食文化体験・イベント

2017年6月11日 (日)

マツダ OPEN DAY 2017 -TSUNAGARI Cafeのオムバーグ・カルビー「ポテりこ」-

 昨年に続き,2017年6月3日,4日の2日間にわたって「マツダ OPEN DAY 2017」が開催されました。

 幸いにして,今年も招待状を入手できたので,興味津々で参加させていただきました。

 本社会場を中心に,いくつかイベント会場を見学し,社員食堂で食事もさせていただきました。

(マツダ本社)
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This is Mazda Design

 マツダ本社会場「デザインセンター」で,クレイモデル(粘土で作った車のモデル)の造形の様子を見学しました。

 また,Mazda「RX-Vision」と呼ばれる,東京モーターショー出展車も間近に見ることが出来ました。

(Mazda「RX-Vision」)
Mazdarxvision

 マツダが誇るロータリーエンジンが搭載されています。

 流れるような美しいボディと光沢のある赤い塗装「ソウルレッド」が印象的でした。


人馬一体試乗会

 マツダ車に試乗し,工場内を運転できるイベント「人馬一体試乗会」に参加しました。

 「人馬一体」は人が馬を意のままに操れるように,人間に負担が少なく,快適で安全・安心な車両の開発を目指したプロジェクトだと教えていただきました。

 具体的には,人間工学に基づき,人間が運転する時に無意識に起こる様々な反応に車が対応できたり,エンジンとシャーシを一体制御することで身体への負担を軽減し,疲れない運転=快適で楽しめる運転に近づけることなどを目的とした車両開発(「G-ベクタリング コントロールシステム」)です。

 「人馬一体」のコンセプトについて,ひととおり学んだ後,いよいよ試乗体験となりました。

 私はクリーンディーゼルエンジン搭載のマツダを代表する車「CX-5」(シーエックスファイブ)に試乗させていただきました。

(Mazda「CX-5」)
Mazdacx5

 これが試乗させていただいた「CX-5」です。大きな車です。

 個人的には,マツダ車や広島カープはやはり濃い赤が似合うと思っているので,ますますテンションが上がりました。

 マツダ本社地区からマツダ専用の「東洋大橋」を渡り,宇品地区にあるテストコースも走らせていただきました。

 普段は車は走ればいいと思っている私が「走る歓び」を感じ,「Be a driver.」になれたと実感できたひとときでした。


東洋大橋のイルミネーション

 東洋大橋は本社地区と宇品地区をつなぐ,全長約560m,高低差約25mの橋で,名前はマツダの昔の社名「東洋工業」に由来しています。

 一企業が所有する橋としては世界最大規模の橋です。

 私はほぼ毎日この橋の前を行き来しているのですが,最近橋のランプがカラフルになったような気がしていました。

 マツダの展示コーナーを見て回った際,この橋のイルミネーションについて紹介されていました。

 ライトの上に色フィルムを貼ったアクリル板をはめ込んだイルミネーションで,お金をかけず,地域住民やマツダ社員に楽しんでもらえる空間を演出することを目的としたマツダの取組みの一環なのだそうです。

(東洋大橋イルミネーション)
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 写真は,当ブログ「広島市南区の黄金山と「黄金山まんじゅう」」にも掲載した,黄金山から眺めた海田大橋・広島大橋方面の夜景です。

 写真中心部の白いライトで左右一直線に走る橋が東洋大橋です。

 このライトを,日によってブルー,オレンジ,ピンク,グリーンなどに変化させておられるのです。

 私がマツダの担当の方に,「地域住民としてライトの色の変化を楽しませていただいてます」とお話しすると,とても喜んでいただけました。


マツダ社員食堂「TSUNAGARI Cafe」の「オムバーグ」

 本題の料理の御紹介です。

 マツダの社員食堂「TSUNAGARI Cafe」でランチをいただきました。

 昨年は「ダブルカレーライス」をいただいたので,今年は「オムバーグ」をいただくことにしました。

(オムバーグ)
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 オムバーグはオムライス,ハンバーグ,サラダ,スープがセットになったランチです。

 オムライスは,ターメリックライスの上に半熟玉子とデミグラスソースがかけられ,グリーンピースがのせられています。

 このデミグラスソースは,ハンバーグにもかけられており,サラダも含めて,一皿でいろいろな料理が味わえるよう工夫されていました。

 このデミグラスソースを,先述のマツダの「ソウルレッド」をイメージさせる濃い光沢のある赤色のトマトソースにするのもよいかもしれません。

 オムライスやハンバーグのボディーの仕上げに,深みと艶のある赤いトマトソースをかける…緊張の一瞬です(笑)。

 オムライスやハンバーグのフォルムの美しさを一層引き立て,「魂動(こどう)」まで感じられるようなマツダオリジナルのオムライスがあったら楽しいだろうなと勝手に想像してみました。

 今回もマツダで「食べる歓び」を体験できました。


カルビー「ポテりこサラダ味」


 軽食・スナック販売コーナーにカルビーの「じゃがりこ」を連想させる「ポテりこサラダ味」が販売されていました。

(カルビー「ポテりこサラダ味」)
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 「じゃがりこサラダ」の味・食感の特徴を生かしたフライドポテトです。

 揚げたてということもあり,外はサクッと,中はホクッとした食感となっていました。

 「じゃがりこサラダ」そのもののフライドポテト版なので,「じゃがりこ」がお好きな方はハマる味だと思います。

 「ポテりこ」は,全国の「Calbee+(カルビープラス)」で販売されています。

 カルビー創業の地である広島では,ゆめタウン廿日市にある「スナックキッチン my Calbee」で販売されており,今回のように各種イベント会場などでも臨時販売をされているようです。

 また,2017年6月23日には中国・四国地方発の「カルビープラス広島駅店」もオープンし,この「ポテりこ」も販売されるとの朗報もあります。

 機会があればお試しください。


まとめ

 私は2017年6月4日に参加しましたが,この日は約2,400人が参加されたようです。

 マツダやその関連企業,マツダユーザー,地域住民の方々を主な対象としたイベントで,マツダ創業100周年を迎える2020年に向け,今後も開催が予定されています。

 このイベントを周知する対象をさらに広げ,県内外の住民やマツダユーザー以外の方にも気軽に楽しんでもらえるよう工夫されたら,それだけマツダに魅力を感じる人やマツダファンも増え,より効果的なイベントとなるのではないかと思いました。


<関連記事>
 「マツダ OPEN DAY 2016 -TSUNAGARI Cafeのダブルカレーライス-

<関連サイト>
 「マツダ株式会社

<参考文献>
 『Zoom Zoom 2016 VOL.3』マツダ株式会社
 『Zoom Zoom 2016 VOL.4』マツダ株式会社

2017年4月27日 (木)

「バウムクーヘン博覧会」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-

日本のバウムクーヘンは広島から

 バウムクーヘンで有名な「ユーハイム」の創業者,カール・ユーハイムは,日本軍の捕虜として現在の広島市南区似島の捕虜収容所に連行されたドイツ人で,彼の焼き上げたバウムクーヘンを広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でお披露目したことにより,日本で初めてバウムクーヘンが知られることとなりました。

 このお披露目をしたのが1919年3月4日のことで,これを記念して毎年3月4日は「バウムクーヘンの日」とされています。


「バウムクーヘン博覧会」

 そんなバウムクーヘンとゆかりのある広島で,「バウムクーヘンの日」に近い2017年3月15日~21日に「バウムクーヘン博覧会」が初開催されました。

(「バウムクーヘン博覧会」ポスター)
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 広島そごうの特設会場には,全国47都道府県,67ブランドのバウムクーヘンがずらりと勢ぞろいしました。

 ほかにも,焼きたてバウムが食べられるコーナーや,バウムクーヘンの食べ比べセットの販売など,バウムクーヘンにまつわる様々なイベントが用意されていました。

(会場パネル「バウムクーヘンの歴史」)
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※写真をクリックすると拡大します。

 会場にバウムクーヘンの歴史について説明されたパネルが展示されていました。

 その内容をまとめると,

(1)紀元前のギリシャで木の棒にパン生地を巻き付けて焼いた「オベリアス」と呼ばれるパンがバウムクーヘンの元となった。
(2)やがてそのパンがドイツに渡り,現在のようなバウムクーヘンの形状となった。
(3)ドイツ人のカール・ユーハイムがドイツの租借地である中国の青島(チンタオ)で独立し,店を開いた。
(4)その青島が日本軍に占領され,カール・ユーハイムも捕虜として広島の収容所に強制連行され,広島にバウムクーヘンの技術が伝わった。

 とありました。


 ひととおり見学し,興味を持ったバウムクーヘンをいくつか購入してみました。
 
 そのバウムクーヘンを御紹介したいと思います。


焼きたてバウム

 会場内の実演コーナーで,ユーハイムのマイスターの方が手作りで丁寧に焼き上げられた,焼きたてのバウムクーヘンです。

(焼きたてバウム)
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 焼きたてバウム1/4ピースです。

 しっかりと弾力があり,とてもしっとりとしたバウムクーヘンに仕上がっていました。


「瀬戸内レモンのバウムクーヘン」

 ユーハイムが将来販売を予定されている「瀬戸内レモンのバウムクーヘン」です。

 会場で先行販売されていました。

 ユーハイムの方に伺ったところ,一般的にいつから売り出されるかは,未定とのことでした。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン(外箱と中身))
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 外箱にはカール・ユーハイムの写真や,似島と広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)のイラストがあり,「日本バウムクーヘン発祥の地 広島から」と記載されています。

 また,外箱の側面には,

 「1919年,広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)で開催されたドイツ俘虜技術工芸品展覧会で,創業者カール・ユーハイムはバウムクーヘンを焼き上げました。ここから日本のバウムクーヘンの歴史は始まりました。」

 と説明されており,日本のバウムクーヘンの歴史を知ることができる商品となっています。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン(外箱側面))
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 瀬戸内レモンのバウムクーヘンを取り出し,いただいてみました。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン)
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 しっとりとした食感をした,ほのかなレモン風味のバウムクーヘンです。

 生地には小さな粒々のレモン果皮も入っています。

 これはユーハイムの原点を伝える商品として,また広島土産としても最適だと思いました。


バウムパン

 すでに御紹介したように,バウムクーヘンの起源は,木の棒に生地を巻きつけて焼いたパンのような食べ物だったようです。

 この製法にならって,棒にパン生地をぐるぐる巻きつけて焼き,昔のバウムクーヘンを現代に再現したパンが「バウムパン」として販売されていました。

(バウムパン説明文)
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 とても面白い発想のパンなので,私も買って,自宅でいただいてみることとしました。

(バウムパン(断面))
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 説明文には「ぐるぐる,ほどいてお召し上がりください」とありましたが,いつもの調子で輪切りに切ってしまいました(笑)。

 外側はグラニュー糖がまぶされてカリカリに焼かれており,ちょうど甘いクロワッサンのような感じの仕上がりです。

 逆に,中身はしっとりときめ細かく,綿菓子のようにふわふわな仕上がりです。
 ほんのりした甘味とバターの風味が感じられました。

 残ったパンをぐるぐるほどいてみました。

(バウムパン(ほどいた様子))
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 バネを伸ばすように,面白いようにほどくことが出来ました。
 1個のパン全てを伸ばすと,かなりの長さにほどけたことと思います。

 ほどいて食べた方が,食べやすく,何より楽しむことが出来ました(笑)。


まとめ

 食文化史を学ぶ上では,「他国からの食材や食文化は,世界のどの国においても,戦争とその影響によってもたらされたものが多い」という事実を認識しておく必要があると思います。

 捕虜として日本に強制連行されながらも,それにめげず,自国ドイツのバウムクーヘンを日本に広めたカール・ユーハイム。

 彼がその後の日本の食文化に及ぼした影響は大きいと言えるでしょう。

(カール・ユーハイムによるバウムクーヘン披露)
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(広島市『南区七大伝説 菓子伝説(バウムクーヘン上陸秘話)』南区魅力発見委員会から引用)

 同時に,そうしたドイツ人捕虜が持ち備えていた文化や技術を,寛大に受け入れた当時の日本人関係者の対応にも注目すべきだと思います。

 カール・ユーハイムが強制連行先の日本でバウムクーヘンを作り,日本人に披露出来た背景には,敵味方を超えた人と人との交流があり,それを受け入れる寛容な心があったからに違いありません。

 そうした人間の持つ本来のやさしさや素晴らしさによって,日本に伝わり,広まったドイツ菓子。

 それが日本のバウムクーヘンなのです。


<参考文献>
 広島市『南区七大伝説 菓子伝説(バウムクーヘン上陸秘話)』南区魅力発見委員会

<関連サイト>
 「日本で初めてバウムクーヘンが焼かれた地、似島」広島市役所
 「3月4日はバウムクーヘンの日」株式会社ユーハイム
 「ドイツ・ウィーン菓子の特徴と主な菓子 -シュトロイゼルクーヘン・レープクーヘン・バウムクーヘン-」コウジ菌のブログ

2017年1月31日 (火)

博多の辛子明太子 -「博多の食と文化の博物館」の「my明太子手作り体験」-

博多の食と文化の博物館(ハクハク)

 福岡市東区にある「博多の食と文化の博物館(ハクハク)」を訪問しました。

(「博多の食と文化の博物館(ハクハク)」)
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 福岡を代表する明太子メーカー「株式会社ふくや」が設立・運営する食と文化の博物館です。

 この博物館は,工場が見学できるほか,「体験工房」,博多の祭・食・工芸の魅力を伝える「ミュージアム」,明太子の様々な料理が味わえる「カフェ」,そして工場直売の明太子やオリジナルグッズが販売されている「ショップ」など,明太子を中心とした様々な体験・学習・食事・買い物などができる複合施設となっています。

 たまたま1月8日に訪問したのですが,1月10日が「明太子の日」(ふくやの明太子が初めて店頭に並んだ日)ということもあり,とても賑わっていました。

 私は体験工房で「my明太子」作りを体験させていただくこととしました。


my明太子手作り体験

 体験工房には,my明太子作りのための食材やパックなどが準備されていました。

(my明太子(容器など))
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 マスク,帽子,容器,包装袋,お土産のふりかけなどがセットで準備されています。

(明太子・香辛料・調味液)
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 黒いお盆にあるのが,左から明太子,調味液,黒こしょう,スプーンです。

 写真の手前には,アルミケースに入れられた辛子明太子(試食用),紙コップとスプーン,粉唐辛子そしてすりゴマが用意されています。

 これらを使ってmy明太子を作ります。

 まずはビニール袋の口を広げ,明太子を漬け込むことができる状態にしておきます。

 次に明太子を手に取り,明太子の腹の切れ目を探します。

(my明太子(一腹・漬ける前))
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 明太子は2つで一対となっており,これで「一腹(ひとはら)」と数えます。

 写真の明太子の中心部分に切れ目がありますが,この部分が身と卵がつながっていた部分です。

(my明太子(片腹・漬ける前))
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 こちらは明太子1つで,一腹の半分なので「片腹(かたはら)」と数えます。

 これも,中心部分(卵が少し出ている部分)に切れ目を見つけることができました。

 次にこれらの明太子を切れ目が底になるように口を開けたビニール袋の中に入れます。

 切れ目を底にする理由は,漬け液を明太子によく浸み込ませるためです。

 次に,この明太子に粉唐辛子をまぶします。

(my明太子(粉唐辛子追加))
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 まんべんなく粉唐辛子をまぶしている様子です。
 量は控えめにし,マイルドにしました。

 続いて,黒こしょうやすりゴマも加えます。

(my明太子(香辛料))
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 黒こしょうの量が多いと洋風に仕上がります。

 また,すりゴマを加えてゴマの風味を楽しめるのは,このmy明太子のみだと伺いました。

 粉の香辛料をまぶしたら,液体の調味液をかけます。

(my明太子(調味液追加))
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 これで調味が完了です。

(my明太子(調味完了))
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 ビニール袋をくるくる回してなるべく中の空気を抜き,輪ゴムで縛ります。

(my明太子(袋詰め))
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 ふくやでも,昔はこうして袋詰めされていたようです。

 最後は容器に詰めて仕込みの完成です。

(my明太子(容器詰め))
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 商品ラベルにペンで,商品名,漬け込み日,出来上がり日,賞味期限,アレルギー物質を記入しました。

 2日後に出来上がります。

 商品名は…「はかたのタラちゃん」としたデス(笑)。
 福岡市はサザエさんの生まれ育った街なので,つい…。

 2日後のまさに「明太子の日」に容器を開け,my明太子を取り出しました。

(my明太子)
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 発色はいま一つですが,十分調味液は行き渡っている様子でした。

 では,中身はどうでしょうか。

(my明太子(断面))
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 外側と中心部で若干色が異なるため,もう少し漬け込んでもいいのかも知れませんが,せっかくの「明太子の日」にちなんで,いただいてみました。

 見た目以上に唐辛子の辛さが浸透していました。
 ほのかにゴマの風味も楽しめます。
 そして,黒こしょうを入れたことで,アクセントがつき,確かにやや洋風の味にも仕上がっていました。

 今回は説明された分量で調味しましたが,次回は好みに応じて香辛料の量を調節すれば,より自分好みのmy明太子が完成することでしょう。


HAKUHAKU限定明太子

 ショップで「博多の食と文化の博物館」限定の明太子が販売されていました。

(HAKUHAKU限定明太子(箱))
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 北海道でも希少な噴火湾のスケトウダラ,中でも最も鮮度が良いとされる一泊物(日網)原料と,熊本県人吉産唐辛子が使用された贅沢な辛子明太子です。

 「北海道噴火湾」(「閉鎖性海域ネット」環境省)

(HAKUHAKU限定明太子(断面))
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 ねっとりとしていますが,口に含んだ瞬間,舌の上で卵の粒がサラッと広がり,一粒一粒の卵を味わっているかのような食感でした。

 人吉産唐辛子のすっきりとした辛さも手伝って,ご飯が進みました。


「明太子ふりかけになっとうと。」

 my明太子手作り体験のお土産にいただいた,「明太子ふりかけになっとうと。」です。

(「明太子ふりかけになっとうと。」包装)
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 ドライ明太子とドライ納豆のふりかけです。

 明太子も納豆もご飯のおともとして誰しもが思い浮かべる食べ物ですが,明太子と納豆を一緒にしてふりかけにするという発想が面白いと思います。

 「なっとうと」が,「納豆」と地元の方言で「なってるよ」という2つの意味を持たせたネーミングになっているのでしょう。

(「明太子ふりかけになっとうと。」)
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 開封すると,少し納豆の香りが感じられます。

 赤いのが辛子明太子風味の顆粒だと思いますが,さらに乾燥辛子明太子まで入っています。

 乾燥辛子明太子は,あられと同じような色・形ですので目立ちませんが,いただいてみると,ピリッと辛いので,その存在を確かめることができます。

 納豆の味もよく感じられ,ご飯とよく合います。


「117」の謎

 今回,「博多の食と文化の博物館」を訪問して,「117 117」と表現されているように読めるシンボルマークの意味がわかりませんでした。

 そこで博物館の方に伺ったところ「ハクハクですよ」と教えていただきましたが,いまいちピンときませんでした。

 しばらく眺めて考えました。

 そしてやっと意味がわかりました。私が数字の「117 117」かと思っていたのは,実はカタカナの「ハク ハク」と読むべきだったのです。

 それまでずっと数字だと思っていて,語呂で「いいな いいな」という意味かなと思っていました(笑)。

 博多の「博(ハク)」と博物館の「博(ハク)」で「ハクハク」なのです。

 こうして謎が解け,今回の記事にも箔が付いたように思います。


 「ハクハク,うまいネーミングになっとうと!」


<関連サイト>
「博多の食と文化の博物館」 https://117hakuhaku.com/

2016年12月 8日 (木)

ひろこうフェスタ in 広島拘置所(後編) -革製品制作体験・刑務所製コッペパン・記念品-

 「ひろこうフェスタ in 広島拘置所(前編) -性格テスト,人権・薬物クイズ,拘置所内見学-」に続く後編です。


松江刑務所の革製品制作体験


 松江刑務所のブースに,牛革の小物入れが制作できるコーナーが設けられていたので,作ってみることにしました。

 好みの牛革を選び,小物入れの形を下書きします。

(牛革に下書きした様子)
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 ボタンを付ける箇所に穴あけ工具を置き,ハンマーで叩いて穴を開けます。

(工具とハンマー)
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 次にその穴を開けた革に金属のボタンを通し,工具とハンマーでかしめ(固く接合させ)ます。

(ボタンをかしめる様子)
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 こうした作業を経て,時間はかかりましたが,何とか小物入れが完成しました。

(革の小物入れ)
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 世界にたった1つのマイ小物入れ。

 私にとっては,ブランド物の革製品よりよっぽど価値があります。

 わずか550円で貴重な体験をさせていただきました。


刑務所製コッペパン

 今回,私が一番注目していたのは,やはり食べ物のイベントです。

 チラシで事前に「刑務所製コッペパン」が販売されることを知ったので,このパンを入手し,実際に食べてみることを一番の目的に「ひろこうフェスタ」に参加したのです。

 販売時間が近づくと,売場を訪問してみると,私と同じく,このパンを買いたい人達がたくさん集まってこられました。

 売場には,コッペパンの広告が貼られていました。

(刑務所製コッペパン広告)
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 このコッペパンは,「島根あさひ社会復帰促進センター」のパン職人養成訓練の一環として作られたものです。

 この施設は「PFI刑務所(官民協働の刑務所)(※)」と呼ばれる刑務所で,民間の資金・ノウハウを活用し,国と民間が協働で運営する手法が採用されています。

 ※PFI:Private Finance Initiative,プライベート・ファイナンス・イニシアチブ,民間資金活用による社会資本整備

 
職員の方に,「このコッペパンは普段から販売されてないのですか。」と尋ねたところ,「普段は受刑者の食事となっており,一般向けには販売していません。とても大きいパンですが,受刑者は残さず食べていますよ。」と教えていただきました。

 「へぇー,こんな大きなコッペパンを残さずですか。労働されてお腹が空くからでしょうね。」と感想を述べて,パンを1組(2本)購入しました。


 帰宅し,コッペパンの長さを測ってみたところ,約20cmもありました。

(刑務所製コッペパン(計測))
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 コッペパンには「しまね あさひ」という焼印もあります。

 「こんな大きなパンは一度には到底食べきれないな。」と思いつつ,昼食としてパンをいただくこととしました。

(刑務所製コッペパン)
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 コッペパンなので,中身もパン生地のみですが,まずはパンそのものの味を確かめるため,ちぎってそのまま何もつけずにいただきました。

 「うまい!」

 私の率直な感想です。

 香ばしく焼き上げられたクラスト(皮),しっとりふわふわのクラム(中身),程よい味付けなど,「パサパサで味気ないコッペパンではないか」というイメージを覆す美味しさでした。

 パン職人を目指す職業訓練の一環で作られているパンですので,クオリティーの高さは当然のことなのかも知れません。

 途中からマーガリンを付けていただきましたが,これも美味しく,朝から何も食べてなかったことも手伝って,結局大きなコッペパンを2本ともペロリと食べてしまいました。

 受刑者の皆さんが残さず召し上がる理由がわかったような気がしました。


横浜刑務所製「米粉入り麺 プラチナ」

 会場で売られていた横浜刑務所製の「米粉入り麺 プラチナ」です。

 真っ白な乾麺で,240g入りです。

(横浜刑務所製米粉入り麺)
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 うどんにしては細く,そうめんにしては太く,ラーメンにしては麺の色が白い麺です。

 自宅で麺をゆで,うどんのように汁麺としていただきました。

(横浜刑務所製の米粉入り麺(調理))
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 麺に,あごだしをベースに塩と醤油で味を調えたうどんつゆをかけ,サクサクの松山揚げと刻みねぎをのせた汁麺です。

 いただいてみると,やはりうどんのような食感ですが,米粉が入っているため,つるんとした麺に仕上がりました。

 横浜刑務所は麺製品に力を入れており,御紹介した麺のほかにも,「細うどん」,「干しひらめん」,「ひやむぎ」が作られています。


ひろこうフェスタの記念品

 広島拘置所内をひととおり見学し,各ポイントでスタンプを押して記念品をいただきました。

 その記念品がこちらです。

(ひろこうフェスタ記念品)
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 カラフルなボールペンで,クリップには広島を象徴するもみじの顔をしたかわいい女性刑務官が「敬礼」しており,ボディーには丸文字で「廣島監獄なう」と書かれています。

 国の機関なので,お堅いイメージを持っていただけに,こうした楽しい記念品をいただくと,とても親近感がわきます。

 とてもよい記念になりました。


 今回,様々なイベントに参加したり,広島拘置所内の施設を見学したり,拘置所での食事についても学べたことは,とても有意義な経験となりました。

2016年12月 5日 (月)

ひろこうフェスタ in 広島拘置所(前編) -性格テスト,人権・薬物クイズ,拘置所内見学-

 広島拘置所は,広島市の中心部,国の行政・司法機関が集まっている場所にあります。

(広島拘置所遠景)
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 私は広島拘置所の向かいの病院で生まれました。

 小学生の時,その病院に一時入院したのですが,病室の窓から眺める向かいの大きな建物は一体何なのだろうと思いながら入院生活を過ごしたものです。

 そんな思い出のある広島拘置所で,「ひろこうフェスタ」というイベントが開催されることを知り,訪問しました。

(「ひろこうフェスタ」チラシ)
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 開催時刻少し前に到着したので,表門で少し待つこととなりました。

(広島拘置所表門)
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 やがて開催時刻の9時を迎え,刑務官の「開門!」という発声とともに,重厚な扉が開けられ,少し緊張気味に構内に入りました。

 入ってすぐのメイン会場では,ステージでの演奏・合唱,広島矯正管区管内の各刑務所(鳥取・松江・岡山・山口)による刑務所作業製品の展示即売,広島県警によるパトカー・白バイ展示などがあり,開催当初から大変賑やかでした。

 私はまず建物内の矯正広報コーナーへ行き,パネル展示を見学したり,矯正医療の現状についてお話を伺ったりしました。

 特に矯正医療については,「ムショ医 女子刑務所のカルテ」(佐藤智美 芳文社コミックス)を読んだことがあるので,イメージしやすかったです。

 せっかくなので,腰を据えて,じっくり拘置所内を見学させていただくこととしました。


広島少年鑑別所による性格テスト

 拘置所の面会待合室で,広島少年鑑別所の性格テストを受けました。

 設問にマークシートで回答し,コンピュータにより即時に性格を分析してもらうものです。

 私の性格の分析結果は次のとおりです。


 「あなたは人に悪く思われたり,非難されたりすることを気にしやすく,まわりに気をつかって,自分を抑えることが多い人のようです。
 きまじめで,適当にふざけたりいいかげんにしたりすることができず,まわりからはかたくるしいと思われることがあるかもしれません。
 もっと肩の力を抜いてゆったりやってはいかがでしょうか。



 きまじめで,適当にふざけたりいいかげんにしたりすることなく回答した結果でしょうか。適当にふざけてるところもあるのですが…(笑)。


広島法務局の人権クイズ

 私は現在,職場の人権学習に取り組んでいることもあり,人権についても理解を深めようと,クイズに参加してみました。

 人権クイズは全部で5問あり,点字ブロックの意味,ピクトグラム(絵文字)の意味,色鉛筆のうち「はだいろ」の選択,人権シンボルマークの意味,車につける身体障害者標識の選択という設問だったのですが,見事全問正解でした。

 そのうちで印象深かったのが,色鉛筆の「はだいろ」はどれかという設問で,はだいろに近い色が20種類近く用意されており,(1)○番,(2)△番と□番,(3)全部 の3択でした。

 白い肌に近い色,褐色の肌に近い色が選択肢に入っており,少し迷いましたが,「もしかして,これがはだいろですと決めつけること自体が人種差別につながるのではないか」と思い,「(3)全部」で回答したところ,考え方も含めて正解でした。


中国四国厚生局麻薬取締部のクイズ

 薬物に関するクイズに答え,銃の的当てに命中すれば記念品がもらえるというイベントでした。

 クイズは,「危険ドラッグは麻薬や覚せい剤に比べて安全だと思うか」など,下手に間違えたら,そのまま逮捕されそうな内容でしたが,無事クリアし,的当ても命中して,記念品をいただきました。

(「STOP the 薬物」記念品)
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拘置所内見学ツアー

 受付を済ませ,広島拘置所の中を見学しました。

 厳粛な雰囲気の中,実際の運動場,洗濯場,居室などを見学することができました。

 運動場で,刑務官に「ここでタバコも吸えるのですか。」と質問したところ,「タバコどころか,火気厳禁です。」と教えていただきました。

 どうやら私は警察の留置場と混同していたようで,その留置場でも現在は禁煙とされているようです。

 居室は畳部屋で奥にトイレ部屋もありましたが,想像していたより広く明るい部屋でした。

 冬は寒そうですが,イベント当日のようにドアを開けておくことは絶対ないので,風が入ることはないそうです。

 食事についてのパネル展示もあり,性別,年齢,体格,作業内容などにより,男性が1日約1,200~1,600kcal,女性が1,100~1,400kcal,少年が1,200~1,700kcalと決められています。

 若干カロリーが少ないかなとも思うのですが,外出しない分,エネルギー消費量も少なく計算されているのかも知れないと思いました。

 食費は1人1日約530円,行事用の特別食として1人年間約600円となっています。

 行事用の特別食については,年末年始の食事代がメインになるのでしょう。

 麦ご飯の米と麦の割合は7対3と決められているそうです。

 私が普段食べている麦ご飯は,それと同じか,むしろ麦の割合が多いぐらいなのですが,私はもはやすっかりこの割合に慣れていて,たまに米だけのご飯を同じ量食べようとしてもお腹一杯になってしまいます。

 このほか,会場内に「塀の中のマルシェ」と名付けられた軽食コーナーもあり,ネーミングも含めて,よく考えられているなと思いました。


 「ひろこうフェスタ in 広島拘置所(後編) -革製品制作体験・刑務所製コッペパン・記念品-」に続きます。

2016年9月29日 (木)

アッタラシイ呉菓子大博覧会 -間宮最中,ドーナツケーキ,伊太利コロッケ,呉海軍工廠工員弁当-

 広島県呉市。

 かつて戦艦大和をはじめとする軍艦を建造し,横須賀,舞鶴,佐世保に並ぶ海軍の要衝として栄えたまちです。

 また,肉じゃがをはじめ,今も海軍にちなんだグルメが数多く伝承されている「海軍グルメのまち」でもあります。

 そんな呉で,2016年4月24日に,海軍のレシピを参考に当時の味を再現し,紹介するイベント「アッタラシイ呉菓子大博覧会」が開催されました。

 会場は,戦艦大和などの資料が展示されている「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」玄関前の広場でした。

(「大和ミュージアム」と「てつのくじら館」)
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 写真手前左半分の建物が「大和ミュージアム」,カーブする道路を隔てて右上の潜水艦と建物が「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」です。


(「アッタラシイ呉菓子大博覧会」会場の様子)
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 会場の「大和ミュージアム」玄関前広場の様子です。

 「アッタラシイ」は「新しい」と「あったらしい(存在したらしい)」をかけているのでしょう。

 また,後程御紹介しますが,水兵がお菓子を持って「オカシクレー」と言っているポスターが用意されていました。
 これは「クレー」と「呉」をかけているのでしょうね。

 果たしてどんなお菓子を紹介して「くれ」るのか,期待が高まります。


間宮最中

 「間宮」は,帝国海軍の各艦船に食料を供給するための給糧艦でした。

 食料を供給するだけでなく,調理も行われていたようで,嗜好品のお菓子まで艦内で製造されていたようです。

 その「間宮」で作られていた羊羹を再現し,その羊羹を餡として最中皮ではさんだものが,この「間宮最中」です。

(間宮最中説明書き)
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 写真右側が先程お話しした「アッタラシイ呉菓子大博覧会」のポスターです。

 「風月堂」のウェブページには,「大福なら1日1万個,焼きまんじゅうなら2万個,羊羹なら2千2百本(大きいので間宮の洗濯板と呼ばれた),最中なら,なんと6万個の生産能力がありました。」と説明されています。(同ウェブページ「海軍赤レンガ饅頭」の説明文から抜粋)

(間宮最中(包装))
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 原材料は,「小豆,白双(ザラメ糖),糸寒天,水飴,糯米」となっています。

 ザラメ糖や糸寒天が用いられているところに特徴がありそうです。

(間宮最中)
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 羊羹用の小豆餡だけに,若干甘味が強く,味が濃いように思いましたが,市販されている最中とほぼ同じ味でした。


ドーナツ・ケーキ


 「間宮最中」と同様,給糧艦「間宮」で作られていたお菓子の1つです。

(ドーナツ・ケーキ説明文)
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 海軍省教育局の「海軍二等主計兵調理術教科書」に記載されているレシピを再現したドーナツと説明があります。

(ドーナツ・ケーキ(包装))
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 小麦粉,砂糖,牛乳,卵,ベーキングパウダーの生地で揚げたシンプルなドーナツです。

(ドーナツ・ケーキ)
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 生地にバターやマーガリンといった油脂が使われてないので,ベーキングパウダーのサクッとした感じが前面に出たドーナツとなっており,しつこさがありませんでした。

 私が子供の頃,見よう見まねで作ったドーナツに似ていると言えば,当時の海軍二等主計兵殿に怒られるかも知れませんが,そんな素朴な,揚げパンのようなドーナツでした。


伊太利コロッケ

 伊太利はイタリアという意味です。

 コロッケに外国の名を冠するならば,フランスのクロケットにちなんで「仏蘭西(フランス)コロッケ」とした方が,料理の観点から言えば適していると思いますが,日独伊三国同盟などの時代背景も反映されたネーミングだったのでしょう。

(伊太利コロッケ説明書き)
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 一等巡洋艦「青葉」の兵員の評判「人気度100%大歓迎」だったと説明書きにあります。

 いくら何でも100%というのは,戦時中お決まりの誇大表現だと思いますが,洋食がとびきりの御馳走だと思われていたことは確かでしょう。


(一等巡洋艦「青葉」)
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 大和ミュージアムに展示されている一等巡洋艦「青葉」の模型です。

 「青葉」という艦名は,京都府舞鶴市の青葉山に由来しています。


(伊太利コロッケ(包装))
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 イタリアのコロッケと言えば,ライスコロッケの「アランチーニ(スップリ)」を思い出します。

 では,当時の海軍が考えたイタリアのコロッケとなるとどんな料理なのでしょうか。

(伊太利コロッケ)
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 荒めにつぶしたじゃがいもに,ベシャメルソースを加えたクリームコロッケです。

 中の具は細かく切った豚肉と玉ねぎ,ミックスベジタブル(人参,グリーンピース,とうもろこし)でした。

 ベシャメルソース中心のクリームコロッケと違い,じゃがいものコロッケにベシャメルソースを少し配合した作りとなっているため,ミックスベジタブル入りポテトグラタンという表現が近いと思います。


呉海軍工廠工員弁当

 かつて「戦艦大和」も建造された呉海軍工廠。
 そこで工員向けに販売されていた弁当が再現され,販売されていました。

(呉海軍工廠工員弁当説明書き)
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 呉海軍工廠で最盛期に約73,000人もの工員が働いておられたとは驚きです。

 その工員たちの食事は,自宅から持参する弁当のほかに,弁当部勤務の年配女性たちが作る数万食もの工員弁当があったと説明されています。

(呉海軍工廠工員弁当箱)
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 ここまでくると,食事を用意するのも一大作業です。

 その再現された工員向け弁当の中身がこちらです。

(呉海軍工廠工員弁当)
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 竹皮で作られた弁当箱の中に,麦ご飯,ひじきの煮物,小魚の佃煮(2種),沢庵が入っています。

 弁当のふたを開けた瞬間,ご飯と沢庵のぬかと佃煮が混ざったにおいが漂いました。

 現代の市販弁当にはない,周りに漂うとちょっと困るような昔の弁当のにおいです。

 麦ご飯はもちろん,ひじきの煮物や佃煮も1つ1つの量が多く,1回の食事には十分過ぎるほどの量がありました。

 麦ご飯でお腹を一杯にすることがメインで,そのご飯のおともとして常備菜のおかずが盛られているという感じです。

 今だから新鮮な気持ちでおいしいと思いますが,この内容が毎日続くと,正直な話しんどいと思います。

 当時は,ご飯と缶詰の組み合わせで食べる人も多かったと聞いたことがありますが,これは毎日の食事に変化をもたせるという意味もあったのでしょう。

 こうした思いも含め,当時の食事を忠実に再現されている弁当だと思いました。


食の世界から歴史を理解する

 今回御紹介したいずれの食べ物も,「昔はこんな味付けだったのだろうな」と思わせるような,現代人の嗜好とは少し異なる味がしました。

 それこそが高く評価できる点だと思います。

 なぜなら,現代の嗜好に合わせるのではなく,より当時の味に近い料理や菓子を再現した結果だと言えるからです。

 当時使われた材料や調理法,食事の組み合わせ,人々の嗜好などを考証し,その結果をもとに,実際に食べられていたであろう料理や菓子を再現したり,味わってみることは,味覚,触覚,嗅覚といった感覚までフル活用して理解することができるという利点もあり,歴史を深く理解する上でとても有効な方法だと思います。

2016年9月19日 (月)

愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」・広島県世羅町のトマト料理・カゴメの世羅菜園

愛知県東海市とカゴメ株式会社

 ケチャップやトマトジュースで有名なカゴメ株式会社。

 発祥の地は知多半島の付け根に位置する愛知県東海市です。

 その東海市とカゴメ株式会社が2015年4月10日に「トマトde健康まちづくり協定」を締結し,食の活動拠点「とまと記念館」,「トマト給食」,果ては「トマトジュースで乾杯」の推奨や「トマトジュースの出る蛇口」の設置まで,様々な取組みが行われています。


愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」


 また,2016年8月1日から同年10月31日までは,「トマトde健康フェスティバル」という食のイベントが実施されており,東海市内の飲食店やスイーツ店などで,様々なトマト料理やトマトスイーツを味わうことができるようです。

 私は愛知県にお住まいのtomoさんのブログ記事を拝読し,このイベントを知りました。その記事を御紹介します。


○「tomoのブログ」

 「トマトde健康フェスティバル参戦禄① ~トマトナンとチキンカレー~

 「トマトde健康フェスティバル参戦禄② ~冷製パスタ~

 「トマトde健康フェスティバル参戦禄③ ~トマトスムージー~

 「トマトde健康フェスティバル参戦禄④+α ~若鳥のフレッシュトマトソース添え~

 こうしたイベントに参加されたブログ記事などを拝読すると,「こんな面白いイベントが地元(広島)でもあればいいのに」と羨ましく思うのですが,その後,たまたま立ち寄った広島県内の道の駅が地元野菜のトマトを使った料理に力を入れておられることを知り,興味を持って調べてみることとしました。


広島県世羅町のトマト料理・スイーツ

 高校駅伝で有名な世羅高校のある広島県世羅郡世羅町。

 その町にある交流拠点が「道の駅世羅」です。

 中国やまなみ街道(中国横断自動車道尾道松江線)世羅インターチェンジを降りてすぐの場所にあります。

 その「道の駅世羅」の飲食コーナーにトマトを使った料理・スイーツが用意されていたので,いただいてみました。


瀬戸内六穀豚のデミトマカツ丼

(瀬戸内六穀豚のデミトマカツ丼)
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 「瀬戸内六穀豚」(とうもろこし,大麦,小麦,米,マイロ(こうりゃん),大豆の六穀を飼料に育てた豚)のとんかつを丼のご飯の上にのせ,地元の「せらワイン」で作られたデミグラスソースと世羅町産トマトで作られたトマトソースをかけた洋風カツ丼です。

 同じ丼の中に,トマトの輪切りを中心としたサラダも添えられています。

 とんかつの衣はカリッと,中の豚肉はジューシーでやわらかく,デミグラスソースやトマトソースとよく合いました。

 トマトソースはトマトの角切りを煮込んで作られており,甘味もあって美味しかったです。


トマトソフトクリーム

 トマト入りのソフトクリームが人気だと聞き,注文しました。

 お店の方から,ソフトクリームに塩をかけるかどうか尋ねられました。
 「トマトやスイカに塩をかけて食べるようなものか」と思いつつ,塩もかけていただきました。

 これがそのトマトソフトクリームです。

(トマトソフトクリーム)
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 白いバニラソフトクリームに赤いトマトが混ぜられ,赤っぽく色付いたソフトクリームになっています。

 写真でははっきりわかりませんが,肉眼では表面に塩の粒を確認することができます。

 実際にいただいてみると,独特な青臭さも含め,かなりトマトに近い風味でした。

 甘さは控え目なのですが,塩をかけることによって甘さが引き立ち,生のトマトに塩をかけて食べた時と全く同じ効果を感じられました。

 トマト本来の風味を生かしたソフトクリームに仕上がっており,おいしくいただきました。


 このほか,同じ世羅町内の料理旅館「玉乃家」には,トマトづくし創作和懐石「トマト懐石」(要予約)がメニューとして用意されており,トマトが町おこしの産品として,大きな役割を担っているようです。


カゴメの世羅菜園

 世羅町の町おこし産品の1つとなっているトマト。

 世羅町内でカゴメ株式会社が運営する大規模トマト農園「世羅菜園」に行ってみることにしました。

 「道の駅世羅」で場所を教えていただき,地図を片手に車で農園に向かいましたが,それでもかなり迷いました。

 半ばあきらめかけた頃,やっと「世羅菜園」への案内看板を見つけることができ,何とかたどり着くことができました。

 世羅菜園は三原市久井町に近い,世羅町の山奥にあります。

 世羅菜園の看板がなければ,それとわからなかったと思います。

(世羅菜園入口)
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 大きく整然とした温室ハウスが続いています。

 道をはさんだ向かい側には,「日本農園」という大規模なレタス農園もあります。

 世羅菜園全体の規模が把握したかったため,車でもう少し上に登ってみることとしました。

 すると,見渡す限り温室ハウスが続く,息を呑むような風景が目に飛び込んできました。

(世羅菜園)
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 カゴメのウェブページを拝見すると,世羅菜園は,全国に8か所ある大型菜園の1つで,規模は約8.5haとあります。

○カゴメ株式会社ウェブページ
 「菜園の紹介

 奥深い山中に突如現れる大規模農園 世羅菜園は,日本でも最大級のトマト農園だと言えるでしょう。

 帰り際,道沿いに大きな池がありました。

 近くに豊かな水源があることも,この地に世羅菜園や日本農園といった大規模農園が作られた理由の1つに違いないと思いつつ,現地を後にしました。

 世羅町は確かにトマトの一大産地です。


カゴメの広島県産ラウンドレッド

 世羅町内のスーパーマーケットの野菜売場に寄りました。

 「地産地消コーナー」に,広島県産のトマト「ラウンドレッド」が売られていたので,購入しました。

(ラウンドレッド(袋))
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 ラウンドレッドは一般的なトマトに比べ,一回り小さなトマトです。

 袋の裏にラウンドレッドの3つの特徴が書かれていました。


○ラウンドレッドの特徴

 (1)色 鮮やかな赤色(リコピンの赤)

 (2)形 丸くて,使い勝手のよいサイズ

 (3)性状 しっかりとした果肉感

(ラウンドレッド)
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 確かに赤色が濃く,一回り小さな丸型で,表面にハリがあります。

 フルーツトマトのような強い甘味はありませんが,青臭さが少なく,小ぶりで,果肉がしっかりとしているので,サラダや料理など広範囲に使いやすいトマトとなっています。


 今回世羅町を訪問しましたが,まさにトマトづくしの1日となりました。

 トマトに御興味がある方は,愛知県東海市や広島県世羅町にぜひお越しください。

 最後に,愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」を教えていただき,この記事への掲載をこころよく承諾してくださったtomoさんに,この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

2016年7月17日 (日)

韓国と日本の似て非なる食文化 -国立民族学博物館の「韓日食博」に参加して-

国立民族学博物館と「韓日食博」

 大阪府吹田市にある万博記念公園。

 公園のシンボル「太陽の塔」です。

(「太陽の塔」)
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 その万博記念公園内に学術研究機関「国立民族学博物館」があります。

 この度,国立民族学博物館で開催された「韓日食博」(開催期間:2015年8月27日~11月10日)に行ってきました。

 日韓国交正常化50周年を記念し,国立民族学博物館と韓国国立民族博物館で共同開催された「韓国と日本の食文化と博物館」をテーマとした特別展です。

(国立民族学博物館と「韓日食博」)
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 国立民族学博物館には,主に民族学・文化人類学の見解から食文化を研究されている研究者が多くおられるので,食文化に興味がある私にとって,いつか行ってみたい研究機関でした。

 今回は,その国立民族学博物館で開催された「韓日食博」について御報告します。


韓国の伝統的な祭祀の膳

 韓国の伝統的な祭祀の膳が展示されていました。

(祭祀の膳)
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 儒教の教えに基づき,先祖や親に対する高い孝行心を示すため,餅菓などの食物が高く積み上げられています。

 唐辛子やにんにくは使わず,積み上げるときは奇数にするなどの決まりがあるようです。


韓国ストリートフードの変遷

 1965年から2015年までの韓国ストリートフードの変遷がパネルで展示されていました。

(韓国ストリートフードの変遷)
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※画像をクリックすると拡大します

 トッポッキ,ホットク,スンデ,エゴマの葉のおにぎりなど,韓国ならではの軽食のほかに,オデン,天ぷら(ティキム),コロッケ,回転焼きなど,日本から伝わった軽食も多くみられます。

 最近の食では,キングコングワッフル,麻薬トウモロコシ,爆弾ご飯,メルティング・モンキーなどが紹介されていますが,ネーミングが少し過激な方向に進んでいるような気もします。


学術研究機関との連携展示

 大阪工業大学から出展された「食感シミュレーター」です。

(食感シミュレーター)
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 耳の形に合わせて作られた「骨伝導ヘッドフォン」を耳に付け,食品のシルエットを選ぶと,「ガリガリ」,「バリバリ」といった音や食感が伝わってきます。

 その感覚や食品のシルエット,ヒントから,その食品が何であるか当ててみようという体験機器です。

 このほかにも,大阪工業大学からは,オノマトペ(擬音語・擬態語)ゲームや仮想もちつきゲームなど,食に関する様々なバーチャルリアリティーの世界が,京都造形芸術大学と韓国芸術総合学校の「日韓DNA養成プロジェクト」からは,日韓両国の食文化を表現したアーティスティックな作品が,それぞれ紹介・展示されていました。


韓国の日本食

 韓国に伝わった日本食が紹介されていました。

(韓国の日本食)
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※画像をクリックすると拡大します

 フェドプパプ(刺身丼),サムガクキムパプ(三角おにぎり),カレー(ルウ),ウドン専門店のメニューが展示されています。


(フェドプパプ)

 フェドプバプは,フェ(膾,なます)のドプパプ(丼ご飯)という意味で,要するに刺身丼(海鮮丼)のことですが,日本でイメージするそれとは異なる点がいくつかあります。

 日本では刺身に醤油やわさびをさっとかけて食べますが,韓国では丼飯の上に刺身とチシャやエゴマの葉,青唐辛子といった生野菜が乗せられ,味付けはコチジャン(唐辛子味噌)主体の唐辛子酢味噌なのです。

 そして,ビビンパと同様にスプーンでよく混ぜて食べられることも,日本の刺身丼(海鮮丼)と異なる特徴となっています。


(サムガクキムパプ)

 サムガクは三角,キムパプは韓国で有名な海苔巻きの意味なので,サムガクキムパプは,三角おむすびという意味となります。

 日本でお馴染みの三角おむすびですが,冷や飯を嫌がる韓国人にとってのおむすびは,日本のコンビニエンスストア・セブンイレブンが韓国で販売したことを皮切りに,キムパプと同様の手軽な軽食として,徐々に受け入れられてきた食べ物だと言えます。

 中にコチジャンプルコギ,スパム,ビビンパなど,韓国独自の具材が入れられることにより,サムガクキムパプは韓国の食として浸透してきています。


(カレー)

 韓国のカレーも,日本からの影響を多く受けています。

 バーモントカレーのルウには「正統日本式カレー」と書かれていますが,これもその証の1つと言えるでしょう。

 ただ,韓国で多くの人に好まれるカレーは,日本のカレーとは少し異なるようです。

 一番の特徴は「辛くなく黄色い」ということでしょう。

 唐辛子の辛さは好まれても,スパイスの辛さはあまり受け入れられないようなのです。

 そして,これもビビンパやフェドプパプと同様,ドライカレーのようになるまでよく混ぜてから食べられるのです。

 また,日本のカレーライスには福神漬けやらっきょうが添えられますが,韓国では,やはりキムチとなっています。


(ウドン)

 ウドン専門店のメニューを見ると,単品のウドンのほか,握り寿司,トンカス(とんかつ),ラーメン(韓国にはインスタントラーメンやちゃんぽんはあっても,日本人が想像するようなラーメンは少ない)などが用意されています。

 ウドン専門店とは言え,実際はお手軽な日本料理店としての意味が強いのだと思います。


(オデン)

 醤油ベースのだし汁で魚の練りもの(さつま揚げ)などを煮込んだ韓国の「オデン」は,実際に日本からもたらされた料理の1つであるため,日本のおでんとよく似ています。

 おやつやスナック感覚の食べ物で,ソウルや釜山などの屋台でよくみかけます。

 日本のおでんのように様々な野菜や練りものなどを入れるのではなく,平べったい形の魚の練りものが中心で,この練りものをくねくねと折って串刺しにして売られています。

 私はソウル駅近くの屋台でこのオデンを食べたことがあります。

 オデンを注文すると,オデンのほかに,プラスチックの汁椀にオデンの汁を入れて渡されたのですが,オデンと汁の食べ方がよくわからず,戸惑いました。

(韓国セブンイレブンのオデン広告)
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 韓国セブンイレブンのオデン広告です。

 こちらは中にひじきや人参の入った練りものや竹輪など,日本のおでんに近い商品がラインアップされていますが,それらが串刺しにされているところは,おやつやスナック感覚で食べる韓国人向けにアレンジされた結果だと言えるでしょう。


 どれも日本の料理とよく似ているのですが,どこか微妙に違う料理となっています。


韓国と日本の料理漫画

 会場2階に「食のライブラリー」コーナーがあり,韓国で出版されている料理漫画などが自由に読めるスペースが設置されていました。

 料理漫画好きで,食文化に興味を持つ原点となった私にはたまらないコーナーです。

(韓国の料理漫画)
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 写真は韓国で絶大な人気を得て,ドラマ・映画化もされた「食客」,そして日本でお馴染みの「クッキングパパ」と「美味しんぼ」の韓国語版です。

 私が様々な韓国の食文化を知ることができたのは日本語版「食客」によるところが大きいのですが,同様に,日本の料理漫画のハングル版が出版されることで,韓国の人達にも日本の食文化を知ってもらえる機会が大きく広がったと言えるでしょう。

 ちなみに,韓国での漫画のタイトルは,「クッキングパパ」が「お父さんは料理士」,「美味しんぼ」が「味の達人」,「孤独のグルメ」が「孤独の美食家」など,日本のオリジナルとは少し名前を変えて翻訳出版されているものも多く見られます。

(「味の達人」の様子)
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(「味の達人」第21巻 128~129ページを引用)


「朝倉研究室」での朝倉敏夫先生との出会い

 食を通して韓国社会を研究しておられ,「韓日食博」の実行委員長を務められた朝倉敏夫 国立民族学博物館教授の研究資料が展示されたコーナーです。

(「朝倉研究室」)
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 幸いにも,朝倉敏夫先生に実際にお会いすることができ,日本の焼肉の特徴などの食文化論を伺うことができました。

 朝倉先生は,著書『日本の焼肉 韓国の刺身』の中で,日本の焼肉が「日本化」,「大衆化」したのは,「無煙ロースター」と「焼肉のタレ」によるところが大きいと分析しておられ,今回の「韓日食博」でもそのことについて講演されたのですが,その講演会の要旨を教えていただきました。

(無煙ロースター)
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 無煙ロースターは,焼肉は煙が立ち込め,臭いが付くというイメージを払拭し,外食での焼肉を普及させました。


(焼肉のタレ)
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 焼肉のタレが開発・販売されることにより,日本の家庭に焼肉が普及しました。

 韓国の日本食とは逆に,日本の韓国食とも言える焼肉ですが,この日本の焼肉も,「包丁で切るかはさみで切るか」,「つけダレかもみダレか」,「肉を野菜で巻いて食べるか肉だけで食べるか」などで,韓国の焼肉とは異なり,似て非なる食文化が形成されていると言えるとのお話でした。

 会場で購入した『韓国食文化読本』にサインをお願いしたところ,私の名前の次に「恵存」(けいそん)と書いていただきました。

 無知な私は後になって,「恵存」が「末永く,手元に置いてくだされば幸いです」という意味だと知りました。

 とても素敵な言葉だと思います。

 今回の「韓日食博」のほかにも,韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」,「イ・サン」,「馬医」などの日本語版監修や,国立民族学博物館と立命館大学国際食文化研究センターとの学術交流協定締結を記念した国際シンポジウム「世界の食文化研究と博物館」の開催など,多方面で御活躍の朝倉敏夫先生。

 今後ますますの御活躍をお祈り申し上げます。

<参考文献>
 朝倉敏夫・林史樹・守屋亜記子『韓国食文化読本』国立民族学博物館
 朝倉敏夫『日本の焼肉 韓国の刺身』農山漁村文化協会
 森枝卓士『世界のインスタント食品』徳間文庫

2016年3月15日 (火)

歴食JAPANサミット -長州鐔チョコレートづくり体験-

 山口で開催される「歴食JAPANサミット第1回大会」に参加してみようと思った時,歴食JAPANの公式サイトで唯一事前申し込みが可能だったのが,今回の「長州鐔(ちょうしゅうつば)チョコレートづくり体験」でした。

 広島から意気込んで行く以上,何か1つでも確実に参加できるイベントがあればと思っていたので,早速インターネットの申込みフォームから申し込みました。

 後日,歴食JAPAN事務局から受付完了のメールをいただき,これで少なくとも1つはイベントに参加できると安心して,山口を訪問しました。

 当日,「長州鐔チョコレートづくり体験」午後の部に参加しました。


チョコレートで長州鐔をつくる

 講師は,山口県立大学看護栄養学部の園田純子先生(食生活・食文化論)です。

 園田先生は,地域の食文化などを研究されており,同大学で「弁当の日」を実践されています。

 「弁当の日」と言えば,私は,漫画『玄米せんせいの弁当箱』(魚戸おさむ/北原雅紀)の話が頭に浮かびますが,自分で弁当を作ってみることで,食についてたくさん学ぶことが出来る素晴らしい取り組みだと思います。
 私自身もその影響を受けて,弁当を持参しています。

 話が少し脱線しましたが,園田先生と山口市のヘルスメイト(食生活改善推進員)の皆さんからの説明・指導を受けながら,実習に取り組みました。

(長州鐔チョコレート材料・調理器具)
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 長州鐔チョコレートの材料・調理器具です。

 板チョコレート(1人1枚),長州鐔の型枠(シリコン),チョコレートの温度調整(テンパリング)のための温度計,湯せんのためのお湯とボウル,キッチンペーパー,皿となっています。

 最初に,板チョコレートを手で細かく折って片手鍋の中に入れ,一回り大きな鍋のお湯の中にその片手鍋を入れて,徐々にチョコレートを溶かしていきます。

(チョコレートを溶かす様子)
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 途中,チョコレートの温度を温度計で測り,適温になっているか確かめながら作業を進めます。

 十分に溶け,つやが出たら,溶かしたチョコレートをシリコンの型枠に流し込みます。

(チョコレートを流し込む様子)
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 厚さ約5mmの型枠なので,チョコレートをゆっくりと静かに流し込まないと,すぐあふれてしまいます。

 私は欲を張ってチョコレートを多めに流し込みました。(これが後に面倒な結果となるのですが…。)

 チョコレートを流し込んだら,型枠の微細な模様や文字がはっきり出るよう,型枠を台の上で軽くゆさぶります。

 ここまでできたら,型枠ごとチョコレートを冷やし,時間をおいて固めます。

 チョコレートが固まるまでの間,山口大学教育学部の吉村誠先生(国文学,国語教育)から,長州鐔についてのお話がありました。


長州鐔を知る

 「長州鐔」は,かつての長州藩(山口)で作られた日本刀の鐔(つば)のことです。

 今回のワークショップのために,古武具のコレクションで有名な「岩国美術館」の展示品などが会場内に展示されていました。

(日本刀と刀装具)
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 間近で見るのは初めてですが,厳粛な空気,緊張感を感じました。

 鐔は,刀から自分の拳を守るために付けられる仕切りの役目をするとともに,刀のバランスを整える(重心を手元にする)役割もあるそうです。

(「蓑亀図大小鐔(みのがめのずだいしょうつば)」)
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 長州鐔は,山口市や萩市に鐔工(つばこう)が多くおられたことや,安価だったことなどから,全国に流通し,長州藩の一大産業となったようです。

 今回のチョコレートのモデルとなった長州鐔は,「長州萩住清久作(ちょうしゅうはぎじゅうきよひささく)」と呼ばれるもので,宝暦年間(徳川家重の時代)に萩に住んでいた松井清久という人がつくった鐔だそうです。

 お話を伺って,長州鐔が盛んに生産され,全国に広まった理由の1つとして,隣の島根が,「たたら製鉄」にみられるように,全国屈指の鉄の生産地だったことも関係しているのではないかと思いました。


長州鐔とお菓子のきんつばの関係


 吉村先生から日本刀や長州鐔について教えていただいた時,ふと思いついたことがありました。

 それは,「和菓子の「きんつば」のモデルとなった「つば」は,長州鐔だったのではないか」ということです。(きんつばについては,「関東の和菓子と関西の和菓子 -和菓子の比較検証-」参照)

 江戸時代,刀の「つば」が庶民にも広く知れ渡っていたからこそ,「つばの形に似ているお菓子」として「きんつば(金鍔)」・「ぎんつば(銀鍔)」という名称が受け入れられ,現在に至っているのではないでしょうか。

 その際,モデルとなった鐔(鍔)は,全国的に広く流通していた長州鐔だった可能性もあると思います。

 そうであれば,長州鐔をきんつばの材料で作ってみるというのも面白そうだと思いました。
 チョコレートのような美しい形までは再現できないとは思いますが…。


長州鐔チョコレートの完成

 吉村先生の講義の後,チョコレートが冷えて固まったことを確認し,長州鐔チョコレートづくりの再開です。

 型枠から固まったチョコレートを取り出します。

 これが意外と難しかったです。

 チョコレートがやわらかいシリコンの型枠に密着した状態で固まっているため,密着した端の部分をゆっくりはがしていく必要があるのです。

 急いではがそうとすると,チョコレートの厚みが薄いので,割れてしまいます。

 更に,今回の長州鐔には,中央に刀をはめ込むための穴や,四隅にハート型のような「猪目(いのめ)」と呼ばれる飾りの穴があるのですが,この穴の部分をきれいに型枠から外すことも難しかったです。

(型枠とチョコレート)
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 写真を見ると,穴となる部分が,突起となっていることがわかるかと思います。

 これをそのままきれいに外すのが大変でした。

 私は型枠にチョコレートを多めに流し込んでおけば大丈夫だろうと思っていましたが,実際は逆で,多めに流し込んだことにより,接着部分が多くなり,取り外すのに苦労しました。

 時間をかけて何とか取り外し,長州鐔チョコレートが完成しました。

(長州鐔チョコレート)
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 皆様の期待どおり(笑),縦に割れてしまいました。

 しかしながら,中央に「長州萩住 清久作」という文字も出ており,私としては十分な出来です。

(販売用の包装紙と長州鐔チョコレート)
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 当日会場で販売されていた長州鐔チョコレートの包装紙と一緒に記念撮影しました。

 包装紙の左側に,「もののふは さすが肥後づか 長門つば 九曜の星と一に三星」と書かれています。

 これは,ペリー来航の頃の俗謡で,『外国人に立ち向かう勇敢な「もののふ(武士)」は,「肥後づか」(柄,刀を握る部分),「長門つば」(長州鐔),「九曜の星」(肥後細川氏の家紋),「一に三星」(毛利氏の家紋)を装備している』といった意味になります。

 この話は,開場セレモニーの際,歴食JAPANサミット実行委員長の御挨拶でも取り上げられたのですが,山口から「歴食」を日本全国,世界へ発信するきっかけの1つとなった話なのではないかと思います。


歴食JAPANサミットを通じた人との出会い

 ワークショップ終了後,吉村先生に万葉集の長意吉麻呂(ながのおきまろ)の歌に登場する,まずいと酷評された水葱(ミズアオイ)を私が探し求めた話(「しょうゆの研究4 -鯛と醤酢(ひしおす)・ひしお飯-」参照)などをお話しし,盛り上がりました。

 また,同席されていた山口大学教育学部の五島淑子先生(食生活・食文化論)にもお会いでき,食文化についてお話を伺う機会がありました。

 そのほかにも,私と一緒のテーブルで,とてもきれいに長州鐔チョコレートをつくったにもかかわらず,スマートフォンのバッテリー切れで写真が撮れなかった男性や,はるばる佐賀から来られた心優しい「歴女」の女性,歴食JAPAN事務局の皆さんなど,数多くの方との楽しい出会いがあり,とても有意義な1日を過ごすことが出来ました。

 お世話になった方々に,この場をお借りして深くお礼申し上げます。

2016年3月 7日 (月)

歴食JAPANサミット -発掘土器クッキー修復体験-

 歴食JAPANサミットで開場セレモニーの後,「発掘土器クッキー修復体験」を申し込み,参加しました。

 「大内氏の宴」などで使われた食器は,使い捨ての土師器だったというお話をしました( 「歴食JAPANサミット -山口に誕生した「歴食」という新たな食の世界-」参照)。

 発掘調査で出土した土師器などは,整理された後,元の形に戻す修復作業が行われるのですが,この作業を土師器に見立てたクッキーで体験してみようというのが今回のワークショップです。

 山口市歴史民俗資料館の学芸員さんから指導・説明を受けながら,順番に体験させていただきました。


土師器クッキー

(配付された土師器クッキー)
Photo

 御用意いただいた土師器クッキーは,卵黄,砂糖,ココア,片栗粉,油を混ぜ合わせ,学校給食で使われたアルマイト食器で型をとって,オーブンで焼かれたお菓子だと説明書きにありました。

 大きさは大小様々でしたが,私は欲張って大きい皿で挑戦することにしました。
(これが後に面倒な結果となるのですが…。)


土器を割る


 はじめに,「ビニール袋の中で4分割ぐらいに割ってください」とお話だったので,土師器クッキーを割りました。

 土師器クッキーをわざわざ一旦壊して,それを修復する体験なのです。

 子供たちは正直に縦横十字に4分割していましたが,素直でない大人の私は,もう少し壊してもよかろうと,更に割りました。(これが後に面倒な結果となるのですが…。)

(クッキーを割った様子)
Photo_2


土器を元の形に置き直す

 割ったクッキーの破片を紙の上に並べ,元通りの皿の形に直すこととなりました。

 子供たちは数分で原形に直していましたが,細かく割った私は直すのにとても苦労しました。

 「これはもう直らないかも」とも思いましたが,学芸員さんから「ビニール袋の中で壊したものだから,必ず元の形になるはずです。」と励まされ,頑張りました。

 更には,「本当は数枚の皿を混ぜた上で,割って修復した方が現実に近いのですが。」とも…。

 私が「ああでもない,こうでもない」と皿を修復する様子を,テレビカメラマンもアップで撮影していましたが,あまりに遅いので,そのうち別の場所へ移動されました(笑)。

 冬場に汗をかきながら,何とか元通りの形に直せました。

(元の形に置き直した様子)
Photo_10

 改めて割った様子を眺めると,単純な割り方なのに,なぜ時間がかかったのだろうと思うのですが,逆に修復がとても大変な作業であることが身に染みてよく理解できました。
 私にセンスがなかっただけかも知れませんが…。


資料情報のマーキング

 次に発掘した場所などの資料情報を土器に記入する作業を体験しました。

 「皿の裏側の目立たない箇所にチョコペンで「out94-11 BN039-04」(outは大内(遺跡),BNは発掘場所)とマーキングしましょう」とお話がありました。

 周りのよい子は皆,正直に教えられたネーミングをマーキングしていましたが,私はせっかくだからと,「kojikin」(コウジ菌)とマーキングしてみました。

(資料情報のマーキング)
Photo_4

 チョコペンをお湯の中で温めては使うという作業を繰り返したため,チョコが水状になり,少しシミになりました。


土器の接着

 次に,形を固定させるための接着です。

 通常はセメダインが使われます。

 これは,間違えて接着しても,アセトンという溶剤で接着剤を落とすことができるからで,やり直しがきくことも重要なことなのだそうです。

 今回は食べ物なので,セメダインの代わりに砂糖で作った液体の飴を使ってクッキーを接着しました。

(土器の接着)
Photo_5

 写真のように,接合部分に接着剤(飴)を付けて接着させるのですが,私は大きくて厚みのある皿を選んだので,なかなか接着しづらく,苦労することになりました。

 「それなら皿の表面にも接着剤(飴)をつけて補強すればいいじゃないか」と思い,先の尖った金属串で表面に飴を塗っていると,講師の方から「待った」がかかりました。

(土器の接着と飴)
Photo_6

 講師の方から,「実際の修復作業では,接着剤をつけていることが表面から見てわかるようなやり方はしないので。」と教えていただきました。

 体験中のこうしたお話はとてもよく理解できます。


土器の破片を補う

 最後に石膏で不足している破片を補うのですが,今回は石膏の代わりにアイシング(砂糖がけ)を塗りました。

 価値のある萩焼を修復するかのように,見た目をリアルに仕上げようと思いました。

(土器の補強)
Photo_7

 写真右上はアイシングの液体です。
 実際,この土師器クッキーは厚みがあるので,これぐらい補強しなければ固定しませんでした。

 これで無事体験終了です。


土師器クッキーの実食

 土師器クッキーを御用意いただいた袋に詰め,お土産としていただきました。

(土師器クッキー)
Photo_8

 自宅に戻り,土師器クッキーをいただいてみました。

 近くに寄って見れば見るほど,本当に土から作った土器のようですが,実際に割ってみても,土と同じようにパラパラと崩れます。

 食感もバターなどの油脂がほとんど入ってない分,口の中でさらっと溶けていくような感じです。

 砂糖と玉子が中心のシンプルな味で,食感も含め,たまごボーロに似ていると思いました。

 小麦粉の代わりに片栗粉が使われていることもその理由の1つだと思います。

 ココアの色付けも含め,土器としてのリアリティーを出すために,色々と工夫された様子が伺えました。


まとめ

 今回のワークショップにより,歴史や考古学の世界を身近に感じ,興味を持つようになりました。

 終了後,お世話になった講師の方々に,「私も子供のころにこんな体験をしていれば,もっと歴史や考古学に興味を持ったと思います。今回のような歴史の体験型学習は大切ですね。」とお話しました。

 準備が大変だったようで,開催前日も夜遅くまで土師器クッキーなどを用意されていたとのこと。そのおかげで楽しく学べたことを思うと,頭の下がる思いでした。

 お礼を言って会場を後にしましたが,最後につい「今回の修復体験,土器だけにドキドキしました。」と言ってしまいました。

 ゴメンナサイ。どうしても言いたかったのです(笑)。

(土器片形クッキー「ドッキー」)
Photo_9

 土器とクッキーを合わせたマスコット「ドッキー」です。

 私の「ドキドキ」と同じ発想だと思うのですが…。

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