日本各地の食文化

2024年1月28日 (日)

群馬の食文化の特徴を探る(6)-ポテト入り焼きそばと子供洋食・スタイルブレッド・築地銀だこ・焼きまんじゅう・赤城山麓 徳川埋蔵金-

東京・浅草から東武鉄道で群馬・桐生へ

 2023年12月末に,群馬県桐生市の武正米店を訪問しました。

 前回の訪問が2021年12月末なので,約2年ぶりです。

 これで4回目の訪問となります。

 広島から飛行機で羽田空港へ行き,東武鉄道浅草駅から「特急りょうもう」赤城行に乗車して,桐生を目指しました。

(浅草駅・特急りょうもう・赤城行)
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 「特急りょうもう」の車両です。

(東武鉄道浅草駅ホーム)
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 東武鉄道浅草駅のホームは、出発方向から右側に大きくカーブしています。

 この形状だとホームと車両との間にすき間が生じるため、車両のドアには乗降ステップが敷かれます。

(行先表示板(赤城行))
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 行先を確かめ、乗車しました。

(特急りょうもう車内)
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 「特急りょうもう」車内の様子です。

 浅草駅を出発した時点では比較的空いていたのですが、北千住駅で大勢の人が乗車し、座席はほぼ満席となりました。

 その後、春日部、久喜、館林、足利市、太田などの駅を経て、新桐生駅に到着しました。

(新桐生駅ホーム)
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 これまではずっと桐生駅で下車していたため、新桐生駅で下車したのは今回が初めてです。

 新桐生駅から歩いて武正米店へ向かいました。

 新桐生駅前の大通りを真っすぐ歩いていくと、大きな橋が近づいてきました。

 渡良瀬川にかかる錦桜橋(きんおうばし)です。

(錦桜橋から眺めた渡良瀬川)
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 錦桜橋からしばらく渡良瀬川を眺めました。

 錦桜橋を渡ってさらに歩くと、「新宿一丁目」と表記された信号機がありました。

(新宿一丁目信号)
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 「桐生市内にも新宿があるんだ」と興味深くその信号機を眺めました。

 街並みを楽しみながら歩いているうちに、武正米店にたどり着きました。


武正米店の「ポテト入り焼きそば」・「子供洋食」

(武正米店)
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 武正米店です。何度訪れても、お店の前では緊張します。

 米店とクリーニング店と飲食店を兼業されています。

 「こんにちはー」とお店に入ると,皆さんは奥の住居でお正月を迎える準備をされている様子でした。

 しばらくして奥様が私の存在に気付き、「あー広島の方!」と応対してくださいました。

 そのあとで御主人も出て来られ、お二人と再会することができました。

 電車の中で注文する料理を考えていたのですが、私が注文する前に御主人が「焼きそばと子供洋食だよね」と厨房で調理を開始されました。

 正解!お見事です(笑)

(店内の様子)
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 しばらくして「ポテト入り焼きそば」が出来上がりました。

(ポテト入り焼きそば)
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 茹でたじゃがいもともやしが入った焼きそばです。

 仕上げに青のりがかけられ,紅生姜も添えられています。

 ウスターソースの風味に近いさらりとした焼きそばソースが使われています。

 私が作る焼きそばは、お好み焼に使われる濃厚甘口ソースを使う(お好み焼と焼きそばでソースの使い分けをしない)ので、同じ焼きそばでも味はかなり異なります。

 このお店の焼きそばソースは、麺だけでなく、茹でたじゃがいもにもよく合います。

 もっちりとした麺,ホクホクのじゃがいも,シャキシャキのもやしが甘いソースとからまり,ボリューム満点の美味しい焼きそばでした。

 続いて「子供洋食」が出来上がりました。

(子供洋食)
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 武正米店の看板料理「子供洋食」です。

 子供洋食は,茹でたじゃがいもと刻んだねぎ,干し海老をソースで炒め,仕上げに青のりをかけて,紅生姜を添えた料理です。

 じゃがいもにソースがねっとりと絡みつき,ねぎの甘みや干し海老の香ばしさも加わって,焼きそばやお好み焼と同等の立派な料理となっています。

 童心に帰り、ほっこりとした気持ちにさせてくれる郷土食です。


桐生と粉もの・ソースの食文化

 食後に奥様がコーヒーを淹れてくださり,コーヒーをいただきながら会話を楽しみました。

(コーヒー)
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 その時のお話をいくつか御紹介します。

【焼きそば・子供洋食の持ち帰り容器】
 焼きそばや子供洋食を持ち帰る際、昔は「経木(きょうぎ、へぎ)」と呼ばれる木を紙のように薄く切ったものが使われていたそうです。
 「そう言えば、たこ焼きの皿に舟形の経木が使われているのを見たことがあるな」と思いました。
 経木に焼きそばや子供洋食をのせ、持ち運びできるよう三角に折ってお客さんに提供されていたそうです。

【子供洋食とポテト焼きそば、どっちが先?】
 子供向けのおやつとして、子供洋食が先に食べられていたようです。
 その後、養蚕・織物工場で働く女工さん向けの昼食として、麺を加えたポテト焼きそばが考案されたそうです。

【内陸で喜ばれた海産物加工品のトッピング】
 桐生は海から遠く離れた地域のため、昔の子供たちは鰹節・青のり・干し海老といった「海の香りがする食べ物」(海産物加工品)を喜んで食べたそうです。
 甘くてホクホクのじゃがいも、洋食の味であるソース、そして「海の香りがする食べ物」で作られた子供洋食は、まさに子供たちの好きなものばかりで、最高のおやつだったことでしょう。

【ぎゅうてん】
 御主人は当初、焼きそばや子供洋食ではなく「ぎゅうてん」のお店をされたかったそうです。
 私はとっさに「牛天」という漢字をイメージし、牛肉や天ぷら(天かす・揚げ玉)の入ったお好み焼のことかと思いましたが、実際は小麦粉の生地に山芋や干し海老などを加えたお好み焼の名称で、焼く時に生地を「ぎゅっと」押すことから「ぎゅうてん」と呼ばれているそうです。

【冷凍パン「スタイルブレッド」と桐生】
 全国のホテルやレストランで採用されている「スタイルブレッド」の冷凍パン。
 この会社はもともと桐生のパン屋さんで、その後冷凍パンメーカーとして桐生を拠点に全国展開されているとのことでした。

【「築地銀だこ」と桐生】
 たこ焼き店「築地銀だこ」(株式会社ホットランド)の創業者は、桐生の御出身なのだそうです。
 創業者の佐瀬守男さんは、桐生のお菓子「アイスまんじゅう」や、粉もの文化・ソース文化にヒントを得た「たこ焼き」を販売するお店を経営された後、「築地銀だこ」のお店で全国展開され、現在に至っています。
 同店のたこ焼きは、佐瀬さんが幼い頃から桐生の「焼きそば」・「子供洋食」・「ぎゅうてん」などに慣れ親しんでおられたからこそ生まれた商品だとも言えるでしょう。
 また、たこ焼きに経木の皿が使われたり、青のり・鰹節・干し海老といった「海の香りがする食べ物」が重視されていたり、メニューにソース焼きそばもあったりと、桐生発祥ならではの発想やこだわりも感じられます。

 桐生が小麦粉・粉もの文化の街であることを実感しました。

 「炭水化物のまち桐生」バンザイ!

 今回も興味深いお話をたくさん伺うことができました。

 奥様に広島のお土産をお渡しし,お礼を述べたあと,御主人に車で新桐生駅まで送っていただきました。

 新桐生駅に着き,御主人にお礼を申し上げた後,感謝を込めて車が見えなくなるまでお見送りしました。

 私が遠い広島から飛行機と特急電車を乗り継いで訪問する理由は、「子供洋食」や「ポテト入り焼きそば」を味わうことはもちろん、その先にある、お店の皆さんの温かな人情に触れることができるからです。


桐生のお土産

 新桐生駅の売店で、桐生のお土産を購入しました。

【焼きまんじゅう】

 「に志きや」の「焼きまんじゅう」を購入しました。

(焼きまんじゅう(包装))
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 かために焼き上げたパンのような厚みと弾力があります。

(焼きまんじゅう(焼きまんじゅうとタレ))
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 開封してみると、焼きまんじゅうとタレが入っていました。

 「電子レンジで温め、タレをかけてお召し上がりください」と説明書きがあったので、そのようにしてみました。

(焼きまんじゅう)
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 こちらが焼きまんじゅうです。

 小麦粉のほかに、米やもち米も入った生地で、温めるともっちりとした食感になりました。

 タレはみたらし団子のタレに似た、醤油ベースの甘辛いタレです。

 ちなみに「まんじゅう」ですが、中にあんこなどは入っていません。

 もっちりとした薄焼きのパンに、みたらし団子のタレをかけていただく感じでした。

【赤城山麓 徳川埋蔵金】

 青柳の「赤城山麓 徳川埋蔵金」というお菓子も購入しました。

(青柳「赤城山麓 徳川埋蔵金」(包装))
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 幕末、江戸幕府が官軍に江戸城を明け渡す前に、当時の勘定奉行 小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)が幕府再興のために御用金を密かに領国の赤城山麓に埋蔵したという「徳川埋蔵金伝説」にちなんだお菓子です。

 マカダミアナッツを練り込んだサブレでホワイトチョコレートをはさんだ、小判形のお菓子です。

(青柳「赤城山麓 徳川埋蔵金」)
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 香ばしいマカダミアナッツとホワイトチョコレートの味が楽しめる群馬のお菓子です。


 お土産を買い、ホームで待っていると、浅草行きの「特急リバティりょうもう」が入線しました。

(新桐生駅・特急リバティりょうもう・浅草行)
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 またいつか武正米店を訪問したいと思いつつ,桐生を後にしました。


<関連サイト>
 「武正米店」(群馬県桐生市浜松町1-6-35)
 「ぎゅうてん」(「うちの郷土料理」農林水産省)
 「スタイルブレッド」(群馬県桐生市広沢町1-2525-2)
 「築地銀だこ」(株式会社ホットランド)
 「に志きや」(群馬県桐生市仲町3-6-8)
 「上州菓匠 青柳」(群馬県桐生市本町5-364)

<関連記事>
 「群馬の食文化の特徴を探る(2)-桐生市「子供洋食」からわかる群馬の食文化-
 「群馬の食文化の特徴を探る(3)-スバル最中,コロリンシュウマイ,花ぱん,アイスまんじゅう,食文化を通じた地域の研究-
 「群馬の食文化の特徴を探る(4)-「子供洋食」と「ミックス ポテト入り焼きそば」-
 「群馬の食文化の特徴を探る(5)-桐生市・武正米店の「ポテト入り焼きそば」と「子供洋食」-

2024年1月 7日 (日)

徳島の食文化探訪 -徳島のお好み焼「豆天玉」(甘い金時豆と天ぷら入りのお好み焼き)-

徳島県のご当地グルメ

 徳島県を訪問しました。

(徳島駅)
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 その目的は、徳島市内でご当地グルメを味わうことと、鳴門市の「第九の里なると」(板東俘虜収容所跡地・ドイツ館・道の駅第九の里)を訪れることでした。

 徳島県観光グルメガイド「たべたび徳島」で紹介されている徳島県の主なご当地グルメは次のとおりです。

【徳島県東部】
鳴門鯛、鳴門わかめ、すだち、すだちブリ、徳島ラーメン、阿波前寿司、三郷梅酒、たらいうどん、鳴ちゅるうどん、しらす丼、竹ちくわ、フィッシュカツ、豆天玉、とくしまバーガー、阿波ういろ、酒ケーキ、恋成フィナンシェ、金長まんじゅう、鳴門っ娘、滝の焼餅

【徳島県西部】
祖谷(いや)そば、そば米雑炊、「でこまわし」(ごうしいも、豆腐、こんにゃくを串に刺して下焼きをし、味噌だれをつけてさらに焼いた料理)、お美姫(おみき)鍋、半田そうめん、地酒、ジビエ料理、妖怪ソフトかっぱーな、ぶどう饅頭、鳴門うず芋

【徳島県南部】
海賊料理、阿波尾鶏、ジビエ料理、南阿波丼、南阿波鍋、ハモ料理、阿波晩茶、「はんごろし」(もち米にうるち米を混ぜ、半分だけ潰して作るおはぎ)、南阿波スイーツ、氷柱羊羹、さばせ大福、亀のもなか

 どれも食べてみたいものばかりです。

 徳島県内には実に多くの料理・食文化があることがわかります。


徳島のお好み焼「豆天玉」

 徳島は関西圏と近く、昔から関西圏との文化的交流も盛んだったため、お好み焼を食べる食文化も発展しました。

 ソースの消費量も、徳島市は全国トップクラス(ほか広島市、岡山市、神戸市、大阪市など)を誇ります。

 そんなお好み焼文化圏の1つである徳島市には、ちょっと珍しいお好み焼があります。

 「豆玉」・「豆天玉」です。

 「豆玉」は玉子入りお好み焼に甘く煮た金時豆をトッピングしたもの、「豆天玉」はそれに小海老の天ぷらを加えたものを言います。

 今回は徳島のお好み焼「豆天玉」を御紹介します。


ニュー白馬の「まめ天玉」

 「お好み焼に甘い金時豆を入れるとどんな味になるのだろうか」

 その謎を解明すべく、徳島市一番町のお好み焼・鉄板焼店「ニュー白馬」に伺いました。

(ニュー白馬(店舗))
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 レンガ造りのビルにある店舗です。

 お店の入口に「まめ天玉」を紹介した懸垂幕がありました。

(懸垂幕(まめ天玉))
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 「徳島のソウルフード」と紹介されています。

 甘く煮た金時豆と小海老の天ぷらがのせられた写真を見るとワクワク感が止まらず、お店に入りました。

 鉄板が置かれたテーブル席に御案内いただきました。

 メニューを見ると、様々なお好み焼・鉄板焼が用意されていました。

 「サービス定食」(お好み焼、ご飯、味噌汁、一品(平日のランチタイム))のほか、お好み焼にプラスできる「おにぎりセット」(おにぎり2個・味噌汁・漬物)や「ご飯セット」(ご飯・味噌汁・漬物)も用意されています。

 豆天玉を食べたい私は、単品のお好み焼が紹介されたページを中心に見ましたが、金時豆入りの「まめ天玉」のほかに、トッピングにも「金時豆」があることに注目しました。

 「よし、これでいこう」

 意を決して、店主さんに注文しました。

 「まめ天玉に金時豆をトッピングしていただきたいのですが」

 店主さんは一瞬フッと笑みを浮かべ、「わかりました。できますよ」とおっしゃって厨房に入られました。

 甘い金時豆をダブルでトッピングしたお好み焼、名付けて「豆豆天玉」。

 あんこ好きの私にはたまりません。(この時点ではまだどんな味かわからないにもかかわらず(笑))

 私は甘く炊いた金時豆をパンに入れた「豆パン」をイメージしました。

(豆パン(アンデルセン))
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 甘い金時豆たっぷりの豆パンです。

 今回私が注文した「豆豆天玉」も中身がこんな感じだといいな(笑)

 しばらくして、豆天玉の生地と材料が運ばれてきました。

(豆天玉(生地と材料))
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 お好み焼の材料に小海老の天ぷらと甘い金時豆が盛られています。

 こちらのお店では、お好み焼をお店の人に焼いてもらうか、目の前の鉄板で自分で焼くかを選ぶことができるのですが、お好み焼文化圏・広島に住む私は「自分で焼く」選択をしました。

 小海老の天ぷらをずらすと、玉子やネギも登場しました。

(豆天玉(生地と材料・中身))
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 甘く炊いた金時豆だけをつまんでパクつきたい衝動に駆られます(笑)

 広島のお好み焼は生地を混ぜない「重ね焼き」なので、私としては生地を混ぜること自体に抵抗があったのですが、小海老の天ぷら以外の生地をスプーンで混ぜました。

 熱せられた鉄板に生地を薄く広げ、中心に小海老の天ぷらをのせて焼きました。

 その様子を御覧になっていた店主さんが、慌てて私の席に来られました。

 「これでは生地が薄過ぎる。生地を寄せてもっと盛った形にしないと…」

 広島では生地をクレープ状に薄く広げて焼くため、そのイメージで生地を広げたのですが、これは間違っていました。

(鉄板で混ぜた生地を焼く様子)
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 こんな感じに厚く盛って焼くのだそうです。

 それにしても、頂上に君臨する天ぷらが気になります。

 しばらくして私がひっくり返そうとすると、お店の奥から「まだまだ」の声が…(笑)

 ようやくOKが出て、大きなヘラでお好み焼をひっくり返しました。

(豆天玉ひっくり返し(初回))
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 表面がこんがりと美味しそうに焼けています。

 天ぷらも一番下になり、ジュウジュウ焼けるはずです。

 周りを見渡すと、地元のお客さん達はお店の方にお好み焼を焼いてもらい、できたお好み焼を自分のテーブル席の鉄板に運んでもらって、アツアツの状態で召し上がっていました。

 お昼時、地元の人々が普通にランチでお好み焼を召し上がっている様子を見て、徳島でお好み焼文化が浸透していることがわかりました。

 店主さんは注文を受けたお好み焼を焼きながら、私のお好み焼の焼き具合も気にしてくださり、2回目にひっくり返すタイミングも教えてくださいました。

 セルフなのに、お店の人に余計な手間をかけてしまっている…。

 ごめんなさい。広島に住む私は、生地を混ぜて焼くお好み焼を食べた経験は皆無に等しいのです。

(豆天玉ひっくり返し(2回目))
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 再度ひっくり返した様子です。

 ところどころに金時豆が見え、中心には焼けた天ぷらもあります。

 この天ぷらからにじみ出た油が生地にも伝わり、表面がカリッとした仕上がりになりました。

 仕上げにテーブルに置かれているソースを塗り、削り粉と青のりをかけました。

 「辛子マヨネーズもどうぞ」と冷蔵庫から出していただきました。

(辛子マヨネーズ)
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 これも新鮮でした。

 なぜなら広島にはお好み焼にマヨネーズをかける習慣はなく、好きな人はトッピングで注文するものだからです。(最近はお好み焼にマヨネーズをかける(付ける)お店も徐々に増えていますが。)

 こうなると、「お好み焼に金時豆を入れるのは変わっている」とは言えなくなります。

 徳島をはじめ全国の人から見れば、広島のお好み焼の方がずっと変わっていると思われるでしょうから。

 今回はもちろん「郷に入っては郷に従え」で徳島の調理・調味法で作りました。

 豆天玉、いや豆豆天玉の完成です。

(豆天玉)
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 見た目は普通のお好み焼ですが、天ぷらと金時豆(しかもダブル!)が入ったボリューム満点のお好み焼です。

(豆天玉(カット))
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 ヘラ(コテ)で小さく切りながらいただきました。

 豆パンのような、生地の中に金時豆がゴロゴロ入っているお好み焼をイメージしていたのですが、実際は熱で溶け、ほとんどが生地と一体化してしまい、原形を留めている金時豆はごくわずかでした。

 元々ソースが甘いこともあり、「甘い金時豆が入っている」という違和感は全くなく、ましてやお菓子を食べているという感覚もありませんでした。

 一般的なお好み焼と比べ、「生地がほのかに甘くなっている」、「金時豆のかたまりを時折感じる」程度でした。

 一方、小海老の天ぷらは適度に油が抜けて、表面はカリッと、中はしっとりと、揚げ焼きにしたような仕上がりになっていました。

 これにソースを合わせると、小海老の香ばしさに油とソースのコク・旨味が加わり、最強の組合せとなりました。

 お好み焼に甘い金時豆や天ぷらを加えると、それらがアクセントとなり、旨味やコクも増します。

 奇抜な味も想像していましたが、むしろ食べやすい味に変化しました。

 また徳島に来る機会があれば、ぜひ豆天玉を味わいたいと思います。

(新町橋から眺めた眉山)
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 眉(まゆ)のように見えることから名付けられた徳島市のシンボル「眉山(びざん)」。

 私には青のりをたっぷりかけた豆天玉に見えます(笑)


<関連サイト>
 「ニュー白馬」(徳島市一番町1-13)

<関連記事>
 「徳島県鳴門市・第九の里なると(板東俘虜収容所跡地・ドイツ館・道の駅第九の里)を訪ねて -第九の里ジェラート-

<参考文献>
 野瀬泰申「食は「県民性」では語れない」角川新書
 徳島県観光グルメガイド「たべたび徳島」徳島県観光政策課

2023年12月10日 (日)

神奈川の食文化探訪4 -横浜名所めぐり・横浜中華街・広東料理「楽園」-

横浜名所めぐり

 神奈川県横浜市にやってきました。

 横浜市の食の文化をテーマにした生涯学習グループ「ミズホ学級」の講演会・食事会に参加するためです。

 訪問に先立ち、ミズホ学級運営委員の方からお手紙をいただきました。

 そのお手紙には、滞在期間中に横浜を楽しんでもらおうという趣旨で、横浜市中心部の観光名所が紹介され、横浜市内や中華街の地図も同封されていました。

 その地図を広げてみると、私の宿泊先や講演会・食事会の会場(産業貿易センタービル・神奈川県民ホール)に赤丸のシールが貼られ、主要な観光名所には蛍光ペンでマーキングがされていました。

 とてもありがたく思い、御紹介いただいた観光スポット・お店を散策してみることとしました。

 スマホに頼ると道を覚えないので、いただいた地図しか使わないことを心に決めました。

 伊勢佐木町のホテルに荷物を置き、まずは関内から馬車道へ向かって歩いてみました。

(神奈川県立歴史博物館)
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 お手紙には「現在、県立博物館になっている建物は100年以上前に建てられ、戦後、修復を一部された旧(横浜)正金銀行です。ドイツ風の建物だそうです」と紹介されていました。

 さらに馬車道通りを海方面へ向かって歩いていると、港町横浜らしいレンガ造りのギャラリーを見つけました。

(万国橋ギャラリー)
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 「万国橋ギャラリー」です。

 訪問日は、大型客船を中心にした絵が展示されており、せっかくなのでお邪魔しました。

 「にっぽん丸」、「飛鳥Ⅱ」、「ぱしふぃっくびいなす」などの大型客船の絵が展示されていました。

 その後、海岸通りを歩き、お手紙に紹介されていた横浜三塔の1つ、横浜税関(クイーンの塔)を眺めました。

(横浜税関(クイーンの塔))
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 横浜三塔は、開港以来、船乗りのシンボルとなり、激しい爆撃にも残った建物なのだそうです。

(神奈川県庁舎(キングの塔))
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 その後、神奈川県庁舎(キングの塔)を見ながら、本町通りを西へ歩き、元町を目指しました。

(横浜・元町「フェニックスアーチ」)
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 元町ショッピングストリート入口で見た、夕暮れのフェニックスアーチが印象的でした。

 その後、元町からアメリカ山公園を目指しました。

 いただいたお手紙に、元町・中華街駅の中からエレベーター(エスカレーター)でアメリカ山公園に登れるとあったので、探してみると、本当にエスカレーターがありました。

 その後、エリスマン邸やベーリックホールを訪問しました。

 この先にお手紙をくださった方が通われた女学校があるとのことだったので、「こんなところで学生時代を過ごされたのか」と思いを馳せながら歩きました。

 代官坂を下りて元町に戻り、その先の中華街を目指しました。


横浜中華街と広東料理「楽園」訪問

 横浜中華街エリアに入った途端、一気に賑やかな光景が目に飛び込んできました。

 先程まで歩いた閑静な山手地区とのギャップを感じました。

 これから先は中華街ガイドマップを片手に、おすすめのお店を目指しました。

 横浜中華街は何度か来たことがあるのですが、中に入ると方向感覚がつかめず、自分がどこを歩いているのかわからなくなったので、まずは中華街のシンボル的建物「関帝廟(かんていびょう)」を目指しました。

(関帝廟)
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 その後、北へ向かって歩き、「善隣門(ぜんりんもん)」を目指しました。

(横浜中華街牌楼・善隣門)
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 横浜中華街の代表的な門(牌楼)の1つ「善隣門」です。

 これぞ中華街の光景。BGMはやはりこの曲です。

(熱烈的中華飯店「Cooking man」)

(You Tube:seikonacashio「熱烈的中華飯店 作業用BGM 2003年作品」)

 お手紙で御紹介いただいたお店、広東料理「楽園」は、この善隣門を入ってすぐの場所にありました。

(広東料理「楽園」店舗)
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 こぢんまりとしたアットホームな中華料理店です。


【焼売】

 このお店でぜひ味わってみたい料理がありました。

 焼売(シュウマイ)です。

 今から約5年前、最初に横浜のミズホ学級の皆様とお会いした時、帰りがけにお土産として中華街の焼売をいただいたのですが、その焼売の美味しさが忘れられず、どのお店の焼売だったのかずっと気になっていました。

 そのため、真っ先に焼売を注文しました。

(焼売(シュウマイ))
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 いただいてみると…「そうそう、これだ」と思いました。

 プリップリの海老と、よく練って強い粘りを持たせた豚肉が包まれた焼売でした。

 海老焼売かと思うほど海老がたくさん使われているのが嬉しいです。


【巻揚】

 続いて、お店の看板料理の1つ「巻揚(まきあげ)」をいただきました。

(巻揚)
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 これはちょっと珍しい料理です。

 メニュー表には「蝦類(海老料理)」のメニューとして掲載されています。

 具は、細切りのタケノコ、ネギ、海老、カニ、焼豚(チャーシュー)、椎茸などです。

 そして包まれている皮ですが、パリパリして弾力のある薄い皮で、これは小麦粉や米粉で作られた皮(春巻の皮)ではないことはわかりました。

 「では一体何の皮だろうか」としばらく考え、ふと1つの食材が思い浮かびました。

 豚の皮です。

 この弾力は豚の皮か腸ではないかと思いました。

 そこでお店の方に「この巻揚の皮は、豚の皮ですか?」と伺ったところ、「そのとおりです」と教えていただきました。

 具だくさんの揚げ春巻のような料理でした。


【牛腩飯(牛バラの肉ご飯)】

 このお店は牛バラ肉の煮込みも看板料理の1つとなっています。

 単品料理のほか、焼きそば、スープそば、ご飯と合わせた料理もあったので、私は「牛腩飯(ぎゅうなんはん・牛バラの肉ご飯)」を注文しました。

(牛腩飯(牛バラの肉ご飯))
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 白いご飯の上に、ホロホロになるまで柔らかく煮込まれた牛バラ肉のあんかけがたっぷりとかけられていました。

 サッと茹でた青菜(チンゲン菜)も添えられていました。

 大きな牛バラ肉をご飯と一緒に豪快にほおばると、この上ない幸せを感じました。


 横浜市中心部の地理に、ちょっぴり詳しくなりました。

 そして、思い出のお店も1軒できました。


<関連サイト>
 「横浜中華街」(横浜市中区山下町)
 「広東料理 楽園」(横浜市中区山下町154)

<関連記事>
 「魚柄仁之助先生の世界1 -講演会「食生活が急速に変化した昭和の時代~昭和初期の非常食が生んだ今日のグルメ料理~」に参加して-
 「魚柄仁之助先生の世界5 -ミズホ学級ファイナル講演会「毎日が命日」・食事会-

2023年11月 5日 (日)

ザ・キャピトルホテル東急「ORIGAMI」の受け継がれた味 -シーフードサラダ・排骨拉麺(パーコーメン)・ジャーマンアップルパンケーキ-

東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急

 東京都千代田区永田町にある「ザ・キャピトルホテル東急」を訪問しました。

 溜池山王駅・国会議事堂前駅に直結しており、アクセスも抜群です。

(東急キャピトルタワー(外観1))
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 「ザ・キャピトルホテル東急」が入居する東急キャピトルタワーです。

 すぐ近くに首相官邸、議員会館、国会議事堂、日枝神社などがあります。

(東急キャピトルタワー(外観2))
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 タワー型の高層ビルで、都会の洗練されたイメージのある建物です。

(ザ・キャピトルホテル東急入口)
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 東急キャピトルタワーはホテルのほかに、ホテル関連施設、オフィスフロア、賃貸住宅などで構成される複合施設です。

 初めて訪問した私は、どこがホテルの入口なのか迷ってしまいました。

(フロア案内)
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 今回目指したお店は、「ザ・キャピトルホテル東急」にあるオールデイダイニング「ORIGAMI(オリガミ)」です。

 折り紙で鶴を折る時のように、記憶を頼りに行ったり来たりを繰り返しながら、何とかお店にたどり着きました。


ORIGAMIのランチプリフィックス

 入口でレストランの方に予約している旨をお伝えすると、窓側の席を御案内いただきました。

 その時、私が予約時に電話でお伝えしたことの確認もされました。

 テーブルに着くと着席の誘導があり、椅子に置いた荷物にはサッと目隠しの布が覆われ、ほどなくして水とおしぼりが用意されました。

 折り目正しく、行き届いたサービスに感動しました。

 メニュー表が手渡されたので、ひととおり眺めてから、ランチプリフィックスを注文しました。

 ランチプリフィックスはオードブル・スープのメニューから1品、メインのメニューから1品を選び、食後にコーヒーか紅茶が付くランチセットです。


【シーフードサラダ】

 オードブルとして、シーフードサラダを注文しました。

(シーフードサラダ)
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 レタス、ベビーリーフ、玉ねぎ、紫大根、トレビス、トマト、オリーブ、カリフラワーといった野菜サラダに、油でさっと揚げた海老・ホタテ、イカ、アサリ、ムール貝などのシーフードが盛られ、ドレッシングがたっぷりとかけられていました。

 シーフードのメイン料理と言っても良いぐらいの質・量で、1つ1つのシーフードに食べ応えがあり、とても贅沢な気分になりました。


【排骨拉麺(パーコーメン)】

 メインはORIGAMIの名物料理の1つ「排骨拉麺(パーコーメン)」をいただきました。

 ザ・キャピトルホテル東急の前身、東京ヒルトンホテルから「受け継がれた味/MY DEAR OLD MENU」の1つです。

(排骨拉麺(パーコーメン))
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 汁麺の上に「パーコー(排骨)」と呼ばれる、豚ロース肉をタレに漬け二度揚げした豚肉の竜田揚げがのせられています。

 スープは、鶏ガラ・豚ガラからとった醤油ベースの特製スープです。

 箸の苦手な外国人への気遣いで、伸びにくい麺が使用されています。

 パーコーメンの具は別に用意されます。

(排骨拉麺(パーコーメン)の具)
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 具は小さなお茶碗一杯分の量がある刻み白ねぎと刻み青ねぎ、そしてラー油と七味唐辛子です。

 これらの具をパーコーメンにのせました。

 ここは思い切って、パーっとコーいう風に!

(排骨拉麺(パーコーメン)(具のせ))
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 見た目も豪華になったところで、いただきました。

 パーコーにかなりのボリュームがあり、これだけでもメインディッシュになります。

 とんかつと同程度か、それ以上に大きな豚ロース肉が使われているので、パーコーだけでもお腹一杯になります。

 麺は太めのしっかりコシのある麺で、醤油ベースの鶏・豚ガラスープとよくからみ、相性抜群でした。

 伸びにくい麺が使用されているのは、パーコーを食べるのに時間がかかるからという理由もあるような気がします。

 これ一品で食事になる、具も麺もボリュームたっぷりの汁麺でした。


ジャーマンアップルパンケーキ

 食後のコーヒーに加え、デザートとして単品で「ジャーマンアップルパンケーキ」を注文しました。

 ジャーマンアップルパンケーキは、当時このホテルの総料理長だったオーストリア出身のカール・ホーマンさんが、ドイツ出身の祖母が作ってくれた家庭料理をイメージして開発されたデザートです。

 このパンケーキも、東京ヒルトンホテルから「受け継がれた味」の1つです。

(ジャーマンアップルパンケーキとメープルシロップ・バター)
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 深皿のようなユニークな形をしたパンケーキです。

 パンケーキというよりは厚めのクレープという方がしっくりとくる生地に、スライスしたリンゴがたっぷりのせられ、オーブンで焼き上げられたお菓子です。

 端の部分は薄く、丸みを帯びていますが、これはフライパンの縁まで生地をまわし、オーブンで焼き上げておられるからです。

 熱々のパンケーキにバターをのせ、メープルシロップを贅沢にたっぷりかけてみました。

(ジャーマンアップルパンケーキ)
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 生地の平たい部分はもっちり、端の部分はカリカリとしており、その様子はピザにも似ています。

 薄切りのリンゴもオーブンで焼き上げることでシャクシャクした甘酸っぱいお菓子に変身していました。

 これにバターのコクとメープルシロップの甘さが加わると、幸せでうっとりとした気持ちになりました。

 バターとメープルシロップを目一杯かけ、生地をフニャフニャにして甘酸っぱいリンゴと一緒にいただくのが美味しかったです。

(ジャーマンアップルパンケーキと首相官邸)
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 ちなみに、このジャーマンアップルパンケーキも相当のボリュームがあります。

 そのアメリカンなサイズも東京ヒルトンから受け継がれていると言えるでしょう。


まとめ

 今回御紹介した「ORIGAMI(オリガミ)」は、政治家、財界人、芸能人、ビジネスマンの方々が利用されることが多いお店のようですが、伝統的なフランス料理のほかにも、カレーライス、ハンバーグ、ハンバーガー、スパゲッティナポリタン、オムライス、チキンバスケット、サンドウィッチなど日本人に親しみのある料理も提供されており、カジュアルな服装でお越しの方も見受けられました。

 そういう意味で、私はこのお店を「幅広い層の人々から愛されるハイレベルな食堂」と表現したいと思います。

 私のような背伸びをして訪問した客も受け入れてくれる懐の深さも感じました。

 折り紙のように、心ときめく様々な料理で楽しませてくれるお店です。

 味ももちろん、折り紙付きです!


<関連サイト>
 「ザ・キャピトルホテル東急」(東京都千代田区永田町2-10-3)

<参考文献>
 「dancyu(2023年4月号)永田町のORIGAMI 酒井順子」(プレジデント社)

2023年9月 3日 (日)

大阪・長居公園の「YANMAR MARCHÉ NAGAI(ヤンマーマルシェ長居)」と「OSSO MARKET&KITCHIEN(オッソマーケット&キッチン)」

大阪・長居公園

 大阪市東住吉区の長居公園(ながいこうえん)を訪問しました。

(長居公園・エントランス広場)
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 長居公園は大阪メトロ・御堂筋線の長居駅を下車してすぐの場所にあり、梅田やなんばからのアクセスも抜群です。

(長居公園マップ)
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 広大な敷地には、ヤンマースタジアム長居・ヤンマーフィールド長居(陸上競技場)、ヨドコウ桜スタジアム、長居障がい者スポーツセンター、プール、庭球場などのスポーツ施設のみならず、植物園や自然史博物館、飲食施設、ユースホステルまで揃っています。

 2022年春から夏にかけて一大リニューアルされ、注目を集めている公園です。

 興味深いのは、この公園が「食を楽しむ」公園でもあることです。

 レストランやカフェ、マルシェで食事や買い物ができたり、キッチンカーがやってきたり、食のイベントが開催されたりと、様々な「食」を楽しむこともできる公園なのです。

 長居公園のエントランス広場付近には、食のショップが集まっています。

(長居公園・ショップエリア)
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 3つのショップが並んでいます。

 写真右側から「confiteria S(コンフィテリア・エーセ)」、「桜珈琲 長居公園店」、「ヤンマーマルシェ長居」です。

 「confiteria S」はケーキや焼き菓子が揃った洋菓子店、「桜珈琲 長居公園店」は南大阪で人気のある喫茶店(特に14時までのモーニングがおすすめ)、そして「ヤンマーマルシェ長居」は農業機械などで有名な「ヤンマー」の直営レストランです。


ヤンマーマルシェ長居(YANMAR MARCHÉ NAGAI)

 「ヤンマーマルシェ長居」でランチをいただきました。

(ヤンマーマルシェ長居(店舗・遠景))
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 オープンテラス席もあります。

(ヤンマーマルシェ長居(店舗))
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 おしゃれな店舗で、ヤンマーのロゴマーク入りの看板も見えます。

 お店に入りました。

(セレッソ大阪・ユニフォーム等の展示)
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 店内には、セレッソ大阪(ヤンマーディーゼルサッカー部が前身)のユニフォームなどが展示されていました。

 ヤンマーのキャラクター、ヤン坊とマー坊も飾られています。

 「♪2人あわせてヤンマーだ、きみとぼくとでヤンマーだ(笑)」

 ヤンマーは農業との関わりが深い会社であることから、その強みやノウハウを生かしたメニューが揃えられています。

 レジで料理を注文し、テーブル席で待っていると、しばらくして料理が出来上がりました。

(特製ローストビーフとグリルなトマト&オニオン・特製グレイヴィーなニンニク醤油ソース)
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 お店の看板メニューの1つ「特製ローストビーフとグリルなトマト&オニオン・特製グレイヴィーなニンニク醤油ソース」です。

 14時まではドリンクバーが付いています。

 メインのローストビーフをご飯の上に盛り付け、新鮮なサラダもたっぷり添えられています。

 美味しいご飯や生産者の顔が見える新鮮な野菜も売りだからです。

(特製ローストビーフ・特製グレイヴィーなニンニク醤油ソースとライス)
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 ローストビーフには、肉汁をニンニク醤油で調味したグレイビーソースがたっぷりとかけられています。

 プレートに添えられたマヨネーズを付けていただくこともできます。

 ご飯には細かく刻んだ大葉が混ぜられており、そのさわやかな風味がローストビーフやグレイビーソースとよく合いました。

 ローストビーフがたっぷりで、お昼から贅沢な気分になりました。

 続いてサラダなどの野菜をいただきました。

 サラダは、フタ付きの筒状のガラス容器に詰められて提供されます。

(サラダ(フタ付き))
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 このフタをとり、ドレッシング(4種類の中から選べます)をかけていただきます。

(サラダ・すりおろし野菜ドレッシング・グリルなトマト&オニオン)
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 筒状の容器の中に葉物野菜を中心としたサラダがたっぷり詰められており、ドレッシング(写真右上)もたっぷり用意されているので、思いっきりサラダを食べたい人にもおすすめです。

 また「グリルなトマト&オニオン」は、厚切りのトマト、玉ねぎ、ニンニクをグリルした料理で、どれも甘みがあって美味しくいただけました。

 このトマトと玉ねぎは、同店のハンバーガーの具と同じものだと思いますが、これならハンバーガーも美味しいに違いありません。

 追加でデザートもいただきました。

(スフレなパンケーキ with 自家製はちみつレモン)
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 「スフレなパンケーキ with 自家製はちみつレモン」です。

 ランチタイムを終えた14時から販売されるスイーツです。

 私はこのパンケーキも食べたかったので、ランチタイムから長居して14時になった時点で注文しました。

 長居公園は長居しても許されるのです。知らんけど(笑)

(スフレなパンケーキ with 自家製はちみつレモン(中身))
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 このパンケーキの一番の売りは、生クリームにお米を加えて泡立てたシャンティクリーム(ホイップクリーム)が使われていることです。

 ふわっふわのスフレパンケーキに、甘酸っぱいレモンソース、お米のシャンティクリーム、自家製はちみつレモンを添えていただきました。


 大阪の「ヤンマーマルシェ長居」に続き、東京・八重洲にも「ヤンマーマルシェ東京」がオープンしておりますので、御興味を持たれた方はどうぞ。


オッソマーケット&キッチン(OSSO MARKET&KITCHIEN)

 続いて、同じ長居公園内にある食のお店「オッソマーケット&キッチン(OSSO MARKET&KITCHIEN)」を訪問しました。

(オッソマーケット&キッチン(店舗))
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 「おいしいをおすそわけ」、「おいしいが行き交う場所」がコンセプトのマーケット・カフェです。

 マーケットでは、大阪や関西圏の地場野菜のほか、九州の特産品・名産品なども販売されています。

 特に野菜は、大阪で100年以上栽培されている独自品種「なにわの伝統野菜」など、地元大阪ならではの新鮮なこだわり野菜がたくさん用意されています。

 私もいくつか購入しました。


【ゆず水なす】

 大阪府南部・泉州は「泉州水なす」の産地です。

(ゆず水なす)
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 こちらは、大阪府貝塚市の小池商店から販売されている「泉州水なす」の漬物です。

 水分が多くてやわらかく、漬物というよりは味付けした水なすそのものをいただいているように思いました。

 ゆずの皮も入っており、ゆずのさわやかな風味と水なすの相性が抜群でした。


【えごまの実入りバナナケーキ】

 店内には大阪府産の「えごま」を使った加工品・お菓子のコーナーもありました。

(えごまの実入りバナナケーキ(包装))
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 大阪府富田林市の「愛菜農園」で作られた「えごまの実」が入ったバナナケーキです。

 「えごまの実」は、見た目や大きさがポピーシードやマスタードシードに似た小さくて丸い実で、香ばしさとプチプチとした食感が特徴です。

(えごまの実入りバナナケーキ)
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 しっとりとしたバナナケーキにプチプチのえごまの実が良いアクセントになっていました。


【大阪府産天然うなぎ・八幡巻】

 冷蔵コーナーに大阪府産天然うなぎの八幡巻が販売されていました。

(大阪府産天然うなぎ・八幡巻の商品案内)
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 大阪・淀川で、江戸時代から続く伝統漁法で獲った天然うなぎが使われていると紹介されています。

 淀川で天然うなぎが獲れるのかと驚きました。

 とても珍しいので、購入しました。

(大阪府産天然うなぎ・八幡巻(包装))
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 大阪府堺市のあなご専門店「松井泉(まついいずみ)」で製造され、大阪市漁業協同組合から販売されている商品です。

 「八幡巻」は、ごぼうにうなぎをグルグルと巻き付け、醤油、砂糖、酒で甘辛く煮詰めた料理です。

 棒状の八幡巻を切って皿に盛り付けました。

(大阪府産天然うなぎ・八幡巻)
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 天然うなぎですので、身は薄いのですが、その分しっかりとした弾力がありました。

 養殖うなぎほど脂はのっていませんが、うなぎ本来の旨味が味わえました。


【OSSO特製・麻婆茄子と野菜&自家製野菜味噌ご飯】

 総菜・弁当のコーナーに、OSSOのオリジナル弁当が販売されていました。

 「OSSO特製・麻婆茄子と野菜&自家製野菜味噌ご飯」です。

(OSSO特製・麻婆茄子と野菜&自家製野菜味噌ご飯)
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 ご飯とおかずがそれぞれパッケージされ、お重のように2段重ねにして販売されていました。

(麻婆茄子と野菜・ポテトサラダ)
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 こちらはおかずの皿で、写真手前がポテトサラダ・サニーレタス・トマト(乙女の涙)、奥が「麻婆ナスと野菜」です。

 「麻婆ナスと野菜」は、細かく刻んだなす・人参・玉ねぎ、合い挽きミンチ、コールラビ、キャベツ、しめじをコチュジャンと鶏がらスープで炒め、ピリ辛のマーボー風に仕上げた料理です。

 野菜たっぷりの挽き肉料理で、コチュジャンのピリ辛な味付けも手伝って、ご飯がすすみました。

(自家製野菜味噌ご飯)
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 こちらはご飯に自家製野菜味噌が盛られた「自家製野菜味噌ご飯」です。

 「自家製野菜味噌」は、細かく刻んだズッキーニ・ナス・みょうがをゴマ油で香ばしく炒め、味噌・砂糖で味付けした一品です。

 甘辛の味噌とみょうがの香りが食欲をそそり、この野菜味噌とご飯だけで十分だと思いました(笑)

 たっぷりの野菜とマーボーの絶妙な組み合わせ。

 「♪ぼくは野菜のヤン坊 ぼくは中華のマーボー」と口ずさみながら美味しくいただきました。

 大阪の新鮮な野菜、レアな食材が購入できる「オッソマーケット&キッチン長居」。

 「ヤンマーマルシェ長居」と同様、食や農業に興味をお持ちの方におすすめのお店です。


 大阪の長居公園は、スポーツや学術だけでなく、大阪の様々な食も楽しめる魅力的な公園です。


<関連サイト>
 「長居公園」(大阪市東住吉区長居公園1-1)
 「ヤンマーマルシェ長居(YANMAR MARCHÉ NAGAI)」(大阪市東住吉区長居公園1-1)
 「セレッソ大阪
 「オッソマーケット&キッチン(OSSO MARKET&KITCHIEN)」(大阪市東住吉区長居公園1-1)
 「小池商店」(大阪府貝塚市清児518-6)
 「愛菜農園」(大阪府富田林市富田林町10-21)
 「松井泉」(大阪府堺市堺区楠町3-1-26)
 「大阪市漁業協同組合」(大阪市此花区常吉2-10-12)
 「大阪産(おおさかもん)」(大阪府環境農林水産部流通対策室ブランド戦略推進グループ)

<参考文献>
 大阪市高速電気軌道株式会社「Osaka Metro さんぽ。(2022 AUTUMN)」

2023年8月20日 (日)

北海道の食文化探訪5 -「ココトマカフェ」のコーヒーとレモンケーキ、とまチョップサブレ、とまチョップ旨味ほっき貝ひも、新千歳空港の「えびそば」-

苫小牧駅・とまチョップ・苫小牧西港フェリーターミナル

 札幌駅から北海道苫小牧市を目指しました。

 札幌駅ホームで「ロイズタウン駅開業1周年記念特別列車」を見かけました。

(ロイズタウン駅開業1周年記念特別列車(はまなす編成)と普通列車(札幌駅ホーム))
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 写真右側のピンク色の列車が、札幌駅とロイズタウン駅を往復する特別列車(はまなす編成)です。

 ロイズタウン駅は、北海道のチョコレートメーカー「ロイズ」の生産拠点が置かれていることにちなんで設置された駅です。

 この日は工場見学・体験施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」の見学など、様々なイベントが用意されていたようです。

 やがて向かいのホームに、私が乗車する特急北斗・函館行きが入線しました。

(特急北斗と快速エアポート(札幌駅ホーム))
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 この特急北斗(写真左側の列車)に乗車し、苫小牧駅へ向かいました。

(苫小牧駅)
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 札幌駅から約50分で苫小牧駅に到着しました。

 苫小牧市は日本を代表する港湾都市であることから、いつか訪問したいと思っていました。

(苫小牧駅と特急列車)
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 苫小牧駅の周辺を散策してみました。

(苫小牧駅と製紙工場の煙突)
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 苫小牧は製紙業が盛んで、苫小牧駅のすぐ近くにも王子製紙の工場があります。

 バスで苫小牧港フェリーターミナルへ行き、フェリーを見学したいと思い、苫小牧駅に隣接する「ふれんどビル」の1階にある「苫小牧観光案内所」に伺いました。

(とまチョップ(苫小牧観光案内所))
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 苫小牧市公式キャラクター「とまチョップ」です。

 3月の卒業シーズンに訪れたことから、とまチョップも学生服で卒業証書を手に持っています。

 学生帽がホッキ貝(苫小牧は日本でトップクラスの水揚げ量を誇ります)のデザインとなっています。

 観光案内所の職員の方にフェリーターミナル行きのバスについて尋ねると、苫小牧駅と苫小牧西港フェリーターミナルを結ぶ「道南バス・フェリー線」が1日3往復半運行されており、そのうちの1便がもうすぐ苫小牧駅から出発するとのお話でした。

 簡単に歩いて行って帰れる距離ではないため、御案内いただいたバスに乗ってフェリーターミナルへ向かうこととしました。

 バスは苫小牧駅を11時10分に出発し、苫小牧西港フェリーターミナルには11時27分に到着しました。

 このバスは折り返し苫小牧駅へ向かうのですが、停車時間はわずか3分しかありません。

 「よーいドン!」

 駆け足でフェリーターミナル施設に入場しました。

(苫小牧西港フェリーターミナル待合ロビーから眺めたフェリー)
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 ロビーからフェリーを約30秒眺め、フェリーターミナルショップで北海道ご当地耳かきがないか約1分半探し回り(結局ありませんでしたが…)、駆け足で玄関のバス停に戻りました。

(苫小牧西港フェリーターミナルと道南バス)
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 「出発するなよー」と祈る気持ちで撮影した1枚です(笑)

 こうして再び同じバスに乗り、苫小牧駅へ戻りました。

 バスの車窓からもカーフェリーなどの大型船舶が係留されている様子を見ることができ、苫小牧港の雰囲気は何となくわかりました。


「ココトマカフェ」のコーヒー・レモンケーキと苫小牧のお土産

 再び「ふれんどビル」に戻った私は、カフェで少し休憩することにしました。

 施設内のカフェ「ココトマカフェ」に立ち寄ってみると、レモンケーキが山積みで販売されていました。

 このレモンケーキに吸い寄せられるようにカフェに入店しました。

 コワーキングスペースが併設されており、子供たちが遊んだり、大人たちが会話を楽しんだりして、のびのびと過ごしておられました。

 しばらくして、コーヒーとレモンケーキを御用意いただきました。

(ココトマカフェのコーヒーとニシムラファミリーのレモンケーキ)
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 北海道のカフェでコーヒーとレモンケーキを味わえるとは、嬉しい偶然です。

(ニシムラファミリーのレモンケーキ)
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 「ニシムラファミリー(合同会社どさんこエナジー)」のレモンケーキです。

 北海道産の小麦粉、鶏卵、砂糖、バター、食用こめ油が使われており、包装には「道産原料使用登録食品」のシールが貼られています。

(ニシムラファミリーのレモンケーキ(中身))
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 いただいてみると…きめ細かいケーキ生地の中に大きなオレンジピール漬けがザクザク入っていました。

 表面にはレモンチョコレートが厚めにコーティングされていました。

 今回の北海道旅行では、札幌グランドホテル「ザ・ベーカリー&ペイストリー」のレモンケーキと、この「ニシムラファミリー(合同会社どさんこエナジー)」のレモンケーキをいただきましたが、どちらも「当たり」で、取り寄せてでも食べたいレモンケーキでした。

 コーヒーはブラックで、レモンケーキと一緒にその深いコクとほろ苦さを味わいました。

 「苫小牧観光案内所」で苫小牧のお土産を購入しました。

 カフェのテーブルをコワーキングスペースとさせていただき、お土産を並べてみました。

(とまチョップサブレ、とまチョップボールペン、とまチョップ旨味ほっき貝ひも)
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 とまチョップがデザインされた「とまチョップサブレ」、その箱の上にあるのが「とまチョップ」ボールペン、写真右側にあるのが「とまチョップ旨味ほっき貝ひも」です。

 「とまチョップサブレ」は、北海道銘菓「よいとまけ」で有名な「三星(みつぼし)」の商品です。

 「とまチョップ旨味ほっき貝ひも」は、地元の大丸水産が、お刺身ほっきのヒモをピリ辛の珍味に仕上げた商品です。

 苫小牧駅に隣接する「ふれんどビル」で、カフェを楽しんだり、お土産を買ったりと、有意義なひとときを過ごすことができました。


新千歳空港の大空ミュージアムとスタンプラリー

 北海道旅行の締めくくりは、新千歳空港で楽しみました。

 新千歳空港は北海道の玄関口として利用者も多いことから、数多くのグルメスポットやエンターテイメントスポットがあります。

(新千歳空港・飛行機とマーシャラー)
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 待合ロビーでマーシャラーが飛行機を誘導されている様子です。

(飛行機(新千歳空港)と北海道の模型)
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 航空体験施設「大空ミュージアム」へも行ってみました。

(大空ミュージアム・お仕事体験ソーン・飛行機用コンテナ展示)
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 飛行機用コンテナが展示されていました。

 上底が広く下底が狭い、独特な形をしたコンテナですが、これは円筒形をした飛行機の機体の下部にすき間なく積み込むための形(扇形、四分円)なのだそうです。

(大空ミュージアム・お仕事体験ソーン・キャビンアテンダント体験コーナー)
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 キャビンアテンダント体験コーナーでは、キャビンアテンダントの座席に座り、インターフォンを使って機内アナウンスの体験をすることができます。

 こうした業務に憧れを持ち、本当にやってみたいと思っている私は、周りに子供がいないことを確認した上で(笑)、インターフォン片手に機内アナウンス体験を楽しみました。

 空港内の施設を巡るスタンプラリーも開催されていたので、これも子供だけが対象でないことを確認した上で(笑)参加しました。

 新千歳空港の施設をひととおり見て回ることができるポイント設定になっていました。

 6か所のポイントでスタンプを押し、台紙をゴールのショップへ持参すると、新千歳空港のオリジナルグッズの1つがプレゼントしていただける企画です。

 全てクリアした私は新千歳空港のクリアファイルをいただきました。

(新千歳空港スタンプラリー台紙とクリアファイル)
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 新千歳空港の良い思い出となりました。


「えびそば一幻」のえびそば

 新千歳空港で夕食をいただきました。

 新千歳空港ターミナルビル3階の「北海道ラーメン道場」にある「えびそば一幻」に伺いました。

 甘エビの旨味と風味を凝縮させたスープでいただくラーメン「えびそば」で有名なお店です。

 メニューには、塩スープがベースの「えびしお」、味噌スープがベースの「えびみそ」、そして醤油スープがベースの「えびしょうゆ」の3種類が用意されていました。

 お店の方に「塩か味噌かどちらかにしようと思いますが、どちらが人気ですか?」と尋ねると、「どちらも同じ、半々ぐらいですね」と教えていただいたので、「えびしお」を注文しました。

 あわせて「えびおにぎり」も注文しました。

(えびそば(えびしお))
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 こちらが「えびそば(えびしお)」です。

 えびスープ、えび風味の天かす、えび粉と、まさに海老づくしのラーメンです。

 太麺に濃厚な海老のスープが絡み、海老の美味しさがダイレクトに伝わるラーメンでした。

(えびおにぎり)
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 こちらはサイドメニューの「えびおにぎり」です。

 海老の旨味と風味がきいたおにぎりで、焼き海苔に包んでいただきました。

 このおにぎりを、えびそばの残りのスープに入れると雑炊風に楽しめるとのことなので、こちらも試してみました。

(えびそばスープにえびおにぎりを加えた様子)
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 確かに、えびそばスープとえびおにぎりの相乗効果で、とても濃厚な海老の旨味と風味が楽しめる雑炊になりました。

 お腹を満たし、幸せな気分に浸りながら出発ロビーへ向かいました。


まとめ

 広島から飛行機で北海道へ行き、道内では主に「ANAきた北海道フリーパス」を活用して千歳市、北広島市、札幌市、小樽市、稚内市、白老町、苫小牧市を訪問しました。

 北海道はとても広いので、限られた時間内に、しかも公共交通機関のみでこれだけの場所を訪問しようとすると、スケジュール作りにとても苦労しました。

 予想外の出来事で、現地でスケジュールを再調整することも多々ありましたが、その分、思わぬ発見や新たなチャンスにも恵まれました。

 食の宝庫「北海道」。

 またいつか訪問できればと思いつつ、新千歳空港から飛行機で広島空港へ戻りました。


<関連サイト>
 「苫小牧西港フェリーターミナル」(北海道苫小牧市入船町一丁目2-34)
 「COCOTOMA(ココトマ)」(北海道苫小牧市表町五丁目11-5)
 「ニシムラファミリー」(北海道千歳市新富2丁目4-1ほか)
 「三星(みつぼし)」(北海道苫小牧市字糸井141)
 「大丸水産」(北海道苫小牧市新開町4-8-15)
 「えびそば一幻」(「新千歳空港店」新千歳空港国内線ターミナルビル3F ほか)

<関連記事>
 「北海道の食文化探訪1 -北広島市と広島のつながり・「くるるの杜」の農村レストラン・農畜産物直売所-
 「北海道の食文化探訪2 -小樽「美園」のアイスクリーム・札幌「日曜日のクッキー。」・札幌「ノースマン」-
 「北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」-
 「北海道の食文化探訪4 -宗谷黒牛の照り焼きステーキ てっぺん丼・稚内駅弁「四大かに弁当」-

2023年8月13日 (日)

アイヌの食文化研究2 -トノト・チタタプ・オハウ・チポロシト・鮭(ルイベ)・ヒグマ・合鴨・エゾシカ・プクサ・シケレペ・エント-

札幌・すすきの

 札幌市の繁華街・すすきのを訪問しました。

(すすきの)
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 ニッカウヰスキーのネオン看板などがある「すすきの交差点」です。

 大阪・道頓堀(戎橋)のネオン看板と同様に、記念撮影する観光客の方がたくさんおられました。

 今回はすすきのにある北海道郷土料理・アイヌ料理店「海空のハル」でいただいたアイヌ料理を御紹介します。


アイヌ料理

 お店に入り、予約している旨をお伝えして、席を御案内いただきました。

 席には毛筆で私の名前とともに「イランカラプテ(こんにちは)」と書かれたメッセージカードが用意されており、その温かいおもてなしに感動しました。

 代表的なアイヌ料理が揃った「アイヌ創作料理セット」をいただきました。

(アイヌ創作料理セット)
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 木製の皿や器、笹の葉などにアイヌ料理が美しく盛り付けられています。


【トノト】

 まずは食前酒として「トノト」をいただきました。

(トノト)
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 「トノト」はお酒のことですが、「殿様の乳」に由来する言葉だそうです。

 「ピヤパ(ひえ)」と「カムタチ(麹)」を混ぜて作られたお酒です。

 ドロッとした口あたりで、ほのかに甘みも感じる、甘酒に似た飲みやすいお酒でした。


【チタタプ】

 続いては「チタタプ」です。

(チタタプ)
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 こちらは鮭のチタタプです。

 「チタタプ」は、鮭などを細かく刻んだ「たたき」のことです。

 アイヌの人々は、ナタや包丁で「チタタプ、チタタプ」と言いながら鮭などを細かくたたいて作られるそうです。

 鮭のチタタプは主にアラ(頭・エラ・中骨・ヒレ・白子・内臓など)を細かくたたいて作る料理ですが、今回御用意いただいたチタタプは食べやすさに配慮し、主に鮭の身を細かくたたいたものを御提供いただきました。

 ねっとりとした食感で、鮭の濃厚な旨味を楽しむことができました。

 ちなみに鮭の目玉はチタタプには入れず、子供の大切なおやつ(※)にされたようです。
 ※目玉を生のままくり抜き、あめ玉のようにしゃぶりながら食べられたようです。


【オハウ】

 「オハウ」は「汁物」のことです。

(オハウ)
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 このオハウは、野菜(ゴボウ、冬瓜、人参、フキ、インゲン、ネギなど)と焼き鮭が入っていました。

(オハウ(中身))
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 昆布と焼き鮭でだしをとり、塩で味を調えたシンプルな味付けの汁です。

 骨ごと焼いた鮭から香ばしさがにじみ出て、滋味深い味わいの汁でした。


【チポロシト】

 「チポロシト」です。

(チポロシト)
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 じゃがいもにデンプンを加え、油脂で揚げた「いももち」(エモシト)にイクラをのせた料理です。

 「チポロ」は「イクラ」、「シト」は「お餅、団子」という意味です。

 イクラをすり鉢ですりつぶしたものを「いももち」と一緒に食べるのが伝統的な食べ方だと教えていただきました。

 「いくらなんでも、イクラをすりつぶすなんてもったいない…」と思いましたが、すりつぶすとねっとりとして美味しさが増すのだそうです。

 モチモチしたじゃがいものお餅に、ほんのり塩気の効いたイクラがとてもよく合っていました。


【鮭の塩焼き】

 「鮭の塩焼き」です。

(鮭の塩焼き)
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 鮭はアイヌ語で「カムイチェプ(神の魚)」と呼ばれることからもわかるように、アイヌ料理には欠かせない食材の1つです。

 ほんのりと塩味が効いた、厚切りの鮭の塩焼きでした。


【北海道ジビエ(ヒグマ・合鴨・エゾシカ)】

 北海道ジビエの低温調理ロースト3種盛り(ヒグマ・合鴨・エゾシカ)です。

(北海道ジビエ(ヒグマ・合鴨・エゾシカ))
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 写真左から、ヒグマ、合鴨、エゾシカです。

 ヒグマは、肉に適度な弾力があり、赤身の美味しさを堪能できました。
 新鮮だからか、獣臭さが全くないのが不思議でした。

 合鴨は赤身がやわらかくクリーミーで、脂身は口の中で溶けてその甘みとコクを楽しめました。

 エゾシカは、やわらかくきめ細かい赤身が印象的で、ヒグマと同様に臭みは全く感じられませんでした。

 3種のジビエは、いずれも新鮮で肉がやわらかく、そのレベルの高さに驚きました。

 お店の看板メニューの1つに違いないと思いました。

 ヒグマや鮭を堪能したところで、ふと目の前の置物に目が留まりました。

(熊と鮭の置物)
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 熊が鮭を食べ、その両方を私が嬉しそうに食べている…。

 カムイ(神)は私をどう御覧になっているでしょうか(笑)

 「ヒンナヒンナ(感謝、感謝)」


【鮭のルイベ】

 続いて、単品料理をいくつかいただきました。

(鮭のルイベ)
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 鮭の身を凍らせ、厚く切った刺身です。

 昆布エキスを抽出した「海水醤油」という透明な調味料でいただきました。

 半解凍状態でひんやり冷たく、シャリッ、もちっとした食感を楽しめました。


【プクサ(行者ニンニク)の醤油漬け】

 アイヌ料理の代表的な食材の1つに「プクサ(行者ニンニク)」があります。

(プクサ(行者ニンニク))
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 (藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社 p80の一部を引用)

 「キト」、「キトビロ」とも呼ばれる山菜で、ニンニクのような強い香りを持っています。

 私は石川県能登地方でいただいたことがあります。

 お店のメニューに、このプクサ(行者ニンニク)の料理があったので注文しました。

(プクサ(行者ニンニク)の醤油漬け)
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 「プクサ(行者ニンニク)の醤油漬け」です。

 シャクシャクした食感で甘味があり、「わけぎ」に似ていると思いました。


【シケレペ茶】

 シケレペを使ったお茶が御用意されていたので注文しました。

(シケレペ茶(茶器))
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 「シケレペ」はミカン科の樹木で、和名は「きはだ」です。

 茶器のフタを開けて中の様子をのぞいてみましょう。

(シケレペ茶(中身))
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 湯気とお湯でよくわかりません…(笑)

 しばらく抽出させて、カップに注ぎました。

(シケレペ茶)
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 シケレペ茶は、しょうが茶のような刺激のあるお茶でした。

 シケレペの実を取り出してみました。

(シケレペの実)
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 見た目(色・大きさ・形)は黒い粒コショウのようです。

 このシケレペの実について、お店の方から教えていただいたことは、
①たくさん食べるとお腹の調子が悪くなる可能性があるので、食べるなら少量に留めること
②実に「当たりはずれ」があり、ピリピリと辛味を感じる実も混じっていること
でした。

 シケレペの実を食べてみると、甘くて柑橘の風味を感じましたが、たまにピリピリと山椒の実のような辛い実がありました。

 その辛い実に当たると舌や口の中がしびれ、その状態がしばらく続くことになります。

(ラタシケプとエモシト)
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 これは国立アイヌ民族博物館に展示されている「ラタシケプ」と「エモシト」のサンプルですが、このラタシケプ(カボチャの和え物)にポツポツと見える黒い点がシケレペです。

 シケレペはアイヌ料理に欠かせない食材とされていますが、人によって好き嫌いが分かれるため、最近ではシケレペを使わないケースもあるそうです。


【エントプリン・エント茶】

 「エント(なぎなたこうじゅ)」はシソ科の植物で、花が咲いている時に採取し、乾燥保存させ、主にお茶として利用されます。

(エント(なぎなたこうじゅ))
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 (藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社 p98の一部を引用)

 この「エント」から作られた「エントプリン」と「エント茶」のセットをいただきました。

(エントプリンとエント茶)
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 エント茶は上品な香りがするハーブティーでした。

 また、エントプリンには「ほうじ茶プリン」のような香ばしさも感じられました。


まとめ

 今回のお店や北海道白老町の「ウポポイ」でたくさんのアイヌ料理を味わい、アイヌの食文化を学ぶことができました。

 そこでわかったことは、アイヌの人々は自然の恵み(山菜・果実・魚・肉(ジビエ)・穀物など)をそのまま受け入れ、様々な工夫をして無駄なく食べておられることです。

 その根底には、自然の恵みをもたらすカムイ(神)への尊敬や感謝の気持ちがあるでしょう。

 アイヌ料理を通じて、北海道の自然の恵みを味わうことができました。


<関連サイト>
 「海空のハル」(札幌市中央区南4条西5丁目8 F-45ビル地下1F)
 「ウポポイ(民族共生象徴空間)」(北海道白老郡白老町若草町二丁目3)

<関連記事>
 「アイヌの食文化研究1 -北海道白老町「ウポポイ」のクンネチュプ・パピリカパイ・ペネイモぜんざい-

<参考文献>
 藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社
 萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会

2023年8月 6日 (日)

北海道の食文化探訪4 -宗谷黒牛の照り焼きステーキ てっぺん丼・稚内駅弁「四大かに弁当」-

 今回は日本最北の地・北海道稚内の魅力を御紹介します。

特急宗谷で稚内へ

 朝、札幌駅から特急「宗谷」に乗り、稚内駅を目指しました。

(札幌駅・9番線)
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 札幌駅と稚内駅を結ぶ特急宗谷は、1日1往復運行されています。

(特急宗谷・運転室)
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 特急宗谷の運転室です。

 ヘッドマークには、北海道北部の地図がデザインされています。

(特急宗谷・261系ロゴマーク(4号車ドア付近))
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 こちらは特急宗谷・261系のロゴマークです。

 私は4号車(自由席車両)に乗車しました。

 やがて発車時刻の7時30分を迎えた特急宗谷は、ゆっくりと札幌駅を出発しました。

 片道(営業キロ)396.2km、所要時間5時間12分の列車旅の始まりです。

 今回私が利用したきっぷは「ANAきた北海道フリーパス」です。

(ANAきた北海道フリーパス)
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 ANAとJR北海道の共同企画きっぷで、新千歳空港駅のみどりの窓口でANA搭乗券を提示することで購入できます。

 広島空港-新千歳空港間はANA直行便で、新千歳空港から先の北北海道エリアは「ANAきた北海道フリーパス」を利用して鉄道で北海道旅行を楽しみました。

 自由席には大勢の人が乗車されていましたが、旭川駅で下車される人が多く、旭川駅から先は余裕をもって座ることができました。

 旭川から先は、北海道の大自然(山林と河川)の中を北上しました。

 途中の音威子府(おといねっぷ)駅には、木で作られた蒸気機関車が展示されていました。

(音威子府駅ホーム)
Photo_20230806114402

 山林を走るため、特急宗谷は途中何度も野生の鹿に遭遇して、急ブレーキをかけていました。

 そしてその都度、遅れが発生してしまいます(笑)

 その後も特急宗谷は美しい天塩川沿いに北上を続けました。

 車窓から景色を眺める、本を読む、スマホを見る、うたた寝をするを繰り返すうち、特急宗谷は稚内駅に到着しました。

(稚内駅に到着した特急宗谷)
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 何度も野生の鹿が出没した影響で約20分の遅れが生じ、約5時間30分かかりましたが、これも旅の良い思い出です。


日本最北端の地・宗谷岬

 稚内駅からは宗谷バス・天北宗谷岬線に乗り、日本最北端の地・宗谷岬を目指しました。

(宗谷バス・天北宗谷岬線)
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 稚内駅から宗谷岬までは約30km、バスで約50分と意外に距離があります。

 乗客の多くは宗谷岬を目指す観光客でした。

 そして日本最北端の地・宗谷岬に到着しました。

(日本最北端の地の碑)
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 日本最北端の地の碑です。

(間宮林蔵の立像)
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 近くに江戸時代に樺太に渡った探検家・間宮林蔵の立像もありました。

 なぜ正面を向いてないのでしょうか…。

(間宮林蔵の立像と日本最北端の地の碑)
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 なるほど、北を向いているのですね。

(宗谷岬沖)
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 宗谷岬というと、その先は絶壁で荒波の海を想像していたのですが、実際は遠浅の穏やかな海が広がっていました。

(「宗谷岬」音楽碑)
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 「宗谷岬」の歌もあります。
 この歌も、春を迎えた穏やかな宗谷岬の様子が歌われています。

(日本最北端の土産店「柏屋」)
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 近くに日本最北端のおみやげ店がありました。

 背後の小高い丘に登ってみました。

(大岬旧海軍望楼)
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 写真の「大岬旧海軍望楼」は、1902(明治35)年に建設されたロシアとの国境の監視所の遺構です。

(宗谷岬灯台)
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 こちらは宗谷岬灯台です。
 雪の中でも見えやすいように、赤と白のツートンカラーになっています。


宗谷黒牛の照り焼きステーキ てっぺん丼

 再び宗谷バスに乗り、稚内の市街地へ戻りました。

 バス停・港1丁目で下車し、稚内副港市場へ行きました。

(稚内副港市場)
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 この施設に併設されている「稚内市樺太記念館」で樺太の歴史を学びました。

 その後、稚内駅へ向かって海沿いを歩きました。

(稚内港)
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 岸壁に係留する船を見ながら歩いていると、飲食店を見つけました。

(うろこ亭)
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 「海鮮炉端 うろこ亭」(うろこ市)です。

 稚内の食材を使った料理を提供されているお店だったので、このお店で食事することとしました。

 稚内は、漁獲量日本一を誇るホッケやミズダコをはじめ、海藻の「銀杏草」、もずく、カニ、ホタテ、ウニ、宗谷黒牛、勇知いも、稚内牛乳などがそろう食の宝庫です。

 料理も、タコしゃぶ、宗谷黒牛のステーキやハンバーグ、炒麺(チャーメン)、ラーメンなど魅力ある料理がいっぱいです。

 「うろこ亭」にも、稚内の食材が使われたたくさんの料理が用意されていましたが、私はその中から「宗谷黒牛」のステーキ丼をチョイスしました。

 「うろこ亭」は海鮮料理店ですが、地元の宗谷黒牛も味わうことができます。

(宗谷黒牛の照り焼きステーキ てっぺん丼(セット))
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 こちらが「宗谷黒牛の照り焼きステーキ てっぺん丼」です。

 海の幸がたっぷり入ったみそ汁と小鉢、漬物がセットになっています。

(宗谷黒牛の照り焼きステーキ てっぺん丼)
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 宗谷黒牛のステーキ1枚がどーんとのせられています。

 やわらかい肉で、適度な霜降りもあり、とてもジューシーでした。

 お店の方に宗谷黒牛のお話を伺いました。

 宗谷黒牛は宗谷の海に近い、海底が隆起してできた「宗谷丘陵(北海道遺産)」にある牧場で育てられているそうです。

 牧場の草を食べ、潮風にあたりながら、すくすくと育った牛なのだとか。

 「そうや、だから旨いんや!」と納得しました。

 北海道には様々な北海道和牛が飼育されており、「にくのくに北海道」として全国に発信されています。

(北海道和牛マップ)
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 (ホクレン農業協同組合連合会「GREEN」No.315から一部引用)

(にくのくに北海道)
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 (ホクレン農業協同組合連合会「GREEN」No.315から一部引用)

 上から読んでも下から読んでも「にくのくに」。

 お肉は必ず両面を焼くからという意味も込められているそうです(笑)

 お店を後にし、少し歩いた場所から稚内港北防波堤ドームを眺めました。

(稚内港北防波堤ドーム)
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 映画のロケ地やCM撮影地に選ばれるほど美しい建築物で、北海道遺産にも指定されています。


稚内駅・四大かに弁当

 夕方、稚内駅に戻ってきました。

(稚内駅)
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 再び特急宗谷に乗り、日帰りで札幌に戻ります。

(稚内駅発車時刻案内板(特急宗谷))
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 特急宗谷が稚内駅ホームに入線してきました。

(稚内駅・最北端の線路)
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 ここから日本の鉄道の線路は南へ延びています。

 自由席に乗車し、再び5時間超えの旅が始まりました。

 札幌駅22時56分着なので、車内で夕食をいただきました。

 夕食は、稚内駅に隣接する地域交流・観光施設「キタカラ」のショップ&グルメコーナーで販売されていた駅弁「四大かに弁当」です。

(四大かに弁当(包装))
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 北海道の4種のカニを食べ比べることができる豪華な駅弁です。

(四大かに弁当)
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 それぞれのカニをいただきました。

(たらばがに)
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 「たらばがに」は、白くてしっかり太めの身が特徴です。

 シャキシャキした食感で、食べ応えがありました。

 ずわいがにとよく似た味だと思いました。

(花咲がに)
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 「花咲がに」は、濃い褐色の身で、カニの風味がとても濃厚でした。

 4種のカニの中でもっとも深いコクを感じました。

(毛がに)
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 「毛がに」は、黄色味を帯びた糸のように細い身が特徴です。

 細かい身ですが、コクがあり、しっかりと存在感のある味でした。

(ずわいがに)
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 「ずわいがに」は、上品な白い色とまとまった身が特徴です。

 カニの風味がとても良いのが印象的でした。

 北海道ならではの、カニづくしの駅弁をいただくことができました。


 やがて特急宗谷は旭川駅に到着し、この駅で大勢のお客さんが乗車されました。

 残り約137km。特急宗谷は終点・札幌駅へ向け走りました。

 そして23時近くに無事、札幌駅に到着しました。

(札幌駅に到着した特急宗谷)
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 往復で約800km、11時間近く特急宗谷に乗車しました。

 稚内の滞在時間は約5時間30分でしたが、その倍の時間をかけて列車で移動したこととなります。

 それでも、それだけの時間を費やす価値が十分にありました。

 また機会があれば訪問したいです。


<関連サイト>
 「The Wonders of WAKKANAI(WOW!) 稚内の楽しみ方50」(わっかない観光活性化促進協議会)
 「稚内副港市場」(北海道稚内市港一丁目6-28)
 「稚内市樺太記念館」(北海道稚内市港一丁目6-28)
 「うろこ亭」(北海道稚内市中央五丁目6-8)
 「にくのくに北海道」(ホクレン農業協同組合連合会)
 「キタカラ」(北海道稚内市中央三丁目6-1)

<参考文献>
 わっかない観光活性化促進協議会「稚内公式ガイドブック The Wonders of WAKKANAI(WOW!) 稚内の楽しみ方50」
 わっかない観光活性化促進協議会「稚内市 すみっこ観光MAP」
 「GREEN No.315(2023冬号)」ホクレン農業協同組合連合会

2023年7月16日 (日)

アイヌの食文化研究1 -北海道白老町「ウポポイ」のクンネチュプ・パピリカパイ・ペネイモぜんざい-

北海道白老町訪問

 苫小牧駅から室蘭行き普通列車に乗って、白老(しらおい)駅へ向かいました。

(室蘭本線・室蘭行き普通列車(苫小牧駅ホーム))
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 途中、車窓越しに馬が見え、乗車していた子供たちも喜んで眺めていました。

 白老町には競走馬の牧場があるのです。

 やがて列車は白老駅に到着しました。

(JR白老駅)
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 JR白老駅です。

 駅の南側には商店街・住宅街が、北側には観光商業ゾーンが広がっていました。

 観光商業ゾーンには白老町の情報発信拠点施設「ポロトミンタラ」があり、白老町交流促進バス(ぐるぽん)も活躍していました。

(白老町交流促進バス(ぐるぽん))
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 今回は、白老駅北側にあるアイヌ文化施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」とそのショップ・カフェで味わったアイヌ料理を御紹介したいと思います。


ウポポイ(民族共生象徴空間)・国立アイヌ民族博物館

 「ウポポイ」は白老駅から約500m(徒歩10分)の場所にあります。

 ウポポイの入口付近に紺色でアイヌ文様がデザインされた郵便ポストがありました。

(ウポポイ施設内の郵便ポスト)
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 郵便ポストに記載されている「イランカラプテ」はアイヌ語で「こんにちは」という意味です。

(トゥレッポんとエントランス棟)
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 ウポポイのエントランスでは、PRキャラクター「トゥレッポん」が出迎えてくれました。

 「トゥレッポん」は「トゥレプ(オオウバユリ)」をモチーフにしたキャラクターです。

 年頃の女の子で、やがてイルプ(でんぷん)になったり、さらに美味しい料理に変身するそうです。

 アイヌの人々にとって「トゥレプ」は鹿や鮭に並ぶ貴重な食料となっています。

(トゥレプ)
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(萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会 口絵の一部を引用)

(デンプンとオントゥレプ・オントゥレプ入りサヨ)
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(萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会 口絵の一部を加工・引用)

 こちらはトゥレプからとれたデンプンとその残りの「デンプンかす」で作られた団子「オントゥレプ」(写真右側)、そしてそのオントゥレプ入りのサヨ(おかゆ)(写真左側)です。

 「トゥレッポん」はこんな風に変身するのですね(笑)

 施設に入場しました。

(体験交流ホールと国立アイヌ民族博物館)
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 写真左の円形の建物が「体験交流ホール」、写真右端の建物が「国立アイヌ民族博物館」です。

(伝統的コタンとポロト湖)
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 こちらは国立アイヌ民族博物館から眺めた伝統的コタン(集落)(写真右上)とポロト湖(写真左上)の様子です。

 国立アイヌ民族博物館も見学しました。

(トゥキとイクパスイ)
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 こちらは「カムイノミ(神々への祈り)」の儀式で使われる「トゥキ(高杯)」と「イクパスイ(酒箸)」です。

 祭りや「カムイ(神)」への祈りの際には、「ピヤパ(ひえ)」や「ムンチロ(あわ)」、に「カムタチ(麹)」を混ぜて「トノト(酒)」が作られます。

(ラタシケプとエモシト)
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 こちらはアイヌ料理「ラタシケプ」と「エモシト」のサンプルです。

 「ラタシケプ」は「和え物」のことで、その代表格がカボチャのラタシケプです。

 このラタシケプは、カボチャにいんげん豆やシケレペ(きはだの実)が混ぜ込まれています。

 「エモシト」は「エモ(ジャガイモ)」で作った「シト(団子)」、つまり「いも団子」です。

 シト(団子)は、祝い事や先祖供養などの儀式の際に作られます。

 タレにつけたり、粥に入れたりして食べられました。

 館内は展示品だけでなく、設備にもアイヌの言葉が併記されています。

(国立アイヌ民族博物館内の消火栓)
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 こちらは館内の消火栓ですが、こうした設備からもアイヌ文化に触れることができます。


「ななかまど イレンカ」のクンネチュプとパピリカパイ

 続いて、ウポポイにあるショップ・カフェでいただいたアイヌの料理・お菓子を御紹介します。

 「歓迎の広場」にあるスイーツショップ「ななかまど イレンカ」で「クンネチュプ」と「パピリカパイ」を購入しました。

(クンネチュプ(カップチーズケーキ))
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 「クンネチュプ」はカップ入りのチーズケーキです。

 「クンネチュプ」はアイヌの言葉で「月」を意味しますが、その名のとおり満月のような色・形のチーズケーキです。

 原材料には北海道産のクリームチーズと白老産の卵が使われています。

 クリームチーズとスフレ生地の二層構造のチーズケーキでした。

 続いては「パピリカパイ」です。

(パピリカパイ(白老牛と鹿肉のカレーパイ))
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 白老牛と鹿肉のカレーソースが包まれたパイです。

(パピリカパイ(白老牛と鹿肉のカレーパイ)(中身))
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 カレー味のミートパイと呼びたいほど、カレーの中に白老牛と鹿肉がゴロゴロと入っていました。

 「パピリカ」とはアイヌの言葉で「豊作」を意味し、豊かな食材で美味しいパイ製品を作っていきたいというお店の方の思いが込められているそうです。


「カフェリムセ」のペネイモぜんざい

 続いて「カフェリムセ」に伺いました。

(カフェリムセ(店舗))
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 「オハウ(汁物)」も味わってみたかったのですが、お昼時に売り切れたとのことでした。

 そこで「ペネイモぜんざいセット」を注文しました。

(ペネイモぜんざいセット)
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 ペネイモぜんざいに漬物と薬草茶がセットになっています。

 「ペネイモ(ペネエモ)」は、ジャガイモを雪の中で繰り返し凍結・解凍させ、発酵させ、アクを取り除き、臼と杵でついて団子にした食べ物です。

(雪に覆われたエモ(ジャガイモ))
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(藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社 p101の一部を引用)

 ジャガイモを繰り返し凍結・解凍させて作る製法は、アンデス山脈の保存食「チューニョ」とよく似ています。

(発酵した春先のジャガイモ)
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(藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社 p77の一部を加工・引用)

 手間暇かかる食べ物ですが、「チューニョ」と同様、必要な時に食べられる保存食としてペネイモが作られ、食べられたのでしょう。

(ペネイモぜんざい)
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 里芋をすりつぶして団子にしたような、ニチャニチャした食感の団子でした。

 「そばがき」にも似ているように思いました。

 甘めのぜんざいとよく合いました。


まとめ

 白老町の「ウポポイ」で、アイヌの文化・料理を学ぶことができました。

 アイヌの食では、穀物(あわ、ひえ、きびなど)、山菜(トゥレプ(オオウバユリ)、プクサ(行者ニンニク))、野菜(エモ(ジャガイモ)、カンポチャ(カボチャ)、キミ(トウモロコシ)など)、果実(シケレペ(きはだの実)、ハツ(やまぶどう)など)、魚(カムイチェプ(鮭)、カジカ、ニシン、タラ、ワカサギなど)、肉(ユク(鹿)、キムンカムイ(熊)など)、そして各種豆類などの自然の恵み豊かな食材が使われていることがわかりました。

 「カムイチェプ(鮭)」、「キムンカムイ(熊)」、「カムイトノト(アイヌ伝統酒)」など、「カムイ(神)」が使われた言葉も多く、神への信仰心の強さも感じられました。

 白老駅から札幌方面へは特急北斗を利用しました。

(特急北斗(白老駅ホーム))
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 いつか特急カムイ(函館本線・札幌-旭川)にも乗りたいです(笑)


<関連サイト>
 「ウポポイ(民族共生象徴空間)」(北海道白老郡白老町若草町二丁目3)

<関連記事>
 「北海道の食文化探訪1 -北広島市と広島のつながり・「くるるの杜」の農村レストラン・農畜産物直売所-
 「北海道の食文化探訪2 -小樽「美園」のアイスクリーム・札幌「日曜日のクッキー。」・札幌「ノースマン」-
 「北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」-

<参考文献>
 藤村久和監修「自然の恵み アイヌのごはん」デーリィマン社
 萩中美枝・畑井朝子・藤村久和・古原敏弘・村木美幸「聞き書 アイヌの食事」農山漁村文化協会

2023年7月 2日 (日)

北海道の食文化探訪3 -札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」とザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」-

札幌駅・さっぽろテレビ塔・大通公園・札幌市時計台・北海道庁旧庁舎

 北海道札幌市を訪問しました。

(JR札幌駅)
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 JR札幌駅の全景です。

 JR札幌駅に接続する札幌市営地下鉄の駅名は「さっぽろ駅」とひらがなで表記され、駅名表記でJRの駅か地下鉄の駅かがわかるようになっています。

 朝の札幌市中心街を散策しました。

(札幌市電(路面電車)外回り循環線・西4丁目-狸小路)
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 札幌市の交通機関として、路面電車も活躍しています。

 山手線や大阪環状線のように、札幌市中心部を「外回り」と「内回り」でぐるっと一周する循環線です。

(さっぽろテレビ塔・大通公園)
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 さっぽろテレビ塔です。

 市内中心部の大通りに公園があって、テレビ塔が建つ様子は、名古屋市の栄・久屋大通にある「中部電力 MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)」と雰囲気が似ています。

(札幌市時計台)
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 札幌市時計台です。

 札幌市の観光名所の1つで、日本最古の塔時計です。

(開拓使のマーク「赤い星」)
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 札幌市時計台をよく見ると、赤い星が2つありますが、これは開拓使のマークです。

 また「演武場」と書かれた木の看板がありますが、この建物は札幌農学校(北海道大学の前身)の演舞場(兵式訓練・体育などを行う建物)として利用されていたことを物語っています。

(北海道庁旧庁舎の絵)
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 「赤れんが庁舎」と呼ばれる北海道庁旧庁舎も見に行きました。

 現地ではこれが本物だと思っていましたが、後で写真をよく見ると絵だとわかりました…。


札幌グランドホテル ノーザンテラスダイナーの「北海道朝食」

 札幌市時計台や赤れんが庁舎に近い、札幌グランドホテル(札幌市中央区)で朝食をいただきました。

(札幌グランドホテル)
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 札幌グランドホテルは、1934年に開業された北海道初の本格的洋式ホテルです。

 札幌名物「ラーメンサラダ」は、この札幌グランドホテルが発祥です。

 本当はこの「元祖ラーメンサラダ」を味わってみたかったのですが、それは次回のお楽しみとして、今回はこのホテルの朝食バイキング「北海道朝食」をいただきました。

 「北海道朝食」という名のとおり、会場には北海道産の食材を使った料理や、北海道各地の郷土料理がずらりと用意されていました。

 料理の数がとても多く、全種類をいただくことは不可能でしたが、北海道ならではの料理を選んでお皿に盛ってみました。

(朝食バイキング「北海道朝食」プレート(1皿目))
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 それでは、北海道の食を1品ずつ簡単に御紹介します。


【サラダ・煮豆・サツマイモのレモン煮】

(サラダ・煮豆・サツマイモのレモン煮)
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 レタス・キュウリ・赤い大根(紅くるり)・ツナ・煮豆のサラダを、ペイザンヌドレッシングでいただきました。

 そしてホクレン「くるるの杜」(北広島市)でもいただいたサツマイモです。

 サツマイモは鹿児島のイメージがありますが、北海道でも多く採れるのですね。


【甘えび】

(甘えび)
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 甘えびのボイルです。

 北海道は甘えびの水揚げ日本一です。


【タコ】

(タコ)
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 北海道はタコの水揚げも日本一です。

 稚内(わっかない)では、宗谷のタコを使った「たこしゃぶ」などのタコ料理が楽しめます。


【鮭のちゃんちゃん焼き】

(鮭のちゃんちゃん焼き)
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 鮭のちゃんちゃん焼きは、野菜と鮭を蒸し焼きにして味噌で味付けした石狩地方を中心とした郷土料理です。


【ニシンの利休漬け焼き】

(ニシンの利休漬け焼き)
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 北海道を代表する魚・ニシンの利休焼き(ゴマをまぶした焼き物)です。

 小樽では「にしん御殿」が見学できます。


【ジャガイモのクリーム煮とベーコン】

(ジャガイモのクリーム煮とベーコン)
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 北海道産ジャガイモのクリーム煮とベーコンです。


【サーモンルイベ・山わさび】

(サーモンルイベ・山わさび)
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 冷凍させたサーモンを半解凍の状態でいただくのが「ルイベ」です。

 「山わさび」は西洋わさび・ホースラディッシュのことで、北海道でよく使われている薬味です。

 本わさびと同じようなツンとした刺激があり、刺身やステーキ、ローストビーフなどに添えられます。


【山わさびとホタテのバターソテー】

(山わさびとホタテのバターソテー)
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 山わさびを使ったホタテのバターソテーです。

 ホタテの甘味にバターの風味が加わり、山わさびのアクセントも効いていました。


【蒸し野菜・厚岸おに昆布】

(蒸し野菜・厚岸おに昆布)
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 蒸し野菜を「宗谷の塩」と「厚岸(あっけし)おに昆布」でいただきました。


【いかの塩辛と北海道産ジャガイモ】

(いかの塩辛と北海道産ジャガイモ)
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 今回の北海道朝食で一番味わってみたかったのが、この「いかの塩辛とジャガイモ」です。

 写真手前の紫色のジャガイモが「シャドークイーン」、奥の黄色いジャガイモが「きたあかり」です。

 「ジャガイモをいかの塩辛と一緒に食べたらどんな味がするのだろう」と期待と不安が入り混じりながらいただきましたが、ご飯にいかの塩辛を合わせるのと同じ感覚で、とてもよく合いました。


【十勝名物・豚丼】

(十勝名物・豚丼)
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 十勝(とかち)の名物料理・豚丼です。

 ご飯に照り焼きの豚肉をのせて豚丼に仕上げました。

 厚く切った豚肉に醤油の甘辛いタレがよくからんでいて、ご飯がすすみました。


 続けていくつか料理をチョイスしました。

(朝食バイキング「北海道朝食」プレート(2皿目))
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【オムレツ】

(オムレツ)
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 レストランにオムレツのコーナーがありました。

 10種類の具材から好きな具材を選んでカップに詰め、シェフにお渡しすると、シェフがその場でオムレツを調理してくださいました。

 私はハム、チーズ、コーンをチョイスし、ソースはデミグラスソースでお願いしました。

 このコーナーは外国人客にも大人気でした。


【カツゲン】

(カツゲン)
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 地元・北海道で愛される乳酸菌飲料「カツゲン」です。

 戦前は「活素(カツモト)」、戦後は「カツゲン(活源:活力の給源)」、その後「ソフトカツゲン」という名称で雪印(雪印メグミルク)から販売されています。

 ヤクルトやヨーグルトドリンクに似た、甘くて酸味のあるドリンクです。

 「北海道の人は受験の時にこの「カツゲン」を飲んで挑むのだろうか」と冗談半分でネットで検索すると、本当に受験生応援パッケージが販売されているようでした(笑)


【北海道産きたほなみ小麦のうどん】

(北海道産きたほなみ小麦のうどん)
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 北海道産小麦「きたほなみ」でつくられた麺と「厚岸おに昆布」のだし汁で作られたうどんです。


 続いてデザートをいただきました。

(デザートプレート)
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【札幌グランドホテル オリジナルフルーツケーキ】

(札幌グランドホテル オリジナルフルーツケーキ)
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 札幌グランドホテルのフルーツケーキです。

 ドライフルーツがたっぷり入り、洋酒の効いた贅沢なケーキでした。


【札幌グランドホテル オリジナルアップルパイ】

(札幌グランドホテル オリジナルアップルパイ)
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 札幌グランドホテルのアップルパイです。

 北海道産のリンゴをじっくり煮込んで、パイで焼き上げた美味しいアップルパイでした。

 このほかに、ミルクプリン(ベリーソース)、ミニシュークリーム、フルーツカクテル、コーヒーをいただき、食後のひとときを楽しみました。


札幌グランドホテル ザ・ベーカリー&ペイストリーの「レモンケーキ」

 食事後、札幌グランドホテル内にあるパン・スイーツショップ「ザ・ベーカリー&ペイストリー」に伺いました。

(札幌グランドホテル「ザ・ベーカリー&ペイストリー」)
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 焼きたてパンやケーキ・焼き菓子、ギフトなどが販売されています。

 このお店で札幌グランドホテルオリジナルのレモンケーキを購入しました。

 レモンケーキを注文すると、お店の方がレモンケーキを1つずつ丁寧に箱に詰め、ホテルの立派な紙袋に入れてくださいました。

(札幌グランドホテル「レモンケーキ」(箱詰め))
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 レモンケーキが高級感あふれる箱に詰められています。

 贈答用のレモンケーキです。

(札幌グランドホテル「レモンケーキ」)
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 サイズは横約8cm、幅約5cm、高さ約3.5cmで、やや大きめです。

 ケーキ生地の表面にレモン果汁入りのアイシング(砂糖がけ)がなされ、頂上にピスタチオがちょこんとのせられています。

(札幌グランドホテル「レモンケーキ」(中身))
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 ケーキ生地にはレモンピールがたっぷり入っています。

 口に含んだ瞬間、ケーキ生地に含まれる甘酸っぱいレモンシロップがジュワッと口の中に広がりました。

 レモンの酸味とほろ苦さが効いたレモン果汁たっぷりのジューシーなケーキ生地、ザクザクのレモンピール、レモン果汁をたっぷり含ませたシャリシャリのアイシングと、その1つ1つに「うん、うん」とうなずくほど、私の求める美味しいレモンケーキの条件がすべて揃ったレモンケーキでした。


まとめ

 北海道の宿泊施設は、朝食に力を入れておられる所が多いように思います。

 北海道は美味しい食材の宝庫であり、新鮮な北海道産の食材を使って様々な料理を作り、提供できることがその大きな理由だと思います。

 北海道を訪れた観光客・ビジネス客にとって、朝食で北海道各地の料理が食べられることは大きな魅力です。

 私は今回の朝食をいただいて、美味しいものにあふれた「北海道物産展」をイメージしました。

 北海道の宿泊施設で御自慢の朝食をいただき、ゆっくりとモーニングタイムを過ごすのもおすすめです。


<関連サイト>
 「札幌グランドホテル」(札幌市中央区北1条西4丁目)

<関連記事>
 「北海道の食文化探訪1 -北広島市と広島のつながり・「くるるの杜」の農村レストラン・農畜産物直売所-
 「北海道の食文化探訪2 -小樽「美園」のアイスクリーム・札幌「日曜日のクッキー。」・札幌「ノースマン」-

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