あずきの研究2 -小さい豆と書いて「あずき」と読む理由-
○あずきの疑問
「小さい豆と書いてなぜ「あずき」と読むのか。」
・あずる=くずれる,き=木(草)
・「あ」=赤い,「ずき」=つき・ずき(溶ける)
・畦木(あぜき)
・赤粒木(あかつぶき)
・神事の「斎(いつき)」
・阿加安豆木(阿加阿都岐)(あかあずき)や阿豆岐(あずき)という古文書の表記
などいろいろな説がありますが,いずれも,まず「あずき」という「やまとことば」(日本固有の言葉)があり,のちに「小豆」という漢字(文字)が当てられたようです。
小豆の品種で「エリモショウズ」とか「サホロショウズ」などは,小豆を「しょうず」と呼んでいますし,和菓子業者などでも小豆を「しょうず」と呼ぶようです。
また,香川県の小豆島(しょうどしま)も,かつては,「あずきしま」,「しょうずしま」と呼ばれており,「小豆」が当て字であるがゆえに,多様な読み方があるのも事実です。
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