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2018年8月17日 (金)

津軽鉄道食景色2 -若生おにぎり,中まで赤~いりんごジャム,干し餅,五農産米-

 津鉄汁セット,ストーブ列車石炭クッキーに続き,津軽鉄道と津軽鉄道沿線の食べ物を御紹介します。


若生おにぎり

 津軽鉄道本社屋1階の「コミュニティカフェ でる・そーれ」で「若生(わかおい)おにぎり」を購入しました。

 「若生おにぎり」は,ごはんを海苔の代わりに昆布で巻いたおにぎりで,津軽の郷土料理です。

 「若生」は1年ものの薄くて柔らかい昆布を言います。

 広げた若生の上にご飯をのせ,ご飯の端を若生で包み,パタンと二つ折りにして作られます。

(若生おにぎり)
Photo

 太宰治も若生おにぎりが好物で,夜食としていたようです。

(若生おにぎり(中身))
Photo_2

 いただいてみると,昆布の程よいしょっぱさがご飯の味を引き立て,海の香りが口の中に広がる美味しいおにぎりでした。

 ちなみに若生おにぎりは食べる際にちょっとしたコツがいります。

 昆布の繊維方向を考えて噛まないと,昆布が噛み切れないのです。

(若生おにぎりの食べ方)
Photo_3
(コミュニティカフェ でる・そーれ『What's?若生おにぎり』から引用(抜粋))

 昆布の繊維に平行になるよう,おにぎりを縦に持って噛み切る必要があります。

 再度「若生おにぎり(中身)」の写真を御覧いただければ,昆布の切れ目が繊維に沿ってまっすぐに切れているのがお分かりいただけると思います。

 海苔の代わりにやわらかい昆布を使っておにぎりを作るとは,これも1つの生活の知恵であり,立派な食文化ですね。


「中まで赤~いりんごジャム」

 「中まで赤~いりんごジャム」は,五所川原市特産のりんご「御所川原」で作られたジャムです。

 この「御所川原」は皮だけでなく,中まで赤いとても珍しいりんごです。

(「中まで赤~いりんごジャム」(包装))
Photo_4

 箱上側の絵は中まで赤いりんご「御所川原」を輪切りにしたもので,りんごの皮だけでなく,中心部まで赤くなっていることがわかります。

(「中まで赤~いりんごジャム」)
Photo_5

 粗めに切ったりんごをシンプルに砂糖だけで煮詰めて作られたジャムです。

 果肉まで赤いので,ジャムもやさしい赤色をしています。

 いただいてみると,甘さは控え目で,その分りんごの酸味を強く感じました。

 中まで赤いのですが,酸味が強いりんごです。

 「御所川原」の素材の味を大切にした手作りのジャムです。


干し餅

 津軽鉄道「津軽五所川原駅」の売店で五所川原名物の干し餅が売られていました。

(干し餅(包装))
Photo_6

 何だか食べにくそうだと思ったのですが,お店の方から「そのままでも食べられますよ。」と教えていただき,購入してみました。

 餅にゴマ,バターが入っています。

 そのままいただいてみると,サクサクした軽いせんべいのような食感で,ほのかにバターの香りがし,黒ゴマがアクセントになっていました。

 こんがりと焼いたり,油で揚げて食べても美味しいようです。

 餅を凍らせた上で干して乾燥させた保存食で,高野豆腐とよく似ています。

 私はこの干し餅をいただいた時,全く同じだと思った食べ物がありました。

 このブログで御紹介した宇宙食「ライスケーキ(おもち)」です。

 宇宙食のライスケーキは,フリーズドライ製法なのですが,フリーズドライとは凍らせて干す(乾燥させる)ことなので,干し餅の製法と一緒です。

 それならと,宇宙食のライスケーキと同様,この干し餅をしばらく水に浸してからいただいてみると,予想どおり粘りのある餅に戻りました。

 昔ながらの製法が実は宇宙食の製法と一緒であることに感動しました。


「五農産米」

 「五農」は青森県立五所川原農林高等学校の通称で,「五農産米(ごのうざんまい)」は五農で栽培・収穫したお米のことです。

 津軽鉄道の駅に「五農校前駅」という駅があるのですが,こちらも五所川原農林高等学校前を略した駅名となっています。

(「五農産米」)
Photo_7

 米を炊いてごはんでいただきました。

(「五農産米」のごはん)
Photo_8

 ごはんがまばゆいばかりに輝いて見えました。

 ちなみにこの茶碗は…普段私が使っている茶碗です(笑)。

 ふっくらと仕上がり,適度な弾力を感じました。

 雑味がなく,ほのかな甘味があります。

 冷めても美味しかったので,弁当やおむすびにも適していると思いました。

 「五農産米」は,国際標準である「グローバルG.A.P(※)」の認証を受けています。
 ※G.A.PはGood(適正な),AGRICULTURAL(農業の),PRACTICES(実践)の略。農業生産の環境的,経済的及び社会的な持続性に向けた取組みを認証する制度。

 また,いずれも期間限定ですが,米菓メーカー「岩塚製菓」(新潟県長岡市)から「五農産米」を使ったせんべい(商品名「五農米でつくった味しらべ」)が販売されたり,ANAグループが「五農産米」を羽田・成田発国際線ファーストクラスの機内食(ごはん)に採用するなど,各界からも高い評価を得ています。


 今回は時間の都合で津軽鉄道には乗れなかったのですが,津軽鉄道のグルメは盛りだくさんで,とても楽しめました。

 青森へお越しの際はぜひ津軽鉄道や津軽鉄道沿線のグルメをお楽しみください。


<関連リンク>
 「津軽鉄道株式会社
 「コミュニティカフェ でる・そーれ
 「青森県立五所川原農林高等学校

<参考文献>
 永松 潔・高橋遠州「テツぼん 13」小学館ビッグコミックススペシャル

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コメント

こんばんはっ

「若生おにぎり」
昆布の純粋な味を白ご飯で立てるシンプルさ、
食へのありがたさが際立ちますね。
ありがたくいただきます、と心にすれば
昆布の繊維に素直な方向で食べられるものと^^

「中まで赤~いりんごジャム」
赤いっ おもしろいジャム~
赤って酸性の色ですもんね、
果肉の赤味がそのまま酸味に直結してるってことなのかな…

「干し餅」
わたしは鍋にお餅を入れるのが好きなんです、
これを入れてみたらどうかなぁ、と思ってみたり^^
バターの風味が強かったりするのかな…
干し餅、宇宙へGOもそう遠くはない未来~☆

「五農産米」
あたたかでも冷めてでも美味しいって、とっても万能で頼もしいです
大切に育てられてるからこその国際標準認定米、納得!

(青森…行ってみたいんですよね~ねぶた祭をこの目で見てみたい)
※前回の石炭クッキー、インパクトが( *´艸`)

サウスさん,こんばんは!
コメントいただき,ありがとうございます。

御紹介した食べ物,それぞれの感想をいただき,とても嬉しかったです。

どんな印象や感想を持たれたかをお聞かせいただくことによって,私も勉強になります。

項目別に書いていただいたのも,読みやすくていいですね!

「若生おにぎり」
もともと昆布に塩味が効いているので,ごはんに巻いて,折りたたむだけで簡単におにぎりができるんですよ。
シンプルですが,青森らしさを感じられる食べ物ですよね。
食べ物をいただく際に感謝の心があれば,その食べ物に深い関心を抱き,無駄にせず,一番美味しくいただける方法を自然と見出せるのではないかと思います。

「中まで赤~いりんごジャム」
私の頭の中では,「果物が赤い→熟している→甘い」という考えしかなくて,赤が酸性の色だから酸味に直結しているのではという発想まで至りませんでした。
伺って「なるほど」と思いました。
酸味がある果物はジャムに適していると言われますが,このりんご(御所川原)もそれにピッタリで当てはまります。
酸味が効いてやさしい甘さのジャムでした。

「干し餅」
鍋にお餅入れると美味しいですよね。
私もサウスさんに一票!
ただ,この干し餅の場合は,鍋に入れて煮るとすぐ溶けてしまうでしょうから,鍋に浮かべる程度で十分粘りのあるお餅になると思います。
おっしゃるとおり,バターの風味もあるので,キムチチゲ(鍋)やラーメンのトッピングに合うのではないかと思います。
ここで一句。「干し餅が 宇宙へ渡れば 星餅に」(←失礼しました。)

「五農産米」
感想を伺って,「あ~私の文章をしっかり読んでくださってるな」と嬉しかったです。
高校生の素直でひたむきな思いが米に込められている気がして,その思いを含めて,美味しいと感じました。
私は普段は麦ご飯ばかり食べているので,本当にまばゆくて,贅沢な気持ちになったんですよ(笑)。

「石炭クッキー」
見た目だけでなく,食べると口の中が真っ黒になります(笑)。
食べた直後に歯磨きしたら,白い歯磨き粉が真っ黒になり,びっくりしました(笑)。

青森,珍しい食べ物,食文化もいっぱいありますので,機会があればぜひどうぞ!
五所川原の「立佞武多(たちねぷた)」(弘前周辺は「ねぷた」と呼ばれます)やJR五能線・木造駅のでっかい遮光器土偶(シャコちゃん)など見どころ,食べどころ満載で,おすすめですよ(^O^)/

未踏の地、青森。。

ごくり、食べたこと無いけどこのリンゴジャムは
熱々のタルトタタンに乗っけて食べたら間違いなく旨い!と断言できる!
自炊の民宿に泊まってやってみようかな~(^m^)皆で食べれるしね

現在作成中の絵にも太宰先生いらっしゃいますが
成程、このような握り飯を食されていたのか。。文学とは真逆の世界の人間だけど
文学から食の世界が広がっていくのもありだな~と感じました

?!このお餅、名前忘れましたが愛知県でも類似品売ってますよ(たしかバターは入ってなかったけど)
このミラクルフード県愛知は、青森にも宇宙にも繋がっているのかも(笑)

新潟でご飯の美味しさに目覚めた物としては、是非とも青森のご飯も、、
実は昆布苦手なので、青森の水で炊いて塩も付けない「素むすび」で食べてみたい!!

数年前に訪問するきっかけがあったんですが、それどころじゃなかったので行かなかったけど
行けばよかった~( ̄Д ̄;;

tomoさんこんばんは。
コメントいただき,ありがとうございます。

私も青森は人生2回目で,広島からだとなかなか行くことのできない地です。

「中まで赤~いりんごジャム」は酸味が強いりんごですので,おっしゃるとおりタルトタタンにすると美味しいでしょうね!
酸味のあるジャムはタルトやパイ生地と相性がいいですもんね。
鋭いです。さすが元パティシエ!!

自炊の民宿,私も興味を持っています。

えっ,tomoさんが作成されている絵に太宰治もあるんですか。
若生おにぎりは太宰治の好物だったようですよ。
イメージとは違う側面を見るようで,面白いですよね!
あの太宰治にも人間くさい一面もあるんだと思いました。

干し餅,愛知版はあんことバターが入っていると想像します(笑)

tomoさんが新潟を訪問され,ご飯の味に感動されたお話はよく覚えています。
私は青森でそれと同じような体験をしたのですよ。
青森の米はキュッキュッと弾力があって,一粒一粒が立っていて,
甘みがあるように思いました。青森の水もいいのでしょうね。

愛知と青森の食,小倉トーストVSイギリストースト,味噌煮込みVS味噌カレー牛乳ラーメン,きしめんVS津軽そば,天むすVS若生おにぎり,名古屋コーチンVSシャモロック,八丁みそ・赤みそVS津軽みそ…個性的でいい対決相手じゃないですか!
広島の私にはどちらもミラクルフード県に思えます(笑)

青森は食文化豊かで,旅行におすすめですよ。機会があればぜひどうぞ!

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