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2020年5月21日 (木)

フィリピン料理の特徴と主な料理6 -ギナタアンビロビロ-

 フィリピンのお菓子作りにチャレンジしました。

 「ギナタアンビロビロ」と呼ばれるココナッツミルクを使ったお菓子です。


ギナタアンビロビロについて

 タガログ語(フィリピノ語)で「ギナタアンビロビロ(Ginataang bilo-bilo)」。

 何とも愉快でインパクトのある名前ですよね。

 「ギナタアン」は「ココナッツミルクで料理した」,「ビロ」を繰り返した「ビロビロ」は「白玉」という意味を持っています。
(「ハロハロ」というかき氷もそうですが,語を繰り返して表現するのがタガログ語の特徴の1つのようです。)

 それではさっそく作ってみたいと思います。


ギナタアンビロビロの材料

 まずは今回使った材料を御紹介します。

(ギナタアンビロビロの材料)
 サツマイモ…1/2本
 里芋…3個
 タピオカ…50g
 白玉粉…100g
 ココナッツミルク…400ml(1缶)
 砂糖…適量

(ギナタアンビロビロの材料)
Photo_20200520202601

 このほかフィリピンでは「ウベ」と呼ばれる紫色の山芋なども使われるようですが,今回は日本で身近に入手できる材料で作りました。

 芋類が多いですね。


ギナタアンビロビロを作る

<サツマイモと里芋>
 サツマイモと里芋は皮をむいてそれぞれ1cm角に切り,水を張った鍋に入れて柔らかくなるまで煮て,ざるでお湯を切っておきます。

(サツマイモと里芋)
Photo_20200519192501

<タピオカ>
 タピオカは熱湯で約15分茹で,少し芯が残った状態になったら冷水にさらし,ざるで水を切っておきます。

(タピオカ)
Photo_20200519192601

 白い粒々だったタピオカが,水分を含んできれいに透き通ったタピオカになりました。
 約50gのタピオカを戻しただけでも,こんなに出来ます。

<白玉だんご>
 白玉粉は水を少しずつ加え,生地が耳たぶぐらいの硬さになったら棒状に伸ばし,それを小さく切って丸め,お湯で茹でます。
 だんごが表面に浮いてきたら取り出し,冷水に漬けておきます。

(白玉だんご)
Photo_20200519193001

 棒状に伸ばした生地をだんご1個の分量にちぎっておき,それを手のひらで丸めて,次々と熱湯の鍋の中に入れていけば,短時間にだんごを作ることができます。(私はこのことを試行錯誤しながらやっと理解しました…。)

<煮込み>
 鍋にココナッツミルク,柔らかくなったサツマイモと里芋,お湯で戻したタピオカ,白玉だんごを入れて,弱火で煮込みます。
 途中,砂糖を少しづつ加えながら適度な甘さに調節して完成です。(甘くするためには,砂糖を相当量加える必要があります。)

(ギナタアンビロビロ(鍋))
Photo_20200519194201

 クリームシチューやカレーを作ったみたいに,鍋一杯に出来ました(笑)

 1つ1つの作業は容易ですが,芋類,タピオカ,白玉だんごと,それぞれ別々に下拵えしたので,私は仕上がりまでに2時間ぐらいかかりました。


ギナタアンビロビロ

 ヘロヘロになりながら作ったギナタアンビロビロです。

(ギナタアンビロビロ)
Photo_20200519194701

 出来たての温かいギナタアンビロビロをいただきました。

 甘いココナッツミルクの香りが食欲をそそります。

 白玉だんごやタピオカを温かいココナッツミルクにからめていただくと,ココナッツミルクのぜんざい・お汁粉をいただいているような感じがしました。

 甘いサツマイモはともかく,里芋と甘いココナッツミルクの組み合わせはどうなんだろうと恐る恐るいただきましたが,全く違和感のないデザートに仕上がっていました。


冷蔵庫で冷やすとビロビロに…

 次に冷やして食べるとどうなるか試してみると…でんぷんを多く含む白玉だんご・タピオカ・サツマイモとココナッツミルクを一緒に煮たことにより,ポテトサラダのようにビロビロに固まってしまいました。

(冷蔵庫で冷やしたギナタアンビロビロ)
Photo_20200519195501

 白玉だんごも固くなり,お世辞にも美味しいとは言えない状態になりました。

 冷やして食べるのが前提であれば,仕上げにココナッツミルクと具を一緒に煮込まない方がうまく仕上がると思います。


まとめ

 調理しながら,「ギナタアンビロビロは,結局のところ,主食に近い芋(サツマイモ・里芋・ウベ・タピオカ(キャッサバ芋))と米(白玉粉)をココナッツミルクと砂糖で甘く煮込んだお菓子だ」と理解しました。

 そして,芋・米とココナッツミルクとの相性が良いこともわかりました。

 また,温かく仕上げたものを冷蔵庫で冷やして食べようとしたら固まってしまったことから,このお菓子は出来たてを大皿に盛りつけ,大勢で一度に食べるのがふさわしいお菓子だとも思いました。

 フィリピンでは,テーブルにご飯もおかずもスープも,さらには果物やデザートまでもが並べられ,それらをみんなで取り分けて食べるというのが典型的な食事スタイルですが,今回のギナタアンビロビロもこうしたフィリピンの食事スタイルに合ったお菓子なのでしょうね。


<関連記事>
 「フィリピン料理の特徴と主な料理5 -ハロハロ・食文化と人のつながり-

<参考文献>
 沼野恭子編「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会

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コメント

フィリピンバナナは毎朝食べていますが、フィリピン料理は初めて知りました(^^)
タピオカ入りココナッツミルクも好きですから、多分美味しく頂けると思いますv(^^)
スペインやアメリカの影響というのはあまり感じませんね^^

なーまん 様

なーまんさん,こんばんは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます<(_ _)>

なーまんさんならわかっていただけると思いますが,名前が楽しいので作って記事にしました(笑)
切ったバナナを入れても美味しいと思います。(むしろ芋よりも楽に作れそうですね。正真正銘フィリピン産ですし。)

おっしゃるとおり,フィリピンはスペインやアメリカの影響を受けている国で,前者なら豚肉料理などが,後者ならコーラなどが該当するのでしょうが,今回のギナタアンビロビロはフィリピンならではのお菓子なのでしょうね。
芋類,米,ココナッツミルクと東南アジアならではの食材です。

タピオカ店の新メニューにされても面白いような気がします!(^^)!

こんにちわ。
フィリピン版おしるこですね!美味しそうです!!
冷えたのはまったく食欲そそりませんが(笑)
フィリピンでも白玉を食べることに驚きました。

chibiaya 様

chibiayaさん,こんにちは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます(^-^)

そうですね,フィリピン版おしるこです(笑)
白玉だんごも入ってますし,温かいうちに食べると美味しかったです。
なのに,残ったのはすべて冷蔵庫で冷やしてしまい,大量に冷えたものを作ってしまいました…(>_<)
なので,食べる分だけ電子レンジで温め直して食べています(笑)

ココナッツミルクのお菓子と言えば,いかにも東南アジアっぽいですが,フィリピンと白玉だんごは確かにあまりつながりませんよね…。
米粉を使った料理・お菓子は中国からの食文化かなと思います。
過去にこのブログで「プト」と呼ばれる米粉で作った蒸しパンを御紹介しましたが,米粉・蒸すというのがいかにも中国っぽいです。
「フィリピン料理の特徴と主な料理2 -プトとウベ-」
http://kojikin.air-nifty.com/blog/2014/12/---f2a3.html

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