国産バナナを皮ごと食べる -広島県世羅町「もちもちバナナ」-
「もちもちバナナ」
広島県世羅郡世羅町,「尾道松江線(中国やまなみ街道)」の世羅ICを下りてすぐの場所にある「道の駅世羅」の販売コーナーで珍しいバナナを見つけました。
商品案内には,「もちもちバナナ」,「世羅町でバナナできました!!皮ごと食べれる」と説明されています。
(「もちもちバナナ」と商品案内)
一般的な輸入バナナに比べ,同等か少し小さいぐらいのサイズですが,1本の値段は400円から600円と高価なバナナです。
市販のバナナなら軽く1房,2房買える値段でしょう。
「世羅町産(国産)」,「皮ごと食べれる」というキャッチフレーズに魅かれ,1本600円のバナナを購入してみました。
購入時,レジでお店の方に,
「このバナナ,本当に皮ごと食べられるのですか。」
と伺うと, お店の方から,
「輸入品のバナナは皮がまだ青いうちに収穫するので皮は食べられませんが,このバナナは皮まで黄色く熟してから収穫したものなので,皮も食べようと思えば食べられるのですよ。」
と教えてくださいました。
(「もちもちバナナ」)
これが「もちもちバナナ」です。
長さ約15cm,太さ(直径)約5cmの小柄なバナナです。
広島県世羅町の「餅田農園」(餅田建機株式会社)で栽培されたものです。
皮も食べることを前提に,バナナを皮ごときれいに洗ってから皮をむいてみました。
(もちもちバナナ(皮と中身))
皮がやわらかく鮮やかな黄色で,バナナの香りも強く感じました。
実際にいただいてみました。
名称のとおり,もっちりとしており,一般的なバナナに比べて濃厚な味わいでした。
そしてバナナの皮です。
恐る恐る皮だけを食べてみると,確かにバナナの皮特有の苦味やえぐみはほとんど感じられませんでした。
噛むとシャクシャクとした食感で,皮自体に味はなく,スイカやメロンの皮を食べたときのイメージに近いと思いました。
これならいけると,バナナを皮ごとかぶりついてみました。
私の正直な感想です。
「皮も食べられないことはないが,普通に皮をむいて食べるほうが美味しい。」
改めて商品案内を見てみると,「皮ごと食べれる」の前に小さく「お好みで」と書かれてあります(笑)。
バナナの皮は,「お好みで」,「食べようと思えば食べられる」程度だと心得ておいたほうがよさそうです。
ただ,私にとっては高価なバナナでしたので,皮も食べなければもったいないと思い,結局皮ごとすべて味わい尽しました(笑)。
ちなみに,「餅田農園」では国産パパイヤの栽培も手がけておられます。
なお,国産パパイヤについては,世羅町にほど近い広島県尾道市御調町(みつぎちょう)の「株式会社尾道熱帯植物研究センター」でも青パパイヤが栽培されています。
青パパイヤの場合は,タイ料理の「ソムタム」(青パパイヤのサラダ)など,主に料理の食材として用いられます。
青パパイヤ関連商品は「道の駅クロスロードみつぎ」(広島県尾道市御調町大田33)などでも販売されています。
「世羅の紅茶&ばなな」
同じ「道の駅世羅」の販売コーナーで,世羅のバナナ紅茶が販売されていました。
(「世羅の紅茶&ばなな」)
ほのかにバナナの香りがする紅茶でした。
お湯を注いだ後のティーバッグを開けてみると,紅茶の葉っぱとともに,刻まれた乾燥バナナが入っていました。
面白い組合せですね。
世羅茶の再生に取り組む住民グループ「世羅茶再生部会」では,このバナナ紅茶のほかにも,地元世羅産の梨やぶどうを使ったブレンド茶や世羅茶を使ったお菓子など,新製品の開発に積極的に取り組んでおられるようです。
バナナ,パパイヤ,せら茶,トマトなど,新たな地域特産物の開発を通じた地域振興にも力を入れられている様子が伺えました。
<関連リンク>
「餅田建機株式会社」(広島県世羅郡世羅町寺町1471)
「尾道パパイヤ」(株式会社尾道熱帯植物研究センター 広島県尾道市御調町丸門田493)
「せら茶!がんばっとるけ~ね!」(世羅茶再生部会 広島県世羅郡世羅町本郷629-9)
<関連記事>
「愛知県東海市の「トマトde健康フェスティバル」・広島県世羅町のトマト料理・カゴメの世羅菜園」
最近のコメント