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2016年5月 7日 (土)

名古屋のモーニング -小倉トーストとおかず・スープとの相性-

 名古屋市内の飲食店でモーニングをいただきました。

 ドリンクの値段のみでトーストやゆで卵などがついたり,朝から食べ放題のメニューが用意されているという,ボリューム満点の食事が魅力です。

 小豆が大好きな私は,「小倉トースト」を味わうことを一番の目的として店を探しました。


バイキング形式のモーニング

 祝日の早朝だったので,開店している店は少なかったのですが,名古屋駅前のホテルに併設したレストランで,バイキング形式のモーニングを提供している店を見つけました。

 小倉トーストの写真が象徴的だったので,この店でいただくこととしました。

 値段は1,100円と,さすがにドリンク一杯の値段ではありませんが,バイキング形式というのが魅力です。

(モーニング(バイキング形式))
Photo

 この後の食事も考えて,小倉あん以外は控え目に盛り付けています(笑)。
 本当はもっと種類がありました。

 小倉トーストを食べるため,食パンを皿に取ろうとすると,お店の方から,「トーストして席にお持ちするので,小倉あんだけ別皿に用意しておいてください。」と教えていただきました。

 この辺の勝手を知らなかったので,少し恥ずかしい思いをしました。

 見よう見まねで,トーストにマーガリンを塗り,その上に小倉あんを乗せて小倉トーストを作ってみました。

(小倉トーストとコーヒー)
Photo_2

 市販の「ゆであずき」のような,ゆるめの小倉あんなので,受け皿のパンが水気を吸わないよう,あらかじめトーストし,マーガリンを塗っておくことは,理に適っていると思いました。


終日提供されるモーニング

 夕方,終日モーニングが食べられるというお店に行きました。

 やはり目当ては小倉トーストです。

 こちらのお店では,ドリンク1杯の値段(コーヒーなら410円)で,プレスサンドと豆がつくとの話なので,私は迷わず小倉プレスサンドを注文しました。

(モーニング(小倉プレスサンドとコーヒー))
Photo_3

 山形のイギリスパンが耳も含めてプレスされており,もの珍しさを感じました。

 軽食として食べる,夕方のモーニングもなかなか乙な体験でした。


モーニングは小倉トーストとおかず・スープとの相性を考えて

 今回,バイキング形式での小倉トーストとドリンクに付く小倉プレスサンドの両方を味わってみて,気付いたことがあります。

 小倉トースト(パン)は,単品またはコーヒーなどのドリンクとの組み合わせで食べるには軽食としてとても相性がよいのですが,バイキング形式や他のおかず・スープも付く場合には,食べる順番を考慮する必要があります。

 なぜなら,気合いを入れて最初からパンにぎっしり小倉あんをのせてしまうと,お菓子とおかず・スープを一緒に食べるような,不自然な食事になってしまうからです。

 ですので,パンについては,そのまま,またはマーガリンだけを塗っておかずやスープと一緒に食べる分と,小倉あんをのせてデザートのように食べる分に分けて食べるのが,スマートな食べ方ではないかと思います。

 もちろん好みにもよりますが,私の場合は結局,おかず・スープと小倉トーストを別々に食べることとしました。

 小倉あんが別の皿に用意される理由も,こうした個々人の好みに応じた食べ方を可能にするためではないでしょうか。

 「欲張り」というのも名古屋や岐阜のモーニングを理解するためのキーワードの1つだと思いますが,最初から小倉あんを欲張ると,あとの食事が大変になる可能性もあることは,理解しておいて損はないと思います。

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