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2019年5月 3日 (金)

フィンランド料理の特徴と主な料理1 -日本フィンランド外交関係樹立100周年・ムーミンバレーパーク・フィンランドフェア-

日本フィンランド外交関係樹立100周年

 今年(2019年)は「日本フィンランド外交関係樹立100周年」にあたります。

 この記念すべき年を迎え,日本各地ではフィンランドにまつわる様々なイベントが実施されています。

 フィンランドと言えば,私はトーベ・ヤンソンのムーミンを思い出します。

 そこで今回,私は埼玉県飯能(はんのう)市に今年3月19日にオープンしたムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」と,「フィンランドフェア」(2019年3月1日~5月31日)が開催されている東京・池袋の「タイムズ・スパ・レスタ」を訪問し,日本でフィンランドの世界を楽しんできました。


埼玉県飯能市・ムーミンバレーパーク

 広島から新幹線で東京駅へ,東京駅から東京メトロ丸ノ内線で池袋駅へ,池袋駅から西武鉄道池袋・秩父線に乗って飯能駅に到着しました。

(西武鉄道飯能駅とムーミンの駅名標)
Photo_29

 飯能駅からムーミンバレーパークのある「メッツア」へはシャトルバスを利用しました。

 この日は雨が降っていたのですが,大勢の人で賑わっていました。

 私もムーミンバレーパークを散策し,ムーミンの世界を楽しみました。

(ムーミン屋敷(ムーミタロ))
Photo_30

 レストランやショップでムーミンやフィンランドにまつわる料理・ドリンクが味わえるため,それも楽しみに訪問したのですが,ゴールデンウィーク期間中ということもあり,どのお店も長蛇の列で,待つにも240分待ちと気の遠くなるような時間だったので,今回はあきらめました。

 次に行く機会があれば,スナフキンの緑の帽子をイメージした「緑の帽子パスタ」や,「リンゴとプルーンの本格ローストポーク」などを味わってみたいです。

 パークには,飲食店やムーミングッズのショップはもちろん,ムーミンとトーベ・ヤンソンの企画展やムーミン世界の体験コーナーなど,数多くの施設・イベントがありました。

 「リトルミイの店」や「はじまりの店」には,リトルミイ・ムーミン・スナフキンの耳かきもありました(笑)


フィンランドフェアのフィンランドプレート

 翌日,東京・池袋のサンシャインシティ前にある「タイムズ・スパ・レスタ」を訪問しました。

 こちらのレストランで駐日フィンランド大使館商務部監修のフィンランド料理を味わいました。

(フィンランドフェア「フィンランドプレート」)
Photo_31

 この「フィンランドプレート」は,今回のフェアで用意されているフィンランド料理をワンプレートで味わうことができるお得なセットです。

 フィンランドの人気ブランド「ペンティック」のお皿が使用されています。

 それでは個別に料理を御紹介します。


【ライ麦パンのオープンサンドとライ麦パン】

(ライ麦パンのオープンサンドとライ麦パン)
Photo_32

 写真左がライ麦パンのオープンサンド,写真右がライ麦パンです。

 フィンランドなど北欧ではライ麦パンが主流で,どっしりとしたライ麦パンの上にいろんな具をのせたオープンサンドも好まれます。

 今回のオープンサンドは,レタス・トマト・オリーブの実・チーズなどがのせられていました。


【ジャガイモとソーセージのバター炒め】

(ジャガイモとソーセージのバター炒め)
Photo_33

 ジャガイモとソーセージのバター炒めです。
 (プレートの中にあり,わかりにくくて申し訳ありません)

 フィンランドはパンと並んでジャガイモも主食となっています。

 ソーセージがジャガイモに負けず大きくて,食べ応えがありました。


【鹿肉のペッパーグリル リンゴンベリーソース添え】

(鹿肉のペッパーグリル リンゴンベリーソース添え)
Photo_34

 フィンランドでは,鹿やトナカイ,ウサギなども食べられます。

 鹿は少しクセのある肉ですが,写真手前の甘いリンゴンベリー(こけもも)のソースを添えていただくと,美味しくいただけました。

 まさかフィンランドのサンタクロースさんもトナカイを食べて…(笑)


【牛肉の煮込み】

(牛肉の煮込み)
Photo_35

 牛肉をビーツと一緒にやわらかく煮込んだ料理です。

 フライドポテトも添えられていました。


【サーモンのグリル ホワイトソース仕立て】

(サーモンのグリル ホワイトソース仕立て)
Photo_36

 サーモンはフィンランドで好んで食べられる魚で,それをオーブンでパリッとグリルして,ホワイトソースをかけた料理です。

 ホワイトソースにはキドニービーン(赤いんげん豆)などの豆が入っており,これもフィンランド料理の特徴の1つなのだそうです。


【ベリーソースのチーズケーキ】

(ベリーソースのチーズケーキ)
Photo_37

 デザートとして,ベリーソースのかかったチーズケーキをいただきました。

 レアチーズケーキに似た白いフワフワしたケーキ生地で,甘酸っぱいベリーソースとよく合いました。


リンゴンベリーのドリンク

 フィンランドは国土の7割以上が森で覆われていることもあり,ベリーが豊富に採れます。

 ブルーベリーに似た「ビルベリー」や,「こけもも」とも呼ばれる「リンゴンベリー」が代表的なベリーです。

 今回のフェアでは,この2つのベリーのドリンクが用意されており,フィンランドプレートのセットドリンクにもなっていたので,私はリンゴンベリーのドリンクをお願いしました。

(リンゴンベリーのドリンク)
Photo_38

 イチゴシロップかザクロジュースに近いイメージですが,野イチゴのような独特の風味も感じました。

 ほどよく酸味が効いた,すっきりした甘さのドリンクでした。


フィンランドは面白い

 フィンランドフェアの会場で,駐日フィンランド大使館が作成された冊子のパンフレットをいただいたのですが,その内容がとても面白かったので,少し御紹介したいと思います。

(フィンランド紹介パンフレット表紙)
Photo_39
駐日フィンランド大使館「FINLAND」から引用

 いきなり「もい!」って何?と思いますが,これは「やあ!こんにちは」という意味で,「もいもい」と続けると逆に「バイバイ!」という意味になるそうです。

 これはパンフレットの「フィンたんのフィンランド語講座」に説明されています。

 私は高校時代,音楽でシベリウスの「フィンランディア」の歌を習い,その歌詞に出てくる「スオミ」の意味もわからず歌っていましたが,この講座で改めて「スオミ」が「フィンランド」という意味だと理解できました。

 そして,さらに面白いのが「絵文字で見るフィンランド」です。

 フィンランド外務省がフィンランドの特徴をイラストで表現した「絵文字スタンプ」として発表しているものです。

 駐日フィンランド大使館セレクションの絵文字スタンプの一部を御紹介します。

(失敗を祝う日)
Photo_40 
駐日フィンランド大使館「FINLAND」から引用

 説明文:「フィンランドでは10月に『失敗を祝う日』があります。失敗なくして成功はありえないという気持ちから生まれた日です」
 
 とてもユニークな日があるのですね。

 次に,

(真冬に鉄をなめる子ども)
Photo_41 
駐日フィンランド大使館「FINLAND」から引用

 説明文:「フィンランドの子どもはたいてい,真冬に鉄をなめる衝動に襲われ,はがれなくなる経験を一度はしています」
 
 何となくわかる気が…(笑)

 そして,

(パーソナルスペース重視の行列)
Photo_42
駐日フィンランド大使館「FINLAND」から引用

 説明文:「フィンランド人はパーソナルスペースを大事にします。バスに並ぶときもこんな感じです」

 ホントですかぁ?(笑)


 こうした楽しい絵文字スタンプが30種類以上紹介されています。

 フィンランドについて楽しく学べる優れたパンフレットだと思います。


まとめ

 今回御紹介したイベントのほかにも,「日本フィンランド外交関係樹立100周年」を記念して,日本各地で様々なイベントが開催されます。

 皆さんもこの機会に「♪はずかしがらないで~ モジモジしないで~」フィンランドとムーミンの世界を楽しんでみられてはいかがでしょうか。

 ねぇ,ムーミン(笑)


<関連リンク>
 「日本-フィンランド外交関係樹立100周年」(駐日フィンランド大使館)
 「ムーミンバレーパーク」(埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ内)
 「ムーミン公式サイト
 「タイムズ・スパ・レスタ」(東京都豊島区東池袋4-25-9 タイムズステーション池袋10階~12階)

<参考文献>
 駐日フィンランド大使館「FINLAND」

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コメント

今晩は^_^
鹿肉のペッパーグリル、食べてみたいですね( ◠‿◠ )
日本人は縄文時代から鹿肉を食べていたようですが、
私はまだありません。

ただ、インドネシアのヤギ肉料理を美味しく食べら
れるので、多分ソースが無くても美味しく食べられ
ると思います(^_^)v

失敗を祝う日、日本にも導入して欲しいですね!
出来れば私の誕生日にしてね(^_^)v

もい!こんにちは(笑)
コメントいただき,ありがとうございます。

鹿肉のグリル,固くてクセがありそうなイメージを持ちますが,やわらかくて美味しかったですよ。
そして,甘酸っぱいリンゴンベリーソースとよく合いました。

鹿肉を召し上がったことないけど,インドネシアのヤギ肉料理は召し上がったことがあるんですね!
ヤギ肉料理の方が,よっぽど珍しいですが…(笑)

インドネシアのヤギ肉料理は,イスラム教の豚肉禁止など宗教的な背景もあるのでしょうね。サテ(串焼き)で食べるのかな。

ヤギ肉,私は食べたことないのですが,クセが強いようですね。
沖縄のヤギ汁もヨモギ(フーチバー)を入れて臭みを抑えているようですし。
ヤギ肉が食べられるなら,鹿肉は抵抗なく食べられますよ!

失敗を祝う日,インパクトがあって,深く考えさせられる日ですよね。
失敗ばかりの私は,毎日祝日ですが(笑)
それが誕生日と一緒なら…みんなから一発で覚えてもらえますね!!

ムーミンがお好きなのかと思ったら、お目当ては料理でしたか(笑)
しかし240分待ちってすごいですね!
食べるために240分も私は待てません…(-_-)
鹿肉は一度だけ、フランスで食べました。
オレンジのソースだったかな?普通に美味しい肉だと思いました。
害獣駆除した鹿肉が一般的に流通するようになったらいいですよね~。

chibiaya 様

イルター(こんばんは)!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

日本フィンランド外交樹立100周年で池袋でフィンランド料理が食べられることを知り,それならフィンランドをテーマに関東へ行くのもいいなと思って,飯能のムーミンバレーパークも旅程に入れました。

ムーミンも好きですよ。
パークでは,真っ先にリトルミーの店へ行き,ミーグッズを探しました(^_^)v
ただ,ムーミンゆかりの飲食店がなくても行ったかと言われれば自信がありませんが(笑)

私,飲食店でもテーマパークでも待つのが苦手なんです。240分はさすがに長いですよね…。

逆にフィンランドと食に関係があるという意味では,マリメッコにも興味を持ってます(^o^)
フィンランド・ヘルシンキにある「マリメッコ社員食堂」とか,天竜浜名湖鉄道都田駅の「駅Café」とか(笑)
https://dlofre.jp/cafe-restaurant/eki-cafe/

鹿肉をフランスで召し上がった経験がおありなんですね。オレンジ系のソースでしたか。
ジビエにはかんきつやベリーの甘酸っぱいソースが合うのでしょうね。
chibiayaさんと同意見で,私も普通に美味しい肉だと思います。

北海道では環境保全のため,増えすぎたエゾシカを狩猟し,食用とする取組みがなされていますが,そうした環境問題に関心を持つ意味でも,美味しい食べ方も含めて鹿肉がもっと流通するようになればいいなと私も思います。

私の住む広島県でも北部の道の駅などに行くと,猪肉・鹿肉・キジ肉など結構売られてるんですよ。

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