特急リバティ会津・会津鉄道リレー号の旅1 -浅草 鶏シューマイ弁当と浅草の和菓子-
浅草と会津を結ぶ「リバティ会津」・浅草駅-春日部駅
東京(浅草)から福島(会津田島)までを結ぶ特急があります。
「リバティ会津」です。
「Revaty(リバティ)」とは,多線区で運行する「多様性」を意味する「Variety」と,路線を縦横無尽に走り回る「自由」を意味する「Liberty」を組み合わせた愛称です。
「東武鉄道」(浅草-新藤原),「野岩鉄道」(新藤原-会津高原尾瀬口),「会津鉄道」(会津高原尾瀬口-会津田島)と3つの鉄道会社線を走る特急です。
日本の私鉄で最長の乗車時間(浅草-会津田島間 約3時間20分)とトップレベルの距離(浅草-会津田島間 190.7km)を誇る「リバティ会津」。
私はいつかこの特急に乗ってのんびり鉄道旅を楽しみたいと思っていました。
そこで今回(2019年3月),広島空港から朝一番の飛行機で羽田空港へ向かい,羽田空港からは京急空港線・都営浅草線経由で浅草へ,そして東武浅草駅から「リバティ会津」に乗車して会津田島・会津若松を目指すこととしました。
(東武浅草駅・松屋浅草)
東武浅草駅構内売店や松屋浅草で駅弁やお菓子を買い,東武浅草駅11:00発の「リバティ会津117号」に乗車しました。
東武浅草駅に「リバティ会津」が入線すると,旅情感が一気に高まり,夢中で写真を撮りました。
(リバティ会津と行先表示)
ここまで来ても,本当に浅草から会津まで行くのかと半信半疑だったのですが,行先表示(通称「サボ」)を見ると,確かに行き先が「会津田島」となっており,徐々に会津へ行く実感がわいてきました。
(リバティ会津・車内の様子)
私は1号車に乗車しました。
乗客でほぼ満席となった「リバティ会津117号」は,定刻に東武浅草駅を出発しました。
途中,春日部駅ではクレヨンしんちゃんの「オラはにんきもの」が発車メロディーとして流れていて,思わず笑みがこぼれました。
車内で昼食・春日部駅-下今市駅
車窓から関東平野を眺めながら,駅弁をいただきました。
(鮒忠「浅草 鶏シューマイ弁当」)
今回私が選んだ「浅草 鶏シューマイ弁当」は,チキンシューマイ,厚焼玉子,鶏そぼろごはんなどがセットになった弁当です。
豚肉ではなく鶏肉で作ったシューマイが珍しいので購入しました。
シューマイは,よく練られた鶏肉のあんが入っており,上品でさっぱりとした味わいでした。
甘辛いの鶏そぼろがかかったごはんとの相性も抜群でした。
利根川を渡り,栃木県に入ったあたりから,間近に山が見えるようになりました。
栃木駅から先は,私にとって初めての地でした。
下今市駅-新藤原駅-会津高原尾瀬口駅
下今市駅で併結していた東武日光行「リバティけごん17号」と別れ,「リバティ会津117号」は会津田島を目指し,さらに北上しました。
(下今市駅・リバティ会津とSL大樹)
写真右手前がリバティ会津,左奥がSL大樹です。
栃木といえば,真岡市にある真岡鐡道の「SLキューロク館」へも行ったことがあるのですが,栃木はSLが多方面で活躍している印象を受けました。
鬼怒川温泉駅で多くの乗客が下車され,席に余裕できました。
新藤原駅から会津高原尾瀬口駅の区間は野岩(やがん)鉄道の路線となります。
途中,ふと興味深い看板を見つけました。
(野岩鉄道・行先案内看板)
浅草方面と会津方面を示す行先案内看板です。
標高が高いからか,3月上旬ですが雪が残っていました。
浅草出発時に比べて,車内も空いてきたので,松屋浅草で買ったお菓子をいただきました。
(舟和「おいものプリン」・梅園「梅園まんじゅう」・「きんつば」)
テーブル上側が舟和の「おいものプリン」,下側が左から梅園の「きんつば」と「梅園まんじゅう」です。
「おいものプリン」はスプーンが付いてなかったので,お土産にしました。
会津高原尾瀬口駅-会津田島駅
しばらくすると,会津高原尾瀬口駅に到着しました。
(リバティ会津と野岩鉄道普通列車(会津高原尾瀬口駅))
リバティ会津(写真左)と野岩鉄道・新藤原行の普通列車(写真右)です。
この駅から先,会津方面は会津鉄道の路線となります。
車窓から雪の残った山々をぼーっと眺めたり,普段なかなかできない読書を楽しんだりするうち,リバティ会津117号は終点の会津田島駅に到着しました。
会津田島駅-七日町駅
特急リバティ会津は,この会津田島駅が終点(起点)です。
会津若松市内へは,この駅で列車を乗り換える必要があります。
ただ,会津鉄道の路線はこの会津田島駅で終わりではなく,会津若松市の玄関口・西若松駅まで続いています。
そして西若松駅から会津若松駅まではJR只見線となりますが,会津鉄道が乗り入れているので,乗り換えなしに会津若松駅まで行くことができます。
ここで私は疑問に思うことがありました。
「なぜリバティ会津は浅草駅から会津鉄道の途中駅『会津田島駅』までしか走らないのだろうか」
3つの鉄道会社線を走り抜けるリバティ会津なら,会津田島駅から先も,そのまま会津若松駅まで走らせた方が乗客の利便性は向上するはずです。
なぜだろうと思いながら,終点会津田島駅でリバティ会津を下車し,隣のホームで待っていた2両編成の会津鉄道「リレー117号」に乗り換えました。
(会津田島駅・会津鉄道リレー117号)
しばらくしてリレー117号が出発した瞬間,その謎が一発で解けました。
ディーゼルモーター音を鳴らして走る「リレー117号」。
つまり,会津田島駅から西若松駅(会津若松駅)までの区間は非電化区間なのです。
だからリバティ会津のような「電車」を走らせることができないのです。
特急もいいけど気動車も旅情があるなと思いつつ,列車はさらに1時間強かけて会津若松市を目指しました。
途中,車内で車掌さんに西若松駅から七日町駅のきっぷを精算していただきました。(浅草駅では西若松駅までのきっぷを購入できます。)
そして浅草を出発して約4時間半。
会津若松市の観光拠点の1つ,七日町駅に到着しました。
(七日町駅とリレー117号)
長いようで,あっという間の約4時間半の鉄道旅でした。
復路は,会津若松駅からJR磐越西線で郡山駅へ,郡山駅からは東北新幹線で東京駅まで戻ったのですが,往路に比べ,東京-会津若松間を一気に早送りして戻ったような感じでした。
日常の喧騒を離れ,車窓の移り変わりを楽しみながらのんびりと走るリバティ会津・リレー号の旅。
思い出に残る鉄道旅になること間違いなしです。
<関連リンク>
「東武鉄道株式会社」
「野岩鉄道株式会社」
「会津鉄道株式会社」
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車窓の景色を楽しみ、車内で飲食を楽しみ
駅のホームで見慣れぬ車両を楽しむ( ̄▽ ̄)
鉄道旅行の醍醐味満載でございますね!
いいね!は出来なくなりましたが、
「いいなー」をさせて頂きます(^_^)v
投稿: なーまん | 2019年3月24日 (日) 11時23分
私も一度リバティに乗って会津へ行ってみたいものです。
春日部市民ですが、通勤時に春日部駅は使わないので、
発車メロディは全然馴染みがなく、思わず今YouTubeで聞いてしまいました(^^;)
投稿: chibiaya | 2019年3月24日 (日) 21時28分
なーまん 様
こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。
メンテナンスの影響が続く中にあっても,こうしてブログに訪問してくださっていることに心から感謝申し上げます。
おっしゃるとおり,鉄道旅行のメリットは,日常の生活を抜け出して,見慣れぬ景色の中で過ごせたり,自分だけの時間を過ごせたりすることにありますね。
特に鉄道だと,徐々に景色や人の話し言葉が変わってくるのもいいなと思います。
私にとって旅行とは,日常の仕事や生活から自分を解放するための手段,メリハリをつけてリセットするための手段となっています。
旅行に行くことを励みにすると,日常を頑張ろうと思えるのです(^o^)
なーまんさんから今回いただいたコメント,心温かくて,私こそ本当に「いいなー」と思いました。
投稿: コウジ菌 | 2019年3月24日 (日) 21時53分
chibiaya 様
こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。
メンテナンスの影響がしばらく続いていますが,そんな中にあって,引き続き当ブログを御訪問いただき,心から感謝申し上げます。
chibiayaさんなら,思い立ったらすぐ会津に行けますね(^o^)
以前栃木市へ行かれたのも(私もその時近くにいましたが(笑)),確か東武鉄道でしたよね。
春日部駅では,電車のクレヨンしんちゃん号も見ましたし,今回の発車メロディーも楽しかったです。
これは記事にしてchibiayaさんにお知らせしないと,と思いました(笑)
ところで春日部の人は本当に「オラ」っていうのでしょうか(笑)
会津は,観光スポットが多く,人情に厚く,珍しい食文化もあるので,ゆっくりお時間をとって行かれるといいと思いますよ。
きっと楽しい旅行になること間違いなしです!
投稿: コウジ菌 | 2019年3月24日 (日) 22時20分
(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
何回もおこしやす~!
七日町がメインになってますが如何でしたか?
たまに、ヒナタも行きますが。
いろんなお店があり楽しめますね!(*^O^*)
投稿: ヒナタ | 2019年3月28日 (木) 19時33分
ヒナタ 様
やったー,地元のヒナタさんからコメントをいただいたー(^^)v
お読みいただき,ありがとうございます。
会津若松駅ではなく七日町駅で下車した理由は,駅前にお土産屋さんがたくさんあるからです。
お目当ては,会津のご当地耳かきでした。
私の思っていたとおり,会津には耳かきがたくさんありました。
福島市では赤ベコの耳かきしか見つけられなかっただけに,嬉しかったです。
会津の郷土料理,にしんの天ぷらやまんじゅうの天ぷらなどもいただきました。
こうした郷土料理をヒナタさんから初めて教えていただいた時は,本当にびっくりしました。
そして,いつか味わってみたいとずっと思っていました。
ヒナタさんもそうですが,会津の人は本当に人情深い方ばかりですね。
広島出身の綾瀬はるかさんのポスターもたくさん見かけました(笑)
またぜひ訪問したいです!(^o^)
投稿: コウジ菌 | 2019年3月28日 (木) 23時14分