昆虫食の研究7 -昆虫年越しそば・虫見そば(バッタ・コオロギ・オケラ・ミールワーム・サゴワーム・カイコのサナギ)-
昆虫スナック・お菓子
広島市内のカフェで,お客様から珍しい昆虫スナック・お菓子を分けていただきました。
(昆虫スナック・お菓子)
写真左から「幼虫ミックス(Mixed Pupae)」,中央上が「スーパーワームチョコレート(CHOCOLATE COATED SUPERWORMS)」,右が「バッタ目ミックス(Orthoptera Mix)」です。
「幼虫ミックス」はミールワーム,スーパーワーム,サゴワーム,カイコの幼虫の塩味ローストです。
「スーパーワームチョコレート」はスーパーワームをチョコレートでコーティングしたお菓子です。
そして「バッタ目ミックス」はバッタ,オケラ,コオロギ(ヨーロッパイエコオロギ,フタホシコオロギ)の塩味ローストです。
(昆虫スナック・お菓子(中身))
昆虫の塩味ローストは,いずれもパリパリした食感で,見た目を気にしなければ,意外とクセはなく,食べやすく加工されています。
スーパーワームチョコレートは,中にカリカリのスーパーワームが入っているのですが,チョコレートでコーティングされているので,こちらも食べやすいです。
塩味ローストの昆虫のうち一番大きい昆虫を店主さんに選んでいただき,お土産としていただきました。
その際,私が年末最後の客だったこともあって,帰り際に店主さんに「あっ,年越しそばの具にいいかも」と口走ってしまいました…。
ただ興味もあったので,本当に昆虫入りの年越しそばを作ってみました。
昆虫年越しそば・昆虫月見年越しそば(虫見そば)
昆虫が映えるように,そばは白い更科そばを使いました。
そばつゆは,「茅乃舎だし」でとっただし汁に醤油・酒・みりんを加え,塩で味を調えました。
具は白ねぎと昆虫のみのシンプルな組み合わせとしました。
そして完成したのがこちらの写真です。
(昆虫年越しそば)
想像どおりの見た目です。
「せっかくのそばとそばつゆが…」と思う気持ちがあったことも事実です。
今回具にした昆虫たちを御紹介します。
(バッタ)
羽根が食べにくかったです。
(コオロギ)
バッタよりも小さい分,食べやすいと思いました。
(オケラ)
コオロギと同じような味・食感でした。
(ミールワーム)
プチプチした食感でした。
(サゴワーム)
カイコのサナギを平たくしたような形をしています。
(カイコのサナギ)
日本でも食用にされています。特有の青臭いにおいがあります。
せっかくなので,玉子をのせて月見そばにもしてみました。
(昆虫月見年越しそば)
虫にばかり目がいくので,月見そばと言うより「虫見そば」と言った方がいいかも知れません。
「見た目がちょっと…」と思いつつ,意を決して食べてみました。
カリカリにローストされていた昆虫たちが,そばつゆを吸って元の昆虫に近い状態に戻ってしまい,その昆虫からだしまで出ました。(「昆布だし」ならぬ「昆虫だし」です。)
かき揚げ天ぷらと同様,あまり汁に浸さず,サクサクの状態で食べる方がよいかと思います。
大晦日にまでお騒がせ記事となってしまい,申し訳ございませんでした。
皆様,良いお年をお迎えください。
<関連リンク>
「TAKEO」(昆虫食専門会社)
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