広島の洋食店「広亭タナカ」の魅力 -桃のコンポートと創作付合せ野菜-
広島市中区土橋町にある洋食店「広亭タナカ」。
広島の洋食店といえば「広亭タナカ」と言われる程,地元で愛され,親しまれている洋食店です。
私もこの店のデミグラスソースの味に惚れ込み,店に通い続けています。
桃のコンポート
その広亭タナカで季節限定のデザート「桃のコンポート」をいただきました。
(桃のコンポート)
白桃を丸ごと1個,白ワインとシロップで煮込んだデザートです。四角いゼリーも桃のゼリーです。
桃を丸ごと1個いただくので,ナイフ,フォーク,スプーンがずらりと用意されます。
フォークで桃を固定し,中の種と果実を分けるようにナイフで薄くスライスして,底の赤いベリーソースも添えながらいただきました。
甘く,ジューシーな桃を贅沢に1個,思う存分楽しむことができました。
田中恒士シェフの魅力
どんなに忙しくても笑顔を絶やさず,客へのサービスが行き届いている田中シェフ。
デミグラスソースだけでなく,そんな田中シェフのお人柄も大きな魅力となっています。
ある意味,私と波長が合うと言った方がいいかも知れません。
訪問した日も,予約で席が全て埋まり,店内は大忙しだったのですが,その合間を縫って,わざわざ私の席までお越しくださり,メニューにないこの1品をいただきました。
(創作付合せ野菜)
田中シェフ:「いつも御来店ありがとうございます。これをどうぞ。」
私:「(一瞬考えて)あっ,一に三ツ星,毛利家の家紋じゃないですか。これはありがたくいただきます。」
付合せ野菜の人参とサヤインゲンで作られたこの一品は,かつて安芸(広島)や周防・長門(山口)で活躍した戦国大名「毛利家」の家紋に仕上げられていたのですが,田中シェフが伝えたい事がわかり,内心ホッとしました。
この田中シェフとのやりとりが何とも楽しいのです。
田中シェフの名言(迷言?)をいくつか御紹介します。
○名言その1
私:「家でタンシチューを作ってみました。これがその写真です。」
田中シェフ:「皿を回して食べるとなお美味しいですよ。」
私:「ん・・・。」
田中シェフ:「ターン(英語で「回す」という意味)シチューだから。」
○名言その2
田中シェフ:「誕生日に店に来られる時は,バスでお越しくださいね。」
私:「(しばらく必死で考え)なぜでしょう。」
田中シェフ:「バースデー!」
○名言その3
田中シェフ:「うちは国産中心なんです。」
私:「へぇー,そうですか。」
田中シェフ:「私はコックさんですから。」
それなら「洋食店は養殖ものが多いとも言えるのでは」とつっこみたくなりますが,まぁ,いつもこんな感じなのです。
なので,田中シェフが席に来られる際には,ある意味緊張感があります。
以前,私も負けじと,店内でダジャレを考え,田中シェフが席にお越しになるのを待っていたことがあります。
その日も店内は予約で一杯でしたので,お題は「予約」でいくこととし,田中シェフが来られたら,「予約で厨房がお忙しい中,よーやく(予約)お会いできて嬉しいです。」と言うことに決めました。
(よし出来た!フフフッ,早く来い来い田中シェフ。)
そこへ待望の田中シェフ登場。
私:「予約で…」
(田中シェフ間髪入れず)
田中シェフ:「(厨房が一段落し)よーやく(予約)御挨拶に来れました。」
私:「あーっ,私が先に言おうと思ったのにぃー。」
ダジャレ好きな私ですが,やはり田中シェフにはかないません…。
これからもお店に通い,田中シェフに鍛えていただく必要がありそうです。
帰り際,私は1番テーブルに座っていたので,田中シェフをはじめとするお店の皆さんに向かって,「1番さん,大満足でお帰りでーす!」と感謝の意をお伝えし,お店を後にしました。
(関連サイト)
「広亭タナカ」(広島市中区土橋町2-18 ダイアパレス土橋1F北側)
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なんてシャレたシェフ(笑)コンポート美味しそう。
毛利家の家紋だぁ~(笑)
テンション上がります(≧◇≦)
投稿: ヒナタ | 2016年9月 5日 (月) 16時46分
ヒナタ 様
こういうシャレたシェフがおられると楽しいですよね。
いや,ダジャレたシェフとお呼びする方が正しいかも。
桃のコンポート,丸ごと1個出てくるとは思わず,出されて驚きました。
季節限定のデザートで,確かに美味しかったです。
このお店では,テンションが低くてもテンションを上げ,ダジャレに対応できる能力が必要とされます(笑)。
冗談はさておき,美味しい洋食が食べられますので,広島にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
投稿: コウジ菌 | 2016年9月 6日 (火) 00時42分
ダジャレには自信ないけど・・・(笑)
美味しい物は大好きです。
投稿: ヒナタ | 2016年9月 6日 (火) 15時44分
ヒナタ 様
そうですね。
美味しいものは人を幸せにしますもんね。
そして雰囲気にも味が左右されるので,できればお店の人も楽しい人だと,なおいいと思います。
投稿: コウジ菌 | 2016年9月 6日 (火) 21時26分