ソース昆布 -お好みソース入り昆布の佃煮-
広島市内のスーパーで「ソース昆布」という食品が販売されていました。
「こもち昆布」など昆布の佃煮で有名な広島のメーカー「ヒロツク」が,広島のお好みソース「オタフクソース」を使って作られた新しい昆布の佃煮です。
(ソース昆布パッケージ)
佃煮の味付けと言えば,醤油と砂糖が中心となりますが,その醤油の代わりにお好みソースを使ったら,いったいどんな味になるのだろうかと興味を持ち,購入しました。
「のりのりそば -広島の生海苔と新潟の布海苔(ふのり)-」の記事で,広島では天ぷらやフライにお好みソースをかけて食べる人も多いことに触れましたが,ほかにも,カレーやおでんの隠し味に利用されたりと,お好みソースは様々な料理に活躍しています。
ですが…今回の「ソース昆布」は,いかに広島の人間がお好みソース好きとは言え,正直な話,少し先を行き過ぎなのではないだろうかという気持ちもありました。
茹でた昆布にお好みソースをかけた味を想像しながら,いただきました。
(ソース昆布)
驚いたことに,見た目・香り・味いずれも,一般的な昆布の佃煮とほぼ一緒でした。強いて言えば,フルーティーな香りや甘味が少し強いかなと思う程度です。
確かによく考えてみると,普通,昆布の佃煮の味付けは,醤油,砂糖,みりん,酒,酢などの調味料で行いますが,オタフクソースの原材料にも,醤油,砂糖,酢,昆布が入ってます。
さらに,ソースの要の原材料である野菜や果実(トマト,デーツ,玉ねぎ,りんごなど)は,濃厚な甘味やとろみを持っていますが,これらがみりんに代わって甘味やとろみを持たせ,佃煮をより豊かな味にする役割を果たしているのでしょう。
また,ソース昆布とは言え,お好みソースだけではなく,醤油も使われているので,一般的な昆布の佃煮にお好みソースを加えて,より豊かな味の佃煮に仕上げられているという説明が適切なのかも知れません。
この考えを進めれば,家庭で昆布の佃煮を作る際にも,お好みソースを隠し味として加えてみるのもよいのではと思いました。
ヒロツクのCMソング「ヒロツクの~こもち昆布」は,地元広島ではとても有名なフレーズですが,「ソース昆布」でも口ずさめそうです。
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