ハロウィン -ペポかぼちゃのジャック・オー・ランタン-
ハロウィンの由来
毎年10月31日はハロウィンです。
ハロウィンは,キリスト教がヨーロッパに伝播していく中で,土着のケルト人の祭りを取り込むことで誕生した年中行事です。
10月31日は,かつてケルトの暦でこの日が大晦日(1年の終わりの日)とされていたことに起因しています。
この日は,様々な衣装で仮装したり,かぼちゃのお化けなどが飾られる風習がありますが,これは,年の終わりに,収穫物を狙うなどの目的で,先祖の霊と一緒に悪霊や悪魔がやってくるという言い伝えによるものです。
私は以前,ハロウィンにちなんで,坊ちゃんかぼちゃでジャック・オー・ランタンを作ったことがありますが(「ハロウィン -坊ちゃんかぼちゃのジャック・オー・ランタン-」参照),今回は,坊ちゃんかぼちゃと同じ,手のひらサイズの黄色いペポかぼちゃでジャック・オー・ランタンを作ってみました。
ペポかぼちゃのジャック・オー・ランタン
黄色いペポかぼちゃの頂点を円形にくり抜き,そこから中の種やワタをスプーンで取り除きます。
次にかぼちゃの表面に油性マジックで顔の絵を書き,その絵にそって包丁やカッターナイフで切り込みを入れ,表面を彫っていきます。
仕事から帰り,時間の合間を縫ってちょっとづつ彫って仕上げていきました。
やっとの思いで仕上がり,1日乾燥させたものがこちらです。
(ジャック・オー・ランタン)
坊ちゃんかぼちゃに比べ,ペポかぼちゃは肉厚で表面の皮が若干固い分,穴が貫通するまでに少し時間がかかりますが,その分,力が入り過ぎて切り過ぎるというリスクも少ないように思いました。
また,小さなサイズなので,万能包丁やカッターナイフだけで彫るのは大変でした。
結局,穴を貫通・整形させるために,金串や大きめのマイナスドライバーも使ったのですが,ミニサイズのかぼちゃでは細かい作業が要求されることとなるため,より細かい彫刻が可能となる彫刻刀を使ったり,大きめのかぼちゃを選択する方が作りやすいと思います。
今回は更にグレードアップさせるため,市販されていた魔女の帽子をかぶせてみました。
(ジャック・オー・ランタン(魔女の帽子))
ジャック・オー・ランタンに魔女の帽子をかぶせ,園芸用の小さな椅子の上に乗せた様子です。
恐ろしいというよりは,よりかわいらしく,市販品っぽくなった感があります。
さらに,せっかくここまで作ったからには,中を明かりで照らした様子も見てみたくなりました。
丸くくり抜いている頭頂部から,自宅にあった電池式のキャンドルライトを入れ,部屋の照明を消してみました。
(ジャック・オー・ランタン(キャンドルライト))
やはりこれが一番迫力がある,一般的なイメージに近いジャック・オー・ランタンのように思いました。
ジャック・オー・ランタンを飾る
ハロウィン当日に備え,魔女の帽子をかぶせ,ワイヤーで園芸用の椅子に縛り付けたジャック・オー・ランタンを自宅の玄関のドアに引っかけて飾ることにしました。
が,日を追うごとに,ジャック・オー・ランタンの水分が失われてしわだらけになり,併せて顔色も悪くなり,歯には虫歯のようにかびまで生えてきています。
ハロウィン当日,彼がどんな顔に変化しているか,こちらの方がよほど怖いです。
(関連サイト)
TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」
「古くて新しい「ハロウィン」を愉しむ」(2016.10.29 第186話 ハロウィン)
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上手~
日本ではもう、仮装がメインですよね。
テレビの前で、目が点状態。
最近では、子供達が子供会中心で
ハロウィンを楽しんでるみたいです。
トリックオアトリート・・お菓子頂戴(笑)
投稿: ヒナタ | 2016年10月29日 (土) 16時14分
ヒナタ 様
ありがとうございます。
毎日,仕事から帰って少しずつ作ってきたので,褒めていただくととても嬉しいです。
ハロウィンは,お菓子や仮装を中心に,すっかり日本でもお馴染みの行事になってきました。
子供会などみんなで集まってハロウィンを楽しむのはいいですね。
私も子供達をはじめ,近所の皆さんにハロウィンの雰囲気を感じてもらえればと思い,ジャック・オー・ランタンを外に飾りました。
そうそう,近所の子供も「トリックオアトリート!」と言ってましたよ。
日本の子供達にも馴染み深い言葉になっているのですね。
投稿: コウジ菌 | 2016年10月30日 (日) 00時51分