ふぐ人形の耳かき -山口県下関市-
カモンワーフで購入しました。
なぜふぐの人形なのか,調べてもよくわからなかったのですが,耳かきを整理していると,「安来節人形の耳かき(その1) -島根県安来市-」,「安来節人形の耳かき(その2) -島根県安来市-」がこの人形とそっくりなことを発見しました。もしかすると,製造元が同じなのかも知れません。
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カモンワーフで購入しました。
なぜふぐの人形なのか,調べてもよくわからなかったのですが,耳かきを整理していると,「安来節人形の耳かき(その1) -島根県安来市-」,「安来節人形の耳かき(その2) -島根県安来市-」がこの人形とそっくりなことを発見しました。もしかすると,製造元が同じなのかも知れません。
1958年8月25日,当時のサンシー殖産(現:日清食品)が,「チキンラーメン」を発売しました。
安藤百福社長が,天ぷらにヒントを得て,味付けした麺を油で揚げ,乾燥させる方法で作ったチキンラーメンは,インスタントラーメンの先駆けとして,大ヒット商品となりました。
(チキンラーメン)
インスタントラーメンは,乾燥させる(油で揚げる,凍結乾燥(フリーズドライ)させる等)ことで食品の保存性を高め,簡単な調理により短時間で食べることができるのが利点で,日本はもとより,世界の食生活にも大きな変化を与えました。
そもそもラーメンが日本の中華料理店で売り始められたものであることや,スープなど多岐に使われている「うま味調味料」(食品表示では調味料(アミノ酸等)などで表記)は,日本の化学者である池田菊苗博士がグルタミン酸の抽出に成功し,その味を「うま味」と命名したのが始まりであることを踏まえると,インスタントラーメンは,まさに日本の食文化・知恵・技術の粋を集めた,世界に誇る食べ物と言えるでしょう。
米子にある「お菓子の壽城」のお土産としていただきました。
「お菓子の壽城」は,米子城をモデルにした建物の中にお菓子工場を併設した観光施設で,その中に「鬼太郎商店」というゲゲゲの鬼太郎オリジナルグッズの店があるようです。
店内には,「ねずみ男大明神」もまつられているようですが,どんな御利益があるのか興味があります。
安来節と言えば,ひょっとこ顔のどじょうすくい踊りが思い浮かびますが,この人形は「まんが日本昔ばなし」に登場しそうな,実にほのぼのとした表情をしています。
衣装,ザル,腰かごも,細かい部分までリアルに再現されています。
ブラジル料理は,広大な国土に囲まれ,地理的・歴史的・文化的に複雑な要素が絡み合い発展した料理で,旧宗主国であるポルトガルと,奴隷として連れてこられた人々の祖国西アフリカの影響を強く受けています。マニオクと呼ばれるキャッサバやテンデ油と呼ばれるヤシ油が多く用いられます。
今回は,輸入食材の店で購入したものを中心に紹介します。
「ポンデケージョ(チーズパン)」
ポルトガル語でチーズパンという意味です。パン生地にタピオカ粉(キャッサバのでんぷん)が用いられ,もちもちした独特の食感とチーズの風味が特徴です。購入した冷凍パンは,加工でんぷん,米粉,小麦粉,ナチュラルチーズ,鶏卵,油,塩などでパン生地が作られていました。しっとりとしたもちもち感を出すため,小麦粉の割合は少なめです。このテクスチャ(食感)は,日本の餅(生地)と共通する点があり,チーズのスナック感覚と相まって,日本人好みだと思います。
「フェイジョアーダ(豆と肉の煮込み)」
いんげん豆(フェイジョン)を豚肉や牛肉の塩漬け,内臓などと煮込んだ料理で,代表的なブラジル料理です。塩とにんにくを中心にしたシンプルな味付けで,長時間豆を煮込むことにより,とろみがあります。先住民の伝統料理とアフリカ人奴隷の料理が融合して生まれた料理です。ブラジル料理店で食べた際,とても塩辛かった記憶がありますが,強制労働で働く奴隷の塩分補給のためでもあったようで,言われてみれば納得する味です。
「シュラスコ(肉の串焼き)」
牛肉や羊肉の大きな塊に鉄串を刺し,岩塩をすり込んで炭火で焼きながら,焼けた部分を削いで食べる料理です。ブラジル南部の牧童料理がルーツとされています。牛肉を豪快に味わうことができます。
今回は牛肉と岩塩・粒こしょうで自家製シュラスコを作ってみました。と言っても,一口ステーキ用の牛肉を焼いて鉄箸で刺したミニ版で,お恥ずかしい限りですが…。
「アサイードリンク」
ブラジル・アマゾンが原産のヤシ科の植物で,かなり濃いぶどうやブルーベリーのような果実です。
ポリフェノールによる抗酸化作用や食物繊維,鉄分,カルシウムなどを豊富に含んでおり,健康・美容食品として注目され,スーパーなどでもよく見かけるようになりました。
「ガラナ・シェレッタ(ガラナドリンク)」
ガラナは,抽出したエキスが疲労回復や滋養強壮に用いられています。かつて精力剤・媚薬として雑誌などで「ガラナチョコ」が盛んに宣伝されることもありました。ブラジルではドリンクとして飲用されることが多く,コーラと並んで人気があるようです。ジンジャーエールのような,甘味の強い炭酸飲料です。
(私の食生活)
このブログでは,様々な料理を記事にしていますが,私の普段の食事は質素なもので,朝食は麦ご飯,味噌汁,目玉焼,昼食は手作り弁当(麦ご飯がメインでそれに玉子焼きやソーセージ,惣菜,煮豆,夕食の残り物など),夕食は麦ご飯と味噌汁に,焼き魚か肉,惣菜のメイン1品に副菜として納豆や冷奴などで,この内容の繰り返しです。
現代日本の食生活の実態を知れば知るほど,原材料が不明確で濃い味付けの加工食品よりは,シンプルな素材で自分好みの味に仕上げるおかずの方がよいと思うようになりました。一見安そうな外食や弁当などの中食よりも,自宅で作る内食の方が安いことも理解しました。そして何より,美味しいのです。
もし「美味しい」と思えないなら,しんどい思いをして毎日食事を作ろうとは思いません。ただ,実際のところは,夜,仕事から帰ってから食事を作っているので,時間がなく,週の半分ぐらいはメインを揚げ物などの惣菜(中食)に頼っていますし,休日は楽をしたい気持ちが強く,外食や中食に頼っていますので,決して自慢できるお話ではありませんが…。
そんな私の主食が麦ご飯(押し麦ご飯)です。刑務所の麦ご飯が米:麦=7:3との話ですが,私の作る麦ご飯は6:4,もしくはそれ以上に麦の割合が高いので,健康には良いはずです(笑)。たまに外食で茶碗に盛られた白いご飯を見ると,本当にキラキラ輝く「銀シャリ」に見えます。押し麦の軽さに慣れ過ぎて,白米だけのご飯だと,すぐお腹一杯になってしまいます。
(押し麦ブーム)
その麦ご飯に使う押し麦が,この約1ヵ月ほど,スーパーの陳列棚から消えました。私は普段,全くと言っていいほどテレビなどは見ませんが,どうやら最近,押し麦の大きなブームがあったようです。
[押し麦]
押し麦の水溶性食物繊維「βグルカン」が血糖値の上昇を抑え,糖尿病の改善,ダイエット,便秘解消などに効果があると紹介されているようです。
最近の健康志向はよい傾向だと思いますが,何か紹介されれば,過剰に反応し,しばらくするとまた別のものに飛びつくという行動は,個人的には少し疑問に思います。
(押し麦と丸麦の違い)
押し麦がなくて困っていたころ,ドライブで寄った道の駅に,丸麦が売られていました。早速購入し,実験です。
[丸麦]
押し麦は大麦の吸水性をよくし,食べやすくするため,蒸気で加熱し,平らに伸ばして乾燥させてたものです。対して丸麦は,大麦を精白しただけで,熱処理はされていません。
押し麦で麦ご飯を作るのはいたって簡単で,まず米だけを水でとぎ,その中に押し麦をそのまま入れ,米だけで炊く場合に比べて若干少な目(好みによります)の分量の水を加えて,あとは炊くだけです。
丸麦の場合はどうでしょうか。買った袋には作り方の記載がなかったのですが,とりあえず丸麦だけを水でとぎ,米を炊く要領で,鍋で炊いてみました。
[炊いた丸麦]
この炊いた丸麦を,同じく炊いた押し麦と比較してみます。
[炊いた押し麦]
炊いた丸麦は,ローラーで平らに伸ばされておらず,米粒に似た原形のままを炊いているので,出来上がりも丸みを帯びています。一方,炊いた押し麦は,加工されている分,元の丸麦ほどには形が戻らず,やや扁平形となっています。
では,次に白米と一緒に麦ご飯にした場合の比較です。
[丸麦ご飯]※多少黒ずんでいることについては,次の「麦ご飯の留意点」を参照。
[押し麦ご飯]
押し麦はといだ米にそのまま加えて炊きますが,丸麦は米と一緒に水でといでから炊きました。見た目はほぼ同じに炊き上がりますが,食感はかなり違いがあります。
押し麦ご飯は,押し麦が吸水性に優れ,やわらかく仕上がるので,ご飯との一体感があります。
また,白米のみのご飯に比べて軽い食感になり,食べやすくなります。
一方,丸麦ご飯は,米粒と同様に粒状なので,ふっくらとして弾力性があり,白米のご飯と違和感がありません。
米粒よりも1粒1粒が若干大きいため,よく噛んで食べる必要がありますが,押し麦に比べて麦本来の甘みを感じることが出来ます。
(麦ご飯の留意点)
私は,帰宅後の負担をなるべく少なくするため,朝,炊飯器のタイマーをセットし,帰宅時に炊き上がるようにしています。日中水に浸している間,米は水を吸収するだけなのでいいのですが,押し麦や丸麦の場合は,特に夏場は半煮えの状態になり,たまに黒ずんでしまうことがあります。
押し麦の場合は水に浸さず炊く直前に,丸麦の場合は炊く前に少しの間水に浸してから,といだ米に加えて炊けばよいのだと思いますが,私も含めて,タイマー炊飯で対応せざるを得ない方もおられるでしょうから,あえて留意点としました。ちなみに味には影響ありません。
[黒ずんだ丸麦]
私は,押し麦ご飯の軽い食感に慣れているので,丸麦がある間は,押し麦と丸麦をブレンドして麦ご飯を作ることとしました。麦ご飯に塩をかけて食べるのが,私の好みの食べ方です。
鯨料理を求めて,休暇を利用して山口県下関市の「長州くじら亭」へ行ってきました。
今回は鯨料理の勉強も兼ね,鯨の各部位が楽しめる日新丸御膳を注文しました。
(鯨料理の数々)
「赤身の刺身」
川浪店長さんのお話では,これが南氷洋(南極海)で捕れた最後のミンククジラとのことでした。ハーグ国際司法裁判所の判決(南極海での日本の調査捕鯨の中止命令)を受けての話ですが,何だかとても貴重な食べ物に思えました。解凍されてすぐ調理され,すじ切りもされているので,やわらかく,鯨の味を楽しむことができました。
「本皮の刺身」
皮下脂肪の部分だと思います。見た目とは裏腹に脂身としてはしつこくなく,かなり噛み応えがありました。赤身の刺身と一緒に生姜醤油でいただくと,肉と脂身の味が調和し,一層おいしくなります。
「ベーコン・薫製ベーコン」
ふちが赤いのがおなじみ鯨のベーコン,茶色が薫製ベーコンです。畝須(下アゴから腹部にかけての縞状のひだの部分の脂身(畝)と畝の内側の赤身(須の子))にあたります。臭味がなく,肉は肉,脂身は脂身でそれぞれ美味しくいただけました。
「尾羽雪(おばいけ)」
鯨の尾の皮の部分です。薄くスライスし,湯にくぐらせたもので,さっぱりとして,海藻のようなシャキシャキした独特の歯応えが特徴です。酢味噌でいただきました。
「さえずり」
鯨の舌です。今回の料理の中では,これが一番脂が乗っていて(ほとんどが脂身です),口の中でとろけて,美味しかったです。
「胃袋」
この「胃袋」と「特選赤身の刺身」があるかないかで千円の差があるぐらいなので,希少な部位だと思います。胃袋だけあって,とても噛み応えがあり,適度に塩味も効いているので,そのままで味わっていただきました。
「特選赤身の刺身」
鯨肉には珍しく,霜降りの赤身です。半解凍の状態で供されましたが,とてもやわらかく,しばらく経つと,常温でも溶けてくるぐらいでした。「尾の身」と呼ばれる最高級の赤身,又はその周りの赤身だとのお話でした。
「竜田揚げ」 「カツ」
鯨肉の食べ方として,昔の学校給食も含めて,日本人に馴染み深い料理だと思います。肉が固く筋張っている印象が強いですが,これは筋切りされ,生姜醤油のつけダレで下拵えされた肉なので,とてもやわらかくて,くせもなく,食べやすかったです。
「ステーキ」
このステーキも,丁寧に下拵えされており,上品なステーキに仕上がっていました。焼き加減は程よいミディアムでした。
今回の御膳は,このほかにも,小鉢(鯨の佃煮),茶碗蒸し,そしてご飯と味噌汁(具は尾羽雪),漬物で構成されており,豪華な昼食となりました。
平日の昼一番乗りだったこともあり,川浪店長さんとゆっくりお話する時間がありました。これも大きな収穫でした。例えば,
○鯨肉の問屋も兼ねておられるため,解凍してすぐに料理として提供できること。
○時間とともに赤身や脂が溶け出してしまうのを防ぐため,半解凍の赤身を提供していること。(脂身は不飽和脂肪酸で,常温だと溶けてしまうが,これは鯨が体内ですぐにエネルギーにするためでもあるとのこと。)
○鯨の赤身には「バレニン」という抗疲労成分が豊富に含まれていること。
○捕鯨国と反捕鯨国での文化の違いはどうしようもできない一面もあること。
○調査捕鯨をめぐるハーグ国際司法裁判所での判決日当日,この店でマスコミの取材に対応されたこと。
○山口県長門市など,全国に鯨の墓や供養塔があり,鯨は人間と同じ尊い命として供養されていること。
などです。
このほかにも,「鯨の食文化1 -捕鯨の基礎知識と食文化の事例-」でまとめた内容を思い出しながら,鯨の話で川浪店長さんと話が盛り上がり,1人だったにもかかわらず,店を出て時計を見ると,軽く1時間以上滞在していました。お忙しい中,親切に対応いただいた川浪店長さんに深く感謝しています。
様々な部位を使った様々な鯨料理が味わえ,その1つ1つに,鯨に関する様々な物語があるように思いました。
○ミラクルフルーツの疑問
「そもそもミラクルフルーツはどんな味なのか,また,どのように酸味が甘味に変化するのか」
(ミラクルフルーツとは何か)
西アフリカ原産の果物で,ミラクルフルーツの実自体は甘くありませんが,実を食べると,ミラクリンと呼ばれる特殊な糖タンパク質が舌に作用し,後で食べた苦味や酸味のある食べ物を甘く感じさせる効果のある食べ物とされています。糖尿病やダイエット中で,糖分を控える必要がある人に効果的だとも紹介されています。
NHKの地球ドラマチック「不思議!味覚の世界(『THE TRUTH ABOUT TASTE』イギリスBBC2013年)」では,「脳をだます!?魔法の物質」としてミラクルベリー(ミラクルフルーツ)が登場し,肥満に悩むアメリカにおいて,シカゴのレストランのシェフがミラクルベリーのパウダーを作り,デザートを出す前に,お客さんにこのパウダーを食べてもらい,その後に砂糖を極力控えたデザートを提供していましたが,お客さんは皆,甘く感じられて美味しいとの感想でした。
今回は,インターネット通販で乾燥ミラクルフルーツを購入しました。
乾燥ミラクルフルーツは,長さ約2cmのアーモンドに似た形をした濃い赤色果実です。
縦に割ってみると,中心に細長い種があります。
ミラクルフルーツを実際に口に含んでみると,強いて言えば酸味のあるベリーの味ですが,特に味がある実ではありませんでした。1~2分間口に含み,十分エキスを口の中に行き渡らせた後,いよいよ実験開始です。
(酸味のある食品・飲み物の変化)
○レモン
(予想)何とか食べられるようになる。
(結果)刺激のある酸味が刺激のある甘味に変化し,甘い柑橘に変化する。いくらでも食べられそうな感じ。
○レモンジュース(100%レモン果汁)
(予想)何とか飲める程度に変化する。
(結果)砂糖か蜂蜜を加えたかのような甘さになる。これなら酸味を気にせず,ぐいぐい飲めそう。
○クレープフルーツ
(予想)甘いオレンジのような味わいに変化する。
(結果)予想以上に甘い,完熟したグレープフルーツに変化する。
○トマト
(予想)完熟した桃のような味わいになる。
(結果)においや食感はトマトのままだが,甘い超完熟トマトになる。
○米酢
(予想)普通に飲めるソフトドリンクになる。
(結果)酸味に代わり,甘味のある果実酢ドリンクのような感じになる。
○梅干し
(予想)蜂蜜漬けの梅干しになる。
(結果)酸味は甘味に変化するが,塩味は残った,若干食べやすい梅干しになる。
○炭酸水(レモン風味)
(予想)レモン風味の甘い炭酸飲料になる。
(結果)レモンの香料が使われているだけだったので,予想に反して全く変化なし。
(甘味のある食品・飲み物の変化)
○チョコレート(95%カカオ)
(予想)普通の甘さのチョコレートになる。
(結果)苦味は苦味のままで,予想に反して全く変化なし。
○水飴
(予想)更に甘味が増す。
(結果)味覚が変化するのは酸味だけであり,甘味に全く変化なし。
○希少糖コーラ
(予想)更に甘味が増す。
(結果)味覚が変化するのは酸味だけであり,甘味に全く変化なし。
(試食のまとめ)
酸味が強ければ強いほど,強い甘味に変化します。レモンなど,酸味が強いと,舌にチリチリとした刺激を感じますが,そのチリチリとした刺激が,全てチリチリとした甘味として感じられるように味覚が変化するのです。
なお,ミラクリンが作用するのは,酸味だけで,ほかの苦味や塩味などは全く変化なく舌に味が伝わることもわかりました。
(「ミラクルフルーツの楽しみ方」)
半信半疑で食べただけに,今回の酸味が甘味に変わる体験は,とても驚きました。この作用を上手に活用すれば,生物が求めてやまない「甘味」を砂糖などの糖分に頼ることなく味わうことができるメリットがあります。自然になる果実から得られるので,その分,安心感もあります。
(味覚がもつそれぞれの役割)
今回,このミラクルフルーツでの体験を通じて,人間のもつ本来の味覚の役割ついて改めて考えました。
食べ物の色や味にはそれなりの理由があります。赤色は,安全,食べごろ,おいしいものという判断材料になるお話(「あずきの研究8 -お祝い事に赤色が好まれる理由-」参照)をしたように,味にもそれぞれ役割があるのです。
(「基本味」の役割)
甘味…エネルギー源として糖の存在を示す信号
うま味…グルタミン酸等,生命活動に必要なアミノ酸などの存在を示す信号
塩味…体内のナトリウムの濃度を一定に保つために必要な塩化ナトリウムを示す信号
酸味…代謝を促進する有機酸の信号であるとともに,腐敗した食品を示す信号
苦味…身体に有害な物質を警告する信号
舌の味蕾がこれらの味の信号に反応し,味覚神経を通じて,脳に伝えられることで,味覚として認識しています。自分が美味しいと感じるのは,生きるために自分がその物質を求めているからとも言えるでしょう。
(酸味について)
私が今回少し気になったのは,腐敗した食品の酸味まで甘味として感じるのではないかということです。もちろん,腐敗しているか否かの判断は,味覚によるものだけではなく,臭覚や視覚なども含めて総合的に判断されるものですが,味覚が大きな役割を果たすことは間違いありません。腐敗している場合に感じる酸味は,生命を維持するために感じる味覚だと言えます。そして,この酸味を認識する味覚が,甘味を認識する味覚に全て変わってしまうとすれば,これは大きな問題でしょう。
その点,ミラクルフルーツは,味覚に変化が起こるものの,その持続時間は1時間程度であり,一時的な味覚の変化に過ぎません。つまり,味覚が一時的に変化球を受けただけで,味覚本来の機能を損ねるものではないのです。一時的に味覚の変化を楽しめること,これこそがミラクルフルーツの大きな利点だと思います。
(ダイエットの難しさ)
ダイエット志向で,糖分や脂肪分などを控えめにした低カロリー飲食料品は多いですが,これらの味覚を美味しいと感じ,栄養やカロリーとして体内に取り入れようとするのは,生命を維持させるために備わった本能です。だからこそ,ダイエットは難しいとも言えるのですが,この本能に真っ向から逆らう必要はありませんし,そんなことをすれば,後でリバウンドが起こる可能性が高くなると思います。
(まとめ)
確かに,酸味が甘味に変わるのは,ミラクルな体験でした。そして,この体験を通じて,これまで,あまり意識してなかった味覚というものが,生命維持にとって,いかによくできた感覚であるのかを知り,ありがたみを感じる機会となりました。
生命の存在,その生命に備わった様々な機能…これこそが本当のミラクル(奇跡)だと思います。
かつてダイヤモンドシティ・ソレイユ(現:イオンモール広島府中)内にあったNHKキャラクターショップで購入しました。
大河ドラマどーもくんシリーズの1つで,「新選組!」近藤勇に扮したどーもくんです。
過去にNHKキャラクターショップで実施された歴代大河ドラマどーもくんの人気投票結果では,約50のキャラクターのうち,1位の「龍馬伝」坂本龍馬,2位の「独眼竜政宗」伊達政宗に続き,堂々の3位となっています。
フランス料理(コース)の事例です。
「ビーツとモッツァレラチーズのガスパチョ」(アミューズ・グール)
ビーツの赤を生かしたガスパチョで,中にモッツァレラチーズの塊が入っていました。上にセロリ風味のハーブが添えられています。
「クスクスのタブーレ」(オードヴル)
タブーレ(tabboulé)は,クスクスのサラダのことです。クスクスはパスタと同じデュラムセモリナ粉で作られた細かい粒状の食べ物(※)で,北アフリカ(主に「マグレブ」と呼ばれるモロッコ,アルジェリア,チュニジア)の伝統料理です。フランスの植民地でもあったことから,フランス料理にも用いられるようになっています。今回は,蒸してオリーブオイルを和えたクスクスでした。のせられた香草には,タンポポの葉など珍しい野菜やハーブが用いられ,クスクスと一緒に楽しめました。
※フランス語ではクスクスのことをスムール(semoule,セモリナ粉の意味)と呼びます。
「タプナード」
パンに塗って食べるために供されました。黒オリーブの実をベースにしたプロバンス地方の薬味です。黒オリーブのほかに,ケイパー,にんにく,アンチョビ,オリーブ油などで作られます。
「イサキのポワレ」(本日のお魚料理)
ソースは魚のだしと生クリームで作られているとのお話でしたので,おそらくベースはフュメ・ド・ポワソン(白身魚と香味野菜のだし汁)だと思います。ムール貝やホタテの貝柱で立体的に盛り付けられ,ソースとオリーブ油で仕上げられています。手前に添えられた赤いバジル(しそ科)も珍しく,楽しめました。
「仔牛とフォアグラのソテ」(本日のお肉料理)
フランス料理では定番の仔牛とフォアグラを使った贅沢な料理です。ソースはフォン・ド・ヴォ(仔牛と香味野菜のだし汁)がベースとのお話でした。
「マンゴープリンとジュレ」(デセール)
マンゴープリンの中に角切りのマンゴーがあり,洋酒のジュレが盛られたデザートです。マンゴーをそのまま固めたような濃厚なマンゴープリンでした。
「マカロン,生チョコレート,チュイール」(ミニャルディーズ)
マカロンはよく見かけるカラフルなパリ風マカロン(マカロン・パリジャン)と伝統的なマカロンの2種類です。生チョコレートは小さなスプーンにのせられており,まさに一口菓子のイメージです。チュイール(tuile)は,後で辞典で調べてみると「瓦」,「西洋瓦形の小焼菓子」という意味でした。西洋瓦の形をした薄焼きのゴマせんべいで,和菓子のような感覚のお菓子でした。
今回の訪問したお店は店内で頻繁にフランス語が使われており,日本に居ながらにしてフランスに居るかのような雰囲気が味わえたのが私にとっては良かったです。
フランス料理は値が張りますが,それ相応の,またはそれ以上の満足,納得のいく食材と味が楽しめる可能性が高いのもフランス料理の特徴だと思います。
(研究)
1 前回のコース料理と同様,ハーブが多用されている。ハーブは,フランス料理に欠かせない食材と言えるだろう。
2 「ピエス・モンテ(pièce montée)」
今回の「クスクスのタブレ」や「イサキのポワレ」に見られる,立体的に料理を盛り付ける方法。ピエス(部品,断片)がモンテ(積み上げられた)という意味。アントナン・カレーム(Antonin Carême 1784~1833)」が製菓の技法として完成させた。
奈良公園で購入しました。
奈良へ行くと,東大寺,春日大社,興福寺,猿沢池,三条通りあたりを巡るのがお決まりのコースになっています。
この耳かきを購入した時は,大和の茶がゆを食べた思い出があります。
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