紅茶の研究1 -ロシア生まれフランス育ちの紅茶・クスミティー-
先日,ティールームでクスミティー(KUSMI TEA)という紅茶をいただきました。初めて聞いた名前なので,とても興味を持ちました。
ウェブページの説明によると,「ロシアのクスミチョフがサンクトペテルブルクで創業し,ロシア革命の影響でフランスに亡命。当時,砂糖やミルクを加えないフレーバー・ティーを愛飲する習慣のあったフランスで,『香りを楽しむ紅茶』として好評を得て,フランスの紅茶として地位を確立し,現在に至っている。」とありました。
フランスと言えば,コーヒー(café)が主流ですが,サロン・ド・テ(salon de thé,喫茶室・ティー・サロン)という,イギリスのアフタヌーン・ティーのような,紅茶を飲みながらお菓子を食べる店もあり,以前に比べるとフランスでも紅茶をよく飲まれるようになってきているようです。
(クスミティー(ポム))
これはポム(pomme,りんご)のクスミティーです。
確かにりんごの甘い香りがして,砂糖なしのストレートでもほのかな甘みを感じるフレーバー・ティーでした。ミルクが添えられてなかった理由がわかるような気がしました。
(クスミティー(缶))
ダージリン,セイロンといった定番の紅茶から,ノンカフェイン・デトックス紅茶,ハーブ,香辛料,果物,チョコレートなどをブレンドした各種フレーバーティー,チャイや中国緑茶に至るまで,実に様々な味がラインアップされており,自分にぴったりのお茶を見つける楽しみもあると思います。
私自身,普段はコーヒーの方をよく飲むのですが,今回伺ったお店のように,フランス菓子を中心としたお菓子に力を入れておられるお店の場合,お菓子の風味を純粋に味わってもらうために,あえて紅茶のみを提供されるのも良い方法だと思いました。
(メモ)
-フランス語でのお茶の呼び方-
紅茶:
「テ(thé)」または「テ・ノワール(thé noir)」
(noirは「黒い」という意味)
ストレートティー:
「テ・ナチュール(thé nature)」
(natureは「何も加えない」という意味)
レモンティー:
「テ・オ・シトロン(thé au citron)」
(citronは「レモン」という意味)
ミルクティー:
「テ・オ・レ(thé au lait)」
(laitは「乳,ミルク」という意味)
フレーバーティー:
「テ・アロマティゼ(thé aromatisé)」
(aromatiséは「香り付けされた」という意味)
アイスティー:
「テ・グラーセ(thé glacé)」
(glacéは「冷たい」という意味。逆に「温かい」はショー(chaud))
チャイ:
「テ・アンディアン・オ・レ・オ・エピス(thé indien au lait aux épices)」
(indienは「インドの」,épicesは「スパイス」という意味)
緑茶:
「テ・ヴェール(thé vert)」
(vertは「緑の」という意味)
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