のりのりそば -広島の生海苔と新潟の布海苔(ふのり)-
広島市南区の丹那漁港で開催された「第10回大河(おおこう)水産祭り」に行ってきました。
焼き牡蠣や海苔汁の試食,とれたて鮮魚の販売,わかめの詰め放題にミニ釣り堀まであり,朝早くから大勢の人で賑わっていました。
(牡蠣を焼く様子)
広島で冬の水産祭りと言えば,やはり焼き牡蠣です。
この時期,広島では,各地でとれたて,焼きたての牡蠣を試食することができます。これは広島人の特権であり,郷土の食文化を確かめ合う場でもあります。
(焼き牡蠣)
数ある海産物の中で大河漁協で一押しなのが,生海苔です。
(生海苔)
醤油ベースの汁にたっぷりの生海苔,豆腐,豚三枚肉を入れて作る名物「大河鍋」や,生海苔の天ぷらなど,生海苔を使った料理も伝承されています。
(大河鍋(海苔汁))
大河鍋(海苔汁)です。豚三枚肉を使うところにオリジナリティーがあります。
(生海苔の天ぷらと鮮魚のフライ)
生海苔の天ぷらと鮮魚のフライのセットです。
フライは黒鯛,スズキなど地元の鮮魚を切り身にして揚げたものです。
広島では天ぷらやフライにお好み焼き用のソースをかけて食べる人も多く,これも広島の食文化の1つと言えます。(個人的には,天ぷらにソースというのは理解し難い組合せなのですが…。)
のりのりそば
「大河鍋」のオリジナリティーを見習って,私も,新たな料理にチャレンジしました。
広島の生海苔と,新潟・十日町市の,つなぎに布海苔を使った「へぎそば(妻有そば)」で海苔づくしのそば,名付けて「のりのりそば」を作りました。
(のりのりそば)
生海苔をそばつゆでさっと湯掻いて,そばにのせ,かけそば方式にしました。
へぎそばをかけそばで食べるのは本来の食べ方ではないとは思いますが,生海苔と一緒に食べるには,かけそばが適していると思います。
生海苔の持つ潮の香りが汁に溶け込んで布海苔で作られたへぎそばとうまく調和し,生海苔を具として美味しくいただくことが出来ました。
自分が考えたオリジナルの食べ物を,ノリノリの気分で作って味わう。そうすれば,見た目は別にしても,料理を作ることの楽しさを知り,新たな味を発見し,うまいまずいの範疇を超えた感動が味わえると思います。
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