甘党の店に男1人で入ってみる
スイーツ男子なる言葉もありますが,男1人でスイーツ店へ行くのは難しいと考えている男性は多いようです。
かく言う私も,以前から甘党の店に興味はあったものの,男1人,いや,たとえ,女性同伴でも入りづらいと思っていました。
そこで,この度勇気を出して,男1人で行ってみることにしました。「あずきの研究」を進めるうちに,もち入りぜんざいに興味を持ち,実際の味を確かめたかったこと,もち入りぜんざいの画像が欲しかったこと,そして何より,一線を越えたかったこと…いろんな思いが交錯する中,いきなりハイレベルな老舗和菓子店に入りました。
店の奥に設けられた小さなイートインスペースには,長テーブル1脚と椅子7~8脚がありました。既に先客がおられ,相席になりました。覚悟を決めて着席し,お品書きのぜんざいを注文しようと思ったのですが,「ぜんざい」と大声で注文する勇気もない私は,外国の飲食店のように,店員にぜんざいの箇所を指さし,「これをください」と何とか無事注文までこぎつけたのでした。
しばらくして,注文したぜんざいが運ばれてきました。
「ほー,いいじゃないか。」
気分はすっかり「孤独のグルメ」の井之頭五郎です。
汁は大粒の大納言で甘さ控えめ,もちは小さ目の丸餅を香ばしく焼かれており,当初は,もちも含めて一杯全部食べきれるか不安でしたが,あっさり食べられました。(←あらかじめ食事を控えて訪問したのもありますが…。)
やはり,小豆ともちは相性がいいのだと,改めて思いました。
老舗の人気店ということもあり,ひっきりなしにお客さんが来られ,しかもほぼ全て女性でしたので,「(女性店員も含め,ぜんざいを食べている)私のことをどんな風に見ているのだろう…。」と店に居る間,やはり思ってしまいました。
とは言え,とても美味しかったので,清算時には「桜餅とおはぎをください。」とテイクアウトまでして帰りました。
この記事を書き終え,しばらく経って,ようやくお客さんが多かった理由がわかりました。
明日は柏餅や粽の需要が増える「こどもの日」。クリスマス直前にケーキを食べに洋菓子店へ行ったようなものですね(笑)。
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