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2015年10月12日 (月)

紅茶の研究3 -世界三大銘茶 キームン-

 ダージリン,ウバと並ぶ世界三大銘茶とされるキームン。

 「東洋の女王」,「紅茶のブルゴーニュ酒」とも称されています。

 最近では,紅茶専門店だけでなく,紅茶を幅広く取り扱う喫茶店などでもメニューで見かけるようになりました。


キームンの歴史

 
キームン(祁門,Keemun)は中国の紅茶です。

 安徽(あんき)省祁門県で14世紀頃から生産され,1906年のパリ万博,1915年のパナマ太平洋万博で金賞を受賞した頃から世界三大銘茶(紅茶)と称されるようになりました。

 昔からイギリス貴族に愛されてきた紅茶とされていますが,その背景には,当時の豊かな東洋の食文化に対して畏敬と憧憬の念を持っていたイギリス人が,中国からもたらされた紅茶にわざわざ砂糖やミルクを入れてまでも飲みやすくし,イギリス独自の紅茶文化を確立してきた歴史を垣間見ることができます。


キームンの分類

 
キームンは,中国を産地とする紅茶ですが,「中国茶」の一種でもあり,中国茶の分類(「緑茶」,「白茶」,「黄茶」,「青茶」,「紅茶」,「黒茶」,「花茶」)の「紅茶」に分類されるお茶です。


キームンの特徴

 
今回購入したキームンの茶葉は,オレンジペコー(7~11mm)からペコー(5~7mm)が中心になっていると思います。
 中国茶だけあって,紅茶に烏龍茶が混ざっているような香りがします。

(キームン茶葉)
Photo

 茶葉に熱湯を注ぐと,色は比較的出やすいですが,少し茶色が濃い赤茶色になります。(二煎目には,くすんだ赤茶色になります。)

(キームン)
1

 ティーカップに注ぎ,香りを確かめると,茶葉と同様,紅茶と烏龍茶の中間のような,少しスモーキーな香りがします。
 紅茶の本には,「祁門香(きーむんこう)」と呼ばれる蘭やバラのような優雅な香りがすると説明されています。

 味も一般的なティーバッグ入り紅茶に比べると,やはりどこか烏龍茶のような,漢方茶のような味も幾分か感じられ,深いコクと,若干の渋味が感じられます。

 烏龍茶は「半発酵茶」ですが,その烏龍茶を更に発酵させたら,このような風味・味わいになるのではないかと思います。

 個人的には,まずはストレートもしくは砂糖のみで,キームンの持つ独特な香りと味を楽しむとよいのではないかと思います。
 もちろん,ミルクを入れて,まろやかなキームンを味わうのも,美味しい飲み方だと思います。


東洋文化への憧れとキームン

 
かつて緑茶や紅茶がヨーロッパに初めて輸入された当時は,ヨーロッパ人にとって,日本の茶の湯や中国の飲茶の文化は,陶磁器などの茶道具や作法も含めて,豊かな東洋文化の象徴であり,憧れの的でした。

 キームンは中国茶の紅茶という表現が合うように思います。

 その独特な味や香りが,オリエンタルな飲み物としてイギリス人を中心に支持され,世界三大銘茶の1つとして位置付けられているのではないでしょうか。

(メモ)
 キームンが「紅茶のブルゴーニュ酒」と称されるのに対し,ダージリン(主にセカンドフラッシュ)は「紅茶のシャンパン」と称されている。

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