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2017年10月

2017年10月30日 (月)

「アパ社長カレーショップ」1号店が広島にオープンした理由 -テストマーケティングからの考察-

 石川県小松市で創業し,今や日本全国にホテルを展開されているアパホテル。

 ホテルとともに数多くのレストランも経営されていますが,日本で唯一,広島でしか味わえないアパオリジナルの料理があります。

 「アパ社長カレー」です。

 2017年2月19日にアパホテル広島駅前に隣接する「アパ社長カレーショップ広島駅前店」(広島市南区松原町10-11)がオープンしました。

 オープン後,ずっと気になっていた「アパ社長カレー」をいただきに,アパ社長カレーショップ広島駅前店へ伺いました。


アパ社長カレーショップ広島駅前店

 お店のドアには,カレーを手にしたシェフ姿のアパホテルの社長 元谷芙美子氏のオリジナルマークがありました。

(「アパ社長カレー」オリジナルマーク)
Photo

 コック帽にはアパホテルのロゴ入りです。

 ドアの隣には,「アパ社長カレー」の広告ポスターもありました。

(「アパ社長カレー」広告ポスター)
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 モンドセレクション銀賞を受賞されたカレーです。

 「アパ社長カレー」レセプション&無料食事会のアンケートで,

 「99.3%の人が「美味しい」と回答」
 「94.3%の人が「備蓄用・日常用に適している」と回答」

 されたと紹介されています。

 もし私がまずいと感じたら,わずか0.7%の仲間に入ることになるのです(笑)。

 大いなる期待を胸に,店内に入りました。


「牛ステーキ社長カレー」

 入口の券売機で食券を購入し,席に着いて注文する方式でした。

 「アパ社長カレー」のほかに,「ロースカツ社長カレー」,「ラタトゥイユ社長カレー」,「ハンバーグ社長カレー」,「エビフライ社長カレー」など様々なカレーが用意されていました。

 どれにしようか考え,せっかくなら豪華なカレーをと思い,一日5食限定の「牛ステーキ社長カレー」の大盛を注文させていただきました。

 お店の方から「こちらのカレーは約10分程度お時間をいただくこととなりますが」とお話がありましたが,私は笑顔で「はい構いません」とお答えしました。

 優雅な気持ちでしばらく待っていると,注文したカレーが出来上がりました。

 これが日本で唯一,広島でしか味わえない「アパ社長カレー」の,さらに一日限定5食しか販売されない,まさに超レアなカレー「牛ステーキ社長カレー」(大盛)です。

(牛ステーキ社長カレー(大盛))
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 なんと華麗なカレーでしょう。

 ほどよい焼き加減の牛のモモ肉のステーキをスライスし,「アパ社長カレー」にトッピングされています。

 カレーはよく煮込まれた欧風ビーフカレーで,カレールーがライスと別々ではなく,ライスの上にかけられているため,ドライカレーのようにライスとの一体感があります。

 千切りキャベツが添えられており,ステンレス製のカレー皿も独特です。

 ここまで御説明するとピンときた方もおられると思いますが,「アパ社長カレー」は全国的に有名になった「金沢カレー」がベースになっているのです。

 濃厚な欧風カレールー,一体感のあるカレールーとライス,キャベツの千切り,ステンレス製のカレー皿,トンカツやハンバーグなどボリュームのあるトッピング,先割れスプーンなど,アパグループの創業地石川県の「金沢カレー」の特徴が生かされたカレーとなっています。

 「アパ社長カレー」で用意される先割れスプーンもアパオリジナルで,スプーンの柄には「アパ社長カレー」と刻印されています。

(アパ社長カレー専用スプーン)
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 コクと深みのある欧風ビーフカレーライスと絶妙な焼き加減の牛ステーキを交互にいただきながら,贅沢なひとときを過ごすことができました。


アパ社長コーヒーとアパオリジナル「うまい棒」

 贅沢なひとときに食後のコーヒーは欠かせないと思い,券売機へ戻って追加で「アパ社長コーヒー」の食券を購入し,注文しました。

 お店の方から,コーヒーとともに,記念のアパオリジナル「うまい棒」もいただきました。

(「アパ社長コーヒー」とアパオリジナル「うまい棒」)
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 「アパ社長コーヒー」よりも「うまい棒」の方が目立ちますが(笑),コーヒーはすっきりとして雑味がなく,私好みの味でした。

 一方のアパオリジナル「うまい棒」は,「うまい棒」を販売している「株式会社やおきん」とアパグループのコラボ食品で,非売品です。

(アパオリジナル「うまい棒」)
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 ソース,青さ,紅生姜が入った「たこやき味」の「うまい棒」です。

 やおきんオリジナルの「うまい棒」にも「たこやき味」がありますが,よく似た味だと思いました。


「アパ社長カレー」が広島だけで販売されている理由

 食事後,お店の方に「アパ社長カレー」が広島だけで販売されている理由を伺ってみました。


私:「アパ社長カレーのお店は,広島だけのようですね。」

お店の方:「そうですね。全国でこの広島だけです。」

私:「社長さんのお考えとか,何か理由がおありなんですか。」

お店の方:「私もはっきりとした理由を知っているわけではありませんが,社長が広島が好きだからという話は伺ったことがあります。」

私:「へぇー,そうなんですか。それは嬉しいお話です。カレーもコーヒーもとても美味しかったです。」

お店の方:「それはどうもありがとうございます。」


 広島の人間としては嬉しい限りのお話でした。


テストマーケティングに適した地 広島

 ここまで広島限定というお話を強調してきましたが,今後は2017年11月1日に首都圏1号店となる「アパ社長カレー飯田橋駅南店」(東京都千代田区飯田橋3-1-4)を,同年11月7日には関西1号店となる「アパ社長カレー御堂筋本町駅東店」(大阪市中央区瓦町2-3-6)をオープンされるようです。

 広島1号店から1年を待たずして,東京・大阪で「アパ社長カレーショップ」をオープンされるのです。

 ここで私は,アパホテルの元谷芙美子社長さんが広島がお好きだからという理由のほかにも,広島に1号店を先行オープンされた理由があったのではないかと思いました。

 その理由とは,広島がテストマーケティング(全国展開する前に試験的に販売すること)に適した地だからというものです。

 広島がテストマーケティングの地として選定されやすい理由としては,


(1)全国企業の支店が集まるブランチ(支店)経済であること

(2)所得や人口が全国の平均的な水準で,日本の縮図となっていること

(3)周囲を山と海に囲まれ,特定の地域に人が集中しているため,他地域の影響を受けにくく,人々の嗜好が把握しやすいこと

(4)広島圏内で完結したメディアが存在していること

(5)中国・四国・九州地方の企業は,一般的に,当初は関西圏への進出を試みるが,広島の企業は当初から東京(首都圏)への進出を試みる傾向が強いこと

(6)物価が高く,首都圏や関西圏と肩を並べる水準であること

(7)熱しやすく冷めやすい県民性から,広島で成功すれば他の地域でも成功する可能性が高いと見込まれること



 などが挙げられると思います。

 こうした広島の状況を踏まえた上で,アパホテルが全国展開されている状況や「アパ社長カレー」の今後の展開を考えると,広島にアパカレーショップ1号店をオープンされた理由が経営学的見地から説明することも出来るのです。


まとめ

 後半はマーケティングの話にまで発展しましたが,広島に住む私としては,元谷芙美子社長さんが広島がお好きで広島に1号店をオープンされたというお話を素直に喜び,嬉しかったことがこの記事を作成しようと思った動機であることは確かです。

 広島1号店でのマーケティング結果をもとに,「アパ社長カレー」が全国の人々に身近で愛されるカレーになることを心からお祈り申し上げます。

 なお,レトルトパウチの「アパ社長カレー」については,オンラインストア,全国のアパホテルフロント,アパホテル直営レストランでも販売されているようです。

 「アパ社長カレー」に興味を持たれた方は,通販やお店でぜひ召し上がってみてください。


<関連リンク>
 「アパ社長カレーショップ広島駅前店」(「アパホテルズ&リゾーツ」アパホテル<広島駅前>)
 「アパ社長カレー【2016年度モンドセレクション銀賞】」 (「アパホテルズ&リゾーツ」ニュース)

2017年10月28日 (土)

レモンとブロッコリーのマドレーヌ -「ひろしま給食100万食プロジェクト」-

 広島のセブンイレブンでちょっと面白い洋菓子を見つけました。

 「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」です。

(「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」(包装))
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 この商品は,数年前から広島県内で実施されている「ひろしま給食100万食プロジェクト」により考案・商品化されたもので,広島県内のセブンイレブン各店で販売されています。

 「ひろしま給食100万食プロジェクト」は,広島ならではの給食メニューを開発し,給食実施校で提供したり,クックパッドでレシピを公開して家庭でも味わってもらうことによって食育の推進を目指すプロジェクトで,広島県教育委員会が実施しています。

 毎年,様々な広島らしいアイデア料理やお菓子が考案されているのですが,その中で株式会社セブン-イレブン・ジャパンによって商品化されたものの1つが,この「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」なのです。

 レモンについては,広島はレモンの生産量日本一ですし,「広島レモン」や「瀬戸内レモン」というブランド商品としての地位を築くまでになっているので理解しやすいのですが,ブロッコリーについてはあまりピンときません。

 クックパッドで同じような「広島レモン入り小松菜マドレーヌ」のレシピが紹介されているのですが,その中で「野菜が苦手でもおいしく食べられるよう小松菜入りにした」と説明されていることから,今回の「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」についても,広島のレモンと野菜が一緒になったお菓子というのがセールスポイントなのでしょう。

 セブンイレブンで購入した「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」の袋を開けてみました。

(「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」)
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 なるほど。表面の焼き色は一般的なマドレーヌと同じですが,側面の生地の色が黄緑色になっており,丸くまとまった形も含めて,見た目がブロッコリーのようです。

(「レモンとブロッコリーのマドレーヌ」(中身))
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 生地にブロッコリーのピューレが練り込まれているため,中身も薄い黄緑色をしています。

 アクセントにレモンピールも入っています。

 さて,肝心な味ですが,レモンの風味とブロッコリーの風味が半々といった感じがしました。

 レモンの香りや酸味が主張し過ぎず,ブロッコリーの風味も程よく感じられるのです。

 レモンとブロッコリーの組み合わせ。

 最初は珍しいと思いましたが,不思議とよく合い,美味しくいただくことが出来ました。

 栄養のバランスも考えられていることでしょう。

 不足しがちな野菜の摂取を補い,広島のレモンと一緒に美味しくいただけるということが大きなメリットだと思います。

 今回のお菓子に限らず,「ひろしま給食100万食プロジェクト」をきっかけに広島らしいオリジナルメニューが増えて給食の時間が楽しくなり,さらには,新たな広島の郷土料理や銘菓の誕生にまでつながればと期待しています。


<関連リンク>
 「ひろしま給食100万食プロジェクト」(広島県教育委員会)
 「クックパッド公式キッチン 広島県教委100万食」(クックパッド)

2017年10月24日 (火)

箱根寄木細工の耳かき -神奈川県箱根町-

 箱根の伝統的工芸品「寄木細工」の耳かきです。

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 様々な種類の木材を組み合わせ,美しい幾何学模様が作られています。

 木は着色が施されておらず,天然の木の色が生かされています。

 この耳かきは,今朝(2017年10月24日朝),駅のホームでいつもお会いする人からお土産としていただいたものです。

 朝,通勤先は違えど,お互いいつも同じ場所から乗車することから,いつの日からか声をかけていただくようになりました。

 電車を待っている間,私がその人にご当地耳かきを集めていることをお話ししたことがあるのですが,その時の話を覚えてくださり,今回旅行先のお土産として買ってきていただきました。

 私は,ご当地らしさが感じられ,できれば地名が明記された耳かきが理想だと考えていますが,この耳かきはこの条件を見事満たしています。

 旅行先で,よくよく考えて買ってきてくださったのだと思います。

 私は「まさにこういう耳かきを集めてるんです!今日は嬉しい1日となりました。」と深々と頭を下げ,お礼申し上げました。

 相手の方からは,「嘘でもそう言ってもらえると嬉しいですよ。」と言っていただきましたが,今回のご当地耳かきは,お気持ちも含めて本当に嬉しかったです。

 私は朝,駅のホームで本を読んでいるのですが,雨の日でも傘をさしながら本を読んでいる姿が印象的なのだそうです。

 変な人間だと思われてなければよいのですが(笑)。

 冗談はさておき,私にとって貴重な耳かきとなりました。

2017年10月21日 (土)

遠刈田こけしの耳かき -宮城県蔵王町-

宮城県刈田郡蔵王町の遠刈田(とおがった)温泉を中心とした伝統的なこけしは「遠刈田(系)こけし」と呼ばれています。

これはその遠刈田こけしの耳かきです。

遠刈田こけしは,細めの胴体,頭部の赤い放射状の飾り,おかっぱ,切れ長の目,胴体の菊の模様などが特徴とされているのですが,それらの特徴が見事に表現されています。

それどころか,髪や頭の赤い飾り,菊の葉っぱなどの周囲が実際に彫られていて,精巧な作りとなっています。

耳かき用のこけしと言えども決して手を抜かない職人の心意気を感じさせてくれる耳かきです。

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2017年10月12日 (木)

夜景写真 -皿倉山(福岡県北九州市)・火の山公園(山口県下関市)-

 私は普段,料理やご当地耳かきの写真撮影が中心なので,もっぱらコンパクトデジタルカメラを使用しています。

 コンパクトデジタルカメラは,持ち運びに優れ,いつでもどこでも気軽に撮影できるので,私にとってはこれが一番使い勝手が良いのです。

 とは言え,せっかくの一眼レフを使わずに放っておくのはもったいないですし,いざ集合写真などを撮ろうとした時に,カメラに慣れておかないとうまく撮れないので,できる限り使った方がいいことは確かです。

 そこで今回,夜景を撮影すべく,マイカーに一眼レフカメラ一式と三脚を積み込み,福岡県北九州市と山口県下関市へ出かけました。


皿倉山から眺めた北九州市・下関市の夜景


 最初に訪れたのは福岡県北九州市八幡東区にある皿倉山(さらくらやま)です。

 北九州市内には夕方着きました。

 皿倉山のふもとにある駐車場に車を止め,ケーブルカーとスロープカーに乗って山頂を目指しました。

 ケーブルカー内でカメラを持っている方はたくさんみかけましたが,大きな三脚まで持って気合い入れまくりの人間は私だけでした(笑)。

 ケーブルカーやスロープカーで山頂に近づくにつれ,眼下に宝石を散りばめたような光景が広がりました。

 ベストポジションを探し,カメラを三脚で固定してセルフタイマーで撮影しました。

(皿倉山から眺めた北九州市・下関市の夜景)
Photo
※写真をクリックすると拡大します。
ニコンD7100・AF-S DX NIKKOR 18-105mm f3.5-5.6/18mm・マニュアルモード・f11・4秒・-0.5補正・ISOオート/1800・AWB

 山頂から西側,洞海湾(どうかいわん),八幡製鉄所,スペースワールド,若戸大橋,遠く関門海峡方面を眺めた様子です。

 写真中心部の明るい箇所はスペースワールドや大型ショッピングセンターなどで,右端にはとても小さいですが関門海峡や下関の「海峡ゆめタワー」も確認できます。

 手前のオレンジ色のラインは北九州都市高速道路です。

 頂上からは,東西に渡って北九州市を一望することができ,その絶景に時が経つのを忘れてシャッターを押し続けました。

 皿倉山は「新日本三大夜景」の1つとされていて,今回御紹介した夜景はその一部だけですので,機会があればぜひ直接御覧いただき,感動を味わっていただきたいです。


火の山公園から眺めた関門橋・関門海峡

 続いて,門司側から車で関門トンネルを渡り,山口県下関市にある「火の山公園」を訪問しました。

 「火の山公園」の山頂からは,間近に関門橋や関門海峡を観賞することが出来ます。

 火の山公園の山頂の展望スポットは複数あるので,初めて訪問した私は,重いカメラや三脚を担いで,山を登ったり下りたり,納得できる撮影ポイントを見つけるまでが大変でした。

 結局撮影ポイントは火の山ロープウェイ乗り場付近に落ち着き,三脚を設置し,本腰を入れて撮影しました。

 様々なアングルから関門橋を撮影したのですが,やはり全体が写った写真が安定しているように思い,次の写真を選びました。

(火の山公園から眺めた関門橋・関門海峡)
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※写真をクリックすると拡大します。
ニコンD7100・AF-S DX NIKKOR 18-105mm f3.5-5.6/28mm・マニュアルモード・f11・2秒・ISOオート/4000・AWB

 火の山公園から眺めた夜の関門橋・関門海峡の様子です。

 写真の手前右側が本州(山口県下関市),関門橋をはさんで左側が九州(福岡県北九州市),写真奥側中央には北九州市門司区にある門司港レトロ地区が広がっています。

 関門海峡(関門橋)の中心あたりが山口県と福岡県の県境であり,本州と九州の分かれ目となるのですが,自動車,バス,電車,徒歩(「関門トンネル人道」と呼ばれる徒歩で渡れる海底トンネルがあります。)…いずれの交通手段でもこの関門橋や関門トンネルを通過する瞬間は別世界に入ったような特別で新鮮な気持ちになります。

 そうした特別な感情も抱くからでしょうか。
 関門橋は,壇ノ浦パーキングエリア・火の山公園・唐戸市場など下関側から眺めても,めかりパーキングエリア・和布刈(めかり)公園・門司港レトロなど門司側から眺めても,また日中でも夜でも,絵になるような気がします。

 そんな魅力いっぱいの関門橋,関門海峡にぜひお越しください。


<関連リンク>
 「皿倉登山鉄道株式会社(皿倉山ケーブルカー)
 「楽しも!(火の山公園・展望台・火の山ロープウェイ)」(下関市公式観光サイト)

<関連記事>
 「広島市南区の黄金山と「黄金山まんじゅう」」(黄金山の夜景)
 「鯨の食文化3 -捕鯨問題を文化人類学的視点から考える-」(関門橋の様子)

2017年10月 5日 (木)

広島の名物・郷土料理3 -海田町のひまわり菓子-

 今回は私の故郷,広島県安芸郡海田町のお土産を御紹介します。


海田名所煎餅

 海田の名所や著名人が焼印された甘いたまごせんべいです。

 公益社団法人海田町シルバー人材センターで製造されています。

(海田名所煎餅)
Photo

 写真左上の焼印は「日浦山(ひのうらやま)」です。

 標高345.9mの小高い山で,頂上まで登ると海田町全体を眺めることができます。

 気軽に登山でき,頂上からは素晴らしい眺望が望めることから海田町のシンボルの1つとなっています。

 右に移動し,写真右上の焼印は「旧千葉家住宅」です。

 海田は旧山陽道(西国街道)の宿場町として栄えた街ですが,旧千葉家住宅は江戸時代に御茶屋(本陣)や脇本陣に準ずる施設として大名など要人が使用した施設です。

 写真左下の焼印は「織田幹雄」氏です。

 アムステルダムオリンピックの三段跳で日本人初の金メダルを獲得された方です。

 右に移動し,写真右下の焼印は「ひまわり大橋」です。

 海田町の町花が「ひまわり」で,かつて海田が「鼓浦」と呼ばれていたことにちなみ,楽器の鼓をデザインした橋となっています。

 こうした海田の名所や著名人に思いを馳せながらいただくことができる,素朴でほんのり甘いたまごせんべいです。


海田ひまわり煎餅

 「海田名所煎餅」と同じシリーズのせんべいです。

 中央に海田町の町花「ひまわり」の種がのせられています。

(海田ひまわり煎餅)
Photo

 「海田名所煎餅」の原材料は,小麦粉,砂糖,卵,食塩ですが,この「海田ひまわり煎餅」はさらにバターやはちみつが加えられており,厚みもあって,より洋菓子っぽく仕上げられています。

(「海田名所煎餅」・「海田ひまわり煎餅」(包装))
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 公益社団法人海田町シルバー人材センターでは,この2種類のせんべいのほか,生姜・抹茶・黒米(古代米)の3つの味わいを楽しめる雷おこしに似た「海田おこし」というお菓子も製造・販売されています。

 「海田名所煎餅」,「海田ひまわり煎餅」,「海田おこし」は海田町内の主要店舗や広島市内の「ひろしま夢ぷらざ」などで購入することができます。


ひまわりがいっパイ

 海田町南本町にある老舗洋菓子店「カルム」の看板菓子の1つ「ひまわりがいっパイ」です。

(ひまわりがいっパイ(包装))
Photo_4

 ローストしたひまわりの種がのせられたあん入りパイ饅頭です。

 オリジナルは抹茶あんで,そのほかにも,小豆,ごま,ミルク,カボチャなど様々な味が用意されています。

(ひまわりがいっパイ)
Photo_5

 写真の左が抹茶あん,右が小豆あんです。

 抹茶あんは,白インゲン豆をベースに抹茶が入ったあんで,抹茶あんの緑,小麦色の丸いパイ,中心部のひまわりの種により,ひまわり畑に咲くひまわりのように見えます。

 一方の小豆あんは,つぶあんで,かくし味として藻塩が使われています。

 バター風味のパイと和菓子のあんとの相性が抜群であることは言うまでもありません。


ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み

 2017年9月1日から販売が開始された海田町の新銘菓「ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み」です。

(ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み(包装))
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 海田町の町制施行60周年を記念して実施された広島安芸商工会の「特産品コンテスト」で最優秀賞を受賞し,商品化されたお菓子です。

 広島県立海田高等学校家政科の生徒が考案しました。

 しおりの表紙には,ひまわりの花と種,輪切りのレモンが描かれています。

(ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み)
Photo_7

 一口サイズの四角いフロランタンが1袋に2個入っています。

 海田町花「ひまわり」の種と広島県特産のレモンが使われています。

 通常,フロランタンと言えば,クッキー生地にキャラメルベースのアーモンドスライスをのせたものを意味しますが,このお菓子はアーモンドスライスの代わりにローストされたひまわりの種が使用されています。

 と,ここまでの説明ならある程度の味の想像はできるかと思いますが,実はキャラメルの味がサプライズなのです。

 しおりの表紙に「広島県特産のレモンをふんだんに使い」とあるとおり,キャラメルソースにふんだんに広島レモンの果汁が入れられているのです。

 キャラメルの味に負けないくらいレモンの風味・酸味を強く感じます。

 フロランタンの見た目で味を想像して食べたら,そのギャップに驚かれることでしょう。

(ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み(しおり))
Photo_8

 私の母校でもある海田高校の生徒が考案し,広島市内の洋菓子店「gra・gr(グラグール)」により商品化された海田の新銘菓「ひまわり畑のフロランタン 広島のレモンの恵み」。

 海田町内の主要店舗,広島市内の「ひろしま夢ぷらざ」,「gra・gr(グラグール)」などで購入することができます。


<関連記事>
 「高校生がレシピを考案。海田町に甘酸っぱい新焼き菓子が誕生」(広島安芸商工会)

<関連リンク>
 「ひろしま夢ぷらざ」(広島市中区本通8-28)
 「gra・gr(グラグール)」(広島市中区三川町4-8)
 「広島県立海田高等学校

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