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2019年6月15日 (土)

昆虫食の研究6 -コオロギラーメン-

 2019年6月,広島市内の飲食店で「虫」をテーマにしたグルメイベント「広島 eat labo 01」が開催されました。

 そのイベントでは,「ANTCICADA(アントシカダ)」地球少年さんのコオロギラーメンなど,普段なかなか味わえない料理もたくさん用意されている様子だったので,これは私もムシできないと思い,参加させていただきました。


コオロギラーメン

 お店に用意された当日限りのメニューを見ると,「コオロギラーメン1,300円(椎茸出汁 和牛チャーシュー+500円)」とあったので,この椎茸と和牛チャーシュートッピングありの特製コオロギラーメンを注文しました。

 溢れんばかりのお客さんで盛り上がる店内でワクワクしながら待っていると,しばらくして特製のコオロギラーメンが運ばれてきました。

(コオロギラーメン)
Photo_77

 スープにコオロギの粉末が混ざっていることと,和牛チャーシューの上にちょっと気になるリアルなコオロギがいることを除けば,見た目や香りは一般的なラーメンと変わりありません。

 むしろ,「六花界グループ」の霜降り和牛のチャーシューや「椎茸祭」の椎茸だしがトッピングされていることもあり,これはとても高級なラーメンだと言えます。

 「ANTCICADA」のメンバーをはじめ,すごいメンバーが広島に集まったなと思いながら,コオロギラーメンをいただきました。

 リアルなコオロギを近づいて見てみると…。

(和牛チャーシューとコオロギ)
Photo_78

 霜降りのやわらかい和牛チャーシューの上に,3匹のコオロギが整列しています(笑)

 美食の極みと言える霜降り和牛と,世界的な人口増加に伴う食料危機の救世主として注目されつつあるコオロギという両極端な組み合わせです(笑)

 最初にこのコオロギをいただいてみましたが,嫌なにおいやクセは全くなく,むしろ香ばしくて,イナゴや成虫の蜂の子に似たサクサクした食感を楽しめました。

 麺は少しちぢれた黄色い麺で,弾力がある仕上がりでした。
 コオロギラーメンの紹介パンフレットによると,様々な種類のコオロギを粉末状にし,麺に練り込んだ「練り込み麺」とのことです。

 スープは,塩ラーメンと醤油ラーメンの中間のような,比較的あっさりした味のスープでした。
 煮干しやサバ節を砕いたような,粗めのコオロギの粉末もかかっています。
 パンフレットによると,ラーメン1杯に約100匹のコオロギを使用した出汁やコオロギで作られた「コオロギ醤油」などが使われているとのことでした。

 「ANTCICADA」のメンバーの方ともお話しさせていただきました。

 コオロギラーメンには,淡泊で上品な味が特徴の「ヨーロッパイエコオロギ」と,旨味が強い「フタホシコオロギ」という2種類のコオロギをブレンドして使用されているそうです。

(コオロギの味・種類の説明)
Photo_80
※コオロギラーメンの紹介マンガから一部抜粋・引用

 「エビやカニに近い風味に,煮干しやスルメに似た旨味…この味はコオロギしか出せない!」
 「高タンパク 低脂質」

 イナゴから果てはゴキブリまで,様々な昆虫を食べ尽くされた結果,ラーメンにはコオロギが最適という結論に至ったとのことです。

 コオロギ出汁を取った後の,コオロギの出汁がらも用意されており,試食を勧めていただきました。

(コオロギの出汁がら)
Photo_79

 このコオロギ達が生きていたら,私はダメだと思います(笑)

 手に取って少しいただいてみたのですが,出汁がらということもあり,特に味はなく,パサパサした食感で,小さな殻付きエビをいただいているような感じでした。

 クセが少ないのは,コオロギを絶食させて糞抜きをしたり,炒ったりと,丁寧な下処理がなされているからでもあります。

 また,コオロギのお話以外にも,
○イナゴよりも雑食のコオロギの方が風味がよいこと
○タガメは洋梨フレーバーがすること
○カブトムシは腐葉土のにおいがするため美味しくないこと
○(衛生的な飼育をされた)ゴキブリは意外と美味しいこと
など,昆虫食にまつわる興味深いお話をたくさん伺うことが出来ました。

 私はこの特製コオロギラーメンを,スープの最後の一滴まで飲み干しました。

 これで私は一度に約100匹のコオロギをいただいたことになります(笑)

 今回は出張販売でしたが,近々,東京都中央区日本橋にレストランを開店される計画をお持ちだと伺いました。
 どんなお店をオープンされるのか,今からとても楽しみです。

 今回のイベントでは,このコオロギラーメンのほかに,タガメが入った「タガメジン」(ANTCICADA)や,「イモムシテキーラ(メキシコの蒸留酒メスカル)」(タコス屋ハルディン)など,「虫」をテーマにした珍しい料理・ドリンクが用意されていました。


まとめ

 いただいたコオロギラーメンのパンフレットに「私たちが日々食べている食事は,世界の生き物の0.02%程度のものでつくられています。」と紹介されていたのが印象的でした。

 この割合を100%に近づけることは,人間を含む世の中のありとあらゆる生き物を食用とすることを意味するので現実的な話ではありませんが,0.02%という数字は,まだまだ食の対象となり得る生き物が存在することを示唆しているようにも思えます。

 誤解や偏見,食わず嫌いの世界から一歩踏み出す勇気と冒険心があれば,新たな食の世界が切り開けることは間違いありません。


<関連サイト>
 「ANTCICADA

<参考文献>
 内山昭一「昆虫食入門」平凡社新書
 水野壮 監修「昆虫を食べる!昆虫食の科学と実践」洋泉社

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コメント

0、02%というのは衝撃的数字ですね(^。^)
先入観を捨てれば、食の世界はまだまだ伸び代があるという事ですね^_^
ハエやゴキブリがエスカルゴの様に珍重される日が来るのでしょうかね(^.^)
私は霜降り和牛の焼豚?のコオロギ抜きを注文したいですが^^

コオロギラーメン…名前だけ聞くと引きますね(笑)
コオロギの粉末があるから、麺に練り込んであるのかと思ったら汁の方ですか~…
国連も昆虫食を推奨しているというし、そういう時代が来るのかもしれませんね。
対応できなさそうですが(^^;)

なーまん 様

なーまんさん,おはようございます。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

おっしゃるとおりで,人間いろんなものを食べているようで,実はごくごく限られたものしか食べてないんだなと思いました。
ハエやゴキブリも,清潔な環境で飼育すれば食用になるのだと思いますが,お金出せば美味しい物が容易に食べられる現代日本では,まだそこまでは考えにくいですよね。
でも,昆虫食が徐々に人々に浸透していけば,エスカルゴと同様に珍重され,やがて日常食化する日が来るかも知れませんね。

今回のコオロギラーメン,コオロギ抜きにすると,麺もスープもなくなり,ラーメンじゃなくなってしまいますよ(笑)
なーまんさんと同様,私もコオロギラーメンと霜降り和牛チャーシューは別々に食べた方がいいと思います(^o^)

chibiaya 様

chibiayaさん,おはようございます!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

やっぱり,引きましたか…(笑)
麺にもコオロギ粉末が練り込まれており,ちょっとボソボソしていました。
スープにもコオロギがたっぷり入っている,ありがた~いラーメンです(^o^)

国連(FAO)の昆虫食の取り組みも御存知なんですね!さすがchibiayaさん。
昆虫食はアジアが圧倒的に多く,あとはオーストラリアやアフリカぐらいで,欧米では一般的ではないようです。
日本も,内陸部では今も昆虫を食べる習慣がありますが,別に昆虫を食べなくても代わりの食材でタンパク質を摂取できる現代では,慣れてないだけに抵抗を感じる人の方が多いのが実態だと思います。

このイベント当日,広島レモンを扱うお店(「mon-to 9 (モントナイン)」)も来られていて,そのお店のレモンスカッシュもいただきました。
https://ja-jp.facebook.com/monto9monto9/
コオロギラーメンの人は昆虫のTシャツ,椎茸祭の人はキノコだらけのTシャツ,モントナインの人は広島レモンのTシャツ,ハルディンの人はメキシコの衣装を着ておられ,気合いの入ったイベントでした(笑)

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