東京タワー(金属製)の耳かき -東京都港区-
東京でご当地耳かきが豊富に揃う観光地と言えば,浅草と東京タワーでしょう。
東京タワーには,「東京おみやげたうん」という大きなお土産センターがあります。
東京タワーグッズをはじめとする様々な東京土産が売られているので,見て歩くだけでも楽しいです。
この耳かきについている東京タワーは金色一色となっていますが,これと全く同じ耳かきがパリのエッフェル塔で売られていたら,迷わず買ってしまうと思います(笑)。
« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »
東京でご当地耳かきが豊富に揃う観光地と言えば,浅草と東京タワーでしょう。
東京タワーには,「東京おみやげたうん」という大きなお土産センターがあります。
東京タワーグッズをはじめとする様々な東京土産が売られているので,見て歩くだけでも楽しいです。
この耳かきについている東京タワーは金色一色となっていますが,これと全く同じ耳かきがパリのエッフェル塔で売られていたら,迷わず買ってしまうと思います(笑)。
今年も海辺のレストランで生演奏を聴きながらクリスマスディナーをいただきました。
音楽は,フルート,ピアノ,チューバの生演奏でした。
「きよしこの夜」,「明るい街角で」,「エストレリータ」,「ザ・クリスマスソング」,「アメイジング・グレイス」,「ホワイトクリスマス」,「メリー・リトル・クリスマス」,「そりすべり」など,クリスマスソングを中心に有名な曲がたくさん演奏されました。
(生演奏の様子)
写真左からフルート,ピアノ,チューバ
チューバは太く響きのある音色が特徴の大型金管楽器で,重さが約10kgもあるそうです。男性奏者は片手で軽々と持ち上げておられましたが,市販の10kgの米を持ち上げることを想像すると,ひ弱な私には到底できそうもない技です。
「メリークリスマス」の掛け声と同時に,テーブルに用意されたクラッカーを参加者全員で一斉に鳴らし,クリスマスディナーコンサートが開始しました。
生演奏を聴きながらいただいた料理とデザートを御紹介します。
(前菜6種盛合せ)
皿の上側から時計回りに,豚とフォアグラのテリーヌ,海老とアボカドのタルタル,ベーコンとほうれん草のキッシュ,鴨のスモーク,モルタデッラそして中心が鯵のマリネです。
モルタデッラは太くて丸い脂身入りのソーセージのことで,ボローニャソーセージとも呼ばれています。
(魚介のトマトスープ)
トマトをベースに,アカザエビを丸ごと煮込むことにより,殻やみそから出る濃厚なうま味が引き出されたスープとなっています。
渡り蟹などの甲殻類とトマトを使ったポタージュ「ビスク(bisque)」の料理法が基本となっているように思いました。
(牡蠣のスモーク ペペロンチーノ)
この店で私が気に入っている牡蠣のスモークが載せられたペペロンチーノのパスタです。
(真鯛のソテー ポルチーニクリームソース)
真鯛をソテし,周りにポルチーニクリームソースを添えた魚料理です。
立体感を出すため,ブイヨンで煮込んだかぶの上に載せられています。
ソースに載せられたトマトの赤とバジルの緑が,クリスマスらしさを演出しています。
(牛ロースステーキ 赤ワインソース添え)
網焼きのステーキに赤ワインソース,アクセントのローズマリーがよく合います。
(クリスマスデザート)
ロールケーキ,いちごのムース,チョコレートタルトの盛合せです。
いちごの赤,ミントの緑,生クリームの白,金箔の金と,彩りもクリスマス仕様です。
このデザートとコーヒーでゆっくりと余韻を楽しみました。
このほか,乾杯のスパークリングドリンクとパンをいただきました。
生演奏を聴きながら食事することはやはり難しく,演奏中はナイフとフォークを置き,音楽に集中した時間の方が長かったように思います。
演奏者から,「美味しそうな香りがするので,最後までお腹が持つかどうか…」と冗談話もありましたが,そのような話を聞くと,何だか少し申し訳ないような気持ちにもなりました。
生演奏と美味しい料理のおかげで,とても楽しいクリスマスを過ごすことが出来ました。
(メモ)
アメイジング・グレイス
賛美歌「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」は日本語に訳すと「驚きの(神の)恵み」といった意味になるが,これはイギリスの牧師ジョン・ニュートンが,自身の奴隷貿易の体験とその後の悟りを歌で表現したものである。
彼は奴隷貿易船の船長として奴隷を船で運んでいた際,悪天候に襲われ,船ごと転覆しそうになるほどの危機的状況に陥る。その際,積み荷として運んでいた奴隷達の恐怖と苦しみの表情を目の当たりにする。船は奇跡的に助かったが,彼は自分の罪深さを知って改心し,後にイギリス国教会の牧師となり,54歳の時にアメイジング・グレイスを作詞した。
奴隷貿易は新大陸から砂糖やカカオなどの嗜好品を入手する目的からはじまり,黒人奴隷の犠牲なくして今日の普及はなかった。
今私たちの目の前にある砂糖やカカオ(チョコレート)こそ,アメイジングな(驚きの)過去を持った食べ物であると言えるだろう。
クリスマスプディングを味わう
購入したクリスマスプディングを取り出し,いただいてみることとしました。
常温では脂肪分が多く,容易に容器から取り出せないため,湯せんで温めてから取り出します。
(クリスマスプディング(湯せん))
今回購入したクリスマスプディングは,直径5~8cm,高さ5.5cmのプリンカップに似た容器で作られたものです。
取り出して半分に切ってみました。
(クリスマスプディング)
牛脂の割合が高いので,表面に光沢があります。
小麦粉,砂糖,塩,香辛料(ナツメグ,シナモン,クローブなど)に牛脂を混ぜた生地にドライフルーツ(レーズン,プラムなど),りんご,人参,ナッツを加え,蒸してねかせることで作られています。
より保存性を高めるため,洋酒(ブランデーなど)も入れられているように思います。
見た目や味,香りはいわゆる「フルーツケーキ」と同じです。
ただ,牛脂の割合がかなり高いので,食感はテリーヌ(パテ)に近いものがあります。
人参が入っているのが珍しいですが,イギリスではすりおろした人参を生地に練り込んだ「キャロットケーキ」が昔から好まれており,甘味を増す効果もある人参をデザートに用いることはよくあるようです。
人参は香辛料の香りと相まって,高麗人参のような味に仕上がっています。
切ってそのまま食べるのもよいですが,ソースをかけて食べると,より本格的になります。
このクリスマスプディングソースの作り方の説明書きが同梱されていました。
クリスマスプディングソース
(クリスマスプディングソースの作り方)
英国食工房「Baps&Buns(バップス&バンズ)」による
私はAのバター,砂糖,ブランデーで作るソースを作ることとしました。
これらの材料をフライパンに入れて,火にかけ,液体のソースに仕上げました。
薄く切ったクリスマスプディングにソースをかけた様子が次の画像です。
(クリスマスプディング(ソース添え))
確かに,見た目も良くなりますし,バターの香りも加わって,より美味しくなりました。
クリスマスプディングを食べる際の注意点
冬場にクリスマスプディングを食べる際は,油脂が多いこともあり,少し温めて食べるとよいのですが,電子レンジを使う際は,熱くなるほど温め過ぎないことがポイントとなります。
温め過ぎると,油脂が溶けて原型を崩してしまいます。
まとめ
クリスマスプディングは,かつてイギリスで「十二夜」(ここでは公現祭の前日の夜のこと)のお祝いとして食べられた特別な菓子でした。
秋に収穫して保存しておいたドライフルーツやナッツ,めったに食べられない肉(その後の牛脂)を大変貴重な砂糖とともにパンの中に混ぜ込み,家族総出でおまじないをしながら作る,クリスマスシーズンにしか食べられないとっておきの御馳走だったことでしょう。
イギリスのクリスマスプディングのほかにも,ドイツの「シュトレン」やフランスの「ブッシュ・ド・ノエル」,イタリアの「パネトーネ」など,ヨーロッパ各国でクリスマス菓子がみられますが,これらはみな,貴重な食材を利用した特別な食べ物という位置付けでは共通しています。
同じ観点から,日本を含む東アジア・東南アジア各国で,正月やお祝い事の際に貴重なもち米を搗いて作られる「餅」も,ヨーロッパのクリスマス菓子と共通していると言えるでしょう。
クリスマス菓子や餅などは,「日常生活ではできない手間暇をかけ,その地域の環境に応じた貴重な食材を使って作られる「特別な行事食」である」と結論付けることができます。
Merry Christmas and Happy New Year!
(メモ)
十二夜(十二日祭)
クリスマスから公現祭(1月6日,幼子イエスが東方の三博士から礼拝を受けたことを記念する日)までの期間のこと。公現祭の前日の夜という意味もある。
欧米でクリスマスと新年のあいさつを一緒に行う根拠の1つと言えるだろう。
王様の菓子
公現祭にちなんだ菓子は「王様の菓子」とも呼ばれる。この名前は,ケーキの中に豆や小さな陶器の人形を1つ入れておき,切り分けて当たった者がその時の王(女王)となって,パーティーの参加者にあれこれ命じることができるルールが設けられていることに由来するもので,クリスマスプディングが該当するほか,フランスの「ガレット・デ・ロワ」,ポルトガルの「ボーロ・レイ」などヨーロッパ各地に様々な名前で存在する。
参考文献
21世紀研究会『食の世界地図』文藝春秋
日本では馴染みのないクリスマスプディング
イギリスでは,クリスマスに「クリスマスプディング」というお菓子が食べられます。
日本ではあまり馴染みのないお菓子ですが,イギリスでは,クリスマスに備え,何か月も前から仕込んで作られる伝統的なクリスマス菓子です。
プディングと聞けば,日本ではカスタードプリン,いわゆる「プリン」を想像しますが,現物はプリンとはとても似つかぬお菓子です。
プディングの定義と種類
プディングは様々な料理やお菓子に用いられている言葉であるため,そもそもプディング自体の定義が難しいのですが,イメージとしては,「いろんな材料を混ぜて,味付けをしたものを,煮たり,蒸したり,焼いたり,冷やし固めたりして作られる,ふわふわ,ふるふるした仕上がりになる料理やお菓子」と言えるでしょう。
例えば,「カスタードプリン」や「ババロア」などは蒸した後に冷やし固めることで作られますし,イタリアの「パンナコッタ」やトルコのライスプディング「ストラッチ」などは,煮た後に冷やし(固める)ことで作られ,フランスの「カヌレ」やイギリスのローストビーフの付合せ「ヨークシャープディング」などは生地をオーブンで焼くことによって作られます。
今回御紹介するクリスマスプディングは,蒸して作られるプディングとなります。
本格的なクリスマスプディングとは
本格的なクリスマスプディングとは,「粉と脂肪,干しブドウやナッツなどを混ぜてふきんで包んだまま,温度の低い場所に1か月もつるす。それを型に詰め,何時間もかけて蒸し煮する。バターソースをかけ,最後にブランデーをかけて火をつける」というものです。
(『食の世界地図』(21世紀研究会編)を要約して引用)
かつてイギリスの家庭では,クリスマスに向けて,固くなってしまったパンに,冬の保存食であるドライフルーツやナッツを加え,さらに保存性を高めるために牛脂(ケンネ脂,スエット)や洋酒,そして当時贅沢品だった砂糖を混ぜたお菓子が作られました。
これがクリスマスプディングの原点です。
まさに自家製クリスマスケーキであり,クリスマスにしか食べられないとても贅沢なお菓子だったことでしょう。
ありあわせの材料で作られるお菓子という意味では,同じイギリス菓子の「トライフル」やイタリア菓子の「ズッパイングレーゼ」とも共通しているように思います。(「ズッパイングレーゼの名前の由来について -スープの由来とイギリス風の意味-」参照)
まさかのクリスマスプディングとの出会い
近所のイギリスパン専門店がデパートに出店し,そのイベント会場でクリスマスプディングが売られていました。
これは珍しいと思い,お店の方にこのクリスマスプディングについて,いろいろとお話を伺いました。
(クリスマスプディング(箱入り))
(質問)
出来上がるまでにどのくらいの期間が必要ですか。
(回答)
(クリスマスの)2か月前の10月から仕込みます。
(質問)
容器はクリスマスプディング用なのですか。
(回答)
器については,イギリスでは蒸すのに適しているため,陶器が使われます。本当は陶器を使いたいのですが,その分高価になってしまうため,お客さんが購入しやすいよう,プラスチックの容器にしています。
(質問)
それでも1個1,700円(税抜)は結構いい値段だと思うのですが…。
(回答)
手間暇がかかってますので…。逆に安い(価格設定)と思うぐらいです。
(質問)
バターではなく牛脂を入れるのですか。
(回答)
イギリスでは当初肉が入れられていましたが,肉は高価なため,肉に代わって牛脂(ミンスミート)のみが入れられるようになり,香りだけ肉の面影を残すようになりました。
(質問)
日持ちすると聞いたのですが。
(回答)
賞味期限は約3か月としていますが,実際にはもっと日持ちがします。
手間暇がかかり,牛脂やドライフルーツが使われているので日持ちがする食べ物だということがわかりました。
お店の方にお礼申し上げ,購入して帰りました。
「おわら」は富山市八尾(やつお)町に残る伝統的な唄や踊りのことで,毎年9月1日から3日にかけて,「おわら風の盆」と呼ばれるおわらの祭りが開催されています。
おわらの特徴は,踊り手(「地方(じかた)」と呼ばれる)が,顔が見えないくらい深く編み笠を被ることや,哀愁漂う音色を奏でる胡弓が使われることにあります。
「おわら風の盆」開催時は,終了予定時刻を過ぎてもおわらが続けられるようで,その賑わいは明け方まで「おわら」ないようです。
神戸市中央区のトルコ料理店「ケナン」でいただいた料理の後編です。
(メイン料理)
メイン料理はシシュケバブ,キョフテ,ピラウです。
シシュケバブとピラウ
(シシュケバブとピラウ)
子羊(ラム)と鶏のシシュケバブ(串焼き)です。
私が店に入り,コース料理を注文すると同時に,メイン料理に出すタイミングに合わせて,早々からじっくりとグリルで焼いていただいたものです。
ボリュームがあり,食べ応え十分です。
小さな角皿には,トマトや玉ねぎ,唐辛子などを刻んで混ぜ合わせたサルサソースやサンバルに似た調味料が添えられています。
またシシュケバブの下に敷かれたピラウ(バターライス)には,シェヒリエという米粒そっくりのショートパスタも入っています。
米粒の形をしているので,判別が難しいですが,ショートパスタを炒めると,米に比べて焦げ色が強く出るため,色で判別することができます。
もちろん,食べた時の食感でも違いがわかり,米にシェヒリエの食感や炒めた際の香ばしさが加わることで,ピラウのおいしさに広がりを持たせる効果があると思います。
キョフテ
キョフテとはトルコ風ハンバーグのことです。
(キョフテ)
クミンなどのスパイスが練り込まれているため,ほんのりカレーのような風味もあります。
挽き肉の割合が高いので,挽き肉のステーキという表現も合うように思います。
メイン料理の付け合せとして,シシュケバブと一緒に焼かれたししとうやパプリカ,キャベツや赤玉ねぎ,人参のサラダが添えられています。
特に人参を千切りにした人参のサラダは,トルコ料理店でよく登場する料理です。
トルコチャイ
(トルコチャイ)
トルコ語でお茶(チャ)のことです。
インドのチャイは茶葉をミルクで煮出して作られますが,トルコのチャイはストレートまたは砂糖のみ入れて飲まれます。
トルコはトルココーヒーも有名ですが,飲まれる頻度はチャイの方が多いとのお話でした。
バクラヴァ
デザートは「バクラヴァ」か「ストラッチ」を選べるとのお話だったので,漫画『トルコで私も考えた』シリーズでも何度か紹介されている「バクラヴァ」をいただくことにしました。
(バクラヴァ)
ごく薄く伸ばしたパイ生地を何層にも重ね,ナッツをかけて焼き上げ,シロップをたっぷり浸み込ませたお菓子です。
イメージとしては,ロッテの「パイの実」を中のチョコレートを除いた「パイのみ」にし,それにナッツをかけて,たっぷりの甘いシロップに浸したものに近いと思います。
パイをシロップに浸しているため,とても甘いのが特徴です。
その甘さについて,高橋由佳利さんは,漫画の1コマで次のように表現されています。
(バクラヴァの感想)
(高橋由佳利『トルコで私も考えた トルコ入門編』から引用)
私はどちらかと言えば甘党なので,「あまりの甘さに頭痛がする」程には思いませんでしたが,一緒に出されたトルコチャイにまで砂糖を入れる必要はなく,バクラヴァにストレートのトルコチャイでバランスがちょうど合うように思いました。
シェフのタイフンさんも,笑いながら同感だとおっしゃっていました。
シェフのタイフンさんと,「ケナンのおかみ」でもある漫画家の高橋由佳利さんの本から,トルコ料理についていろいろと学ばせていただきました。
最近のコメント