ネパール料理の特徴と主な料理3 -アルアチャール・マルプア・チャイ-
「ネパール現地報告会」(楠那ネパール友好協会主催)で提供いただいた昼食です。
※「ネパール現地報告会」の様子は,「ネパール料理の特徴と主な料理2 -ダルバートとジャナイプルニマのクワティー-」にも掲載しています。
アルアチャール
アルアチャールはネパール風ポテトサラダです。
「アル」がじゃがいも,「アチャール」が漬物という意味となります。
ゆでたじゃがいもにきゅうり,コリアンダーを加え,すりごま,ターメリック,チリパウダー,レモン汁,塩などで味を調えた料理です。仕上げに熱した油をかけても美味しいようです。
(アルアチャール)
イメージとしては,ゆでたじゃがいもに,きゅうりのごま和えをかけたような料理です。
きゅうりが塩でしんなりした感じになっていますが,これが漬物にあたるのでしょう。
もしスパイスの香りがなかったら,日本の家庭料理とも言えそうな気がします。
ごまの香りが豊かな,どこか懐かしさを感じる料理でした。
(きゅうりの漬物)
これはどこか近所のご家庭で漬けられたきゅうりの漬物だと思いますが(笑),ネパールで言えば「きゅうりのアチャール(漬物)」となるでしょう。
マルプア
マルプアは揚げ菓子です。
見た目からは,中にじゃがいもの入ったサモサを想像しましたが,小麦粉と砂糖,ココナッツ,レーズンをまぜた甘い生地をスプーンで油に落として揚げた,甘い揚げ菓子でした。
アニスシードやフェンネルシードを加えるとさらに風味がよくなるとのことでした。
(マルプア)
今川焼きやたい焼きなどで使われる甘い小麦粉の生地にココナッツを加えて,生地だけを油で揚げたような感じで,もちもちした食感とココナッツの風味が楽しめるお菓子でした。
チャイ
このほか,食後にチャイやスイカもいただき,大満足な食事でした。
(チャイ)
ネパールはインドのダージリン茶園が近く,良質の茶葉が採れる紅茶の産地でもあります。
今回いただいた料理は,楠那ネパール友好協会の方々のみならず,佐伯区五日市のネパール交流団体や広島在住のネパール出身の方々にも応援いただき,前日から準備していただいていたとのことで,頭の下がる思いがしました。
ネパール地震の募金を気持ちばかりさせていただき,またこうした企画があれば参加したいと思いつつ,会場を後にしました。
(ネパール国旗とジャナイプルニマ(ネパールの祭り)の飾り)
(メモ)
ベジタリアンと豆
ヒンドゥー教徒,ジャイナ教徒,仏教徒にはベジタリアン(菜食主義者)も多くみられるが,ベジタリアンが肉や魚を摂取しなくても生活できるのは,乳製品や植物性タンパク質の豊富な豆の恩恵によるところが大きい。
豆もやし
インドやネパールなどでは,様々な豆を,水に浸け,少し芽を出した状態の「もやし」にしてから食べられることが多い。
これは,
(1)発芽の過程でビタミンなどの栄養分が作り出され,少し芽が出た状態で豆の栄養がピークに達する
(2)「豆もやし」にした場合,豆を煮て(蒸して)やわらかくなるまでの時間が驚異的に短くなる
などの大きなメリットが生じるためである。
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