食文化事例研究

2019年4月24日 (水)

日本各地のレモン菓子・レモンケーキ3 -東京編(東京ばな奈「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」・ユヌクレ「レモンケーキ」-

 日本各地で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。

 今回は東京のレモンケーキを御紹介したいと思います。


東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」

 東京みやげブランド「東京ばな奈ワールド」の春限定商品「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」です。

 羽田空港・第2旅客ターミナルのおみやげショップで「見ぃつけたっ」(笑)

(東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」(包装))
Photo_27

 春の銀座をイメージしたおしゃれでレトロな感じの包装となっています。

(東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」)
Photo_28

 形はおなじみの「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」と同じ俵形で,横約7cm,幅約4.5cm,高さ約2cmです。

 表面中央部分に,春先きのレモンをイメージした黄色と緑色のイラストがあります。

(東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」(中身))
Photo_26

 軽くてふわふわのケーキ生地の中に,レモンピール入りのカスタードクリームがたっぷりと入っていました。

 このカスタードクリームもほんのりレモン風味を感じました。

 オリジナル商品の「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」と同じく,冷やして食べても美味しいです。

 春限定販売のレモンケーキです。


 「東京ばな奈ワールド


ユヌクレ「レモンケーキ」

 レモンケーキを求めて,東京都世田谷区・豪徳寺を訪問しました。

 豪徳寺は「招き猫」発祥の地として有名で,豪徳寺駅前にも招き猫の像があります。

 今回のお目当ては,小田急線「豪徳寺駅」・世田谷線「山下駅」から徒歩数分の場所にあるパン屋・カフェ「ユヌクレ(uneclef)」の「レモンケーキ」です。

 「ユヌクレ」は人気のパン屋さんで,私は開店して間もない時刻に訪問したのですが,すでにお店の外までパンを買い求める人の行列ができていました。

 雑誌「BRUTUS(特別編集 最高のおやつ)」に,「販売する日は不定期。にもかかわらず,店頭に並ぶと昼前には完売する出会えたらラッキーな幻の品」と紹介されるほどレアなレモンケーキのようです。

 訪問当日,お店にレモンケーキが山積みされているのを見つけた瞬間,心の中で「良かったー」とつぶやきました(笑)

(ユヌクレ「レモンケーキ」(包装))
Photo_24

 これがユヌクレの「レモンケーキ」です。

 キャンディのように両端をクルクル巻いて包装されています。

(ユヌクレ「レモンケーキ」)
Photo_25

 サイズは横約8cm,幅約5.5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンの形のケーキ生地にアイシング(糖衣がけ)がされており,「ウィークエンドシトロン」系のレモンケーキとなっています。

(ユヌクレ「レモンケーキ」(中身))
Photo_23 

 ケーキ生地とアイシングのいずれにも絞ったレモン果汁がたっぷりと使われているため,レモンの酸味がよく効いていて,食べた後もレモン風味の余韻がしばらく続きます。

 みっしりと詰まったケーキ生地には細かなレモンピールも入っています。

 お店にはたくさんレモンケーキが販売されていましたが,まとめ買いされるお客さんも多く見かけ,人気の高さを実感しました。

 お店の方に私が広島からレモンケーキを目当てに来店した旨をお伝えすると,お店の方から「あっ,(レモンケーキの)本場からお越しになったのですね」とお返事いただき,嬉しくなりました(笑)

 レモン風味が強いので,レモンをまるごとかじるように豪快に味わうのがおすすめです。


 「ユヌクレ」(東京都世田谷区松原6-43-6)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2019年2月12日 (火)

チョコレートの魅力 -ショコラミルの実演とオランジェット作り体験-

広島市植物公園のバレンタイン企画

 広島市植物公園では,毎年2月にバレンタインデーにちなんだイベント「バレンタインフェスティバル」が開催されています。

 チョコレート研究の第一人者,広島大学の佐藤清隆名誉教授の講演会や,カカオニブからのチョコレート作り体験など,盛りだくさんのイベントが用意されています。

 身近にチョコレートのことが学べる絶好の機会ですので,私も参加し,勉強させていただいています。

 チョコレートはもちろん,佐藤先生のお人柄や面白いトークも大きな魅力となっています。

 佐藤先生とは広島空港から帰りのバス・電車や通勤電車の中でもお会いしたことがあり,その時は食文化やご当地耳かき,旅行の話などで話が盛り上がりました。

 昨年参加できなかった分,今年(2019年)は佐藤先生にお会いしたい気持ちも強く,バレンタインフェスティバルの講演会に参加しました。


講演会「チョコレートのサイエンスロマン~チョコレートのおいしさを探る~」

 私が講演会場に着くと,佐藤先生からいきなり「去年はいなかったよね?」と言われてしまいました(笑)

 ハイ,スミマセン…。

 カカオの特徴やチョコレートの歴史などチョコレートの概要については,当ブログの過去の記事(「チョコレートの研究」食文化事例研究)を御参照いただくこととして,今回私が新たに学んだことを中心にまとめておきたいと思います。

【カカオ豆の生産量について】
 チョコレートの故郷は中南米だが,生産量は40万トンと,アフリカの292万トン,アジアの66万トンに次ぐ順位となっている。
 アフリカなどに比べて面積が狭いことが主な理由。

【カカオ豆をバナナの葉で発酵】
 カカオ豆の発酵にバナナの葉が使われる理由は,バナナの葉にはカカオ豆の発酵に必要な酵母がたくさん含まれているため。
 そして何より,カカオ豆にバナナの葉をバサッとかけて発酵させるのが最も手っ取り早い方法であるため。

【カカオ豆の摩砕方法】
 カカオ豆の摩砕には,①石を水平に回転させる(石臼),②石を垂直に回転させる,③ローラーを回転させる(リファイナーなどの専用機械)といった方法がある。
 現在,ビーントゥバーの店では②の方法が,チョコレート工場では③の方法が中心となっている。

【カカオニブの栄養成分】
 脂質(ココアバター)が多くを占める。
 ポリフェノール,アルカロイド,ミネラル,食物繊維も多い。
 ビタミンA,B(1,2,3,5,6,9),E,Kも含まれるが,ビタミンCがない。

【第4のチョコレート】
 ブラックチョコレート(第1のチョコレート),ミルクチョコレート(第2のチョコレート),ホワイトチョコレート(第3のチョコレート)に次ぐ第4のチョコレートとして「ルビーチョコレート」が注目されている。

(キットカットショコラトリー サブリム ルビー)
Photo
 ルビーチョコレートは,カカオ豆の紫色(ポリフェノールの色)を保たせたチョコレートで,カカオ豆に酸を加え,発酵させて作られる。酸味があるのが特徴。
 製法が難しいので,高価なチョコレートとなっている。
(※ホワイトチョコレートを進化させた「ブロンドチョコレート」も第4のチョコレートとして注目されている。)


講演会では,カカオニブ(カカオ豆の中身)の試食もありました。

(ハチミツ入りカカオニブ)
Photo

 そのまま食べると苦いため,カカオニブにハチミツがかけられています。

 レモン汁をかけても美味しくいただけるそうです。


ショコラミルの実演とオランジェット作り体験

 講演終了後,カカオニブを磨砕する石臼(ショコラミル)の実演とオランジェット作り体験が行われました。

(ショコラミルの実演)
Photo_2

 ショコラミルの上にある穴にカカオニブを少しずつ入れていき,ハンドルで石臼をグルグル回すと,摩砕されてドロドロに液状化したチョコレートが下から出てくるしくみになっています。

(ショコラミルからチョコレートができあがる様子)
Photo_3

 ショコラミルの下側から褐色のチョコレートが流れ出ています。

 この純粋なチョコレートを,マシュマロやオレンジピールにつけて試食させていただきました。


 続いてオランジェット作り体験と試食をさせていただきました。

 オランジェットは,砂糖漬けの柑橘類の皮(ピール)をチョコレートでコーティングしたフランス生まれのお菓子です。

 今回はあらかじめ用意されたオレンジピールを湯せんで溶かしたチョコレートでコーティングする仕上げの作業を体験させていただきました。

(オランジェット作り体験の様子)
Photo_4

 チョコレートフォンデュと同じ要領です。

 このオランジェットがとても美味しく,感動しました。

 ここで,オランジェットについても少しまとめておきたいと思います。


オランジェットの美味しさの秘密

 今回のオレンジピールは,広島県呉市・大崎下島久比で採れた完全無農薬の甘夏ミカンで作られたものです。

 佐藤先生が私に,このピールの素晴らしさをしきりに熱弁されたので,私もそれに応え「皆さんにもぜひ,このピールをアピールしてください」とお答えしました。

 冗談はともかく,このオレンジピールがとても美味しかったのです。

(オランジェット)
Photo

 その美味しさの理由をまとめてみました。

【美味しさの理由 その1】 「厚い皮」
 皮が厚い柑橘類は食べにくく,敬遠されがちですが,オレンジピールにする場合は,逆に皮が厚い方が美味しいことがわかりました。

【美味しさの理由 その2】 「甘夏みかんの果汁」
 さらにこのオレンジピールには美味しい理由がありました。
 オレンジピールは一般的に,柑橘の皮に水と砂糖(グラニュー糖)を加え,ことこと煮て,乾燥させるという流れで作られますが,今回のオレンジピールは水の代わりに甘夏みかんの果汁を使って作られていたのです。
 こうすることで,濃縮された甘夏みかんの果汁がピールに浸み込み,苦味もやわらいだ美味しいオレンジピールに仕上がっていました。

【美味しさの理由 その3】 「カカオ90%のチョコレート」
 今回のチョコレートは,ガーナ産カカオ90%で,かなりのハイカカオチョコレートが使用されています。
 この苦さがオレンジピールの甘さを引き立て,美味しいオランジェットに仕上がることがわかりました。


 広島は日本有数の柑橘類の産地ですが,近年,高齢化の進展や後継者不足で,柑橘類ができても収穫されず(収穫できず)にそのままとなっている農園も多くみかけます。

 そして消費者も「食べにくい」という理由で,特に厚い皮の柑橘は人気がいま一つとなっているのが現状です。

 こうした状況の中,オランジェットのような食べやすく,高付加価値のお菓子を作ることで,高収益化・ブランド化につなげ,もっと魅力を感じる農業・地域に発展させることができないかと思っています。


広島市植物公園のカカオポッド

 広島市植物公園の大温室で2個のカカオポッドがすくすくと育っていました。

(広島市植物公園のカカオポッド)
Photo_6

 今年春から夏にかけて完熟する見込みだそうです。

 5月にはカカオの花が咲き,花見も楽しめるようです。

 その花粉を受粉させる道具として,耳かきが適しているとのお話がありました。

 会場の皆さんは「へえー耳かきがいいんですか」と驚いておられました。

 耳かきの話題が出たのですが,私はあえて大人しく聞いていました。

 だって…カカオの花の受粉用に,私が集めた全国の耳かきを持ってきてほしいという話になっても困りますから(笑)


<関連サイト>
 「広島市植物公園」(広島市佐伯区倉重三丁目495番地)
 「ショコラミル」(石臼チョコレートの紹介)
 「ルビーチョコレート」(キットカットショコラトリー)

<関連記事>
 「チョコレートの研究」(食文化事例研究

<参考文献>
 佐藤清隆『チョコレートのサイエンスロマン(広島市植物公園講演会)』資料

2019年1月20日 (日)

あずきの研究14 -岡山の犬島ぜんざい-

犬島と犬島製錬所遺構

 岡山県に犬島という島があります。

 住所は岡山市東区ですが,市街地から遠く離れた瀬戸内海に浮かぶ人口約50人,面積約0.54km2の小さな島です。

 犬島は,江戸時代より良質の花崗岩「犬島みかげ」の産出地として知られ,その石は全国の城,神社,庭園などで使われました。

 明治に入ってからは,地元資本により銅の製錬所が建設され,わずか10年ながら大規模な銅の精練事業が行われました。

 現在は,その製錬所の遺構は「犬島製錬所美術館」として活用され,遺産・建築・アート・環境などに関心を持つ人たちで賑わっています。

(犬島製錬所煙突と瀬戸内海)
Photo

 瀬戸内海と犬島製錬所遺構のシンボルとなっている煙突です。

 瀬戸内の穏やかな海と近代化を象徴する煙突が芸術的な風景を生み出しています。

(犬島製錬所のカラミ煉瓦)
Photo_2

 黒いレンガは「カラミ煉瓦(れんが)」と呼ばれるもので,銅を精練した際の副産物「スラグ」で作られています。

 奥には犬島製錬所美術館があります。

 犬島製錬所には,この黒い独特なカラミ煉瓦がたくさん使われており,モダンな印象を受けました。


犬島ぜんざい

 犬島製錬所遺構,美術館,犬島「家プロジェクト」,犬島くらしの植物園など島内をひととおり巡ったあと,犬島チケットセンター内のカフェでちょっと珍しいぜんざいをいただきました。

 「犬島ぜんざい」です。

(犬島ぜんざい)
Photo_3

 犬島で昔から食べられているぜんざいで,甘い小豆のぜんざいの中にカボチャとそうめんが入っています。

 そうめんがたっぷり入っているので,ぜんざいと言うより,小豆の「にゅうめん」(温かい汁のそうめん)をいただいているような感覚でした。

 なぜカボチャやそうめんをぜんざいに入れるのか,お店の方や犬島在住のボランティアガイドの方からお話を伺いました。

 伺ったお話から,
(1)銅製錬所があり,水田には向いていなかったため,カボチャなど畑作が中心となったこと。
(2)高価な砂糖の代わりに,甘味を増す食材としてカボチャが使われたこと。
(3)小豆島との交流があり,ぜんざいの餅や団子の代わりに,小豆島のそうめんや讃岐のうどんが用いられたこと。
などが,カボチャやそうめんが入れられる理由だとわかりました。


【補足説明】
 (1)については,足尾銅山と畑作の事例も参考になると思います。
 (「群馬の食文化の特徴を探る(2) -桐生市「子供洋食」からわかる群馬の食文化-」参照)

 (3)については,次の電子地図を御覧いただくと,岡山県の犬島と香川県の小豆島がすぐ近くにあることが御理解いただけると思います。

(犬島と小豆島の位置)

国土地理院「地理院地図(Web)」を利用

 そうめんと言えば夏の冷やしそうめんを思い浮かべますが,この「犬島ぜんざい」も夏に食べるおやつでもあったようです。

 犬島で夏を中心に食べられたそうめんを餅や団子の代わりとしておやつにも応用し,乾麺は長く保存できるので,冬場にも食べられたということでしょう。

 いただいたぜんざいは,ちょうどよい甘さの小豆汁でしたが,昔ながらの「犬島ぜんざい」は,高価な砂糖はあまり用いられず,カボチャの自然な甘みを感じる程度だったのではないかと思います。

 ぜんざいにそうめんはまだ大丈夫でしたが,讃岐うどんとなると,小豆好きの私もちょっと自信がありません…。

(「犬島の島犬」)
Photo_4

 島内には,備前焼で作られた島犬もいます。


 「犬島ぜんざい」は,犬島の歴史や食文化が凝縮された「ワン」ダフルなぜんざいです。


<関連リンク>
 「ベネッセアートサイト直島」(直島・豊島・犬島紹介サイト)

2018年12月31日 (月)

日本各地のレモン菓子・レモンケーキ2 -愛媛の青いレモンと湘南のグリーンレモン-

 日本各地で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。

 今回はちょっと珍しい,愛媛の青いレモンや湘南のグリーンレモンが使われたレモンケーキなどを御紹介したいと思います。


愛媛県松山市・チュチュ「レモンケーキ」

 愛媛県松山市にある洋菓子店・カフェ「チュチュ(chuchu)」の「檸檬ケーキ」です。

 松山観光港で購入しました。

(チュチュ「レモンケーキ」(包装))
Photo

 「青いレモンの島」として有名な岩木島(愛媛県越智郡上島町)産のレモン「いわぎレモン」が使用されています。

(チュチュ「レモンケーキ」)
Photo_2

 厚みのあるレモンチョコが表面いっぱいにコーティングされています。

(チュチュ「レモンケーキ」(中身))
Photo_3

 ケーキ生地はしっかりと詰まっていて,バターの風味を強く感じる仕上がりとなっています。

 青いレモンが使われているからか,レモンチョコに強い酸味を感じました。


 「チュチュ(chuchu)」(愛媛県松山市南江戸4-3-58)


永久堂「瀬戸内レモンケーキ」・「青いレモンケーキ」

○「瀬戸内レモンケーキ」
 愛媛県新居浜市にある洋菓子店「永久堂」の「瀬戸内レモンケーキ」です。

 愛媛県新居浜市の「マイントピア別子」で購入しました。

(永久堂「瀬戸内レモンケーキ」(包装))
Photo_4

 愛媛県今治市大三島産のレモンが使われています。

(永久堂「瀬戸内レモンケーキ」)
Photo_5

 サイズは横約8cm,幅約5cm,高さ約3.5cmで,やや大きめです。

 黄色いレモンチョコがコーティングされています。

(永久堂「瀬戸内レモンケーキ」(中身))
Photo_6

 きめ細かいしっとり系のケーキ生地で,大きめのレモンピールも入っています。

 カスタード風味のケーキ生地に,ほんのりレモン風味も感じました。


○「青いレモンケーキ」
 続いて,同じ「永久堂」の「青いレモンケーキ」です。

(永久堂「青いレモンケーキ」(包装))
Photo_7

 愛媛県今治市の「タオル美術館」のショップで購入しました。

(永久堂「青いレモンケーキ」)
Photo_8

 青いレモンの輪切りが乗せられており,握り寿司のようなレモンケーキです(笑)

 黄色いレモンチョコが浅めにコーティングされ,その上に砂糖がまぶされた輪切りの青いレモンが乗せられています。

 サイズは同店の「瀬戸内レモンケーキ」と同じです。

(永久堂「青いレモンケーキ」(中身))
Photo_9

 御覧のとおり,ケーキ生地の中にも青いレモンピールが入っています。

 青いレモンそのものや,ほろ苦いレモンピールの味も楽しめるレモンケーキとなっています。


 「永久堂」(愛媛県今治市又野1-4-32)


プチ・フルール「湘南グリーンレモンケーキ」・「湘南グリーンレモンパイ」

 横浜市を中心に店舗展開されている洋菓子店「プチ・フルール」の「湘南グリーンレモンケーキ」と「湘南グリーンレモンパイ」です。

 新横浜駅構内の「プチ・フルール キュービックプラザ新横浜店」で購入し,東海道・山陽新幹線車内でいただきました。

(プチ・フルール「湘南グリーンレモンケーキ」・「湘南グリーンレモンパイ」(包装))
Photo_10

 湘南の「潮風かをる緑の恵み」が味わえるレモンケーキ・レモンパイです。

 神奈川県小田原市根府川の廣井園芸で収穫された早摘みレモンが使用されています。

 産学連携プロジェクトにより,関東学院大学や湘南信用金庫などが商品開発を支援されました。

(プチ・フルール「湘南グリーンレモンケーキ」・「湘南グリーンレモンパイ」)
Photo_11


○「湘南グリーンレモンケーキ」
 レモンケーキは,グリーンレモンの緑色になっています。

 全体が緑色のレモンケーキというのも珍しく,よもぎ餅のようです(笑)

 ケーキ生地の中に大きめにカットされたレモンピールがザクザク入っています。

 いただいてみると,ライムのような,さわやかで強い酸味が口の中いっぱいに広がりました。

○「湘南グリーンレモンパイ」
 レモンパイは,細長いスティック状になっています。

 パイの中にレモン風味の白あんが詰められています。

 サクサクのパイにグリーンレモンあんのさわやかな酸味・甘味がうまく調和したお菓子です。


 この「湘南グリーンレモンケーキ」と「湘南グリーンレモンパイ」は,神奈川のお土産としても喜ばれると思います。


 「プチ・フルール」(「キュービックプラザ新横浜店」神奈川県横浜市港北区新横浜2-100-45 キュービックプラザ新横浜2階ほか)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2018年12月 2日 (日)

パンの研究4 -アイルランドのソーダブレッドとギネス煮込みシチュー,興亜パン,熊本県菊池市のニッケ饅頭-

ソーダブレッド・クイックブレッド

 日本で一般的なパンは,小麦粉,塩,水を練った生地にパン酵母(イースト,天然酵母など)を加え,発酵させて膨らませた生地を焼き上げることで作られます。

 その一方で,パン酵母による発酵に頼らず,重曹(重炭酸ソーダ,炭酸水素ナトリウム)やベーキングパウダーなどの膨張剤を使って生地を膨らませ,パンを作る方法もあります。

 こうしたパンは「ソーダブレッド」と呼ばれています。

 ふっくらふんわりしたパンを作るには,やはり生地を発酵させることが基本となりますが,重曹やベーキングパウダーを使うと,生地を膨らませるための時間が短くて済むというメリットがあります。

 そのため,重曹やベーキングパウダーが使われたパンは,すぐ出来上がるパンという意味で「クイックブレッド」とも呼ばれています。

 今回はそんな重曹やベーキングパウダーが使われたパンやお菓子を御紹介したいと思います。


ソーダブレッドとギネス煮込みシチュー

 広島市南区のカフェ「Cafe Igel あかいはりねずみ」でいただいたアイルランドのソーダブレッドとギネス煮込みシチューです。

(ソーダブレッドとギネス煮込みシチュー)
Photo

 写真手前がギネス煮込みシチュー,その上にあるパンがソーダブレッドです。

 ギネス煮込みシチューは,ギネスビールでジャガイモ,玉ねぎ,人参,牛肉などの具を煮込んだシチューです。

 ワインではなくビールで煮込むところにアイルランドらしさを感じました。

 スープに浮かべられている赤いものは「デトロイト」と呼ばれるベビーリーフです。

 次にソーダブレッドです。

 このパンは,ちぎったり,かじった際にポロポロとパンくずがこぼれますが,それこそがソーダブレッドの醍醐味でもあります。

 ライ麦入りの黒パンのような風味・食感のパンでした。

 素朴であるがゆえに,スープや他の料理との相性も良いです。

 店主にお話を伺うと,店主がヨーロッパでパンの修業をされていた時,台の上からパッパッと「打ち粉」を振ろうとすると,「アイルランド人のように…」と注意を受けた御経験があるそうです。

 この例えは,「アイルランド人のように節約して使いなさい」という意味なのだそうです。

 アイルランドは,1845年にジャガイモ畑の立ち枯れ病に端を発する大飢饉(いわゆる「ジャガイモ飢饉」)が発生し,イングランド,アメリカ,カナダなどに多くの人が逃れる事態となりました。

 こうした経験があったからこそ,アイルランドの人々は食べ物を大切にするという精神が根付き,周辺国の人々からは「アイルランド人=節約する人々」と思われているのかも知れません。


太平洋戦争時の「興亜パン」

 太平洋戦争時の日本では,食糧がない中で,ふくらし粉(ベーキングパウダー)を使ったパンが考案されました。

 メリケン粉(小麦粉)に大豆・海藻・魚などで作られた粉や野菜などを混ぜた蒸しパンで,「興亜パン」とか「興亜建国パン」などと呼ばれました。

 節米と国民の栄養合理化をかかげ,メリケン粉にいろんな「混ぜ物」をして,かさを増し,栄養価を高めた食べ物を作ることが目的だったようです。

(「興亜パン」の材料)
Photo_2
斎藤美奈子「戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る」岩波現代文庫 p41から引用

 ふくらし粉を使えば,生地にいろんなものを混ぜても,比較的容易に膨らませることができるというメリットがあったのでしょう。

 この「興亜パン」,当時の食糧管理者や栄養指導者が普及を目論んだようですが,実際の人気はいまひとつだったようです。


熊本県菊池市のニッケ饅頭

 熊本県菊池市の「きくち観光物産館」や「道の駅 旭志(きょくし)」でニッケ饅頭という郷土菓子を見つけました。

(ニッケ饅頭(包装))
Photo_3

 地元の手作りおはぎやお弁当,パンなどが売られているコーナーで売られています。

 食品表示を見ると,「小麦粉,小豆,砂糖,炭酸ソーダ,ニッケの葉,卵」となっており,炭酸ソーダ(重曹)によって作られた蒸し饅頭であることがわかります。

 黄色い俵むすびのようです。

 地元では,「シナモン」や「ニッキ」ではなく,「ニッケ」と呼ばれているようですね。

(ニッケ饅頭)
Photo_5

 ニッケ饅頭の中には粒あんがたっぷり入っています。

 粒あんの多さは「おはぎ」レベルです。

 そして饅頭の底にはニッケの葉が敷かれています。

 ニッケ(シナモン)は通常樹皮が使われるのですが,この饅頭には葉っぱが使われており,興味深いです。

 蒸し器にくっつかず,抗菌効果もあるからでしょう。

 実際にいただいてみると,皮はパリっと,中の生地はサクッとしていて,ニッケの香りが良いアクセントとなっていました。

 例えるなら,「粒あん入り八ッ橋風味の蒸し饅頭」といった感じです。

 ローズマリーにも似た香りがしました。

 では,なぜ熊本でニッケ饅頭が作られているのでしょうか。

 そのことを説明したサイトは見あたりませんが,次のような理由が考えられるでしょう。

1 熊本は日本有数のニッケの産地であること。
2 短時間で作れる,小麦粉の皮で作るという点で熊本郷土菓子「いきなり団子」とよく似ており,その製法が今日まで同じように伝えられてきたこと。
3 鎖国時代,長崎・出島に滞在したオランダ人からパンが,中国人から蒸しパンの「饅頭(まんとう)」が日本に伝えられたが,熊本はその長崎から地理的に近いこと。

 3の理由はちょっと無理があるかも知れませんが,1と2の理由は正解に近いのではないかと思います。

 「そーだ」よね?くまモン(笑)


まとめ

 こうしたパンや菓子をみてみると,重曹やベーキングパウダーには,(1)パン酵母(イースト,天然酵母など)による発酵ほど温度管理に左右されず,(2)色々な食材を混ぜても生地を膨らませることができ,(3)発酵に比べて短時間でパンや饅頭に仕上げられる,といった特長があるように思います。


<関連サイト>
 世界新聞「【世界の朝食】ソーダブレッドがポロポロこぼれる理由
 「Cafe Igel あかいはりねずみ」(広島市南区的場町1-7-2)

<関連記事>
 「さつまいもグルメのまち・川越」(川越の「いも恋」と熊本の「いきなり団子」の違いについて)

<参考文献>
 21世紀研究会編「食の世界地図」文春新書
 斎藤美奈子「戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る」岩波現代文庫
 ジル・ノーマン「スパイス完全ガイド」山と渓谷社

2018年10月28日 (日)

日本各地のレモン菓子・レモンケーキ1 -福岡県那珂川町,岡山市,横浜市,長崎市-

 日本各地で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。


ヴィザヴィ「九州のレモンケーキ」

 福岡県那珂川町にある洋菓子店「ヴィザヴィ(VISAVIS)」の「九州のレモンケーキ」です。

(ヴィザヴィ「九州のレモンケーキ」(包装))
Photo_7

 九州産レモンが使われていることや,卵がたっぷり使用されていることが特長です。

(ヴィザヴィ「九州のレモンケーキ」)
Photo_9

 サイズは横約7cm,幅約5cm,高さ約3.5cmです。

 黄色いレモンチョコがほぼ全体に厚めにコーティングされています。

(ヴィザヴィ「九州のレモンケーキ」(中身))
Photo_10

 ケーキ生地の中には大きめのレモンピールがたくさん入っています。

 レモンチョコ,ケーキ生地ともにしっかりとレモンの酸味が感じられ,全体がレモンの風味でうまくまとめられています。

 私は「KITANO ACE 広島T-SITE店(北野エース)」で購入しましたが,デパートの九州物産展でも同じレモンケーキが販売されていましたので,イベント等を通じて全国販売されているのかも知れません。


 「ヴィザヴィ(VISAVIS)」(福岡県筑紫郡那珂川町中原3-80ほか)


清風庵「おかやま檸檬ケーキ」

 岡山市北区にある御菓子処「清風庵」の「おかやま檸檬ケーキ」です。

(清風庵「おかやま檸檬ケーキ」(包装))
Photo_11

 岡山県瀬戸内市牛窓(うしまど)産のレモンと,蒜山(ひるぜん)高原のジャージー牛のバター・ミルクが使用されています。

(清風庵「おかやま檸檬ケーキ」)
Photo_12

 サイズは横約8cm,幅約5cm,高さ約4cmと大きめです。

 レモンチョコはホワイトチョコの白を基調とした薄い黄色で,ケーキ生地の底までしっかりコーティングされています。

(清風庵「おかやま檸檬ケーキ」(中身))
Photo_13

 レモンチョコは酸味が控えめで,しっかりと甘味を感じます。

 ケーキ生地はきめ細やかでシャリシャリしており,中にレモンピールも入っているので,様々な食感を楽しむことができます。

 岡山県産の食材で作られたレモンケーキなので,岡山のお土産としても喜ばれると思います。


 「御菓子処 清風庵」(岡山県岡山市北区下伊福1-4-6)


横濱スコーンクラブ「レモンケーキ」・「オレンジケーキ」

 神奈川県横浜市にある洋菓子店「横濱スコーンクラブ」の「レモンケーキ」・「オレンジケーキ」です。

(横濱スコーンクラブ「レモンケーキ」・「オレンジケーキ」(包装))
Photo_7

 レモンケーキは「瀬戸内レモン使用」と記載され,オレンジケーキはオレンジ色の包装がされています。

(横濱スコーンクラブ「レモンケーキ」・「オレンジケーキ」)
Photo_8

 レモンケーキだけでなく,レモンケーキと同じ形のオレンジケーキまであるのは珍しいですね。

 両方とも(レモン)チョコのコーティングはありません。
 焼菓子(スコーン)専門店のノウハウが生かされたケーキなのでしょう。

(横濱スコーンクラブ「レモンケーキ」・「オレンジケーキ」(中身))
Photo_10

 それぞれ実際にいただいてみました。

(レモンケーキ)
 ケーキ生地はきめ細かく,レモンピールが入っています。
 また,レモン果汁がたっぷり含まれているため,さわやかなレモン風味が口いっぱいに広がりました。
 全体的にバター風味よりもレモン風味を重視したレモンケーキに仕上げられています。

(オレンジケーキ)
 ケーキ生地はきめ細かく,オレンジピール(マーマレード)が入っています。
 ケーキ生地に占めるオレンジピールの割合が多く,オレンジ果汁も含まれているため,オレンジ好きにはたまらないケーキに仕上げられています。

 いずれのケーキも,その風味が重視されています。

 「横濱スコーンクラブ」(神奈川県横浜市神奈川区浦島町377)


茂木一○香本家「レモンケーキ」

 長崎県長崎市にある和洋菓子店「茂木一○香本家」の「レモンケーキ」です。

(茂木一○香本家「レモンケーキ」(包装))
Photo_4

 お取り寄せ・インターネット販売でも人気が高い商品のようです。

(茂木一○香本家「レモンケーキ」)
Photo_5

 サイズは横約8cm,幅約5.5cm,高さ約4cmと大きめです。

 ケーキ生地全体にレモンチョコが底までコーティングされています。

 包装を開けるとさらに白い袋に包まれた状態でレモンケーキが入っていたのですが,このコーティングも考慮されているからなのでしょう。

(茂木一○香本家「レモンケーキ」(中身))
Photo_6

 ケーキ生地の中には,大きめのオレンジピール(レモンピールではありません!)が入っています。

 そしてこのレモンケーキの最大の特徴は,ケーキ生地とレモンチョコの間に「あんずジャム」の層があることです。

 レモンケーキをあんずジャムやオレンジピールと一緒に味わえるので,贅沢な気分が味わえます。

 「茂木一○香本家」(長崎県長崎市茂木町1805)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2018年8月 2日 (木)

広島のレモン菓子・レモンケーキ11 -菓子・パンメーカーの全国展開と地域(店舗)限定ビジネス-

 広島で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。


不二家「瀬戸内大長レモンケーキ」

 「不二家」の「瀬戸内大長(せとうちおおちょう)レモンケーキ」です。

(不二家「瀬戸内大長レモンケーキ」(包装))
Photo

 「大長(おおちょう)みかん」で有名な広島県呉市豊町大長地区で採れたレモンが41%使用されています。

(不二家「瀬戸内大長レモンケーキ」)
Photo_2

 開封した瞬間,さわやかなレモンの香りが広がりました。

 サイズは横約7cm,幅約4.5cm,高さ約3cmです。

 レモンチョコのコーティングはありませんが,レモンピールがざくざく入っており,表面にもいくつかレモンピールが確認できます。

(不二家「瀬戸内大長レモンケーキ」(中身))
Photo_3

 ケーキ生地はしっとりとしており,バターよりもレモン風味を強く感じる,レモン好きには嬉しい仕上がりとなっています。


 「不二家」(広島県内の各店舗ほか)


八天堂「ひろしま檸檬ケーキ」

 広島県三原市で創業し,今や全国で知られるようになったパン屋「八天堂」の「ひろしま檸檬ケーキ」です。

 広島空港に近いスイーツパン工房「八天堂カフェリエ」で購入しました。

(八天堂「ひろしま檸檬ケーキ」(包装))
Photo_4

 レトロなイメージの包装紙がレモンケーキとよく合っています。

(八天堂「ひろしま檸檬ケーキ」)
Photo_5

 ケーキとは言え,パン屋さんで売られているケーキなので,横約12cm,幅約7cm,高さ約3cmと,広くひらべったい形をしており,その大きさは菓子パンに近いです。

 レモンチョコはなく,カステラのようなふわふわしたとてもやわらかい生地です。

 これは看板商品の「くりーむパン」と同様,スイーツのようなパンを作る発想が生かされているからでしょう。

(八天堂「ひろしま檸檬ケーキ」(中身))
Photo_6

 ケーキ生地には,レモンピールが練り込まれており,その食感を楽しみながらいただくことができます。


 「八天堂カフェリエ」(広島県三原市本郷町善入寺用倉山10064番190)


ガトーフェスタ ハラダ「ティグレス シトロン」

 ラスク「グーテ・デ・ロワ」で有名な「ガトーフェスタ ハラダ」から,広島限定のレモンケーキ「ティグレス シトロン」が販売されています。(2018年7月10日販売開始)

(ガトーフェスタ ハラダ「ティグレス シトロン」(包装))
Photo_7

 チラシには,
 「シトロンとは,フランス語でレモンを意味します。『ティグレスシトロン』は,ガトーフェスタ ハラダ自慢のチョコレートケーキ『ティグレス』を広島限定でレモンテイストにアレンジしたお菓子です。
 瀬戸内のレモンの果皮と果汁を生地に使用することで生み出される,フレッシュなレモンの魅力を焼き菓子にそのまま封じ込めたかのような味わいは,レモン本来の爽やかな酸味と香りを感じることができる逸品です。」
 と説明されています。

 そして,よく見ると,ロゴマークがレモン絞り器のデザインとなっています(笑)。

(ガトーフェスタ ハラダ「ティグレス シトロン」(レモンロゴマーク))
Photo_8

 遊び心もありますね。

 期待を胸に,開封してみました。

(ガトーフェスタ ハラダ「ティグレス シトロン」)
Photo_9

 横約7cm,幅約5.5cm,高さ約2cmの小判形(楕円形)です。

 中のくぼんだ部分にレモンチョコがたっぷりと入っています。

(ガトーフェスタ ハラダ「ティグレス シトロン」(中身))
Photo_10

 断面を御覧いただくと,ケーキ生地にレモンチョコが厚めに流し込まれている様子がお分かりいただけるかと思います。

 このレモンチョコは,「酸っぱい」と感じるほどレモンの酸味が強く,レモンケーキ全体のレモン風味を引き立てています。

 ケーキ生地もしっとりとしてレモン風味が効いており,中には大きめのレモンピールもたくさん混ぜ込まれています。

 レモンケーキというよりは,レモンのショートケーキのような印象を持ちました。

 暑い時期は冷やすとより一層美味しくいただけるように思います。

 ちなみにガトーフェスタ ハラダでは,この広島限定ティグレスのほかにも,「ティグレス ノースホワイト」(ホワイトチョコ・北海道限定),「ティグレス 小倉餡」(小倉餡・愛知限定),「ティグレス マッチャ」(抹茶チョコレートと黒豆・京都限定)など地域限定菓子・お土産用菓子にも力を入れておられるようです。


(補足)「ティグレス」の意味について

 「ティグレス(Tigresse)」はどういう意味だろうかと手元のフランス語辞典で調べてみると,「ティグル(Tigre,「トラ」)」の女性名詞で「雌のトラ」という意味でした。

 フランス菓子の中に「ティグレ」と呼ばれる菓子があります。

 チョコチップなどを混ぜ込んだフィナンシェ生地の中心部にチョコレートなどを流し込んだ菓子で,その名称はフィナンシェ生地がトラ柄(ヒョウ柄)に見えることに由来しているものと思われます。

 そういう目で見てみると,ガトーフェスタ ハラダのティグレスシリーズは,パッケージがいずれも縦の縞模様ですし,ケーキ生地もチョコチップや小豆,黒豆などを混ぜ込んだトラ柄(ヒョウ柄)に仕上げられています。

 今回御紹介した「シトロン」の場合はレモンピールがそれに該当するのでしょう。


 「ガトーフェスタ ハラダ」(そごう広島店で販売)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<応用研究>
菓子・パンメーカーの全国展開と地域(店舗)限定ビジネス

 今回御紹介したレモンケーキは,いずれもオリジナル商品の強みを生かして全国に展開されている会社の商品です。

 ある地域の人気商品が全国で支持される人気商品へと発展し,やがて定番商品となると,新たな需要を喚起する新商品の開発も求められることとなります。

 そうした新商品を開発する際の有力な方法の1つが,地域の特長やオリジナリティを生かした「地域(店舗)限定商品」の掘り起しではないでしょうか。

 全国の店舗で人気のオリジナル商品を販売する一方で,地域・店舗を限定した商品にも力を入れるというビジネスモデルです。

 このビジネスモデルについては,とりわけ菓子・パンメーカーで顕著に取り組まれているように思います。

 地域の菓子・パンメーカーが全国展開し,やがて店舗を構える地域の特色を生かした「地域(店舗)限定商品」の開発・販売が行われ,その商品が地域(店舗)でヒットすれば再び全国展開させるという地域と全国の循環型ビジネスは,とても興味深いものがあります。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2018年6月 2日 (土)

広島のレモン菓子・レモンケーキ10

 広島で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。


底押製菓「レモンケーキ」・「レモンロール」

 広島市南区宇品神田五丁目にある洋菓子店「底押(そこおし)製菓」の「レモンケーキ」です。

(底押製菓「レモンケーキ」(包装))
Photo

 レトロ感のあるレモンの絵に「Lemon Cake」と書かれた銀色のパッケージです。

(底押製菓「レモンケーキ」)
Photo_2

 開封した瞬間,レモンの香りが広がりました。

 サイズは横約7cm,幅約4.5cm,高さ約2.5cmです。

 レモンチョコが底までまんべんなくコーティングされています。

 店名にもあるとおり,そこ(底)がいち押しなのでしょう(笑)。

(底押製菓「レモンケーキ」(中身))
Photo_8

 中のケーキ生地はレモンのように黄色く,レモンピールは入ってませんが,レモン風味を強く感じました。

 レモンケーキとは別に,「レモンロール」というレモン菓子も販売されていたので,こちらも購入しました。

(底押製菓「レモンロール」(包装))
Photo_4

 パッケージには「レモンケーキ」と書かれていますが,裏面には商品名「レモンロール」と記載されており,ちょっとややこしいです(笑)。

(底押製菓「レモンロール」)
Photo_5

 開封してみると,ロールケーキが入っていました。

 生地はカステラがベースになっており,しっとりとした食感です。

 濃い黄色の生地で,レモン風味も感じられます。

 表面に焼き色のついたカステラ生地を海苔巻きのようにロールさせているため,ポケモンのモンスターボールのような模様になっています。

 この形にそって甘酸っぱいレモンジャムが入っており,生地とあわせてレモンの風味を強く感じられるロールケーキに仕上がっています。

 底押製菓はレモンケーキと並んでカステラも看板商品とされているのですが,広島では,カステラ,レモンケーキ,饅頭などの和菓子を一緒に販売されている和洋菓子店もよく見かけます。


 「底押製菓」(広島市南区宇品神田五丁目3-13)


ラフール「生詰檸檬蜜」

 広島県大崎上島町にある食品会社「LAFRULE(ラフール)」の「生詰檸檬蜜」です。

 瀬戸内の島,大崎上島の白水港近くにある「大崎上島町観光案内所(風まちの時間)」で販売されており,見た目がとてもかわいいレモン加工品だったので手に取りました。

(ラフール「生詰檸檬蜜」(箱))
Photo_6

 箱の裏には,「広島県の瀬戸内海に浮かぶ島で収穫されたレモンをひとつひとつ手搾りし,丁寧に手作りしています。生果汁の風味,色合いをできるだけ損なわないよう独自の『生詰製法』で瓶に詰めています。」
と説明されていました。

 フレッシュなレモンの風味を味わえるレモンシロップのようなので,これは味わってみたいと思い,購入しました。

 自宅で箱を開けてみて,はじめてビンの形がわかりました。

(ラフール「生詰檸檬蜜」(ビン詰め))
Photo_7

 ビンの中にはドロッとしたレモンシロップが入っています。

 ふたを開けた瞬間,パーッとレモンの風味が広がりました。

 相当酸っぱいのかなと思いつつ,まずはそのままでいただいてみたのですが,レモンの酸味に負けないくらいシロップの甘みもあるので,そのままでも美味しかったです。

 次にレモンシロップをお湯で割ってホットレモンでいただきました。

 このシロップだけで簡単にレモン風味豊かなホットレモンができることに感動しました。

 これならと,紅茶にレモンシロップを入れてみると,見事にレモンティーができあがりました。

 このほかトーストやヨーグルト,パンケーキ等のデザートにも合うようです。


 「LAFRULE(ラフール)」(広島県豊田郡大崎上島町中野1841-12)


モロゾフ「瀬戸内レモンケーキ」

 モロゾフの「瀬戸内レモンケーキ」です。

(モロゾフ「瀬戸内レモンケーキ」(包装))
Photo_11

 パッケージに「瀬戸内れもん」とあるように,広島のモロゾフ店舗で広島土産として販売されているレモンケーキです。

(モロゾフ「瀬戸内レモンケーキ」)
Photo_9

 サイズは横約6.5cm,幅約5cm,高さ約3cmです。

 バター風味豊かなケーキ生地の上に,レモンチョコがたっぷり含まれた黄色いケーキ生地がのせられた二層構造のレモンケーキとなっています。

(モロゾフ「瀬戸内レモンケーキ」(中身))
Photo_10

 下層のケーキ生地にはレモンピールが混ぜられています。

 しっとりきめ細かい生地で,レモン風味豊かなレモンケーキです。

 香ばしいアーモンドの香りもほのかに感じられます。

 モロゾフオリジナルの珍しいレモンケーキで,お土産にしても喜ばれることでしょう。


 「モロゾフ」(広島県内の各店舗ほか)


STICK SWEETS FACTORY「しまなみレモンケーキ」

 スティック状のケーキを中心に販売する広島の洋菓子店「STICK SWEETS FACTORY(スティック スイーツ ファクトリー)」の「しまなみレモンケーキ」です。

(STICK SWEETS FACTORY「しまなみレモンケーキ」(包装))
Stick_sweets_factory

 お店の方のお話では,このレモンケーキは今年(2018年)春から販売されている新商品で,STICK SWEETS FACTORYのおすすめ商品とのことでした。

(STICK SWEETS FACTORY「しまなみレモンケーキ」)
Stick_sweets_factory_2

 開封した瞬間,レモンの香りがただよいました。

 サイズは横約7cm,幅約5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンチョコのコーティングは浅めです。

(STICK SWEETS FACTORY「しまなみレモンケーキ」(中身))
Stick_sweets_factory_3

 やわらかくふわふわなケーキ生地で,バターケーキよりはカステラに近い生地です。

 コーティングされているレモンチョコとケーキ生地のいずれもレモン風味が強く,レモンピールも入っているため,レモン好きにはたまらないレモンケーキだと思います。

 現時点では広島での販売が中心のようですが,全国のSTICK SWEETS FACTORY店舗で販売される日が来るといいなと思います。


 「STICK SWEETS FACTORY」(広島県内の各店舗ほか)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2018年5月26日 (土)

島根県松江市の不昧公三大銘菓(山川・若草・菜種の里)と日本茶カフェ

 島根県松江市を訪問しました。

 尾道松江線(中国やまなみ街道)が開通したおかげで,以前と比べてずいぶんアクセスがよくなり,所要時間も短くなりました。

 松江城を囲むお堀をめぐる遊覧船です。

(堀川めぐり遊覧船(甲部橋付近))
Photo

 大勢の観光客が乗船されているのですが,これから低い橋(甲部橋)の下を通るということで,屋根が降ろされ,人は船内でかがんだ状態になっています。

 福岡県柳川市のお堀めぐり(川下り)と雰囲気がよく似ています。


不昧公と松江のお茶・和菓子文化

 松江市街を散策すると,お茶や和菓子の店を多く見かけます。

 これは普段の生活にまでお茶の文化が浸透している証拠でもあります。

 松江は京都・金沢と並ぶ「日本三大菓子処」の1つなのです。

 そうした松江のお茶の文化の礎(いしずえ)を築いたのが,江戸時代に活躍した松江藩の七代藩主 松平治郷(まつだいら はるさと)です。

 松平治郷は松江にお茶の文化を広めた茶人としても有名な人物で,「不昧公(ふまいこう)」という名で今も多くの人に親しまれています。

 不昧公はお茶会で数多くのお茶菓子を用いましたが,とりわけ自らが命名した3つのお茶菓子を好んだようです。

 それが「山川」,「若草」,「菜種の里」です。

 今回はその3つのお茶菓子を御紹介します。


三英堂「不昧公三大銘菓」

 
松江市の和菓子店「三英堂」では,「山川」,「若草」,「菜種の里」が2個ずつ詰め合わせられたお試しセットが販売されています。

(三英堂「不昧公三大銘菓」(包装))
Photo_2

 
不昧公三大銘菓を食べ比べることができるセットで,お土産としても喜ばれることでしょう。

(三英堂「不昧公三大銘菓」(中身))
Photo_3

 
写真手前左下から写真奥右上に向かって,順に「山川」,「若草」,「菜種の里」です。

 それでは,1つずつ御紹介したいと思います。


「山川」

 「山川」は,「越乃雪」(新潟県・大和屋),「長生殿」(石川県・森八)と並ぶ「日本三大銘菓」(※)の1つとされています。
※「日本三大銘菓」を,「越乃雪」,「長生殿」,「鶏卵素麺」(福岡県・松屋)とする説もあります。

 「山川」は紅白の一対の落雁です。

(「山川」)
Photo_3

 
不昧公の時代に作られたこのお菓子は,時の流れとともに製法の伝承が途絶え,一時姿を消してしまったのですが,松江の和菓子店「風流堂」の二代目・内藤隆平がわずかに残された文献や古老・茶人からの話などを元に「山川」を復刻させ,現在では松江の代表的な銘菓となっています。

 「山川」の名の由来は,不昧公の歌
「散るは浮き 散らぬは沈む紅葉(もみじば)の 影は高尾の山川の水」
に詠まれる山川にちなんでいると言われています。

 赤が紅葉の山を,白が川をそれぞれ表現しています。

 紅葉で有名な京都市右京区の高雄山の情景を詠った歌なのでしょう。

 主に「寒梅粉」(かんばいこ,もち米を加工した粉)と砂糖で作られています。

 しっとりふんわりと固められているため,いただくと徐々に口の中でやさしく溶けていくような食感が楽しめます。

 抹茶など濃いお茶に合うように甘みが強いのも特徴です。


「若草」

 
不昧公三大銘菓を代表する銘菓「若草」です。

 「若草」は,「求肥」(ぎゅうひ,もち米を石臼で水挽きし,水あめや砂糖を加えて練り上げたやわらかい餅)に,薄緑色で砂糖入りの寒梅粉をふんわりとまぶしたお菓子です。

(「若草」)
Photo_5

 
写真の断面を見ていただくと,長方形の求肥の周りに薄緑色の寒梅粉が均一にまぶされている様子がお分かりになるかと思います。

 「山川」と同様,「若草」も時の流れとともに製法の伝承が途絶え,姿を消してしまったのですが,松江の和菓子店「彩雲堂」の初代・山口善右衛門が当時の史料や言い伝えなどを元に「若草」をよみがえらせ,現在では松江の代表的な銘菓となっています。

 「若草」の名の由来は,不昧公の歌
「曇るぞよ 雨ふらぬうち 摘んでおけ 栂尾山の春の若草」
に詠まれる若草にちなんでいる言われています。

 栂尾(とがのお)山は京都市右京区にあり,僧の明恵上人によって日本ではじめてお茶が栽培されたことで有名な山です。

 ということは,この歌に詠まれる「若草」とは茶葉の意味ではないでしょうか。

 真相はあきらかではありませんが,茶道とかかわりの深い菓子であることは間違いありません。

 薄緑色の甘い寒梅粉と,中のほのかな甘さの求肥を一緒にいただくと,ちょうど良い甘さとなり,寒梅粉のサクサク・シャリシャリ感や求肥のモチモチ感といった異なる食感も楽しめるお菓子となっています。


「菜種の里」

 
不昧公三大銘菓の中で珍しい銘菓「菜種の里」です。

(「菜種の里」)
Photo

 
クチナシで黄色く色付けした寒梅粉や砂糖などをふんわりと固めた落雁です。

 上にある白い点のようなものは,炒り米(ポン菓子)です。

 黄色く染まった春の菜畑に白い蝶が飛び交う様子が表現されたお菓子です。

 不昧公は,
「寿々菜さく 野辺の朝風そよ吹けは とひかう蝶の 袖そかすそふ」
と詠み,「菜種の里」と命名したとされています。

 「山川」と同様,しっとりふんわりと固められており,いただくと徐々に口の中でやさしく溶けていくような食感が楽しめる甘いお菓子です。

 この「菜種の里」は,松江の和菓子店「三英堂」のみで販売されている珍しいお菓子です。


気軽にお茶を楽しめる日本茶カフェ

 
不昧公は晩年,作法や形式にとらわれない「不昧流茶道」を創設しました。

 そのため松江では現代においても,日常生活にもお茶や和菓子を取り入れ,気軽にお茶の時間を楽しまれる方が多いようです。

 街中にも気軽にお茶や和菓子を楽しめるカフェスタイルの甘味処が多くあります。

 私も気軽にお茶を楽しんでみたいと思い,松江市京店地区にある日本茶カフェ「スカラベ別邸」を訪問しました。

 お店のメニューには,抹茶と和菓子のセットのほかに,抹茶パフェ,抹茶エスプレッソ,抹茶ラテ,抹茶マキアート,抹茶スムージー,抹茶デセール(抹茶の洋菓子)などお茶にまつわる様々なドリンクやスイーツが用意されていました。

 私は抹茶クレープとグリーンティーを注文しました。

(抹茶クレープとグリーンティー)
Photo_2

 
抹茶クレープは中に抹茶カスタードと小豆が入っており,アイスクリームや白玉だんごが添えられています。

 グリーンティーは甘いアイス抹茶ドリンクです。

 抹茶ラテなどミルク入りの抹茶はよくみかけますが,ミルクなしのアイス抹茶はあまり見かけないので,久しぶりに出会えた味に感動しました。

 このカフェでは抹茶だけでなく,コーヒー,紅茶,各種ジュースなども用意されており,自分の好きな飲み物やお菓子でひとときを楽しむことができます。

 「不昧流」のお茶の楽しみ方を取り入れたカフェだと表現することもできるでしょう。

 こうしたカフェで松江のお茶を楽しむのもおすすめです。


 今年(2018年)は不昧公没後200年という記念の年にあたり,松江市を中心に様々な記念事業(不昧公200年祭記念事業)が実施されます。

 こうしたイベントが,より多くの人にお茶や和菓子の世界の魅力や楽しさを知ってもらえるきっかけとなればいいですね。

 夕方,宍道湖畔の「宍道湖夕日スポット」にカメラをセットし,夕日を撮影しました。

(宍道湖夕景)
Photo_4

 不昧公はどんな気持ちでこの夕日を眺め,この地にお茶や和菓子の文化を広めていったのでしょうか。

 近くの自動販売機で買った缶コーヒーを味わいながら,しばし思いを馳せました。


<関連リンク>
 「不昧公200年祭」(不昧公200年祭記念事業推進委員会事務局)
 「風流堂」(島根県松江市矢田町250-50)
 「彩雲堂」(島根県松江市天神町124)
 「三英堂」(島根県松江市寺町47)
 「スカラベ別邸」(島根県松江市末次本町75)

<参考文献>
 「日本!食紀行 殿様が愛したスイーツ ~城下町 松江は和菓子とともに~」(公益財団法人 民間放送教育協会)

2018年4月21日 (土)

広島のレモン菓子・レモンケーキ9

 広島で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。


とびしま柑橘工房「レモンケーキ」


 広島県呉市川尻町にある「とびしま柑橘工房」の「レモンケーキ」です。

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」(包装))
Photo

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」(包装・裏面))
Photo_2

 包装の裏面には,「とびしま海道」(広島県呉市の下蒲刈島,上蒲刈島,豊島,大崎下島,平羅島,中ノ島,愛媛県今治市の岡村島を7つの橋で結ぶ海道)の地図とともに,「愛とレモンでしまおこし」と記載されています。

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」)
Photo_3

 サイズは横約7cm,幅約5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンチョコのコーティングはありません。

(とびしま柑橘工房「レモンケーキ」(中身))
Photo_4

 半分に切ると,中にレモンジャムが入っています。

 食べるとレモンのかなり強い酸味が感じられます。

 レモンチョコのコーティングがされてない分,レモンジャムはもちろん,ケーキ生地にもレモンの酸味・風味が味わえるよう工夫されています。

 生のレモンをかじったような感覚が味わえるレモンケーキです。

 「とびしま柑橘工房」(広島県呉市川尻町西5-1-5)


マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」

 広島県福山市多治米町一丁目にある「マロンドール」の「瀬戸内レモンケーキ」です。

(マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」(包装))
Photo

 お店では「60年の伝統の味」と紹介されていました。

(マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」)
Photo_2

 サイズは横約8cm,幅約6cm,高さ約4.3cmと大きめです。

 粉糖のアイシングが厚めにコーティングされています。

(マロンドール「瀬戸内レモンケーキ」(中身))
Photo_3

 このアイシングにはレモン果汁とホワイトラムが入っており,酸味と深みが感じられます。

 ケーキ生地はさっくりとしており,レモンピールは入っていませんが,アイシングと一緒に食べるとレモン風味・酸味がうまく調和します。

 この厚めのアイシングが,オリジナリティと伝統を感じさせてくれます。


 「マロンドール」(広島県福山市多治米町1-6-11)


パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」

 広島市佐伯区城山一丁目にある洋菓子店「パティスリーラパン」の「おしい!広島レモンケーキ」です。

(パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」(包装))
Photo_4

 包装紙に「日本一の広島レモンを使った日本で2番目においしいレモンケーキです。おしい!」と記載されています。

 広島ではなく,何と「日本で」2番目においしいレモンケーキなのです!

(パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」)
Photo_5

 サイズは横約7cm,幅約5.5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンチョコのコーティングはありません。

(パティスリーラパン「おしい!広島レモンケーキ」(中身))
Photo_6

 断面を御覧いただけるとお分かりのように,ケーキ生地にレモンピールがたくさん入っています。

 ケーキ生地はしっとりとしたバターケーキです。

 贅沢にたっぷり入ったレモンピールのザクザク感がレモンケーキファンにはたまらない一品です。

 えっ,まだこのレモンケーキを召し上がったことがない?
 「おしい!」(笑)


 「パティスリーラパン」(広島市佐伯区城山1-17-8)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

より以前の記事一覧

最近のコメント

最近のトラックバック

2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ