食文化体験・イベント

2021年4月17日 (土)

バウムクーヘン博覧会 2021 -ファットリア・ダ・コジモのガトーピレネー-

 広島で開催された「バウムクーヘン博覧会 2021」で味わってみたかったお菓子の1つに,福岡市南区・「ファットリア・ダ・コジモ(fattoria da Cosimo)」の「ガトーピレネー」があります。

 2日間通ったのですが,いずれの日も売り切れでした。

 人気商品で,博覧会開催期間の終盤だったこともあり,販売員さんからも再入荷の予定はないとのお話だったので,やむなくあきらめました。

 その後福岡県へ行く機会があり,天神の福岡三越で「ガトーピレネー」が販売されていたので,これはチャンスとばかりに購入しました。

 今回は,このファットリア・ダ・コジモ(fattoria da Cosimo)のガトーピレネーを御紹介したいと思います。


ファットリア・ダ・コジモ(fattoria da Cosimo)のガトーピレネー

 ファットリア・ダ・コジモのガトーピレネーは,備長炭で焼き上げるバウムクーヘンのようなお菓子で,地元の厳選食材を使い,1本3時間かけて手焼きされるため,販売できる数量も限られています。

(ファットリア・ダ・コジモ「ガトーピレネー」(箱))
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 和紙を使った特別な箱に入っています。

 箱に添えてある説明書きには,
 「ガトーピレネーとは,フランスとスペインの国境にそびえるピレネー山脈で造られているバームクーヘンのような焼き菓子です。私たちの作るガトーピレネーは,ガスの火で焼かれたものとは違い,手作業による『直火』の炭火で焼き上げた懐かしい『木の香り』が閉じ込められています。」
と紹介されています。

(ファットリア・ダ・コジモ「ガトーピレネー」(箱の中の様子))
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 箱を開けた様子です。

 ガトーピレネーをぴったり囲むように箱が作られています。

 それでは,ビニール袋を開封してみましょう。

 こちらが「ガトーピレネー」です。

(ファットリア・ダ・コジモ「ガトーピレネー」)
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 炭火焼きの良い香りがパーッと広がりました。

 層の仕上がりが均一でなく,焼き色もまばらなところに,手作り感がにじみ出ています。

 生地の外側はアイシングされています。

 見た目よりもずっしり重く感じました。

 一口大にカットしてみました。

(ファットリア・ダ・コジモ「ガトーピレネー」(カット))
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 生地がしっかりと焼き上げられているので,1つ1つの層(年輪)がはっきりとわかり,はがれやすい仕上がりとなっています。

 いただいてみました。

 生地は,まるでバタートーストをいただいているかのように,高千穂発酵バター・無塩バターの風味を強く感じました。

 そのあと福岡・糸島産の濃い卵黄の風味が口の中に広がります。

 そして最後に北海道産のビート糖(てん菜糖)によるやさしく控えめな甘さを感じました。

 年輪の一層一層に弾力があるハードタイプで,炭火焼きの香ばしさと力強さが味わえます。

 柑橘の入った甘酸っぱいアイシングにより生地に甘さが加えられている感じで,その発想はウィークエンドシトロンとも似ていると思いました。

 炭火焼き製法,濃いバター風味,甘さ控えめでハードタイプの生地と,かなり大人の味わいのお菓子です。

 贈り物としても喜ばれる逸品だと思います。


まとめ

 「バウムクーヘン」ではなく「ガトーピレネー」を扱っておられるお店は,「ファットリア・ダ・コジモ(fattoria da Cosimo)」のほかに,東京の「オーボンビュータン」,神奈川の「ベルグの4月」などです。

 バウムクーヘンとガトーピレネーの違いについては,見た目や味からすると大きな差があるようには思いません。

 ただ,日本で一般的なバウムクーヘンは,緻密で繊細な仕上がりとなっているものが多いのに対し,ガトーピレネーは,素朴で野趣あふれる仕上がりになっているように思いました。

 それもあってか,私が職場でカットしたガトーピレネーを配った際,職員から「竹筒でバウムクーヘン作ったの?」と聞かれました(笑)
 ※広島では,竹筒などを使ったバウムクーヘン作り体験が盛んに行われていることも理由の1つです。

 あえてバウムクーヘンとガトーピレネーの明確な違いを言うならば,地域・名称の違いでしょうか。

 バウムクーヘンはドイツのお菓子(ドイツ語の名称),ガトーピレネーはフランスのお菓子(フランス語の名称)に分類されるからです。

 バウムクーヘンのようなお菓子のガトーピレネー。

 機会があれば御賞味ください。


<関連サイト>
 「ファットリア・ダ・コジモ(fattoria da Cosimo)」(福岡県福岡市南区高宮4-14-6)
 「AU BON VIEUX TEMPS(オーボンヴュータン)」(東京都世田谷区等々力2-1-3 ほか)
 「ベルグの4月(Avril de Bergue)」(神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-19-5 ほか)
 「バウムクーヘン博覧会」(バウムクーヘン博覧会実行委員会)
 「日本のバウムクーヘンのふるさと似島(バウムクーヘン作り体験)」(広島市似島臨海少年自然の家)

<関連記事>
 「バウムクーヘン博覧会 2021 -AI焼き立てバウムクーヘン・全国バウムクーヘン食べ比べ・バウムフリット・切り売りバウムクーヘン・詰め合わせセット-
 「日本のバウムクーヘン100周年イベント -2019広島みなとフェスタ・バウムクーヘン博覧会 2019-
 「「バウムクーヘン博覧会 2017」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-
 「ドイツ・ウィーン菓子の特徴と主な菓子 -シュトロイゼルクーヘン・レープクーヘン・バウムクーヘン-

<参考文献>
 「&Premium おやつの時間」マガジンハウス
 「BRUTUS特別編集 福岡の大正解」マガジンハウス
 「BRUTUS特別編集 最高のおやつ」マガジンハウス

2021年4月11日 (日)

瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(復路:尾道駅-広島駅編) -TEA STAND GENの尾道浜茶とたい焼き・エトセトラオリジナルカクテルとおつまみ-

 瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅。

(etSETOra・尾道駅)
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 今回は尾道で訪問したお茶のお店と,エトセトラ・復路の旅(尾道駅から広島駅まで)を御紹介したいと思います。


尾道の「TEA STAND GEN」

 往路,広島駅からエトセトラに乗車し,呉線経由で終点・尾道駅に到着しました。

(尾道駅2階から眺めた駅前の様子)
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 復路のエトセトラの出発時刻まで約2時間あったので,その時間を利用して尾道のお店を訪問しました。

 限られた時間なので,お店を絞る必要がありました。

 そこで私が選んだお店が,お茶が楽しめるお店「TEA STAND GEN」です。

 このお店の煎茶は,すでに当ブログ・エトセトラの記事でも御紹介しています。

 「瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(往路:海田市駅-尾道駅編) -オリジナルグッズ,瀬戸の小箱,煎茶,観光・リゾート列車の魅力-」でお菓子の「瀬戸の小箱」と一緒に御紹介している煎茶がそうです。

(「瀬戸の小箱 ~和~」と煎茶)
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 往路のエトセトラ車内で「TEA FACTORY GEN」の煎茶をいただいたのですが,その「TEA FACTORY GEN」の直販店・カフェが今回御紹介する「TEA STAND GEN」です。

 尾道駅から徒歩でお店を訪問しました。


尾道浜茶とたい焼き

 尾道駅から海岸通り沿いを東へしばらく歩いていると,「TEA STAND GEN」の入口を示す小さな置物があります。

(尾道・海岸通り・「TEA STAND GEN」の置物)
Tea-stand-gen

 写真中心部の置物なのですが,実際に歩いていても見落とすぐらい小さな置物なので,置物を拡大してみましょう。

(尾道・海岸通り・「TEA STAND GEN」の置物(拡大))
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 湯沸かし用のやかんが目印となっています。

 矢印に従って路地に入ると,まもなくお店が見えてきます。

(「TEA STAND GEN」店舗(外観))
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 これもちょっと拡大してみる方が良さそうです(笑)

(「TEA STAND GEN」店舗(外観・拡大))
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 尾道ならではの狭い路地を入り,控えめなお店の看板なので,初めての方はお店にたどり着くのが少し大変かも知れません。

 私は2回目なのですが,初訪問の時は少し迷いました。

 お店は1階が厨房と喫茶スペース,2階が喫茶スペースとなっています。

 店内の様子です。

(「TEA STAND GEN」店内)
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 温かみのある店内で,1階はカウンター席でお茶をいただくことができます。

 このお店でゆっくりとお茶をいただくと,本当に心が和みます。

 メニュー表をひととおり見て,「尾道浜茶」というお茶に興味を持ちました。

 店主さんにお話を伺うと,茶葉を尾道の海風にさらしたお茶とのことでした。

 尾道ならではのお茶だと思い,このお茶とたい焼きのセットを注文しました。

 前回訪問した際は,たい焼きが売り切れていたので,たい焼きも楽しみでした。

 出来上がるのを待つ間,店主さんから扱っておられる様々な茶葉を見せていただきました。

(茶葉5種(茶花茶・尾道浜茶・ほうじ茶・和紅茶・煎茶))
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 茶葉5種,写真左から順に,茶花茶,尾道浜茶,ほうじ茶,和紅茶,煎茶です。
(少し記憶違いがあるかも知れませんが…。)

 茶花入りのお茶や和紅茶,また,縫い針のように細長い葉が特徴の手摘み一番煎茶・紅茶も取り扱っておられます。

 ほうじ茶は,注文を受けてから茶葉を焙じていただけます。

 店主さんやお客さんとの会話を楽しんでいるうちに,尾道浜茶とたい焼きが出来上がりました。

(尾道浜茶とたい焼きのセット)
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 いれたての尾道浜茶と焼きたてのたい焼きです。

 店主さんから,尾道浜茶は中国の白茶(中国茶の種類,緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶・花茶の1つ)に近いと教えていただきました。

 初めていただきましたが,雑味がなく,さっぱりとして,ほのかに甘みも感じる飲みやすいお茶でした。

 このお茶は名前のとおり,茶葉を尾道の浜風(潮風)にさらして作られたお茶で,この製法により,茶葉の甘みが増すのだそうです。

 尾道では小さなヒラメやカレイを潮風にさらして作る「デベラ」という干物がありますが,これも尾道浜茶のヒントになっているようです。

 お湯を足していただき,二煎目,三煎目も楽しみました。

(尾道浜茶(姫レモンピール入り))
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 三煎目は愛媛県・岩城島の「姫レモン」(見た目はオレンジに似ているレアなレモン)の乾燥させた皮を少し加えていただきましたが,とてもさわやかな香りがお店いっぱいに広がって,ほかのお客さんも「いい香り~」とおっしゃってました。

 お茶と一緒にたい焼きもいただきましたが,焼きたてで皮がパリパリ,中のあんこも程良い甘さで,お茶受けにぴったりでした。


「TEA STAND GEN」で伺ったetSETOra(エトセトラ)のお話

 「TEA STAND GEN」・「TEA FACTORY GEN」の店主さんに,今回私は観光列車エトセトラに乗って広島から伺ったこと,そして,その車内で「TEA FACTORY GEN」の煎茶をいただいたことをお話ししました。

 店主さんからは,
 「当初はティーバッグでなく,急須で提供してほしいとお願いされたこと」
 「煎茶の採用にあたって,JR西日本の方が広島県世羅町の茶畑まで見学に来られたこと」
 「エトセトラで煎茶を味わったお客さんの中には,お茶を目当てに尾道駅からお店まで走って来る方もおられること」
 「店主さんはまだエトセトラに乗車されたことがないこと」
などなど,いろんな興味深いお話が伺えました。

 店主さんにお礼を言い,「次回尾道を訪れた際もまたお店に行こう」と心に誓って,お店を後にしました。


etSETOra(エトセトラ)復路・尾道駅から広島駅へ

 尾道駅に戻った私は,復路・宮島口行きのエトセトラを待ちました。

(尾道駅改札口・発車案内表示器)
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 待合スペースでは,往路の車内でお見かけした人もちらほら。

 改札を済ませ,ホームに入場すると,すでにエトセトラ入線待ちの方も多くいらっしゃいました。

 エトセトラが尾道駅ホームに入線すると,一斉に写真撮影が始まりました。

(etSETOra・尾道駅ホーム入線)
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 やはり人気の観光列車なんだと実感しました。

(JR西日本・尾道駅の皆さんからのお見送り)
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 「またお越しください 日本遺産の街 尾道へ!」

 JR西日本・尾道駅の皆さんから温かいお見送りを受けながら,エトセトラはゆっくり宮島口・広島方面へ走り出しました。


トレインバーでオリジナルドリンクとおつまみを楽しむ

 復路は山陽本線経由で広島・宮島口を目指します。

 尾道駅-広島駅間は,復路の山陽本線経由だと,往路の呉線経由に比べて約1時間早く到着します。

 その関係もあってか,復路は広島駅行きではなく,さらに延長した宮島口駅行きに設定されています。

 復路は2号車(往路は1号車)に乗車しました。

(etSETOra・車内・2号車)
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 2号車は床が尾道の石畳を,座席が瀬戸内の山の新緑をイメージした内装デザインです。

 復路のテーマは「上質なトレインバーで,せとうちの余韻に酔いしれる」で,車内に設置されたバー(トレインバー)で,酒どころ広島の様々なお酒(カクテル・ビール・ウイスキー・日本酒・ワイン・浄酎)やおつまみを購入して楽しめる趣向となっています。

(バーカウンターメニュー)
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 お酒に弱い私ですが,この日はせっかくなので少しお酒を飲もうと心に決めていました。

 エトセトラオリジナルカクテル「SETOUCHI BLOSSOM」を味わいたいと。

 しかしながら,往路の列車内でふと気付いたのです。

 「そう言えば,自宅から広島駅まで車を運転して来ている…」

 普段お酒を飲まない私は,お酒を飲んだ後のことまで想像することができなかったのです。

 「失敗したな…」と思ったのですが,そんな私にぴったりのドリンクがありました。

 エトセトラオリジナルのノンアルコールカクテル「SETOUCHI BLOSSOM」です。

 バーカウンターへ行き,このノンアルコールカクテルとおつまみ「牡蠣のオリーブオイル漬け」を注文しました。

 席へ持ち帰り,このドリンクとおつまみを味わいました。

(「SETOUCHI BLOSSOM」と「牡蠣のオリーブオイル漬け」)
Setouchi-blossom

 「SETOUCHI BLOSSOM」(ノンアルコール)は,フルーツスプレッド「まるごと果実 オレンジ」(広島県竹原市「アヲハタ」)入りのすっきりした甘さのドリンクです。

 広島はレモンが有名ですが,その輪切りものせられています。

 アルコール入りは,ジャパニーズクラフトジン「桜尾」(広島県廿日市市「サクラオブルワリーアンドディスティラリー」)が入っています。

 「牡蠣のオリーブオイル漬け」(広島県東広島市安芸津町「マルイチ商店」)は,安芸津・三津湾でとれた牡蠣をオリーブオイル漬けにしたものです。

 牡蠣のオリーブオイル漬けや燻製は少し値が張りますが,それに勝る美味しさがあるので,ぜひお試しいただきたい広島の味です。

 ドリンクとおつまみを味わいながら,ゆったりと広島県内の列車旅を楽しみました。

 私の席の向かいにもお客さんが乗車され,お酒とおつまみで楽しんでおられました。


瀬戸内の山々・街並みを眺めながら広島駅へ

 このあとエトセトラは日本三大酒処(灘・伏見・西条)の1つ,西条(広島県東広島市)に停車し,広島・宮島口に向けて走りました。

 私にとっては過去の通勤路線で,毎日のように眺めていた風景でしたが,エトセトラの車窓から眺めると,不思議とどこか違う感じがしました。

 名残惜しさを感じつつ,エトセトラは広島駅に到着しました。

(etSETOra・広島駅到着)
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 別れを惜しみながら,エトセトラを撮影してまわりました。

(etSETOraのショップ・バーカウンター)
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 何度も足を運んだ,エトセトラのショップ・バーカウンターです。

 エトセトラはこの後さらに,宮島口へと向かいます。

(広島駅3番ホーム・発車案内表示器とエトセトラ)
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 各駅でお見送りいただきましたが,とうとう私がお見送りする番となりました。

(宮島口駅へ向けて出発するetSETOra)
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 人気列車なので,きっぷが入手できるかどうかわかりませんが,また乗車して瀬戸内の列車旅を楽しみたいです。

 次回はお酒も楽しめるように,駅へは車ではなくバスを利用して(笑)

 エトセトラオリジナルのお菓子やドリンク,思い出に残るオリジナルグッズ,車内での楽しい演出や観光案内,各駅でのお見送り,尾道での散策,オリジナルカクテルとおつまみ,様々な人との出会い…それから,それから…etc(エトセトラ)。

 名前のコンセプトどおり,えっと(たくさん),せと(瀬戸)を楽しむことができました。

 広島の魅力を再発見する旅でもありました。


 etSETOra(エトセトラ),素敵な旅をありがとう!


<関連サイト>
 「etSETOra(エトセトラ)」(JRおでかけネット)
 「せとうちパレットプロジェクト」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「TEA FACTORY GEN」(広島県尾道市土堂一丁目14-10)
 「アヲハタ」(広島県竹原市忠海中町一丁目1番25号)
 「サクラオブルワリーアンドディスティラリー」(広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号)
 「マルイチ商店」(広島県東広島市安芸津町三津4069-5)

<関連記事>
 「観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(往路:広島駅-海田市駅編) -うれしみプリン,パンを食べるサンド-
 「瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(往路:海田市駅-尾道駅編) -オリジナルグッズ,瀬戸の小箱,煎茶,観光・リゾート列車の魅力-
 観光列車・イベントの記事については,パソコン版サイト「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化体験・イベント」も御覧ください。

<参考文献>
 大森正司著「おいしい「お茶」の教科書」PHP研究所
 「etSETOra(エトセトラ)」パンフレット(JR西日本)
 「JR gazzete(JRガゼット)2020年11月号・etSETOraとSEA SPICA」(交通新聞社)
 「JR時刻表 2020年11月号・よくばり列車旅 広島編 etSETOra」(交通新聞社)

2021年4月 4日 (日)

瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(往路:海田市駅-尾道駅編) -オリジナルグッズ,瀬戸の小箱,煎茶,観光・リゾート列車の魅力-

 瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅。

(etSETOra・ドア付近・ロゴマーク)
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 今回はエトセトラのオリジナルグッズやお菓子・ドリンクを御紹介したいと思います。


etSETOra(エトセトラ)のオリジナルグッズと車内販売のお菓子

 エトセトラは山陽本線と呉線の分岐駅・海田市駅を出発し,呉線経由で尾道駅を目指しました。

 車内の一角に,沿線の駅スタンプ帳と,エトセトラ・瀬戸内マリンビュー(エトセトラの前の観光列車)のミニチュアが展示されていました。

(駅スタンプ帳とエトセトラ・瀬戸内マリンビューのミニチュア)
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 呉駅の間で,車内販売のメニュー表が配られました。

(車内販売メニュー表)
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 広島市,呉市,竹原市,三原市,尾道市など広島県内のお菓子・おつまみ・ソフトドリンク・アルコールドリンク,そしてオリジナルグッズなどが販売されています。

 しばらくして,アテンダントの方がワゴンで車内販売に来られました。

 エトセトラ限定販売のオリジナルグッズとして,コースター(2種),キーホルダー,ランチトートが販売されていたので,私はコースターとランチトートを購入しました。

 また,一緒に「だるまベリー」という三原のお菓子も購入しました。

(etSETOra(エトセトラ)のコースターとランチトート・だるまベリー)
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 当初はコースターかランチトート,どちらか1つにしようと思っていたのですが,どちらも魅力的で,結局両方買いました。

 コースターは,JR西日本と「寄せ書き屋本舗(タフコム株式会社)」のコラボレーションにより商品化されたものです。

 寄せ書き屋本舗のある広島県府中市は「府中家具」で有名な街なのですが,アテンダントの方から,このコースターにも地元の木材が使われていると伺いました。

 UV印刷機とレーザー彫刻機を使い,「etSETOra」のち密な文字・デザインのコースターが見事に作られています。

 ランチトートは,深い紺色の生地に金色の文字・イラストが記載された高級感ある手提げ袋です。

 普段使いしようと買ったのですが,なかなかその勇気がありません。

 一方,車内販売のお菓子でチョイスしたのが「だるまベリー」というイチゴのお菓子です。

(だるまベリー)
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 広島県三原市の和風スイーツ店「共楽堂(きょうらくどう)」が,地元「三原だるま」をモチーフに開発したお菓子で,見た目がだるまそっくりです。

 フリーズドライのイチゴに,まるでチョコレートの塊をいただいているかのようにホワイトチョコがたっぷり浸み込んでいます。

 丸ごとイチゴの香り・甘酸っぱさが,甘いホワイトチョコレートと見事にマッチングしています。

 サクサクしたフリーズドライのイチゴと,口どけの良いホワイトチョコレートが口の中で合わさって,まさに新食感のスイーツです。

 お土産としてまとめ買いされる方もおられました。


エトセトラ限定・「瀬戸の小箱 ~和~」と煎茶

 車内販売を楽しんでいるうちに,エトセトラは呉駅に到着しました。

(etSETOra・呉駅)
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 呉は,かつて戦艦大和をはじめとする軍艦を建造し,横須賀,舞鶴,佐世保に並ぶ海軍の要衝として栄えたまちです。

 このことに由来して,呉駅のホームで流れるメロディーは「宇宙戦艦ヤマト」となっています。

 呉駅を出発して間もなく,ネットで事前予約したお菓子が席に届きました。

 このお菓子はエトセトラ限定で,乗車日の3日前までに事前予約しておく必要があります。

 名称は「瀬戸の小箱」で,和菓子(広島・呉「旬月 神楽」)と洋菓子(広島「カスターニャ」)から選べ,これに飲み物としてコーヒー(宮島「伊都岐珈琲」)か煎茶(尾道「Tea Factory Gen」)が付いて2,000円(税込)です。

 今回は「瀬戸の小箱 ~和~」を予約注文しておきました。

 飲み物はその場で選べるので,私は煎茶を注文しました。

(「瀬戸の小箱 ~和~」と煎茶)
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 こちらが「瀬戸の小箱 ~和~」と煎茶です。

 箱の中にお品書き(写真右下)と和菓子の詰合せが入っていました。

 それぞれのお菓子と飲み物を御紹介します。

(「瀬戸の小箱 ~和~」)
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【上生菓子 ~三つの広島春物語~】
 春を感じさせるピンクや薄緑色の一口サイズの練り切りが3種類用意されていました。
 「広島城の花見」(写真左下)は,桜が描かれたピンク色の練り切りです。
 「春の厳島」(写真下中央)は,宮島の大鳥居が描かれた練り切りです。
 「猫の街・尾道」(写真右下)は,猫の鈴をイメージした薄緑色の練り切りです。
 広島・宮島・尾道と,エトセトラの停車駅にちなんだ練り切りとなっており,どれも美しい仕上がりでした。

【お手作り最中 ~広島の情景と共に~】
 最中の皮とあんこが別々に詰められていて,自分であんこを詰めていただく手作り最中2種です(写真左上と中央)。
 最中の皮には,宮島の鹿と大鳥居が描かれていました。
 パリパリの皮に甘い粒あんをたっぷり詰めていただきました。

【胡桃菓子 ~黒糖と広島産黄な粉の二重奏~】
 胡桃(くるみ)に黒糖ときな粉がまぶされたお菓子です(写真右上)。
 コクのある胡桃に,黒糖のやさしい甘味ときな粉の香ばしさが加わって,食べ始めると止まらなくなるお菓子でした。
 「広島産黄な粉」が使われていますが,きな粉は地元・広島ではお馴染みの食材で,「青きな粉」と呼ばれる全国的に珍しい青大豆のきな粉もあります。

【煎茶】
 尾道でお茶の販売・店舗経営をされている「TEA FACTORY GEN」の煎茶をいただきました。
 こちらのお店では,広島在来の茶葉で煎茶や紅茶などを作られています。
 ティーバッグで抽出した煎茶をいただきました。
 瀬戸内らしい,穏やかでやさしい味わいのお茶でした。


 エトセトラは広駅にしばらく停車し,こちらでゆっくりとお菓子とお茶を楽しみました。

(広駅ホームと227系(レッドウイング))
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 広駅のホーム向かい側に停車している列車は広島シティネットワークのメイン列車・227系(通称:レッドウイング)です。


瀬戸内の絶景を眺めながら終点・尾道駅へ

 その後,エトセトラは再び尾道駅へ向けて走りだしました。

 観光列車に乗ると,ワクワク・ソワソワして落ち着くまでに少し時間がかかるのですが,1時間経ったぐらいからやっと落ち着き始めます。

 ここから先は,車窓を眺めながらのんびりと列車の旅を楽しみました。

 呉線はずっと海沿いを走るので,瀬戸内の絶景を存分に楽しむことができます。

 車窓から,海に浮かぶ牡蠣いかだや牡蠣打ち場・直販店が見えました。

(牡蠣いかだ・牡蠣打ち場・直販店(安浦駅-風早駅間))
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 「牡蠣いかだ 今日も 丸めた肩越しに見る 冬の朝 ここは瀬戸内 父さんの海」
 (「ここは瀬戸内」中村千栄子 作詞・芥川也寸志 作曲)

 瀬戸内海は,普段はほとんど波がないので,他の地方の人からはよく「湖みたいだ」と言われます。
 地元ではこれが普通なのですが…(笑)

 しばらくして,エトセトラは竹原駅に到着しました。

(etSETOra・竹原駅)
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 竹原市は,儒学者の頼山陽,ニッカウヰスキーの創業者で「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝,内閣総理大臣を務めた池田勇人の出身地です。

 製塩・ぶどう栽培・酒造などで発展してきました。

 竹の街としても有名で,道路沿いに街路樹として幼竹が植えられているのを見つけた時は,ちょっとしたサプライズでした。

 竹原駅を出発したエトセトラは,再び海に沿って尾道駅を目指しました。

(車窓からの瀬戸内海とフェリー(安芸幸崎駅-須波駅間))
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 穏やかな瀬戸内海をゆったりと航行するフェリー。これも瀬戸内らしい光景です。

(etSETOra・1号車・車内の様子)
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 私が乗車したエトセトラ1号車の車内の様子です。

 宮島の千畳閣をイメージし,宮島の落ち着いた秋の雰囲気が表現されたデザインとなっています。

 グリーン車仕様で,席ごとのスペースが広く,ゆったりとした時間を過ごすことができました。

 このあとエトセトラは三原駅に停車し,さらに少し進んで終点・尾道駅に到着しました。

(尾道駅に到着したetSETOra)
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観光・リゾート列車の魅力について

 広島駅から尾道駅まで,エトセトラで約3時間の列車旅を楽しみました。

 広島駅から尾道駅までJR在来線で移動する場合,山陽本線でも呉線でも行くことが出来ますが,瀬戸内海沿線を走る呉線は山陽本線に比べて約1時間多く時間がかかります。

 ただ,瀬戸内の絶景を眺めながらゆっくりと列車旅を楽しむには呉線の方が魅力的です。

 私は以前,秋田駅-青森駅間を走るリゾート列車「リゾートしらかみ」に乗車したことがありますが,この列車と状況がよく似ています。

 秋田駅-青森駅間は,内陸を走る奥羽本線の特急を利用すれば片道約2時間40分で到着するところを,「リゾートしらかみ」は奥羽本線・五能線経由で眺めの良い日本海沿いを約5時間かけて走るのです。

 このように,観光・リゾート列車は車窓からの眺めの良さや一定の乗車時間の確保が優先され,逆に利便性・速達性などを考慮する必要はありません。

 地方のローカル路線こそ,観光・リゾート列車に適した条件を持つ可能性が高いとも言えるでしょう。

 また観光・リゾート列車の乗客は,列車の旅を楽しむ意識が高い人ばかりですから,車内販売でもいろんな商品が飛ぶように売れます。

 近年,利用者の低迷から食堂車・ビュッフェ・車内販売が廃止される傾向にありますが,観光・リゾート列車はその逆をすることで好評を得ているのも興味深い話です。

 観光・リゾート列車は,観光客・旅行客と鉄道会社のみならず,沿線の地域にもメリットが期待できることが大きな魅力です。


<関連サイト>
 「etSETOra(エトセトラ)」(JRおでかけネット)
 「せとうちパレットプロジェクト」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「寄せ書き屋本舗(タフコム株式会社)」(広島県府中市出口町505-8)
 「共楽堂」(広島県三原市皆実2-6-10)
 「旬月 神楽」(広島市西区庚午北2-11-18)
 「TEA FACTORY GEN」(広島県尾道市土堂一丁目14-10)
 「上万糧食製粉所(青きな粉)」(広島市安佐南区伴南二丁目5-19-13)

<関連記事>
 「観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(往路:広島駅-海田市駅編) -うれしみプリン,パンを食べるサンド-
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 観光列車・イベントの記事については,パソコン版サイト「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化体験・イベント」も御覧ください。

<参考文献>
 「etSETOra(エトセトラ)」パンフレット(JR西日本)
 「JR gazzete(JRガゼット)2020年11月号・etSETOraとSEA SPICA」(交通新聞社)
 「JR時刻表 2020年11月号・よくばり列車旅 広島編 etSETOra」(交通新聞社)

2021年3月27日 (土)

バウムクーヘン博覧会 2021 -AI焼き立てバウムクーヘン・全国バウムクーヘン食べ比べ・バウムフリット・切り売りバウムクーヘン・詰め合わせセット-

バウムクーヘン博覧会と広島

 バウムクーヘンで有名な「ユーハイム」の創業者,カール・ユーハイムは,日本軍の捕虜として現在の広島市南区似島の捕虜収容所に連行されたドイツ人で,彼の焼き上げたバウムクーヘンを広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でお披露目したことにより,日本で初めてバウムクーヘンが知られることとなりました。

 このお披露目をしたのが1919年3月4日のことで,これを記念して毎年3月4日は「バウムクーヘンの日」とされています。

 そんなバウムクーヘンとゆかりのある広島で,今年も「バウムクーヘンの日」に近い2021年3月18日~23日に「バウムクーヘン博覧会 2021」が開催されました。

(「バウムクーヘン博覧会 2021」ポスター)
2021

 広島そごうの特設会場には,全国47都道府県,約150ブランドのバウムクーヘンがずらりと勢ぞろいしました。

 全国各地のバウムクーヘンの販売はもちろん,AIバウムクーヘン職人「THEO(テオ)」が焼き上げる「AI焼き立てバウムクーヘン」,全国47都道府県・47種類の中から好きなバウムクーヘン5種を食べ比べることができる「バウムクーヘン47」,バウムクーヘン博覧会限定バッグに5種類のバウムクーヘンが入った「バウムクーヘン詰め合わせセット」の販売など,バウムクーヘンにまつわる様々なイベントが用意されていました。

 今回はこの「バウムクーヘン博覧会 2021」について御紹介したいと思います。


「AI焼き立てバウムクーヘン」

 これまでのバウムクーヘン博覧会では,会場内の実演コーナーで,ユーハイムのマイスターの方が自らバウムクーヘンを焼き上げておられましたが,今回はAIバウムクーヘン職人「THEO(テオ)」がバウムクーヘンを焼き上げていました。

(バウムクーヘン専用オーブン・THEO(テオ))
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 会場には2台のTHEOが設置され,順番にバウムクーヘンを焼き上げていました。

 THEOはユーハイムが開発したAI搭載のバウムクーヘン専用オーブンです。

 バウムクーヘンの生地の焼き具合を画像センサーが読み取り,機械学習したAIが職人と同等のバウムクーヘンを焼き上げるというしくみです。

(THEOで焼き上げたバウムクーヘンのカット)
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 THEOで焼き上げたバウムクーヘンをユーハイムの菓子職人さんがカットしている様子です。

 私も整理券をもらって並んで購入しました。

(焼き立てバウムクーヘン整理券)
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 THEOと一緒に私のテオ少し写しています。

 私はこの焼き立てバウムクーヘンにメープルシロップをトッピングしていただきました。

(AI焼き立てバウムクーヘン・メープルシロップがけ)
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 弾力があり,しっとりとしたバウムクーヘンに仕上がっていました。

 「THEO(テオ)」(株式会社ユーハイム)


全国のバウムクーヘン食べ比べ「バウムクーヘン47」

 全国47種類の中から食べたいバウムクーヘンを5種選んで,食べ比べができる「バウムクーヘン47」。

(「バウムクーヘン47」会場)
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 今回はどれを味わってみようかとしばらく悩んだ末,選んだのが次の5種です。

(バウムクーヘン47(北海道・山梨・愛知・愛媛・鹿児島))
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 北海道:柳月の「三方六
 山梨県:エイトバウムの「コーヒーエイト」
 愛知県:三寿園の「三寿園バウムクーヘン 大」
 愛媛県:ソルシエの「キャラメルブロッシュ」
 鹿児島県:菓子工房konomotoの「竹林の小径」

 北海道河東郡音更町・柳月(りゅうげつ)の「三方六(さんぽうろく)」は,白樺の薪に見立てた珍しいバウムクーヘンです。
 しっとりした生地にホワイトチョコレートとミルクチョコレートがコーティングされています。

 山梨県甲斐市・エイトバウムの「コーヒーエイト」は,コーヒーが練り込まれたバウムクーヘンです。
 八方から厳選した素材が使われており,香り高いコーヒーの香りが楽しめるバウムクーヘンです。

 愛知県豊明市・三寿園(さんじゅえん)の「三寿園バウムクーヘン 大」は,手焼きのバウムクーヘンです。
 御縁を大切にするお店で,厚みがあってきれいな円形の層に仕上げられています。
 贈答用の高級感あふれるバウムクーヘンです。

 愛媛県松山市・ソルシエの「キャラメルブロッシュ」はハードタイプのバウムクーヘンです。
 ザックリとした生地で,キャラメルのほろ苦さと香ばしさを楽しめるバウムクーヘンです。

 鹿児島県薩摩郡さつま町,菓子工房konomoto(このもと)の「竹林の小径(ちくりんのこみち)ハードバウム」は,鹿児島産のサツマイモでんぷんや島砂糖が使用された手作りバウムクーヘンです。
 じっくり硬めに焼き上げられています。
 地元の厳選素材が使われているので,ハードタイプですが,とてもやさしい味わいのバウムクーヘンです。


バウムフリット

 ユーハイムのコーナーで,出来立てのバウムフリットが販売されていました。

 バウムクーヘンを揚げたお菓子のようです。

 お店の方に「このバウムフリットは普段でも販売されているのですか?」と伺ったところ,「いえ,今回のバウムクーヘン博覧会限定商品となります」とのことでした。

 100gあたり300円(税込み324円)だったので,100g購入しました。

 自宅で開封してみると,思ったよりたくさん入っていたので驚きました。

(バウムフリット(開封))
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 一口サイズのバウムクーヘンを揚げたお菓子です。

(バウムフリット)
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 バウムクーヘンの水分が抜け,サクサクのクッキーのような状態になっていました。

 一度食べ始めると止まらなくなるような,美味しいお菓子でした。


切り売りバウムクーヘン

 同じユーハイムで,バウムクーヘンの切り売りコーナーもありました。

 1カット108円(税込)です。

(切り売りバウムクーヘン)
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 こちらは,広島市内の「ユーハイム福屋店(ユーハイム・カールユーハイム)」で購入した切り売りバウムクーヘン(2カット)です。

 バウムクーヘンをすくいとるように「そぎ切り」されています。

 この切り売りバウムクーヘンは,バウムクーヘン博覧会だけでなく,ユーハイムの一部店舗で常時サービスされており,1カットから購入できます。


バウムクーヘン詰め合わせセット

 会場で,バウムクーヘン博覧会オリジナルのトートバッグに5ブランドのバウムクーヘンが入った「バウムクーヘン詰め合わせセット」が販売されていました。

(バウムクーヘン詰め合わせセット販売コーナー)
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 各日限定100セット・1人1セット限りの販売で,2,160円(税込)でした。

 持ち帰り用の紙袋もバウムクーヘン博覧会オリジナルでした。

(バウムクーヘン博覧会オリジナル紙袋)
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 バウムクーヘン博覧会オリジナルトートバッグの中身はこんな感じでした。

(バ博トートバッグとバウムクーヘン)
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 5種類のミニバウムクーヘンが詰め合わされています。

(バウムクーヘン詰め合わせセット)
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 バウムクーヘン詰め合わせセットのオリジナルトートバッグとバウムクーヘンです。

 次の5種類のバウムクーヘンが入っていました。

 滋賀県:クラブハリエの「バウムクーヘンmini」
 富山県:フェルヴェールの「バウムクーヘン」
 静岡県:治一郎の「治一郎のバウムクーヘンカット」
 東京都:洋菓子ヴィヨンの「プレーンバウムクーヘン」
 兵庫県:ユーハイムの「リーベスバウム」

(詰め合わせバウムクーヘン5種)
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 バウムクーヘンを並べてみました。

 写真中央がクラブハリエの「バウムクーヘンmini」,右上から時計まわりにフェルヴェールの「バウムクーヘン」,治一郎の「治一郎のバウムクーヘン」,洋菓子ヴィヨンの「プレーンバウムクーヘン」,そしてユーハイムの「リーベスバウム」です。

 一口サイズにカットし,同じ配列で並べてみました。

(詰め合わせバウムクーヘン5種(カット))
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 滋賀県近江八幡市・クラブハリエの「バウムクーヘンmini」は,ミニサイズの丸いバウムクーヘンで,外側は薄いアイシングがなされています。
 生地はとても薄い層が重なり,やわらかくて甘いバウムクーヘンです。
 ちなみにクラブハリエは,最中などの和菓子で有名な「たねや」と同じグループです。

 富山県高岡市・フェルヴェールの「バウムクーヘン」は,厚めにカットされたバウムクーヘンです。
 ドイツの伝統的な製法で作られています。
 1枚1枚の層がしっかり焼き上げられていて,生地にほどよい弾力としっとり感があるバウムクーヘンです。

 静岡県浜松市・治一郎(じいちろう)の「治一郎のバウムクーヘンカット」は,ミニバウムクーヘンが4カット詰められています。
 バウムクーヘンの外側は,薄くアイシングされています。
 カステラや卵焼きのような,やわらかさ,しっとり感,もちもち感がある,程良い甘さのバウムクーヘンです。

 東京都世田谷区・洋菓子ヴィヨンの「プレーンバウムクーヘン」は,外側に薄いアイシングがされ,丁寧に焼き上げられたバウムクーヘンです。
 生地の層が詰まっていて,しっかりした食感です。
 洋酒やスパイスが効いていて,芳醇な香りを楽しめるのも特徴です。

 兵庫県神戸市・ユーハイムの「リーベスバウム」は,ユーハイムを代表するバウムクーヘンの1つで,外側はホワイトチョコでコーティングされています。
 生地がやわらかく,繊細で上品な味わいのバウムクーヘンです。


バウムクーヘン博覧会には魅力的なバウムクーヘンが勢ぞろい

【es koyamaの「ビートル君と金色のバウム(バニラ)」】

 今回のバウムクーヘン博覧会には,兵庫県三田市の「es koyama(エスコヤマ)」も出品されていました。

 バウムクーヘン博覧会で出品された商品とは異なりますが,同店で販売されているバウムクーヘンを御紹介します。

 「ビートル君と金色のバウム(バニラ)」です。

(ビートル君と金色のバウム(バニラ))
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 1つ1つの層がしっかり焼き上げられ,外側に厚いアイシングがなされたセミハードタイプのバウムクーヘンです。

 薪をイメージして作られており,ざっくりとした食感とバターのとても豊かな香りが特徴です。

 箱が絵本になっており,ビートル君の物語も楽しめるようになっています。

【ファットリア・ダ・コジモの「ガトーピレネー」】

 今回のバウムクーヘン博覧会で味わってみたかったバウムクーヘンの1つに,福岡市南区・「ファットリア・ダ・コジモ(fattoria da Cosimo)」の「ガトーピレネー」があります。

 会場に2日通ったのですが,いずれの日も売り切れでした。

(ファットリア・ダ・コジモ「ガトーピレネー」)
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 備長炭で焼き上げるバウムクーヘンで,地元の厳選食材を使い,1本3時間かけて手焼きされるため,販売できる数量も限られています。

 いつか味わってみたいと思っています。


まとめ

 欲張って盛りだくさんの内容となりましたが,日本全国に様々なバウムクーヘンがあることが御理解いただけたかと思います。

 カール・ユーハイムが広島の地でバウムクーヘンを紹介して以来,バウムクーヘンは日本全国に広まり,日本の洋菓子の1つとして長きにわたり親しまれています。

 ドイツの伝統的な製法で作られたバウムクーヘン,フォトジェニックな「映えバウム」,リンゴ・イチゴ・サツマイモ・米・抹茶など地域の素材を生かしたバウムクーヘン,バウムパン・バウムフリットなどバウムクーヘン(の生地)が使われたお菓子など,日本には実に様々なバウムクーヘンがあります。

 お気に入りのバウムクーヘンとともに,素敵なティータイム・コーヒータイムをお過ごしください。


<関連サイト>
 「バウムクーヘン博覧会」(バウムクーヘン博覧会実行委員会)

<関連記事>
 「「バウムクーヘン博覧会 2017」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-
 「日本のバウムクーヘン100周年イベント -2019広島みなとフェスタ・バウムクーヘン博覧会 2019-
 「ドイツ・ウィーン菓子の特徴と主な菓子 -シュトロイゼルクーヘン・レープクーヘン・バウムクーヘン-

2021年3月20日 (土)

観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の旅(往路:広島駅-海田市駅編) -うれしみプリン,パンを食べるサンド-

瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」

 
「せとうち広島デスティネーションキャンペーン(2020年10月1日~12月31日)」に合わせて,2020年10月3日にデビューした瀬戸内の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」。

(JR西日本「etSETOra(エトセトラ)」パンフレット・表紙)
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JR西日本「etSETOra(エトセトラ)」パンフレットから一部引用

 「etSETOra(エトセトラ)」は,ラテン語の「エトセトラ(etc:その他いろいろ)」になぞらえたネーミングで,「et(エト)」には広島弁の「えっと(たくさん,多くの)」,「SETO(セト)」には「瀬戸」という意味を持たせ,全体で「たくさん瀬戸の魅力を感じてほしい」という想いが込められています。

 往路はJR広島駅から呉線経由でJR尾道駅まで,復路はJR尾道駅から山陽本線経由でJR宮島口駅まで運行されています。

(etSETOra運行地図)
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JR西日本「etSETOra(エトセトラ)」パンフレットから一部引用
※画像をクリックすると拡大します。

 当ブログで観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」を御紹介しておりますが,往路はJR広島駅からJR三原駅までエトセトラを利用し,復路は三原港から広島港(宇品)までシースピカを利用して,観光列車と観光クルーズ船で丸1日瀬戸内観光を楽しむことも可能です。

 シースピカもエトセトラも「いつか乗ってみたい」と憧れを抱いていました。

 今回,運よくそのエトセトラに乗れる機会があり,広島県内の鉄道旅行を楽しむことができました。

 そこで今回は,このエトセトラと瀬戸内の魅力について,食の話も交えながらシリーズでお伝えしたいと思います。


エトセトラの車両と車内の様子

 今回私は,往路はJR広島駅から呉線経由でJR尾道駅まで,復路はJR尾道駅から山陽本線経由でJR広島駅まで,エトセトラの旅を楽しみました。

 2021年3月13日(土)の朝,出発時刻より少し早めにJR広島駅のホームへ行き,エトセトラの入線を待ちました。

(広島駅7番ホーム・発車案内表示器)
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(ホーム足元表示)
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 しばらくしてメロディーが鳴り,2両編成のエトセトラが7番ホームに入線してきました。

(etSETOra・広島駅・出発準備)
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 出発前の前照灯(ヘッドライト)と後尾灯(テールランプ)を同時に点けた珍しい光景です。

 ホームを歩き,車両を撮影しました。

(etSETOra・ドア付近)
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  高級感あふれる白地に青と金の塗装。暖色系の室内灯,白いレースのカーテン…特別な列車の雰囲気があります。

(etSETOra・ドア付近・ロゴマーク)
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 エトセトラの丸いロゴマークは,列車のヘッドマークにも使われています。

 グリーン車のマークも特別感があります。

 このエトセトラに乗車しました。

(etSETOra・車内・2号車)
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 瀬戸内の山の新緑をイメージした2号車の様子です。

(etSETOra・車内・丸い窓と記念撮影用プレート)
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 船にあるような丸い窓と記念撮影用プレートです。


etSETOra(エトセトラ)JR広島駅出発

 写真撮影に夢中になっているうちに出発時刻となり,エトセトラは広島駅から尾道駅へ向けて,ゆっくりと走り出しました。

 ホームからJR西日本・広島駅の皆さんによるお見送りも受け,嬉しくなりました。

(JR西日本・広島駅の皆さんからのお見送り)
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 私は1号車1番A席に座り,車窓からの眺めを楽しみました。

 しばらくして,走行音が電車とは異なることに気付きました。ディーゼル音のようです。

 車内端にある車両番号のプレートを確認しました。

(etSETOra・車両番号プレート)
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 「キロ 47 7001」

 キロ47形7001番の列車で,「キ」は気動車(ディーゼルカー),「ロ」はグリーン車(ちなみに普通車は「ハ」)を示しますので,やはりディーゼルカーです。

 JR呉線・山陽本線とも電化区間なので,気動車でなければならない理由はないのに,なぜ気動車なのでしょうか。

 疑問に思い,後ほど駅員さんや車掌さんに伺ってみると,エトセトラはかつて呉線を走っていた「瀬戸内マリンビュー」(気動車)の後継だからなのだそうです。

 広島では芸備線(非電化)で気動車が運行されており,キハ47形などが運行されているため,このことも関係しているのかも知れません。

 しばらくして,車掌さんからエトセトラの特製きっぷホルダーをいただきました。

 せっかくなので,きっぷを挿してみました。

(etSETOra特製きっぷホルダーときっぷ)
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 きっぷホルダーには「きっぷをお持ち帰りの際は駅係員にお申し出ください」と書かれており,駅係員に申し出るとスタンプを押して持ち帰ることができます。

 記念にきっぷを持ち帰れるとは,さすがJR西日本。きっぷがいいお話です。


うれしみプリン・パンを食べるサンド

 朝食として,広島駅のショッピング施設「ekie(エキエ)」で買ったプリンとサンドイッチをいただきました。

(うれしみプリン・パンを食べるサンド)
Photo_20210320222301 

 写真左から「パンを食べるサンド」,「うれしみプリン」,そして乗客全員に配られるエトセトラの紙製コースターです。

 「うれしみプリン」は,広島市安佐南区の「SWEETS LABO Laugh&Rough(スイーツラボ ラフ&ラフ)」から販売されている地元・広島県産の食材にこだわったプリンです。

 看護師を経験された店主さんが考案された体と心に優しいプリンです。

(うれしみプリン)
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 表面はザックリしているのに,中はカスタードクリームのようにトロトロの美味しいプリンでした。

 ほかに砂糖が使われてない低糖プリン「やさしみプリン」なども販売されています。

 一方,「パンを食べるサンド」は「HIROSHIMA UMAMI SAND(ひろしまうまみサンド)」という名称で,広島市中区の「レトワールフリヨン」から販売されているサンドイッチです。

 分厚い海老カツ・タルタルソースのサンドイッチをいただきました。

 それにしても「パンを食べるサンド」とはちょっと変わったネーミングですよね。

 なぜなら,パンを食べることが目的ならば,サンドイッチの具はどんなものでも,いや,そもそもサンドイッチにしなくてもよいはずですから。

 サンドイッチのパンは,酵母に「ホシノ天然酵母」,小麦に「キタノカオリ」,水に「波動水」が使われた天然酵母パンです。

 天然酵母パンで作られたサンドイッチは全国的にも珍しいようです。

 「パンを食べるサンド」というネーミングの秘密は,実際にいただいてみるとわかりました。

 薄くスライスされた食パンを噛みしめると,ムギュムギュと心地よい弾力を感じ,確かにパンだけでも美味しいのですが,具と一緒に食べると具の美味しさをより一層引き立ててくれるのです。

 この食パンは初めての食感で,その珍しさと美味しさに気をとられ,そもそも海老カツが食べたくて買ったはずなのに,海老カツの味は忘れてしまいました(笑)


 かつて呉線や山陽本線を利用して通勤していたこともあり,車窓からの眺めは見慣れた風景なのですが,観光列車に乗って,食事しながら眺める風景は,ひと味もふた味も違うように感じました。

 エトセトラはこの後,呉線経由でさらに尾道へ向けて走りました。


<関連サイト>
 「etSETOra(エトセトラ)」(JRおでかけネット)
 「せとうちパレットプロジェクト」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「レトワールフリヨン・天然酵母サンドイッチ」(広島市中区八丁堀4-4)
 「SWEETS LABO Laugh&Rough(スイーツラボ ラフ&ラフ)」(広島市安佐南区安東2-8-15 1F)

<関連記事>
 「高速クルーザー「シースピカ」に乗って瀬戸内を楽しむ -しまたびレモンケーキ・大長レモネード・ふわりーぬ・瀬戸内広島お好みソース-
 「広島のレモン菓子・レモンケーキ14 -しまなみレモンバイク・瀬戸田レモンケーキ・瀬戸田レモネード・瀬戸内レモン丼-
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<参考文献>
 「etSETOra(エトセトラ)」パンフレット(JR西日本)
 「JR gazzete(JRガゼット)2020年11月号・etSETOraとSEA SPICA」(交通新聞社)
 「JR時刻表 2020年11月号・よくばり列車旅 広島編 etSETOra」(交通新聞社)

2021年2月 6日 (土)

美祢社会復帰促進センターと受刑者の食(後編) -紅はるか・受刑米「再誕の丘」-

 山口県美祢市にある刑事施設「美祢社会復帰促進センター」。

(美祢社会復帰センター庁舎)
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 前編に引き続き,美祢社会復帰促進センターと受刑者の食について考えてみたいと思います。


紅はるか

 美祢社会復帰促進センターの一般食堂に併設された売店に,センター生(受刑者)が栽培し収穫したサツマイモ「紅はるか」が200円で販売されていました。

(紅はるか(袋詰め))
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 収穫したてのサツマイモ「紅はるか」です。

 大きくてずんぐりとしています。

 自宅で蒸し器を使って「紅はるか」を蒸してみました。

(紅はるか)
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 スイートポテトのような,黄金色のふかし芋ができました。

 いただいてみると,見た目どおりの,甘くてねっとりとしたふかし芋に仕上がっていました。

 これをつぶして四角い型に詰めれば,そのまま「芋ようかん」になりそうです。

 「紅はるか」はもともと甘い「蜜芋」タイプのサツマイモですが,それに,センター生(受刑者)の思いも込められているような気がして,とても甘くて美味しかったです。

 刑事施設内の畑で,センター生の皆さんが日々どんなお気持ちで栽培されたのか,想像の世界しかありませんが,そのお気持ちもしっかり受け止め,じっくり味わっていただきました。


受刑米「再誕の丘」

 美祢社会復帰促進センターの売店に,受刑米「再誕の丘(さいたんのおか)」と呼ばれる精米・押麦セットが販売されていました。

 400g(うち精麦120g)で300円(税抜)でした。

(受刑米「再誕の丘」(包装))
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 味のある美祢社会復帰促進センターのイラストです。

 「再誕の丘」という名称は,センター発行の「再誕の丘だより」によると,「南野知恵子法務大臣(当時)が美祢テクノパークを視察された際,かつて建ち並んでいた炭鉱住宅が美祢社会復帰促進センターに生まれ変わることに因み,『この施設で受刑者が社会復帰するために生まれ変わる』ことを心から願って命名された」とのことです。

 この袋詰めの押麦セットに,説明書も同封されていました。

(受刑米「再誕の丘」について)
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 説明書には,
 「近代日本を支え,山口県下に名をはせた大嶺炭田山陽無煙鉱業豊浦住宅は,更生する人を支える美祢社会復帰促進センターに再び生まれ変わりました。『再誕の丘』と呼ばれるこのセンターでは,センター生と呼ばれる受刑者が更生の誓いを胸に生活しています。そのセンター生が毎日食べている受刑米麦めしは,食べた人に毎日を振り返り,自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれます」
とあります。

 私はこの受刑米麦めしについて調べ,食べてみることで,受刑者の食の理解を深め,食生活を見つめ直すきっかけにしたいと思いました。


受刑米「再誕の丘」の内容

 前編で御紹介した「美祢定食」で味わった麦めしは,一般的な麦めしとは異なり,色が全体的に少し黄色味を帯びていて,少し匂いもあり,米も麦も不揃いで細かい粒の割合が多いものでした。

 その印象が強いため,この袋に入っている精米や押麦も,きっと市販のものとは別物だろうと思いつつ中身を観察しました。

(受刑米「再誕の丘」(袋詰め))
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 この袋詰めを見て,驚いたことが2つあります。

①「押麦の割合が多く見えたこと」
 食品表示を見ると,全体量400gのうち押麦が120gとなっているので,米と押麦の割合は7対3ですが,押麦の粒が細かいからか,見た目にはもっと押麦の割合が多いように見えました。

②「米と押麦が一緒に袋詰めされていたこと」
 米と押麦が別々に袋詰めされているものと思っていた私は,一緒に袋詰めされていることに驚きました。
 なぜなら,市販の押麦は軽く平べったいので水面に浮きやすく,米と押麦を一緒に研ぐと,研ぎ汁を捨てる際,水面に浮いた押麦まで一緒に流れ出てしまうからです。
 「これは面倒な作業になるかも」と思いつつ,次のステップに進みました。


受刑米「再誕の丘」の米と押麦

 次に,袋詰めの米と押麦を取り出してみました。

(受刑米「再誕の丘」の米と押麦)
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  米は地産地消の推進もあって,美祢市のブランド米「晴るる(はるる)」が採用されています。
 ただ,市販の精米とは異なり,網下の小米が使われています。
 そのため,欠けた米が目立ちました。
 また,色・艶から見ると,古米もあるのではないかと思いました。
 刑事施設向けということで,あえてこうした米が使われているのでしょう。

 押麦も欠けていたり,米粒のように細長かったりと,市販の楕円形の平べったい形に揃えられた押麦と比べると,不揃いのものが目立ちました。

 御参考までに,市販の米と押麦の写真も掲載します。

(市販の米と押麦)
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 市販の押麦は,ほぼ形が揃えられていることがわかります。


受刑米「再誕の丘」を研ぐ

 次に受刑米「再誕の丘」を研いでみました。

 説明書には,
「水で3回程度軽く洗います。3合分の水を入れて炊いてください。通常の米より濁りが多く感じますが味や品質に問題はありません」
と説明されていました。

 やはり米と押麦が混ざった状態で米を研ぐようで,押麦が水に浮かぶのではないかと少し不安に思いつつ,水を注ぎました。

(受刑米「再誕の丘」に水を加えた様子)
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 米より押麦の方が軽いので,表面は押麦ばかり目立っていますが,押麦が水面に浮かんで水切りができない状態にはなりませんでした。

 押麦の形の違いだと思います。

 通常の米より濁りが多いのは,米だけでなく押麦も一緒に研ぐためでしょう。

 米だけ研いで,後から押麦を加えて炊く方が効率的で,米もよく研げるとは思いましたが,説明どおりに炊いて,受刑米「再誕の丘」本来の味を味わうことにしました。


受刑米「再誕の丘」を味わう

 受刑米「再誕の丘」を研ぎ,適量の水を加えて炊飯器で炊きました。

 出来上がりがこちらです。

(受刑米「再誕の丘」(炊飯))
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 前編で下手な絵まで描いて御紹介した「美祢定食」の麦めしはまさにこれでした。

 アップで撮影してみました。

(受刑米「再誕の丘」(炊飯・拡大))
Photo_20210202193001 

 押麦については,市販のものに比べ,真ん中の黒いスジ(フンドシ・黒条線)が曲がっていたり,切れていて,サイズも不揃いで小さいように思いました。

 また,米飯についても,市販のものに比べ,全体的に少し黄色味を帯びているように思いました。

 御参考までに,普段私が食べている麦ご飯はこんな感じです。

(麦ご飯)
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 一般的な米・押麦ですので,そんなに違いはありませんが,受刑米「再誕の丘」に比べ,白くて粒が揃っていることがわかります。

 炊き上がった受刑米「再誕の丘」をいただいてみました。

 少し糠のにおいがし,粘り気も少なくパサパサした食感なのですが,いわゆる「くさい飯」ではなく,これはこれで美味しいと思いました。

 たくさん炊けたので,容器に入れて職場へ持参し,ランチでもいただきました。

(受刑米「再誕の丘」(炊飯・ランチ用))
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 周りからは変わった人だと言われましたが,なかなか味わえない貴重な食べ物だと認識している私は,一人悦に入ってました。

 こんな私こそ,この麦めしをたくさん食べて自分自身を振り返り,見つめ直さなければならないような気もしますが…(笑)

 誰にでもすすめられるものではありませんが,食に興味がある方や,食関係の研究者の皆さんには,味わっていただきたいご飯です。

 ちなみにこの受刑米「再誕の丘」は,国道316号沿い,JR美祢線・於福駅近くの「道の駅おふく」でも販売されていました。

 また,美祢市のふるさと納税の返礼品の1つにもされているようです。


まとめ

 締めくくりに,刑を終えて出所した人の現状をまとめておきます。

・全国の刑法犯検挙者中の再犯者率は,直近5年間(※1)で50%弱で推移している
・全国の新受刑者中の再入者率は,直近5年間(※1)で60%弱で推移している
・出所時に適切な住居を確保できないまま出所した人は16.9%(※2)
・保護観察終了時に無職であった人は30.3%(※2)
 ※1…平成27年~令和元年の5年間,※2…令和元年

 こうしたデータから,再犯者・再入所者の割合が高いこと,出所者はその後の生活の基本となる住居と就労(収入)に問題を抱えている場合が多いことがわかります。

 せっかく出所できても,きちんとした生活が保証されなければ,また犯罪を犯される可能性が高いため,保護観察官,保護司(ボランティア),更生保護団体,刑務官などの方々がこれらの問題解決に向け,日々活動されています。

 受刑者への対応と言えば刑罰を科すイメージが先行しがちですが,こうした人々を中心に,再犯防止を目指し,出所後の支援・更生・人権擁護などにも相当御尽力されているのです。

 こうした中,「生きることは食べること」,「人に良いと書いて『食』」と言われるように,日々の食が保証され,きちんとした食生活を送れるかどうかも,受刑者や出所者の反省・立ち直り・豊かな心の形成・自立などを促すためのとても重要な要素となるでしょう。

 美味しいもの,贅沢なものを追求するという観点からの「食」ではなく,もっと基本的な,刑事施設内で毎日食事が提供されることへの感謝の気持ちや,出所後は自ら食を確保する必要があるという自覚や自立心を持ってもらう観点からの「食」に注目することからも,問題解決につながることがあるように思います。


<関連サイト>
 「美祢社会復帰促進センター」(山口県美祢市豊田前町麻生下10番地)
 「道の駅おふく」(山口県美祢市於福町上4383-1)

<関連記事>
 「美祢社会復帰促進センターと受刑者の食(前編) -センターの概要,美祢定食,受刑者・出所者の人権について-
 「ひろこうフェスタ in 広島拘置所(前編) -性格テスト,人権・薬物クイズ,拘置所内見学-
 「ひろこうフェスタ in 広島拘置所(後編) -革製品制作体験・刑務所製コッペパン・記念品-

<参考文献>
 リーフレット「美祢社会復帰促進センター」美祢社会復帰促進センター
 「再誕の丘だより」美祢社会復帰促進センター
 広島法務局・広島矯正管区・中国地方更生保護委員会から御提供いただいた資料・統計データ

2021年1月23日 (土)

美祢社会復帰促進センターと受刑者の食(前編) -センターの概要,美祢定食,受刑者・出所者の人権について-

 職場で人権学習会があり,「刑を終えて出所した人の人権」について,広島法務局,広島矯正管区そして中国地方更生保護委員会の方々の講演を聴講しました。

 その中で,受刑者の食事についての話題となり,「(賛否両論はあるが,)受刑者が健全できちんとした考えを持って社会復帰するためには,栄養・カロリー・美味しさなどバランスのとれた食事を提供することが1つの方法」という観点で食事を提供されているというお話を伺いました。

 食によって人は豊かな気持ちにも,すさんだ気持ちにもなりますので,受刑者の矯正や社会復帰そして再犯防止のために,普段の食生活を考慮することも大切ではないかと思います。

 ただ,受刑者・出所者の人権だけでなく,犯罪被害者の人権も尊重・考慮する必要があるため,誰もが納得できる方法を導き出すのは難しいところもあるのですが。

 こうしたことを考えるうち,山口県美祢市(みねし)にある刑事施設「美祢社会復帰促進センター」を訪問し,矯正行政の先進的な事例や受刑者の食について学んでみたいと思うようになりました。

 そこで広島からJRとレンタカーを利用し,同センターを訪問しました。


美祢社会復帰促進センター

 美祢社会復帰促進センターは,山口県下関市との市境に近い美祢市豊田前(とよたまえ)町にある刑事施設(刑務所)です。

(美祢社会復帰センター庁舎)
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(美祢社会復帰センター案内図)
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 敷地総面積280,622㎡,収容人員1,300人(男性受刑者500人・女性受刑者800人),職員数(国・民間)合わせて約1,000人という大規模な施設です。

(美祢社会復帰センター東エリア)
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 PFI手法を活用した官民協働の刑務所で,法務省のほかに,セコム,エームサービス,日立製作所,日本ユニシス,日鉄エンジニアリング,小学館集英社プロダクション,ニチイ学館,美祢市などで運営されています。

(美祢社会復帰センター西エリア)
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 さらに「地域との共生」事業の一環として,美祢市立豊田前保育園の敷地内併設,食堂の一部(一般食堂)の一般開放など全国的にも珍しい先進的な取組みがなされており,同センターの大きな特長となっています。


美祢社会復帰促進センターの美祢定食

 美祢社会復帰促進センターの一般食堂を訪問しました。

 ランチは11時からなのですが,少し早く到着した私は,食堂に併設された売店を見て回りました。

 食堂入口に,全国の各刑務所で製作された「CAPIC」(キャピック:矯正協会刑務作業協力事業)製品が陳列販売されていました。

 北海道釧路で製作された木彫りのふくろうの耳かきも販売されていて,ご当地耳かきコレクターとしては大きな発見だったのですが,すでに持っているので,米やサツマイモといった食品を買うことにしました。

 やがて11時を迎えたので,食堂と売店を兼ねたレジで売店の食品とランチの食券を購入することとしました。

 食堂のメニューは,定食・そば・うどん・カレーライスなどお馴染みのメニューが揃えられていますが,1つだけ特別限定メニューがあります。

 「美祢定食」と呼ばれる定食です。

 「美祢定食」は,同日にセンター生(受刑者)に給与されている食事と同じものとなっており,センター生の皆さんと同じ料理をいただくことで,センターの食生活を体験することができる特別な定食です。

 ちなみに,刑務所の食事は刑務作業の1つとして受刑者自らが作るのが一般的ですが,「美祢定食」については食堂の方が作られているようです。

 私は,この定食を味わうことが1番の目的でしたので,「美祢定食」の食券(410円)を購入しました。

 これで無事注文できたのですが,ここで1つ考えなければならないことがありました。

 食堂に「食堂内撮影禁止」の貼り紙がされていたのです。

 こういうケースは初めてでしたが,念のため売店職員の方に「私が購入した定食の写真だけなら可能ですよね」と料理写真に限った撮影について承諾を求めました。

 すると「確認してきますので,しばらくお待ちください」とお返事がありました。

 しばらく待った後,売店職員の方から「インターネットに掲載せず,個人用としての撮影なら構いません」との回答をいただきました。

 私にとっては予想外の回答でしたが,今後のお客さん達に御迷惑をおかけしないためにも,これは守ることにしました。

 そこで後日,約1時間かけて「美祢定食」の絵を描きました。

 そもそも私は絵を描くことが大の苦手で,だからこそ学生時代は写真部だったのですが,まさか今頃になって絵を描く必要が出るとは思ってもいませんでした。

 色鉛筆を使い,気分は法廷画家です(笑)

 とてもお恥ずかしいですが,イメージだけでもお伝えできれば幸いです。

(美祢定食(絵))
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 はい,笑いは収まりましたか?
 では続けます。

 定食の内容は,麦ご飯,すまし汁,鶏肉と野菜のケチャップソテー,カリフラワーとコーンのサラダでした。

【麦ご飯】
 私は普段から麦ご飯を食べているのですが,いつも食べている麦ご飯とは色や粒が少し異なりました。
 色が全体的に少し黄色味を帯びていて,少し匂いもありました。
 古米が使われているからではないかと思います。
 大麦の粒もふっくらとした楕円形ではなく,米粒のような形をしていて,不揃いで細かい粒の割合が多かったです。
 また,刑務所での麦ご飯の米と麦の割合は,よく7:3と言われますが,大麦の粒が細かいので,「同量で混ぜられているのでは」と思うほど,麦の粒が目立ちました。
 受刑者への食事ということで,市販品とは別扱いされているのでしょう。
 一般的にイメージするようなもっちりとした麦ご飯ではなく,多少ボソボソとした食感の麦ご飯でした。
 ただ,決してまずいご飯というわけではなく,多少慣れが必要なのだろうなというレベルです。
 一方で地元山口県美祢市産のブランド米「晴るる(はるる)」が使われるなど,その地域の食材を生かす取組みもなされています。

【すまし汁】
 具はあるかないか程度のネギ,玉ねぎ,もやしなど,味付けは塩・醤油ベースでかなり薄味のすまし汁でした。
 外食や中食で濃い味付けに慣れている人には少し物足りない味付けだと思いますが,こちらも「慣れ」の問題なのかもしれません。

【鶏肉と野菜のケチャップソテー】
 訪問日の美祢定食のメインディッシュは「鶏肉と野菜のケチャップソテー」でした。
 鶏肉,玉ねぎ,ピーマン,さやいんげん,マッシュルームなどを等間隔に切り,ケチャップで炒めた料理です。
 肉の割合が多く,ボリュームもあり,美味しかったです。

【カリフラワーとコーンのサラダ】
 副菜は,カリフラワーとコーンを酢のドレッシングで和えたサラダでした。
 カリフラワーのピクルスをいただいているような味でした。


まとめ

 これは「美祢定食」に限った話ですが,確かに麦ご飯は少し独特だったものの,ほかの料理は,とびきり美味しいわけでも,まずいわけでもなく,レシピに忠実に作られた料理だと思いました。

 その上で,「刑事施設の食事が美味しい」というイメージが先行するのは本来の趣旨から外れていますが,たとえ限られた予算・条件での食材でも,その美味しさを最大限生かし,食のありがたさをも感じられるような料理を提供することも大切だと思いました。

 社会復帰後の再犯防止の観点から言えば,受刑者がきちんとした食生活を送り,豊かな心で自分の人生を見つめ直し,将来をよく考えてもらうことも矯正の1つと言えるのではないでしょうか。

 このことについては,皆さん様々なお考えがあろうかと思います。

 いずれにせよ,センター生(受刑者)と同じ食事内容となる「美祢定食」の一般への提供は,こうしたことを考えるきっかけにもつながる,矯正行政の先進的な素晴らしい取組みだと思いました。


<関連サイト>
 「美祢社会復帰促進センター」(山口県美祢市豊田前町麻生下10番地)

<関連記事>
 「美祢社会復帰促進センターと受刑者の食(後編) -紅はるか・受刑米「再誕の丘」-
 「CAPIC・木製ふくろうの耳かき -北海道釧路市-
 「ひろこうフェスタ in 広島拘置所(前編) -性格テスト,人権・薬物クイズ,拘置所内見学-
 「ひろこうフェスタ in 広島拘置所(後編) -革製品制作体験・刑務所製コッペパン・記念品-

<参考文献>
 リーフレット「美祢社会復帰促進センター」美祢社会復帰促進センター

2020年12月18日 (金)

高速クルーザー「シースピカ」に乗って瀬戸内を楽しむ -しまたびレモンケーキ・大長レモネード・ふわりーぬ・瀬戸内広島お好みソース-

 2020年夏に就航した観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」。

 広島港(広島市南区・宇品)と三原港(広島県三原市)を海路で結ぶ観光型高速クルーザーです。

 「SPICA(スピカ)」は乙女座の一等星で,日本では真珠星と呼ばれています。

 このことにちなみ,「SEASPICA」にはスピカの美しい輝きを放ちながら瀬戸内海を航行する船でありたいという願いが込められています。

 「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」(2020年10月1日~12月31日)に合わせ,ぜひ一度乗船してみたいと思った私は,三原港発 広島港行き(西向きコース)を予約し,県内クルーズを楽しむことにしました。

 シースピカのアンバサダーに就任されている「STU48」の皆さんが,瀬戸内の観光の魅力を全国に発信されていますが,乙女座の私も頑張ってシースピカを利用した瀬戸内の魅力をお伝えしたいと思います。


JR三原駅前・三原港桟橋・シースピカの様子(広島県三原市)

 新幹線でJR三原駅へ行き,駅からはすぐ近くの三原港まで歩いて向かいました。

 途中,駅前広場で,「シースピカ(SEA SPICA)」と観光列車「エトセトラ(etSETOra)」を宣伝する街灯フラッグを見つけました。

(「SEA SPICA」と「etSETOra」の街灯フラッグ)
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 「エトセトラ」もいつか乗車したいと思いつつ,三原港へ向かいました。

 三原港の改札口には,シースピカでの船旅の愛称「瀬戸内しまたびライン」の案内板があり,旅情をかきたてられました。

(しまたびライン案内板)
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 受付を済ませ,浮桟橋でシースピカを待っていると,やがてシースピカが現れ,みるみるうちに浮桟橋へ近づいてきました。

(三原港浮桟橋に近づくシースピカ)
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 大きな船体で,桟橋から全体の写真を撮るのが難しい状況でした。

(シースピカ出入口付近)
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 濃紺のボディに金色の文字とマークでデザインされており,高級感があります。

 キラキラのマークは乙女座で輝く真珠星「スピカ」をデザインしたものです。

 広島港からのお客さんと入れ替わりで,乗船しました。

(シースピカ客室)
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 客室のシートも濃紺と金で統一されており,前面には観光案内用の大型モニターが設置されています。

 続いて船内後方の様子です。

(スピカウンター)
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 船内後方には,売店「スピカウンター」などが設置されています。

 後で買い物をするのが楽しみです。

 全員が乗船し,三原港を出航しました。

 桟橋から,JR西日本・三原駅の職員の皆さんがお見送りしてくださいました。

(お見送りいただいたJR西日本・三原駅の皆さん)
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 こうしたサービスは,本当に嬉しいことですし,お客さんの心をつかむためにも大切なことだと思いました。


「うさぎの島」大久野島(広島県竹原市)

 三原港を出航したシースピカは,瀬戸田(生口島・広島県尾道市)を経由して大久野島へ向かいました。

 コンシェルジュ(観光ガイド)さんの楽しいお話を聴いているうちに,大久野島に到着しました。

(大久野島浮桟橋に係留するシースピカ)
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 大久野島はうさぎの島として,特に外国人観光客に有名な島です。

 この島に約30分滞在し,島内散策やうさぎウォッチングを楽しみました。

(大久野島・うさぎ)
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 しゃがんで,うさぎの目線に近づけると,確かにうさぎに癒されるような気がしました。


大崎下島・御手洗地区(広島県呉市)

 再びシースピカに乗船し,続いて大崎下島・御手洗(みたらい)地区にやってきました。

 御手洗地区は,江戸時代に風待ち・潮待ちの港として栄えた地区で,昔ながらの商家・茶屋・船宿・神社・寺院などが残されています。

(日本遺産・御手洗の石碑とシースピカ)
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 こちらに約1時間滞在し,現地の観光ガイドさんとともに御手洗地区の町並みを散策しました。

 昭和初期の劇場「乙女座」を見学しました。

(乙女座)
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 乙女座の私が乙女座にちなんだシースピカでやってきた「乙女座」。少しロマンティックな気分になりました。

 えっ,単に気持ち悪い?

 「♪いいえ私は乙女座の男 お気のすむまで 笑うがいいわ~(笑)」

(オロナミンCとアース渦巻の看板)
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 ちょっと田舎へ行くと,今でも見かけるオロナミンCとアース渦巻のホーロー看板。

 この2種類の看板は,セットでよく見かけることが多いのですが,オロナミンCが大塚製薬,アース渦巻がアース製薬で,いずれも大塚グループの企業だからなのですね。

 御手洗地区の散策を終え,再びシースピカに乗船しました。

 そしてシースピカは次の目的地,呉港へ向けて出航しました。

(中の瀬戸大橋)
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シースピカでレモンケーキ・レモンドリンクを味わう

 落ち着いたところで,「スピカウンター」へ行きました。

(シースピカ・オリジナルグッズ一覧)
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 シースピカのオリジナルレモンケーキもありました。

(シースピカ・セレクトグッズ一覧)
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 スナック・お酒類も,地元の名産品が使われたものを中心に取り揃えておられました。

 「かっぱえびせん瀬戸内レモン」,「がじゅりレモンピール」,「レモ缶ひろしま牡蠣」,「大長レモネード」,「CHU-HI 瀬戸田レモン」といったレモンの商品が多いのも印象的でした。

 私は「しまたびレモンケーキ」と「大長(おおちょう)レモネード」を購入しました。

(しまたびレモンケーキと大長レモネード)
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 「大長レモネード」は,レモンの酸味が効いてほのかに甘い,すっきり味のドリンクでした。

(しまたびレモンケーキ(箱詰))
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 「しまたびレモンケーキ」は,シーパセオの「廣島檸檬ケーキ」と同じデザインです。

(しまたびレモンケーキ)
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 四角いケーキ生地にレモンシロップをたっぷり含ませ,レモンピールもザクザク入った美味しいレモンケーキでした。

 続いて,JR岡山駅構内のショップで購入したレモン菓子を御紹介します。

(ふわりーぬ)
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 竹久夢二本舗敷島堂の「生スフレ ふわりーぬ はちみつ×瀬戸内レモン」です。

 竹久夢二本舗敷島堂とJR西日本岡山支社・ジェイアールサービスネット岡山のコラボレーションで「JR PREMIUM SELECT SETOUCHI」ブランドとして販売されていました。

 岡山県津山市の「美甘養蜂園(みかもようほうえん)」のはちみつと瀬戸内レモンが使われています。

 マスカルポーネと蒜山ジャージー牛乳に瀬戸内レモンピールも加えたクリームを,ふわふわの生スフレでサンドしたお菓子でした。


安芸灘大橋・音戸大橋・第二音戸大橋・海上自衛隊呉基地艦船観覧(広島県呉市)

 夕暮れ時を迎えたシースピカは,安芸灘大橋(広島県呉市)を通過しました。

(夕暮れ時の安芸灘大橋)
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 夕暮れ時の安芸灘大橋は黄金色に輝いていました。

(音戸大橋と第二音戸大橋)
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 音戸大橋と第二音戸大橋(広島県呉市)です。

 海上自衛隊呉基地も近づいてきたので,ここからは2階のスピカテラスで待機しました。

 音戸大橋・第二音戸大橋を通過してしばらくすると,海上自衛隊呉基地が見えてきました。

(海上自衛隊呉基地の艦船)
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 地元の人間なので,陸側からの艦船は見慣れているのですが,海側,しかも間近に迫っての艦船はとても迫力があり,感動しました。

 夕暮れ時にライトアップされた艦船は美しかったです。


呉港から広島港(宇品)へ(まとめ)

 海上自衛隊呉基地を経由してその隣の呉港桟橋へ到着しました。

 呉港からは終点の広島港(宇品)を目指して終盤のクルーズです。

 今回のクルーズのお土産に,「せとうち広島お好みソース」をいただきました。

(せとうち広島お好みソース)
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 牡蠣エキスや藻塩が入った,「せとうち広島ディスティネーションキャンペーン」オリジナルのお好みソースです。

 三原港から広島港まで約4時間30分の船旅。

 楽しかったので,長いようであっという間でした。

 夢中で写真を撮ったので,クルーズの途中でカメラのバッテリーがなくなり,安芸灘大橋からの先はスマートフォンで撮りました。

 観光客のみならず,地元・広島の人も楽しめる観光型高速クルーザーです。

 御興味を持たれた方は,ぜひ御乗船ください。


<関連サイト>
 「瀬戸内しまたびライン」(瀬戸内シーライン)
 せとうちパレットプロジェクト「観光型高速クルーザー『シースピカ』」(「JRおでかけネット」JR西日本)

<関連記事>
 「クルーズフェリー船内でレモンケーキを味わう -シーパセオの廣島檸檬ケーキ・レモネード・軽食・パフェ,サンイートのレモンケーキ-

2020年11月17日 (火)

観光列車「ラ・マル・ド・ボア -La Malle de Bois-」の魅力 -旅するせとうちスイーツBOX-

観光列車 La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)

 「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」は,岡山と宇野,尾道,琴平を結ぶJRの観光列車です。

 手元の仏和辞典では,「Malle」が「大型のトランク・かばん」,「Bois」が「森・林・木材」となっているので,「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」は「木製の旅行かばん」といった意味になります。

 JR西日本のサイトには「旅に必要なモノとコトが揃った特別な列車」と説明されています。

 「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」は,ちょっと覚えにくい名前ですが,それぞれの列車に愛称もあり,岡山・宇野間を走る列車は「ラ・マル せとうち」,岡山・尾道間を走る列車は「ラ・マル しまなみ」,岡山・琴平間を走る列車は「ラ・マル ことひら」と呼ばれています。

 列車に乗る楽しみだけでなく,車内限定販売のグッズ・食べ物を買う楽しみもある観光列車です。

 いつか乗車したいと思っていたところ,この度「ラ・マル しまなみ」に乗車する機会がありましたので,御紹介したいと思います。


La Malle de Bois 尾道駅発車

 尾道15時48分発,岡山17時09分着の「ラ・マル しまなみ」のきっぷを手配しました。

 この列車は,乗車券のほかに,普通列車用グリーン券が必要となります。

 当日は広島駅から尾道駅まで普通列車で行き,尾道駅から「ラ・マル しまなみ」に乗車して岡山駅を目指しました。

(尾道駅ホームで出発を待つ「ラ・マル しまなみ」)
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 尾道駅ホームで出発を待つ「ラ・マル しまなみ」です。

 尾道・岡山間の山陽本線は何度も乗っていますが,観光列車へ乗って行くとなると,別世界への旅のように感じました。

 鉄道好きの私は,夢中になって列車の写真を撮りました。

(「ラ・マル しまなみ」ドア付近)
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 ドアに掲げられたグリーン車のマークが,特別な列車であることを物語っています。

(車内カウンター・本)
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 乗車し,車内を見て回ると,車内カウンターに本が置かれていました。

 表紙に桃太郎が描かれた日本昔話の本も用意されていました。
 岡山ならではですね。

(スタンプ台と記念乗車証)
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 本が置かれたカウンターの一角に,スタンプ台と記念乗車証が用意されていたので,記念乗車証に押印し,記念にいただきました。

(車内販売カウンター)
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 車内販売カウンターへ行くと,ラ・マル・ド・ボアのオリジナルグッズや各種ドリンク・フードなどが販売されていました。

(サイクルスペース)
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 自転車が展示されているコーナーもありました。
 輪行袋に収納可能な自転車なら,持ち込みもできるようです。

(リクライニングシート)
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 私が利用した1号車1番A席(窓側)の様子です。

 座席後方にはアート作品「旅の道具の旅」も展示されています。

 このリクライニングシートのほかに,窓側向きのカウンター席も用意されています。

 ひととおり見学を終えたところで,出発時刻となりました。

 車掌さんが「八点鐘(はってんしょう)」と呼ばれるハンドベルを鳴らし,列車は岡山駅へ向け,尾道駅をゆっくりと出発しました。

 車内には終始心地よいBGMが流れ,車掌さんによる観光案内もありました。

 尾道駅を出発してすぐ,尾道大橋が見える箇所で,列車は停車寸前までスピードを落としました。

 そのおかげで,尾道の観光案内を聴きながら,尾道大橋や尾道水道をゆっくりと眺めることができました。

(車窓から眺めた尾道大橋)
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 この列車がしばらく線路を独占しているかのような贅沢感が味わえました。


旅するせとうちスイーツBOX

 ラ・マル・ド・ボアには車内限定販売のものがいくつかありますが,その中に車内限定・事前予約限定の商品があります。

 岡山のフレッシュタルトのお店「STYLE(スタイル)」が販売する「旅するせとうちスイーツBOX」です。

 事前にお店にネット予約をし,当日,列車内の車内販売カウンターで購入するしくみとなっています。

 実は,私がラ・マル・ド・ボアに乗りたいと強く思ったきっかけは,この車内限定タルト,とりわけレモンタルトが販売されているという情報を得たことにあります。

 車内販売限定のレモンのお菓子があるなら,ぜひ味わってみたいと思っていました。

 ただ,タルトの内容は時期によって変わるようなので,あればラッキーぐらいの気持ちで事前注文しました。

 車内販売カウンターで予約番号を伝え,ラ・マル・ド・ボアの箱に入ったタルトセットを購入しました。

(旅するせとうちスイーツBOX(箱))
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 窓側に置くと,確かに旅するスイーツBOXに見えます(笑)

 レモンタルトがあるかどうか,ドキドキしながら開封しました。

(旅するせとうちスイーツBOX(開封))
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 念願叶って,レモンタルトもありました。

 今回のミニタルトは,「みついも」,「みたらし(だんご)」,「生チョコバナナ」,「レモン」,「親子もも」の5種類でした。

(みついも・みたらしのミニタルト)
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 写真左が「みついも」,右が「みたらし(だんご)」のミニタルトです。

 「みついも」は岡山県産の「早雲蜜芋」とサツマイモが使われたミニタルトです。

 「みたらし」はその名のとおり,中にタレが入ったみたらしだんごを半分に切ってタルトにのせた和風のミニタルトです。

(生チョコばなな・レモン・親子もものミニタルト)
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 写真左が「生チョコばなな」,中央が「レモン」,右が「親子もも」のミニタルトです。

 「生チョコばなな」はキューブの生チョコがのせられたバナナ風味のミニタルトです。

 「レモン」はチーズクリームに,シロップ漬けの輪切りのレモンとざく切りのレモンピールがたっぷりのせられた瀬戸内ならではのミニタルトです。

 「親子もも」は白桃と青桃のシロップ漬けがのせられた,桃が有名な岡山ならではのミニタルトです。

 車窓から流れゆく景色を眺めながらいただくタルトは最高でした。

 列車を降りる際,車内に置き忘れて本当に「旅するせとうちスイーツBOX」にならないよう,注意して持ち帰りました(笑)


La Malle de Bois オリジナルグッズ

 「旅するせとうちスイーツBOX」と一緒に,ラ・マル・ド・ボアのオリジナルグッズもいくつか購入しました。

(クリアファイル・今治タオルハンカチ・ピンバッジ)
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 ラ・マル・ド・ボアがデザインされたクリアファイル,今治タオルハンカチ,そしてピンバッジです。

 良い記念・お土産になりました。


La Malle de Bois 岡山駅到着

 列車が要所を走るたびに,車掌さんが観光案内をしてくださいました。

 「新倉敷駅は山陽新幹線乗入れ以前は『玉島駅』と呼ばれていました」,「ただ今通過しております笹ヶ瀬川は,桃太郎の桃が流れてきたとされる川です」という感じの興味深いお話が続き,楽しめました。

 あと興味深かったのは,終点岡山駅まで車内放送による乗換(時刻)案内が一切なかったことです。

 この列車は観光列車なので,今この時間を楽しむことに配慮されているのだなと思いました。

 観光列車と言えば…途中の停車駅で普通列車と間違えて乗車する観光客がおられたことも印象深かったです。

 間違って乗車された後,「この列車は全席グリーン指定席で,きっぷをお持ちでない方は御乗車できません」という車内放送を聞かれて,慌てて下車される方が何人かおられました。

 夕暮れ時の岡山の景色を楽しんでいるうちに,列車は終点岡山駅に到着しました。

(岡山駅に到着した「ラ・マル しまなみ」)
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 約1時間20分の旅はあっという間でした。

(岡山駅ホームから見た「ラ・マル しまなみ」(中央))
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 暖色系の照明が点いた車内もいい眺めです。

(岡山駅ホームから見た「ラ・マル しまなみ」(運転席側))
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 名残惜しい気持ちとともに,シャッターを押しました。

(岡山駅・発車案内表示器)
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 岡山・尾道・琴平などへ御旅行の際には,観光と移動を兼ねてラ・マル・ド・ボアを利用されると,旅がもっと楽しくなると思います。


<関連サイト>
 「観光列車の旅時間 La Malle de Bois」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「フレッシュタルトのお店 STYLE(スタイル)」(岡山県岡山市北区岡町6-9ほか)

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2020年11月11日 (水)

せとうち広島デスティネーションキャンペーン -ミタイケンひろしま弁当-

せとうち広島デスティネーションキャンペーンと「ミタイケン」

 JRと自治体,観光事業者等が共同で実施する大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」。

 2020年10月1日から12月31日までの期間は,広島を中心とした「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」が実施されています。

 このキャンペーンのキャッチコピーは「ミタイケン」です。

 「未だ体験したことのない魅力の発見」という意味を込めた「未体験」をもとにしたコピーですが,広島弁の「~たいけん」という表現にもかけられています。

 広島弁で「~たいけん」と言えば,「~したい(のです・から)」という意味になります。

 したがって,4つの「ミタイケン」である「観タイケン」・「味タイケン」・「実タイケン」・「魅タイケン」は,それぞれ「観たい」・「味わいたい」・「実(体験)したい」・「魅(力)を感じたい」という意味になります。

 実は当ブログでもすでにいくつか御紹介しています。

 「観タイケン」に登場する「クルーズフェリー シーパセオ」,「味タイケン」に登場する「道の駅世羅のグルメ・お土産」,「実タイケン」に登場する「しまなみレモンバイク」,「魅タイケン」に登場する「三次もののけミュージアム(湯本豪一記念日本妖怪博物館)」などです。

 私の場合はすべて「食べタイケン(食べたいから)」,「食を知っていただきタイケン(食を知っていただきたいから)」記事にしているわけですが(笑)

 今回はそんな「ミタイケン」にあわせて販売されている駅弁を御紹介したいと思います。


ミタイケンひろしま弁当

 「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」の期間中,広島駅弁当株式会社から広島をまるごと味わえる弁当「ミタイケンひろしま弁当」(1,200円)が販売されています。

 興味を持った私は,この弁当を広島駅構内「ekie」にある広島駅弁当の売店「驛むすび」で購入しました。

(「ミタイケンひろしま弁当」販売の様子)
Photo_20201108100301

 地元の駅弁を食べるというのは,私にとってまさに未体験で,ワクワクしながら自宅に持ち帰りました。

(「ミタイケンひろしま弁当」)
Photo_20201108100501

 黄色をベースにし,かわいいイラストで広島の名所・名物・名産が紹介されています。

 それでは箱を開けてみましょう。

(「ミタイケンひろしま弁当」(開封))
Photo_20201110194901

 箸やおてふきと一緒にお弁当のお品書きが入っていました。

 黄色は,広島の温暖な気候や広島レモンをイメージした色なのでしょうか。

 お品書きを裏返すと,広島の代表的な食べ物(牡蠣・レモン・もみじまんじゅう)の説明書きがありました。

(「ミタイケンひろしま弁当」お品書き・裏面)
Photo_20201110194701
※画像をクリックすると拡大します。

 このお弁当にはこれらの食べ物がすべて入っています。

 「早くお弁当の中身を見タイケン」,中敷きを取りましょう。

(「ミタイケンひろしま弁当」)
Photo_20201110194902

 宮島の大鳥居をイメージするような赤い仕切りで囲まれています。

 全体的に茶色いおかず・ご飯が多いですが,それも含めて広島らしさの詰まったお弁当となっています。

 それでは,個別にお弁当の料理を御紹介したいと思います。


(出汁巻玉子・茄子のお浸し じゃこ味噌和え)
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「出汁巻玉子」
 広島県には養鶏場がたくさんあり,小売店でも広島県産玉子が販売されています。
 その広島県産玉子を使い,ふわふわに焼かれた出汁巻玉子です。

「茄子のお浸し じゃこ味噌和え」
 呉市の「音戸ちりめん」など,カタクチイワシの稚魚を茹でて乾燥させた「ちりめんじゃこ」も広島ならではの食材です。
 甘辛く炊いた茄子のお浸しを,甘味噌で味付けしたちりめんじゃこ(広島県産)で和えた一品です。


(あなご飯)
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「あなご飯」
 ごはんに醤油で柔らかく煮たあなごがのせられた「あなご飯」は,お好み焼や牡蠣料理と並んで広島を代表する料理であり,駅弁でもよく登場します。


(カキフライ・レモンゼリー)
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「カキフライ」
 カキフライも広島らしい料理の1つです。
 添えられた調味料が醤油ではなくソースなのも広島ならではです。
 個人的意見ですが,カキの天ぷらもおすすめです。

「レモンゼリー」
 広島県産レモンを使ったレモンゼリー。
 広島県尾道市瀬戸田町は,国産レモン発祥の地で,広島県はレモン生産量全国一を誇ります。
 レモンゼリーにはレモンピールも入っており,酸味が効いて美味しかったです。

(じゃこ飯)
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「じゃこ飯」
 白飯に広島県産ちりめんじゃこの佃煮をまぶしたじゃこ飯です。
 広島県の木であり花でもある「もみじ」の形に切った人参煮もあしらわれています。


(小鰯南蛮漬け・かまぼこ・亜麻仁牛の牛肉煮・もみじ饅頭(天ぷら))
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「小鰯南蛮漬け」
 広島では,小イワシ(カタクチイワシ)がよく食べられています。
 特に小イワシの刺身は,「七回洗えば鯛の味」がすると言われるほど美味で,地元の居酒屋・小料理店などでもよく見かけます。
 また刺身だけでなく,天ぷらや南蛮漬けでもよく食べられています。

「かまぼこ」
 中心の白いキノコのようなものがかまぼこです。
 かまぼこも福山や尾道など広島県沿岸部を中心によく製造されています。

「亜麻仁牛の牛肉煮」
 亜麻仁牛は,今回初めて知りました。
 「亜麻仁油」で有名な「アマ」の種子「アマニ」由来の飼料で育てられた牛で,亜麻仁油と同様,オメガ3系脂肪酸を摂取できることが特長のようです。
 亜麻仁牛を玉ねぎと一緒に醤油で甘辛く煮た料理で,思い切って「亜麻仁牛の甘煮」というネーミングにしても面白いのではないでしょうか。

「もみじ饅頭(天ぷら)」
 広島で定番のお土産と言えば「もみじ饅頭」です。
 近年,宮島などでは,このもみじ饅頭を油で揚げた「揚げもみじ」,「もみじ饅頭の天ぷら」が人気を博しています。
 そのままではわかりにくいので,包丁で半分に切ってみました。
 衣はサクサク,中はもっちりとした新たな食感が味わえるもみじ饅頭です。


まとめ

 今回御紹介した「ミタイケンひろしま弁当」は,広島の代表的な食材・料理が詰め込まれた,よく考えられたお弁当です。

 私は自宅へ持って帰っていただきましたが,「せっかくなので,電車や船に乗って食べれば良かった」と思いました。

 主に広島県外からの観光客をターゲットにしたお弁当ですが,広島県内の人々も十分楽しめるお弁当です。

 いろんなことに興味・関心を抱き,「~したい」という気持ちを持つことは大切だと思います。

 その気持ちが新たな行動の原動力となり,新たな発見・出会い・感動につながるからです。

 「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」は,そうした「~したい」が実現できる企画が満載です。

 この機会に,せとうち広島エリアへぜひお越しください。


<関連サイト>
 「ひろしま観光ナビ」(一般社団法人広島県観光連盟)
 「Hello,せとうち広島.」(JRおでかけネット・JR西日本)
 「ひろしま駅弁」(広島市東区矢賀五丁目1-2)

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