トルコ料理の特徴と主な料理3 -神戸・「ケナン」のトルコ料理(後編)-
神戸市中央区のトルコ料理店「ケナン」でいただいた料理の後編です。
(メイン料理)
メイン料理はシシュケバブ,キョフテ,ピラウです。
シシュケバブとピラウ
(シシュケバブとピラウ)
子羊(ラム)と鶏のシシュケバブ(串焼き)です。
私が店に入り,コース料理を注文すると同時に,メイン料理に出すタイミングに合わせて,早々からじっくりとグリルで焼いていただいたものです。
ボリュームがあり,食べ応え十分です。
小さな角皿には,トマトや玉ねぎ,唐辛子などを刻んで混ぜ合わせたサルサソースやサンバルに似た調味料が添えられています。
またシシュケバブの下に敷かれたピラウ(バターライス)には,シェヒリエという米粒そっくりのショートパスタも入っています。
米粒の形をしているので,判別が難しいですが,ショートパスタを炒めると,米に比べて焦げ色が強く出るため,色で判別することができます。
もちろん,食べた時の食感でも違いがわかり,米にシェヒリエの食感や炒めた際の香ばしさが加わることで,ピラウのおいしさに広がりを持たせる効果があると思います。
キョフテ
キョフテとはトルコ風ハンバーグのことです。
(キョフテ)
クミンなどのスパイスが練り込まれているため,ほんのりカレーのような風味もあります。
挽き肉の割合が高いので,挽き肉のステーキという表現も合うように思います。
メイン料理の付け合せとして,シシュケバブと一緒に焼かれたししとうやパプリカ,キャベツや赤玉ねぎ,人参のサラダが添えられています。
特に人参を千切りにした人参のサラダは,トルコ料理店でよく登場する料理です。
トルコチャイ
(トルコチャイ)
トルコ語でお茶(チャ)のことです。
インドのチャイは茶葉をミルクで煮出して作られますが,トルコのチャイはストレートまたは砂糖のみ入れて飲まれます。
トルコはトルココーヒーも有名ですが,飲まれる頻度はチャイの方が多いとのお話でした。
バクラヴァ
デザートは「バクラヴァ」か「ストラッチ」を選べるとのお話だったので,漫画『トルコで私も考えた』シリーズでも何度か紹介されている「バクラヴァ」をいただくことにしました。
(バクラヴァ)
ごく薄く伸ばしたパイ生地を何層にも重ね,ナッツをかけて焼き上げ,シロップをたっぷり浸み込ませたお菓子です。
イメージとしては,ロッテの「パイの実」を中のチョコレートを除いた「パイのみ」にし,それにナッツをかけて,たっぷりの甘いシロップに浸したものに近いと思います。
パイをシロップに浸しているため,とても甘いのが特徴です。
その甘さについて,高橋由佳利さんは,漫画の1コマで次のように表現されています。
(バクラヴァの感想)
(高橋由佳利『トルコで私も考えた トルコ入門編』から引用)
私はどちらかと言えば甘党なので,「あまりの甘さに頭痛がする」程には思いませんでしたが,一緒に出されたトルコチャイにまで砂糖を入れる必要はなく,バクラヴァにストレートのトルコチャイでバランスがちょうど合うように思いました。
シェフのタイフンさんも,笑いながら同感だとおっしゃっていました。
シェフのタイフンさんと,「ケナンのおかみ」でもある漫画家の高橋由佳利さんの本から,トルコ料理についていろいろと学ばせていただきました。
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