日本刀の笄(こうがい)の耳かき -山口県山口市-
歴食JAPANサミットで紹介された日本刀の笄(こうがい)です。
笄は主に髪を手入れするために使われましたが,付け根が耳かきの形になっていることからもわかるとおり,これで本当に耳掃除もされていたようです。
刀の鐔(つば)の穴(笄櫃孔,こうがいひつこう)に差せるようになっています。
この笄は,もちろん私のコレクションではありませんが,耳かきであると知り,珍しいので掲載しました。
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コメント
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笄なるものを初めて知りました。
記事を拝見して、日本刀に差しておいて、
たまに御髪の手入れに使うのかと思いきや、
もともとは、髪に挿して、結髪を纏めるものだったんですね。
次第に、かんざしのように装飾品になって行ったとか・・・
邪魔な時には、刀に差してたんでしょうか?
画像の笄は、塗りですかね~
綺麗ですね。
投稿: 食いしん坊倶楽部・海 | 2016年3月26日 (土) 15時15分
ほほーっ。
よく調べておられるので,勉強になりました。
確かに笄は,外出する時には,結髪を纏めるために使い,家などで不要な時は髪から外して刀の鐔に差していたのであれば,うまく説明ができますね。
想像の世界もありますが,いずれにせよ,武士はおしゃれにも気を遣う必要があったのではないかと思います。
飾りの件ですが,これはおそらく塗りではなく,金を埋め込んで作られたものです。
説明いただいた先生の話では,鉄は塗りや金メッキが難しいので,溝を作り,金板をたたいて埋め込む方法が採られたそうです。
この笄もずっしりと重量感がありました。
えっ,なぜ重いとわかるかって?
美術の扱いに疎い私は,写真撮影のため,素手で少しだけ場所を移動させてしまったからです(笑)。
先生に怒られるので,この話は口外(こうがい)しないでください(^^ゞ
投稿: コウジ菌 | 2016年3月27日 (日) 00時19分