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2019年1月

2019年1月29日 (火)

近代日本における西洋料理の受容と和洋折衷料理の誕生 -ハントンライス(石川県金沢市)とボルガライス(福井県越前市)-

 石川や福井にはボリュームたっぷりのユニークな洋食があります。

 オムライスにカツをのせた金沢の「ハントンライス」と武生(たけふ)の「ボルガライス」です。

 長崎の「トルコライス」(1つの皿にナポリタンスパゲティー,トンカツ,ピラフなどが盛られた洋食)とも趣向がよく似たご当地グルメです。

 「ハントンライス」と「ボルガライス」,これらの料理には何か共通点があるのではないかと思い,石川県金沢市と福井県越前市を訪問しました。


石川県金沢市 ハントンライス

 石川県金沢市を訪問しました。

 北陸新幹線も開通し,金沢駅はとても賑わっていました。

(金沢駅・北陸新幹線「はくたか」)
Photo

 金沢の食と言えば,新鮮な魚介類や加賀野菜などを使った加賀料理,日本三大菓子処としての和菓子などが有名ですが,今回御紹介するハントンライスも,知る人ぞ知るご当地グルメとして人気・知名度が上がってきています。

 私は金沢市片町二丁目にある「グリルオーツカ」でハントンライスを味わいました。

 同店のメニュー表にハントンライスの名前の由来が説明されていました。

 「ハントン」の「ハン」が「ハンガリー」を,「トン」がフランス語で「マグロ」を表しているようです。

 ではハンガリーの料理かと言われれば,そうではないようで,長崎のトルコライスと同様,イメージが先行したネーミングの料理のようです。

(ハントンライス)
Photo_2

 これがハントンライスです。

 ケチャップライスを玉子で包んだ,いわゆるオムライスに,マグロのフライと海老フライがのせられ,その上からケチャップと自家製タルタルソースがかけられた料理です。

(ハントンライス(拡大))
Photo_3

 マグロのフライを中心にした,ハントンライスの拡大写真です。

 一般的なオムライスのようにケチャップだけでなく,タルタルソースもかかっているのがポイントで,このあっさりと酸味の効いたタルタルソースがフライとよく合いました。

 こちらのお店には,このハントンライスのほかにも,タンバル(皿)で調理された「ドリア風タンバルライス」や,ピラフにホワイトソースがかけられた「ギリシャ風エビピラフ」など,興味を引くネーミングの料理が用意されています。


福井県越前市 ボルガライス

 金沢駅から特急しらさぎ号に乗って,福井県越前市の武生(たけふ)を訪問しました。

(金沢駅・特急「しらさぎ」)
Photo_4

 ボルガライスは,地元武生の人々に愛され続けているご当地料理で,近年はボルガライスによる町おこしイベントも行われています。

 私は武生駅から歩いて,越前市新保にある「カフェド伊万里」を訪問しました。

 お店の入口で,漫画家の池上遼一さんが描かれたボルガライスのポスターを見つけました。

(ボルガライスポスター)
Photo_5

 「武生に来たらボルガライス」。カッコイイですね。

 こちらのお店は池上遼一さんの妹さんが経営されており,ポスターのほかにも,池上遼一さんをはじめとするいろんな漫画家の絵がたくさん飾られていました。

 注文を終え,店内の絵などを鑑賞していると,熱々のボルガライスが運ばれてきました。

(ボルガライス)
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 オムライスの上にトンカツがのせられ,デミグラスソースがたっぷりかけられています。

 ボリューム満点ですね。

(ボルガライス(拡大))
Photo_7

 中のケチャップライスには,玉ねぎ,ピーマン,ベーコン,マッシュルームなどの具が入っています。

 オムライスとトンカツを同時に味わう幸せを感じました。

 金沢のハントンライスと同様,なぜボルガライスと呼ばれるのか気になるところですが,店内にボルガライスの説明書きが掲示されていました。

(ボルガライス説明文)
Photo_8

 日本ボルガラー協会のボルガチョフ会長(笑)が説明されています。

 ボルガライスの名前の由来には,

 【ロシア説】ロシアにある「ボルガ」というたまご料理から
 【イタリア説】イタリアにあるボルガーナ地方の料理に似ているから
 【ボルガ川説】ロシアのボルガ川流域でよく似た料理を見た
 【車名説】旧ソ連の車「ボルガ」から名前をとった
 【店名説】昔,「ボルガ」という名前の店があり,その店が開発した

 と諸説あり,その真相はわからないようです。

 ボルガライスの名前の由来ははっきりしませんが,今では広島とのつながりがあることは確かです。

 お好みソースで有名な広島の食品会社「オタフクソース」が,日本ボルガラー協会公認の「ボルガライスソース」を製造されているのです。

 トンカツやフライ単品にもよく合うソースだと思います。


近代日本における西洋料理の受容と和洋折衷料理の誕生

 金沢のハントンライスや武生のボルガライスは,いずれもオムライスの上にフライやトンカツがのせられ,洋風のソースがかけられた料理です。

 このほかにも,石川には「金沢カレー」(トンカツと千切キャベツがのせられたカレー),福井には「ソースカツ丼」(洋風ソース・ウスターソースに浸したトンカツがのせられた丼)といったご当地洋食もあります。

(金沢カレー(ゴーゴーカレー・レトルト))
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 こうした料理が誕生した理由について,近代日本の西洋料理・洋食の歴史から考えてみたいと思います。

 明治以降,それまで馴染みのなかった西洋料理を広く庶民に普及させるため,西洋料理を日本人の味覚に合う和食に近づける努力・工夫がなされました。

 その際,日本人は「米(ごはん)」を主食としていることを前提に,西洋料理を米飯の味に合わせることが絶対条件となりました。

 この絶対条件をクリアするため,米飯とトンカツ・コロッケ・エビフライなどのフライ(揚げ物)の組み合わせや,洋風の米飯料理(カレーライス・ハヤシライス・チキンライス・オムライスなど)が考案されたのです。

 具体的には,
(1)トンカツなどのフライ(揚げ物)に,ごはん,みそ汁(豚汁),漬物,キャベツの千切りなどを組み合わせ,従来の定食スタイルに仕上げる
(2)フライや洋風のソース・ルーをごはんにのせて従来の丼スタイルに仕上げる
(3)米飯にソースやケチャップなどの洋風調味料をかけたり混ぜたりすることで,従来の混ぜごはん・炊き込みごはんスタイルに仕上げる
といった試みがなされました。

 さらに,フライをあらかじめ適当な大きさに切っておき,ナイフやフォークを使わなくても箸やスプーンで容易に食べることができるような工夫もなされました。

 こうして西洋料理は徐々に「洋食」として日本人に受け入れられるようになったのです。

 前置きが少し長くなりましたが,こうした話を踏まえた上で今回御紹介したハントンライス,ボルガライス,金沢カレー,ソースカツ丼などの料理を振り返ると,これらの料理も日本人に洋食として受け入れられる過程で生まれたご当地オリジナル洋食であることが理解できます。

 明治以降の日本の西洋料理・洋食の歴史は,試行錯誤の連続でした。

 昔の婦人雑誌・料理雑誌などには,「味噌・鰹節サンドイッチ」,「西洋ずし(トマトケチャップで色付けした寿司飯)」,「マカロニーライス(ケチャップライスの上にマカロニの入ったトマトシチューもどきのソースをかけた洋風ご飯)」など,実に様々な和洋折衷料理が紹介されており,西洋料理の受け入れに力が注がれていた様子が伺えます。

 現代人からみると,ちょっと変わった料理もあると思いますが,こうした様々な和洋折衷料理の中で大勢の人から支持を得た料理が,今回御紹介したようなご当地オリジナル洋食となり,地元の人々に愛され続けていると言えるのです。


<関連リンク>
 「武生に来たらボルガライス」(日本ボルガラー協会)

<関連記事>
 「福井のソースカツ丼と越前おろしそば」(福井のソースカツ丼)
 「「アパ社長カレーショップ」1号店が広島にオープンした理由 -テストマーケティングからの考察-」(金沢カレー)

<参考文献>
 石毛直道監修・杉田浩一責任編集「講座 食の文化 第三巻 調理と食べもの」味の素 食の文化センター
 岡田 哲「明治洋食事始め とんかつの誕生」講談社学術文庫
 魚柄仁之助「台所に終戦はなかった 戦前・戦後をつなぐ日本食」青弓社

2019年1月24日 (木)

兼六園・徽軫灯籠の耳かき -石川県金沢市-

 金沢市にある兼六園のシンボル「徽軫灯籠(ことじとうろう)」の耳かきです。

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 二本足の独特な形をした灯籠で,その名は楽器の琴の糸を支え,音を調整する琴柱(ことじ)に似ていることに由来すると言われています。

 金沢は金箔のイメージも強いからか,この耳かきの灯籠も金色に塗装されていますが,実物の徽軫灯籠は石の灯籠で,片脚が折れています。

 地元の方や兼六園へ行かれた方は,この耳かきが徽軫灯籠だとわかるでしょうが,お土産として販売するには「金沢」と書かれた札があった方が分かりやすいと思います。

 「徽軫」という漢字が難しいので,私は「こうじ灯篭」に近い名前だと覚えることにします(笑)

2019年1月20日 (日)

あずきの研究14 -岡山の犬島ぜんざい-

犬島と犬島製錬所遺構

 岡山県に犬島という島があります。

 住所は岡山市東区ですが,市街地から遠く離れた瀬戸内海に浮かぶ人口約50人,面積約0.54km2の小さな島です。

 犬島は,江戸時代より良質の花崗岩「犬島みかげ」の産出地として知られ,その石は全国の城,神社,庭園などで使われました。

 明治に入ってからは,地元資本により銅の製錬所が建設され,わずか10年ながら大規模な銅の精練事業が行われました。

 現在は,その製錬所の遺構は「犬島製錬所美術館」として活用され,遺産・建築・アート・環境などに関心を持つ人たちで賑わっています。

(犬島製錬所煙突と瀬戸内海)
Photo

 瀬戸内海と犬島製錬所遺構のシンボルとなっている煙突です。

 瀬戸内の穏やかな海と近代化を象徴する煙突が芸術的な風景を生み出しています。

(犬島製錬所のカラミ煉瓦)
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 黒いレンガは「カラミ煉瓦(れんが)」と呼ばれるもので,銅を精練した際の副産物「スラグ」で作られています。

 奥には犬島製錬所美術館があります。

 犬島製錬所には,この黒い独特なカラミ煉瓦がたくさん使われており,モダンな印象を受けました。


犬島ぜんざい

 犬島製錬所遺構,美術館,犬島「家プロジェクト」,犬島くらしの植物園など島内をひととおり巡ったあと,犬島チケットセンター内のカフェでちょっと珍しいぜんざいをいただきました。

 「犬島ぜんざい」です。

(犬島ぜんざい)
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 犬島で昔から食べられているぜんざいで,甘い小豆のぜんざいの中にカボチャとそうめんが入っています。

 そうめんがたっぷり入っているので,ぜんざいと言うより,小豆の「にゅうめん」(温かい汁のそうめん)をいただいているような感覚でした。

 なぜカボチャやそうめんをぜんざいに入れるのか,お店の方や犬島在住のボランティアガイドの方からお話を伺いました。

 伺ったお話から,
(1)銅製錬所があり,水田には向いていなかったため,カボチャなど畑作が中心となったこと。
(2)高価な砂糖の代わりに,甘味を増す食材としてカボチャが使われたこと。
(3)小豆島との交流があり,ぜんざいの餅や団子の代わりに,小豆島のそうめんや讃岐のうどんが用いられたこと。
などが,カボチャやそうめんが入れられる理由だとわかりました。


【補足説明】
 (1)については,足尾銅山と畑作の事例も参考になると思います。
 (「群馬の食文化の特徴を探る(2) -桐生市「子供洋食」からわかる群馬の食文化-」参照)

 (3)については,次の電子地図を御覧いただくと,岡山県の犬島と香川県の小豆島がすぐ近くにあることが御理解いただけると思います。

(犬島と小豆島の位置)

国土地理院「地理院地図(Web)」を利用

 そうめんと言えば夏の冷やしそうめんを思い浮かべますが,この「犬島ぜんざい」も夏に食べるおやつでもあったようです。

 犬島で夏を中心に食べられたそうめんを餅や団子の代わりとしておやつにも応用し,乾麺は長く保存できるので,冬場にも食べられたということでしょう。

 いただいたぜんざいは,ちょうどよい甘さの小豆汁でしたが,昔ながらの「犬島ぜんざい」は,高価な砂糖はあまり用いられず,カボチャの自然な甘みを感じる程度だったのではないかと思います。

 ぜんざいにそうめんはまだ大丈夫でしたが,讃岐うどんとなると,小豆好きの私もちょっと自信がありません…。

(「犬島の島犬」)
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 島内には,備前焼で作られた島犬もいます。


 「犬島ぜんざい」は,犬島の歴史や食文化が凝縮された「ワン」ダフルなぜんざいです。


<関連リンク>
 「ベネッセアートサイト直島」(直島・豊島・犬島紹介サイト)

2019年1月13日 (日)

福岡県大牟田市・熊本県荒尾市の食探訪1 -三池炭鉱で炭坑節を唄う-

 盆踊りなどでお馴染みの「炭坑節」。

 三池炭鉱が舞台となった歌で,その地は現在「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」の名で世界遺産登録されています。

 歌としては馴染みがあるものの,どんなところなのか漠然としたイメージしかなかったので,三池炭鉱の遺産がある福岡県大牟田市・熊本県荒尾市へ行ってみました。


福岡県大牟田市・宮浦石炭記念公園

 三池炭鉱は,福岡県の南部に位置する大牟田市と熊本県の北部に位置する荒尾市にまたがった地域にあります。

 私は博多駅から鹿児島本線・区間快速に乗って大牟田へ向かいました。

(JR大牟田駅と区間快速)
Photo

 大牟田駅からはレンタカーを利用し,三池炭鉱の遺産巡りをしました。

 最初に訪れたのが,炭坑節にも登場する煙突が現存する宮浦石炭記念公園です。

(宮浦石炭記念公園の煙突)
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 正直な感想を言います。

 「♪あんまりー煙突がぁー低いのでー♪」びっくりしました(笑)

 高さ31.2mのれんが造りの煙突です。

 採掘した石炭の運搬や炭鉱マンの移動などには主に蒸気動力が使われましたが,その際に生じた煙を排出するために,三池炭鉱のあちこちにこうしたレンガ造りの煙突が設置されました。

 こうした経緯から,三池炭鉱のシンボルは煙突となり,炭鉱節にも唄われるようになったのです。


福岡県大牟田市・宮原坑

 続いて宮原坑を訪問しました。

(三池炭鉱・宮原坑)
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 写真左が竪坑櫓,右のレンガ造りの建物が巻上機室です。

 竪坑櫓の昇降機により地上と地下が結ばれ,蒸気動力により炭鉱マンの移動や石炭の運搬がなされました。

 現地のボランティアガイドさんから,宮原坑の施設や三池炭鉱の歴史について学びました。

 三池炭鉱は石炭を掘り出そうとすると,湧水(地下水)がたくさん出てきて,その処理がとても大変だったそうです。

 そこで三井財閥は当時世界最新と言われたイギリスのデビーポンプを導入し,その湧水を蒸気動力で地上に汲み出すことで採炭に成功したとのことでした。

 ボランティアガイドさんからいろんな説明を受けたあと,「それでは,炭坑節でも唄いましょうか」とおっしゃっていただいたので,私は「おーっ,待ってました!ぜひ!」とお願いしました。


【炭坑節】
 月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
 
 三池炭鉱の上に出た
 
 あんまり煙突が高いので
 
 さぞやお月さんけむたかろ(サノヨイヨイ)


 三池炭鉱で炭坑節が聴け,一緒に唄えたことにとても感動しました。

 訪問して良かったなと心から思った瞬間でした。


熊本県荒尾市・万田坑

 続いて車で熊本県荒尾市の万田坑を訪問しました。

(三池炭鉱・万田坑)
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 こちらでもツアーガイドさんに説明を受けながら施設内を見学させていただきました。

 万田坑は国内で最も良好な状態で炭鉱設備が揃っており,施設内にも入ることが出来ます。

 石炭とコークスの違いなど,ツアーガイドさんからたくさんのことを教えていただきました。


福岡県大牟田市・熊本県荒尾市の食探訪

 福岡県大牟田市・熊本県荒尾市の食を御紹介します。


【大牟田ラーメン】

(大牟田ラーメン)
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 大牟田駅にほど近い「東洋軒」の大牟田ラーメンです。

 豚骨ラーメンですが,そのルーツは久留米でも博多でもなく,なんと岡山なのだとか。

 そう言えば,福岡という地名も,黒田家ゆかりの備前国邑久郡福岡(岡山県瀬戸内市長船町福岡)に由来していると聞きますし,福岡と岡山はいろんな縁があるようです。

 豚骨を高火力で焚き出した濃厚なスープで,美味しくいただきました。


【大牟田産100%落花生】

(大牟田産100%落花生)
100

 落花生と言えば千葉が有名ですが,こちら大牟田でも落花生が作られています。

 品種は「千葉半立(ちばはんだち)」です。


【炭都ぼーろ・かすてーら饅頭・ジャー坊 de COFFEE・たいらぎ最中・万田坑メロンパン】

(炭都ぼーろ・かすてら饅頭・ジャー坊 de COFFEE・たいらぎ最中)
De_coffee

 写真左が「炭都ぼーろ(津留製菓)」,中央手前が「かすてら饅頭(菓舗だいふく)」,右下が「ジャー坊 de COFFEE(自家焙煎珈琲専門店こうひいや)」,右上が「たいらぎ最中(長崎屋)」です。

 「ジャー坊」は大牟田市の公式キャラクターです。
 大蛇の化身で,炭鉱のヘルメットとつるはしを身に付けています。

 「たいらぎ最中」は有明海で採れる「たいらぎ」という貝の形をした最中で,小豆あんと抹茶あんの2種類があります。


(万田坑メロンパン)
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 万田坑がデザインされた袋に入った「万田坑メロンパン(ふくやまベーカリー)」です。


(万田坑メロンパン・かすてら饅頭・炭都ぼーろ)
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 写真左上が「万田坑メロンパン」,その下が「かすてら饅頭」,右が「炭都ぼーろ」の中の様子です。

 「万田坑メロンパン」は中に石炭をイメージしたチョコチップが入ったメロンパンです。
 荒尾市にある「ふくやまベーカリー」のメロンパンは全国的にも有名なお店です。

 「かすてら饅頭」は中に白あんが入った饅頭で,大牟田発祥のお菓子です。

 「炭都ぼーろ」は大牟田の石炭をイメージし,食用竹炭と黒糖を練り込んだボーロです。


まとめ

 行く先々でガイドさんが親切にしてくださり,三池炭鉱について楽しく学ぶことが出来ました。

 三池炭鉱関連や地元ならではのグルメもたくさんあり,堪能しました。

(西鉄大牟田駅と特急)
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 帰りは西鉄大牟田駅から特急で福岡市の天神へ向かいました。

 低い煙突と炭坑節が印象的な三池炭鉱遺産の旅でした。


<参考文献>
 「おおむた観光ガイドブック」(一社)大牟田観光協会・大牟田市観光おもてなし課

2019年1月12日 (土)

読売ジャイアンツ・シスタージャビット(ビッキー)の耳かき -東京都墨田区-

読売ジャイアンツのマスコットキャラクター「シスタージャビット(ビッキー)」の耳かきです。

1315239

東京スカイツリータウン・ソラマチにあったジャイアンツオフィシャルストアで購入しました。

「ジャビット」の耳かきは持っていましたが,女の子の「シスタージャビット(ビッキー)」の耳かきは珍しいので,見つけた瞬間,すぐ購入しました。

右手にバットを持ち,左手は背中に回して握りこぶしをしています。

「ジャビット」も「シスタージャビット」も耳がとても大きいので,かなり大きなサイズの耳かきが必要ですね(笑)


<関連記事>
読売ジャイアンツ・ジャビットの耳かき -東京都文京区-

2019年1月 5日 (土)

ドイツ料理の特徴と主な料理 -シュバルツヴァルトとドイツ音楽-

ドイツの食文化

 ドイツは森の国と呼ばれています。

 ドイツの豊かな森が,「ヘンゼルとグレーテル」などグリム童話をはじめとする文学を育み,オペラなどの音楽を育み,豚などの家畜を育んでドイツ人の食を支えてきたと言えるでしょう。

 ドイツは丘陵地帯が多く,冬の寒さが厳しいため,ジャガイモやライ麦・大麦などの野菜・穀物の栽培が中心となり,畜産は豚の飼育が中心となって食文化が形成されてきました。

 ドイツ料理と言えば,豚肉料理,パン(※),ジャガイモ料理,ビールなどが有名ですが,これらは全てドイツの地理的環境によるところが大きいのです。
 ※ドイツのパン(ブロート)は,寒さに強いライ麦などの雑穀を混ぜて作られることが多く,あまり膨らまないため,褐色を帯び,酸味があり,重厚で詰まった食感のパンが多い。

 また,豚肉を加工したハム(シンケン)・ソーセージ(ヴルスト)や,キャベツを漬物にしたザワークラウトなど,限られた食料を長期に保存するための工夫もなされ,伝統的なドイツ料理として現代に受け継がれています。

 そして,ドイツで忘れてはならない食材がホワイトアスパラガスです。

 ホワイトアスパラガスはドイツに春を告げる最も代表的な食材であり,各地でアスパラガス祭りも行われています。


「黒い森の夜」イベント参加

 ドイツの南西部,フランス・アルザス地方に隣接する地域の森や山地は,「黒い森(シュバルツヴァルト,Schwarzwald)」と呼ばれています。

 この地域にちなんだお酒や食事が楽しめるイベントが広島市内のカフェであったので,興味を持って参加させていただきました。


ヴルツェルペーター(ジンジャーペーター)

 ヴルツェルペーター(Wurzel Peter)は,ハーブ入りのリキュールです。

 私はジンジャーエールで割ったジンジャーペーターをいただきました。

(ヴルツェルペーター(ジンジャーペーター))
Photo

 ビンにはグリム童話に登場しそうな赤い帽子をかぶったおじいさんの絵がありますが,アルコール度数35度の強いお酒です。

 シナモン,アニス,コリアンダーなど多くのハーブ・スパイスが入ったリキュールで,味・風味は,小児用かぜシロップに近いとか,養命酒などの薬用酒の味に近いという話が出ました。

 私は小児用かぜシロップの味は好きなので,ジンジャーエール割(ジンジャーペーター)を美味しくいただきました。

 翌日,職場でヤクルトのタフマン(高麗人参エキス入り)を飲んだのですが,このタフマンをジンジャーエールで割っても近い味になるように思います(笑)


ドイツ料理プレート

 黒い森のイベントで用意されたドイツ料理プレートです。

(ドイツ料理プレート)
Photo_2

 写真中央が「黒い森のじゃがいもスープ」,左上のパンが「ライ麦パン」,その右隣が「キャベツのサラダ」,右上が「アイスバイン」です。

 それぞれの料理を御紹介します。

【黒い森のじゃがいもスープ(シュヴァルツヴェルダー・カルトッフェル・ズッペ)】 
 「シュヴァルツ」が「黒」,「ヴェルダー(ヴァルト)」が「森」,「カルトッフェル」が「じゃがいも」,「ズッペ」が「スープ」という意味です。
 じゃがいも,玉ねぎ,人参,キャベツ,ハム,ソーセージなどの具が入った澄んだスープです。
 このスープがなぜ「黒い森」という名前なのか,店主さんに伺ってみると,スープの具に「シュヴァルツヴェルダー(シンケン)」と呼ばれるハムが用いられるからなのだそうです。

【ライ麦パン(ロッゲンブロート)】
 ライ麦(ロッゲン)入りのパンで,ドイツの代表的なパンの1つです。
 褐色で,サワー種が使われるため多少酸味もあります。
 ドイツに留学された方のお話では,これがまさにドイツの日常のパンなのだそうです。

【キャベツのサラダ(コールサラダ)】
 キャベツ,人参,玉ねぎなどを合わせたキャベツのサラダです。
 ドイツのキャベツ料理と言えば「ザワークラウト」と呼ばれるキャベツの漬物(千切りキャベツを塩やキャラウェイシードなどの香辛料で漬けた漬物)も有名で,ソーセージ(ヴルスト)やアイスバインの付合せとしても用いられます。

【アイスバイン】
 アイスバインは豚のすね肉を数種類の野菜とともに煮込んだドイツの代表的な料理の1つです。
 皮までゼラチン質になっています。
 すね肉を煮込んでいるので脂身はほとんどなく,弾力があります。
 写真左上の小皿はバターと甘いベリーソースなのですが,この甘いベリーソースと一緒にアイスバインを食べるのがドイツの食べ方のようです。
 オーストリアのウィンナーシュニッツェル(カツレツ)と甘いベリーソースの組み合わせもそうですが,肉と甘い果実ソースの組み合わせは,実際に食べてみると美味しいというのが私の感想です。


黒い森のケーキ(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ)

 「キルシュ」は「サクランボの蒸留酒」,「トルテ」は「ケーキ」という意味です。

 ドイツではケーキを横に倒し,ケーキにフォークを刺した状態でお客さんに提供されるようで,今回もケーキを倒して出していただきました。

(黒い森のケーキ(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ))
Photo_3

 ココアパウダー入りの黒いケーキにキルシュ(ワッサー)入れて煮詰めたチェリーと生クリームをはさんだケーキです。

 チョコ(ココアパウダー)の見た目が黒く,シュバルツヴァルトの森ではチェリーがたくさん採れることから,「黒い森のケーキ」と呼ばれています。


ドイツの音楽

 お酒を飲み,食事しながら,集まったメンバーでドイツの話題で盛り上がりました。

 食文化だけでなく,ドイツ語,車,カメラ,サッカーなどいろんな話で盛り上がりましたが,一番盛り上がった話題は音楽でした。

 店主さんを含め,クラシック音楽好きな人が多かったからです。

 自ら「クラオタ」(クラシックオタク)とか,さらに上の「クラ変」(クラシック変態)だとおっしゃるぐらいでしたので,相当なクラシックファンなのでしょう。

 3B(バッハ,ベートーベン,ブラームス)とか,ブラームス派とワグナー派とか,ロマン派のメンデルスゾーンとか,クラシック音楽のいろんな話が出ました。

 私は…バッハと言えば「主よ,人の望みの喜びよ」,ベートーベンと言えばどん兵衛のCMで知った「第九」,ブラームスはピンとこないし,ワグナーは「ワルキューレの騎行」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,メンデルスゾーンに至っては「ほら,結婚式で定番の『結婚行進曲』!」と言われてはじめてわかる程度の知識でした。

 「でもこの歌ならドイツ語で歌える」と,恥ずかしげもなく私はベートーベン作曲の「Ich liebe dich(イッヒ・リーベ・ディッヒ)」を皆さんの前で歌わせていただきました。

 ブラームスの曲って何があるのだろうと思い,後日調べてみると,1つだけ私の知っている好きな曲がありました。

 ブラームスの「大学祝典序曲」です。

 この曲は,初めて生でオーケストラを聴いた時に最も印象に残った曲でした。

 エルガーの「威風堂々」にも似た,誇り高さや勇ましさを感じるのです。

(ブラームス「大学祝典序曲」)


 私は受験時代「大学受験ラジオ講座(ラ講)」を聴いて勉強していたのですが,この「大学祝典序曲」はそのオープニング曲で使われたことでも有名です。(動画4:30から4:46にかけての音楽です。)

 黒い森をさまようような受験時代に聴いた曲,だから印象に残っているのかも知れません(笑)


まとめ

 ドイツの食文化と音楽を中心にまとめさせていただきましたが,改めてドイツの魅力・奥深さを感じたように思います。

 今年(2019年)は,広島・似島で日本初のバウムクーヘンが誕生して100周年を迎える年でもあり,広島もドイツの話題で盛り上がりそうです。


<関連サイト>
 「Cafe Igel あかいはりねずみ」(広島市南区的場町1-7-2)

<関連記事>
 「「バウムクーヘン博覧会」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-
 「聖マルティンの日とドイツのヴェックマン(パイプマン)
 「オーストリア料理の特徴と主な料理1 -カイザーゼンメル,グーラッシュ,キプフェル,ウィンナーシュニッツェル-

<参考文献>
 玉村豊男「パンとワインとおしゃべりと」中公文庫
 岡田 哲「食の文化を知る事典」東京堂出版
 沼野恭子編「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会

2019年1月 3日 (木)

亥(つげ細工)の耳かき -富山県黒部市-

 2019年の干支,亥の耳かきです。

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 富山随一の温泉地,宇奈月温泉のお土産店で購入しました。

 このお店には,本つげで作られた十二支の耳かきが1種類ずつ売られていたため,2018年の年末に亥の耳かきを購入するのは少し申し訳ない気持ちもありました。

 干支全部買えばよかったかな(笑)

 ちょうど雪の日に訪問し,降り積もる雪の量に驚いたのですが,お店の方が「まだ大した雪じゃないよ」とおっしゃったのが印象的でした。

 宇奈月温泉,冬は寒くて雪も積もるけど,それに勝る温かい温泉と人情で迎えてもらえる温泉地です。

2019年1月 1日 (火)

新年明けましておめでとうございます -開設5周年を迎えて-

 新年明けましておめでとうございます。

 おかげさまで,本日,ブログ開設5周年(ブログ開設日2014年1月1日)を迎えることが出来ました。

 「いつか話のネタが尽きるのでは」という気持ちもあるのですが,現時点ではそれ以上に食を中心に興味を持つことの方が多く,ご当地耳かきの在庫もありますので,まだ大丈夫です(笑)

 当ブログや食文化・ご当地耳かきの探訪を通じて,いろんな方々との出会いがあります。

 これまで,食の研究を深め,ご当地耳かきコレクションを増やし,ブログ記事を充実させることに力を注いできましたが,最近になって,私が真に求めているものは,こうした活動を通じたいろんな方々との出会いかも知れないと思うようになりました。

 出会いによって大きな喜びや感動をいただき,人生が楽しく豊かになっていると実感することがよくあるからです。

 今後も皆様との出会いを大切にしていこうと思っております。

 時間的制約等で更新の頻度もままならない状況にある中でも,こうして快くお付き合いいただいている読者の皆様に,心からお礼申し上げます。

 今後も,当ブログにお越しいただいた皆様に,記事をお読みいただくことで,何か1つでも御参考になることがあればという思いで,ブログの作成に取り組みたいと思います。

 今年は食文化やご当地耳かきの世界でどんな出会い・発見があるでしょうか。

 そんなワクワク感を読者の皆様と共有できればと思っております。

 引き続き御愛顧の程,よろしくお願い申し上げます。

 2019年 元旦

 コウジ菌

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