ダチョウ肉の研究
広島県三次市布野町に,「広島県布野オーストリッチ株式会社」という,ダチョウ(肉)を飼育・販売されている会社があります。馴染みがない食材だけに,以前から興味があり,今回,直売店と牧場に伺いました。
まず最初に,「道の駅ゆめランド布野」に併設されている直売店でダチョウ肉を堪能しました。今回いただいたのは,ダチョウ肉の味がダイレクトに味わえるサイコロステーキセットです。
(ダチョウ肉サイコロステーキセット)
ダチョウのモモ肉のステーキで,焼き加減はレア,和風ソースがかかっています。赤い肉なので,見た目や風味は赤身(脂肪なし)の牛肉,食感は鶏肉のたたきのようでした。獣臭さはなく,くせがないので,予想以上に食べやすい肉でした。
牛・豚・鶏の肉と比較すると,ダチョウ肉は脂肪がほとんどない分,高タンパク・低カロリーとなっています。店の方のお話では,女性客に好評とのことでした。
(ダチョウ肉と他の肉の比較)
食事を終え,お店の方に,道の駅から少し離れた場所にある牧場の場所を教えていただき,訪問しました。
(益田オーストリッチ牧場)
ダチョウは動物園でしか見たことはありませんが,実際に意識して近くで見ると,かなり大きく,人間の背丈をはるかに超えています。牧場の中を,右に左に忙しそうに駆け回っており,この調子なら,確かに肉に余分な脂肪は付きそうにありませんでした。
帰宅してから,お土産用に購入したダチョウのドラム(脚)肉で作られたフランクフルトとダチョウの卵で作られたビスコッティ「ダチョコッティ」をいただきました。
(ダチョウ肉のフランクフルト)
このフランクフルトは弾力があり,肉を食べてるという実感があって,美味しかったです。
(ダチョコッティ)
ニワトリではなく,ダチョウの卵が使われているビスコッティです。地元で採れた米の米粉も使われており,あっさり,サクサクしていくらでも食べられる感じでした。
ダチョウの肉は全体的に淡泊でくせがなく,肉そのものの味が楽しめる食べやすい肉だと思います。
宗教的なタブーは,ユダヤ教(旧約聖書)には明示されていますが,ほかには特に見当たりませんでした。ダチョウ肉にあまり馴染みがないのは,アフリカなど限られた地域にのみ生息し,食習慣そのものがあまりないことが大きな理由だと思いますが,今後は健康志向から注目される可能性もあるように思いました。
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