ヤングココナッツ
イオンワールドフェスタ「タイフェア」で「ヤングココナッツ」が売られていました。
先のとがった部分を切り取って,キリ等で穴を開け,ストローで中のジュースを飲むよう説明書きがありました。
(ヤングココナッツ)
興味深々で買ってきて,早速出刃包丁で開けようとしましたが,なかなか簡単には開かないので,百円均一で売られている「のこぎり」(固い物でも簡単に加工できるので,南瓜を切ったり魚を捌く時など,台所に1本常備しておくと結構役に立ちます。)を使いました。
まず上部を少し切り,中のココナッツジュースを出してから,縦半分にのこぎりで切りました。
(縦半分に切ったココナッツとのこぎり)
種の周りの白い胚乳の部分は,スプーンで取り出し,半分はそのまま食べ,半分は乾燥させて「コプラ」にすることにしました。
(すくい取った胚乳とココナッツジュース)
ココナッツジュースはほのかに甘い汁で,胚乳のココナッツオイルの香ばしい香りがします。かなり薄めたスポーツドリンクのようです。
白い胚乳部分は,やはりココナッツオイルの香りが特徴的な,少し固めのゼリーのような食感でした。油脂分も多いためか,濃厚なココナッツの味でした。砂糖などで甘くするともっと美味しくなると思います。
コプラは,室内や冷蔵庫で乾燥させて食べてみました。生の胚乳に比べて食べやすくなっており,ココナッツミルクの塊を食べているかのような,さらに濃厚な味になっていました。
このコプラをすりおろし,水に溶かし込んだ白濁した液体が「ココナッツミルク」で,そのココナッツミルクを煮詰めて,浮き上がった油が「ヤシ油」となります。東南アジアやオセアニアでは,このココナッツミルクやヤシ油が料理に多用されています。「ナタデココ」もココナッツから作られています。
普段,馴染みの薄い海外の食べ物を入手して,いかに料理し,食べたらいいのか考えをめぐらすことは,その国の食文化を理解する上で,非常に有効で,楽しいことだと思います。
こうした様々な国のフェアや物産展が開催され,気軽に海外の食文化に触れられる機会が増えると嬉しいです。
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