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2018年10月23日 (火)

オーストリア料理の特徴と主な料理2 -UCCコーヒー博物館とカフェ・マリアテレジア-

UCCコーヒー博物館

 神戸の「UCCコーヒー博物館」へ行きました。

 三宮からポートライナーに乗り,南公園駅で降りてすぐの場所にあります。

(UCCコーヒー博物館とUCC本社)
Photo

 写真手前の丸い建物がUCCコーヒー博物館,その奥のブルーの近代的な建物がUCC本社です。

 UCCコーヒー博物館は,1987年10月1日(10月1日は「コーヒーの日」)に創業地の神戸に誕生した日本で唯一のコーヒー専門の博物館です。

 館内は,コーヒーの「起源」,「栽培」,「鑑定」,「焙煎」,「抽出」,「文化」と6つのテーマ別展示室や体験コーナー,ミュージアムショップなどで構成されています。


コーヒーテイスティングとコーヒー豆の挽き方

 館内のテイスティングコーナーでコーヒーの試飲を体験させていただきました。

(コーヒーテイスティング)
Photo_2

 写真左のブルーの取っ手のカップが「中細挽き」,写真右のピンクの取っ手のカップが「粗挽き」のコーヒーです。

 「中細挽き」はコーヒー豆をグラニュー糖程度の大きさに挽いたもので,一般的なレギュラーコーヒーの挽き目です。
 ペーパードリップやコーヒーメーカーで抽出されます。

 一方,「粗挽き」はコーヒー豆をザラメ程度の大きさに挽いたものです。
 粗い分,長い抽出時間が必要となるため,パーコレーターなどで抽出されます。

 一般的にコーヒー豆の粒が細かくなるほど色や味が短時間でよく抽出されるようになります。

 そのため,短時間で抽出するイタリアの「エスプレッソ」(「エクスプレス(急行)」が語源)のコーヒー豆は「極細挽き」で,「ダッチコーヒー」とも呼ばれる「水出しコーヒー」のコーヒー豆は「細挽き」が適しているとされています。

 試飲したコーヒーは,「中細挽き」が深みのある味わいを,「粗挽き」がクリアな味わいを感じました。


カフェ・マリアテレジア

 館内をひととおり見学した後,喫茶室「UCCコーヒーロード」に寄りました。

 このカフェでは,「ブルーマウンテンNo.1」や「コナ」をはじめ,「ゲイシャ」や「イルガチェフェ」など世界各地の珍しいスペシャルティコーヒーを味わうことが出来ます。

 できればこちらも味わいたかったのですが,今回は前から興味を持っていたアレンジコーヒーの1つをいただきました。

 それが「カフェ・マリアテレジア」です。

 マリア・テレジアは,神聖ローマ皇帝フランツ1世の妻で,ハプスブルク家の女帝として活躍した人物です。

 政務だけでなく,16人もの子供をもうけ(その15番目の子がマリー・アントワネットです。),旺盛な精神力と屈強な体力を持ち合せていた人物です。

(マリア・テレジア夫妻とその家族)
Photo_3
菊池良生「図解雑学 ハプスブルク家」ナツメ社 p31から引用

 絵の右側の椅子にかけている女性がマリア・テレジアです。

 彼女はその活力の源として「オリオ・スープ」と呼ばれる仔牛,ウサギ,ベーコン,山ウズラ,野ガモ,牛肉,根菜類などを煮込んだ高カロリーなスープを好み,精進日(肉断ちの日)でも自室でこっそり肉を食べていたという逸話も残っています。

 そんな彼女が好んだ飲み物の1つとされるのが,これから御紹介する「カフェ・マリアテレジア」です。

 「カフェ・マリアテレジア」はコーヒーにオレンジリキュールを注ぎ,ホイップクリームをのせたウィーンのコーヒーです。

 コーヒーにホイップクリームをのせた,いわゆる「ウィンナー・コーヒー」を応用したコーヒーです。

(カフェ・マリアテレジア)
Photo_4

 今回私が味わったカフェ・マリアテレジアはコーヒーにオレンジリキュールを注ぎ,ホイップクリームを浮かべたもので,彩り豊かなオレンジピール,ピスタチオ,スパイスものせられていました。(ホイップクリームに色とりどりの小粒のキャンディーをのせるレシピもあります。)

 たっぷりのホイップクリームが温かいコーヒーで徐々に溶け,カフェオレのような感じになりました。

 カップの底には静かに注がれたオレンジリキュールが入っているので,飲み進めるとカフェオレの後にスッとオレンジリキュールが口の中に入ってきました。

 コーヒーの香ばしい風味とオレンジリキュールの爽やかなオレンジ風味をホイップクリームがうまく包み込み,飲みやすいオレンジ風味のコーヒーに仕上がっていました。

 「マリア・テレジア」という名称の由来については,彼女の好物だったからとか,彼女が大のコーヒー好きでコーヒー文化を浸透させたからなど諸説あります。

 いずれにせよ,当時はコーヒーにホイップクリームを浮かべたり,リキュールを注いだり,オリエンタルなムード漂うナッツやスパイスをのせることが流行し,そうした風潮の中で創作・命名されたコーヒーなのでしょう。

 公私ともに多忙を極めたマリア・テレジアのことですから,景気付けに「酒でも飲まなきゃやってらんないわ」とコーヒーにリキュールを注いで飲んでいたのかも知れませんね(笑)。


<関連サイト>
 「UCCコーヒー博物館」(神戸市中央区港島中町6丁目6番2号)

<参考文献>
 UCCコーヒー博物館著「図説コーヒー」河出書房新社
 福田幸江原作・吉城モカ作画・川島良彰監修「僕はコーヒーが飲めない」ビッグコミックス
 菊池良生「図解雑学ハプスブルク家」ナツメ社
 関田淳子「ハプスブルク家の食卓」新人物文庫

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コメント

カフェ・マリアテレジア( ̄▽ ̄)

甘辛両党に所属する私としては、心が動きます( ̄ー+ ̄)
コウジ菌様はお酒が飲めないと伺っていましたが、料理やお菓子の
風味づけは大丈夫なのですね(*^-^)

なーまん 様

なーまんさん,こんにちは。
コメントいただき,ありがとうございますm(__)m

なーまんさんは甘辛二大政党制ですか!
今度神戸を訪問される機会があれば,お酒だけでなく,コーヒーもぜひお飲みください(笑)。

私は甘党ですが,コーヒーや紅茶は基本的に無糖派層です。

しかもお酒や牛乳が苦手なので,カフェ・マリアテレジアのようなコーヒーは普通なら注文しませんが,それに勝る価値がある飲み物なので注文し,味わいました。

料理やお菓子の参考にと思い,自宅にはワイン,ブランデー,ジン,オレンジリキュールなど色々あるのですが…全部飲めず,困ってます(笑)

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