クリスマスディナー -生演奏を聴きながら料理を味わうことの難しさ-
生演奏を聴きながらクリスマスディナーをいただきました。
音楽はアルゼンチンタンゴで,バイオリン,バンドネオン,ピアノの生演奏でした。「エル・チョクロ(とうもろこし)」,「カナロ・エン・パリ(パリのカナロ)」などアルゼンチンタンゴで有名な曲がたくさん演奏され,最後の曲は期待どおり「ラ・クンパルシータ」でした。
(アルゼンチンタンゴの生演奏の様子)
食事やデザートもクリスマスらしい内容となっていました。
メインとデザートを御紹介します。
(甘鯛のパイ包みロールと鱈のブランダード)
甘鯛のフィレを巻いて,パイで包んであります。ブランダードは鱈などの白身魚の身やじゃがいもを牛乳などでのばして作るマッシュポテトのような料理で,今回もそうですが,メイン料理を立体的に盛ったり,土台として安定させたりする役割も持っています。
(ローストビーフ 赤ワインソース添え)
相当大きな牛肉の塊をローストされたのだと思います。また,赤ワインソースも,作ってみるとわかりますが,すぐ蒸発するので,相当量の赤ワインが使われているはずです。私はこれが今年最後の牛肉かも知れません(笑)。
(デザート盛合せ)
いちごと生クリームで作られたサンタクロースは初めてです。抹茶のケーキやいちごのムース,アイスクリームが並べられ,赤と緑を基調として,クリスマスの雰囲気を演出しています。
(生演奏を聴きながら料理を味わうことの難しさ)
私は基本的に「ながら食い」は好ましくないと思っています。テレビやインターネットを見たり,新聞・雑誌などを読んだりしながら食事をするのは,せっかく作ってくれた料理を味わうには程遠く,料理人に対して失礼になると思うからです。
生演奏を聴きながら食べることはどうでしょうか。これは難しいところで,演奏に集中すれば,食事はおろそかになりますし,反対に食事に集中すれば,演奏そっちのけになってしまいます。
ただ,生演奏を聴きながら食事を楽しんでもらうのが店側の本望であり,それに賛同する客が予約を取って来ている訳ですから,両方をうまく楽しみ,味わうことが出来るならば,普段の食事や音楽鑑賞にはない相乗効果が期待出来るのも事実です。
ただし,これは,高度な食べ方です。演奏に耳を傾けながら,料理も味わうことで,演奏者と料理人の両方に敬意を称しつつ,同席者との会話にも気を配る等々…。こうした振る舞いがスマートに出来る人は,食事と音楽鑑賞そしてその場の雰囲気までもうまく調和させることが出来る人だと言えそうです。
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