは,ハツ(心臓),玉ねぎ,パプリカ,トマトなどを細かく刻んで煮込んだボピスです。酢の酸味と唐辛子のピリ辛がアクセントになっており,ご飯のおかずにぴったりです。
「シニガン(酸味のあるスープ)」
シニガンとは,タマリンドを使った酸味のあるスープのことです。トムヤムクンの辛味(唐辛子)を除き,その分酸味をかなり効かせたような味です。フィリピンでは,こうしたスープ料理は,ご飯に混ぜて食べられるようです。このシニガンは豚肉のシニガンで,オクラやチンゲン菜など野菜もたくさん入っており,酸味のあるさっぱりとしたスープに仕上がっていました。
(フィリピン料理に豚肉が多い理由)
「フィリピン料理の特徴と主な料理1 -概要と調味料-」でもお話ししたように,フィリピンはスペイン統治時代にキリスト教(カトリック)の布教が行われ,人口の約90%がカトリック教徒という,アジアでは珍しいキリスト教国です。そのため,イスラム教徒の国であるインドネシアやマレーシアとは異なり,豚肉のタブーがありません。それどころか,フィリピンの肉料理は,ほとんどが豚肉だと言えます。
その理由は,フィリピン料理がスペイン料理と中国料理の影響を受けていることにあると言えるでしょう。
スペイン料理については,過去にイベリア半島がイスラム勢力に征服され,キリスト勢力がこれを再征服するという「レコンキスタ(国土回復運動)」を通じて,イスラム教徒に対抗する意味で,豚肉食が推奨された歴史があります。(ただ,スペイン料理全般をみると,パエリアに代表される米料理など,イスラム教徒がもたらしたアラブ料理の影響を受けた料理が多いことが特徴となっています。)
中国料理については,華僑などを通じてフィリピンを含む東南アジア全般に影響していますが,その中国料理には,豚肉が多用されています。
スペインや中国で豚肉が愛好されていることは,世界三大ハムにスペインの「ハモン・セラーノ」(スペイン)と「金華火腿(金華ハム)」(中国)が位置付けられていることでも理解出来ます。(あと1つは「プロシュット・ディ・パルマ」(イタリア))
こうした両国からの影響で,フィリピンでは,レチョン(仔豚の丸焼き)に代表される様々な豚肉料理が発達しているのです。
今回,フィリピン料理店で,様々な料理を注文しましたが,後でまとめてみると,どれも豚肉の料理であり,改めて豚肉がフィリピン料理に欠かせない重要な食材の1つであることを認識しました。
ズッパイングレーゼ
ズッパイングレーゼは,シロップに浸したスポンジケーキとクリームを重ねて作る,イタリアの菓子です。アルケルメスという赤色のリキュールが使われます。
(ズッパイングレーゼ)
写真のズッパイングレーゼは,スポンジケーキに赤いリキュールを含ませ,チョコレートクリームとマスカルポーネのクリームではさんで作られています。
ズッパ(zuppa)はスープ,イングレーゼ(inglese)はイギリス風という意味となります。
この「イギリス風スープ」菓子の由来について,考察してみましょう。
ズッパ
焼いて日が経ち,そのままでは固くて食べられなくなったパンを食べやすくするため,煮汁やワインなどの液体でふやかしたものを俗ラテン語で「suppa」と言われていたのが,スープのルーツです。
やがて,ふやかしたパンよりも,その汁物のことを指すようになりましたが,今でも,スープに浮かべるクルトン(さいの目に切った揚げパン)にその面影を見ることができます。
ズッパイングレーゼで用いられているズッパも,スープの元々の意味を表現していると言えます。
イングレーゼ
イギリス風という意味ですが,これは,フィレンツェに住んでいたメディチ家がお気に入りの菓子として,客人にもてなしたところ,特にイギリスの客人に好まれたことに由来があるようです。
なぜイギリス風と呼ばれるのか
なぜイギリス風と呼ばれるのか。私は当時のイギリス人が好んだこと以上の理由があるように思います。以下は私独自の考えです。
イギリスには「トライフル」という,スポンジケーキにフルーツやクリームを重ね,洋酒を浸み込ませて作るお菓子があります。
トライフル(trifle)は,ありあわせのとかつまらないという意味ですが,このお菓子の場合は,ありあわせの材料で作るお菓子という意味になります。
イタリアでこのトライフルと同じような,ありあわせのものをのせてシロップに浸したお菓子が出回ると,「これはイギリスの(トライフルのような)お菓子だ。」という話になったのではないでしょうか。そして,そのお菓子は,スポンジケーキをシロップに浸したスープのような特徴を持つことから「ズッパイングレーゼ」と名付けられたとする方が,イギリス人に好まれたという話よりも自然な感じがします。
フィリピンの蒸しパン,プトがイベント会場で販売されていました。
「プト」
プト(puto)は,米粉を使った蒸しパンで,クリスマスや誕生日など主にお祝い事の際に食べられます。紫色のプトにはウベ(ube)と呼ばれる紫色の芋が使われます。ウベは山芋のように粘り気があり,米粉と合わせて蒸されるので,出来上がったプトは,餅のような粘り気があります。(日本ではウベの代わりに紫芋が使われたり,ホットケーキミックス同様,プトミックスで作られたりもします。)プトの上にはチーズやバター,マーガリンなどがかけられるようで,今回のプトは砂糖と合わさってキャラメルのような色と味でした。
フィリピンでは,プトはお菓子としてのみならず,ディヌグアンと呼ばれる豚の血を煮込んだシチューと一緒に食べられることもあるようです。
今回のプトも見た目以上に餅のような粘りがあり,かなり食べ応えがありました。日本人と同様,フィリピン人も,もち米のような粘りを好む民族だと説明出来る食べ物の1つだと言えるでしょう。
かつての倉敷チボリ公園の人気マスコット「チボリベア」の耳かきです。
デンマーク・コペンハーゲンにあるオリジナルのチボリ公園さながらの建物やアトラクション,数々のイベントは,とても楽しくて魅力があり,よく行ってました。
ショップには,倉敷チボリ公園オリジナルのマスコットキャラクターグッズが所狭しと並べられており,その中にこの耳かきも売られていました。耳かき以外にも,キーホルダー,グラス,CDなどを持っていますが,今となっては良き思い出の品となっています。
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