コンビニのガレット・デ・ロワ -公現祭のお菓子-
1月6日は,幼子イエスが東方の三博士の礼拝を受けたことを記念する「公現祭(エピファニー)」の日です。
フランスでは,公現祭の日に,ガレット・デ・ロワ(galette des rois,王様のお菓子)を食べる習慣があります。日本では,公現祭やガレット・デ・ロワは,あまり馴染みがありませんが,何と,近所のセブンイレブンでガレット・デ・ロワが販売されていました。
(ガレット・デ・ロワ(外観))
パンのコーナーに850円(税込)で売られており,早速購入して中身を確認してみると,表面に独特の木の葉の模様があり,アーモンドのパイで,パイの中にはアーモンドで代用されたフェーヴ(本来は陶製の人形やソラマメなど)も入っており,その上,フェーヴを当てた人がかぶる紙製の王冠まで付いているという,想像以上に本格的なガレット・デ・ロワでした。
(ガレット・デ・ロワ(お菓子と王冠))
(ガレット・デ・ロワ(説明文))
コンビニの商品と言えば,いつ,どこで買っても決まりきったものばかりというイメージが強かっただけに,これは嬉しい驚きでした。
これからのコンビニが,身近な食文化の発信地になることを願っています。
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