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2016年9月 4日 (日)

広島の洋食店「広亭タナカ」の魅力 -桃のコンポートと創作付合せ野菜-

 広島市中区土橋町にある洋食店「広亭タナカ」。

 広島の洋食店といえば「広亭タナカ」と言われる程,地元で愛され,親しまれている洋食店です。

 私もこの店のデミグラスソースの味に惚れ込み,店に通い続けています。


桃のコンポート

 その広亭タナカで季節限定のデザート「桃のコンポート」をいただきました。

(桃のコンポート)
Photo

 白桃を丸ごと1個,白ワインとシロップで煮込んだデザートです。四角いゼリーも桃のゼリーです。

 桃を丸ごと1個いただくので,ナイフ,フォーク,スプーンがずらりと用意されます。

 フォークで桃を固定し,中の種と果実を分けるようにナイフで薄くスライスして,底の赤いベリーソースも添えながらいただきました。

 甘く,ジューシーな桃を贅沢に1個,思う存分楽しむことができました。


田中恒士シェフの魅力

 どんなに忙しくても笑顔を絶やさず,客へのサービスが行き届いている田中シェフ。

 デミグラスソースだけでなく,そんな田中シェフのお人柄も大きな魅力となっています。

 ある意味,私と波長が合うと言った方がいいかも知れません。

 訪問した日も,予約で席が全て埋まり,店内は大忙しだったのですが,その合間を縫って,わざわざ私の席までお越しくださり,メニューにないこの1品をいただきました。

(創作付合せ野菜)
Photo_3

 田中シェフ:「いつも御来店ありがとうございます。これをどうぞ。」
 私:「(一瞬考えて)あっ,一に三ツ星,毛利家の家紋じゃないですか。これはありがたくいただきます。」

 付合せ野菜の人参とサヤインゲンで作られたこの一品は,かつて安芸(広島)や周防・長門(山口)で活躍した戦国大名「毛利家」の家紋に仕上げられていたのですが,田中シェフが伝えたい事がわかり,内心ホッとしました。

 この田中シェフとのやりとりが何とも楽しいのです。

 田中シェフの名言(迷言?)をいくつか御紹介します。

○名言その1
 私:「家でタンシチューを作ってみました。これがその写真です。」
 田中シェフ:「皿を回して食べるとなお美味しいですよ。」
 私:「ん・・・。」
 田中シェフ:「ターン(英語で「回す」という意味)シチューだから。」

○名言その2
 田中シェフ:「誕生日に店に来られる時は,バスでお越しくださいね。」
 私:「(しばらく必死で考え)なぜでしょう。」
 田中シェフ:「バースデー!」

○名言その3
 田中シェフ:「うちは国産中心なんです。」
 私:「へぇー,そうですか。」
 田中シェフ:「私はコックさんですから。」

 それなら「洋食店は養殖ものが多いとも言えるのでは」とつっこみたくなりますが,まぁ,いつもこんな感じなのです。

 なので,田中シェフが席に来られる際には,ある意味緊張感があります。

 以前,私も負けじと,店内でダジャレを考え,田中シェフが席にお越しになるのを待っていたことがあります。

 その日も店内は予約で一杯でしたので,お題は「予約」でいくこととし,田中シェフが来られたら,「予約で厨房がお忙しい中,よーやく(予約)お会いできて嬉しいです。」と言うことに決めました。

 (よし出来た!フフフッ,早く来い来い田中シェフ。)

 そこへ待望の田中シェフ登場。

 私:「予約で…」
  (田中シェフ間髪入れず)
 田中シェフ:「(厨房が一段落し)よーやく(予約)御挨拶に来れました。」
 私:「あーっ,私が先に言おうと思ったのにぃー。」

 ダジャレ好きな私ですが,やはり田中シェフにはかないません…。

 これからもお店に通い,田中シェフに鍛えていただく必要がありそうです。

 帰り際,私は1番テーブルに座っていたので,田中シェフをはじめとするお店の皆さんに向かって,「1番さん,大満足でお帰りでーす!」と感謝の意をお伝えし,お店を後にしました。

(関連サイト)
 「広亭タナカ」(広島市中区土橋町2-18 ダイアパレス土橋1F北側

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コメント

なんてシャレたシェフ(笑)コンポート美味しそう。
毛利家の家紋だぁ~(笑)
テンション上がります(≧◇≦)

ヒナタ 様

こういうシャレたシェフがおられると楽しいですよね。
いや,ダジャレたシェフとお呼びする方が正しいかも。

桃のコンポート,丸ごと1個出てくるとは思わず,出されて驚きました。
季節限定のデザートで,確かに美味しかったです。

このお店では,テンションが低くてもテンションを上げ,ダジャレに対応できる能力が必要とされます(笑)。

冗談はさておき,美味しい洋食が食べられますので,広島にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

ダジャレには自信ないけど・・・(笑)
美味しい物は大好きです。

ヒナタ 様

そうですね。
美味しいものは人を幸せにしますもんね。
そして雰囲気にも味が左右されるので,できればお店の人も楽しい人だと,なおいいと思います。

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