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2015年1月 3日 (土)

山梨で黒糖が好まれるのはなぜか -桔梗信玄餅・くろ玉など-

 河口湖(山梨県富士河口湖町)を訪問し,山梨の代表的なお土産を購入しました。

(桔梗信玄餅について)
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 皿に出し,黒蜜をかけていただきましたが,風呂敷包みを広げてその上でいただくなど,確立されたいくつかの食べ方があるようです。餅ときなこと黒蜜をうまく合わせて食べるのは,慣れないと少し大変ですが,その苦労を上回る美味しさがあります。

(くろ玉について)
 えんどう豆を丸いあんこ玉にして,黒糖羊羹でコーティングされた和菓子です。黒丸でインパクトがあります。

(くろ玉の外観)
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(くろ玉の中身)
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 中のえんどう豆あんは,えんどう豆を搗いた薄緑のうぐいすあんとなっています。いただいてみるまで,外側は小豆羊羹,中のあんは小豆か白いんげんのあんだと想像していたので,少し驚きました。お茶菓子によく合うと思います。


 この2つのお菓子に共通点があることがわかりました。黒糖(黒蜜)です。


 調べてみると,山梨では,羊羹,饅頭,いなり寿司,パン,ゼリー,焼酎,ラムネ…とあらゆる飲食物に黒糖(黒蜜)が使われているのです。

 山梨にサトウキビ畑があるとは思えず,沖縄産黒糖と記しているお店もあるので,山梨の特産ではなさそうです。山梨にゆかりのある武田信玄もシンボルカラーは赤であり,家紋の武田菱に黒が使われることが多い程度だと思います。確かに黒は武士らしい色ではありますが…。お菓子屋などのウェブページにも黒糖を使用する理由についての記載がなく,はっきりとしません。

(黒糖が好まれる理由について)
 山梨で黒糖が好まれる理由については,
(1)山梨県には古来よりお盆の時期に,餅にきな粉と黒蜜をかけた安倍川餅を供えて食べる習慣(「桔梗屋」ウェブページから抜粋)があること。
(2)信玄餅やくろ玉など,山梨の銘菓に黒糖が使われていることから,他の飲食物にも影響したこと。
(3)山梨の人は濃い味付けを好む傾向があり,甘味において,濃厚でコクがあるのは黒糖であること。
 などが考えられます。

(ほうとうについて)
 レンタサイクルを借りて,富士山を眺めながら河口湖の湖畔をサイクリングした後,山梨名物「ほうとう」をいただきました。身も心も温かくなり,お腹一杯になって,とても満足でした。冬には最高の食べ物ですが,暑い夏はどうなのか少し疑問に思いました。お店の方に伺うと,「夏も汗かきながら皆さんほうとうをお召し上がりになります。」とのことでした。夏は夏でまた格別なのでしょうね。

(ほうとう)
Photo
 あつあつの鍋で供されます。具のかぼちゃが汁に溶け込み,いい味が出ています。野菜も麺もたっぷりで美味しかったです。

 わずか半日の滞在でしたが,良き思い出となりました。

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コメント

山梨には仕事で行ったことあります。
1年いたので・・どれも、美味しいです(笑)

山梨,お詳しそうですね。
広島からだと,山梨に行くことがなかなかないので,そういうところこそ行ってみようと年末に行ってみました。
富士山を眺めながらのサイクリング,解放感一杯で,とても楽しかったです。
河口湖周辺は一大観光地なので,ご当地耳かきもあると思い,訪問したのですが,読みどおり,耳かきも売られており,こちらも嬉しかったです。

山梨の方には、優しくして頂きました。
富士五湖に富士急ハイランドに、富士山(5合目)
ツーリングで( ^ω^)・・・(笑)
耳かきあって良かったですね^^V

ヒナタ 様

ツーリングされるのですね。すごい!
私は河口湖をレンタサイクルで周遊しました。
自転車だと,お土産屋さん巡り(すなわち耳かき探し)もできて,良かったです(笑)。

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