2025年11月16日 (日)

ドライブインの魅力7 -広島県庄原市「ドライブインミッキー」の「ホルモンちゃんぽん・チャーシュー丼・ミニとんかつ」-

広島県庄原市のドライブイン「ドライブインミッキー」

 今回は、広島県内のみならず、メディアを通じて県外の皆さんにも有名なドライブインを御紹介します。

 広島県庄原市の幹線道路沿いにあるドライブイン「ドライブインミッキー」です。

 私の周りにも、このお店に行ったことがある人が多く、いつか訪問してみたいお店の1つでした。

 ただ、私の自宅(広島市南区)からは遠い(100km以上ある)ことなどの理由で、なかなか行く機会が見い出せませんでした。

 日が経つにつれ、このお店の情報を当ブログ「ドライブインの魅力」シリーズでぜひ御紹介したいという思いが強くなり、今回、意を決してお店を訪問することとしました。


ドライブ客や地元客で賑わう「ドライブインミッキー」

 広島県庄原市を訪問しました。

(備後庄原駅・フォトパネル)
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 備後庄原駅には、鉄道好きの演歌歌手・徳永ゆうきさん(芸備線庄原市応援大使)の顔はめパネルが設置されていました。

(上野公園・上野池)
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 こちらは、庄原市東本町にある上野公園と上野池です。

 東京の上野恩賜公園と同じく、春には桜の名所(「桜の名所100選」)として有名な観光スポットです。

 庄原市新庄町の「ドライブインミッキー」に到着すると、まだ開店して間もないのに、すでに大勢のお客さんがお店の外で順番を待っておられました。

(ドライブインミッキー(正面))
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 ドライブインミッキーとミッキーファンのお客さん達の様子です。

 ファミリーレストランと同様、入口に順番待ち名簿が置かれていて、名前と人数を書いて順番を待つ方式でした。

 私も早速記入し、呼ばれるのを待つことにしました。

 待ち人数が多く、当分順番は回ってこないと思った私は、お店の周辺を散策することとしました。

(ドライブインミッキー(交差点))
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 しばらくして「どこまで順番が前に進んだかな」と名簿を確認してみると、私の名前だけ不明なチェックが入っていました。

 その後、しばらく待っていると、お店の方から私の名前が呼ばれました。

 私がお店を離れている間に、私が1人だったことから優先的に呼んでいただき、不在だったので再度呼んでいただいたようでした。

 お店の方にお詫びした上で、席へ案内していただきました。

 広い店内は、お客さんで満席でした。

(メニューブック・数量限定デザート)
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 メニューブックと数量限定デザートの案内です。

 数量限定デザートとして、「牛乳屋さんの食べる牛乳」が用意されていました。

 実はこのドライブイン、牛乳販売店からスタートされたお店なのです。

(ドライブインミッキーの歴史)
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 メニューブックの中にドライブインミッキーの歴史が紹介されたページがありました。

 「昭和33年に「山口牛乳販売店」としてスタートし、昭和42年11月に「ミッキー食堂」としてスタート、お客様の健康を支えたい思いで、小瓶の牛乳サービスをはじめ、今でも続けています」

 そうなんです。このお店では定食にサービスで牛乳を付けていただけるのです。

 ふとテーブルの横を見ると、テーブルに直角に付けたティッシュボックスが設置されていました。

(テーブル席備え付けティッシュボックス)
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 何と機能的なのでしょう!

 そして私が座ったテーブル席の正面には、ドライブインミッキーの「だるま」が飾られていました。

(だるま(ドライブインミッキー))
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 ミッキーマウスではなく、ミッキーだるま!

 そのだるまには「家内安全」、「一斗五合」と記載されていました。

 「一斗五合」には、一斗(いっと)=五升(ごしょう)の倍=「ごしょうばい」、五合(ごごう)=一升の半分=半升=「はんしょう」で、「御商売繁盛(ごしょうばいはんじょう)」という意味が込められているようです。

 これは「春夏冬中」と書いて、「あき(秋)ない(無い)中」=「商い中」と読むのと発想が似ています。

 なかなかしゃれたお店です。


ホルモンちゃんぽん・Cセット

 このお店のメニューは、ラーメン、ちゃんぽん、うどん、焼きそば、カレーライス、焼肉、ステーキ、ハンバーグ、カツ丼、牛丼、うな重など100種類以上あるため、決めるのも大変です。

 迷った挙句、お店の人気メニューの1つ、「ホルモンちゃんぽん」に決めました。

 麺類は、「ごはんもの」や「揚げもの」とセットにすることも可能となっています。

 「ごはんもの(Aセット)」には、チャーシュー丼、やきめし、キムチやきめし、ライス、むすび(2個)が用意され、「揚げもの(Bセット)」には、からあげ(3個)、揚げ餃子(4個)、ミニとんかつ、手羽先(2本)が用意されています。

 さらにAセットとBセットを組み合わせた「Cセット(ごはん&揚げもの)」もお得な価格で用意されています。

 そこで私は、ごはんものとして「チャーシュー丼」を、揚げものとして「ミニとんかつ」を組み合わせたCセットを注文しました。

 するとお店の方から「サービスで牛乳が付きますが」とお話がありました。

 ほとんどの方は喜んで付けていただくでしょうし、私自身も牛乳がサービスで付く様子を写真で御紹介したいところなのですが、申し訳ないと思いつつ、お断りしました。

 私は幼い頃から牛乳だけは全く飲めないのです。

 チーズやヨーグルトなど、ほかの乳製品は普通にいただけるのですが…。

 写真撮影だけしてそのまま残すというのは失礼なので、申し訳ないと思いつつ、お断りしました。

 牛乳販売店も兼ねるお店の本物の牛乳をいただけるチャンスだったのですが…。

 そんなやりとりがありながらも無事注文を済ませました。

 お店の方が厨房の方に「ホルちゃん、しょうゆ、セットでー」とオーダーされていました。

 待つ間、周りを見渡すと、休日の夕方ということもあり、家族連れやグループの方が多くいらっしゃいました。

 メニューが豊富で、ボリュームもあるので、みんなで分け合いながら召し上がっておられる光景も目にしました。

 そして、体が大きく、いかにもたくさん食べそうなお客さんも多く見かけました(笑)

 そんな様子を見ながら過ごしていると、ほどなくして注文した料理が運ばれてきました。

 それは、「いかにもたくさん食べそうなお客さん」からも注目されるほどのボリュームでした。

(ホルモンちゃんぽん・Cセット)
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 ちゃんぽんのどんぶり鉢は特盛サイズ、チャーシュー丼はミニではなく一食分の量、ミニとんかつもとんかつ1枚分でした。

 それぞれ単品で注文するのとほぼ同じ量でした。

 さらにサービスで牛乳を付けていただけるはずでした。


【ホルモンちゃんぽん】

(ホルモンちゃんぽん)
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 「ホルモンちゃんぽん」は、醤油ベースの汁麺にホルモン野菜炒め(ホルモン、玉ねぎ、キャベツ、もやし、ニラ、人参、青ねぎ)とチャーシュー、メンマが盛られたちゃんぽんです。

 野菜だけでも350グラム(成人が一日に必要といわれている野菜の量と同量!)もあります。

 ホルモン野菜炒めがたっぷりで、なかなか麺まで到達しませんでした。

(ホルモンちゃんぽん(麺))
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 やっと麺に到達し、箸で麺を持ち上げようとすると、麺が重くて箸が折れそうになりました(笑)

 野菜もホルモンも、そして麺もたっぷり美味しくいただけました。


【チャーシュー丼】

 「チャーシュー丼」は、ごはんの上に刻んだチャーシューがたっぷりのせられ、マヨネーズをかけて軽く炙られた丼です。

(チャーシュー丼)
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 チャーシューだけでもたくさんあるのに、刻み青ねぎまで二層構造になっており、青ねぎだけでも1束分ぐらいの量があるように思いました。

(チャーシュー丼(チャーシュー))
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 甘辛い醤油だれや卵の黄身をまぶしながらいただきました。

 これは普通盛りですが、無料で大盛りにしていただくことも可能です。

 私には無理です…(笑)


【ミニとんかつ】

 「ミニとんかつ」は、とんかつ1枚分にデミグラスソースがかけられ、サラダ、くし切りのレモン(レモン絞り器まで!)が添えられたサイドメニューです。

(ミニとんかつ)
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 「ミニ」とは名ばかりの、ごはんにのせればカツ丼ができそうなサイズ・肉厚のとんかつでした。

 こちらのミッキーでは、ミニーは登場しません(笑)


 もっと食べたい人は、この組み合わせで麺やチャーシュー丼を大盛にすることもできます。

 私は逆に、残さず食べきれるかどうか、そればかり考えながらいただきました(笑)

 無事完食しましたが、ゆっくり味わって食べる余裕があれば良かったと思いました。

(ドライブインミッキー(近景))
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 物価が高騰している現在、好きなもの、美味しいものをお手頃価格でお腹いっぱい食べたいという願望を満たしてくれる、魅力いっぱいのドライブインです。


<関連サイト>
 「ドライブインミッキー」(庄原本店 広島県庄原市新庄町491-1)

2025年11月 9日 (日)

ウズベキスタン料理の特徴と主な料理 -ノン・カイマク・コムハニー・シャクシュカ・サラート・ナッツ・ドライフルーツ・マルコフチャ-

ウズベキスタンの食文化

 東京で世界の朝食が味わえるお店「TASTE THE WORLD(テイスト・ザ・ワールド)」。

 2025年10月・11月限定の朝ごはんは「ウズベキスタンの朝ごはん」です。

 ウズベキスタンは中央アジア、シルクロードの中間に位置する国で、東西の交易の中心地として繁栄してきた国です。

 ウズベキスタンは人口の80%以上をウズベク系が占めており、公用語はウズベク語です。

 ウズベキスタンという国名には、「ウズベク人の国・土地(スタン)」という意味があります。

 中央アジアでは家畜と共に移動・生活する遊牧生活が一般的ですが、ウズベク人は中央のオアシスにで穀物や野菜、果物を栽培しながら定住する生活を選択しました。

 そのため、米や小麦粉、野菜、果物を使った料理が豊富にあります。

 また、羊の放牧も盛んなことから、羊肉をはじめとする肉料理も数多くあります。

 料理にハーブや香辛料が多用されるのも特徴となっています。


ウズベキスタンの朝ごはん

 「TASTE THE WORLD 外苑前店」を訪問すると、お店にウズベキスタンの国旗が飾られていました。

(TASTE THE WORLD 外苑前店(ウズベキスタン国旗))
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 どんなウズベキスタン料理が味わえるか、ウズウズしながらお店に入りました。

 席に座り、注文を済ませてホッと一息ついていると、すぐ近くにウズベキスタンの本が用意されていました。

 ウズベキスタンの料理が紹介されている本を読んでみると、ウズベキスタンの朝食が紹介されていました。

(ウズベキスタン料理案内本(ウズベキスタンの朝食))
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 左のページでは「ノン」と呼ばれるパンが紹介され、右のページではウズベキスタンの朝食や代表的な食材が紹介されています。

 ウズベキスタンの代表的な朝食は、カイマク、ウズベクブレッド(ノンなど)、季節の果物、野菜、茶、ナヴァト(氷砂糖、ロックキャンディ)、ナッツ、ドライフルーツ、伝統的なデザートなどで構成されると記載されています。

 ウズベキスタンの食文化について予習していると、注文した料理が運ばれてきました。

 今回お店で御用意いただいたウズベキスタンの朝ごはんプレートがこちらです。

(ウズベキスタンの朝ごはんプレート)
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 ウズベキスタンの代表的な朝食として、ノン、カイマク、コムハニー、シャクシュカ、サラート、ナッツ、ドライフルーツが盛り付けられたプレートです。

 それでは順に料理を御紹介します。


【ノン】

 「ノン」は、ウズベキスタンの代表的なパンです。

 インドなどで食される「ナン」と語源は一緒です。

(ノン)
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 パンの表面の黒いゴマのようなものは、ブラッククミン(ブラックシード)です。

 「ノン」の特徴は、生地を一次発酵のみか短時間の発酵で済ませてずっしりと食べ応えのあるパンに仕上げられること、生地を「タンディール」(タンドール)と呼ばれる釜で焼き上げられること、そして、パンの表面に独特な幾何学模様がつけられることにあります。

 パンの模様は「チェキチ」と呼ばれる金属の型でつけられます。

 どんな料理にも合う、ウズベキスタンでは主食のようなパンです。

 「カイマク(濃厚なクリーム)」、ハチミツ、アプリコットジャムなどをつけて食べます。

 もっちりとして食べ応えのあるパンでした。


【カイマク・コムハニー】

 ノンに、「カイマク」や「コムハニー」を塗っていただきました。

(カイマク・コムハニー)
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 こちらが「カイマク」(写真左側)と「コムハニー」(写真右側)です。

 「カイマク(カイマック)」は、牛乳などのミルクをゆっくりと煮詰めて作られる濃厚なクリームで、中央アジア、バルカン半島、トルコなど広い地域で親しまれています。

 生クリームから作るフレッシュな手作りバターのような風味・食感で、わずかにヨーグルトのような酸味も感じました。

 バターやクロテッドクリームよりもあっさりとして食べやすいと思いました。

(コムハニー)
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 「コムハニー」は、巣蜜(ハチミツ)です。

 サックリとして、液体のハチミツより優しい甘さでした。

 ノンにカイマクとコムハニーを一緒につけて食べると、美味しさと贅沢感が増しました。


【シャクシュカ】

 「シャクシュカ」は、野菜のトマト煮込みです。

 アラビア語で「混ぜ合わせたもの」という意味する、北アフリカ、中近東、中央アジア地域の家庭料理です。

(シャクシュカ)
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 今回いただいたシャクシュカは、トマトと一緒に玉ねぎ、ナス、パプリカなどの野菜を煮込み、クミンやコショウなどのスパイスを効かせ、最後に卵を落として仕上げられた料理でした。

 フランス料理のラタトゥイユに似ており、ノンとよく合いました。

 半熟の黄身を和えながらいただくと、旨みとコクが増してより一層美味しくいただけました。


【サラート】

 「サラート」はサラダのことです。

 お店では「ウズベキスタンらしいブドウ入りのサラダ」と説明されていました。

 ぶどうのほか、フェタチーズのような白くてボソボソした塩気の強いチーズも混ぜ合わせられていました。

(サラート(ぶどう入りサラダ))
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 レタス、プチトマト、キュウリ、ぶどう、オリーブの実、チーズのサラダです。

 ギリシャの「ホリアティキ」と呼ばれる、野菜にオリーブやフェタチーズ、そしてスイカが加えられるサラダと発想がよく似ているように思いました。


【ドライフルーツとナッツ】

 日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きく、降水量が少ないウズベキスタンの気候は、ドライフルーツとナッツの生産に非常に適しているため、ウズベキスタンではドライフルーツやナッツがよく食べられるそうです。

 ウズベキスタンの料理本を読むと、「ドライフルーツやナッツがもたらす健康への貢献度の高さが認識され、いくつかの国では薬局でも販売されている」と説明されていました。

(ドライフルーツとナッツ)
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 今回は、アプリコット(アンズ)、レーズン(干しぶどう)、殻付きアーモンドをいただきました。

 ウズベキスタンには、お茶(緑茶・紅茶)と一緒にドライフルーツやナッツが提供され、お茶や会話を楽しむ文化があります。


マルコフチャ

 追加で「マルコフチャ」という料理をいただきました。

 「マルコフチャ」は、人参のキムチです。

 「マルコフ」はロシア語で「人参」を意味します。

(マルコフチャ)
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 「キャロットラぺ」や「にんじんしりしり」とよく似ています。

 ウズベキスタン(中央アジア)には旧ソ連により朝鮮半島から強制移住させられた「高麗人」と呼ばれる朝鮮系の人々がおられ、この人々が白菜の代わりに現地で入手しやすかった人参を用いてキムチ風にアレンジされた料理が「マルコフチャ」です。

 かねてから朝鮮半島から遠く離れたウズベキスタンにキムチがあるという話に興味を持っていたので、注文しました。

 いただいてみると、キムチというよりは、フレンチドレッシングに唐辛子やクミンなどのスパイスを加えた人参のマリネに近く、辛味よりも酸味やスパイシーさを強く感じました。

 辛い物が苦手なウズベク人向けにアレンジされた経緯もあるようです。


まとめ

 ウズベキスタンでは、朝鮮系の人々からもたらされた「キムチ」が食べられたり、日本以外ではあまり一般的でない「緑茶」がよく飲まれたり、「ラグマン」と呼ばれるうどんに似た麺料理があったりと、「なぜ遠く離れたウズベキスタンで?」と思う料理も多く、興味深い食文化が形成されています。

 ウズベキスタンがシルクロードの中間に位置し、東西の交易の中心地として繁栄したことや、旧ロシア帝国・旧ソ連に属していたことなど、様々な要因が組み合わさって形成された食文化だと言えるでしょう。


<関連サイト>
 「TASTE THE WORLD」(東京都渋谷区神宮前3-1-23-1F(外苑前店)ほか)

<関連記事>
 「アルメニア・ウズベキスタン・ロシア・モルドバのスープとパン
 「ウズベキスタン・キルギス料理の特徴と主な料理 -ノン・ラグマン-
 「ギリシャ料理の特徴と主な料理1 -サガナキ・ホリアティキ・スブラキ・ムサカ・マスティクア-
 世界の料理については,当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」も御参照ください。

<参考文献>
 「TASTE THE WORLD」ウズベキスタン料理紹介リーフレット
 地球の歩き方編集室「世界のグルメ図鑑」Gakken
 地球の歩き方編集室「地球のかじり方 世界のレシピBOOK」Gakken

2025年11月 2日 (日)

ドライブインの魅力6 -広島県大竹市「お食事処みずなか」のジャンボエビフライ定食・「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」-

「ビッグ錠誕生日祭2025」で知った広島のイベント

 2025年10月12日、神奈川県藤沢市湘南台で開催された「漫画飯オフ会」・「ビッグ錠誕生日祭2025」に参加しました。

(「ビッグ錠誕生日祭2025」チラシ)
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 イベント終了後、ビッグ錠先生、シャンソン歌手の浜野ケイ子さん、そしてアコーディオン奏者のえびさわなおき。さんと私の4人でお話する機会がありました。

(浜野ケイ子さんライブ・ビッグ錠先生タップダンス)
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 私の地元・広島の話になった際、浜野ケイ子さんから「あら、広島なら来週イベントがあるじゃない!」という話に発展しました。

 翌週、えびさわなおき。さんが広島県に来られ、三次市と大竹市で、人形師の二代目辻村寿三郎さんと一緒に公演されることを教えていただきました。

 えびさわなおき。さんから公演案内を見せていただいたので、写真撮影して保存しました。

 えびさわなおき。さんへ「都合がつけば広島の会場へ伺いますね」とお伝えし、その日は終わりました。


ドライブイン「お食事処みずなか」の「ジャンボエビフライ定食」

 2025年10月18日、JR山陽本線の電車を利用して、広島県西部の大竹市玖波を訪問しました。

(玖波駅ホームと227系(レッドウイング)列車)
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 宮島の玄関口、JR宮島口駅よりさらに西にある駅です。

 イベント会場の大竹市立玖波公民館は、駅からほど近い場所にあるのですが、まずは昼食をとってから伺うこととしました。

 と言うのも、この玖波にずっと前から気になっていたドライブインがあるからです。

 「お食事処みずなか」です。

(お食事処みずなか)
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 国道2号沿いにあり、車で通るたびに気になり、でも立ち寄るまでの勇気もなく…といった感じのお店でした。

 それだけに、今回の玖波訪問は千載一遇のチャンスだと思い、お店を訪問しました。

 お店に入り、真っ先に見えたのがクレーンゲーム機やアーケードゲーム機が並ぶゲームコーナーです。

(ゲームコーナー)
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 ドライバーや同乗者の憩いの場であるゲームコーナーは、ドライブインになくてはならない存在です。

 そのゲームコーナーの先に食券販売機がありました。

 最初に食券を購入し、厨房でお店の方にお渡しして注文する方式です。

 麺類、丼もの、定食など和洋中様々なメニューが用意されている中で、私が一番魅力的に思ったのは「ジャンボエビフライ定食」です。

 このお店の定食の価格は700~800円台が中心で、エビフライ定食も700円となっている中、ジャンボエビフライ定食は最高価格の1500円となっていました。

 「ボリュームやコストパフォーマンスを重視するお客さんが揃うドライブインで、この価格設定はきっと何か理由があるはず」と推測しました。

 また、これからえびさわなおき。さんとお会いすることも踏まえ、幸先よく「えび」料理の豪華定食に決めました。

 厨房では、4~5人の方が忙しく調理しておられました。

 食券をお渡しして注文を済ませたあと、席を探しました。

 お昼どきだったこともあり、お店はお客さんで賑わい、席はほぼ満席でした。

 何とか席を見つけ、座って料理が出来上がるのを待ちました。

 料理が出来上がると、厨房から大きな声で「「○○(料理名)」のかたー」とお知らせがあるのですが、番号で呼び出されるわけではないので、同じ料理を複数のお客さんが注文された時はどうなるのだろうかと思いながら、出来上がりを待ちました。(※)
 ※出来上がりのタイミングやグループの組合せでうまくいっているのだと思います。

 ドライブインの料理は迅速に提供されることが多く、こちらのお店もそうなのですが、私が注文したジャンボエビフライ定食は時間を要し、あとで注文されたお客さんの料理の方が先に提供されました。

 期待と不安を抱えながら、出来上がりを待ちました。

 「ジャンボエビフライ定食のかたー」

 ハイハイと、喜び勇んで厨房へ受け取りに行きました。

(ジャンボエビフライ定食)
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 「おーっ、これは確かにスゴイ」

 大きな尾頭付きのエビフライが3本、デーンと盛り付けられていました。

 ごはん、味噌汁、たくあん、サラダ、そしてエビフライにつけるタルタルソースがセットになった定食です。

(ジャンボエビフライ)
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 フライにする際に海老が曲がらないよう、パン粉でしっかりとかためられています。

 衣の中身を確かめてみると…

(ジャンボエビフライ(中身))
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 大きな海老の身が登場しました。

 パン粉でカサ増しされているわけではないのです(笑)

 タルタルソースやウスターソースをつけながら、ジャンボエビフライをお腹いっぱいいただきました。

 ボリューム満点の魅力的な料理でした。

 食事を終え、幸せな気分で公演会会場へ歩いて向かいました。


二代目辻村寿三郎 講演&ライブ

 長いこと引っ張りましたが、ここからがメインです(笑)

 「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」会場の大竹市玖波公民館へやってきました。

(大竹市立玖波公民館)
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 歴史を感じる大きな公民館でした。

 今回のイベントのポスターも掲示されていました。

(「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」ポスター)
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 二代目辻村寿三郎さんは大竹市の御出身で、その御縁もあって玖波公民館での開催となりました。

 いつも湘南台でお会いしているえびさわなおき。さんも演奏されるとあって、期待が高まります。

 当日は大勢の観客が来場されました。

(「二代目辻村寿三郎 講演&ライブ」会場の様子)
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 開始時刻までに、えびさわなおき。さんとお会いできないかと思い、控室へ行ってみました。

(出演者控室)
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 すると、ちょうどえびさわなおき。さんが出て来られ、御挨拶することが出来ました。

 これまで湘南台でしかお会いすることがなかったのに、湘南台から800km以上離れた広島県大竹市でお会いできたことが不思議でなりませんでした。

 しかも湘南台でお会いして1週間も経たないうちに。

 広島の手土産をお渡しし、しばらくお話をしていると、二代目辻村寿三郎さんもお越しになりました。

 えびさわなおき。さんが二代目辻村寿三郎さんに「いつも東京でお会いする方です」と私を紹介してくださいました。

 東京じゃないけど、あの辺一帯は東京なのでしょう(笑)

 お二人に御挨拶した後、花道近くの席に座り、開始を待ちました。

 開始時刻となり、司会の方から開始の御案内がなされたあと、えびさわなおき。さんがアコーディオンを演奏しながら登場されました。

 曲はサティの「Je te veux(ジュトゥヴ)」でした。

 私の大好きな曲です。

 御紹介する動画はピアノ演奏ですが、有名な曲なので御存知の方もおられるかと思います。

(Satie - Je te veux)

  (YouTube「Satie - Je te veux」potassiumchlorate)

 その後、二代目辻村寿三郎さんも人形と一緒に舞台に登場されました。

(二代目辻村寿三郎・えびさわなおき。共演)
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 人形は「おきょう」さんです。

 日本の人形芝居とアコーディオンの演奏がうまく調和されるのか、興味津々で鑑賞しましたが、二代目辻村寿三郎さんが操られる人形の表情豊かで滑らかな動きは、アコーディオンの曲と見事に一致していました。

 文楽よりももっと身近な、エンターテインメント性の高い人形芝居で、会場は盛り上がりました。

(二代目辻村寿三郎・えびさわなおき。共演(花道))
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 イベントのラストを迎えた際、会場から「アンコール」の声と拍手が響き渡りました。

 そこで選ばれた曲は「ろくでなし(Mauvais Garçon、不良少年)」です。

 二代目辻村寿三郎さんはシャンソンも歌われるようで、えびさわなおき。さんのアコーディオン演奏に合わせて人形を舞い、「ろくーでぇーなしぃー ウィッ」と楽しそうに歌っておられました。

 冒頭で御紹介した湘南台の「浜野ケイ子さんライブ・ビッグ錠先生タップダンス」で歌われた曲もこの「ろくでなし」だっただけに、湘南台の思い出と見事にオーバーラップしました。

 湘南台のイベントでこの曲が歌われた時は、私もビッグ錠先生に向かって「ろくでなしー」と何度も言いました。

 今考えると、なんてひどい言い方だったのだろうと反省しています…ウィッ!

 イベントがお開きとなり、えびさわなおき。さんに御挨拶して、会場をあとにしました。


まとめ

 湘南台で開催された「ビッグ錠誕生日祭2025」に参加し、皆さんとお話ししたことがきっかけで、浅草のおかみさんや二代目辻村寿三郎さんとお会いでき、えびさわなおき。さんとも広島で再会することが出来ました。

 つながりや御縁って、本当に不思議で面白いものですね。


<関連サイト>
 「辻村寿三郎人形館」(広島県三次市三次町1236)
 「お食事処みずなか」(広島県大竹市玖波1-2-34)

<関連記事>
 「ビッグ錠先生の世界19 -「ビッグ錠誕生日祭2025」(親子巻き・味平ライス・ブラックホール酢豚・三丼フライ・ハンバーガー焼きそば・雲白肉・ウツボ粥)-
 「ビッグ錠先生の世界20 -浅草すしや通り「十和田」・「美味しんぼ」海原雄山も絶賛した「暮坪そば」・浅草のおかみさんと浅草吉原の文化-

2025年10月26日 (日)

ビッグ錠先生の世界20 -浅草すしや通り「十和田」・「美味しんぼ」海原雄山も絶賛した「暮坪そば」・浅草のおかみさんと浅草吉原の文化-

ビッグ錠先生おすすめのお店

 2025年10月12日、神奈川県藤沢市湘南台で開催された「漫画飯オフ会」・「ビッグ錠誕生日祭2025」に参加しました。

(「ビッグ錠誕生日祭2025」チラシ)
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 イベント終了後、ビッグ錠先生、シャンソン歌手の浜野ケイ子さん、そしてアコーディオン奏者のえびさわなおき。さんと私の4人でお話する機会がありました。

 その際、ビッグ錠先生が私に「明日は何か予定があるの?」と聞かれたので、私は「いえ、特に決めてません。東京を散策して(広島へ)帰ろうかなと思っています」とお答えしました。

 するとビッグ錠先生から、
「だったら、浅草のそば屋「十和田」を訪ねるといいよ。六区に近い「すしや通り」のお店。おかみさんが僕のことよく知ってるから」
とお話がありました。

 浅草、すしや通り、そば屋、十和田、おかみさん…キーワードを頼りに、ネットでお店を調べました。

 「浅草は帰りに利用する羽田空港へのアクセスも良好だし、明日お店へ行ってみよう」と心に誓いました。


浅草すしや通りと浅草「十和田」

 翌日、「かっぱ橋道具街」を散策した後、浅草「すしや通り」に到着しました。

(浅草すしや通り商店街)
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 「本当に寿司屋さんが多い!」というのが訪れた感想です。

 「すしや通り」という名称は、明治時代、雷門通りから六区に通ずる延長100mの通りに18軒もの寿司屋が連なったことに由来しています。

 この「すしや通り」に、手打ちそばのお店「十和田」があります。

(十和田(浅草すしや通り))
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 お店に入ろうとした時、お店の中から1人の女性が出て来られました。

 お店の服を着ておられたことから、私は「もしかしてこの方がおかみさんでは」と思い、とっさに「あっ、おかみさんですかー?」とお尋ねしました。

 するとその方が「はい、わたしがおかみさんです」とお答えいただきました。

 本当に「十和田」のおかみさんだったから良かったものの、今思い出しても、よく言えたなぁと恥ずかしくなってしまいます(笑)

 でもこの会話のおかげで、その後もおかみさんとお話しすることが出来ました。

 おかみさんに、「ビッグ錠先生にこちらのお店とおかみさんを紹介していただきました」とお話しすると、おかみさんは嬉しそうに「ビッグ錠さんには浅草のまちおこしでお世話になっていますから」とおっしゃいました。


「十和田」の暮坪そば・一品料理

【暮坪そば】

 席に着くと、おかみさんがお越しになり、おすすめのメニューを教えてくださいました。

 そんなおかみさんのアドバイスをそっちのけで、私の目が釘付けになったメニューがありました。

 「暮坪そば(くれつぼそば)」です。

(「暮坪そば」の紹介文)
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 「暮坪カブ」のおろしが薬味に添えられたそばです。

 「暮坪カブ」は岩手県遠野市の伝統野菜で、グルメ漫画「美味しんぼ」32巻の「第4話 薬味探訪」でも紹介されています。

(岩手県遠野の名産「暮坪カブ」)
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 (雁屋 哲・花咲アキラ「美味しんぼ 32巻」小学館(ビッグコミックス)から一部引用)

 カブは一般的に丸くずんぐりした形をしていますが、暮坪カブは長細い大根のような形をしています。

 美食俱楽部の海原雄山も驚いた伝統野菜です。

(海原雄山「暮坪そば」命名)
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 (雁屋 哲・花咲アキラ「美味しんぼ 32巻」小学館(ビッグコミックス)から一部引用)

 蕎麦と暮坪カブをおろした薬味の組合せに感動した海原雄山は、これを「暮坪そば」と名付けました。

 「グルメ漫画」というつながりや、あの海原雄山を唸らせた料理に興味を持ち、暮坪そばを注文しました。

 おかみさんがお店の方に「暮坪そばって、今日はもう売切れじゃなかったっけ?」と確認してくださったところ、「いえ、まだあります」とのお返事だったので、ホッと一安心しました。

 そばが出来上がるのを待っていると、おかみさんが再びやって来られ、「これをどうぞ」と冊子をプレゼントしていただきました。

(浅草タウン誌「おかみさん」第40号)
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 私はあわててお代をお支払いしようとしたところ、「いいのよ。ビッグ錠さんにはお世話になっているし」とおっしゃいました。

 その後も申し訳ないからとお金をお支払いしようとしたのですが、断られたため、お言葉に甘えて頂戴しました。

 おかみさんの心意気の良さを見せていただいたとともに、これもビッグ錠先生のおかげだと感謝しました。

 感動の余韻が冷めないうちに、料理が運ばれてきました。

(暮坪そば)
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 こちらが「暮坪そば」です。

 お盆の手前に、そばつゆと一緒に、薬味として「暮坪カブおろし」と「刻みねぎ」が用意されていました。

(暮坪カブおろし)
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 こちらが暮坪カブをすりおろした「暮坪カブおろし」です。

 もし私が何も知らずにこれを食べたら、間違いなく「大根おろし」だと思うことでしょう。

 「美味しんぼ」で、美食俱楽部の海原雄山は暮坪カブおろしを食べて、次のような感想を述べています。

 「しかし、辛味大根と決定的な違いがあるぞ…」
 「香りはひなびて みょうに郷愁を誘う…」
 「それは土の香り…」
 「これは…見た目が大根おろしに似ているが、大根ではない…」
 「もしかすると これはカブか」

 海原雄山は、こうして見事に大根おろしではなくカブおろしであることに気付いたのです。

 私にはこうしたワインのソムリエのような味わい方も説明もできませんが(笑)、ただ1つ気付いたのは、大根おろしのように水分をたっぷり含んでフワッとした食感ではなく、カブで繊維が詰まっている分、シャリシャリした食感に近かったということです。

 だから、めんつゆに入れても味が薄まらず、そばの風味を引き立てる薬味になっていると思いました。

 辛味の中にほのかな甘みも感じる薬味でした。

 そばも、シャッキリ、つるんとした食感で、のどごしがよく、上品な味わいのそばでした。


【海老天ぷら】

 そばと一緒に、単品料理もいただきました。

(海老天ぷら)
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 「海老の天ぷら」です。

 カラッとサクサクに揚げられており、天ぷらもお店の看板メニューであることがわかりました。


【わさびの茎 醤油漬】

(わさびの茎 醤油漬)
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 こちらは「わさびの茎 醤油漬」です。

 メニューに「静岡産わさびの茎は女将イチおし!」とあったので、いただきました。

 シャキシャキした食感で、醤油のマイルドな味わいの後に、わさびの辛味がツンとくる一品でした。


【揚げにんにく】

 お店のメニューの中で、「暮坪そば」と同様に気になる一品料理がありました。

(青森県田子産「揚げにんにく」案内)
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 にんにくの産地・青森の「揚げにんにく」です。

 こちらのお店では、岩手・遠野の「暮坪カブ」、青森の「にんにく」、秋田の「いぶりがっこ」など東北の食も味わうことができます。

 この「揚げにんにく」をいただきました。

(揚げにんにく)
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 なんと、皮付きのにんにくを1玉丸ごと油で揚げた一品が提供されました。

 味噌が添えられています。

 どうやって食べるのかと思いましたが、にんにくを一片ずつ皮ごと口に含むと、茹でた枝豆のようにつるんとにんにくが飛び出してきて、簡単に食べることが出来ました。

 にんにくが中までしっかり加熱され、とろけるような食感でした。

 ほんのり塩味が効いているので、そのままでも美味しく、味噌をつけると深みが増しました。

 ボリューム満点で、お得感もある、コウジ菌イチオシ!の一品です。


【りんごジュース】

(りんごジュース)
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 りんごジュースもいただきました。

 青森を訪問した際、りんごジュースでハズレだったことはなかったのですが、このりんごジュースも当たりでした。

 「そば屋なら、お酒(日本酒)だろう!」

 お酒に弱い私に、貴重な御意見ありがとうございました(笑)


「十和田」とグルメ漫画家

 店内には、グルメ漫画家のサイン・作品も展示されていました。

(「味いちもんめ」メンバーの羽子板)
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 倉田よしみ先生が描かれた「味いちもんめ」メンバーの羽子板が飾られていました。

 そしてこんなお酒も…

(ミッドナイト・ジョー)
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 「ミッドナイト・ジョー ビッグ錠ラベル」!!

(ミッドナイト・ジョー(快盗くいしん坊))
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 「俺流!絶品めし Vol.28」ぶんか社 p177の一部を引用・加工

 「ミッドナイト・ジョー ビッグ錠ラベル」は、スコットランドのスペイサイド(スペイ川流域)・オルトモア蒸留所で11年熟成されたシングルモルトウイスキーです。

 このお酒からも、ビッグ錠先生とお付き合いされている様子が伺えました。


浅草おかみさん会とおかみさん

 後日、おかみさんからいただいた浅草タウン誌「おかみさん」を読ませていただくと、おかみさんが「十和田」のおかみさんだけでなく、「浅草おかみさん会」の会長や理事長としても活躍されていることがわかりました。

 浅草タウン誌「おかみさん」、浅草サンバカーニバル、浅草ニューオリンズ・ジャズフェスティバル、浅草リバーサイドリレーマラソン、歌舞伎、花柳、演劇、能登半島地震の復興支援など、様々な分野で中心的人物として活躍されている様子が伺えました。

(浅草タウン誌「おかみさん」第40号(いい男だねぇ・勝俣州和さんとおかみさんの対談))
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 勝俣州和さんとビールで乾杯されているのがおかみさん(冨永照子さん)です。


吉原の遊郭・花魁

 浅草タウン誌「おかみさん」で、蔦屋重三郎(蔦重)と浅草・吉原(遊郭(ゆうかく)・花魁(おいらん))の話が特集されていました。

 おかみさんは「人を惹きつける街には、色気といかがわしさも必要」とおっしゃっています。

 ちょうどその日、お店を訪問する前に、私は上野にある東京藝術大学大学美術館で「藝大コレクション展2025 名品リミックス!」を鑑賞したのですが、その展覧会で一番印象深かった作品が高橋由一(たかはし ゆいち)さんの「花魁」でした。

(高橋由一「花魁」)
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 高橋由一さんが、明治5(1872)年、次第に廃れていく吉原の花魁風俗を記録に留めるために描いた作品です。

 高橋由一さんは、花魁の装いを化粧や衣装の細部に至るまで丹念に描かれました。

 ただ、その絵はリアルさゆえに、これまでの錦絵の類型化された美人の姿とは異なる画風となりました。

 そのため、モデルをつとめた四代目小稲さんは完成作品を見て、「私はこんな顔じゃありません」と泣いて怒ったのだとか(笑)

 おかみさんのお話から、この「花魁」の絵やエピソードを思い出しました。


まとめ

 浅草のまちおこしに御尽力されているおかみさん、そしてビッグ錠先生。

 お二人のおかげで、浅草で素敵なひとときを過ごせ、浅草の文化や人情に触れることが出来ました。


<関連サイト>
 「浅草すしや通り商店街」(東京都台東区浅草一丁目)
 「十和田(浅草すしや通り)」(東京都台東区浅草1-13-4)
 「東京藝術大学 大学美術館」(東京都台東区上野公園12-8)

<参考文献>
 協同組合浅草おかみさん会「おかみさん 第40号(令和7年5月27日発行)」
 雁屋 哲・花咲アキラ「美味しんぼ 32巻」小学館(ビッグコミックス)

2025年10月19日 (日)

ビッグ錠先生の世界19 -「ビッグ錠誕生日祭2025」(親子巻き・味平ライス・ブラックホール酢豚・三丼フライ・ハンバーガー焼きそば・雲白肉・ウツボ粥)-

ビッグ錠誕生日祭2025

 2025年10月12日、神奈川県藤沢市湘南台を訪問しました。

 漫画飯のオフ会とグルメ漫画家ビッグ錠先生の誕生日会に参加するためです。

 広島空港から飛行機で羽田空港へ向かいました。

(飛行機の窓から眺めた青空)
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 羽田空港からは、京急線・相鉄線に乗車して湘南台駅に到着しました。

(相鉄・湘南台駅ホーム)
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 お昼過ぎに「ビッグ錠誕生日祭2025」のイベント会場となるバー「アルスノーバ」に到着しました。

(アルスノーバ(オープン前))
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 店内では、すでにイベントの主催者であるズボラさんやマスター、運営スタッフ(アルスノーバの常連さん)の皆さんがイベントの準備に取りかかっておられました。

 そして何と寺沢大介先生もすでにお見えになっていました。

 私も運営スタッフの一員として、イベントの準備をお手伝いしました。

 今回のイベントのチラシです。

(「ビッグ錠誕生日祭2025」チラシ)
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 1次会が「みんなで再現料理の本気チャレンジ」と題した漫画飯の再現イベント、2次会がシャンソン歌手・浜野ケイ子さんのライブとビッグ錠先生のタップダンスという2部構成です。

 ズボラさんが今回のイベントに参加されるビッグ錠先生や寺沢大介先生などの書籍やグッズを用意し、会場に展示されました。

(グルメ漫画コーナー)
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(ビッグ錠先生漫画コーナー)
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(寺沢大介先生漫画コーナー)
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 みんなで食材・ドリンクの買い出しや料理の下拵えなどをし、14時からの開始を目指しました。

 14時前あたりから、イベントに参加される皆さんが来店され、お店がだんだんと賑やかになってきました。

 漫画飯YouTubeオフ会ということで、地元神奈川など関東圏はもちろん、全国からファンが集まりました。

 また、「めしにしましょう」の小林銅蟲先生、「マンガ食堂」のブログ・本を執筆なさっている梅本ゆうこさん、「異世界ラーメン屋台」などの作家・森月真冬先生なども来場されました。

 14時を迎え、「ビッグ錠誕生日会2025」がスタートしました。

 また今回も主役のビッグ錠先生不在での開始となるか…と思われましたが、まもなくビッグ錠先生も来られました。

 特製のバースデーケーキでビッグ錠先生のお誕生日をお祝いしました。

(ビッグ錠先生バースデーケーキ)
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 ビッグ錠先生が懸賞金付きの標的にされています。

 86歳のお誕生日を迎えられたということで、ケーキに8と6のロウソクと花火を差し、点火してビッグ錠先生の元へ届けられました。

 今回の漫画飯オフ会にはお子さんも参加されていたことから、そのお子さんとビッグ錠先生が一緒にケーキを入刀されました。

(ビッグ錠先生とお子さんによるケーキ入刀)
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 ケーキをカットするため、調理で使っていた包丁が差し出されたのですが、私は別の包丁を使うことを提案しました。

 大量にニンニクを刻んでいた包丁をそのままケーキに使うのはマズイからです(笑)

 ビッグ錠先生は、さすがに御自分のお顔の部分へは入刀されていませんでした。

 一方、お子さんは「ビッグ錠先生のお顔の部分が食べたい」とリクエストされていました(笑)


グルメ漫画再現料理の本気チャレンジ

 続いて、グルメ漫画再現料理チャレンジイベントが開催されました。

 当日、チャレンジし、提供されたグルメ漫画再現料理を御紹介したいと思います。


【「将太の寿司」の「親子巻き」】

 湘南台の「日の出寿司」さんから特注のお寿司が届きました。

(親子巻き)
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 寺沢大介先生の漫画「将太の寿司」に登場する「親子巻き」です。

 サーモンとイクラがのった軍艦巻きです。


【味平ライス】

(味平ライス(大皿))
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 ビッグ錠先生の漫画「包丁人味平」に登場する「味平ライス」も用意されました。

(味平ライス)
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 味平ライスの特徴は、具のグリーンピースとチャーシュー(くず肉)、そして紅生姜です。


【ブラックホール酢豚】

 続いて、会場内で様々な漫画飯が作られました。

 まずは、小川悦司先生の漫画「中華一番!」に登場する「ブラックホール酢豚」にチャレンジです。

(漫画本「中華一番!極」)
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 小川悦司先生もこのイベントに御出席いただける予定でしたが、急遽欠席されることになったそうです。

 まずは、ブラックホールのように真っ黒な豚肉の唐揚げが調理されました。

 角切りの豚肉に、片栗粉と竹炭パウダーを混ぜた衣をまぶし(この時点で豚肉の表面は真っ黒になります)、それを油で揚げます。

(片栗粉と竹炭をまぶした豚肉を油で揚げる様子)
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 私は最初に見た時、炭をそのまま油で揚げているのかとビックリしました。

(片栗粉と竹炭をまぶした豚肉を油で揚げ、皿に盛り付けた様子)
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 鍋の油がボコボコに沸き立っているけど、火が強すぎるのでは(笑)

(真っ黒に揚げられた豚肉)
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 石炭のような豚肉の唐揚げ…全く食欲がわきません(笑)

 この真っ黒な豚肉の唐揚げに、黒酢、醤油、みりん、コーンスターチなどで作られたタレを絡めれば、漆黒の「ブラックホール酢豚」の完成です。

(ブラックホール酢豚)
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 タレを絡めると料理らしくなるのが不思議です。

 いただいてみると、馴染みのある酢豚の味がして美味しかったです。


【「スーパーくいしん坊」の「三丼フライ」】

 漫画飯チャレンジの第2弾は、ビッグ錠先生の漫画「スーパーくいしん坊」の「三丼フライ」です。

 ズボラさんから「三丼フライ」が説明されました。

(三丼フライの紹介)
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 カツ丼・天丼・親子丼、3つの味を一度に楽しめる料理が「三丼フライ」です。

 具体的には「トンカツ」と「天ぷら」と「鶏肉と玉ねぎを卵でとじた具」をピラフで包み、それをフライにした料理です。

 漫画では「こうすれば、外の衣は冷めて食べやすく、中のピラフと具はいつまでも温かい」と説明されています。

 油で揚げたカツや天ぷらなどを油で炒めたごはん(ピラフ)で包み、それを1つにまとめてさらに油で揚げる(フライにする)という、ハイカロリーで重たそうな料理です。

(トンカツ・海老フライ・親子丼の素・パン粉・溶き玉子・小麦粉・油)
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 「三丼フライ」の材料(トンカツ・海老フライ・親子丼の素・パン粉・溶き玉子・小麦粉・油)が用意されました。

 親子丼は、レトルト食品のものが用意されたのですが、「肉がねぇー(無い)」と叫び声が聞こえました(笑)

(ピラフにトンカツ・海老フライ・親子丼をのせた様子)
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 まな板の上にピラフを敷き、その上にトンカツ・海老フライ・親子丼がのせられました。

(具をピラフで包む様子)
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 具をピラフで包もうとピラフを追加したところ、ピラフがパラパラでなだれが起きてしまいました。

(ピラフで必死に包もうとする様子)
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 冷静に考えると、ピラフはパラパラになるよう仕上げられているのですから、おにぎりのようにまとまらない(粘りがない)のは当然です(笑)

 これでは到底、油で揚げられないという結論となり、ピラフに粘りを加えることにしました。

(ピラフに小麦粉を混ぜて炒めなおす様子)
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 ピラフに小麦粉を加えてフライパンで炒めることで、粘りを加えました。

 そして改めて、ピラフに具をのせました。

(再度ピラフにトンカツ・海老フライ・親子丼をのせた様子)
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 ピラフに粘りが出て、おにぎりのように1つにまとめることが出来ました。

(かためたピラフにパン粉をまぶす様子)
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 かためたピラフに片栗粉、溶き玉子、パン粉をまぶしました。

 ピラフが崩れないようかき揚げリングに入れ、ゆっくりと油の中に投入しました。

(かためたピラフをかき揚げリングに入れ、油で揚げる様子)
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 参加者から「おっ、出来そうだ」という声が聞こえてきました。

 褐色になったところで油から取り出し、「三丼フライ」が完成しました。

(三丼フライ)
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 出来上がった「三丼フライ」は、ダチョウの卵のような形・大きさでした。

 考案者であるビッグ錠先生に試食していただきました。

(三丼フライを試食するビッグ錠先生)
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 「紅生姜がない」とかブツブツおっしゃってましたが、最後は御満悦でした。


【「ミスター味っ子」の「ハンバーガー焼きそば」】

 漫画飯チャレンジの第3弾は、寺沢大介先生の漫画「ミスター味っ子」の「ハンバーガー焼きそば」です。

 こちらもズボラさんから「ハンバーガー焼きそば」についての説明がありました。

(ハンバーガー焼きそばの紹介)
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 「ハンバーガー焼きそば」は、ワンタンであんかけの具を包み、それをさらに焼きそば麺で包んで油で揚げた料理です。

 どこか「三丼フライ」と発想が似ているような…(笑)

 ワンタンの代わりに餃子の皮を使って、あんかけの具を包むこととなりました。

(餃子の皮にあんかけをのせる様子)
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 あんかけを包みやすいよう、四角いギョウザの皮が用意されました。

(餃子の皮であんかけを包む様子)
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 焼きそば麺は、ゆで麺と生麺の両方が用意され、実演では生麺が使われることとなりました。

(焼きそば麺にあんかけ包み餃子をのせた様子)
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 焼きそば麺にあんかけ包み餃子をのせ、さらに焼きそば麺で覆いました。

(かき揚げリングにあんかけ包み焼きそば麺を入れた様子)
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 底をまな板で支えながら、焼きそば麺を油の入った鍋に持って行き、ゆっくりと油の中に投入しました。

(あんかけ包み焼きそば麺を油で揚げる様子)
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 生麵を入れた際、油の温度が高かったことから、油がブクブクに沸き立っていました。

(あんかけ包み焼きそば麺を油で揚げた様子)
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 かなり膨張した「かた焼きそば」のかたまりになりました。

 これで、あんかけ入りのかた焼きそば「ハンバーガー焼きそば」の完成です。

(ハンバーガー焼きそば)
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 菜切り包丁で半分に切った様子です。

(ハンバーガー焼きそばを試食する寺沢大介先生)
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 「ハンバーガー焼きそば」を考案された寺沢大介先生に試食していただきました。

 「うまいぞー」との感想をいただきました。

 イベント終了後、私も「ハンバーガー焼きそば」をいただきました。

(ハンバーガー焼きそば(小皿))
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 「ハンバーガー焼きそば」の上に、余ったあんかけをかけていますが、これではハンバーガーにした意味がない(笑)

 皿うどん(かた焼きそば)の中に、生焼けに近い(何とか食べられる程度に火が入った)揚げ春巻きが入っている感じでした。

 「ハンバーガー焼きそば」は、ズボラさんが今回の漫画飯オフ会に向けてチャレンジされた動画がありますので、こちらも御覧ください。

(【練習しておけ】ハンバーガー焼きそば ミスター味っ子 漫画飯再現料理 アニメ飯再現レシピ)

 (YouTube「ズボラの漫画飯再現料理」)


【雲白肉(ウンパイロウ)】

 小林銅蟲先生と弟さんが「雲白肉(ウンパイロウ)」を作ってくださいました。

 「白肉」は茹でた豚肉のことで、盛りつけたときの豚肉のひらひらとした形が「たなびく雲」を連想させることから、この名がつけられたそうです。

(豚肉のかたまりを鍋で茹でる様子)
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 豚肉のかたまりをネギや生姜と一緒に鍋で茹でます。

(茹でた豚肉)
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 茹であがった豚肉を鍋から取り出し、薄切りにします。

 一方で、豚肉に添えるタレも作られました。

 塩レモン、山椒の実、青唐辛子の塩麹漬けなどをハンドブレンダーを使ってペースト状のタレに仕上げます。

(ハンドブレンダーでタレを作る様子)
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 刻んだキュウリの上にスライスした豚肉を盛り付け、スパイスの効いたタレをかけて「雲白肉(ウンパイロウ)」の完成です。

(雲白肉(ウンパイロウ))
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 豚肉がとても柔らかく茹であがっていて、山椒や青唐辛子でピリ辛のタレとよく合いました。


【ウツボ粥】

 会場の参加者に、小林銅蟲先生が作られたウツボ粥も振る舞われました。

(ウツボ)
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 小林銅蟲先生が高知から取り寄せられたウツボです。

 写真のような大きなウツボは、通常、個人では入手できないのですが、小林銅蟲先生が「めしにしましょう 出張食い倒れ編」として高知県の食材・料理を紹介された御縁で入手できたとのことでした。

 皮が付いてグニャグニャしたウツボを包丁で切るのは難しく、小林銅蟲先生は機転を利かせてキッチンバサミで切っておられました。

(ウツボをキッチンバサミで切る様子)
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 手が痛いだろうと私が心配するほど、延々とウツボをハサミで切っておられました。

 お粥は、昆布を入れた水にお米を入れて煮たものです。

 お米の10倍程度の水で煮ておられたので、大丈夫かなと思ったのですが、延々と火にかけるうちに、徐々にどろりとしたポタージュスープ状のお粥ができました。

(お粥とウツボ)
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 このゆるいお粥に、一口サイズに切ったウツボを加えて加熱すれば「ウツボ粥」の完成です。

(ウツボ粥)
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 仕上げに高知県四万十市の「ぶしゅかん」という柑橘の皮のすりおろしをかけていただきました。

 ゼラチン質と脂肪をたくさん含んだウツボは、身がプリプリで、グロテスクですが食べたらとても美味しかったです。


 これで1次会「みんなで再現料理の本気チャレンジ」はお開きとなり、参加者の皆さんには一旦御退場いただきました。


2次会(浜野ケイ子さんライブとビッグ錠先生のタップダンス)

 満員御礼の1次会が終了し、しばらくお店の外で休憩しました。

(アルスノーバ(2次会オープン前))
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 その後、2次会に向けて会場の掃除・後片付けや音響設備のセットなどをしました。

 シャンソン歌手の浜野ケイ子さんとアコーディオン奏者のえびさわなおき。さんもお越しになり、開始時刻の19時を迎えました。

 2次会にもたくさんの方が参加され、会場は人で埋め尽くされました。

(浜野ケイ子さんライブ・ビッグ錠先生タップダンス)
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 浜野ケイ子さんが歌うシャンソンに合わせてビッグ錠先生がタップダンスを披露され、みんなで歌い、踊って楽しみました。


まとめ

 2次会もいったん中締めとなりましたが、盛り上がった余韻でその後も賑やかな状況が続きました。

 ズボラさんが、お疲れにもかかわらず、落ち着いて食べる暇がなかった運営スタッフのために「まかない鍋」を作ってくださいました。

(ズボラさんのまかない鍋)
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 豚肉、野菜、餃子など具だくさんの鍋は、疲れた体に浸み、元気をもらえました。

 ビッグ錠先生、寺沢大介先生、浜野ケイ子さん、えびさわなおき。さんともお話しすることが出来ました。

 今回は少し早めにおいとまさせていただくことにしました。

 すると皆さんがお店の外まで見送りに来てくださり、記念撮影までしてもらいました。


 参加された皆さん、楽しいひと時をありがとうございました。

 ズボラさんやマスターをはじめとする運営者の皆さん、お疲れ様でした。

 そしてビッグ錠先生、誕生日おめでとうございました!


<関連サイト>
 「ズボラの漫画飯再現料理」(ずぼら料理研究家)

2025年10月11日 (土)

広島県呉市「入船山煎茶会」・「入船山秋祭り2025」-煎茶・茶菓・大和ラムネ(なぜ戦艦・空母でラムネが製造されたのか)-

入船山記念館

 2025年10月5日、広島県呉市の「入船山記念館(いりふねやまきねんかん)」を訪問しました。

 同日同館内で開催された「入船山煎茶会」に参加するためです。

(「この世界の片隅に」呉市ロケ地MAP(入船山記念館))
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 こちらは第二次世界大戦中の広島・呉を舞台にしたアニメーション映画「この世界の片隅に」のロケ地マップです。

 マップの赤い丸印が入船山記念館の場所です。

 入船山記念館へ向かう途中、日本遺産と入船山記念館を紹介する案内看板がありました。

(日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」)
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 旧日本海軍の鎮守府が置かれたというつながりで、横須賀(神奈川県)、呉(広島県)、佐世保(長崎県)、舞鶴(京都府)が日本遺産に指定されています。

(入船山記念館入口)
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 こちらは入船山記念館の入口です。

 門に「入船山」・「旧呉鎮守府司令長官官舎」と書かれた表札が掲げられています。

 入口を入って左側に、東郷平八郎氏が呉鎮守府参謀長として呉に在任されていた時の離れ座敷がありました。

(旧東郷家住宅離れ)
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 昭和55(1980)年に呉市宮原地区から移築されたもので、日本遺産に指定されています。

 番兵塔(警備詰所)や旧呉海軍工廠塔時計を眺めながら、奥へと進みました。

 入場手続きを済ませ、2階の郷土館展示室で海軍時代の資料を見て回りました。

(郷土館展示室「呉からはじまった事」)
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 「呉には病院が多い」

 確かにそのとおりです。

 「呉からはじまった事」
・衛生事務所(地元医師会)のはじめ
・コレラ流行、検疫所のはじめ
・判事検事による死体解剖検案のはじめ
・流行性感冒流行のはじめ
・生命保険代理店のはじめ
・海上船舶検疫のはじめ

 コレラや流行性感冒(インフルエンザ)流行のはじめという、あまり自慢にならない「はじめ」も多いですが、こうした事案が起きたからこそ、呉には病院が多く作られ、医療・保健・保険関係の「はじめ」が多いとも言えるでしょう。


入船山煎茶会

 入船山記念館敷地の奥にある「旧呉鎮守府司令長官官舎」に着きました。

(旧呉鎮守府司令長官官舎)
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 日本遺産にも指定されているこの建物の中で、お茶会が開催されました。

 お茶会の会場は2つあり、1つは三癸亭賣茶流(さんきていばいさりゅう)呉支部による「奥伝仙友棚普通式席」、もう1つは海上自衛隊幹部候補生学校による「卓式普通式席」でした。

 玄関でそれぞれのお茶会の受付をしました。

 芳名帳に筆で住所と名前を書くのが苦手な(字が汚い)のですが、何とか書き終え、お茶席券をいただきました。

 制服姿の海上自衛隊幹部候補生の方に待合室まで御案内いただきました。

(お茶席券)
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 御招待いただいたお茶の先生からお茶券を2枚いただいていたので、2席目(11時00分から)と3席目(11時30分から)に入らせていただくこととしました。

(煎茶会会場(卓式普通式席))
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 最初に参加させていただいた2席目は、海上自衛隊幹部候補生学校の学生さんによるお茶席です。

(2席目(卓式普通式席)のお茶菓子)
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 お茶菓子は海上自衛隊の「桜」に「碇(いかり)」のマークが描かれたオリジナル練り切り(上生菓子)でした。

 お茶とお菓子を堪能した後、続いて3席目のお茶会の待合室へ向かいました。

 待合室の展覧席に「文房具」が飾られていました。

(展覧席の文房具飾り)
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 昔、中国では文章を書く部屋(書斎)を「文房(ぶんぼう)」と呼ばれていました。

 その文房で用いられる道具が「文房具」で、中心的な4つを「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と呼びました。

 その4つの宝が「硯(すずり)」、「墨」、「紙」、「筆」だったのです。

 中国にルーツをもつ煎茶道の会場で、文房具が飾られていた理由は、おそらくこの話を踏まえてのことだと思います。

 「なるほど」といかにも知っているような感じで鑑賞していると(笑)、お茶席の準備が整ったとお知らせがありました。

(3席目(奥伝仙友棚普通式席)の煎茶とお茶菓子)
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 翌日がお月見の日だったことから、お茶菓子はウサギの練り切りでした。

 お茶やお菓子をいただきながら、参加された皆さんとの会話も楽しんだのですが、ある方が「お月見にちなんだ飾り(お花)やお菓子ですね」とおっしゃったのを伺った時、「お茶席はお茶やお菓子だけでなく、みんなで季節の移ろいも楽しみ、共有するための場なんだ」と思いました。

 そして、時がゆっくりと流れていくような気持ちになり、忙しい毎日の生活から一瞬だけ解き放たれたような気持ちがしました。

 それぞれのお茶席を楽しみ、御招待いただいた先生にお礼を伝えて帰ろうと、先生のもとへ伺いました。

 するとその先生から「せっかくだからもう1席、お茶を飲んでいかれたらどうです」と、さらにもう1枚お茶券をくださいました。

 「わかりました」と代金をお支払いした上で、再び受付へ行き、5席目(12時30分から)を予約しました。

(5席目のお茶席券と生栗のお土産)
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 先生からお土産として生栗もいただきました。

 5席目は、先生が指導されている海上自衛隊幹部候補生学校のお茶席に参加させていただきました。

(5席目(卓式普通式席)のお手前)
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 海上自衛隊幹部候補生学校煎茶道部は、週1回練習日があるのですが、忙しくて実施できない時もあるとのお話でした。

 海上自衛隊幹部候補生学校の皆さんや参加者の皆さんとの会話を楽しみました。

(5席目(卓式普通式席)の煎茶とお茶菓子)
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 お茶碗に海上自衛隊幹部の「絡み碇(絡み錨)」が描かれています。

 お茶は小さなお茶碗なので何杯でもいただけますが、お茶菓子を立て続けに3つというのは、私のような「あんこ好き」でないとちょっときついかも知れません(笑)

 私は過去に一度に4つか5つぐらいお茶菓子をいただき、その上余ったお茶菓子を1箱いただいたこともあります。

 海上自衛隊幹部候補生学校の皆さんは、これから海外でもお茶を披露されるとのことでした。

 御活躍をお祈りいたします。


入船山秋祭り2025

 先生にお礼を申し上げてお茶会会場を後にし、近くの「青山クラブ(旧下士官兵集会所)」へ行きました。

(「入船山秋祭り2025」ポスター)
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 この青山クラブ中庭で「入船山秋祭り2025」が開催されていました。

(「入船山秋祭り2025」会場)
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 会場は大勢の市民の方で盛り上がっていました。

 呉の誇りでもある「戦艦大和」にちなんだラムネやラムネ菓子も販売されていました。

(大和ラムネのらむね)
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 こちらはラムネ菓子の販売コーナーです。

 「戦艦大和の楽しみはラムネだった」と紹介されています。

(戦艦のラムネ製造機)
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 (魚乃目三太「漫画戦争めし(戦艦大和のラムネ)」秋田書店の一部を引用)

 戦時中、海軍の戦艦や空母にはラムネ製造機があり、機械分隊が消火用の炭酸ガス設備を利用して1日数百本のラムネが製造されていました。

(船上で生水に代わる飲料水として考案されたラムネ)
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 (魚乃目三太「漫画戦争めし(戦艦大和のラムネ)」秋田書店の一部を引用)

 船上ですぐに腐ってしまう生水に代わる乗務員の飲料水として、ラムネが考案されたようです。

 この漫画ではさらに、「一方、敵国の米国では、空母にアイスクリーム製造機を載せており、食事の際、兵士は自由に食べられたという。クーラーが貴重だった時代にである…」と紹介されています。

(大和ラムネ)
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 私もラムネ(飲料)を購入し、いただきました。

(ラムネ早飲み)
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 ラムネの早飲み大会も開催され、盛り上がっていました。


まとめ

 旧呉鎮守府司令長官官舎でお茶をじっくり味わったり、戦艦大和にちなんだラムネを豪快にグビグビ味わったり、呉ならではの体験ができました。

 お茶と甘いものでお腹いっぱいになりました(笑)


<関連サイト>
 「この世界の片隅に(映画)
 「日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」」(文化庁)
 「煎茶道三癸亭賣茶流
 「海上自衛隊幹部候補生学校」(広島県江田島市江田島町国有無番地)
 「トビキリ・中元商店」(直営店:呉市宝町5-10 ゆめタウン呉店内)

<参考文献>
 魚乃目三太「漫画戦争めし」秋田書店

2025年10月 5日 (日)

魚柄仁之助先生の世界8 -魚柄先生の御自宅訪問(梅酒の梅・酢漬けビーツ・ビーツ葉の佃煮・薄切り干し大根煮・しそ塩・ミョウガ)-

魚柄先生との再会がかなう

 2025年9月23日、広島から飛行機を利用して、東京へ行きました。

 当日の朝、羽田空港に到着し、電車で都心へ向かっていた際に、魚柄先生から私を含めたミズホ学級のLINEグループにメッセージが届きました。

 そこで私は、そのメッセージの感想とともに、「今、東京(羽田)に着き、今日明日は東京にいます」と魚柄先生や皆さんにお伝えしました。

 あわせて、私が東京に着いたのを見計らったかのように絶妙なタイミングで魚柄先生からメッセージが届いたので、「(東京におられる魚柄先生が)監視カメラで私の行動を確認されているのでは」と冗談もお伝えしました。

 すると、しばらく時間を置いて魚柄先生から、
 「数日前にビーツの酢漬けを作りましたので、よろしかったらお土産にお持ち帰りください。今日明日は自宅にいますから、もし寄れるのでしたら電話ください」とお返事をいただきました。

 「これは魚柄先生と再会できるチャンスだ」と思った私は、新橋駅で下車し、魚柄先生にお電話しました。

 そして魚柄先生へ同日15時に御自宅に伺うことをお伝えし、実際にお会いできることとなりました。

 2023年11月25日に開催された「ミズホ学級ファイナル講演会」でお会いして以来、約2年ぶりの再会となります。

 LINEや電子メールでメッセージをやり取りしたり、魚柄先生が作られた乾物などを郵送で送っていただいたりとお付き合いは続いているものの、直接お会いする機会はもうないのではと思っていただけに、喜びはひとしおでした。

 何もお土産らしきものを持参していなかった私は、地下鉄で銀座へ向かいました。

 銀座にある広島のアンテナショップ「TAU(タウ)」に行けば、広島のお土産が売られているからです。

(ひろしまブランドショップ TAU)
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 もみじ饅頭、音戸ちりめん、藻塩といった広島土産を買いました。

(広島土産を詰めたTAUの袋)
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 袋にお土産を詰めてもらったのですが、銀座で買ったことがバレバレです(笑)

 新宿で昼食をとり、カフェで少し時間調整した後、都内の魚柄先生の御自宅へ向かいました。


魚柄先生の御自宅で時間を忘れて会話を楽しむ

 スマートフォンの地図アプリに魚柄先生の御自宅の住所を入力し、近くなったところで魚柄先生へ近くに着いたことを連絡しました。

 しばらくして、普段着に雪駄を履いた姿の魚柄先生が出てこられました。

 魚柄先生に導かれるがままに、御自宅へ伺いました。

 途中、お庭で栽培されているミョウガを見せてもらいました。

 私には草が生い茂っているだけにしか見えなかったのですが、しゃがんで地面を覗くと、確かにミョウガがなっていました。

(魚柄先生御自宅のミョウガ)
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 玄関まで来た時、魚柄先生から「どうぞ上がってください」とおっしゃっていただいたのですが、私は「いえ、ここでお土産をいただいたら失礼します」とお答えしました。

 それでも「(奥の部屋から)どうぞ」とおっしゃっていただいたので、「それでは少しだけお邪魔します」と言って、中へ入らせていただきました。

 魚柄先生自作の大きなテーブル席に案内され、座ると、お茶とおつまみを用意してくださいました。

(梅酒の梅・酢漬けビーツ・ビーツ葉の佃煮・薄切り干し大根煮)
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 写真左から、梅酒から引き上げた梅、酢漬けビーツ、ビーツの葉の佃煮、薄切り干し大根煮です。

 箸も手作りだと思います。

 お茶や手作りのおつまみをいただきながら、魚柄先生といろんな食の話で盛り上がりました。

 その話をいくつか御紹介します。

○わらびの乾物
 塩を強くして保存性を高めれば、わらびも乾物にできる。

○和歌山の痩せたサンマとサンマ寿司
 寒流にのって三陸沖から南下し、和歌山で採れるサンマは身が引き締まり、脂がほどよく抜けているため、寿司に適していた。
 すし酢の代わりに温州みかんの果汁が使われた。

○人手(担い手)不足と農業問題
 島しょ部では、みかんが生っていても収穫する人がいない状況も見受けられる。

○民俗学者・宮本常一さんと「塩の道」
 とてもしょっぱい塩鮭は、塩を運ぶ目的で作られた。
 能登の「揚浜式塩田」と瀬戸内の「入浜式塩田」。
 長野県の「塩尻」という地名や、福井県敦賀市と京都市を結ぶ鯖街道に見られる「塩の道」。

○かんぴょうとナタ
 かんぴょうをナタで厚めにむくとシャキシャキ感がでる。

○カマの草刈りとカマの研ぎ方
 カマによる草刈りの方法と、カマの研ぎ方を教えてもらう。

○ビーツの調理方法
 ビーツを水で煮ると真っ赤な液体になる。しっかり煮た後で料理の食材として用いる。

○冷蔵庫のない時代(状況)の保存方法
 カンボジアの市場では冷蔵庫がなく、腐敗を防ぐため、動物は生きた状態で売られ、魚は水中で泳いだ状態で売られていたことを魚柄先生に報告。

○米の高騰と備蓄米、タイ米
 備蓄米やタイ米でも炊き方次第で美味しく食べられる。

○液卵・乾燥卵の輸入・流通と食品産業
 液卵や乾燥卵は戦前から開発されていた。
 海外からも輸入しており、加工食品に使われている

○囲炉裏と火力調節、調理機能と暖房の機能、いぶりがっこと凍み大根
 囲炉裏は家屋の暖房器具であったと同時に、調理器具でもあった。
 かまどがなくても囲炉裏はある家が多かった。
 東北地方では、冬場に大根の水分が凍って「凍み大根」になってしまうため、大根を燻製させて水分を抜き、漬物にする「いぶりがっこ」が誕生した。

○北海道のジャガイモ(餅)とイカの塩辛
 北海道では大量に採れたイカを保存するため「イカの塩辛」を作り、タンパク源とした。
 イカの塩辛は炭水化物のジャガイモや、保存性を高めた「いももち(ジャガイモ餅)」と一緒に食べた。

○北海道とジンギスカン
 軍隊が軍服に羊毛が必要となったため、北海道で羊が飼われるようになり、その副産物の肉をジンギスカンとして食べられるようになった。

○イギリスのウスターソースと日本
 イギリス発祥のウスターソースは、日本では醤油と同様に料理や素材につけて(かけて)食べるのが一般的となった。
 日本のかけ醤油の使い方がベースとなっている。

○ハヤシライスの素、美人の素
 昔は「○○の素」という商品が流行った。エスカレートして「美人の素」と呼ばれる化粧品まで販売された。

○牛鍋の調理と肉を柔らかくする方法
 昔の牛肉は今と比べて肉が固かったと思われるが、その肉を柔らかくするため「パパイン」と呼ばれるタンパク質分解酵素が使われた。

○融米、炭で濾過(ろか)した日本酒
 日本酒の製造法には、酒米を無駄なく使い切るため、酒米を溶かして作る「融米(ゆうまい)造り」という方法や、炭で濾過しクリアな味に仕上げる方法もある。

○かつての港の食料事情
 かつては港に傷んだ輸入野菜が積み上げられていた時代もあった。こうした背景から食の安全・安心意識が高まった。

○戦後日本の小麦粉・牛乳輸入とアメリカのララ物資

○日本と海外の食料(食糧)政策・食料自給率の違い

○食品添加物と日本の食文化
 食品添加物が多用されるようになったのも日本の食文化の1つと言える。

○著書「ひと月9000円の快適食生活」の意味
 「ひと月9000円」は1か月を30日、1日300円で計算したもの。実際はもっと少額で済んだ。

○里芋とお月見(月見団子)
 団子として丸い形の里芋や「むかご(球状の芽)」も使われた。

○「かつお羊羹」
 かつて鰹のサク(短冊状の切身)に大量の砂糖をまぶした「かつお羊羹」という保存食が考案された。

○魚柄先生の古道具屋時代の思い出話

○海外のものを日本人に合わせて取り込んだ日本人の柔軟性

○「和食」の定義
 ヨーロッパのカツ(コートレット)とインドからイギリス経由で伝わったカレーから誕生した日本の「カツカレー」も「和食」の1つと呼べるのではないか。

○食の偏差値
 食の知識を得て選り好みするようになった人と、食の知識は乏しいが何でも美味しく(ありがたく)食べられる人では、どちらが食の偏差値が高いと言えるか。

○お金が大事か、お金で買えないものが大事か
 魚柄先生も私も後者が大事という意見で一致。
 高額なお金を払って価値あるものを買うのではなく、身近なものを価値あるものへと作り替える能力こそ生きる術。


 中でも面白かったのが、魚柄先生が秋葉原や隅田川でのホームレスの皆さんの暮らしを研究されていた時のお話でした。

 魚柄先生はホームレスの仲間に入れてもらって、すっかり仲良くなり、残飯として捨てられた肉や野菜で作った焼肉や、日雇い仕事で稼いだお金を集めて買った焼酎などを振る舞ってもらったそうです。

 その際、とあるホームレスの方が魚柄先生に対し「仕事は何やってるの?」と聞かれたらしく、新聞や雑誌の連載記事を執筆しておられた魚柄先生は「新聞や雑誌の仕事をしています」と答えられたそうです。

 するとそのホームレスの方は「新聞や雑誌?ダメダメ、空き缶の方が高く売れるよ。特にアルミ缶がおすすめ」と教えてくれたそうです(笑)

 食べること(を研究すること)が好きな2人が、食べるのも忘れて食の話題で盛り上がりました。

 会話の途中、魚柄先生がお得意のギターを手に取り、ギター演奏も披露してくださいました。

 魚柄先生がギターで讃美歌「いつくしみ深き」を演奏されたので、私もそれに合わせて歌いました。

 気付けばすっかり夜が更け、お庭から虫の音が聞こえてきました。

 やがてトイレに行きたくなり、トイレをお借りするため席を立ちました。

 その際、ふと目の前に柱時計が見えたのですが、時計の針は夜10時30分を過ぎていました。

 昼の3時から7時間半以上、2人はトイレも行かず、ひたすら食の話で盛り上がったことになります。

 「えっ、いつの間に…」と我に返った私は、トイレを済ませた後、おいとますることにしました。

 たくさんお土産をいただき、外まで見送っていただきました。

 夜遅くなったことをお詫びし、感謝の気持ちを込めて深々とお礼を申し上げたあと、宿泊先へと向かいました。


魚柄先生からいただいたお土産

 今回、魚柄先生からいただいたお土産は「ビーツの酢漬け」と「しそ塩」、そして「ミョウガ」です。

(ビーツの酢漬け・しそ塩(実・粉末))
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 「ビーツの酢漬け」は、長野の畑で収穫されたビーツを煮て、酢漬けにしたものです。

 「しそ塩」は、赤しそやしその実を約1年塩漬けして、それをさらに天日干しにしたものです。

 市販のものとは異なり、無糖(赤しそ・しその実と塩のみ)なのが特徴です。

 薬物のようにも見える「しそ塩」の袋詰めと、怪しいほど赤い「ビーツの酢漬け」。

 空港の手荷物検査で捕まりはしないかとドキドキしました(笑)

(ミョウガ(小皿))
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 「ミョウガ」は刻んで醤油をかけていただきましたが、刺激的な辛さでした(笑)


まとめ

 今回、魚柄先生がラインでメッセージをくださったのも、その時、私が東京(羽田)に着いたとお返事したのも、それを受けて魚柄先生が声をかけてくださったのも、全て偶然の出来事でした。

 でもその偶然をチャンスととらえ、お互いの都合も一致したことで、今回の再会が実現しました。

 こうした出来事こそ、お金の力で実現できるものではない典型例だと思います。

 とても思い出深い東京訪問となりました。

 今回お会いできたことをステップに、またいつか魚柄先生とお会いできないかなと欲張りなことを考えています(笑)

 最後にこの場をお借りして、「魚柄先生、どうもありがとうございました!」


<関連サイト>
 「ひろしまブランドショップ TAU」(東京都中央区銀座1-6-10)

<関連記事>
 「魚柄仁之助先生の世界5 -ミズホ学級ファイナル講演会「毎日が命日」・食事会-
 「魚柄仁之助先生の世界7 -「自家製かんぴょう」と「しそ塩」(かんぴょうの味噌汁・かんぴょう煮・かんぴょう卵とじ・しそ塩サラダ・トンテキ梅風味・しそ塩チキン棒)-

2025年9月28日 (日)

北海道の食文化探訪7 -北海道函館市・ラッキーピエロの「チャイニーズチキンバーガー・ラキポテ・ウーロン茶」とカリフォルニアベイビーの「シスコライス」-

 2025年3月9日、北海道函館市を訪問しました。

 函館市電の谷地頭行きに乗り、函館ベイエリアに近い十字街電停で下車しました。

(函館市電(十字街電停))
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 今回は、函館ベイエリアにある函館のご当地料理を御紹介します。


ラッキーピエロの「チャイニーズチキンバーガー」

 函館市のベイエリアにある「ラッキーピエロ・ベイエリア本店」に伺いました。

(ラッキーピエロ・ベイエリア本店)
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 「ラッキーピエロ」は、地元では「ラッピ」の愛称で親しまれているハンバーガーレストランチェーンです。

 北海道函館市を中心とした道南エリアに店舗を展開されています。

 ラッキーピエロ・ベイエリア本店の隣には、「やきとり弁当」が看板商品の「ハセガワストア・ベイエリア店」がありますが、こちらのお店も道南エリアで店舗展開されているコンビニエンスストアです。

(ラッキーピエロ・オリジナルドリンク自動販売機)
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 こちらはラッキーピエロのオリジナルドリンク(ラッキーガラナ・ラッキーパワー888・ミルクコーヒー)の自動販売機です。

 ラッキーピエロのお店は函館市内のあらゆるところで見かけました。

 賑やかな外観なので、ワクワクしながらお店に入りました。

(ラッキーピエロ店内)
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 メニューを拝見すると、トップに「ダントツ人気ナンバーワンセット」というセットがあったので、こちらを注文しました。

(ダントツ人気ナンバーワンセット)
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 「ダントツ人気ナンバーワンセット」は、ハンバーガーでダントツ人気ナンバーワンの「チャイニーズチキンバーガー」、サイドオーダーでダントツ人気ナンバーワンの「ラキポテ」、ソフトドリンクでダントツ人気ナンバーワンの「自家製新鮮本物ウーロン茶」を一度に味わえるお得なセットです。

 「チャイニーズチキンバーガー」は、鶏の唐揚げ(竜田揚げ)とレタスに、たっぷりのマヨネーズをかけてバンズではさんだバーガーです。

 鶏の唐揚げは揚げたてパリパリで、甘辛く味付けされていました。

 甘辛い唐揚げとマヨネーズソースの相性も抜群で、人気ナンバーワンの理由がわかるような気がしました。

 「ウーロン茶」は、高級鉄観音が使われた、毎朝沸かしたての新鮮ウーロン茶です。

 続いて「ラキポテ(ラッキーフライドポテト)」をいただきました。

 フライドポテトにホワイトソースと粉チーズがまぶされていました。

 カップから取り出してみると…

(オリジナルラキポテ)
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 何と、中にデミグラスソースまでかけられていました。

 思わず「ラッキー!」と言いたくなるほど、お得感満載のフライドポテトでした。


カリフォルニアベイビーの「シスコライス」

 続いて、同じベイエリアで営業されている「CALIFORNIA BABY(カリフォルニアベイビー)」に伺いました。

(カリフォルニアベイビー店舗)
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 地元では「カリベビ」という愛称で呼ばれているようです。

 カリフォルニアの雰囲気が伝わってくるような建物です。

 店内もアメリカンダイナーのような内装となっています。

 こちらのお店の看板メニュー「シスコライス」を注文しました。

(シスコライス)
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 「シスコライス」は、バターピラフの上にフランクフルトのような太いグリルソーセージを2本のせ、濃厚なミートソースをたっぷりかけた料理です。

 お店のオーナーがサンフランシスコでボートレースの選手をしていた時に食べた「まかない飯」をアレンジされた料理とのことです。

 バター風味のピラフに濃厚なミートソースが加わると、美味しさが一段と増しました。

 また、グリルしたフランクフルトと挽き肉たっぷりのミートソースを一緒にいただくと、肉がたっぷりで、とても贅沢な気持ちになりました。

 食事を終え、お店を出てすぐ近くの坂を登ってみました。

 上から函館の街を眺めると、目の前に函館の観光写真でよく目にする光景が広がりました。

(函館・八幡坂)
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 海に向かって真っすぐ道が続いており、その先には青函連絡船・摩周丸が見えました。

 この写真の場所が撮影スポットとなっており、観光客が横一列になって写真撮影されていました。

(函館ハリストス正教会)
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 こちらは日本初のロシア正教会の聖堂「函館ハリストス正教会」です。

 どこで何を食べるかばかり考え、観光スポットのことはほとんど考えていませんでしたが、偶然にも函館らしい観光スポット巡りを楽しむことができました。


まとめ

 ベイエリアの海に沿って、歩いて函館駅へ向かいました。

(函館ベイエリア・レンガ造り倉庫)
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(BAYはこだて・運河)
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 金森洋物館内に、クリスマスカード専用ポストが設置されていました。

(金森赤レンガ倉庫クリスマスカード専用ポスト)
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 クリスマスカードに切手を貼って投函すると、クリスマスに郵送されるとありました。

 「これは面白い!」と思い、館内のショップでクリスマスカードを購入し、専用ポストの目の前にある郵便局で切手も購入して、自宅宛てにクリスマスカードを投函しました。

 クリスマスが楽しみです(笑)

(函館朝市エリア)
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(函館駅)
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 函館駅前から函館空港連絡バスに乗って、函館空港へ向かいました。

(函館空港連絡バス)
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 函館空港から羽田空港経由で広島空港まで戻りました。

(函館空港・JAL586便)
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 今回の旅は、広島空港から羽田空港乗り継ぎで山形の庄内空港へ行き、鶴岡駅(山形)から秋田駅までは「特急いなほ」を利用し、秋田駅から五所川原駅(青森)までは「リゾートしらかみ」を利用し、新青森駅から新函館北斗駅までは「北海道新幹線」を利用し、函館空港から羽田空港乗り継ぎで広島空港へ戻るというルートでした。

(フライト一覧(広島・羽田・庄内・函館))
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 ものすごく考えたルートのように思われるかも知れませんが、実は東北方面への割安のフライトを探した結果、このようなルートになったものです。

 2泊3日(2025年3月7日~9日)の東北・北海道旅行。

 タイトでしたが、とても充実した食のフィールドワークができました。


<関連サイト>
 「ラッキーピエロ」(ベイエリア本店 北海道函館市末広町23-18 ほか)
 「カリフォルニアベイビー」(北海道函館市末広町23-15)

<関連記事>
 「北海道の食文化探訪6 -道南で愛される豚肉の「やきとり」・ハセガワストアの「やきとり弁当」-

2025年9月21日 (日)

リトアニア料理の特徴と主な料理 -クゲリス・黒パン(ライ麦パン)・カーシャ・ビーツのサラダ・ティンギニス-

リトアニアの食文化

 東京で世界の朝食が味わえるお店「TASTE THE WORLD(テイスト・ザ・ワールド)」。

 2025年8月・9月限定の朝ごはんは「リトアニアの朝ごはん」です。

 リトアニアはバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の中で最も南に位置する国です。

(リトアニア)
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 (帝国書院ウェブサイト・世界白地図・ヨーロッパを引用・一部加工)

 主な食材は、大麦、ライ麦、ジャガイモ、ビーツ、きのこ、ベリー(ブルーベリー、ラズベリー)、蜂蜜、肉、乳製品です。

 特に18世紀後半にもたらされたジャガイモは、日常的に食べられるようになり、様々なレシピが発達しました。

 ジャガイモを茹でる、焼く、煮るだけでなく、すりおろして調理するのもリトアニア料理の特徴です。

 ジャガイモをすりおろすのは大変な力仕事ですが、現代のリトアニアの家庭にはジャガイモ専用の電動すりおろし機があり、日本の炊飯器のように、一家に一台の調理器具となっています。


リトアニアの朝ごはん

 「TASTE THE WORLD 外苑前店」を訪問すると、お店にリトアニアの国旗が飾られていました。

(TASTE THE WORLD 外苑前店)
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 今回お店で御用意いただいたリトアニアの朝ごはんプレートがこちらです。

(リトアニアの朝ごはんプレート)
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 リトアニアの代表的な料理、クゲリス、黒パン(ライ麦パン)、カーシャ、ビーツのサラダが盛り付けられたプレートです。

 それでは順に料理を御紹介します。


【クゲリス】

 「クゲリス」は、すりおろしたジャガイモをオーブンで焼き上げたジャガイモのパンケーキです。

 リトアニアを代表する伝統的なジャガイモ料理です。

(クゲリス)
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 玉ねぎと角切りベーコンで仕上げたサワークリームソースが、クゲリスにたっぷりかけられています。

(クゲリス(中身))
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 ジャガイモのデンプンと水分により、もっちりとした、やわらかい蒸しパンのような食感でした。

 ほどよい塩気の効いたサワークリームソースとの相性もよく、メインディッシュとしてもいただける料理でした。


【黒パン(ライ麦パン)】

 リトアニアでは、ライ麦から作られる「黒パン」が好んでよく食べられます。

 黒パンは日々の食卓の主役で、昔から様々な儀式や祭事にも用いられてきました。

(黒パン(ライ麦パン))
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 サワー種で発酵させているため、ほのかな酸味があります。

 そのまま食べると少しパサつき感がありますが、ヘンプシードバター(麻の実入りバター)を塗っていただくことで、より食べやすく、美味しさも増しました。


【カーシャ】

 「カーシャ」は、穀物の「お粥」です。

 そば、小麦、大麦、オート麦など様々なカーシャがあります。

(カーシャ)
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 今回いただいたカーシャは、「そばの実のカーシャ」で、ガーリックバターが添えられていました。

 やわらかく煮込まれたそばの実を、スプーンですくっていただきました。

 口の中でプチプチと弾ける食感を楽しみました。

 リトアニアには、水から煮込んだカーシャのほか、牛乳、バター、砂糖、ジャムなどで味付けしたカーシャもあり、甘いカーシャはこどもたちに人気があるようです。


【ビーツのサラダ】

 リトアニアでは、ビーツがよく食べられます。

 そのビーツを使ったサラダをいただきました。

(ビーツのサラダ)
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 角切りのビーツのほかに、角切りのジャガイモ、ニシン、ピント豆(うずら豆)を混ぜ合わせたサラダです。

 ただ、すべての食材がビーツの赤色に染まっているため、ビーツだけのサラダに見えてしまいますが(笑)

 さらにビーツの食感は、少しかために茹でたジャガイモの食感とよく似ているため、実際に食べてもビーツとニシンだけのサラダだと勘違いしそうです。

 ビーツのほんのりとした甘さと酢漬けニシンの酸味が絶妙な、ポテトサラダのような料理です。

 ロシアには「毛皮のコートを着たニシン」と呼ばれるビーツと酢漬けニシンのサラダがありますが、これとよく似た料理だと思いました。


ティンギニス

 デザートとして「ティンギニス」をいただきました。

(ティンギニス)
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 「ティンギニス」は、砕いたクッキーと練乳、ココア(チョコレート)、バターなどを型に流し込み、冷やし固めたお菓子です。

 簡単に作れることから、「怠け者」を意味する「ティンギニス」と呼ばれるようになりました。

 今回のティンギニスには、クッキーのほかにベリーやクルミも加えられ、赤スグリの甘酸っぱいソースが添えられていました。

 冷やし固めたクッキー入りの生地はとてもかたく、フォークで一口サイズに切るのが大変でした。

 隣の席のお客さんに飛ばしてしまうのではないかとヒヤヒヤしながら(笑)、フォークで切り分けました。

 クッキーのザクザク感と、キャラメルチョコバーのようなネッチリ感が合わさった、リトアニアで人気のお菓子です。


<関連サイト>
 「TASTE THE WORLD」(東京都渋谷区神宮前3-1-23-1F(外苑前店)ほか)

<関連記事>
 「リトアニアのお菓子 -Sesame Bars(セサミバー)-
 世界の料理については,当ブログ「食文化関連記事一覧表・索引」の「各国料理の特徴と主な料理」も御参照ください。

<参考文献>
 「TASTE THE WORLD」リトアニア料理紹介リーフレット
 沼野恭子編「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会
 地球の歩き方編集室「世界のグルメ図鑑」Gakken
 地球の歩き方編集室「世界のお菓子図鑑」Gakken

2025年9月14日 (日)

北海道の食文化探訪6 -道南で愛される豚肉の「やきとり」・ハセガワストアの「やきとり弁当」-

青森から北海道新幹線で函館へ

 2025年3月に青森県内各地(五所川原市、弘前市、黒石市、青森市)を訪問しました。

 青森市内のホテルに宿泊した翌朝、青森駅から新青森駅へ向かいました。

(青森駅・青い森鉄道・青森ベイブリッジ)
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 こちらの写真は、青森駅で出発を待つ「青い森鉄道」の列車です。

 列車の車体の至る所に「青い森鉄道」のイメージキャラクター「モーリー」が描かれているかわいい列車です。

 背景には青森ベイブリッジも見えます。

 私は向かいのホームに入線した奥羽本線の列車に乗って、新青森駅へ向かいました。

 新青森駅に着くと、早朝ということもあり、人の姿はまばらでした。

(新青森駅・北海道新幹線発車標)
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 北海道方面への1番列車「はやて91号」に乗って新函館北斗を目指します。

(新青森駅・はやて91号・新函館北斗行)
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 出発時刻の少し前に出発ホームに着くと、はやて91号が入線していました。

 2号車(指定席)に乗車したところ、新青森発の早朝便ということもあり、乗客は私1人でした。

(北海道新幹線・E5系・2号車・車内)
Photo_20250914114301

 普通車指定席ですが、高級感のある車内です。

 高校生の時に在来線で青函トンネルを渡って以来、人生2回目となる青函トンネル通過に心躍りました。

 青函トンネル手前で、新幹線がこれから青函トンネルに入る旨のアナウンスが流れました。

 かつて営業されていた竜飛海底駅や吉岡海底駅を見ることができるかもと思っていたのですが、北海道新幹線開通により両駅が廃止され、新幹線で素早く通過する今となっては確認すらできませんでした。

 やがて列車がトンネルを抜け出て目の前が明るくなったことで、北海道に上陸したことを知りました。

(新幹線車内から眺めた風景・木古内駅付近)
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 「北海道の大地にやってきた」という感動を覚えました。

 実際は青森県側とそんなに違いはないのでしょうが…。

 約1時間で新函館北斗(しんはこだてほくと)駅に到着しました。

(北海道新幹線・新函館北斗駅ホーム)
Photo_20250914114502

 青森県側、北海道側ともに、陸地を走る距離が長いこともあり、新幹線でも意外と時間がかかるものだなというのが感想です。

 函館市に向かうため、「はこだてライナー」に乗り換えました。

(はこだてライナー・新函館北斗駅ホーム)
Photo_20250914114601

 「はこだてライナー」は、新函館北斗駅と函館市内を結ぶアクセス列車です。

 車体に紫色のラインが入っていますが、これは北海道のライラック、ルピナス、ラベンダーを想起させる「彩香パープル」と呼ばれる色で、JR北海道が使用する新幹線「H5系」に合わせて採用されています。

 「はこだてライナー」に乗り、五稜郭駅へ向かいました。


ハセガワストアの「やきとり弁当」

 五稜郭駅で下車し、歩いて五稜郭へ向かいました。

 五稜郭駅という名称ですが、実際には五稜郭までかなりの距離があります。

 五稜郭手前にある「ハセガワストア五稜郭店」に伺いました。

(ハセガワストア五稜郭店)
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 「ハセガワストア」は、北海道函館市で創業し、「ハセスト」の愛称で親しまれているコンビニエンスストアです。

 北海道函館市・北斗市・七飯町(ななえちょう)に店舗展開されています。

 手作り総菜が充実したコンビニエンスストアで、看板商品は「やきとり」・「やきとり弁当」です。

 北海道の道南では「やきとり」の肉として「鶏肉」ではなく「豚肉」が使われることが多いのですが、ハセガワストアの「やきとり」も豚肉がメインとなっています。

 「ハセスト」の「やきとり弁当」を味わうべく、お店に入りました。

 店内には、やきとり実演販売コーナーが併設されており、お店の方がやきとりを焼いておられました。

(やきとり実演販売コーナー)
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 「やきとり屋さんを備えたコンビニエンスストア」という印象です。

 やきとりコーナーへ行き、口頭で「やきとり弁当」を注文しようとすると、「注文内容を書いた注文書で注文してください」とお願いされました。

(やきとり弁当・やきとり ご注文書)
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 やきとり弁当のサイズ(小・中・大)、味(たれ・塩・塩だれ・うま辛・みそだれ)、数量を記入し、お店の方にお渡しする注文方法です。

 やきとり単品もこの注文書で注文します。

 私はやきとり弁当の「小(やきとり3本)」・「たれ(甘い醤油だれ)」で注文しました。

(やきとりを焼く様子)
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 「やきとり」や「つくね」が焼かれています。

 「つくね」は合鴨のつくねで、さすがに豚肉ではありませんでした(笑)

 実は豚肉だけでなく、「とり肉」、「とり皮」、「とり軟骨」など鶏肉のメニューも充実しています。

 そして、やきとりの「かくし味」として、やきとりに霧吹きで「はこだてわいん(赤ワイン)」が吹きかけられていました。

 出来上がりを待つ間、店内を見て歩きましたが、美味しそうな総菜やパンがたくさん並べられ、お手頃な値段で販売されていました。

 しばらくして、注文した「やきとり弁当」が出来上がりました。

 お店の窓側にあるイートインでいただくことにしました。

(やきとり弁当(テイクアウト))
Photo_20250914134101

 フタには、やきとりを焼く「ぶたちゃん」が描かれています。

 フタを開けてみました。

(やきとり弁当(串))
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 海苔を敷いたごはんの上に、串刺しのやきとりが3本のせられていました。

 この「やきとり弁当」には、ハセガワストアおすすめの食べ方(やきとり弁当「通」の食べ方)があります。

 それは、①容器の端の溝(ミゾ)に串をのせ、②再度フタをかぶせ、③フタを手で押さえつつ、もう一方の手で串をクルクル回しながら引き抜き、④フタを開けて食べるというものです。

(やきとり弁当(串を容器から出した様子))
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 串を赤い矢印のように回しながら引くと、簡単に肉やネギを串から外すことができるのです。

(やきとり弁当(串抜き・紅しょうが追加))
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 紅しょうがを添えて、いただきました。

 出来たて、アツアツなのが何より嬉しいところです。

 豚肉は、表面はこんがりと、中は柔らかくジューシーに焼かれていました。

 醤油だれは、かくし味の赤ワインが加えられたことにより、とろみが増し、より深い甘さとコクを感じました。

 コンビニエンスストアというより、やきとり屋さんのお弁当と言ってもいいような気がします。

 食事を終え、お店を出る時も、やきとりコーナーではお店の方が絶え間なく「やきとり」を焼いておられました。

 あらかじめテイクアウト用に注文されるお客さんも多いようです。

 お店の入口には、「ハセストグッズ」のコーナーもあり、「やきとり弁当」にちなんだ筆記具、マグネット、Tシャツなど様々なグッズが販売されていました。

 地元の人々に愛されるコンビニエンスストアだなと思いつつ、お店を後にしました。

 その後、五稜郭タワーに寄り、お土産コーナーやアトリウムを見て回りました。

(土方歳三ブロンズ像)
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 五稜郭タワーのアトリウムに展示されている土方歳三(ひじかたとしぞう)のブロンズ像です。

 新選組副長から旧幕府軍陸軍奉行並に転じ、新政府軍と戦った人物です。

 お土産コーナーにも、土方歳三にまつわるグッズがたくさん販売されていました。

 函館観光の際に、近くのハセガワストアで「やきとり弁当」を味わうのもおすすめです。


<関連サイト>
 「ハセガワストア」(五稜郭店 北海道函館市五稜郭町4-1 ほか)

«ビッグ錠先生の世界18 -アルスノーバでの再会、東京・上野「レストランじゅらく」の「たれカツ重」と「あんみつ みはし」の「あんみつ」-

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