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2021年3月 7日 (日)

カンボジア料理の特徴と主な料理15 -カンポット・ペッパー・蒸し魚バナナの葉包み・バイサイチュルーク・なます・カシューナッツカレー・コンポントムのカシューナッツ加工所-

カンボジアナイト

 少し前のお話になりますが,2019年12月24日に,広島市内のカフェで開催された「カンボジアナイト」というイベントに参加させていただきました。

 カンボジアを訪問したメンバーの帰国報告会も兼ね,カフェの店主さんがカンボジアの現地で味わった料理をお客さんみんなで味わうというイベントでした。

 私もメンバーの一員として,カンボジアのアプサラ・ダンスのTシャツを着て参加し,カンボジアの思い出が満載のスナップ写真をお客さんに披露しました。

 そんな楽しいイベントで味わったカンボジア料理を御紹介します。


カンポット・ペッパー漬けジントニック

 「カンボジアの胡椒は世界一美味しい」と言われます。

 とりわけカンボジアの南西部,カンポット州やケップ特別市で栽培される胡椒は「カンポット・ペッパー」と呼ばれ,世界中の食通を魅了しています。

 そのカンポット・ペッパーで香りと辛みのアクセントを付けたジントニックをいただきました。

(カンポット・ペッパー漬けジントニック)
Photo_20210307081201

 私はお酒に弱いので,ジンをかなり薄めにしてもらったのですが(笑),香り高くピリッと辛いカンポット・ペッパーが,すっきりした飲みごたえのジントニックとよく合い,キリッと清涼感のあるお酒に仕上がっていました。


クメールプレート

 様々なカンボジア料理が盛られたクメールプレートをいただきました。

(クメールプレート)
Photo_20210307081701

 プレートの料理を個別に御紹介します。

【蒸し魚 バナナの葉包み】
 カンボジアはトンレサップ湖やメコン川,シェムリアップ川など豊かな水源に恵まれ,雨季と乾季の水量の変化に伴って移動する大量の魚を食の基本とする食文化が形成されています。
 店主さんから伺ったお話では,「クメール(カンボジア)人は身の締まった魚が苦手で,川魚がよく食べられる」のだそうです。
 今回はベトナムの白身魚をカンボジアで調達されたハーブ・ペッパーで味付けし,バナナの葉で包んで蒸した料理をいただきました。

(蒸し魚 バナナの葉包み)
Photo_20210307081501

 バナナの葉で包んで蒸すことにより,白身魚の旨味が外に逃げ出さず,シンプルな塩・スパイスの味付けのみで美味しく仕上がっていました。
 カンボジアなど東南アジアでは,バナナの葉が調理器具,食器,香料,発酵材料,殺菌シートと様々な役割を果たします。
 食べ終えた後は,そのままバナナの葉ごと捨てれば済むので,後片付けも楽ですね。

【バイサイチュルーク】
 「バイサイチュルーク」は,ニンニク醤油で味付けして焼いた豚肉をご飯にのせた「豚肉のせご飯」です。

(バイサイチュルーク)
Photo_20210307082001

 ジューシーな豚肉と甘みのある脂が,焦げて香ばしい醤油だれとからまり,白ご飯とよく合いました。
 豚肉の照り焼き丼みたいなイメージで,日本人好みの味です。
 カンボジアでは朝食として食べられることが多い料理です。

【なます】
 なますは日本独自の料理のような感じもしますが,東アジア・東南アジアでも多くみられます。
 今回は,大根・人参・キュウリのなます(酢漬け)をいただきました。

(なます)
Photo_20210307082201
 
 肉や魚料理の合間にいただくと,酢でさっぱりとし,美味しさがより一層引き立ちました。

【カシューナッツカレー】
 カンボジア・コンポントム産のカシューナッツがたっぷり入ったカレーです。

(カシューナッツカレー)
Photo_20210307082301

 カレーには油脂がたくさん使われますが,その油脂の代わりに砕いたカシューナッツが用いられていました。
 カンボジアのカレーは,一般的に辛さが控えめでマイルドなものが多いのですが,今回のカレーもそれを忠実に再現されており,カシューナッツにより深いコクととろみのあるマイルドなカレーに仕上げられていました。
 店主さんは,カンボジア・コンポントムで入手されたカシューナッツで何を作ろうか悩んでおられましたが,その結論がこの美味しいカレーでした。
 カンボジア・コンポントムのカシューナッツについては,後ほど改めて御紹介します。


カンポット・ペッパーがけアイスクリーム

 当ブログで,「カンボジアの胡椒は世界一美味しい」というお話をさせていただきましたが(「カンボジア料理の特徴と主な料理14 -カンボジアの胡椒,カンボジア産生胡椒の塩漬け,黒胡椒オムライス-」参照),そのカンポット・ペッパーを使ったアイスクリームをいただきました。

(カンポット・ペッパーがけアイスクリーム)
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 バニラアイスに粗挽きのカンポット・ペッパーがかけられています。

 「バニラアイスに胡椒の組合せって合うのだろうか?」と半信半疑でいただきましたが,良い意味で裏切られました。

 バニラアイスに胡椒を加えることにより,胡椒とバニラがお互いの香りを高め合い,胡椒のピリッとした辛さがアイスの甘味をぐっと引き立たせてくれました。


カンボジア・コンポントムのカシューナッツとカシューナッツ加工所

 カンボジア・コンポントムの郊外にある世界遺産「サンボー・プレイ・クック」を訪問した際,露店でカシューナッツが販売されていました。

 地元・コンポントムで収穫されたカシューナッツで,試食させていただくと美味しかったので,これをお土産にしようと思い,まとめ買いしました。

(カシューナッツ(カンボジア・コンポントム産))
Photo_20210307100301

 カシューナッツは,包装袋の左上の写真のような,果実の先っぽにできた種の部分の中身を言います。

 カンボジアでのホームステイ最終日,ガイドさんの案内で,コンポントム郊外にあるこのカシューナッツの加工所を見学することができました。

(カシューナッツ加工所周辺の風景)
Photo_20210307100901

 のどかなコンポントム郊外の風景です。

 水たまりで子供や牛がたわむれ,ヘルメットなし・2人乗りのバイクで通学している生徒も見かけました。
 ※カンボジアはバイクがないと生活できない人も多いため,バイクに乗るための年齢制限はないそうです。

 こうしたのどかな場所で,カシューナッツが製造されていました。

 加工所の中に入らせていただくと,ローストして山積みにされたカシューナッツがありました。

(山積みされたカシューナッツ)
Photo_20210307101401

 殻付きのカシューナッツが地面に山積みされていました。

 そして,奥の作業場にはカシューナッツの殻を割る工具もありました。

(カシューナッツ殻割り機)
Photo_20210307101701

 殻が割られたカシューナッツもありました。

(カシューナッツとその殻)
Photo_20210307101801

 意外と厚い殻に覆われていて,工具や機械を使わないと割るのが大変そうです。

 日本では加工済みのカシューナッツしか見ることはありませんが,実際には,果実を収穫したり,種子を取り出したり,硬い殻を割って内部のカシューナッツを取り出したりと,商品化されるまでにかなりの人手や手間がかかることがわかりました。

 こちらの加工所は女性の方が起業し経営されているそうです。

 加工所の入口には直売所もあり,このカシューナッツが先ほど御紹介したカシューナッツカレーとなりました。


 今回は,胡椒,バナナ(の葉),カシューナッツなど熱帯モンスーン気候のカンボジアならではの作物を使った料理や食材を御紹介しましたが,いずれも日本人好みの料理・食材でもあり,アジア食文化圏でのつながりを感じました。


<関連サイト>
 「Cafe Igel あかいはりねずみ」(広島市南区的場町1-7-2)
 「Napra-works(ナプラワークス)」(カンボジア・コンポントム州)
 (サンボー・プレイ・クック遺跡群の紹介を中心としたカンボジアのイベント・ツアー企画会社)

<カンボジア料理・菓子 関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」にある「カンボジア料理」を御参照ください。

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コメント

あかいはりねずみはいろんなイベントがあって楽しそうですね^^
リモートで参加したいくらいです^_^
シャイなので観るだけ参加(^_-)
ジントニックはジンジャエール割よりはるかに旨そう^^
アメリカンよりエスプレッソの方が好みですが♪(´ε` )
地方に行くとヘルメットかぶって自転車通学している中学生などを見かけますが、カンボジアは暑いだろうし、ヘルメットなしでバイクに乗ると気持ちいいでしょうね(^_^)

なーまん 様

なーまんさん,こんにちは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

あかいはりねずみさんは,今はイベントは自粛されていますが,世界のいろんな料理を提供されているお店なので,広島にお越しの際はお立ち寄りください。
私はお酒が弱いので,ジントニックもジンジャーエールもちびちび飲む派ですが(笑),胡椒を加えることにより,味がキリッと引き締まることはわかりました。

なーまんさんは,確かにアメリカンよりエスプレッソがお似合いのイメージです(^-^)

地方で見かけるヘルメットをかぶって通学する生徒の姿は,純真でかわいいなと思います。
子供の頃,背伸びして,カッコよさだけ考えてヘルメットや帽子をかぶらなかったり,違反ズボンをはいたりしましたが,今振り返るとそんな姿の方がカッコ悪いなぁと…(笑)

カンボジアは暑いので,ヘルメットなしでバイクに乗ると気持ちいい…って,もう,なーまんさん,またまた御冗談を(笑)
カンボジアで一時期おしゃれ着としてヒートテックを着る若者がいたようですが,暑すぎてすぐに着る人はいなくなったようです(笑)

カシューナッツの実ってあんなふうなんですね!
特に想像したことはなかったですが、全然イメージと違う(笑)
オレンジの実の部分?は食べられないのでしょうか。
最後の写真、急に干し椎茸が出てきたのかと思いました(^^;)

chibiaya 様

chibiayaさん,こんばんは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

カシューナッツの実,私もピーナッツと同じようなイメージを持っていたので,先っぽだけ食べているのかと驚きました。
商品になるまで,かなり手間がかかるようです。
オレンジの実の部分は「カシューアップル」と呼ばれ,こちらも食べられるみたいです。
あまり美味しくないようですが…。
ちなみにチョコレートの原料,カカオの実のまわりの白い綿のような「カカオパルプ」は甘くて美味しいらしく,いつか食べてみたいと思っています(^-^)

最後の写真,茶色いので干し椎茸に見えますね(笑)
私は焙煎されたカシューナッツの山が,一瞬昆虫かと思いました(笑)

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