愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」・広島県世羅町のトマト料理・カゴメの世羅菜園
愛知県東海市とカゴメ株式会社
ケチャップやトマトジュースで有名なカゴメ株式会社。
発祥の地は知多半島の付け根に位置する愛知県東海市です。
その東海市とカゴメ株式会社が2015年4月10日に「トマトde健康まちづくり協定」を締結し,食の活動拠点「とまと記念館」,「トマト給食」,果ては「トマトジュースで乾杯」の推奨や「トマトジュースの出る蛇口」の設置まで,様々な取組みが行われています。
愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」
また,2016年8月1日から同年10月31日までは,「トマトde健康フェスティバル」という食のイベントが実施されており,東海市内の飲食店やスイーツ店などで,様々なトマト料理やトマトスイーツを味わうことができるようです。
私は愛知県にお住まいのtomoさんのブログ記事を拝読し,このイベントを知りました。その記事を御紹介します。
○「tomoのブログ」
「トマトde健康フェスティバル参戦禄① ~トマトナンとチキンカレー~」
「トマトde健康フェスティバル参戦禄② ~冷製パスタ~」
「トマトde健康フェスティバル参戦禄③ ~トマトスムージー~」
「トマトde健康フェスティバル参戦禄④+α ~若鳥のフレッシュトマトソース添え~」
こうしたイベントに参加されたブログ記事などを拝読すると,「こんな面白いイベントが地元(広島)でもあればいいのに」と羨ましく思うのですが,その後,たまたま立ち寄った広島県内の道の駅が地元野菜のトマトを使った料理に力を入れておられることを知り,興味を持って調べてみることとしました。
広島県世羅町のトマト料理・スイーツ
高校駅伝で有名な世羅高校のある広島県世羅郡世羅町。
その町にある交流拠点が「道の駅世羅」です。
中国やまなみ街道(中国横断自動車道尾道松江線)世羅インターチェンジを降りてすぐの場所にあります。
その「道の駅世羅」の飲食コーナーにトマトを使った料理・スイーツが用意されていたので,いただいてみました。
瀬戸内六穀豚のデミトマカツ丼
(瀬戸内六穀豚のデミトマカツ丼)
「瀬戸内六穀豚」(とうもろこし,大麦,小麦,米,マイロ(こうりゃん),大豆の六穀を飼料に育てた豚)のとんかつを丼のご飯の上にのせ,地元の「せらワイン」で作られたデミグラスソースと世羅町産トマトで作られたトマトソースをかけた洋風カツ丼です。
同じ丼の中に,トマトの輪切りを中心としたサラダも添えられています。
とんかつの衣はカリッと,中の豚肉はジューシーでやわらかく,デミグラスソースやトマトソースとよく合いました。
トマトソースはトマトの角切りを煮込んで作られており,甘味もあって美味しかったです。
トマトソフトクリーム
トマト入りのソフトクリームが人気だと聞き,注文しました。
お店の方から,ソフトクリームに塩をかけるかどうか尋ねられました。
「トマトやスイカに塩をかけて食べるようなものか」と思いつつ,塩もかけていただきました。
これがそのトマトソフトクリームです。
(トマトソフトクリーム)
白いバニラソフトクリームに赤いトマトが混ぜられ,赤っぽく色付いたソフトクリームになっています。
写真でははっきりわかりませんが,肉眼では表面に塩の粒を確認することができます。
実際にいただいてみると,独特な青臭さも含め,かなりトマトに近い風味でした。
甘さは控え目なのですが,塩をかけることによって甘さが引き立ち,生のトマトに塩をかけて食べた時と全く同じ効果を感じられました。
トマト本来の風味を生かしたソフトクリームに仕上がっており,おいしくいただきました。
このほか,同じ世羅町内の料理旅館「玉乃家」には,トマトづくし創作和懐石「トマト懐石」(要予約)がメニューとして用意されており,トマトが町おこしの産品として,大きな役割を担っているようです。
カゴメの世羅菜園
世羅町の町おこし産品の1つとなっているトマト。
世羅町内でカゴメ株式会社が運営する大規模トマト農園「世羅菜園」に行ってみることにしました。
「道の駅世羅」で場所を教えていただき,地図を片手に車で農園に向かいましたが,それでもかなり迷いました。
半ばあきらめかけた頃,やっと「世羅菜園」への案内看板を見つけることができ,何とかたどり着くことができました。
世羅菜園は三原市久井町に近い,世羅町の山奥にあります。
世羅菜園の看板がなければ,それとわからなかったと思います。
(世羅菜園入口)
大きく整然とした温室ハウスが続いています。
道をはさんだ向かい側には,「日本農園」という大規模なレタス農園もあります。
世羅菜園全体の規模が把握したかったため,車でもう少し上に登ってみることとしました。
すると,見渡す限り温室ハウスが続く,息を呑むような風景が目に飛び込んできました。
(世羅菜園)
カゴメのウェブページを拝見すると,世羅菜園は,全国に8か所ある大型菜園の1つで,規模は約8.5haとあります。
○カゴメ株式会社ウェブページ
「菜園の紹介」
奥深い山中に突如現れる大規模農園 世羅菜園は,日本でも最大級のトマト農園だと言えるでしょう。
帰り際,道沿いに大きな池がありました。
近くに豊かな水源があることも,この地に世羅菜園や日本農園といった大規模農園が作られた理由の1つに違いないと思いつつ,現地を後にしました。
世羅町は確かにトマトの一大産地です。
カゴメの広島県産ラウンドレッド
世羅町内のスーパーマーケットの野菜売場に寄りました。
「地産地消コーナー」に,広島県産のトマト「ラウンドレッド」が売られていたので,購入しました。
(ラウンドレッド(袋))
ラウンドレッドは一般的なトマトに比べ,一回り小さなトマトです。
袋の裏にラウンドレッドの3つの特徴が書かれていました。
○ラウンドレッドの特徴
(1)色 鮮やかな赤色(リコピンの赤)
(2)形 丸くて,使い勝手のよいサイズ
(3)性状 しっかりとした果肉感
(ラウンドレッド)
確かに赤色が濃く,一回り小さな丸型で,表面にハリがあります。
フルーツトマトのような強い甘味はありませんが,青臭さが少なく,小ぶりで,果肉がしっかりとしているので,サラダや料理など広範囲に使いやすいトマトとなっています。
今回世羅町を訪問しましたが,まさにトマトづくしの1日となりました。
トマトに御興味がある方は,愛知県東海市や広島県世羅町にぜひお越しください。
最後に,愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」を教えていただき,この記事への掲載をこころよく承諾してくださったtomoさんに,この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
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コメント
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いやはや人様のブログに私の駄文が紹介される日がこようとは
こぱっずかしいですな~ヾ(´ε`*)ゝ
にしてもカゴメの大規模トマトハウス農場が広島にもあるとは?!
物凄くオートメーション化してそう (☆ω☆)興味深々
じゃなくて、愛知県のそれとはまた違う感じの「ラウンドレッド」
その地域の特産物作りにも力を入れているんだな~と感心しました!
にしても、トマトソフト!
昔~の職場で、一度試作用にトマトアイス作ったことあるんですが
「塩」!成程その手があったかぁ!と
数年前の自分の青さを今反省するとは(笑)
瀬戸内六穀豚のデミトマカツ丼、トマト懐石(ジュルジュル)
料理のレベルは広島の方が上かも・・・
いつか広島に行く機会が巡ってきたらば、是非とも
本場の広島のお好み焼きと牡蠣意外に頂いてみたい料理が増えました!!
教えてくださいありがとうございます!!
そして私のブログも記載していただきありがとうございました!(*゚▽゚)ノ
投稿: tomo | 2016年9月19日 (月) 22時54分
tomo様
早速コメントいただき,ありがとうございます。
世羅町へは8月下旬に行ったのですが,ここはtomoさんに敬意を表して,第3弾の記事が掲載された後にしようと,少しずつ記事だけはまとめていました。
世羅町にトマト料理があることを知った時に,ブログ記事で紹介したらいいなと思い,同時にtomoさんの記事とのコラボレーションも楽しいなと勝手に構想を練っていました(笑)。
大規模トマト農場「世羅菜園」は地元広島でも,その存在・場所を知っておられる人はごくわずかだと思います。
カゴメの広島県産トマトですが,広島市内では意外と販売されておらず,同社の他地域で作られたトマトばかり売られていたのは意外でした。
じゃあ,一体どこで広島県産トマトが売られているんだろうかと(笑)。
時期がずれているだけなのかも知れませんが…。
トマトソフトと塩のありそうでなかった組み合わせは面白いですよね。
トマトアイスを試作されたこともあるとのお話ですが,水気の多いトマトでアイスを作るのはさぞ難しかったことでしょう。
塩をかけたトマトソフト,ぜひ挑戦していただきたいです。
広島にも,東海市に負けないくらいトマト料理・スイーツがあることを知り,私自身も嬉しく思いました。
今後広島にお越しになる機会があったら,「そう言えば広島にもカゴメと縁が深い町があり,東海市と同じようにトマト料理やスイーツもあったなぁ」と思い出していただければ幸いです。
tomoさんのブログ記事があったからこそ,私も今回トマトの記事を書くことができました。
心から感謝申し上げます。
投稿: コウジ菌 | 2016年9月21日 (水) 00時52分
トマトって熊本が生産1位らしいですね。
トマトは、意外とどの県でも生産されてますよね~
そう考えると不思議な感じです。
カゴメさんは有名ですよね~そうかぁ~愛知県なんだぁ~
地元でも有名なトマトがあって・・最近まで知らなかったのです^^;
広島にも有名なトマトあったんですね。
投稿: ヒナタ | 2016年10月13日 (木) 17時04分
トマトは全国,それどころか世界各地で生産され,消費されていますね。
トマト自体の美味しさのほかに,栽培のしやすさや,グルタミン酸を豊富に含む「だし」としての効果などもあるからだと思います。
海外の国でスープを作る際には,日本の昆布や鰹節のような感覚で,トマトが使われていますが,トマトはそれだけ旨味成分がたっぷり含まれているということでしょう。
福島にも有名なトマトがあるようですが,カゴメのトマト農園1つとっても,「いわき小名浜菜園」の大きさは広島を抜いて日本一ですね。
広島には,トマトラーメンというラーメンを食べさせる店があります。
シメは,残ったスープの中に,ご飯ととろけるチーズを加え,雑炊のようにして食べるんですよ。
投稿: コウジ菌 | 2016年10月14日 (金) 23時09分