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2016年10月

2016年10月29日 (土)

ハロウィン -ペポかぼちゃのジャック・オー・ランタン-

ハロウィンの由来

 
毎年10月31日はハロウィンです。

 ハロウィンは,キリスト教がヨーロッパに伝播していく中で,土着のケルト人の祭りを取り込むことで誕生した年中行事です。

 10月31日は,かつてケルトの暦でこの日が大晦日(1年の終わりの日)とされていたことに起因しています。

 この日は,様々な衣装で仮装したり,かぼちゃのお化けなどが飾られる風習がありますが,これは,年の終わりに,収穫物を狙うなどの目的で,先祖の霊と一緒に悪霊や悪魔がやってくるという言い伝えによるものです。

 私は以前,ハロウィンにちなんで,坊ちゃんかぼちゃでジャック・オー・ランタンを作ったことがありますが(「ハロウィン -坊ちゃんかぼちゃのジャック・オー・ランタン-」参照),今回は,坊ちゃんかぼちゃと同じ,手のひらサイズの黄色いペポかぼちゃでジャック・オー・ランタンを作ってみました。


ペポかぼちゃのジャック・オー・ランタン

 黄色いペポかぼちゃの頂点を円形にくり抜き,そこから中の種やワタをスプーンで取り除きます。

 次にかぼちゃの表面に油性マジックで顔の絵を書き,その絵にそって包丁やカッターナイフで切り込みを入れ,表面を彫っていきます。

 仕事から帰り,時間の合間を縫ってちょっとづつ彫って仕上げていきました。

 やっとの思いで仕上がり,1日乾燥させたものがこちらです。

(ジャック・オー・ランタン)
Photo

 坊ちゃんかぼちゃに比べ,ペポかぼちゃは肉厚で表面の皮が若干固い分,穴が貫通するまでに少し時間がかかりますが,その分,力が入り過ぎて切り過ぎるというリスクも少ないように思いました。

 また,小さなサイズなので,万能包丁やカッターナイフだけで彫るのは大変でした。

 結局,穴を貫通・整形させるために,金串や大きめのマイナスドライバーも使ったのですが,ミニサイズのかぼちゃでは細かい作業が要求されることとなるため,より細かい彫刻が可能となる彫刻刀を使ったり,大きめのかぼちゃを選択する方が作りやすいと思います。

 今回は更にグレードアップさせるため,市販されていた魔女の帽子をかぶせてみました。

(ジャック・オー・ランタン(魔女の帽子))
Photo_2

 ジャック・オー・ランタンに魔女の帽子をかぶせ,園芸用の小さな椅子の上に乗せた様子です。

 恐ろしいというよりは,よりかわいらしく,市販品っぽくなった感があります。

 さらに,せっかくここまで作ったからには,中を明かりで照らした様子も見てみたくなりました。

 丸くくり抜いている頭頂部から,自宅にあった電池式のキャンドルライトを入れ,部屋の照明を消してみました。

(ジャック・オー・ランタン(キャンドルライト))
Photo_3

 やはりこれが一番迫力がある,一般的なイメージに近いジャック・オー・ランタンのように思いました。


ジャック・オー・ランタンを飾る

 ハロウィン当日に備え,魔女の帽子をかぶせ,ワイヤーで園芸用の椅子に縛り付けたジャック・オー・ランタンを自宅の玄関のドアに引っかけて飾ることにしました。

 が,日を追うごとに,ジャック・オー・ランタンの水分が失われてしわだらけになり,併せて顔色も悪くなり,歯には虫歯のようにかびまで生えてきています。

 ハロウィン当日,彼がどんな顔に変化しているか,こちらの方がよほど怖いです。


(関連サイト)
TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」
古くて新しい「ハロウィン」を愉しむ」(2016.10.29 第186話 ハロウィン)

2016年10月26日 (水)

赤そばの花と赤そば -広島県北広島町-

 広島県山県郡北広島町八幡。

 冬は広島県内でも有数の豪雪地帯として有名な地域です。

 八幡高原と呼ばれる高原地帯には湿原が点在しており,登山シーズンになると登山姿の人々を多く見かけます。

 そんな八幡高原に秋が訪れると,一面に赤そばの花が咲きます。

 そばの花と言えば,通常白い花を想像しますが,ここ八幡高原では「高嶺ルビー(たかねるびー)」と呼ばれる赤い花を咲かせるそばが栽培されているのです。

 この「高嶺ルビー」は,もともと標高の高いヒマラヤ山脈の麓で栽培されていたものを日本に持ち帰り,品種改良して誕生したものです。

 長野県内で多く栽培されているようですが,今回訪問した八幡高原も中国山地にあって標高が高いため,栽培に適した環境であると言えるでしょう。

 ただ,赤そばの収穫量が,白そばの約3分の1しか収穫できないため,栽培されている農家さんは限られています。

 赤そばの花が咲く時期は9月中旬から10月上旬頃と知り,一度その赤そば畑を見てみたいと思い,2016年10月2日,車で八幡高原の「赤そばの里」へ行ってみました。


赤そばの里


 「赤そばの里」の場所については,近くのお食事処「かりお茶屋」で教えていただきました。

 現地に着くと,赤そばの赤い花で畑一面が赤く染まっていました。

(赤そばの花畑)
Photo


 次に,赤そばの花をアップで撮ってみました。

(赤そばの花)
Photo_2

 小さな赤い花がたくさん咲いています。

 10月初めの訪問でしたが,花の最盛期は少し過ぎていたようで,赤そばの実もできはじめていました。

(赤そばの実)
Photo_3

 そば畑で写真を撮っていると,島根県江津市から赤そばの花を撮影しに来られた方とお会いしました。

 その方はベストショットを狙って何度もここに来られているとのお話でした。

 写真好き同士,会話が盛り上がったのは言うまでもありません。


赤そばの実食

 赤そばをいただきに,「赤そばの里」近くの「かりお茶屋」へ行きました。

 私は,八幡名物「黒豆むすび」と盛りそばが味わえる「黒豆むすび・盛りそば定食」を注文しました。

 そばは,通常のそばではなく,赤そばでお願いしました。

(黒豆むすび・盛りそば定食(赤そば))
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 赤そば,八幡名物「黒豆むすび」,天ぷら盛合せ,小鉢(野菜の煮物,お浸し),漬物がセットになっており,ボリュームも満点です。

 赤そばは,そば粉が粗めに挽かれており,コシが強いそばに仕上がっていました。

 喉ごしの良さと独特の風味,そしてポリフェノールが多く含まれていることが特徴だと思います。
 
(そば湯)
Photo_5

 食事が済んだ頃,お店の方がそば湯を持ってきてくださり,こちらも堪能しました。


「カープ赤そば」の提案

 地域おこしの一翼を担っている八幡高原の赤そば。

 広島駅で食べられる赤いうどん「がんばれカープ赤うどん」や「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(広島市民球場)」で長年愛されている「カープうどん」のように,「カープ赤そば」というネーミングで赤そばを販売されてはいかがでしょうか。

 現時点では,収穫量も限られているため,さすがに安く販売することはできないでしょうが,広島カープを応援する高級ブランド食品として販売すれば,一定の需要はあるように思います。

 そのうち,広島カープのシンボルカラーの赤色で畑が染まり,その畑を見ようと全国からカープファンが集まれば,更なる地域の活性化につながるのではないでしょうか。

 いつもそばに広島カープの勝利があることを願って…。

2016年10月19日 (水)

広島のレモン菓子・レモンケーキ1 -和菓子から生まれた日本独自の洋菓子-

 広島にはたくさんの種類のレモン菓子が売られています。

 特に近年,広島は積極的にレモンをPRしており,お菓子に限らず,レモンにちなんだお土産がたくさん売られるようになりました。

 広島にある銘菓・お土産コーナーに行くと,選ぶのに悩むぐらいレモン菓子があります。

 また,レモンケーキに限れば,銘菓・お土産コーナーだけでなく,和菓子屋,洋菓子屋,スーパーマーケット,パン屋など,ジャンルを問わず,その店オリジナルのレモンケーキが売られています。

 それだけ地元広島の人間から支持されているお菓子だと言えるでしょう。

 まずは,そんなレモン菓子・レモンケーキをいくつか御紹介したいと思います。


酪菓 安芸れもん

(酪菓 安芸れもん(包装))
Photo

 広島を代表する和菓子店「平安堂 梅坪」で販売されている「酪菓 安芸れもん」です。

(酪菓 安芸れもん)
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 外見は饅頭そのものです。


(酪菓 安芸れもん(中身))
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 バターが入った洋菓子風の生地の中に,瀬戸内産レモンと広島市湯来町「空口ママのみるく工房」のミルクジャムで作られた白あんが入っています。

 白あんのベースは白いんげん豆です。

 口に含むと,最初に濃厚なミルクジャムの味がし,少し遅れてレモンの酸味が口いっぱいに広がります。

 白あんの中には細かいレモンピールも入っているため,見た目以上にレモンの酸味があります。


ひろしま檸の菓

(ひろしま檸の菓(包装))
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 同じく広島を代表する和菓子店「御菓子所 高木」で販売されている「ひろしま檸の果」です。


(ひろしま檸の菓)
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 広島県産レモンともち粉を使った生地に,広島県産レモン入りの白餡が入れられたお菓子です。


(ひろしま檸の菓(中身))
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 生地にもち粉が入っているため,しっとり,もっちりした食感が楽しめます。

 中の白あんは,白いんげん豆をベースに,レモンを加えて作られたものです。

 生地に練り込まれたレモン,生地にのせられたレモンピール,そしてレモン風味の白あんと,様々なレモンの風味が楽しめます。


向栄堂 瀬戸田レモンケーキ

(向栄堂 瀬戸田レモンケーキ(包装))
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 国産レモンの一大生産地 広島県尾道市瀬戸田町において,レモンケーキの元祖とも言われている「向栄堂」の「瀬戸田レモンケーキ」です。


(向栄堂 瀬戸田レモンケーキ)
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 レモンがたっぷり練り込まれた生地に,レモンチョコがコーティングされたレモンケーキです。


(向栄堂 瀬戸田レモンケーキ(中身))
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 これぞレモンケーキという形・味ですが,他のレモンケーキに比べ横幅が約6cm,高さ約3cmとやや小ぶりなサイズとなっています。

 また,レモンチョコが表面だけでなく,底にもしっかりコーティングしてあることも特徴の1つだと言えるでしょう。


瀬戸田レモンケーキ 島ごころ

 元祖の次は,新しいレモンケーキを御紹介します。

 「島ごころ」の「瀬戸田レモンケーキ 島ごころ」です。

(瀬戸田レモンケーキ 島ごころ(包装))
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 レモンケーキと言えば,レモン風味のスポンジケーキの上に白いレモンチョコがコーティングされたものが一般的ですが,この「島ごころ」の「瀬戸田レモンケーキ 島ごころ」は,レモンチョコのコーティングはなく,生地に特製のレモンジャムを練り込むことで,レモンの香りや食感を重視したレモンケーキとなっています。


(瀬戸田レモンケーキ 島ごころ)
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(瀬戸田レモンケーキ 島ごころ(中身))
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 レモンピール(果皮)を刻んだレモンジャムが生地に練り込まれており,食べると口いっぱいにレモンの風味が広がり,同時にレモンピールのざくざくとした食感も楽しめます。

 以上,広島のお土産を購入される際の参考になれば幸いです。


和菓子から生まれた日本独自の洋菓子

 こうした広島の数々のレモン菓子は,和菓子のような,洋菓子のようなどちらにも分類できそうな「和洋菓子」と呼ぶのが最適なお菓子だという印象を持ちます。

 この「和洋菓子」は,明治以降,本格的に日本に洋菓子が流入されたことを受け,それを何とか日本人に受け入れられるように努力・工夫された結果,生まれた菓子だと言えます。

 その努力・工夫とは何なのか,考察してみました。


パン・焼菓子に果物を組み合わせる発想

 昔から支持されているパンや洋菓子と言えば,レモンケーキ,メロンパン,パイナップルケーキ,バナナカステラなど,果物とパンまたは焼菓子という組み合わせが多いように思います。

 生菓子を冷凍・冷蔵保存することが一般的でなかった時代,日持ちしにくく,温度管理が必要な生クリームなどを用いた洋菓子は商品化が難しかったことと思います。

 そうした状況の中,パンや焼菓子に,当時はまだ珍しい果物を加えたり,香り付けとして用いることで,西洋の趣を持たせた日本独自の洋菓子が生み出されたのではないでしょうか。

 そんな日本独自の洋菓子の1つが,レモンケーキだと言えるでしょう。


饅頭好きな日本人に合う洋菓子を求めて

 明治時代,まだパンに馴染みのなかった日本人に急速にパンを普及させた人々がいます。

 現在の銀座「木村屋總本店」の創業者 木村安兵衛,二代目木村英三郎親子です。

 彼らは,酒饅頭をヒントに,日本酒の酒種を用いてパンを発酵させ,中に小豆あんを入れた「あんパン」を開発しました。

 このあんパンが饅頭に慣れた日本人の口に合い,パンが急速に広まっていったのです。

 このことを契機に,各方面で日本人の口に合う饅頭をモデルにした,ジャムパン,クリームパン,カステラ生地にバナナ風味の白餡を入れたバナナカステラなど数々の和洋折衷パン・菓子が開発・商品化されることとなり,現在に至っています。

(バナナカステラ)
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 私はレモンケーキと同様,たまにこのバナナカステラも恋しくなる時があるのですが,いずれの菓子もよく似た発想で作られた菓子であることは間違いないでしょう。


まとめ

 日本独自の洋菓子は,このような理由から,どこか和菓子にも似た菓子となっています。

 そもそも日本人が慣れ親しんだ和菓子が発祥であるがゆえに,日本独自の洋菓子は,日本人がどこか懐かしさを感じ,いつまでも飽きが来ず,幅広い層に受け入れられるといった特徴があるのです。

2016年10月16日 (日)

富士山(日の丸国旗)の耳かき -山梨県富士河口湖町-

 山梨の観光地・河口湖へ行き,湖周辺をサイクリングしながら見つけた耳かきです。

 青色を帯びた透明な富士山が日の丸の国旗を持ち,日本一の富士山を表現しています。
 しかも御丁寧に山頂に「富士山」と表記されており,見事に観光地のベタなお土産品として仕上げられています。

 実はこういうベタな耳かきこそ,私が探し求めている耳かきであり,この耳かきを見つけた瞬間,甲斐の国まで行った甲斐があったと心から思いました。
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2016年10月12日 (水)

ポポ -なぜ「幻の果物」と呼ばれるのか-

 JA広島市の産直市で「ポポ」(※)と呼ばれる果物が売られていました。
 ※ほかに「ポポー」,「ポーポー」などとも呼ばれています。

(ポポ(外観))
Photo

 外皮は,黄色~黄緑色~緑色をしており,大きさは様々ですが,いずれもアケビによく似た形をしています。

 「幻の果物」と呼ばれるほど,流通量が少ないようです。

 今回は,このポポを御紹介します。


ポポとはどんな果物か

(ポポ(説明文))
Photo_2

 果物コーナーに掲示されていた説明文です。

 その内容は次のとおりです。

○ポポとは
 南国系の香りをただよわせる栄養価の高い幻の果物で,「森のカスタード」とも呼ばれる。

○味
 マンゴーとバナナとパイナップルを足して3で割ったような,クリーミーな味!

○美味しい食べ頃の見分け方
 食べ頃になると独特の強い芳香を放つ。
 この香りが十分に出ていて,軽く押さえた時に少し弾力を持って凹む位になれば食べ頃。

○美味しい食べ方
 2つに割ってレモン汁を多めにかけて,スプーンでいただく。
 レモン汁をかけるとエグ味が消えてより美味しくなる。

 早速購入し,ポポについて理解を深めることとしました。


ポポについて

 ポポを縦半分にしてみました。

(ポポ(種あり))
Photo_3

 確かにバナナとパイナップルを合わせたような,強烈な南国系果物の香りがします。

 中には,大きな黒い種がたくさんあります。

 種の周りは厳密にはワタなのでしょうが,その周りの果肉と大差がありません。


(ポポの種とワタ)
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 黒くて固い種と,種の周りのワタです。

 種は柿の種のような感じで,周りにワタがまとわり付いています。

 ワタはあまり繊維質がなく,果肉と遜色ありません。


(種とワタを取り除いた様子)
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 種とワタをスプーンで取り除くと,濃い黄色をしたクリーミーな果肉が残りました。

 果肉がとてもやわらかく,なおかつ外の皮は大変薄いので,スプーンなどで果肉をすくい取りながら食べるのがよいと思います。


(ポポの果肉)
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 ポポの果肉です。

 まるでスクランブルエッグのようです。

 果肉は,バナナとそっくりの味,食感がします。

 かなり大雑把な表現ですが,見た目はマンゴー,香りはパイナップル,味と食感はバナナだと想像していただければ,大きな間違いはないでしょう。


なぜ「幻の果物」と呼ばれるのか

 南国系果物なので,日本では栽培できないのではと思いましたが,ネットでポポを調べると,日本でも畑や庭などで,農薬を使うことなく比較的容易に栽培できる果物のようです。

 かつては自宅の庭で自家用に栽培されていた方も多かったようですが,現在では,栽培される方がほとんどいない状況です。

 このようにポポは現在,出荷用にまとまった量が栽培されている訳ではなく,個人の方が細々と栽培されたものが産直市などに出荷される程度にとどまっているため,流通量の絶対的少なさから「幻の果物」と言われているのです。

 しかし,南国系果物を思わせるポポの香り・味・食感はとてもよいので,本腰を入れて一定の量を栽培し,食べやすく加工して商品化すれば,新たなスイーツとしてブームを巻き起こす可能性は十分にあると思います。

 実際,島根県美郷町では,ポポを使った地域おこしが行われています。

 今後の動向に注目したい果物です。

2016年10月 9日 (日)

海賊の耳かき -広島県江田島市-

海上自衛隊第一術科学校・幹部候補生学校構内にある「江田島クラブ」の売店で購入しました。

売店で唯一売られていた耳かきなので,お店の方に海上自衛隊と関係あるのか尋ねると,「海つながりで海賊のグッズを置いているだけで,直接は関係ない」とのことでした。

海上自衛隊の模範となる学校の自衛官・職員と,派手なバンダナや眼帯をつけ,昼間からビアマグ片手にビールを飲んでほろ酔い気分の海賊の親分。

海つながりとは言え,そのギャップの大きさが楽しい耳かきです。

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2016年10月 7日 (金)

ちびまる子ちゃんの耳かき -東京都墨田区-

 東京スカイツリータウン・東京ソラマチには,各テレビ局の公式ショップが集まっています。
 その中のフジテレビショップで購入しました。

 ちびまる子ちゃんの耳かきは,普通に笑った表情のちびまる子ちゃんと,この「まる子ガーン」の2種類が販売されていました。

 さらに,公式グッズとしては,一見暗い表情の野口さん(野口笑子)の耳かきも用意されているようで,こちらも魅力的です。

 ちびまる子ちゃんの耳かきシリーズ(ちびまる子ちゃん公式ホームページ)

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2016年10月 3日 (月)

レモンケーキとブランデーケーキ -レモンケーキが今も支持されている理由-

レモン生産量日本一の広島とレモンケーキ

 広島はレモンの生産量において日本一を誇ります。

 それもあってか,広島県内には昔ながらのレモンケーキを売る店も多く,広島みやげとしても好評です。

 広島以外の読者の皆さんから見れば,昔懐かしい洋菓子といったイメージを持たれる方が多いと思いますが,広島では定番の洋菓子なのです。

 広島在住の私がレモンケーキに抱くイメージは,「近所に昔からある(和)洋菓子店で,他のケーキや和洋菓子と一緒にそっとレジ近くに陳列され,華やかさはないけれど,根強い人気がある素朴な洋菓子」というものです。

 数ある広島のレモンケーキの中から,今回は広島県大崎上島町のレモンケーキを御紹介したいと思います。


大崎上島町について

 広島県豊田郡大崎上島町。

 瀬戸内海に浮かぶ比較的大きな島で,目の前は愛媛県です。

(大崎上島観光マップ)
Photo

 みかん,ブルーベリー,レモンなどの産地として有名です。

 離島なので,大崎上島までの交通手段はフェリーを中心とした船を利用することとなります。

(フェリー「エースおおさき」)
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 白水港に停泊していた広島県竹原市と大崎上島町を約30分で結ぶカーフェリーです。

 それではレモンケーキが売られている洋菓子店を御紹介します。


レモンケーキが主役の和洋菓子店・一正堂製菓

 一正堂製菓は,大崎上島町中野の大崎上島循環線から1本入った道沿いにあります。

(一正堂製菓)
Photo_3

 店の前に「レモンケーキ」と書かれたのぼり旗が掲げられており,期待が高まります。

 店内にはレモンケーキが陳列棚の真正面の最上段にずらりと並べられています。この店においては,レモンケーキは脇役ではなく,主役なのです。

 島の住民と思われるお客さんが次々と来店され,お土産用に箱単位で注文されていました。それを受け,お店の方は,陳列棚に並んだバラ売りのレモンケーキを箱に詰め,包装されていました。

 レモンケーキのほかにも,最中,饅頭などの和菓子やブランデーケーキなども販売されています。

 私は,レモンケーキとブランデーケーキを購入しました。


レモンケーキ

 レトロ感のあるレモンの絵に「Lemon Cake」と書かれた銀色のパッケージが,昔ながらのレモンケーキを物語っています。

(レモンケーキ(包装))
Photo_4

 以前,大崎上島町にお住まいの方から,「このお店のレモンケーキをお土産にすると必ず喜ばれる」と伺っていたので,期待しながら開封しました。

(レモンケーキ)
Photo_5

 開封すると(正確には開封する前から),さわやかなレモン香りがパーッと広がりました。

 レモンの形をしたスポンジケーキの上に,隙間なくレモンチョコがコーティングされています。

 今回のレモンケーキには次の3つの大きな特徴があります。

○特徴その1
 他のレモンケーキと比べ,サイズが大きい。
 (長さ約7cm,幅最大5cm,高さ約4.5cm)

○特徴その2
 レモンチョコの色がオレンジ色に近く,他のレモンケーキのそれと比べて濃い色をしている。

○特徴その3
 レモンの香りが強い。


 このレモンケーキを半分に切ってみました。

(レモンケーキ(中身))
Photo_6

 レモンミンチ(刻んだレモン)なしのきめの細かいスポンジケーキです。レモンチョコもしっかり厚めにコーティングされています。

 実際にいただいてみると,口の中いっぱいにレモンの香りと酸味が広がりました。
 きめ細かなスポンジケーキと厚めのレモンチョコの食感もうまく調和し,大きいので食べ応えも十分です。

 確かに,このレモンケーキを手土産にすると喜ばれることは間違いないでしょう。


ブランデーケーキ

 同じ一正堂製菓で売られているブランデーケーキです。

(ブランデーケーキ(包装))
Photo_7

 広島は府中市の「くにひろ屋」や,三次市の「三上貫栄堂」など,カステラにブランデーやラム酒のシロップをたっぷり含ませた洋酒ケーキを売る店が多いと思います。

 洋酒ケーキは,どうやらフランス菓子の「サバラン」をヒントに考えだされたケーキのようです。

 一正堂製菓のブランデーケーキは,レモンケーキなどとは別に,冷蔵の陳列棚で売られていました。お店の方にその理由を伺うと,「常温より冷やした方がより美味しいから」と教えていただきました。

(ブランデーケーキ)
Photo_8

 御覧のとおり,カステラにブランデーシロップを浸したケーキです。

 「アルコールはなるべく飛ばしてあります」とのお話でしたが,結構ブランデーシロップに浸されているように思います。

 甘いブランデーの香りがする,どこか懐かしい味のケーキに仕上がっています。


レモンケーキが今も支持されている理由

 帰りのフェリーの中,「瀬戸の花嫁」のメロディーとともに,瀬戸内の島々を眺めながら食べたレモンケーキは格別な味でした。

 レモンケーキは,瀬戸内の郷土菓子でもあるのです。

 レモンケーキが今も支持されている理由は,近所の和洋菓子店で昔から手軽に買える洋菓子であり,その素朴な味が,ふるさとや幼い頃を思い起こさせるような,ノスタルジックな洋菓子として不動の地位を確立していることにあると考えられます。

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