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2023年5月

2023年5月28日 (日)

東海道新幹線の車内販売で名店のお菓子を味わう -オーボンヴュータンのプティフールセック-

AU BON VIEUX TEMPS(オーボンヴュータン)

 東京・尾山台に伝統フランス菓子の店「AU BON VIEUX TEMPS(オーボンヴュータン)」があります。

 このお店のシェフ・河田勝彦さんは日本のフランス伝統菓子の第一人者で,辻口博啓さんもこのお店でフランス菓子を学ばれました。

 私もお店に伺ったことがあるのですが,実に多くの種類のフランス菓子があり,またシャルキュトリー(食肉加工品)のコーナーもあって,フランスの気分を味わうことができました。

 東京・日本橋高島屋にも店舗があるので,新幹線や飛行機を利用される際には,こちらの店舗を利用されると便利です。


東海道新幹線・車内販売の新幹線スイーツ

 東京・日本橋高島屋のオーボンヴュータンへは、夕方から夜にかけて何度か伺ったことがありますが,この時間帯だと目当ての商品がすでに売り切れていることが多く,しばらくオーボンヴュータンの味に飢えていました。

 そんな中,東海道新幹線の車内販売「新幹線スイーツ」でオーボンヴュータンのお菓子「プティフールセック」が販売されていることを知りました。

 「プティフールセック(petits fours secs)」は,プティ(petit)が「小さい」,フール(four)が「オーブン・窯・かまど」,セック(sec)が「乾燥した・ドライな」という意味で,合わせると「(オーブンで焼いた)小さな焼菓子」・「小干菓子」という意味になります。

 このお菓子に興味を持った私は,車内販売での購入を試みました。

 しかしながら,この「プティフールセック」は数量限定で車内販売されていないケースが多く,なおかつ私が新幹線に乗る時間帯は早朝か深夜なので,まだ用意されていないか,もう売り切れてしまったケースも多いため,なかなか購入できませんでした。

 このお菓子の購入をあきらめかけていた頃,チャンスが訪れました。

 夕方,品川駅から東海道・山陽新幹線に乗って広島へ帰る途中,車内販売のパーサーから「オーボンヴュータンのお菓子はいかがでしょうか」と紹介があったのです。

 その瞬間は買いそびれてしまいました。

 「折り返しの車内販売が来るまでの間,売り切れるなよ…」と心の中で祈りました。

 そして折り返し車内販売が来た際,私はパーサーさんに尋ねました。

 「あの,オーボンヴュータンのお菓子はありますか?」

 「はい!ございます。」

 パーサーさんは嬉しそうに応じてくださいました。

 「よし,やったぞ!」と気持ちは高揚し,ホットコーヒーも注文しました。

 お菓子とセットで買うと,コーヒーが安くなることを確認して(笑)

(プティフールセックとホットコーヒー)
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 こちらがオーボンヴュータンの「プティフールセック」とコーヒーです。

 「プティフールセック」は720円です。

 「AU BON VIEUX TEMPS」と書かれた外箱には,サイクリストとフランスの地図が描かれています。

 フランスのパリとブレストを結ぶ自転車レースに由来するお菓子「パリブレスト」が思い浮かびました。


オーボンヴュータンのプティフールセック

 「プティフールセック」の箱を開けてみました。

(プティフールセックとホットコーヒー(開封))
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 小さな焼菓子が箱にきれいに詰められていました。

(プティフールセック)
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 小箱に焼菓子がぎっしりと詰められており,全部で7種類もありました。

 写真左が「エピス」(エピスのきいたサブレと木苺ジャム),中央が「コルネ」(シガレット生地のコルネにプラリネ),右が「ディスク」(サブレと赤スグリのジュレ)です。

 その奥には,「プレオール」(カラメリゼされたサクサクな焼菓子),「ドワ」(バターとアーモンドベースの生地にジャンドゥーヤ),「ガレット・ナンテーズ」(ナントの焼菓子),「サン・ノン」(アーモンドをつけたディアマン)が詰められていました。

 ※エピス…スパイス・香辛料
 ※プラリネ…ローストしたナッツと砂糖をキャラメリゼしたもの
 ※ジャンドゥーヤ…ヘーゼルナッツを加えペースト状にしたチョコレート
 ※ディアマン…クッキーの周りをグラニュー糖で装飾すること。ダイヤモンドという意味

 甘さ控えめでサクサクの生地,ほろ苦いカラメル,コクのあるアーモンド,芳醇な香りのバター,甘酸っぱいベリージャム…7種類もあるので,少し持って帰ろうと思っていたのですが,美味しさの勢いで一気にいただきました。

 オーボンヴュータンのお菓子は高価なイメージがありますが,7種類で720円,1個約100円で幸せな気分になれるなら,これはお得だと思いました。

 オーボンヴュータンの店頭や通信販売でも「プティフールセック」が販売されていますが,そのデギュスタシオン(degustation・お試し版)とも言えるでしょう。

 ホットコーヒーともよく合いました。

 フランスの古き良き時代(オーボンヴュータン)をイメージさせるような,伝統的なフランスの焼菓子でした。


<関連サイト>
 「AU BON VIEUX TEMPS」(尾山台店・日本橋高島屋店)
 「東海道新幹線車内販売」(ジェイアール東海パッセンジャーズ)

<参考文献>
 日仏料理協会編「仏和・和仏料理フランス語辞典」(白水社)

2023年5月21日 (日)

G7広島サミットと食 -お好み焼(参加各国)・カナダドライ(カナダ)・ドクターペッパー(アメリカ)-

G7広島サミット開催地の状況

 2023年5月19日から21日までの3日間、広島で「G7広島サミット」が開催されています。

 メイン会場は広島市南区のホテル(グランドプリンスホテル広島)で、各国要人が来られるということで、厳重な警備体制がとられています。

 このサミットの期間中、広島市内や周辺地域の人々の生活も変化を余儀なくされています。

 例えば、
・一般道路や高速道路の交通規制
・公共交通機関の減便・運休
・全国から集まった警察官・警察車両による厳重な警備
・昼夜を問わないヘリコプターの上空飛行
・会社の休業・テレワーク対応、学校の休校
・物流の停滞に伴う品不足、消費者の買いだめ、荷物の遅延発生
・行動自粛要請に伴う広島市中心部の空洞化・脱広島化
・広島県内宿泊施設の不足
などが挙げられます。

 今後、G7サミット開催地・広島として有名になることを考えれば大きな経済効果が期待できるのでしょうが、サミット期間中の経済効果は限定的なイメージを持ちます。

 私は広島市南区の自宅でテレワークをしながら、ふと「緊急事態宣言」が発令された時の状況に似ているように思いました。

 ただ、こうした状況は一過性のものですし、「G7広島サミット」の開催自体は地元民にとって名誉なことです。

 むしろこうした状況を楽しむぐらいの余裕を持ちたいものです。

 ということで、今回はG7参加国にちなんだ食を御紹介したいと思います。


G7広島サミット参加国にちなんだお好み焼


 近所のスーパーマーケットでG7広島サミット参加国にちなんだお好み焼が紹介されていました。

 広島のソースメーカー「オタフクソース」が考案されたお好み焼レシピです。

 G7各国別のお好み焼を御紹介します。

(アメリカ・ハンバーガー×お好み焼とカナダ・メープルシロップ×お好み焼)
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 (オタフクソース「ENJOY!OKONOMIYAKI」資料から引用・一部抜粋)

 画像上側は、アメリカにちなんだ「ハンバーガーのお好み焼」です。

 お好み焼の生地をバンズの形に焼き、挽き肉で作ったハンバーグ・トマト・スライスチーズをはさんだ料理です。

 これはボリューム満点です。

 画像下側は、カナダにちなんだ「メープルシロップがけのお好み焼」です。

 焼き上げた生地にお好みソースを塗り、その上からさらにメープルシロップをかけた料理です。

 お好みソースは甘いことが売りなので、メープルシロップも合うと思いますが、メープルシロップの割合が多いとホットケーキに近くなるような気もします(笑)

(イギリス・フィッシュ&チップス×お好み焼とフランス・ケークサレ×お好み焼)
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 (オタフクソース「ENJOY!OKONOMIYAKI」資料から引用・一部抜粋)

 続いて、画像上側はイギリスにちなんだ「フィッシュ&チップスのお好み焼」です。

 お好み焼の上にポテトフライと白身魚の天ぷら(フィッシュ&チップス)をトッピングした料理です。

 フィッシュ&チップスとお好みソースは合いそうです。

 画像下側はフランスにちなんだ「ケークサレのお好み焼」です。

 お好み焼ミックス粉で作った生地を型に流し込み、オーブンで焼いて「ケークサレ(塩味の総菜ケーキ)」に仕上げた料理です。

 お好み焼ミックス粉でこうした応用料理もできるのかと感心しました。

(イタリア・ピザ×お好み焼とドイツ・ソーセージ&ポテト×お好み焼)
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 (オタフクソース「ENJOY!OKONOMIYAKI」資料から引用・一部抜粋)

 続いて、画面上側はイタリアにちなんだ「ピザ風お好み焼」です。

 出来上がったお好み焼にピザ用チーズをまぶし、加熱して表面のチーズが溶けたら、その上にスライストマトとスイートバジルをのせて仕上げた料理です。

 日本のピザ(お好み焼)と本場イタリアのピザを融合させた創作料理です。

 最後に日本のお好み焼です。

(日本・お好み焼)
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 (オタフクソース「ENJOY!OKONOMIYAKI」資料から引用・一部抜粋)

 家庭用のお好み焼ミックス粉を使った関西風お好み焼が紹介されています。

 広島風お好み焼は、調理に一定の技術と設備が必要となるので、調理はプロに任せ、お店で食べるかテイクアウトで食べるのが一般的です。

 今回御紹介した料理は、オタフクソースのウェブサイトに紹介されていますので、御興味を持たれた方は御覧ください。


カナダの「カナダドライ」とアメリカの「ドクターペッパー」

 G7参加国にまつわる料理として、カナダの場合は、今回のお好み焼のようなメープルシロップを使った料理が数多く紹介されていました。

 そこで私からはちょっと変化球として、カナダの「カナダドライ」を御紹介したいと思います。

 あわせて、カナダドライと同じブランドであるアメリカの「ドクターペッパー」も御紹介したいと思います。


【カナダドライ(CANADA DRY)】

 「カナダドライ(CANADA DRY)」は、1904年にカナダで誕生した炭酸飲料です。

(カナダドライ)
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 シャンパンのドライな味わいと洗練された色に魅了されたカナダの薬剤師「ジョン・J・マクローリン」が、1904年に甘さ控えめのジンジャーエール「CANADA DRY PALE GINGER ALE」を開発しました。

(カナダドライ・ラベル)
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 ラベルにも「シャンパンに惹かれて開発され、110年以上も変わらず そのゴールド色とドライな大人の味わいが愛され続けています。」と記載されています。

 カナダで誕生したカナダドライは、やがてアメリカへ渡り、全世界へと広がっていきます。

 日本においても長年愛され続け、馴染み深いソフトドリンクとなっています。


【ドクターペッパー(Dr Pepper)】

 「ドクターペッパー(Dr Pepper)」は、1885年にアメリカで誕生した炭酸飲料です。

 アメリカ・テキサス州の薬剤師「チャールズ・オルダートン」がドラッグストア内でフレーバー付きの炭酸飲料「ドクターペッパー」を製造し、その場で客に売ったのが始まりとされています。

(ドクターペッパー)
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 この商品名は、知り合いのペッパー医師から命名したとされています。

 当時の宣伝文句は「おなかの調子を整える飲み物」というもので、当時から薬のような味がするドリンクだったようです。

 飲んでみると…確かに薬のような風味を感じました。

 お香と胃薬を混ぜたような香り、そして濃厚なベリーのような味がしました。

 コーラと同様、ハマると美味しいドリンクだと思います。


【薬・健康飲料から清涼飲料へ】

 カナダドライとドクターペッパーは、いずれも薬剤師が作ったドリンクで、産業化が進み、健康志向が高まる中での薬・健康飲料として、また、禁酒運動の高まりを受けての脱アルコール飲料(ハードドリンク(お酒)に対するソフトドリンク)として人気を博し、世界各地に展開します。

 また、コカ・コーラも1886年にアメリカ・ジョージア州の薬剤師「ジョン・S・ペンバートン」が開発した飲料で、当初はコカインを使用し(その後使用中止)、神経衰弱・頭痛・二日酔いに効く薬として販売されました。

 さらにペプシコーラも1898年にアメリカ・ノースカロライナ州の薬剤師「キャレブ・ブラッドハム」が開発した飲料で、商品名は胃の酵素(ペプシン)に由来し、当初は胃の消化不良を助ける薬として販売されました。

 つまり、カナダドライもドクターペッパーもコカ・コーラもペプシコーラも、ほぼ同時期に薬剤師によって薬や健康飲料として開発され、産業化と健康志向の流れに乗って普及し、やがて人々の意識が「利便性の高い清涼飲料」へと変化して世界に展開した飲料なのです。

 アメリカやカナダは多民族国家であり、これらの国で作られたもの・受け入れられたものがやがて世界標準化するという特徴がありますが、今回御紹介した炭酸飲料は、こうした特徴を示す1つの事例だと言えるでしょう。


まとめ

 G7サミットの開催地となった広島では、食の分野でもG7参加国にちなんだ料理や飲み物がたくさん紹介され、お店で提供されました。

 さらには、海外の食だけでなく、地元広島の食を海外に発信する機会にもつながりました。

 今後はサミットの開催に合わせて、各国のグルメ(Gourmet)やガストロノミー(Gastronomie)の交流を目的とした食のイベント「G7」・「G20」なども開催されると面白そうです。

 飛び入り参加も大歓迎です(笑)


<関連サイト>
 「お料理レシピ」(オタフクソース)
 「カナダドライ ブランドヒストリー」(日本コカ・コーラ)
 「ドクターペッパー」(日本コカ・コーラ)
 「世界のペプシの歴史」(サントリー)

<参考文献>
 鈴木 透「食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ」中公新書

2023年5月19日 (金)

ホッキョクグマの耳かき -北海道旭川市-

ホッキョクグマ(白熊)の耳かきです。

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ホッキョクグマが耳かきをしている様子です。

気持ち良さそうに大きな口を開けて耳掃除をしています。

眠たくなって、あくびしているのかも(笑)

2023年5月14日 (日)

フィンランド料理の特徴と主な料理3 -カルヤランピーラッカ・ムナボイ・ロソッリ・キノコソテー・スモークサーモン・ラスキアイスプッラ-

フィンランドの食文化

 北欧に位置するフィンランド。

 フィンランドの人々は自分の国を「スオミ(Suomi)」と呼びますが,このスオミには「湖の国」という意味があるようです。

 シベリウス作曲の「フィンランディア」にある「フィンランディア賛歌」にも「スオミ」と歌われますが,これはフィンランドの国を意味します。

 18万8千もの湖と広大な森,そして海とともに生活するフィンランド人は,その自然環境から魚(カワカマス,サーモン,ニシンなど),きのこ,果実(コケモモ,ビルベリー,ラズベリーなど),肉(鹿,トナカイなど)の食料を得て食文化を形成してきました。

 一般的な主食は全粒穀物のパンやジャガイモです。

 冬が長く,寒さが厳しいため,魚,肉,野菜,果物などを塩漬け,燻製,ジュース,ジャムなどに加工する,保存食作りも盛んに行われています。


フィンランドの朝ごはんプレート

 東京・外苑前の「World Breakfast Allday」(ワールド・ブレックファスト・オールデイ)を訪問しました。

 2023年2月から3月までの期間のスペシャルメニューは,「フィンランドの朝ごはん」でした。

 今回は,この「フィンランドの朝ごはん」を御紹介します。

(フィンランドの朝ごはんプレート)
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 フィンランドの代表的な料理がワンプレートに盛られています。

 それでは,それぞれの料理を御紹介します。


【カルヤランピーラッカ・ムナボイ】

 「カルヤランピーラッカ」は,ミルク粥をライ麦粉の生地で包んで焼いたフィンランド東部・カレリア地方の伝統料理で,「カレリアパイ」とも呼ばれています。

(カルヤランピーラッカとムナボイ)
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 ゆで卵を潰してバターを混ぜた黄色い「ムナボイ」がのせられています。

 外側の生地は,ライ麦粉を薄くのばして焼き上げたもので,全粒粉のクレープ(ガレット)に似ています。

 中のミルク粥はゆるい「ポテトサラダ」のイメージ,ムナボイは塩気の効いた「たまごサンドの具」のイメージです。

 オープンサンドイッチのような,食べ応えのあるパンです。


【ロソッリ】

 「ロソッリ」は,茹でたビーツやジャガイモをサワークリームで和えたサラダです。

(ロソッリ)
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 ディルが添えられています。ふりかけられているのはオールスパイスだと思います。

 ビーツの鮮やかな赤色が特徴で,クリスマスの時期に食べられます。

 サワークリームのさわやかな酸味と,ビーツとジャガイモの異なる食感を楽しめました。


【キノコソテー】

 森の恵み,きのこのソテーです。

(キノコソテー)
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 ジロール(アンズ茸),ブナピー,ブナシメジ,ヒラタケのソテーです。

 様々なきのこを味わうことができました。


【スモークサーモン】

 フィンランドではサーモンがよく食べられています。

(スモークサーモン)
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 サーモンを燻製にしたスモークサーモンは,フィンランドの代表的な保存食であり,オープンサンドイッチの具としても活躍します。


【ラスキアイスプッラ】

 デザートとして「ラスキアイスプッラ」を注文しました。

 キリスト教には,イースター(復活祭)前に40日間の断食期間(四旬節)を設ける慣習があります。

 ラスキアイスプッラは,その四旬節に入る前日(告解の火曜日)に食べられる伝統菓子です。

 隣のスウェーデンから伝わったお菓子(スウェーデンでは「セムラ」と呼ばれます)だと言われています。

(ラスキアイスプッラ)
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 卵・牛乳・バターを使ったふかふかのパン「プッラ」の中心をくり抜き,中に生クリームとベリージャムがたっぷり詰められています。

 このお菓子がスウェーデンからフィンランドに伝わった際には,アーモンド(アーモンドペーストやマジパン)が使われていましたが,アーモンドが高価だったため,フィンランドではアーモンドの代わりにジャムも使われるようになりました。

(ラスキアイスプッラ(中身))
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 生クリームの奥に,甘いベリージャムがたっぷり詰められていました。

 断食に入る前に贅沢なもの,豪華なものを食べておきたいという願望から生まれたお菓子パンなのでしょう。

 この考えは,断食期間(四旬節)に入る前に行うお祭り「謝肉祭(カーニバル)」と相通じるものがあります。

 ショートケーキのような,リッチな気分になれるフィンランドの伝統菓子です。


<関連リンク>
 「World Breakfast Allday」(外苑前店・東京都渋谷区神宮前3-1-23-1F ほか)

<関連記事>
 「フィンランド料理の特徴と主な料理1 -日本フィンランド外交関係樹立100周年・ムーミンバレーパーク・フィンランドフェア-
 「フィンランド料理の特徴と主な料理2 -ムーミンビスケット・サルミアッキ・ソルティッド リコリス・チョコレート リンゴンベリー-
 「東京都渋谷区恵比寿・世界のパン「パダリア」-コンチャ,カルヤラン・ピーラッカ,ムナボイ,ハチャプリ-

<参考文献>
 「フィンランド」(「World Breakfast Allday」リーフレット)
 地球の歩き方編集室「世界のグルメ図鑑」(学研プラス)
 「大使館の食卓 おうちで簡単レシピ集」(産経新聞出版)

2023年5月 7日 (日)

広島の名物・郷土料理7 -G7岸田総理刻印饅頭・吾作饅頭・白みそもみじ・餅ずんだ-

平安堂梅坪の「G7岸田総理刻印饅頭」

 2023年5月19日から21日の3日間,広島市で「G7広島サミット(主要国首脳会議)」が開催されます。

 開催地・広島では,この「G7広島サミット」を盛り上げようと,様々な応援フェアや関連イベントが行われています。

 食の関係で言えば,広島県産食材やお酒のPRイベント,広島県食材を使った料理・スイーツの食事イベント,G7各国(フランス,アメリカ,イギリス,ドイツ,日本,イタリア,カナダ)の料理やスイーツが楽しめるイベントなどが開催されています。

 その1つとして,広島の代表的な和菓子店「平安堂梅坪」から,期間限定で「G7岸田総理刻印饅頭」が販売されています。

 平安堂梅坪へ行き,この饅頭を購入しました。

(G7岸田総理刻印饅頭)
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 2個セットで500円(税込)です。

 G7広島サミットロゴマークと岸田総理の顔が描かれた饅頭です。

 「えっ,本当にこんな名前の饅頭?」

 と思われる方もいらっしゃると思いますが,食品表示の商品名にもちゃんと明記されています。

(食品表示(G7岸田総理刻印饅頭))
Photo_20230506145801

 この饅頭が店舗に山積みされていました。

 広島のお土産として購入する方もいらっしゃると思います。

 G7広島サミットロゴマークの饅頭と岸田総理の饅頭,それぞれ1個ずつ入った組合せが基本ですが,G7広島サミットロゴマークの饅頭が2個入った組合せも販売されていました。

 続いてこの饅頭の中身を確認してみましょう。

 G7広島サミットロゴマークと岸田総理の饅頭,どちらをカットするか…非常に悩ましい問題ですが,私の出した結論は次の写真です。

(G7岸田総理刻印饅頭(中身))
Photo_20230506151301

 岸田総理,申し訳ございません(笑)

 このように薄皮の中には,北海道産小豆で作られた粒あんがぎっしり詰まっていました。

 昔ながらの薄皮で,ほどよい甘さの粒あんを包んだ,まさに日本を象徴する和菓子です。

 この饅頭がG7広島サミットの場で各国首脳に出されたら,「ミスターキシダ!」みたいな感じで盛り上がりそうです(笑)


平安堂梅坪の「吾作饅頭」

 平安堂梅坪を代表する銘菓が「吾作饅頭」です。

(吾作饅頭(包装))
Photo_20230506152701

 包装紙に丸が描かれていますが,これは禅僧・仙厓(せんがい)和尚の「一円相画賛」にある「円相」(丸)に由来するものです。

 仙厓和尚は筆で饅頭のような丸を描き,「これ食ふて茶のめ」と記されています。

 筆できれいな丸を描くことは,実はとても難しい技のようです。

 ちなみにこの饅頭は,広島を描いた漫画「ましろ日(ひ)」(原作:香川まさひと,作画:若狭星 小学館)でも登場します。

(吾作饅頭)
Photo_20230506153801

 クルミがのせられた小豆あんの饅頭です。

(吾作饅頭(中身))
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 中のあんこは,G7岸田総理刻印饅頭と同じ粒あんです。

 クルミの香ばしさとコクが嬉しい広島の銘菓です。

 ちなみに,吾作饅頭の「吾作」は,「見た目は不細工だけれども,こころは優しい吾作さん」に似ていることにちなんでおられるのだとか。

 この饅頭がG7広島サミットの場で各国首脳に出されたら,「ミスターゴサク!」みたいな感じで盛り上がりそうです(笑)


やまだ屋の「白みそもみじ」

 広島駅や広島市内のスーパーマーケットでちょっと珍しいもみじ饅頭を見つけました。

 もみじ饅頭の老舗「やまだ屋」と味噌の老舗「新庄みそ」がコラボレーションしたもみじ饅頭「白みそもみじ」です。

(白みそもみじ(包装))
Photo_20230506154401

 新庄みその創業100周年を記念して作られたもみじ饅頭で,2023年4月27日から4万個限定で販売されています。

 「新庄しんちゃん」がかわいいですね。

 富山「日本海みそ」の「雪ちゃん」や,新潟「田中屋本店」の「あかねちゃん」などもそうですが,田舎のほのぼのとした子供のキャラクターを見かけると,放っておけないのです(笑)

 開封しました。

(白みそもみじ)
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 形は一般的なもみじ饅頭と同じです。

 中身を見てみましょう。

(白みそもみじ(中身))
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 カットした瞬間から,白みその良い香りがしました。

 いんげん豆をベースに,「新庄みそ」の白みそを混ぜたあんこです。

 こうじのやさしい甘味と味噌の芳醇な香りが楽しめる,甘じょっぱい白みそあんです。

 そしてこの白みそあんは,もみじ饅頭のカステラ生地ともよく合います。

 石川・能登などに「みそまんじゅう」がありますが,この饅頭と風味がよく似ています。

 ちなみに,宮島の老舗もみじ饅頭店「紅葉堂」では,呉の老舗みそメーカー「ますやみそ」とコラボレーションした「揚げもみじ 白みそあん」が販売されているようで,こちらも要チェックです。


やまだ屋の「餅ずんだ」

 同じ「やまだ屋」で,「餅ずんだ」という和菓子が期間限定で販売されています。

(餅ずんだ(包装))
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 「えっ,東北のずんだ餅のお菓子?」
 「広島のお菓子としては,随分はずんだ発想のお菓子だな」

 店頭に堂々とたたずんだ姿は,私の目を釘付けにしました。

 開封してみると…もみじ饅頭の形ではなく,四角でした。

(餅ずんだ)
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 カットして中身を確かめてみましょう。

(餅ずんだ(中身))
Photo_20230506160601

 枝豆を細かくすりつぶして甘みを加えた「ずんだ」の鮮やかな黄緑色です。

 もっちりした生地にさわやかなずんだが包まれていて,まさに「ずんだ餅」の風味・食感でした。

 「やまだ屋」の看板商品「桐葉菓(とうようか)」や,京都「京菓子司 満月」の「阿闍梨餅(あじゃりもち)」,福岡から全国展開されている「もち吉」の「えん餅」などと同じ系統の,もっちりとした生地が特長の饅頭です。

 ずんだあんを餅生地の中に詰めるという逆転の発想で,ネーミングも「ずんだ餅」をひっくり返して「餅ずんだ」。

 ずんだ餅は仙台など東北地方を中心としたお菓子で,西日本では珍しいのですが,「餅ずんだ」は,その美味しさや魅力に着目し,餅生地製造のノウハウを生かして誕生したお菓子だと言えるでしょう。


<関連サイト>
 「平安堂梅坪」(福屋八丁堀本店 広島市中区胡町6-26ほか)
 「G7広島サミット 公式サイト」(外務省)
 「やまだ屋」(宮島本店 広島県廿日市市宮島町835-1ほか)
 「新庄みそ」(広島市西区三篠3丁目12-23)

2023年5月 6日 (土)

恐怖のメロン熊の耳かき -北海道夕張市-

夕張メロンの産地,北海道夕張市。

その夕張市に生息すると言われる「メロン熊」の耳かきです。

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夕張メロンの一部が熊に変身しています。

北海道は熊や鮭にちなんだお土産がたくさんあります。

しかも熊本のご当地キャラクター「くまモン」のような「ゆるキャラ」ではなく,木彫りなどのリアルな熊・鮭のお土産が多いです。

そういえば,熊本もメロンの一大産地!

冗談半分でネットで検索したら,本当にくまモンのメロンがあるようです。

これまでのくまモンのイメージを覆す「恐怖のメロンくまモンの耳かき」もお願いしま~す(笑)

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