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2020年11月

2020年11月30日 (月)

徳島すだち君の耳かき -徳島県鳴門市-

徳島県鳴門市の鳴門公園のお土産店で購入した「徳島すだち君」の耳かきです。

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すだちは徳島県を代表する柑橘で,徳島県が全国の生産量No.1,全国シェア9割以上を誇っています。

焼き魚,刺身,ぶっかけうどん,焼酎などのお酒,ソフトドリンクなど様々な料理・飲料で活躍します。

徳島県のマスコット・御当地キャラクターとして活躍している「すだちくん」がいますが,この「徳島すだち君」はちょっと違うキャラクターのようです(笑)

すだちくんオフィシャルサイト

徳島まで買いに行きますので,すだちくんの耳かきも販売してくださぁーい(笑)

2020年11月25日 (水)

広島のレモン菓子・レモンケーキ15 -汐待亭の「揚げレモンケーキパフェ」と梅月堂の「すっぱい瀬戸田レモンケーキ」-

 しまなみ海道を渡り,広島県尾道市瀬戸田町を訪問しました。

 「しおまち商店街」を散歩していると,「汐待亭」の「揚げレモンケーキパフェ」というレモンスイーツの案内が目に留まりました。

(汐待亭)
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(揚げレモンケーキパフェの案内(汐待亭))
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 地元広島をはじめ,全国いろんなレモンケーキを味わってきましたが,「揚げレモンケーキ」というのは初めてです。

 興味を持ってお店に入りました。

 古民家風のカフェで,店内には私が好きな「My Favorite Things」など,落ち着いた感じのジャズが流れていました。

 私は早速,「揚げレモンケーキパフェ」を注文しました。

(揚げレモンケーキパフェ)
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 生クリーム,バニラアイス,チョコレートソフト,シリアル,チョコレートソースなどのパフェに,揚げたてのレモンケーキがのせられていました。

(揚げレモンケーキの中身)
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 揚げレモンケーキの中には,レモンの酸味が効いたレモンソースが入っていました。

 ケーキ生地はドーナツ(オールドファッション)のような食感・風味に変化していました。

 クリームとサクサクに揚げたレモンケーキの組合せは抜群でした。

 お店の方に「『揚げレモンケーキ』とは珍しいですね」とお話しすると,「近くの和洋菓子店『梅月堂』さんとのコラボレーション企画で,そのお店のレモンケーキを使わせていただいてます」と教えてくださいました。

 そこで今度は,耕三寺前にある和洋菓子店「梅月堂」を訪問しました。

 お店の方に「汐待亭」で揚げレモンケーキを味わったことをお話しすると,こちらのお店にも揚げレモンケーキの案内があると教えてくださいました。

(揚げレモンケーキの案内(梅月堂))
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 揚げレモンケーキには,プレーンとシナモンシュガーの2種類があるようです。

 シナモンシュガーは,揚げた食感・風味がドーナツに似ているからでしょう。

 お店には「瀬戸田レモンケーキ」と「すっぱい瀬戸田レモンケーキ」の2種類のレモンケーキが販売されていました。

(瀬戸田レモンケーキとすっぱい瀬戸田レモンケーキ(包装))
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 揚げレモンケーキには「すっぱい瀬戸田レモンケーキ」が使われているとのことです。

(瀬戸田レモンケーキとすっぱい瀬戸田レモンケーキ)
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 小ぶりでかわいいレモンケーキです。

 レモンチョコのコーティングはありません。
(レモンチョコがかかっていれば,それを揚げるという発想はないでしょうから…(笑))

(瀬戸田レモンケーキとすっぱい瀬戸田レモンケーキ(中身))
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 「瀬戸田レモンケーキ」にはマロングラッセが,「すっぱい瀬戸田レモンケーキ」にはレモンジャムが入っており,これだけでも珍しいレモンケーキです。

 地元のお店同士のコラボレーションにより,今までにない魅力的なスイーツが開発されていました。

 瀬戸田では,いろんなお店からレモンを使った商品が販売されています。

 商店街に手作りのレモン旅マップが掲示されていました。

(瀬戸田レモン旅マップ)
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 ※画像をクリックすると拡大します。

 レモンケーキ,レモンパウンドケーキ,レモン酒ケーキ,レモンクッキー,レモンかりんとう,レモン饅頭,レモン大福,レモンせんべい,レモンソフト,レモンジェラート,レモンジュレ,塩レモン手羽先,レモンからあげ,レモンラーメン,レモンうどん,レモンパスタ,レモン鍋,瀬戸内レモン丼,レモンドレッシング,レモンポン酢,はちみつレモン,レモン醤油,塩レモン,レモネード,レモンスカッシュ,レモンソーダ,レモンコーラ,レモンサワー,レモンビール,レモン地酒…瀬戸田のほんの限られた地域ですが,レモンの食べ物・飲み物がいっぱいあります。


 いろんなお店を訪問し,お話を伺うことで,とても楽しいレモン旅ができました。


<関連サイト>
 「cafe&bar 汐待亭」(広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田425)
 「梅月堂」(広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田546)
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
  埼玉県在住のchibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2020年11月17日 (火)

観光列車「ラ・マル・ド・ボア -La Malle de Bois-」の魅力 -旅するせとうちスイーツBOX-

観光列車 La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)

 「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」は,岡山と宇野,尾道,琴平を結ぶJRの観光列車です。

 手元の仏和辞典では,「Malle」が「大型のトランク・かばん」,「Bois」が「森・林・木材」となっているので,「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」は「木製の旅行かばん」といった意味になります。

 JR西日本のサイトには「旅に必要なモノとコトが揃った特別な列車」と説明されています。

 「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」は,ちょっと覚えにくい名前ですが,それぞれの列車に愛称もあり,岡山・宇野間を走る列車は「ラ・マル せとうち」,岡山・尾道間を走る列車は「ラ・マル しまなみ」,岡山・琴平間を走る列車は「ラ・マル ことひら」と呼ばれています。

 列車に乗る楽しみだけでなく,車内限定販売のグッズ・食べ物を買う楽しみもある観光列車です。

 いつか乗車したいと思っていたところ,この度「ラ・マル しまなみ」に乗車する機会がありましたので,御紹介したいと思います。


La Malle de Bois 尾道駅発車

 尾道15時48分発,岡山17時09分着の「ラ・マル しまなみ」のきっぷを手配しました。

 この列車は,乗車券のほかに,普通列車用グリーン券が必要となります。

 当日は広島駅から尾道駅まで普通列車で行き,尾道駅から「ラ・マル しまなみ」に乗車して岡山駅を目指しました。

(尾道駅ホームで出発を待つ「ラ・マル しまなみ」)
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 尾道駅ホームで出発を待つ「ラ・マル しまなみ」です。

 尾道・岡山間の山陽本線は何度も乗っていますが,観光列車へ乗って行くとなると,別世界への旅のように感じました。

 鉄道好きの私は,夢中になって列車の写真を撮りました。

(「ラ・マル しまなみ」ドア付近)
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 ドアに掲げられたグリーン車のマークが,特別な列車であることを物語っています。

(車内カウンター・本)
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 乗車し,車内を見て回ると,車内カウンターに本が置かれていました。

 表紙に桃太郎が描かれた日本昔話の本も用意されていました。
 岡山ならではですね。

(スタンプ台と記念乗車証)
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 本が置かれたカウンターの一角に,スタンプ台と記念乗車証が用意されていたので,記念乗車証に押印し,記念にいただきました。

(車内販売カウンター)
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 車内販売カウンターへ行くと,ラ・マル・ド・ボアのオリジナルグッズや各種ドリンク・フードなどが販売されていました。

(サイクルスペース)
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 自転車が展示されているコーナーもありました。
 輪行袋に収納可能な自転車なら,持ち込みもできるようです。

(リクライニングシート)
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 私が利用した1号車1番A席(窓側)の様子です。

 座席後方にはアート作品「旅の道具の旅」も展示されています。

 このリクライニングシートのほかに,窓側向きのカウンター席も用意されています。

 ひととおり見学を終えたところで,出発時刻となりました。

 車掌さんが「八点鐘(はってんしょう)」と呼ばれるハンドベルを鳴らし,列車は岡山駅へ向け,尾道駅をゆっくりと出発しました。

 車内には終始心地よいBGMが流れ,車掌さんによる観光案内もありました。

 尾道駅を出発してすぐ,尾道大橋が見える箇所で,列車は停車寸前までスピードを落としました。

 そのおかげで,尾道の観光案内を聴きながら,尾道大橋や尾道水道をゆっくりと眺めることができました。

(車窓から眺めた尾道大橋)
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 この列車がしばらく線路を独占しているかのような贅沢感が味わえました。


旅するせとうちスイーツBOX

 ラ・マル・ド・ボアには車内限定販売のものがいくつかありますが,その中に車内限定・事前予約限定の商品があります。

 岡山のフレッシュタルトのお店「STYLE(スタイル)」が販売する「旅するせとうちスイーツBOX」です。

 事前にお店にネット予約をし,当日,列車内の車内販売カウンターで購入するしくみとなっています。

 実は,私がラ・マル・ド・ボアに乗りたいと強く思ったきっかけは,この車内限定タルト,とりわけレモンタルトが販売されているという情報を得たことにあります。

 車内販売限定のレモンのお菓子があるなら,ぜひ味わってみたいと思っていました。

 ただ,タルトの内容は時期によって変わるようなので,あればラッキーぐらいの気持ちで事前注文しました。

 車内販売カウンターで予約番号を伝え,ラ・マル・ド・ボアの箱に入ったタルトセットを購入しました。

(旅するせとうちスイーツBOX(箱))
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 窓側に置くと,確かに旅するスイーツBOXに見えます(笑)

 レモンタルトがあるかどうか,ドキドキしながら開封しました。

(旅するせとうちスイーツBOX(開封))
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 念願叶って,レモンタルトもありました。

 今回のミニタルトは,「みついも」,「みたらし(だんご)」,「生チョコバナナ」,「レモン」,「親子もも」の5種類でした。

(みついも・みたらしのミニタルト)
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 写真左が「みついも」,右が「みたらし(だんご)」のミニタルトです。

 「みついも」は岡山県産の「早雲蜜芋」とサツマイモが使われたミニタルトです。

 「みたらし」はその名のとおり,中にタレが入ったみたらしだんごを半分に切ってタルトにのせた和風のミニタルトです。

(生チョコばなな・レモン・親子もものミニタルト)
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 写真左が「生チョコばなな」,中央が「レモン」,右が「親子もも」のミニタルトです。

 「生チョコばなな」はキューブの生チョコがのせられたバナナ風味のミニタルトです。

 「レモン」はチーズクリームに,シロップ漬けの輪切りのレモンとざく切りのレモンピールがたっぷりのせられた瀬戸内ならではのミニタルトです。

 「親子もも」は白桃と青桃のシロップ漬けがのせられた,桃が有名な岡山ならではのミニタルトです。

 車窓から流れゆく景色を眺めながらいただくタルトは最高でした。

 列車を降りる際,車内に置き忘れて本当に「旅するせとうちスイーツBOX」にならないよう,注意して持ち帰りました(笑)


La Malle de Bois オリジナルグッズ

 「旅するせとうちスイーツBOX」と一緒に,ラ・マル・ド・ボアのオリジナルグッズもいくつか購入しました。

(クリアファイル・今治タオルハンカチ・ピンバッジ)
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 ラ・マル・ド・ボアがデザインされたクリアファイル,今治タオルハンカチ,そしてピンバッジです。

 良い記念・お土産になりました。


La Malle de Bois 岡山駅到着

 列車が要所を走るたびに,車掌さんが観光案内をしてくださいました。

 「新倉敷駅は山陽新幹線乗入れ以前は『玉島駅』と呼ばれていました」,「ただ今通過しております笹ヶ瀬川は,桃太郎の桃が流れてきたとされる川です」という感じの興味深いお話が続き,楽しめました。

 あと興味深かったのは,終点岡山駅まで車内放送による乗換(時刻)案内が一切なかったことです。

 この列車は観光列車なので,今この時間を楽しむことに配慮されているのだなと思いました。

 観光列車と言えば…途中の停車駅で普通列車と間違えて乗車する観光客がおられたことも印象深かったです。

 間違って乗車された後,「この列車は全席グリーン指定席で,きっぷをお持ちでない方は御乗車できません」という車内放送を聞かれて,慌てて下車される方が何人かおられました。

 夕暮れ時の岡山の景色を楽しんでいるうちに,列車は終点岡山駅に到着しました。

(岡山駅に到着した「ラ・マル しまなみ」)
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 約1時間20分の旅はあっという間でした。

(岡山駅ホームから見た「ラ・マル しまなみ」(中央))
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 暖色系の照明が点いた車内もいい眺めです。

(岡山駅ホームから見た「ラ・マル しまなみ」(運転席側))
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 名残惜しい気持ちとともに,シャッターを押しました。

(岡山駅・発車案内表示器)
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 岡山・尾道・琴平などへ御旅行の際には,観光と移動を兼ねてラ・マル・ド・ボアを利用されると,旅がもっと楽しくなると思います。


<関連サイト>
 「観光列車の旅時間 La Malle de Bois」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「フレッシュタルトのお店 STYLE(スタイル)」(岡山県岡山市北区岡町6-9ほか)

<関連記事>
 「秋田と青森を結ぶリゾート列車「リゾートしらかみ」の魅力 -ジョイフルキャンディー・マグカツドック-
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 「新幹線車内でレモンケーキを味わう -山陽新幹線・東北・北海道新幹線・さかたやのレモンケーキ-

2020年11月11日 (水)

せとうち広島デスティネーションキャンペーン -ミタイケンひろしま弁当-

せとうち広島デスティネーションキャンペーンと「ミタイケン」

 JRと自治体,観光事業者等が共同で実施する大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」。

 2020年10月1日から12月31日までの期間は,広島を中心とした「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」が実施されています。

 このキャンペーンのキャッチコピーは「ミタイケン」です。

 「未だ体験したことのない魅力の発見」という意味を込めた「未体験」をもとにしたコピーですが,広島弁の「~たいけん」という表現にもかけられています。

 広島弁で「~たいけん」と言えば,「~したい(のです・から)」という意味になります。

 したがって,4つの「ミタイケン」である「観タイケン」・「味タイケン」・「実タイケン」・「魅タイケン」は,それぞれ「観たい」・「味わいたい」・「実(体験)したい」・「魅(力)を感じたい」という意味になります。

 実は当ブログでもすでにいくつか御紹介しています。

 「観タイケン」に登場する「クルーズフェリー シーパセオ」,「味タイケン」に登場する「道の駅世羅のグルメ・お土産」,「実タイケン」に登場する「しまなみレモンバイク」,「魅タイケン」に登場する「三次もののけミュージアム(湯本豪一記念日本妖怪博物館)」などです。

 私の場合はすべて「食べタイケン(食べたいから)」,「食を知っていただきタイケン(食を知っていただきたいから)」記事にしているわけですが(笑)

 今回はそんな「ミタイケン」にあわせて販売されている駅弁を御紹介したいと思います。


ミタイケンひろしま弁当

 「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」の期間中,広島駅弁当株式会社から広島をまるごと味わえる弁当「ミタイケンひろしま弁当」(1,200円)が販売されています。

 興味を持った私は,この弁当を広島駅構内「ekie」にある広島駅弁当の売店「驛むすび」で購入しました。

(「ミタイケンひろしま弁当」販売の様子)
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 地元の駅弁を食べるというのは,私にとってまさに未体験で,ワクワクしながら自宅に持ち帰りました。

(「ミタイケンひろしま弁当」)
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 黄色をベースにし,かわいいイラストで広島の名所・名物・名産が紹介されています。

 それでは箱を開けてみましょう。

(「ミタイケンひろしま弁当」(開封))
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 箸やおてふきと一緒にお弁当のお品書きが入っていました。

 黄色は,広島の温暖な気候や広島レモンをイメージした色なのでしょうか。

 お品書きを裏返すと,広島の代表的な食べ物(牡蠣・レモン・もみじまんじゅう)の説明書きがありました。

(「ミタイケンひろしま弁当」お品書き・裏面)
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※画像をクリックすると拡大します。

 このお弁当にはこれらの食べ物がすべて入っています。

 「早くお弁当の中身を見タイケン」,中敷きを取りましょう。

(「ミタイケンひろしま弁当」)
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 宮島の大鳥居をイメージするような赤い仕切りで囲まれています。

 全体的に茶色いおかず・ご飯が多いですが,それも含めて広島らしさの詰まったお弁当となっています。

 それでは,個別にお弁当の料理を御紹介したいと思います。


(出汁巻玉子・茄子のお浸し じゃこ味噌和え)
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「出汁巻玉子」
 広島県には養鶏場がたくさんあり,小売店でも広島県産玉子が販売されています。
 その広島県産玉子を使い,ふわふわに焼かれた出汁巻玉子です。

「茄子のお浸し じゃこ味噌和え」
 呉市の「音戸ちりめん」など,カタクチイワシの稚魚を茹でて乾燥させた「ちりめんじゃこ」も広島ならではの食材です。
 甘辛く炊いた茄子のお浸しを,甘味噌で味付けしたちりめんじゃこ(広島県産)で和えた一品です。


(あなご飯)
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「あなご飯」
 ごはんに醤油で柔らかく煮たあなごがのせられた「あなご飯」は,お好み焼や牡蠣料理と並んで広島を代表する料理であり,駅弁でもよく登場します。


(カキフライ・レモンゼリー)
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「カキフライ」
 カキフライも広島らしい料理の1つです。
 添えられた調味料が醤油ではなくソースなのも広島ならではです。
 個人的意見ですが,カキの天ぷらもおすすめです。

「レモンゼリー」
 広島県産レモンを使ったレモンゼリー。
 広島県尾道市瀬戸田町は,国産レモン発祥の地で,広島県はレモン生産量全国一を誇ります。
 レモンゼリーにはレモンピールも入っており,酸味が効いて美味しかったです。

(じゃこ飯)
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「じゃこ飯」
 白飯に広島県産ちりめんじゃこの佃煮をまぶしたじゃこ飯です。
 広島県の木であり花でもある「もみじ」の形に切った人参煮もあしらわれています。


(小鰯南蛮漬け・かまぼこ・亜麻仁牛の牛肉煮・もみじ饅頭(天ぷら))
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「小鰯南蛮漬け」
 広島では,小イワシ(カタクチイワシ)がよく食べられています。
 特に小イワシの刺身は,「七回洗えば鯛の味」がすると言われるほど美味で,地元の居酒屋・小料理店などでもよく見かけます。
 また刺身だけでなく,天ぷらや南蛮漬けでもよく食べられています。

「かまぼこ」
 中心の白いキノコのようなものがかまぼこです。
 かまぼこも福山や尾道など広島県沿岸部を中心によく製造されています。

「亜麻仁牛の牛肉煮」
 亜麻仁牛は,今回初めて知りました。
 「亜麻仁油」で有名な「アマ」の種子「アマニ」由来の飼料で育てられた牛で,亜麻仁油と同様,オメガ3系脂肪酸を摂取できることが特長のようです。
 亜麻仁牛を玉ねぎと一緒に醤油で甘辛く煮た料理で,思い切って「亜麻仁牛の甘煮」というネーミングにしても面白いのではないでしょうか。

「もみじ饅頭(天ぷら)」
 広島で定番のお土産と言えば「もみじ饅頭」です。
 近年,宮島などでは,このもみじ饅頭を油で揚げた「揚げもみじ」,「もみじ饅頭の天ぷら」が人気を博しています。
 そのままではわかりにくいので,包丁で半分に切ってみました。
 衣はサクサク,中はもっちりとした新たな食感が味わえるもみじ饅頭です。


まとめ

 今回御紹介した「ミタイケンひろしま弁当」は,広島の代表的な食材・料理が詰め込まれた,よく考えられたお弁当です。

 私は自宅へ持って帰っていただきましたが,「せっかくなので,電車や船に乗って食べれば良かった」と思いました。

 主に広島県外からの観光客をターゲットにしたお弁当ですが,広島県内の人々も十分楽しめるお弁当です。

 いろんなことに興味・関心を抱き,「~したい」という気持ちを持つことは大切だと思います。

 その気持ちが新たな行動の原動力となり,新たな発見・出会い・感動につながるからです。

 「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」は,そうした「~したい」が実現できる企画が満載です。

 この機会に,せとうち広島エリアへぜひお越しください。


<関連サイト>
 「ひろしま観光ナビ」(一般社団法人広島県観光連盟)
 「Hello,せとうち広島.」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「ひろしま駅弁」(広島市東区矢賀五丁目1-2)

<関連記事>
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2020年11月 5日 (木)

神奈川の食文化探訪1 -釜揚げしらす・コーンフレーククッキー・湘南チーズパイ・鵠沼魚醤-

 「Go To トラベル」を利用して,広島から神奈川へ旅行しました。

 広島市内の自宅を出発して車で広島空港へ,広島空港からは日本航空の飛行機で羽田空港へ,羽田空港からは京急・相鉄・小田急などの電車を利用して目的地の横浜・藤沢へ行きました。

 正直な話,県外の遠方へ旅行するのは少し勇気が必要だったのですが,横浜で学生時代の友人と再会できたり,藤沢市湘南台のバーでお世話になっている皆さんと再会できたりと,久しぶりに関東の皆さんとお会いでき,楽しいひとときを過ごすことができました。

 今回の旅行は人とお会いすることが目的で,それ以外は何も計画していなかったのですが,その分旅行先でじっくり楽しむことができ,その街の魅力も発見できました。

 そんな旅行先の1つ,神奈川・湘南の食を御紹介したいと思います。


釜揚げしらす

 江ノ島へ行くと,生しらすや釜揚げしらすなど,しらす料理が味わえるお店がたくさんあります。

(湘南モノレール・湘南江の島駅)
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 相模湾はしらす漁が盛んで,しらす料理は湘南の郷土料理の1つとなっています。

 今回私が宿泊した藤沢市湘南台のホテルでも,朝食で湘南名物「釜揚げしらす」をいただくことが出来ました。

(相鉄フレッサイン湘南台 朝食)
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 以前は大皿に盛られた釜揚げしらすを好きなだけ取る方法でしたが,新型コロナウイルス感染拡大防止対策により,小皿に盛られた釜揚げしらすを取る方法になっていました。

 私は欲張って釜揚げしらすを2皿いただきました。

 朝食は,ご飯,みそ汁,釜揚げしらす,ビーフカレー,おから,つくねハンバーグ,野菜,オムレツ,餃子,そしてオレンジジュースという組合せにしました。

 このホテルは,朝食が美味しいこともあって利用しているのですが,やはりご飯に釜揚げしらすをのせていただく釜揚げしらす丼が一番良かったです。

 ホテルのウェブサイトを見ると,食パンに釜揚げしらすをのせている写真もあるのですが,どんな味に仕上がるのか,何かの機会に試してみたいです。


コーンフレーククッキー・湘南チーズパイ

 藤沢市湘南台のバー「ArsNova」の常連客の方々から,お土産として湘南のお菓子をいただきました。

 「湘南クリエイティブガトー 葦(Ashi)」のコーンフレーククッキーと湘南チーズパイです。

(コーンフレーククッキー・湘南チーズパイ(箱))
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 どちらも「ありそうでない」お菓子です。

 店名にもなっている「クリエイティブガトー(創造的・独創的なお菓子)」という言葉がぴったりです。

(コーンフレーククッキー・湘南チーズパイ)
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 写真左の丸いお菓子がコーンフレーククッキー,写真右のスティック状のお菓子が湘南チーズパイです。

 いずれも焼菓子で,粉糖がたっぷりかけられています。

 いただいてみました。

 コーンフレーククッキーは,文字通りコーンフレークを細かく砕いてクッキーにした感じのクッキーです。
 コーンフレーク特有の香ばしさやサクサク感が感じられる美味しいクッキーでした。

 湘南チーズパイは,チーズ入りの何層にも折り込んだパイ生地をスティック状にして焼き上げたパイです。
 サクサクのパイ生地に粒々のチーズが埋め込まれていて,チーズのしょっぱさと粉糖の甘さが絶妙なスティックパイでした。


鵠沼魚醤

 藤沢駅から小田急や江ノ島電鉄で江ノ島方面へ向かうと,途中「鵠沼(くげぬま)」という地名の駅があります。

 この地域にゆかりのある魚醤が,これから御紹介する「鵠沼魚醤」です。

 アジアの魚醤に興味を持ってカンボジアまで行った私は,いつか入手したいと思っていた調味料の1つでした。

 この鵠沼魚醤が藤沢駅構内の「湘南藤沢スーベニールズ」で販売されていました。

 私は「Go To トラベル事業」でホテルでいただいた「地域共通クーポン」を利用し,この「鵠沼魚醤」と「お菓子のアトリエ 二コラ」の「しろくま/くろくまちゃんマドレーヌ」(※)をお土産に購入しました。

 ※「お菓子のアトリエ 二コラ」のかわいいクマのマドレーヌはお土産で渡したため,写真はありませんが,こちらのお店では藤沢ゆかりのぶどう「藤稔(ふじみのり)」を使ったお菓子(「藤稔レーズンサンド」,「藤稔ガレット」,「藤稔ケーキ」,「藤稔ジュレ」など)も販売されています。

 それでは鵠沼魚醤を御紹介します。

(鵠沼魚醤(瓶))
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 鵠沼魚醤は,片瀬漁港に水揚げされたイワシと塩だけで作られた天然の旨味調味料です。

 この鵠沼魚醤には,旨味のもとであるコハク酸が一般的な醤油の約3倍も含まれているそうです。

(鵠沼魚醤)
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 瓶を開けた瞬間,発酵・熟成された魚醤の香りが部屋中にパーッと広がりました。

 いかの塩辛に似た香りです。

 そのまま味わってみると,かなり塩辛いのですが,濃縮された強い旨味を感じました。

 「うん,これは買って良かった」と思わずニンマリしました。

 サラダのドレッシングにしたり,豚肉のしゃぶしゃぶのタレにしていただきました。

(豚肉のしゃぶしゃぶと鵠沼魚醤のタレ)
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 タレは,鵠沼魚醤,酢,レモン汁で作りました。

 期待どおりの美味しさでした。

 肉と魚醤は少し意外な組合せですが,お互いの旨味を引き立たせ,見事に調和します。

 このことをさらに確かめるため,ちょっとした実験もしてみました。

 豚肉を水で煮た後の煮汁に,適量の醤油とほんの少しの鵠沼魚醤を加えてみたのです。

 すると,たったこれだけでも,深い旨味をもった醤油ラーメンスープ(動物系+魚介系)ができました。

 鵠沼魚醤は,料理研究家のワタナベマキさんや,神奈川県藤沢市の中国料理店「茶馬燕(ちゃーまーえん)」の店主さんもお気に入りの一品で,地元のイタリア料理店などでも愛用されているようです。

 御興味を持たれた方はぜひお試しください。


 今回の旅行で,湘南の様々な食文化を知ることが出来ました。

 また,この記事をまとめるうち,私の住む広島や旅行で訪問したカンボジアで得た食の知識が,湘南の食文化にもつながっていることがわかりました。

 また湘南へ行きたいかと問われたら,私は真面目な顔で自信を持ってこう答えます。

 「湘南です!」


<関連サイト>
 「相鉄フレッサイン藤沢湘南台(朝食)」(神奈川県藤沢市湘南台2-12-6)
 「湘南クリエイティブガトー 葦」(藤沢湘南台店・神奈川県藤沢市湘南台1丁目4-3 ほか)
 「お菓子のアトリエ 二コラ」(神奈川県藤沢市遠藤701-6)
 「鵠沼魚醤(NORMA)」(神奈川県藤沢市打戻3288-1)

<関連記事>
 「希少な高級ぶどう・藤稔(ふじみのり)の魅力 -お店であまり販売されていない理由-
 (藤沢市ゆかりのぶどう「藤稔」の紹介)
 「カンボジア料理の特徴と主な料理3 -カンボジアの発酵調味料「プラホック」作り体験-
 (カンボジアの魚醤「プラホック」の紹介)
 「中国料理の特徴と主な料理1 -水豆鼓炒蛋(貴州納豆の卵炒め)-
 (神奈川県藤沢市の中国料理店「茶馬燕」の料理の紹介)

2020年11月 2日 (月)

魔除けスイトンの耳かき -岡山県真庭市-

岡山県真庭市の魔除けスイトンの耳かきです。

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ヒルゼン高原センターで購入しました。

耳かきの台紙にはスイトンについての説明書きがあります。

「『和漢三才図絵』には,木客とか,山𤢖とか水虎,魍魎など恐ろしくもあり滑稽でもあり,時には可愛いらしくもある奇妙なものが沢山載っているが,蒜山には古くから『粋呑』という怪物が住んでいた。『粋呑』は,人間の思ったことをすべて知っている。だからもし悪いことをたくらんだり他人に迷惑をかけたりした者は,どこからともなくスイーと現れトンと一本足で立った『粋呑』にたちまち引き裂かれて食われてしまうという,だから蒜山には悪人が居ない」

悪人はスイトンに引き裂かれて食われてしまう…恐ろしいですね。

ちなみにスイトンの後ろには,「スイトン」・「ひるぜん」と名前と地名が書かれています。

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「かわいいところあるじゃん」と笑ってしまった私は,そのうちスイトンに食われてしまうかもしれません(笑)

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