食文化体験・イベント

2018年12月15日 (土)

森繁久彌さんも好んだ「カモカンクラブドーナツ」 -広島県東広島市 賀茂カントリークラブ-

森繁久彌さんと賀茂カントリークラブ・「カモカンクラブドーナツ」

 「♪しぃれーとーこぉーの岬に ハマナスの咲くころぉー 思い出しておくれぇー 俺たちぃーのことを…♪」

 昭和を代表する国民的俳優,森繁久彌さん作詞・作曲の「知床旅情」です。

 広島に住む私が北海道の知床岬まで行くのは大変ですが,地元広島にも森繁久彌さんを思い出させてくれる場所があります。

 東広島市高屋町にあるゴルフクラブ「賀茂カントリークラブ」です。

 森繁久彌さんは,この賀茂カントリークラブの発起人であり,初代社長にも就任されています。

 また,ゴルフ好きの上司から,「賀茂カントリークラブには森繁久彌さんも好んで食べた『カモカンクラブドーナツ』というお菓子があり,ゴルフ仲間で話題になっている」という話も聞きました。

 このドーナツは過去に「週間ゴルフダイジェスト」でも紹介されたようです。

 こうした情報に興味を持った私は,車で賀茂カントリークラブへ行ってみることとしました。


「カモカンクラブドーナツ」購入

 賀茂カントリークラブは東広島市の少し郊外にあり,近くには近畿大学工学部や広島空港があります。

(賀茂カントリークラブ クラブハウス)
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 ゴルフウェアもゴルフセットもない格好でクラブハウスに入りました。(失礼しました。)

 フロント周辺にゴルフグッズがずらりと販売されていましたが,ドーナツは販売されていない様子でした。

 フロントの方に聞いてみようと思っても,人づてに聞いただけの話で,本当にドーナツが販売されているのかどうか確信も持てない状況でしたので,少しためらいもありました。

 でも食のこととなると不思議と勇気が出るのが私です(笑)。

 ダメもとで,思い切ってフロントの方に尋ねてみました。

 「ドーナツはありますか?」

 するとフロントの方から,「はい,2階のレストランで販売していますが,まだ在庫があるかどうか確認して参りましょうか」とお返事をいただきました。

 私は内心ホッと胸をなでおろしながら,在庫の確認をお願いしました。

 しばらくして「残り5個あります」と教えていただき,2階のレストランへ案内していただきました。

 「まだ午前中なのにすでに残り5個とは…」と思いつつ,2階のレストランへ行くと,広いフロアはお客さんで一杯で,入口のテーブルの上には,「カモカンクラブドーナツ」が入ったお土産の紙袋がずらっと並べられていました。

 「これは確かに予約しておかないとすぐ売り切れるな」と思いつつ,ドーナツを1個購入しました。


「カモカンクラブドーナツ」の紹介

 「カモカンクラブドーナツ」はとても大きくてずっしり重いドーナツです。

(「カモカンクラブドーナツ」)
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 私の握りこぶしよりはるかに大きく,ドーナツの穴も小さいです。

 その大きさ,重量を一般的なドーナツと比べてみました。

(「カモカンクラブドーナツ」と「オールドファッション」)
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 写真左が私の好きなミスタードーナツの「オールドファッション」,右が「カモカンクラブドーナツ」です。

 この2つのドーナツの大きさや重さを調べてみました。

 【オールドファッション】
 直径約9.5cm,厚み(高さ)約2.5cm,穴直径約4cm,重さ約65g

 【カモカンクラブドーナツ】
 直径約12.5cm,厚み(高さ)約6cm,穴直径約2cm,重さ約320g

 「カモカンクラブドーナツ」は,「オールドファッション」と比べ,厚み(高さ)が2倍以上,重さになると約5倍もあります。(逆に穴の大きさは約半分です。)

 つまり一般的なドーナツ約5個分です。

 これで1個360円なら,ゴルフのお土産として人気があるのも納得です。

(「カモカンクラブドーナツ」(中身))
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 「カモカンクラブドーナツ」を半分に切ってみました。

 平べったい大きなドーナツを2つ重ねたような仕上がりになっています。

 ドーナツ生地を鉄パイプのような棒に刺し,油で揚げられているのではないかと思います。

 そしてドーナツ全体にたっぷりとまぶされているのは,シナモンシュガーです。

 実はこのシナモンシュガーこそが「カモカンクラブドーナツ」の一番のセールスポイントであり,お客さんにも好評なのだそうです。

 実際にいただいてみました。

 ホットケーキミックスで作ったドーナツにも似た,手作り感のあるオールドファッション系のドーナツです。

 この味が特製のシナモンシュガーとよく合いました。

 そして…これは私自身も不思議だったのですが,食べれば食べるほど,美味しさが増すドーナツでした。

 ビッグサイズなので,一人で一度に食べるのは少し無理があるかも知れませんが,切り分けて,または家族や仲間と一緒に食べると良いと思います。


 全国の森繁久彌ファン・ゴルフファンの皆様,広島の「カモカンクラブドーナツ」もおすすめですよ。

 「♪はるか広島にぃー ドーナツはあるぅー♪」


<関連リンク>
 「賀茂カントリークラブ レストラン」(広島県東広島市高屋町高屋東4102)

2018年12月11日 (火)

ビッグ錠先生の世界2 -ビッグ錠先生からのビッグなプレゼント-

 昨日,仕事を終えて自宅に帰ると,郵便受けに定形外郵便物が届いていました。

 先月,神奈川県藤沢市で大変お世話になった「Ars Nova(アルスノーバ)」の店主さんからの郵便物でした。

 封筒に「折曲厳禁」と書かれており,何だろうと,はやる気持ちを抑えながら開封してみると,Ars Novaの店主さんからの温かいお手紙と一緒に,ビッグ錠先生直筆のサイン色紙が封入されていました。

(ビッグ錠先生 包丁人味平イラスト入りサイン色紙)
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 私が大好きな漫画「包丁人味平」の主人公・塩見味平のイラスト入りサイン色紙です。

 びっくりし,言葉にならない感動が込み上げてきました。

 そして,湘南台を訪問した時の思い出がよみがえってきました。

 Ars Novaの店主さんからビッグ錠先生にお話いただいたこともあって,今回の素敵なプレゼントが実現したようです。

 ビッグ錠先生のファンの1人に過ぎない私のためにここまでしてくださるとは,本当にありがたいと感謝の気持ちで一杯になりました。

 昨夜,早速Ars Novaの店主さんにお礼の電話をさせていただきました。

 私がArs Novaに伺った後,ビッグ錠さんもお店にいらしゃったようで,その際に店主さんが私のことをお話くださったようです。


 あまりにも嬉しかったので,ブログの読者の皆様に御紹介させていただきました。



【ビッグ錠様,Ars Nova店主様】

 ビッグ錠様,Ars Nova店主様,この度は,私にはもったいないほどの贈り物をいただき,本当にありがとうございました。

 一生の宝にします。

 この色紙を拝見するたび,湘南台でお世話になった時のことを思い出します。

 そして,またいつか温かい皆様のおられる湘南台に伺いたいです。

 私も,お2人のように,人に喜んでもらえ,感動を与えられるような人間になれるよう努力して参りたいと思います。

 お元気で充実した人生をお送りください。

 ますますの御活躍・御発展を心からお祈り申し上げます。

 2018年12月11日 コウジ菌


<関連記事>
 「ビッグ錠先生の世界1 -石巻カレー全集「食堂パレスの黄色いレトロカレー」とArs Novaの特製ハヤシライス-

2018年11月25日 (日)

魚柄仁之助講演会「食生活が急速に変化した昭和の時代~昭和初期の非常食が生んだ今日のグルメ料理~」に参加して

魚柄仁之助さんの本との出会い

 私が本格的に食生活・食文化に興味を持つようになったきっかけは,何気なく買った一冊の本との出会いでした。

 食生活研究家・魚柄仁之助(うおつか じんのすけ)さんの「魚柄の料理帖 人生,楽しく食べること」(光文社文庫)という本です。

 本には,保温調理,鍋の二段活用,鍋で作る薫製など,斬新な技法を駆使して作る簡単で健康的で美味しい料理が面白おかしく紹介されていて,「料理にこんな世界もあるんだ」と新鮮な感動を覚えました。

 食生活・料理の本を男性が執筆されていることも,私にとっては新鮮でした。

 こうして魚柄さんの本に興味を持ち,それ以降,魚柄さんの本を探して夢中で読むようになりました。

 「ひと月9000円の快適食生活」,「うおつか流 清貧の食卓」,「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」,「冷蔵庫で食品を腐らせない日本人」といった代表的な本から,「明るい食品偽装入門」,「「笑って死ねる」安全食実践講座」といったきわどいタイトルの本,そして「おかわり飯蔵」などの漫画まで,数多くの本を書店,古本屋,ネット販売などを利用して買い,読ませていただきました。

(魚柄仁之助さんの本)
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 その影響で,現在に至るまで,毎日食事記録をつけ,平日の昼食は押し麦ご飯の手弁当を持参し,食材を無駄にせず,私生活も仕事も段取りを考えて行動するようになりました。

 私が今こうして食文化のブログを書いているのも,魚柄仁之助さんの本との出会いがあってこそと言っても過言ではありません。


魚柄仁之助講演会に参加

 このように,私は魚柄仁之助さんから大きな影響を受け,食生活・食文化について研究を進めるようになりました。

 そして,本でしか知らない魚柄仁之助さんの講演会にいつか参加出来たらと思うようにもなりました。

 数年前に魚柄仁之助さんが関東を中心に講演されていることを知ったのですが,広島からだと会場が遠いこともあり,なかなか次の一歩が踏み出せませんでした。

 そんな中,2018年10月下旬に魚柄仁之助オフィシャルサイトで,横浜で魚柄仁之助さんの講演会が開催されることを知りました。

 講演会のテーマは「食生活が急速に変化した昭和の時代~昭和初期の非常食が生んだ今日のグルメ料理~」となっており,私がとても興味を持っている分野です。

 しばらく考えましたが,「また次回と言ったら,いつになるかわからないし,このテーマは今回限り。少し勇気を出して参加してみよう。」と思い,横浜の事務局へ電話し,申し込みました。

 その際,私の住所を聞かれたので「広島市南区…」とお伝えすると,「えっ!?」と驚いておられました。

 後日,今回は宮城から来られる人もおられると伺いました。

 講演会当日,私は広島から東海道・山陽新幹線で横浜に向かいました。

 片道4時間弱あるので,私は今回購入した本(魚柄仁之助「食育のウソとホント 捏造される「和食の伝統」こぶし書房)を新幹線車内で全て読むことができました。

 こうしてある程度予習した上で,講演会場の横浜市中区の「産業貿易センタービル」へ向かいました。

(産業貿易センタービル)
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講演会の内容

 少し緊張しながら会場に着くと,主催の「食の文化を考える会ミズホ」の皆様が温かく迎えてくださいました。

 そして講師の魚柄仁之助さんも会場におられました。

 受付の方が一番前の席をすすめてくださったので,私は宮城から来られた方と一緒にその席で聴講させていただきました。

 講演前,私は目の前におられた魚柄さんに「広島から参りました」とお話しすると,魚柄さんから「広島は豪雨災害で大変なところですよね。こんなとこ来とる場合じゃないだろうがぁー」と言われてしまいました。

 実は前日も豪雨災害現場に行っていたので少し複雑な気持ちになりましたが,その分しっかり勉強させていただこうと意気込んで聴講しました。

 講演の主な内容は,

○「昭和の食生活の変遷」(戦前の和洋中取り混ぜた食を楽しめた時期→戦中の「軍事優先」・「質素倹約生活」を強いられた時期→戦後の飢えをしのいだ時期→復興期の昭和初期レベルに戻った時期→大阪万博前後の「飢え」を忘れ,欧米食を追いかけた時期→昭和末期までの食べ過ぎ・物の使い過ぎ・廃棄物の出し過ぎに気付く人も出てきた時期)について。

○大正から昭和初期にかけて,すでに「セロファン筒 炊飯(レトルトご飯)」,「大豆珈琲」,「黒豆コーヒー」などが存在していたこと。

(大豆で作った珈琲)
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講演配付テキストから抜粋

(黒豆コーヒー)
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講演配付テキストから抜粋


○砂糖をふんだんに使えたり,鰹節・昆布・いりこなどの「だし」を使えたのは一部の上流階級の人達のみであり,その憧れから料理レシピが作られたこと。

○おふくろの味・懐かしの味などもてはやされたものは,実は居酒屋の味・縁日の味であること。

○戦後,日本に中華料理が広めたのは,中国大陸から引き揚げてきた日本人であること。

○昭和末期に家庭からまな板と包丁が消え,平成末期には冷蔵庫や台所も消えたこと。

○「昔ながらの」,「伝統的な和食」などは,そのほとんどが根拠のない「捏造」であること。

○食育は子供よりもむしろ大人に必要なこと。

などでした。


講演内容の質問と参考テキスト

 講演終了後,質問時間が設けられました。

 ほかに質問される方がいない様子だったので,挙手をして魚柄さんに質問させていただきました。

私:「家庭で冷蔵庫が使われるようになってから食品保存を冷蔵庫に頼る食生活へと変化しましたが,そもそも冷蔵庫がなかった時代には,料理を作ることイコール保存食を作ることだったのではないでしょうか。」

魚柄さん:「かつては当たり前に料理されていたことが,冷蔵庫の登場以降,されなくなりました。現代では食の外部化が進み,冷蔵庫すら使わない人も多くなっています。それだけ現代人は生活力を失い,考えなくなってしまったとも表現できるでしょう。」

 確かに近くにスーパーやコンビニがある都市部を中心に,こうした現象がすでに起こっているのでしょう。

 いろいろ考えさせられた講演会でした。

 今回の講演会の参考テキストを御紹介します。

(講演会参考テキスト)
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 魚柄仁之助さんの「台所に敗戦はなかった 戦前・戦後をつなぐ日本食」と「食育のウソとホント 捏造される「和食の伝統」」の2冊です。

 写真左端は魚柄仁之助さん謹製の「冷蔵庫お守り札」(本のしおり)です。
 冷蔵庫に貼っておくと効果があるそうです。
 このお札で病気が治った人もいるとか,いないとか…(笑)。


魚柄仁之助さんを囲んでのカフェタイム

 主催された「食の文化を考える会ミズホ」の皆様の御好意で,講演後のカフェタイムに誘っていただきました。

 カフェにメンバー全員が揃うまでの間,横浜で観光ガイドもされている方の御好意で,目の前の横浜港を案内していただきました。

(横浜港・みなとみらい)
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 会場近くのカフェへ行き,魚柄仁之助さんを含む9名のメンバーで食の話を中心に会話を楽しみました。

 私は真ん中に座られた魚柄仁之助さんの目の前の席をすすめていただきました。(お邪魔してはいけないと端の席に座っていたのですが…。)

 メンバーの皆さんから食にまつわるいろんな質問が出されたのですが,それらの質問に魚柄さんが丁寧に詳しく答えてくださいました。

 フグの毒と調理師免許,捕鯨と食文化,食事と寄生虫,砂糖と料理,うま味調味料,鶏皮料理,野菜・食器併用洗剤,乾物の活用,食器の吊り下げ,歌と料理,コーヒーと流行歌,紀伊半島のサンマ寿司,食育の考え…などいろんなテーマについてお話いただきました。

 私も,北前船と沖縄の昆布・さとうきび,石川のフグの卵巣の糠漬け,旦過市場と「大學丼」(北九州市は魚柄さんの出身地),下関・小倉の鯨,料理の段取りと仕事への応用などいろんなお話をさせていただきましたが,一番盛り上がったのは食とは関係のない私の耳かきコレクションの話でした(笑)。

 魚柄さんはどんなテーマでも深く,わかりやすく,面白くお話いただけるので,話が尽きることはありませんでした。

 そして「食の文化を考える会ミズホ」の皆さんの話のレベルも高く,食生活・食文化についてよく勉強されている印象を受けました。

 約2時間のカフェタイムはあっという間でした。

 憧れの魚柄さんと食について直接いろいろなお話しができ,とても幸せなひとときでした。

 講演会場で遠目に魚柄さんを拝見できたら,それで満足と思って訪問したからです。

 魚柄さんは,九州弁交じりのユーモラスたっぷりの文章をお書きになるのですが,実際にお会いしてみると,想像よりずっと真面目な方でした。

 あと,本などのお写真で拝見するよりずっとお若い印象を受けました(笑)。

 皆さんで記念写真を撮り,解散となりました。

 魚柄さんと「食の文化を考える会ミズホ」の皆さんに深くお礼申し上げ,カフェを後にしました。


新幹線車内で食べた手作りサンドイッチ

 今回の講演会では,「食の文化を考える会ミズホ」の皆さんが温かく迎え入れてくださったことにも感動しました。

 広島へ帰る際にメンバーの皆さんから,お土産として手作りのサンドイッチと横浜中華街の焼売をいただきました。

 魚柄さんも「あぁ,帰りの新幹線で食べるといいね」とおっしゃってくださいました。

 帰りの新幹線車内で,夕食として車内販売のコーヒーと一緒にいただきました。

(手作りサンドイッチと新幹線車内販売コーヒー)
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 やわらかいリーン系のロールパンに切れ目を入れてクリームチーズを塗り,プロシュート,レタス,スライスオニオンをはさんだおしゃれなサンドイッチでした。

 帰りの新幹線で食べることを考え,1つずつラップして御用意くださったのでしょう。

 そのお気持ちも含めて,美味しくいただきました。

 後日いただいた横浜中華街の焼売も,肉と海老がプリプリで,今まで食べたことのない美味しい焼売でした。講演会の前に買いに行ってくださったようです。

 携帯電話にメールをくださった方もおられました。

 お世話になった皆様には,今も感謝の気持ちで一杯です。


 今でも夢ではなかったのかと思うぐらい幸せな1日でした。


<参考文献>
 魚柄仁之助「食育のウソとホント 捏造される「和食の伝統」」こぶし書房
 魚柄仁之助「台所に敗戦はなかった 戦前・戦後をつなぐ日本食」青弓社
 魚柄仁之助「魚柄の料理帖 人生,楽しく食べること」光文社文庫
 魚柄仁之助講演会「食生活が急速に変化した昭和の時代~昭和初期の非常食が生んだ今日のグルメ料理~」資料

2018年11月18日 (日)

ビッグ錠先生の世界1 -石巻カレー全集「食堂パレスの黄色いレトロカレー」とArs Novaの特製ハヤシライス-

料理・グルメ漫画の第一人者 ビッグ錠先生

 私が食文化に興味を持ったきっかけは,子供の頃に読んだ料理・グルメ漫画です。

 そのため,大人になった今でもよく読んでいます(笑)。

 日本の料理・グルメ漫画家の第一人者と言えばビッグ錠先生が挙げられるでしょう。

 私が今まで読んだビッグ錠先生の本は,代表作の「包丁人味平」や「一本包丁満太郎」をはじめ,「釘師サブやん」,「スーパーくいしん坊」,「ピンボケ写太」,「塾師べんちゃん」,「一発怒漢」,「仕事塾」,「きまぐれキッチン」,「ちゃんこ包丁十番勝負」,「サバーイ闘士郎」,「流れ陶二郎けんか窯」,「発電ドクター走る!」,「電気ロード見聞録」,「味師銀平 妖刀伝」,「スタジオHELP」,「球五郎列球伝」,「ぼへみあん」,「電車痛勤あるある」などで,イラストを描かれた本(森枝卓士「食の冒険地図 交じりあう味,生きのびるための舌」など)も合わせると相当数になります。

 自宅にあるビッグ錠先生の本を並べてみました。

(ビッグ錠先生の本)
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 これだけではなく,実家にもビッグ錠先生の本がたくさんあります。

 今回は,こんなビッグ錠ファンの私が,ビッグ錠先生と深いかかわりのある料理やお店などを御紹介したいと思います。


石巻カレー全集3「食堂パレスの黄色いレトロカレー」

 宮城県石巻市に,石ノ森章太郎先生ゆかりの「石ノ森萬画館」があります。

 石巻市は東日本大震災で大きな被害を受けましたが,その震災以降に「石巻市を訪れた人たちに石巻らしいお土産を」と考案されたのが,人気の料理カレーと漫画をセットにした「石巻カレー全集」です。

 石巻のお店のカレーと「石ノ森萬画館」に御縁のある漫画家に描いてもらった漫画をセットにして売られているもので,現在全8巻(※)が発売されています。

※第1巻・うえやまとち,第2巻・土山しげる,第3巻・ビッグ錠,第4巻・倉田よしみ,第5巻・はやせ淳,第6巻・久住昌之,第7巻・井上きみどり,第8巻・麻宮騎亜

 私は東北旅行の際,仙台駅構内のお土産店で「石巻カレー全集3 食堂パレスの黄色いレトロカレー・ビッグ錠」を購入しました。

(石巻カレー全集3 食堂パレスの黄色いレトロカレー(箱))
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 ビッグ錠先生が描かれたカレーの漫画が食欲をそそります。

(石巻カレー全集3 食堂パレスの黄色いレトロカレー(漫画))
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 箱を開くと,「ビッグ錠先生とカレー」,「ビッグ錠先生と石巻」という題でビッグ錠先生のカレーと石巻にまつわるお話が漫画で紹介されていました。

 ちなみにビッグ錠先生は,「包丁人味平」の味平カレーやブラックカレーなど,カレーについても深く研究され,漫画にされていることでも有名です。

 レトルトを温め,ご飯と一緒にカレーを盛り付けました。

(食堂パレスの黄色いレトロカレー)
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 石巻市住吉町にある「食堂パレス」の「黄色いレトロカレー」です。

 確かにかなり黄色いカレーです。具は玉ねぎと豚肉です。

 小麦粉のルーのとろみがあり,香辛料が控え目な代わりに鰹節のダシが効いている和風のカレーとなっています。

 カレーうどん(そば)のカレーあんに似たカレーで,昔から愛される和のテイストのカレーを美味しくいただきました。


湘南台のArs Nova

 ビッグ錠ファンの私は,関東に旅行するたびに,いつか訪問したいと思うお店がありました。

 神奈川県藤沢市湘南台にある「Ars Nova(アルスノーバ)」というお店です。

 ビッグ錠先生は現在藤沢市にお住まいで,Ars Novaを「寄港地」にされているとの情報を得ていたからです。

 ビッグ錠先生に少しでも近づくことができたらという思いで,広島から新幹線,地下鉄ブルーライン,相鉄を利用して湘南台のお店を訪問しました。

(相鉄・湘南台駅)
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 11時過ぎにお店に到着しました。すると…

(「Ars Nova(アルスノーバ)」)
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 「CLOSED」。開店してない…。

 ショックでしたが仕方ないとあきらめ,湘南台駅に戻りました。

 でもあきらめきれず,せっかくここまで来たのだから,ほかにも何か手掛かりはないかと,駅構内の観光パンフレットやポスターを見て回りました。

 すると,ふと湘南台のタウンマップが目にとまりました。

 そして,その絵がビッグ錠さんの描かれたものだとすぐにわかりました。

 このタウンマップを湘南台訪問の記念にできないかと思い,再びArs Novaの前を通って「湘南台文化センター」まで戻り,市民窓口の方にお願いしてマップをいただくことができました。

 これでひと安心と,再び湘南台駅に戻ろうとArs Novaの前を通りました。

 すると…ドアが開けられ,「OPEN」となっていました。ランチタイムは11時30分スタートだったのです。

 目の前がパーッと明るくなりました。

 嬉しさ一杯で「寄港地」にお邪魔しました。

 お店の皆さんに広島から伺った旨をお伝えすると,驚いておられました。

 私はカウンターに案内していただいたのですが,席の真正面にビッグ錠先生の描かれた,このお店のマスターの似顔絵が飾ってありました。

(マスターの似顔絵(ビッグ錠))
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 マスターがカクテルをシェイクされています。
 絵の右下でArs Nova20周年に乾杯している人物がビッグ錠先生なのでしょう。

 ビッグ錠先生お気に入りのお店であることを実感しました。

 ランチタイムということで,私は「今日のおすすめ」の特製ハヤシライスを注文しました。

(特製ハヤシライス)
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 肉厚の牛肉と玉ねぎをサッと炒め,牛肉のジューシーさと玉ねぎのシャキシャキ感を残しつつ,トマト風味を生かしたデミグラスソースで仕上げられた美味しいハヤシライスでした。

 食後には,マスターがサイフォンで丁寧に淹れられたコーヒーをいただきました。

(コーヒー)
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 店内のお客さんの中にも,ビッグ錠先生のことをよく御存知の方がおられ,自然と会話が盛り上がりました。


マスターとビッグ錠先生からのサプライズ

 コーヒーをいただきながら,しばらくお店でくつろいでいたその時です。

 お店の外でしばらくお電話されていたマスターが私にスマートフォンを差し出され,「ビッグ錠さんですよ。どうぞ。」とお電話を代わっていただいたのです。

 私の熱意を汲み取っていただいたマスターからのサプライズに,心の準備ができてなかった私はびっくりしました。


私:「もしもし」

ビッグ錠先生:「あーどうも,ビッグ錠です。」

私:「本日は広島から湘南台へ参りまして,今Ars Novaさんでお世話になっています。」

ビッグ錠先生:「ありがとう。うちに来ればいいのに。」

私:「いえいえ。こうしてお話できただけでも大変光栄です。一生の思い出となりました。ありがとうございました。」


 実際はかなり舞い上がってしまい,会話はしどろもどろでした(笑)。

 夢じゃないかと思うような時間でした。

 粋なプレゼントをしていただいたマスターをはじめArs Novaの皆さんに深くお礼申し上げ,湘南台を後にしました。

 帰りの電車の中で,Ars Novaの皆さんとビッグ錠先生に温かいおもてなしを受けたことへの感謝の気持ちと,広島から訪問して本当に良かったという気持ちが入り混じり,しばらく興奮が冷めやらない状態が続きました。

 湘南台の皆様のやさしさや温かさに触れることができた,感動的な旅になりました。

 Ars Novaの皆さん,そして尊敬するビッグ錠先生,この度は本当にありがとうございました!


<関連リンク>
 「石ノ森萬画館」(宮城県石巻市中瀬2-7)
 「墨汁一滴」(石ノ森萬画館オンラインショップ・石巻カレー全集販売)

<参考文献>
 にちぶんMOOK「グルメ漫画家の隠れ家酒場」日本文芸社

<関連記事>
 次の記事の作成は,ビッグ錠「包丁人味平」(包丁試し編)で紹介されている包丁塚・包丁式を読んで学んだことがきっかけとなりました。
 「包丁塚と包丁供養
 「包丁式 -日本料理と包丁の関係-

2018年7月21日 (土)

福岡県北九州市 旦過市場「大學堂」の大學丼 -ぬか炊きとカナッペ-

小倉・旦過市場の「大學堂」

 北九州市の玄関口,小倉駅です。

(小倉駅)
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 写真の駅中心部から左側に伸びているレールは北九州モノレールです。

 小倉駅からこのモノレールに乗って旦過(たんが)駅で下車すると「旦過市場(たんがいちば)」があります。(小倉駅から「魚町銀天街」を南へ向かって歩いた場合は,約15分でたどり着けます。)

(旦過市場入口)
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 旦過市場は鮮魚,青果,惣菜など約120もの店舗が肩を寄せ合っており,「北九州の台所」と呼ばれています。

 その旦過市場の名所・交流拠点となっているのが「大學堂」です。

 「大學堂」は,旦過市場商業協同組合と北九州市立大学の商学連携事業として,九州フィールドワーク研究会「野研」を母体とした学生・教員によって運営されている文化発信拠点です。

 その「大學堂」が考案した小倉新名物「大學丼」を味わいに,「大學堂」を訪問しました。

 旦過市場は店舗が密集しているので,初めて訪れた際には「大學堂」の場所がわかりづらいと思いますが,旦過市場の通りのほぼ中心部にあります。
※店舗入口が南向きになっているので,北(小倉駅)側から歩いてくると店舗を見つけにくいのですが,わからなければ一旦,旦過市場の南端まで歩いて,再度北に向かって50m程度歩いてみてください。右手(東側)に店舗が確認できると思います。

(「大學堂」)
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 レトロな作りのお店です。

 店内は飲食スペースとして利用されているだけでなく,講習会,公演,音楽,演劇,映画,絵画など文化芸術の発信拠点としても利用されています。


丼ご飯片手に旦過市場を歩く

 お店で「大學丼セット」(「大學丼」のベースとなる丼ご飯と味噌汁のセット)を注文すると,店員(女子学生)さんから白ご飯を盛った丼を渡され,「この丼に旦過市場のお好きな具をのせてきてください。味噌汁は御用意しておきますので。」と説明を受けました。

 何を盛ってもいいようです。

 ちなみに,旦過市場であらかじめ購入した食材・惣菜を持ち込み,店内で丼に盛り付けることもできるそうです。

(「大學丼」の丼ご飯)
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 ご飯を盛った丼片手に人だかりの旦過市場を歩くとは…実に面白い企画だなと思いつつ,丼の具を探しに市場内を練り歩きました。

 とは言え,最初は「お店の人はこの丼に具をのせてくれるのだろうか…」と一抹の不安もありました。

 しかし,しばらく歩くと,そんな心配は全くいらないことがわかりました。

 この丼を持って歩いていると,いろんなお店の方から「これはどう?」と声をかけてもらえるのです。

 パック入りの刺身でも,開けて丼にのせてもらえます。

 何をのせようかとしばらく考えましたが,小倉・旦過市場なので,郷土料理の「ぬか炊き」を味わいたいと思いました。

 「ぬか炊き(ぬかみそ炊き)」は,イワシやサバなどの魚を醤油,みりん,砂糖,そしてぬかみそを加えて煮炊きした北九州の郷土料理で,旦過市場にもあちこちの店で惣菜として売られています。

 そこで,私は魚屋さんでイワシとサバの「ぬか炊き」を購入し,丼にのせてもらいました。


旦過市場名物「カナッペ」

 ほかにも何かのせるものはないかと旦過市場内を散策してみると…ありました。

 旦過市場名物「カナッペ」です。

(旦過市場「カナッペ」)
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 カナッペと言えば,一口大のパンやクラッカーに様々な具をのせた軽食を想像しますが,旦過市場の「カナッペ」はデーンと大きい円筒状の揚げ物です。

 説明書きには,
 「魚のすり身に,玉ねぎ・にんじん・胡椒を混ぜ込み,周りを薄いパンで巻いて揚げております。外はカリッと,中はプリッとした食感がやみつきになること間違いなしです。」
と説明されていました。

 つまり野菜入りの魚のかまぼこをパンで包んで揚げた料理なのです。

 この「カナッペ」を購入し,すでに「ぬか炊き」が盛ってある丼にのせてもらいました。

 こうして私のオリジナル「大學丼」を完成させ,再び「大學堂」へ戻りました。


「大學堂」で「大學丼」を味わう

 「大學堂」に戻り,セットの味噌汁とお茶を用意していただきました。

 これで「大學丼セット」の出来上がりです。

(「大學丼セット」)
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 旦過市場の定番メニューをのせた「ぬか炊き」と「カナッペ」の「大學丼」です。

 「ぬか炊き」は手前がサバ,奥がイワシです。

 「ぬか炊き」は佃煮のような甘辛い醤油煮にぬかみそを混ぜることによって,まろやかな味に仕上がっていました。

 ぬかごと炊かれているので,ぬかもやわらかくなっており,魚と一緒に美味しくいただくことができました。

 そして「カナッペ」です。

 半分にしてみると,中には玉ねぎや人参がたっぷり入った魚の練り物が入っていました。

(「大學丼」と「カナッペ」の中身)
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 衣はサンドイッチ用の薄い食パンを揚げパンにしたイメージです。

 揚げパンのサクサク感,魚の練り物のプリプリ感,野菜のシャキシャキ感が一度に楽しめます。

 魚の練り物の凝縮されたうま味や野菜の甘みに加え,胡椒の味が効いてアクセントになっており,美味しくいただきました。

 ほかのお客さんはどんな丼を作られるのか店員さんに伺ったところ,刺身を盛って海鮮丼にされる方や,中にはマスカットなどの果物やお菓子までのせるお客さんもおられるようです(笑)。

 食事を終え,落ち着いて店内を見回してみると,面白いメニュープレートを見つけました。

(「大學堂」メニュープレート)
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 この「大學堂」がライブ会場となる際の投げ銭やドリンク代はわかります。

 でもその次の「ゆんたく」(沖縄方言で「おしゃべり」の意味)が時価!とか,最後の「スマイル」が100万円!!というのはちょっと恐ろしい料金設定です(笑)。

 店番をされていた女子学生さんと「大學丼」のことや,大学の研究室のことなどいろんな「ゆんたく」をし,かわいい「スマイル」までいただいた私は,これを見た瞬間,「おたのしみ」どころか一瞬血の気が引きました(笑)。


 くろねこがイメージキャラクターの「大學堂」。

 「大學堂」という名称からはアカデミックなイメージを受けますが,ここはひとつ軽いノリで,「♪くろねこのタンガ(旦過),タンガ,タンガ…♪」などと口ずさみながら,ぶらりと立ち寄ってみてください(笑)。


<関連リンク>
 「北九州ぬか炊き文化振興協会
 「大學堂」(福岡県北九州市小倉北区魚町4丁目4-20 旦過市場)
 「野研(九州フィールドワーク研究会)」(北九州市立大学 竹川大介研究室)

<関連記事>
 「福岡県北九州市「藍昊堂(あおぞらどう)」の「旦過名物レモンチーズまんじゅう」

2018年4月30日 (月)

秋田と青森を結ぶリゾート列車「リゾートしらかみ」の魅力 -ジョイフルキャンディー・マグカツドック-

 今回は秋田と青森を結ぶリゾート列車「リゾートしらかみ」の魅力を御案内したいと思います。

 ゆっくりと旅するような気持ちでお付き合いください。


「リゾートしらかみ1号」秋田駅出発

 秋田駅から「リゾートしらかみ1号」に乗り,五能線沿線の旅を楽しみました。

(秋田駅構内「なまはげ」飾り)
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 出発前の秋田駅構内で見た「なまはげ」飾りも旅情をかきたててくれました。

 「リゾートしらかみ」は,五能線沿線の車窓の風景や車内イベントを楽しめるリゾート列車です。

(「リゾートしらかみ」と路線図)
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(JR東日本『北東北のってたのしい列車』パンフレットから引用)
※画像をクリックすると拡大します。

 秋田-青森間を奥羽本線・五能線経由で,途中主な駅に停車しながら走る快速電車です。

 全席指定席で,乗車券のほかに指定席券が必要となります。

 指定席券を事前購入したところ,私は1号車4番A席を用意していただきました。

 リゾート列車など乗ったことのなかった私は,出発前から期待に胸がふくらみました。

(「リゾートしらかみ1号」(橅編成))
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 秋田駅で出発を待つ「リゾートしらかみ1号」(橅(ぶな)編成)です。

 ホームで駅弁も販売されていました。

(「リゾートしらかみ1号」ドア付近)
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 ドア付近の様子です。

 白神山地のブナのデザインや青森行きを示す行先表示器が,旅の始まりを実感させてくれました。

 定刻の8時20分,「リゾートしらかみ1号」は青森へ向け出発しました。


五能線起点駅「東能代駅」

(東能代駅に停車する「リゾートしらかみ1号」と「キハ40系」)
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 秋田駅を出発し,奥羽本線経由で東能代(ひがしのしろ)駅に到着しました。

 クリーム色に青色のストライプ(五能線色)のキハ40系が停車していました。

 この駅が五能線の起点駅となり,ここから先は進行方向が変わって五能線となります。


「ORAHO」カウンター

 落ち着いたところで,車内の売店「ORAHO(おらほ)」カウンターへ行ってみました。

(「ORAHO」カウンター)
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 食に興味のある「おらほ(私)」の出番だ~(笑)。

 私は「GONO LINE ジョイフルキャンディー」を購入しました。

(「GONO LINE ジョイフルキャンディー」)
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 写真左が「ORAHO」販売商品の案内,写真右が「GONO LINE ジョイフルキャンディー」です。

 「リゾートしらかみ」の車両は全部で3種類あり,今回私が乗車した白神山地のブナ林をイメージした「橅」編成(緑色)のほかに,日本海や十二湖をイメージした「青池」編成(青色)と,白神山地に生息するクマゲラと夕陽をイメージした「くまげら」編成(橙色)があります。

 「GONO LINE ジョイフルキャンディー」は,その3種類の車両を色でイメージしたキャンディーの詰合せです。

 緑色がメロン味,青色がソーダ味,橙色がオレンジ味です。

 飴をなめつつ,のんびりと車窓から景色を眺めて過ごしていると,岩館駅を過ぎ,やがて青森県に入りました。


青森県深浦町の「マグカツドック」

 十二湖駅から地元の方が乗り込み,買い物かご一杯に用意された出来たての「マグカツドック」の車内販売が始まりました。

 これが大人気で,1個500円ですが飛ぶように売れていました。

 当然,私も買いました。

(「マグカツドック」)
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 「ORAHO」販売商品案内にも「マグカツドック」が紹介されています。

 深浦町は青森県内でマグロの水揚げナンバーワンで,「マグカツドック」以外にも,「深浦マグロステーキ丼(マグステ丼)」や「ザ・深浦マグロカレー」などマグロを使ったご当地グルメがたくさん用意されています。

 その深浦町で「深浦マグロ料理グランプリ 2014」の初代グランプリに輝いた料理がこの「マグカツドック」です。

 パンに深浦町特産のマグロをミンチにして揚げたカツがはさまれています。

 カツと一緒にはさまれている野菜はサンチュです。

 ソースは,中濃ソースとピリ辛でにんにくの効いた焼肉のタレが合わさったような味です。

 出来たてカリカリのマグロのカツに,この特製ソースがよく合っていました。

(「マグカツドック」(拡大))
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 紙の包みもパンの形に揃えられ,電車内で手や口を汚さずきれいに食べられるよう工夫されていました。

 原材料表示を見ると,特製ソースには,中濃ソースのほかに,しょうゆ,にんにく,みりん,コチジャン(唐辛子味噌),ごま油,砂糖,生姜,みそ,唐辛子,食塩,胡椒と記載されていました。

 まさに焼肉のタレの原材料です。

 ここで1つアイデアが浮かびました。
 青森のにんにく,りんご,地元深浦町特産の甘い「ふかうら雪人参」などを入れて,より青森らしさを込めたソースに仕上げるというのはいかがでしょうか。

 この地元食材を組み合わせたソースは,深浦町のご当地グルメ「深浦マグロステーキ丼(マグステ丼)」などに応用することも可能でしょう。


「リゾートしらかみ」橅編成と青池編成

 軽食を楽しんでいるうちに,リゾートしらかみ1号は深浦駅に到着しました。

(「リゾートしらかみ」橅編成と青池編成(深浦駅))
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 深浦駅ホームに停車する「リゾートしらかみ号」です。

 写真左の青い列車が「リゾートしらかみ2号(青池編成)」青森発秋田行き,写真右の緑の列車が今回御紹介している「リゾートしらかみ1号(橅編成)」秋田発青森行きです。

 秋田-青森間のほぼ中間地点で,両列車とも始発駅から2時間30~40分後となります。

 これから終着駅まで行く場合は,お互いこの倍の距離・時間をかけて向かうこととなります。

 「乗ること」自体を楽しむリゾート快速列車なので,長いと感じる人は少なく,逆にいつまでも乗っていたいと思う人ばかりでしょうね。(秋田-青森間の移動でスピードを求めるなら,奥羽本線経由の特急「つがる」を利用すれば,半分の約2時間40分で行けます。)


深浦駅~広戸駅間の絶景ポイント

 深浦駅を出発してしばらくすると,列車は速度を落とし,車内アナウンスで絶景ポイントの案内がありました。

(深浦駅~広戸駅間の車窓風景)
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 海や岩がすぐ目の前に見えます。
 五能線きっての絶景ポイントです。

 この後,千畳敷駅付近でも,海辺に石畳が広がる風景や太宰治文学碑などを見ることができました。


津軽三味線生演奏

 鰺ヶ沢駅でお2人の演奏者が乗車され,1号車にある車内イベントスペースで津軽三味線を演奏してくださいました。

(津軽三味線生演奏)
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 演奏の様子は各車両のモニターへも中継されますが,生演奏を聴きに1号車へ来られる乗客の方もたくさんおられました。

 私は1号車の前から4番目の席だったので,移動することなく間近で観賞することができました。

 「りんご節」や「津軽じょんがら節」などが演奏されました。

 私は特に「津軽じょんがら節」の緩急交えた力強い津軽三味線の音色に感動しました。

 青森の名峰「岩木山」を眺めながら津軽三味線の生演奏が聴けるなんて最高の贅沢です。

(岩木山)
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 車窓から眺めた岩木山です。迫力と威厳を感じました。

 太宰治も小説『津軽』の中で「なるほど弘前市の岩木山は,青森市の八甲田山よりも秀麗である。」と述べています。


五所川原駅到着

 津軽三味線の演奏もフィナーレを迎え,「リゾートしらかみ1号」は12時11分に五所川原駅に到着しました。

 私はこの五所川原駅で,名残惜しくも「リゾートしらかみ1号」とお別れとなりました。

(五所川原駅に停車する「リゾートしらかみ1号」と「キハ40系」)
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 写真右側,ホームの柱にある緑色の「ごしょがわら」と記載された駅名票には,リンゴの絵とJRのマークが描かれています。
 青森らしくていいアイデアですね。

 秋田駅を8時20分に出発して,五所川原駅まで約4時間。リゾート列車の旅を満喫することが出来ました。

 ちなみに,この列車に青森駅まで乗り続けた場合は,青森駅13時29分着ですので,約5時間の旅となります。

 乗車前は,途中で退屈になるだろうから,のんびり本でも読んで過ごそうと思っていたのですが,いざ乗車してみると,車窓から日本海の絶景などを楽しめるだけでなく,いろんな駅での途中下車(五能線起点駅「東能代駅」で記念写真,バスケの街・能代の「能代駅」でバスケシュート体験,「深浦駅」でのリゾートしらかみ待合せなど),絶景ポイントで案内放送を聴きながらの減速走行,「ORAHO」カウンターやご当地グルメの車内販売,津軽三味線の観賞,乗客同士の交流など様々な体験ができ,退屈するどころか,あっという間に時が過ぎてしまいました。

 まさに夢のような,幸せなひとときでした。

 今回,私は秋田駅から弘前駅・青森駅まで2日間乗り降り自由なきっぷ「五能線フリーパス」(3,810円)と指定席券で「リゾートしらかみ」に乗車しました。

 この「五能線フリーパス」を利用して,私はこのあとも,五所川原駅から弘前駅,弘前駅から青森駅,翌日に青森駅から新青森駅へと移動出来ました。
 とても便利でお得なきっぷです。

 魅力いっぱいのリゾート列車「リゾートしらかみ」の旅。

 皆様に自信を持っておすすめします。


<関連リンク>
 「五能線リゾートしらかみの旅」(JR東日本秋田支社)
 「リゾートしらかみ(のってたのしい列車)」(JR東日本)

2017年10月28日 (土)

レモンとブロッコリーのマドレーヌ -「ひろしま給食100万食プロジェクト」-

 広島のセブンイレブンでちょっと面白い洋菓子を見つけました。

 「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」です。

(「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」(包装))
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 この商品は,数年前から広島県内で実施されている「ひろしま給食100万食プロジェクト」により考案・商品化されたもので,広島県内のセブンイレブン各店で販売されています。

 「ひろしま給食100万食プロジェクト」は,広島ならではの給食メニューを開発し,給食実施校で提供したり,クックパッドでレシピを公開して家庭でも味わってもらうことによって食育の推進を目指すプロジェクトで,広島県教育委員会が実施しています。

 毎年,様々な広島らしいアイデア料理やお菓子が考案されているのですが,その中で株式会社セブン-イレブン・ジャパンによって商品化されたものの1つが,この「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」なのです。

 レモンについては,広島はレモンの生産量日本一ですし,「広島レモン」や「瀬戸内レモン」というブランド商品としての地位を築くまでになっているので理解しやすいのですが,ブロッコリーについてはあまりピンときません。

 クックパッドで同じような「広島レモン入り小松菜マドレーヌ」のレシピが紹介されているのですが,その中で「野菜が苦手でもおいしく食べられるよう小松菜入りにした」と説明されていることから,今回の「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」についても,広島のレモンと野菜が一緒になったお菓子というのがセールスポイントなのでしょう。

 セブンイレブンで購入した「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」の袋を開けてみました。

(「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」)
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 なるほど。表面の焼き色は一般的なマドレーヌと同じですが,側面の生地の色が黄緑色になっており,丸くまとまった形も含めて,見た目がブロッコリーのようです。

(「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」(中身))
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 生地にブロッコリーのピューレが練り込まれているため,中身も薄い黄緑色をしています。

 アクセントにレモンピールも入っています。

 さて,肝心な味ですが,レモンの風味とブロッコリーの風味が半々といった感じがしました。

 レモンの香りや酸味が主張し過ぎず,ブロッコリーの風味も程よく感じられるのです。

 レモンとブロッコリーの組み合わせ。

 最初は珍しいと思いましたが,不思議とよく合い,美味しくいただくことが出来ました。

 栄養のバランスも考えられていることでしょう。

 不足しがちな野菜の摂取を補い,広島のレモンと一緒に美味しくいただけるということが大きなメリットだと思います。

 今回のお菓子に限らず,「ひろしま給食100万食プロジェクト」をきっかけに広島らしいオリジナルメニューが増えて給食の時間が楽しくなり,さらには,新たな広島の郷土料理や銘菓の誕生にまでつながればと期待しています。


<関連リンク>
 「ひろしま給食100万食プロジェクト」(広島県教育委員会)
 「クックパッド公式キッチン 広島県教委100万食」(クックパッド)

2017年6月11日 (日)

マツダ OPEN DAY 2017 -TSUNAGARI Cafeのオムバーグ・カルビー「ポテりこ」-

 昨年に続き,2017年6月3日,4日の2日間にわたって「マツダ OPEN DAY 2017」が開催されました。

 幸いにして,今年も招待状を入手できたので,興味津々で参加させていただきました。

 本社会場を中心に,いくつかイベント会場を見学し,社員食堂で食事もさせていただきました。

(マツダ本社)
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This is Mazda Design

 マツダ本社会場「デザインセンター」で,クレイモデル(粘土で作った車のモデル)の造形の様子を見学しました。

 また,Mazda「RX-Vision」と呼ばれる,東京モーターショー出展車も間近に見ることが出来ました。

(Mazda「RX-Vision」)
Mazdarxvision

 マツダが誇るロータリーエンジンが搭載されています。

 流れるような美しいボディと光沢のある赤い塗装「ソウルレッド」が印象的でした。


人馬一体試乗会

 マツダ車に試乗し,工場内を運転できるイベント「人馬一体試乗会」に参加しました。

 「人馬一体」は人が馬を意のままに操れるように,人間に負担が少なく,快適で安全・安心な車両の開発を目指したプロジェクトだと教えていただきました。

 具体的には,人間工学に基づき,人間が運転する時に無意識に起こる様々な反応に車が対応できたり,エンジンとシャーシを一体制御することで身体への負担を軽減し,疲れない運転=快適で楽しめる運転に近づけることなどを目的とした車両開発(「G-ベクタリング コントロールシステム」)です。

 「人馬一体」のコンセプトについて,ひととおり学んだ後,いよいよ試乗体験となりました。

 私はクリーンディーゼルエンジン搭載のマツダを代表する車「CX-5」(シーエックスファイブ)に試乗させていただきました。

(Mazda「CX-5」)
Mazdacx5

 これが試乗させていただいた「CX-5」です。大きな車です。

 個人的には,マツダ車や広島カープはやはり濃い赤が似合うと思っているので,ますますテンションが上がりました。

 マツダ本社地区からマツダ専用の「東洋大橋」を渡り,宇品地区にあるテストコースも走らせていただきました。

 普段は車は走ればいいと思っている私が「走る歓び」を感じ,「Be a driver.」になれたと実感できたひとときでした。


東洋大橋のイルミネーション

 東洋大橋は本社地区と宇品地区をつなぐ,全長約560m,高低差約25mの橋で,名前はマツダの昔の社名「東洋工業」に由来しています。

 一企業が所有する橋としては世界最大規模の橋です。

 私はほぼ毎日この橋の前を行き来しているのですが,最近橋のランプがカラフルになったような気がしていました。

 マツダの展示コーナーを見て回った際,この橋のイルミネーションについて紹介されていました。

 ライトの上に色フィルムを貼ったアクリル板をはめ込んだイルミネーションで,お金をかけず,地域住民やマツダ社員に楽しんでもらえる空間を演出することを目的としたマツダの取組みの一環なのだそうです。

(東洋大橋イルミネーション)
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 写真は,当ブログ「広島市南区の黄金山と「黄金山まんじゅう」」にも掲載した,黄金山から眺めた海田大橋・広島大橋方面の夜景です。

 写真中心部の白いライトで左右一直線に走る橋が東洋大橋です。

 このライトを,日によってブルー,オレンジ,ピンク,グリーンなどに変化させておられるのです。

 私がマツダの担当の方に,「地域住民としてライトの色の変化を楽しませていただいてます」とお話しすると,とても喜んでいただけました。


マツダ社員食堂「TSUNAGARI Cafe」の「オムバーグ」

 本題の料理の御紹介です。

 マツダの社員食堂「TSUNAGARI Cafe」でランチをいただきました。

 昨年は「ダブルカレーライス」をいただいたので,今年は「オムバーグ」をいただくことにしました。

(オムバーグ)
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 オムバーグはオムライス,ハンバーグ,サラダ,スープがセットになったランチです。

 オムライスは,ターメリックライスの上に半熟玉子とデミグラスソースがかけられ,グリーンピースがのせられています。

 このデミグラスソースは,ハンバーグにもかけられており,サラダも含めて,一皿でいろいろな料理が味わえるよう工夫されていました。

 このデミグラスソースを,先述のマツダの「ソウルレッド」をイメージさせる濃い光沢のある赤色のトマトソースにするのもよいかもしれません。

 オムライスやハンバーグのボディーの仕上げに,深みと艶のある赤いトマトソースをかける…緊張の一瞬です(笑)。

 オムライスやハンバーグのフォルムの美しさを一層引き立て,「魂動(こどう)」まで感じられるようなマツダオリジナルのオムライスがあったら楽しいだろうなと勝手に想像してみました。

 今回もマツダで「食べる歓び」を体験できました。


カルビー「ポテりこサラダ味」


 軽食・スナック販売コーナーにカルビーの「じゃがりこ」を連想させる「ポテりこサラダ味」が販売されていました。

(カルビー「ポテりこサラダ味」)
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 「じゃがりこサラダ」の味・食感の特徴を生かしたフライドポテトです。

 揚げたてということもあり,外はサクッと,中はホクッとした食感となっていました。

 「じゃがりこサラダ」そのもののフライドポテト版なので,「じゃがりこ」がお好きな方はハマる味だと思います。

 「ポテりこ」は,全国の「Calbee+(カルビープラス)」で販売されています。

 カルビー創業の地である広島では,ゆめタウン廿日市にある「スナックキッチン my Calbee」で販売されており,今回のように各種イベント会場などでも臨時販売をされているようです。

 また,2017年6月23日には中国・四国地方発の「カルビープラス広島駅店」もオープンし,この「ポテりこ」も販売されるとの朗報もあります。

 機会があればお試しください。


まとめ

 私は2017年6月4日に参加しましたが,この日は約2,400人が参加されたようです。

 マツダやその関連企業,マツダユーザー,地域住民の方々を主な対象としたイベントで,マツダ創業100周年を迎える2020年に向け,今後も開催が予定されています。

 このイベントを周知する対象をさらに広げ,県内外の住民やマツダユーザー以外の方にも気軽に楽しんでもらえるよう工夫されたら,それだけマツダに魅力を感じる人やマツダファンも増え,より効果的なイベントとなるのではないかと思いました。


<関連記事>
 「マツダ OPEN DAY 2016 -TSUNAGARI Cafeのダブルカレーライス-

<関連サイト>
 「マツダ株式会社

<参考文献>
 『Zoom Zoom 2016 VOL.3』マツダ株式会社
 『Zoom Zoom 2016 VOL.4』マツダ株式会社

2017年4月27日 (木)

「バウムクーヘン博覧会」 -広島からはじまる日本のバウムクーヘンの歴史-

日本のバウムクーヘンは広島から

 バウムクーヘンで有名な「ユーハイム」の創業者,カール・ユーハイムは,日本軍の捕虜として現在の広島市南区似島の捕虜収容所に連行されたドイツ人で,彼の焼き上げたバウムクーヘンを広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でお披露目したことにより,日本で初めてバウムクーヘンが知られることとなりました。

 このお披露目をしたのが1919年3月4日のことで,これを記念して毎年3月4日は「バウムクーヘンの日」とされています。


「バウムクーヘン博覧会」

 そんなバウムクーヘンとゆかりのある広島で,「バウムクーヘンの日」に近い2017年3月15日~21日に「バウムクーヘン博覧会」が初開催されました。

(「バウムクーヘン博覧会」ポスター)
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 広島そごうの特設会場には,全国47都道府県,67ブランドのバウムクーヘンがずらりと勢ぞろいしました。

 ほかにも,焼きたてバウムが食べられるコーナーや,バウムクーヘンの食べ比べセットの販売など,バウムクーヘンにまつわる様々なイベントが用意されていました。

(会場パネル「バウムクーヘンの歴史」)
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※写真をクリックすると拡大します。

 会場にバウムクーヘンの歴史について説明されたパネルが展示されていました。

 その内容をまとめると,

(1)紀元前のギリシャで木の棒にパン生地を巻き付けて焼いた「オベリアス」と呼ばれるパンがバウムクーヘンの元となった。
(2)やがてそのパンがドイツに渡り,現在のようなバウムクーヘンの形状となった。
(3)ドイツ人のカール・ユーハイムがドイツの租借地である中国の青島(チンタオ)で独立し,店を開いた。
(4)その青島が日本軍に占領され,カール・ユーハイムも捕虜として広島の収容所に強制連行され,広島にバウムクーヘンの技術が伝わった。

 とありました。


 ひととおり見学し,興味を持ったバウムクーヘンをいくつか購入してみました。
 
 そのバウムクーヘンを御紹介したいと思います。


焼きたてバウム

 会場内の実演コーナーで,ユーハイムのマイスターの方が手作りで丁寧に焼き上げられた,焼きたてのバウムクーヘンです。

(焼きたてバウム)
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 焼きたてバウム1/4ピースです。

 しっかりと弾力があり,とてもしっとりとしたバウムクーヘンに仕上がっていました。


「瀬戸内レモンのバウムクーヘン」

 ユーハイムが将来販売を予定されている「瀬戸内レモンのバウムクーヘン」です。

 会場で先行販売されていました。

 ユーハイムの方に伺ったところ,一般的にいつから売り出されるかは,未定とのことでした。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン(外箱と中身))
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 外箱にはカール・ユーハイムの写真や,似島と広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)のイラストがあり,「日本バウムクーヘン発祥の地 広島から」と記載されています。

 また,外箱の側面には,

 「1919年,広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)で開催されたドイツ俘虜技術工芸品展覧会で,創業者カール・ユーハイムはバウムクーヘンを焼き上げました。ここから日本のバウムクーヘンの歴史は始まりました。」

 と説明されており,日本のバウムクーヘンの歴史を知ることができる商品となっています。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン(外箱側面))
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 瀬戸内レモンのバウムクーヘンを取り出し,いただいてみました。

(瀬戸内レモンのバウムクーヘン)
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 しっとりとした食感をした,ほのかなレモン風味のバウムクーヘンです。

 生地には小さな粒々のレモン果皮も入っています。

 これはユーハイムの原点を伝える商品として,また広島土産としても最適だと思いました。


バウムパン

 すでに御紹介したように,バウムクーヘンの起源は,木の棒に生地を巻きつけて焼いたパンのような食べ物だったようです。

 この製法にならって,棒にパン生地をぐるぐる巻きつけて焼き,昔のバウムクーヘンを現代に再現したパンが「バウムパン」として販売されていました。

(バウムパン説明文)
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 とても面白い発想のパンなので,私も買って,自宅でいただいてみることとしました。

(バウムパン(断面))
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 説明文には「ぐるぐる,ほどいてお召し上がりください」とありましたが,いつもの調子で輪切りに切ってしまいました(笑)。

 外側はグラニュー糖がまぶされてカリカリに焼かれており,ちょうど甘いクロワッサンのような感じの仕上がりです。

 逆に,中身はしっとりときめ細かく,綿菓子のようにふわふわな仕上がりです。
 ほんのりした甘味とバターの風味が感じられました。

 残ったパンをぐるぐるほどいてみました。

(バウムパン(ほどいた様子))
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 バネを伸ばすように,面白いようにほどくことが出来ました。
 1個のパン全てを伸ばすと,かなりの長さにほどけたことと思います。

 ほどいて食べた方が,食べやすく,何より楽しむことが出来ました(笑)。


まとめ

 食文化史を学ぶ上では,「他国からの食材や食文化は,世界のどの国においても,戦争とその影響によってもたらされたものが多い」という事実を認識しておく必要があると思います。

 捕虜として日本に強制連行されながらも,それにめげず,自国ドイツのバウムクーヘンを日本に広めたカール・ユーハイム。

 彼がその後の日本の食文化に及ぼした影響は大きいと言えるでしょう。

(カール・ユーハイムによるバウムクーヘン披露)
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(広島市『南区七大伝説 菓子伝説(バウムクーヘン上陸秘話)』南区魅力発見委員会から引用)

 同時に,そうしたドイツ人捕虜が持ち備えていた文化や技術を,寛大に受け入れた当時の日本人関係者の対応にも注目すべきだと思います。

 カール・ユーハイムが強制連行先の日本でバウムクーヘンを作り,日本人に披露出来た背景には,敵味方を超えた人と人との交流があり,それを受け入れる寛容な心があったからに違いありません。

 そうした人間の持つ本来のやさしさや素晴らしさによって,日本に伝わり,広まったドイツ菓子。

 それが日本のバウムクーヘンなのです。


<参考文献>
 広島市『南区七大伝説 菓子伝説(バウムクーヘン上陸秘話)』南区魅力発見委員会

<関連サイト>
 「3月4日はバウムクーヘンの日」株式会社ユーハイム

<関連記事>
 「ドイツ・ウィーン菓子の特徴と主な菓子 -シュトロイゼルクーヘン・レープクーヘン・バウムクーヘン-」コウジ菌のブログ

2017年1月31日 (火)

博多の辛子明太子 -「博多の食と文化の博物館」の「my明太子手作り体験」-

博多の食と文化の博物館(ハクハク)

 福岡市東区にある「博多の食と文化の博物館(ハクハク)」を訪問しました。

(「博多の食と文化の博物館(ハクハク)」)
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 福岡を代表する明太子メーカー「株式会社ふくや」が設立・運営する食と文化の博物館です。

 この博物館は,工場が見学できるほか,「体験工房」,博多の祭・食・工芸の魅力を伝える「ミュージアム」,明太子の様々な料理が味わえる「カフェ」,そして工場直売の明太子やオリジナルグッズが販売されている「ショップ」など,明太子を中心とした様々な体験・学習・食事・買い物などができる複合施設となっています。

 たまたま1月8日に訪問したのですが,1月10日が「明太子の日」(ふくやの明太子が初めて店頭に並んだ日)ということもあり,とても賑わっていました。

 私は体験工房で「my明太子」作りを体験させていただくこととしました。


my明太子手作り体験

 体験工房には,my明太子作りのための食材やパックなどが準備されていました。

(my明太子(容器など))
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 マスク,帽子,容器,包装袋,お土産のふりかけなどがセットで準備されています。

(明太子・香辛料・調味液)
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 黒いお盆にあるのが,左から明太子,調味液,黒こしょう,スプーンです。

 写真の手前には,アルミケースに入れられた辛子明太子(試食用),紙コップとスプーン,粉唐辛子そしてすりゴマが用意されています。

 これらを使ってmy明太子を作ります。

 まずはビニール袋の口を広げ,明太子を漬け込むことができる状態にしておきます。

 次に明太子を手に取り,明太子の腹の切れ目を探します。

(my明太子(一腹・漬ける前))
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 明太子は2つで一対となっており,これで「一腹(ひとはら)」と数えます。

 写真の明太子の中心部分に切れ目がありますが,この部分が身と卵がつながっていた部分です。

(my明太子(片腹・漬ける前))
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 こちらは明太子1つで,一腹の半分なので「片腹(かたはら)」と数えます。

 これも,中心部分(卵が少し出ている部分)に切れ目を見つけることができました。

 次にこれらの明太子を切れ目が底になるように口を開けたビニール袋の中に入れます。

 切れ目を底にする理由は,漬け液を明太子によく浸み込ませるためです。

 次に,この明太子に粉唐辛子をまぶします。

(my明太子(粉唐辛子追加))
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 まんべんなく粉唐辛子をまぶしている様子です。
 量は控えめにし,マイルドにしました。

 続いて,黒こしょうやすりゴマも加えます。

(my明太子(香辛料))
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 黒こしょうの量が多いと洋風に仕上がります。

 また,すりゴマを加えてゴマの風味を楽しめるのは,このmy明太子のみだと伺いました。

 粉の香辛料をまぶしたら,液体の調味液をかけます。

(my明太子(調味液追加))
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 これで調味が完了です。

(my明太子(調味完了))
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 ビニール袋をくるくる回してなるべく中の空気を抜き,輪ゴムで縛ります。

(my明太子(袋詰め))
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 ふくやでも,昔はこうして袋詰めされていたようです。

 最後は容器に詰めて仕込みの完成です。

(my明太子(容器詰め))
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 商品ラベルにペンで,商品名,漬け込み日,出来上がり日,賞味期限,アレルギー物質を記入しました。

 2日後に出来上がります。

 商品名は…「はかたのタラちゃん」としたデス(笑)。
 福岡市はサザエさんの生まれ育った街なので,つい…。

 2日後のまさに「明太子の日」に容器を開け,my明太子を取り出しました。

(my明太子)
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 発色はいま一つですが,十分調味液は行き渡っている様子でした。

 では,中身はどうでしょうか。

(my明太子(断面))
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 外側と中心部で若干色が異なるため,もう少し漬け込んでもいいのかも知れませんが,せっかくの「明太子の日」にちなんで,いただいてみました。

 見た目以上に唐辛子の辛さが浸透していました。
 ほのかにゴマの風味も楽しめます。
 そして,黒こしょうを入れたことで,アクセントがつき,確かにやや洋風の味にも仕上がっていました。

 今回は説明された分量で調味しましたが,次回は好みに応じて香辛料の量を調節すれば,より自分好みのmy明太子が完成することでしょう。


HAKUHAKU限定明太子

 ショップで「博多の食と文化の博物館」限定の明太子が販売されていました。

(HAKUHAKU限定明太子(箱))
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 北海道でも希少な噴火湾のスケトウダラ,中でも最も鮮度が良いとされる一泊物(日網)原料と,熊本県人吉産唐辛子が使用された贅沢な辛子明太子です。

 「北海道噴火湾」(「閉鎖性海域ネット」環境省)

(HAKUHAKU限定明太子(断面))
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 ねっとりとしていますが,口に含んだ瞬間,舌の上で卵の粒がサラッと広がり,一粒一粒の卵を味わっているかのような食感でした。

 人吉産唐辛子のすっきりとした辛さも手伝って,ご飯が進みました。


「明太子ふりかけになっとうと。」

 my明太子手作り体験のお土産にいただいた,「明太子ふりかけになっとうと。」です。

(「明太子ふりかけになっとうと。」包装)
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 ドライ明太子とドライ納豆のふりかけです。

 明太子も納豆もご飯のおともとして誰しもが思い浮かべる食べ物ですが,明太子と納豆を一緒にしてふりかけにするという発想が面白いと思います。

 「なっとうと」が,「納豆」と地元の方言で「なってるよ」という2つの意味を持たせたネーミングになっているのでしょう。

(「明太子ふりかけになっとうと。」)
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 開封すると,少し納豆の香りが感じられます。

 赤いのが辛子明太子風味の顆粒だと思いますが,さらに乾燥辛子明太子まで入っています。

 乾燥辛子明太子は,あられと同じような色・形ですので目立ちませんが,いただいてみると,ピリッと辛いので,その存在を確かめることができます。

 納豆の味もよく感じられ,ご飯とよく合います。


「117」の謎

 今回,「博多の食と文化の博物館」を訪問して,「117 117」と表現されているように読めるシンボルマークの意味がわかりませんでした。

 そこで博物館の方に伺ったところ「ハクハクですよ」と教えていただきましたが,いまいちピンときませんでした。

 しばらく眺めて考えました。

 そしてやっと意味がわかりました。私が数字の「117 117」かと思っていたのは,実はカタカナの「ハク ハク」と読むべきだったのです。

 それまでずっと数字だと思っていて,語呂で「いいな いいな」という意味かなと思っていました(笑)。

 博多の「博(ハク)」と博物館の「博(ハク)」で「ハクハク」なのです。

 こうして謎が解け,今回の記事にも箔が付いたように思います。


 「ハクハク,うまいネーミングになっとうと!」


<関連サイト>
「博多の食と文化の博物館」 https://117hakuhaku.com/

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