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2019年4月

2019年4月24日 (水)

日本各地のレモン菓子・レモンケーキ3 -東京編(東京ばな奈「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」・ユヌクレ「レモンケーキ」-

 日本各地で売られているレモン菓子・レモンケーキを御紹介します。

 今回は東京のレモンケーキを御紹介したいと思います。


東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」

 東京みやげブランド「東京ばな奈ワールド」の春限定商品「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」です。

 羽田空港・第2旅客ターミナルのおみやげショップで「見ぃつけたっ」(笑)

(東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」(包装))
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 春の銀座をイメージしたおしゃれでレトロな感じの包装となっています。

(東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」)
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 形はおなじみの「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」と同じ俵形で,横約7cm,幅約4.5cm,高さ約2cmです。

 表面中央部分に,春先きのレモンをイメージした黄色と緑色のイラストがあります。

(東京ばな奈ワールド「『銀座の春先きレモンケーキ』です。」(中身))
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 軽くてふわふわのケーキ生地の中に,レモンピール入りのカスタードクリームがたっぷりと入っていました。

 このカスタードクリームもほんのりレモン風味を感じました。

 オリジナル商品の「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」と同じく,冷やして食べても美味しいです。

 春限定販売のレモンケーキです。


 「東京ばな奈ワールド


ユヌクレ「レモンケーキ」

 レモンケーキを求めて,東京都世田谷区・豪徳寺を訪問しました。

 豪徳寺は「招き猫」発祥の地として有名で,豪徳寺駅前にも招き猫の像があります。

 今回のお目当ては,小田急線「豪徳寺駅」・世田谷線「山下駅」から徒歩数分の場所にあるパン屋・カフェ「ユヌクレ(uneclef)」の「レモンケーキ」です。

 「ユヌクレ」は人気のパン屋さんで,私は開店して間もない時刻に訪問したのですが,すでにお店の外までパンを買い求める人の行列ができていました。

 雑誌「BRUTUS(特別編集 最高のおやつ)」に,「販売する日は不定期。にもかかわらず,店頭に並ぶと昼前には完売する出会えたらラッキーな幻の品」と紹介されるほどレアなレモンケーキのようです。

 訪問当日,お店にレモンケーキが山積みされているのを見つけた瞬間,心の中で「良かったー」とつぶやきました(笑)

(ユヌクレ「レモンケーキ」(包装))
Photo_24

 これがユヌクレの「レモンケーキ」です。

 キャンディのように両端をクルクル巻いて包装されています。

(ユヌクレ「レモンケーキ」)
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 サイズは横約8cm,幅約5.5cm,高さ約3.5cmです。

 レモンの形のケーキ生地にアイシング(糖衣がけ)がされており,「ウィークエンドシトロン」系のレモンケーキとなっています。

(ユヌクレ「レモンケーキ」(中身))
Photo_23 

 ケーキ生地とアイシングのいずれにも絞ったレモン果汁がたっぷりと使われているため,レモンの酸味がよく効いていて,食べた後もレモン風味の余韻がしばらく続きます。

 みっしりと詰まったケーキ生地には細かなレモンピールも入っています。

 お店にはたくさんレモンケーキが販売されていましたが,まとめ買いされるお客さんも多く見かけ,人気の高さを実感しました。

 お店の方に私が広島からレモンケーキを目当てに来店した旨をお伝えすると,お店の方から「あっ,(レモンケーキの)本場からお越しになったのですね」とお返事いただき,嬉しくなりました(笑)

 レモン風味が強いので,レモンをまるごとかじるように豪快に味わうのがおすすめです。


 「ユヌクレ」(東京都世田谷区松原6-43-6)


 以上,レモン菓子・レモンケーキを購入される際の参考になれば幸いです。


<関連リンク>
 「レモンのお菓子」(「chibiaya日記」)
 chibiayaさんが,関東で販売されているレモンケーキを中心に,レモンケーキの情報を詳しく紹介されています。

<レモンケーキ関連記事>
 「食文化関連記事一覧表・索引」の「食文化事例研究」にある「レモンケーキ・レモン菓子」を御参照ください。

2019年4月13日 (土)

ポーランド料理の特徴と主な料理1 -ピエロギ・ビゴス風スープ・チョコとベリーのケーキ,食の多様化と食堂車-

 バルト海に面した東欧の国ポーランド。

 正式名称は「Polska(ポルスカ)」で,「ポーレ人の国」という意味を持ちます。

 この「ポーレ」という言葉は古スラブ語で「平原」を意味する「Polie(ポリエ)」に由来するもので,その名のとおり,ポーランドは広大な平原が続く国です。

 東欧に位置し,平原が続くポーランドは,農地に適した土地に恵まれる一方で,どこからでも入ることができたことから,かつてはロシア・プロイセン・オーストリアに三分割される(ポーランド分割)など,国が分割・消滅を繰り返す悲劇の時代もありました。

 こうした地理的要因・歴史的背景は,ポーランドの食文化にも影響しています。

 ポーランド料理は,スラブ系をはじめとして,ドイツ,フランス,イタリア,モンゴル,ユダヤ系,アラブ系,そして中国に至るまで,様々な食文化の影響を受けているのです。

 また,ポーランドの料理は「酸味」も大きな特徴の1つです。

 酸味のある千切りキャベツの漬物「ザワークラウト」がスープや料理・前菜として多用されたり,サワー種特有の酸味と風味があるライ麦パンが食事に合わせられたり,リンゴやベリーなど果物をジャムやジュース・コンポートにして多く食べられるなど,酸味はポーランド料理をはじめとするスラブ系料理のベースの1つとなっています。


ポーランドの食堂車ごはん

 広島市内のカフェでポーランド料理が味わえるイベント「ポーランドの食堂車ごはん(Polski Lunch)」があったので,参加しました。

 ポーランドの列車の食堂車に乗ったような気分で,ポーランドの代表的な料理を味わいました。

(ポーランドの食堂車ごはん)
Photo_21

 写真右上が「サニーサラダ」,そして時計回りに「ピエロギ」,そして赤いスープ皿に入った「ビゴス風スープ」です。

 写真には写っていませんが,ライ麦パンがセットでした。

【サニーサラダ】
 サニーレタス,ゆで卵,キュウリ,ニンジンなどのサラダです。
 バルサミコ酢で味が調えられていました。

【ピエロギ】
 ピエロギは,ポーランド版の餃子です。
 この料理は,中国の食文化の影響を受けていると考えてよいでしょう。
 このピエロギ以外にも,ロシアの「ペリメニ」,ウクライナの「ヴァレーニキ」,ジョージア(グルジア)の「ヒンカリ」,トルコの「マンティ」,イタリアの「ラビオリ」,ネパール・ブータンの「モモ」,モンゴルの「バンシ」,韓国の「マンドゥ」,そして日本の「餃子」など,ユーラシア大陸には中国の餃子をルーツとする具を小麦粉の皮で包んだ料理が数多く存在します。
 今回のピエロギは,ベジタリアンにも対応した,野菜のみの具で提供していただきました。
 もしこれに豚のひき肉も加わったら,いわゆる水餃子です。
 ポーランドでは,ピエロギの具として,レッドキドニー,ソラマメ,レンズ豆,ジャガイモ,ザワークラウト,キノコ,蕎麦のカーシャ,ブルーベリーなど様々な具材が使われているようです。

【ビゴス風スープ】
 ビゴスは,日本で言う味噌汁のような,ポーランド料理に欠かせない定番のスープです。
 ポーランドの各地域・各家庭により,具材や味付けも千差万別です。
 ザワークラウトと肉(豚肉・牛肉など)・ソーセージの組み合わせが基本となります。(古くは魚・ザリガニ・野生動物の肉なども具材となったようです。)
 ザワークラウトが使われるため,酸味が効いたスープとなります。
 今回いただいたビゴス風スープは,ザワークラウトと豚肉を基本にしたトマト風味のスープでした。
 スープに浮かべられたディルは,ポーランドや旧ソ連の国々でスープやシチューに幅広く使われています。
 ビゴスはパンとセットでいただくのが一般的で,今回はライ麦パンと一緒にいただきました。


チョコとベリーのケーキ

 デザートにチョコとベリーのケーキをいただきました。

(チョコとベリーのケーキ)
Photo_22

 ココアが入ったスポンジケーキ(チョコケーキ)にホイップクリームとベリーが添えられています。

 鮮やかな赤色のベリーは,「フサスグリ(レッドカーラント)」だと教えていただきました。

 甘さ控えめでほろ苦いチョコケーキに,ホイップクリームや甘みと酸味の効いたベリーがよく合いました。


日本とポーランドの鉄道つながり

 日本とポーランドの鉄道つながりのお話を1つ御紹介します。

 日本は明治から昭和のはじめにかけて,世界各国から鉄道のレールを輸入していました。

 その1つがポーランドのレールでした。

 かつて日本では,ポーランドのクロレウスカ社製のレールを輸入し,鉄道建設が進められたのです。

 このほかにも,フランスのミッシュビル社,ベルギーのコックリル社,アメリカのカーネギー社,ルクセンブルクのテレス・ルージュ社,ロシアのブリヤンスク社など世界各地からレールを輸入し,日本の鉄道網は構築されました。


食の多様化と食堂車

 ポーランドなどヨーロッパの鉄道には,長距離列車に限らず食堂車が連結されている列車が多く存在するそうです。

 一方,日本では,鉄道の高速化や中食・テイクアウト食品の普及に伴い,食堂車は減少の一途をたどっています。

 日本では,もはや食堂車に魅力を感じる人々がいなくなっているのでしょうか。

 私はそうではないと思います。

 食の多様化は,中食・テイクアウト食品の普及を促す一方で,食の高級志向・エンターテイメント志向・非日常性志向をも促しているからです。

 大衆的な食堂車が減少する一方で,一部の豪華寝台列車・イベント列車の食堂車が高い人気を得ているのも,こうした食の多様化に応じた1つの現象と言えるでしょう。

 車窓から流れゆく景色を眺めながら食事することができる食堂車は,乗客のお腹を満たすだけでなく,心をも満たしてくれる空間であり,これも鉄道文化の1つなのです。

 最近では,JR東日本の「TOHOKU EMOTION」や,西日本鉄道の「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」,広島電鉄の「TRAIN ROUGE」など,豪華寝台列車レベルではなく,もっと気軽に,ちょっぴり贅沢で非日常的な気分が味わえる食事空間としてのイベント列車も増えてきています。

 今回私はお店で「ポーランドの食堂車ごはん」を味わったのですが,こうした世界の食堂車ごはんを日本の食堂車(イベント列車)で味わえるような企画も面白そうです。


<関連サイト>
 「Cafe Igel あかいはりねずみ」(広島市南区的場町1-7-2)
 「TOHOKU EMOTION」(JR東日本)
 「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」(西日本鉄道)
 「TRAIN ROUGE」(広島電鉄)

<参考文献>
 21世紀研究会編「地名の世界地図」文春新書
 池田邦彦「山手線ものがたり」日本文芸社
 永松潔・高橋遠州「テツぼん 7」小学館
 沼野恭子編「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会
 マグダレナ・トマシェフスカ=ボラウェク「ポーランド料理道」Hanami Radoslaw Bolalek

2019年4月 7日 (日)

あかべぇの耳かき -福島県会津若松市-

会津で有名な「赤べこ」から生まれたマスコットキャラクター「あかべぇ」の耳かきです。

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福島市内のお土産店を回った時は「赤べこ」の耳かきしか見つけられませんでしたが,会津若松市内のお土産店には「あかべぇ」の耳かきもありました。

会津若松は観光地なので,ご当地耳かきがたくさんありました。

会津若松駅へ行った際,駅前に大きな赤べこが設置されているのを見つけました。
ボタンを押すと,女性の声で「こんにちは。ぼく,赤べえだよ。会津を楽しんでね。あかべこ音頭,聞いてみる?とっことっこ会津はいいとこだっぺ~」と話し,感情たっぷりに歌ってくれるのです。
駅前で,静まり返った夜だったこともあり,最初に聴いた時はちょっと恥ずかしかったのですが,赤べこ音頭のメロディがとても面白かったので,二度三度とボタンを押して楽しませていただきました(笑)

会津若松駅を訪問された際には,ぜひこの赤べこ君に会って,声を聴いてみてください。

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