« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »

2023年7月

2023年7月30日 (日)

広島のレモン菓子・レモンケーキ21 -「ひろしまんきつフェア」宮島レモンクリーム大福・4種の生レモンケーキ-

ヒロシマルシェエット「ひろしまんきつフェア」

 「ヒロシマルシェエット(Hiroshimarche Etto)」(そごう広島店5階)で、広島・瀬戸内の魅力ある商品が集められたイベント「ひろしまんきつフェア」(2023年7月18日~30日)が開催されています。

(「ひろしまんきつフェア」広告)
Photo_20230730112001
(「ひろしまんきつフェア」広告を一部抜粋・引用)

 広電宮島口旅客ターミナルに直結する観光商業施設「etto(エット)」と「ヒロシマルシェエット」のコラボレーションイベントで、「etto(エット)」に出店されているお店の商品やイベントオリジナル商品が販売されています。

 「えっと(エット)」とは、広島弁で「たくさん」とか「ずいぶん」という意味の言葉です。

 例えば「えっと食べんさい(たくさん食べてね)」、「えっと考えたんよ(ずいぶん考えたのよ)」、「えっと先じゃ(ずいぶん先のことだ)」という風に使います。

 「ヒロシマルシェエット」や「etto(エット)」の「えっと」には「広島の魅力をたくさん集めたお店」という意味が込められているように思います。

 私も先日「ヒロシマルシェエット」のカフェコーナーに伺い、「ひろしまんきつフェア」に出展されたお菓子をいただきました。


パティスリーパック「宮島レモンクリーム大福」

 「ひろしまんきつフェア」のカフェ(イートイン)コーナーで2種類のレモンのお菓子をいただきました。

 まずは「宮島レモンクリーム大福」から御紹介します。

(宮島レモンクリーム大福)
Photo_20230730083201

 広島県廿日市市の洋菓子店「パティスリーパック(Pâtisserie Pâques)」の「宮島レモンクリーム大福」です。

 冷やした状態で御提供いただきました。

(宮島レモンクリーム大福(中身))
Photo_20230730083301

 やわらかい求肥(餅)の中には、クリームチーズ風味のクリームと広島県産レモンジャムが包まれていました。

 ひんやりとして甘酸っぱいクリームチーズに、レモンの酸味・風味が凝縮されたレモンジャムがアクセントとなり、レモン風味の効いた冷たいクリームチーズケーキをいただいている感じでした。

 レモン風味の白あんを餅で包んだ和菓子のレモン大福をよく見かけるようになりましたが、今回のような洋菓子感覚でいただけるレモン大福は珍しく、今後の動向が注目されます。


島ごころ「生レモンケーキ」

 続いては、広島県尾道市瀬戸田町のレモン菓子店「島ごころ」の「生レモンケーキ」を御紹介します。

 このレモンケーキは、今回のイベントのために作られた特別なレモンケーキです。

 目の前に出された瞬間、「えっ」と驚きました。

(「ひろしまんきつフェア」限定・4種の生レモンケーキ)
Photo_20230730105201

 4種の生レモンケーキ(島ごころオリジナル・スイカゼリー・ラムネゼリー・レモネードゼリー)をそれぞれ十字に4等分し、その4分の1ずつのパーツを集めて1個のレモンケーキの形に再現されています。

 つまり、1個で4種の味を楽しむことができるレモンケーキなのです。

(「ひろしまんきつフェア」限定・4種の生レモンケーキ(中身))
Photo_20230730105601

 レモンケーキに各種ゼリーがコーティングされ、冷やすことで生タイプのレモンケーキに仕上げられています。

 ケーキ生地の中にはレモンピールがザクザク入っています。

 いただいてみました。

 4等分にカットされたレモンケーキ1つ1つが、ちょうど良い一口サイズになっていました。
 (すぐバラバラになるのでテイクアウトは難しいですが…(笑))

 夏らしいスイカ、ラムネ、レモネードのレモンケーキを味わうことができました。

 お店の方に「このレモンケーキはとても珍しいですね」とお話しすると、お店の方は「欲張ったレモンケーキにしたいと、今回のイベントのために無理言って特別に作ってもらったんです」と嬉しそうにおっしゃっていました。

 「ひろしまんきつフェア」で広島のレモン菓子を「えっと」満喫しました。

<関連サイト>
 「ヒロシマルシェエット(Hiroshimarche Etto)」(広島市中区基町6-27 そごう広島店本館5階)
 「etto(エット)」(広島県廿日市市宮島口 宮島口旅客ターミナル隣)
 「パティスリーパック(Pâtisserie Pâques)」(宮島口etto店 広島県廿日市市宮島口1-11-8)
 「島ごころ」(広島県尾道市瀬戸田町沢209-32)

<レモンケーキ関連記事>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 埼玉県在住のchibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。
 当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」も御参照ください。

2023年7月23日 (日)

あずきの研究17 -小倉トーストの美味しい食べ方を考える(「小倉バタバタトースト」の提案)-

広島ガーデンパレスの「大名古屋モーニング」

 JR広島駅の新幹線口から歩いて約5分の場所に、ホテル「広島ガーデンパレス」があります。

(広島ガーデンパレス)
Photo_20230723104201

 このホテルの1階にあるレストラン「メイプル」には、「大名古屋モーニング」という朝食が用意されています。

(大名古屋モーニング看板)
Photo_20230723104202

 ホテル玄関の看板です。

 私は2022年9月末、会議でこのホテルを利用させていただいた際にこの「大名古屋モーニング」のことを知りました。

(大名古屋モーニングの案内)
Photo_20230723104301

 広島で小倉トーストをはじめとする名古屋のモーニングが味わえるとは、「名古屋めし」好きにはたまらないサービスです。

 名古屋ではなく「大名古屋」というネーミングが、名古屋駅前の「大名古屋ビルヂング」と同様にインパクトがあり、いかにも名古屋らしくて魅力的です。

 尾張名古屋から広島に来られた支配人の方がプロデュースされたメニューで、「どえりゃーうみゃー」と紹介されています。

 ホテルで格安の値段で特別なモーニングが味わえるのはどえりゃー嬉しい話なのですが、時間的制約があります。

 毎朝9時~11時の時間帯(朝食と昼食の間の時間帯)限定のサービスなのです。

 私は休日か出張の前にタイミングが合えば行けるレベルですが、それでも名古屋めしのモーニングを求めて、タイミングを作って何度も伺いました。

(大名古屋モーニング(2022.11.6))
2022116

 こちらが「大名古屋モーニング」のセットです。

 ドリンク(コーヒー・紅茶・ミルク)に、トースト、小倉あん、バター、味噌ドレッシングサラダ、スクランブルエッグ、きしめんが付いた「大名古屋」と呼ぶにふさわしい豪華なモーニングです。

 現在は700円ですが、この当時は600円でした。

 こんなにリーズナブルなお値段でもテーブルカトラリー(箸、スプーン、フォーク、バターナイフなど)がずらりとセットされるところに、ホテルレストランのプライドを感じます。

(味噌ドレッシングサラダ)
Photo_20230723105701

 サラダには、赤味噌ドレッシングがかけられています。

(大名古屋モーニング(2023.1.17))
2023117

 この日のサラダは、なぜかフレンチドレッシングだがね(笑)

 とろくしゃーこと言わんと、次へいこまい。(つべこべ言わず、次へ行きましょう。)

(大名古屋モーニング(2023.1.20))
2023120

 きしめんには、かまぼこ、甘い油揚げ、かつお節、青ねぎがトッピングされています。

 かつお節がたっぷりとのせられ、しっかりとかつお風味が効いたきしめんです。

(大名古屋モーニング(2023.5.4))
202354

 コーヒー以外はサービス品と考えると、とても豪華です。

(大名古屋モーニング(2023.5.6))
202356

 トーストの配置も日によって違うもんで(笑)

(大名古屋モーニング(2023.6.10))
2023610

 小倉あんはアイスクリーム1個分(アイスクリームディッシャー1個分)ぐらいの量があるので、トーストに塗るには十分な量です。

(大名古屋モーニング(2023.7.15))
2023715

 この日はトーストが立ててあるでよー。

(大名古屋モーニング(2023.7.22))
2023722

 こうして並べてみると、いろんな配置パターンがあることがわかります。

(大名古屋モーニング(2023.7.23))
2023723

 この「大名古屋モーニング」、皆さんはどういう順番で召し上がるでしょうか。

 私の場合は、まず第1ステージとして、①前菜感覚で味噌ドレッシングサラダを食べ、②次にスクランブルエッグと青菜を食べ、③温かいきしめんを食べて1つの山場を迎えます。
 続いて第2ステージとして、④小倉トーストを食べ、⑤残った小倉あんをデザート感覚でパクっと食べてから、⑥締めのコーヒーを楽しむという順番です。

 この順番は、何度食べても変えられません。

 ただ、この順番だと、せっかく御用意いただいた温かいトーストもコーヒーも冷めてしまいますが(笑)

 トーストについては、こんな食べ方をしたこともありました。

(スクランブルエッグトースト)
Photo_20230723113401

 小倉トーストを楽しむためのモーニングだもんで、だちゃかん(ダメだ)って(笑)

 様々な料理があり、人それぞれの食べ方で楽しめることも「大名古屋モーニング」の利点だと思います。


小倉トーストの美味しい食べ方

 「大名古屋モーニング」の小倉トーストを何度もいただくうちに、小倉トーストのベストな作り方・食べ方を見つけました。

 トーストにバターを塗ったり、あんこを塗ったりして、その都度写真を撮りながら「ああでもない、こうでもない」と試しながら味わう姿は、お店の方々から見ると、きっと変な人間だと思われたことでしょう。

 でもそのおかげで、皆様にも自信を持っておすすめできる小倉トーストの食べ方を見つけることができましたので、御紹介したいと思います。

 当初、私が作っていた小倉トーストは、熱々のトーストにバターを塗り、その上に小倉あんを塗ったものでした。

(「小倉あんのせバタートースト」)
Photo_20230723114001

 バターとトーストの一体感を重視した小倉トーストで、この方法が一般的だと思います。

 これを「小倉あんのせバタートースト」と呼ぶことにします。

 ただ、この「小倉あんのせバタートースト」は、小倉あんの味が勝ってしまい、小倉あんとバターが口の中で溶け合う感動までは味わうことはできません。

 そこで、この方法とは逆に、トーストにまず小倉あんを塗り、その上にバターを塗る方法にしてみました。

 これを「あんバタートースト」と呼ぶことにします。

(「あんバタートースト」)
Photo_20230723114301

 この「あんバタートースト」だと、バターを直に味わえるため、小倉あんだけでなく、バターのリッチなコクとうま味も味わうことが出来ます。

 この「あんバタートースト」は、市販の「あんバターサンド」、「小倉ネオマーガリン」、「小倉&マーガリン」などに近い味わいです。

 ただ逆に、バタートーストとしての一体感には欠けることになります。

 何とかして「小倉あんのせバタートースト」と「あんバタートースト」のいいとこ取りはできないものか…。

 そこで思い付いたのが、バターを二度使用する「小倉バタバタトースト」です。


【「小倉バタバタトースト」の作り方】

(1)熱いトーストにバターを塗り、バタートーストを作ります。

(「バタートースト」を作った様子)
Photo_20230723114601

 こうしてまずはトーストとバターの一体感を図ります。

(2)その「バタートースト」の上に小倉あんをやや厚めに塗り、「小倉あんのせバタートースト」を作ります。

(「小倉あんのせバタートースト」を作った様子)
Photo_20230723114801

(3)その「小倉あんのせバタートースト」の上にバターをたっぷりとのせれば「小倉バタバタトースト」の完成です。

(「小倉バタバタトースト」)
Photo_20230723114901

 こうすると、バターとトーストの一体感も、「あんバター」の特有の小倉あんとバターの溶け合いも同時に味わうことが出来るのです。

 この「小倉バタバタトースト」を美味しく作るコツは、1つ1つの作業を終えるごとに、バターナイフをよくぬぐうことです。

 バター→小倉あん→バターの順番に塗るので、その都度バターナイフをきれいにしないと、バターと小倉あんが途中で混ざってしまいます。

 あと、トーストに直接「塗る」バターの量は控えめにし、その分、最後に小倉あんの上に「のせる」バターの量を多めにすることです。

 こうすることで、味にメリハリがつきます。

 そして最後に、作業工程が多いのですが、できるだけゆったりとした気持ちで作ることです。

 バタバタ作るのが一番よくない(笑)

 御興味を持たれた方は、ぜひお試しください。
 (※中京圏では一般的な食べ方ではないかもしれませんが御容赦ください。)


広島ガーデンパレスのお土産商品

 この広島ガーデンパレスのフロントには、シェフ手作りのお土産商品がいくつか販売されています。

【厚切りポテトチップス】

(厚切りポテトチップス(包装))
Photo_20230723115901

 こちらは「厚切りポテトチップス」です。

(厚切りポテトチップス)
Photo_20230723115902

 厚切りのジャガイモを油で揚げ、シンプルに塩だけで味付けしたポテトチップスで、手作りならではの美味しさを楽しめます。

 ほかにはないポテトチップスで、私は何度も購入しています。


【せんじがら】

 続いては、知る人ぞ知る広島の珍味「せんじがら」です。

(手作りせんじがら(包装))
Photo_20230723120101

 豚の胃を油でじっくりと揚げ、塩で味付けした食べ物です。

(手作りせんじがら)
Photo_20230723120102

 弾力があるので、ゆっくり噛みながら食べる必要がありますが、噛みしめるたびに肉のうま味がにじみ出てきます。

 広島のせんじがらは、塩とうま味調味料で調味されていることが多いのですが、こちらの商品は珍しくシンプルに塩のみで調味されています。

 遠方から広島に来られたお客さんにとっては、広島土産として最適です。

 また一般的なせんじがらと比べて小さめにカットされているので、移動中の手軽なおつまみにもなります。


まとめ

 今回は小倉トーストのおすすめの食べ方を中心に御紹介しましたが、1つ残念なことがあります。

 「大名古屋モーニング」を提供されているレストラン「メイプル」が、今月末(2023年7月末)で閉店される御予定なのです。

 閉店後の宿泊者への食事は「お弁当スタイル」で提供されるとのことです。

 「大名古屋モーニング」は他のホテルにはない独創的なモーニングで、宿泊客だけでなく私のような地元客にも魅力的なモーニングなのですが…。

 私はこのレストラン「メイプル」で「大名古屋モーニング」をいただいた後、コーヒーを片手に中庭や外の景色を眺めてぼーっと過ごすひとときが好きでした。

(大名古屋モーニングと中庭)
202354_20230723133801

 常に時間に追われる生活から解放され、ホテルのレストランでゆったりと過ごすひとときがとても贅沢に感じられたのです。

 様々な御事情があっての御決断だと思いますが、残念でなりません。

 ただ、「大名古屋モーニング」や手作りスナック、地元野菜の産直市など様々な企画をされている広島ガーデンパレスさんなら、また何か面白い企画を提供していただけるものと期待しております。

 広島ガーデンパレスのレストラン「メイプル」さん、ありがとうございました。


<関連サイト>
 「広島ガーデンパレス」(広島市東区光町1-15-21)

2023年7月16日 (日)

アイヌの食文化研究1 -北海道白老町「ウポポイ」のクンネチュプ・パピリカパイ・ペネイモぜんざい-

北海道白老町訪問

 苫小牧駅から室蘭行き普通列車に乗って、白老(しらおい)駅へ向かいました。

(室蘭本線・室蘭行き普通列車(苫小牧駅ホーム))
Photo_20230716134601

 途中、車窓越しに馬が見え、乗車していた子供たちも喜んで眺めていました。

 白老町には競走馬の牧場があるのです。

 やがて列車は白老駅に到着しました。

(JR白老駅)
Photo_20230716134801

 JR白老駅です。

 駅の南側には商店街・住宅街が、北側には観光商業ゾーンが広がっていました。

 観光商業ゾーンには白老町の情報発信拠点施設「ポロトミンタラ」があり、白老町交流促進バス(ぐるぽん)も活躍していました。

(白老町交流促進バス(ぐるぽん))
Photo_20230716135101

 今回は、白老駅北側にあるアイヌ文化施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」とそのショップ・カフェで味わったアイヌ料理を御紹介したいと思います。


ウポポイ(民族共生象徴空間)・国立アイヌ民族博物館

 「ウポポイ」は白老駅から約500m(徒歩10分)の場所にあります。

 ウポポイの入口付近に紺色でアイヌ文様がデザインされた郵便ポストがありました。

(ウポポイ施設内の郵便ポスト)
Photo_20230716135201

 郵便ポストに記載されている「イランカラプテ」はアイヌ語で「こんにちは」という意味です。

(トゥレッポんとエントランス棟)
Photo_20230716135301

 ウポポイのエントランスでは、PRキャラクター「トゥレッポん」が出迎えてくれました。

 「トゥレッポん」は「トゥレプ(オオウバユリ)」をモチーフにしたキャラクターです。

 年頃の女の子で、やがてイルプ(でんぷん)になったり、さらに美味しい料理に変身するそうです。

 アイヌの人々にとって「トゥレプ」は鹿や鮭に並ぶ貴重な食料となっています。

(トゥレプ)
Photo_20230716144001
(萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会 口絵の一部を引用)

(デンプンとオントゥレプ・オントゥレプ入りサヨ)
Photo_20230716144401
(萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会 口絵の一部を加工・引用)

 こちらはトゥレプからとれたデンプンとその残りの「デンプンかす」で作られた団子「オントゥレプ」(写真右側)、そしてそのオントゥレプ入りのサヨ(おかゆ)(写真左側)です。

 「トゥレッポん」はこんな風に変身するのですね(笑)

 施設に入場しました。

(体験交流ホールと国立アイヌ民族博物館)
Photo_20230716140101

 写真左の円形の建物が「体験交流ホール」、写真右端の建物が「国立アイヌ民族博物館」です。

(伝統的コタンとポロト湖)
Photo_20230716140201

 こちらは国立アイヌ民族博物館から眺めた伝統的コタン(集落)(写真右上)とポロト湖(写真左上)の様子です。

 国立アイヌ民族博物館も見学しました。

(トゥキとイクパスイ)
Photo_20230716140301

 こちらは「カムイノミ(神々への祈り)」の儀式で使われる「トゥキ(高杯)」と「イクパスイ(酒箸)」です。

 祭りや「カムイ(神)」への祈りの際には、「ピヤパ(ひえ)」や「ムンチロ(あわ)」、に「カムタチ(麹)」を混ぜて「トノト(酒)」が作られます。

(ラタシケプとエモシト)
Photo_20230716140401

 こちらはアイヌ料理「ラタシケプ」と「エモシト」のサンプルです。

 「ラタシケプ」は「和え物」のことで、その代表格がカボチャのラタシケプです。

 このラタシケプは、カボチャにいんげん豆やシケレペ(きはだの実)が混ぜ込まれています。

 「エモシト」は「エモ(ジャガイモ)」で作った「シト(団子)」、つまり「いも団子」です。

 シト(団子)は、祝い事や先祖供養などの儀式の際に作られます。

 タレにつけたり、粥に入れたりして食べられました。

 館内は展示品だけでなく、設備にもアイヌの言葉が併記されています。

(国立アイヌ民族博物館内の消火栓)
Photo_20230716140601

 こちらは館内の消火栓ですが、こうした設備からもアイヌ文化に触れることができます。


「ななかまど イレンカ」のクンネチュプとパピリカパイ

 続いて、ウポポイにあるショップ・カフェでいただいたアイヌの料理・お菓子を御紹介します。

 「歓迎の広場」にあるスイーツショップ「ななかまど イレンカ」で「クンネチュプ」と「パピリカパイ」を購入しました。

(クンネチュプ(カップチーズケーキ))
Photo_20230716140701

 「クンネチュプ」はカップ入りのチーズケーキです。

 「クンネチュプ」はアイヌの言葉で「月」を意味しますが、その名のとおり満月のような色・形のチーズケーキです。

 原材料には北海道産のクリームチーズと白老産の卵が使われています。

 クリームチーズとスフレ生地の二層構造のチーズケーキでした。

 続いては「パピリカパイ」です。

(パピリカパイ(白老牛と鹿肉のカレーパイ))
Photo_20230716141001

 白老牛と鹿肉のカレーソースが包まれたパイです。

(パピリカパイ(白老牛と鹿肉のカレーパイ)(中身))
Photo_20230716141201

 カレー味のミートパイと呼びたいほど、カレーの中に白老牛と鹿肉がゴロゴロと入っていました。

 「パピリカ」とはアイヌの言葉で「豊作」を意味し、豊かな食材で美味しいパイ製品を作っていきたいというお店の方の思いが込められているそうです。


「カフェリムセ」のペネイモぜんざい

 続いて「カフェリムセ」に伺いました。

(カフェリムセ(店舗))
Photo_20230716141301

 「オハウ(汁物)」も味わってみたかったのですが、お昼時に売り切れたとのことでした。

 そこで「ペネイモぜんざいセット」を注文しました。

(ペネイモぜんざいセット)
Photo_20230716141601

 ペネイモぜんざいに漬物と薬草茶がセットになっています。

 「ペネイモ(ペネエモ)」は、ジャガイモを雪の中で繰り返し凍結・解凍させ、発酵させ、アクを取り除き、臼と杵でついて団子にした食べ物です。

(雪に覆われたエモ(ジャガイモ))
Photo_20230716141901
(藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社 p101の一部を引用)

 ジャガイモを繰り返し凍結・解凍させて作る製法は、アンデス山脈の保存食「チューニョ」とよく似ています。

(発酵した春先のジャガイモ)
Photo_20230716142001
(藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社 p77の一部を加工・引用)

 手間暇かかる食べ物ですが、「チューニョ」と同様、必要な時に食べられる保存食としてペネイモが作られ、食べられたのでしょう。

(ペネイモぜんざい)
Photo_20230716142201

 里芋をすりつぶして団子にしたような、ニチャニチャした食感の団子でした。

 「そばがき」にも似ているように思いました。

 甘めのぜんざいとよく合いました。


まとめ

 白老町の「ウポポイ」で、アイヌの文化・料理を学ぶことができました。

 アイヌの食では、穀物(あわ、ひえ、きびなど)、山菜(トゥレプ(オオウバユリ)、プクサ(行者ニンニク))、野菜(エモ(ジャガイモ)、カンポチャ(カボチャ)、キミ(トウモロコシ)など)、果実(シケレペ(きはだの実)、ハツ(やまぶどう)など)、魚(カムイチェプ(鮭)、カジカ、ニシン、タラ、ワカサギなど)、肉(ユク(鹿)、キムンカムイ(熊)など)、そして各種豆類などの自然の恵み豊かな食材が使われていることがわかりました。

 「カムイチェプ(鮭)」、「キムンカムイ(熊)」、「カムイトノト(アイヌ伝統酒)」など、「カムイ(神)」が使われた言葉も多く、神への信仰心の強さも感じられました。

 白老駅から札幌方面へは特急北斗を利用しました。

(特急北斗(白老駅ホーム))
Photo_20230716143201

 いつか特急カムイ(函館本線・札幌-旭川)にも乗りたいです(笑)


<関連サイト>
 「ウポポイ(民族共生象徴空間)」(北海道白老郡白老町若草町二丁目3)

<関連記事>
 「北海道の食文化探訪1 -北広島市と広島のつながり・「くるるの杜」の農村レストラン・農畜産物直売所-
 「北海道の食文化探訪2 -小樽「美園」のアイスクリーム・札幌「日曜日のクッキー。」・札幌「ノースマン」-
 「北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」-

<参考文献>
 藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社
 萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会

2023年7月10日 (月)

あずきの研究16 -河岡食品の「ぬれおはぎ」・「月見ぬれ団子」,イズミの「小豆と抹茶のタルト」-

 今回はマニアックな小豆ファン向けのお菓子を御紹介します。

 小豆が好きでない方はドン引きでしょうが、よろしければお付き合いください。


河岡食品の「ぬれおはぎ」と「月見ぬれ団子」

 小豆好き・あんこ好きを極めると、あんこ単体でもバクバク平気で食べられるようになります。

 そんな方におすすめなのが、河岡食品(広島市安佐南区)の「ぬれおはぎ」です。

(ぬれおはぎ(パック))
Photo_20230505225301

 もはやおはぎの原形をとどめていません(笑)

(ぬれおはぎ)
Photo_20230505225401

 小豆の粒あんがドバドバにかけられており、知らない人は「どこがおはぎなんだ?」と首をかしげるような商品です。

 あんこを少し取り除いてみると…俵形のおはぎが登場します。

(ぬれおはぎ(中身))
Photo_20230709220101

 俵形のおはぎ2個があんこの中に埋められています。

(ぬれおはぎ(1個))
Photo_20230709220102

 直接手に取ることは難しいので、箸か匙(スプーン)でいただくこととなります。

 「えーっ、甘そう」と思われるかも知れませんが、これが甘さ控えめで、小豆の香りが生きていて美味しいのです。

 そしておはぎも、やわらかくて粘りがあり、さすがお餅屋さんとひざをポンと打つ美味しさです。

 ちなみにお月見の季節になると、「月見ぬれ団子」という商品も販売されます。

(月見ぬれ団子(パック))
Photo_20230709220501

 御期待どおり、月見団子の上にドバっと粒あんがかけられています。

(月見ぬれ団子)
Photo_20230709220601

 もっちりした団子と甘さ控えめの粒あんがよく合います。

 「ぬれおはぎ」も「月見ぬれ団子」も,つきたてのお餅なので、冷蔵庫に入れると固くなり、日持ちしませんが、それもまた好感度アップです。


北海道産小豆と抹茶のタルト

 小豆好きの私が「あったらいいな」と思うケーキがあります。

 小豆あんのケーキです。

 生クリームの代わりに、表面に小豆あんがびっしり塗られた小豆ケーキ。

 見た目など二の次でいいから、好きな小豆あんがたっぷり盛られたケーキがないものかと思うのです。

 要は先に御紹介した「ねれおはぎ」のケーキ・洋菓子版があればという願望ですが、これが意外とありそうでないのです。

 さすがにこんなお菓子はないだろうとあきらめていたのですが、先日、近所の大型ショッピングセンターで偶然にも私のイメージに近いケーキ(タルト)がありました。

 株式会社イズミ(本社:広島市)が経営されている「ゆめタウン広島」のデザートコーナーに「店内焼き上げ 北海道産小豆と抹茶のタルト」という名称で販売されていました。

(北海道産小豆と抹茶のタルト)
Photo_20230709221001

 北海道産小豆と京都府宇治産と愛知県西尾産の抹茶が使用されたタルトです。

(北海道産小豆と抹茶のタルト(側面))
Photo_20230709222401

 薄いクッキーのようなサクサクのタルトに、いんげん豆ピューレと抹茶を練り込んだ抹茶の生地が敷き詰められ、その上に粒あんがたっぷりとかけられています。

(北海道産小豆と抹茶のタルト(カット))
Photo_20230709222601

 粒あんはさらりとした上品な甘さで、見た目ほど甘くありません。

 香り高い抹茶の生地とやさしい甘さの粒あんがよく合います。

 和菓子のような洋菓子で、緑茶にも紅茶にもコーヒーにも合いそうな大人のタルトです。


<関連サイト>
 「河岡食品」(広島市安佐南区上安二丁目43-28-8)

2023年7月 2日 (日)

北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」-

札幌駅・さっぽろテレビ塔・大通公園・札幌市時計台・北海道庁旧庁舎

 北海道札幌市を訪問しました。

(JR札幌駅)
Photo_20230702132301

 JR札幌駅の全景です。

 JR札幌駅に接続する札幌市営地下鉄の駅名は「さっぽろ駅」とひらがなで表記され、駅名表記でJRの駅か地下鉄の駅かがわかるようになっています。

 朝の札幌市中心街を散策しました。

(札幌市電(路面電車)外回り循環線・西4丁目-狸小路)
Photo_20230702132501

 札幌市の交通機関として、路面電車も活躍しています。

 山手線や大阪環状線のように、札幌市中心部を「外回り」と「内回り」でぐるっと一周する循環線です。

(さっぽろテレビ塔・大通公園)
Photo_20230702132601

 さっぽろテレビ塔です。

 市内中心部の大通りに公園があって、テレビ塔が建つ様子は、名古屋市の栄・久屋大通にある「中部電力 MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)」と雰囲気が似ています。

(札幌市時計台)
Photo_20230702132701

 札幌市時計台です。

 札幌市の観光名所の1つで、日本最古の塔時計です。

(開拓使のマーク「赤い星」)
Photo_20230702132901

 札幌市時計台をよく見ると、赤い星が2つありますが、これは開拓使のマークです。

 また「演武場」と書かれた木の看板がありますが、この建物は札幌農学校(北海道大学の前身)の演舞場(兵式訓練・体育などを行う建物)として利用されていたことを物語っています。

(北海道庁旧庁舎の絵)
Photo_20230702133101

 「赤れんが庁舎」と呼ばれる北海道庁旧庁舎も見に行きました。

 現地ではこれが本物だと思っていましたが、後で写真をよく見ると絵だとわかりました…。


札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」

 札幌市時計台や赤れんが庁舎に近い、札幌グランドホテル(札幌市中央区)で朝食をいただきました。

(札幌グランドホテル)
Photo_20230702133701

 札幌グランドホテルは、1934年に開業された北海道初の本格的洋式ホテルです。

 札幌名物「ラーメンサラダ」は、この札幌グランドホテルが発祥です。

 本当はこの「元祖ラーメンサラダ」を味わってみたかったのですが、それは次回のお楽しみとして、今回はこのホテルの朝食バイキング「北海道朝食」をいただきました。

 「北海道朝食」という名のとおり、会場には北海道産の食材を使った料理や、北海道各地の郷土料理がずらりと用意されていました。

 料理の数がとても多く、全種類をいただくことは不可能でしたが、北海道ならではの料理を選んでお皿に盛ってみました。

(朝食バイキング「北海道朝食」プレート(1皿目))
Photo_20230702134101

 それでは、北海道の食を1品ずつ簡単に御紹介します。


【サラダ・煮豆・サツマイモのレモン煮】

(サラダ・煮豆・サツマイモのレモン煮)
Photo_20230702134201

 レタス・キュウリ・赤い大根(紅くるり)・ツナ・煮豆のサラダを、ペイザンヌドレッシングでいただきました。

 そしてホクレン「くるるの杜」(北広島市)でもいただいたサツマイモです。

 サツマイモは鹿児島のイメージがありますが、北海道でも多く採れるのですね。


【甘えび】

(甘えび)
Photo_20230702144001

 甘えびのボイルです。

 北海道は甘えびの水揚げ日本一です。


【タコ】

(タコ)
Photo_20230702144301

 北海道はタコの水揚げも日本一です。

 稚内(わっかない)では、宗谷のタコを使った「たこしゃぶ」などのタコ料理が楽しめます。


【鮭のちゃんちゃん焼き】

(鮭のちゃんちゃん焼き)
Photo_20230702134501

 鮭のちゃんちゃん焼きは、野菜と鮭を蒸し焼きにして味噌で味付けした石狩地方を中心とした郷土料理です。


【ニシンの利休漬け焼き】

(ニシンの利休漬け焼き)
Photo_20230702134901

 北海道を代表する魚・ニシンの利休焼き(ゴマをまぶした焼き物)です。

 小樽では「にしん御殿」が見学できます。


【ジャガイモのクリーム煮とベーコン】

(ジャガイモのクリーム煮とベーコン)
Photo_20230702135001

 北海道産ジャガイモのクリーム煮とベーコンです。


【サーモンルイベ・山わさび】

(サーモンルイベ・山わさび)
Photo_20230702135101

 冷凍させたサーモンを半解凍の状態でいただくのが「ルイベ」です。

 「山わさび」は西洋わさび・ホースラディッシュのことで、北海道でよく使われている薬味です。

 本わさびと同じようなツンとした刺激があり、刺身やステーキ、ローストビーフなどに添えられます。


【山わさびとホタテのバターソテー】

(山わさびとホタテのバターソテー)
Photo_20230702135201

 山わさびを使ったホタテのバターソテーです。

 ホタテの甘味にバターの風味が加わり、山わさびのアクセントも効いていました。


【蒸し野菜・厚岸おに昆布】

(蒸し野菜・厚岸おに昆布)
Photo_20230702135401

 蒸し野菜を「宗谷の塩」と「厚岸(あっけし)おに昆布」でいただきました。


【いかの塩辛と北海道産ジャガイモ】

(いかの塩辛と北海道産ジャガイモ)
Photo_20230702135501

 今回の北海道朝食で一番味わってみたかったのが、この「いかの塩辛とジャガイモ」です。

 写真手前の紫色のジャガイモが「シャドークイーン」、奥の黄色いジャガイモが「きたあかり」です。

 「ジャガイモをいかの塩辛と一緒に食べたらどんな味がするのだろう」と期待と不安が入り混じりながらいただきましたが、ご飯にいかの塩辛を合わせるのと同じ感覚で、とてもよく合いました。


【十勝名物・豚丼】

(十勝名物・豚丼)
Photo_20230702140301

 十勝(とかち)の名物料理・豚丼です。

 ご飯に照り焼きの豚肉をのせて豚丼に仕上げました。

 厚く切った豚肉に醤油の甘辛いタレがよくからんでいて、ご飯がすすみました。


 続けていくつか料理をチョイスしました。

(朝食バイキング「北海道朝食」プレート(2皿目))
Photo_20230702140601


【オムレツ】

(オムレツ)
Photo_20230702140701

 レストランにオムレツのコーナーがありました。

 10種類の具材から好きな具材を選んでカップに詰め、シェフにお渡しすると、シェフがその場でオムレツを調理してくださいました。

 私はハム、チーズ、コーンをチョイスし、ソースはデミグラスソースでお願いしました。

 このコーナーは外国人客にも大人気でした。


【カツゲン】

(カツゲン)
Photo_20230702140801

 地元・北海道で愛される乳酸菌飲料「カツゲン」です。

 戦前は「活素(カツモト)」、戦後は「カツゲン(活源:活力の給源)」、その後「ソフトカツゲン」という名称で雪印(雪印メグミルク)から販売されています。

 ヤクルトやヨーグルトドリンクに似た、甘くて酸味のあるドリンクです。

 「北海道の人は受験の時にこの「カツゲン」を飲んで挑むのだろうか」と冗談半分でネットで検索すると、本当に受験生応援パッケージが販売されているようでした(笑)


【北海道産きたほなみ小麦のうどん】

(北海道産きたほなみ小麦のうどん)
Photo_20230702141001

 北海道産小麦「きたほなみ」でつくられた麺と「厚岸おに昆布」のだし汁で作られたうどんです。


 続いてデザートをいただきました。

(デザートプレート)
Photo_20230702141401


【札幌グランドホテル オリジナルフルーツケーキ】

(札幌グランドホテル オリジナルフルーツケーキ)
Photo_20230702141402

 札幌グランドホテルのフルーツケーキです。

 ドライフルーツがたっぷり入り、洋酒の効いた贅沢なケーキでした。


【札幌グランドホテル オリジナルアップルパイ】

(札幌グランドホテル オリジナルアップルパイ)
Photo_20230702141501

 札幌グランドホテルのアップルパイです。

 北海道産のリンゴをじっくり煮込んで、パイで焼き上げた美味しいアップルパイでした。

 このほかに、ミルクプリン(ベリーソース)、ミニシュークリーム、フルーツカクテル、コーヒーをいただき、食後のひとときを楽しみました。


札幌グランドホテル ザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」

 食事後、札幌グランドホテル内にあるパン・スイーツショップ「ザ・ベーカリー&ペイストリー」に伺いました。

(札幌グランドホテル「ザ・ベーカリー&ペイストリー」)
Photo_20230702141701

 焼きたてパンやケーキ・焼き菓子、ギフトなどが販売されています。

 このお店で札幌グランドホテルオリジナルのレモンケーキを購入しました。

 レモンケーキを注文すると、お店の方がレモンケーキを1つずつ丁寧に箱に詰め、ホテルの立派な紙袋に入れてくださいました。

(札幌グランドホテル「レモンケーキ」(箱詰め))
Photo_20230702141901

 レモンケーキが高級感あふれる箱に詰められています。

 贈答用のレモンケーキです。

(札幌グランドホテル「レモンケーキ」)
Photo_20230702142001

 サイズは横約8cm、幅約5cm、高さ約3.5cmで、やや大きめです。

 ケーキ生地の表面にレモン果汁入りのアイシング(砂糖がけ)がなされ、頂上にピスタチオがちょこんとのせられています。

(札幌グランドホテル「レモンケーキ」(中身))
Photo_20230702142101

 ケーキ生地にはレモンピールがたっぷり入っています。

 口に含んだ瞬間、ケーキ生地に含まれる甘酸っぱいレモンシロップがジュワッと口の中に広がりました。

 レモンの酸味とほろ苦さが効いたレモン果汁たっぷりのジューシーなケーキ生地、ザクザクのレモンピール、レモン果汁をたっぷり含ませたシャリシャリのアイシングと、その1つ1つに「うん、うん」とうなずくほど、私の求める美味しいレモンケーキの条件がすべて揃ったレモンケーキでした。


まとめ

 北海道の宿泊施設は、朝食に力を入れておられる所が多いように思います。

 北海道は美味しい食材の宝庫であり、新鮮な北海道産の食材を使って様々な料理を作り、提供できることがその大きな理由だと思います。

 北海道を訪れた観光客・ビジネス客にとって、朝食で北海道各地の料理が食べられることは大きな魅力です。

 私は今回の朝食をいただいて、美味しいものにあふれた「北海道物産展」をイメージしました。

 北海道の宿泊施設で御自慢の朝食をいただき、ゆっくりとモーニングタイムを過ごすのもおすすめです。


<関連サイト>
 「札幌グランドホテル」(札幌市中央区北1条西4丁目)

<関連記事>
 「北海道の食文化探訪1 -北広島市と広島のつながり・「くるるの杜」の農村レストラン・農畜産物直売所-
 「北海道の食文化探訪2 -小樽「美園」のアイスクリーム・札幌「日曜日のクッキー。」・札幌「ノースマン」-

« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »

最近のトラックバック

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ