ガレット・デ・ロワで新年の運試し
公現祭のガレット・デ・ロワ
キリスト教で1月6日は公現祭の日(エピファニー)です。
キリストが神の子として人前に現れた日とされており,フランスではこの日に「ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)」(「王様のお菓子」という意味)と呼ばれる焼菓子を食べる習慣があります。
ガレット・デ・ロワは,アーモンド生地のパイで,ホールの中に「フェーヴ」(元々は空豆という意味)と呼ばれる焼き物のおもちゃが1つ入っています。
切り分けられたガレット・デ・ロワの中にこのフェーヴが入っていた人は,みんなから祝福され,王冠が与えられてその日は王様・王女様になることができ,幸運な1年になると言われています。
ガレット・デ・ロワで新年の運試し
2020年1月5日,広島市内のカフェで,東広島市にあるフランス系パン専門店「ブーランジュリー シェ ジョルジュ(Boulangerie Chez GEORGES)」さんのガレット・デ・ロワをみんなで食べようというイベントが開催されました。
1回につき8人ずつのメンバーで,ホールのガレット・デ・ロワを切り分け,誰が当たるか新年の運試しをしようという企画です。
このイベントに私も参加させていただきました。
席に着くと,テーブルにガレット・デ・ロワが用意されていました。
(ガレット・デ・ロワ)
誰だ~正月の鏡餅用のみかんを置いたのは(笑)
写真上側は王冠とフェーヴです。
本来は陶器のフェーブを入れるのですが,日本ではトラブル防止のため,アーモンドなどを使うことが多いのだそうです。
じゃんけんでガレット・デ・ロワのピースを選ぶ順番を決めた上で,ガレット・デ・ロワを8つに切り分けていただきました。
(8等分されたガレット・デ・ロワ)
この中の1ピースにフェーヴ(今回はアーモンド)が入っている訳です。
じゃんけんで勝った順に1ピースずつガレット・デ・ロワを選びました。
私は4番目でした。皆さんが自分に一番近いのを選ばれていた中,私だけあえて自分から一番遠いのを選びました。
(ガレット・デ・ロワ(1ピース))
みんな一斉に食べ始めました。
ガレット・デ・ロワは,表面がサクサクに焼き上げられたパイ生地,中がしっとりとしたアーモンドケーキ生地で,美味しくいただきました。
しばらくして,私が選んだ隣のピースを選んだ女性にフェーヴが当たりました。
私は王様になることができなかったのですが,この時,最初から私だけアーモンドが大量に入った袋詰めを持ってくればよかったと思いました。
また昨年末から「私1人の参加なら必ず当たるのに…」と店主さんに主張していたことも事実です。
こんな考えの人間には,今後も当たらないでしょう(笑)
フェーブが入っていた女性のお客さんには,王冠と陶器のフェーブがプレゼントされ,みんなで拍手でお祝いしました。
(王冠と陶器のフェーヴ)
その後,王冠をかぶった王女様から私に記念写真を撮るよう御指示があり,何枚かお撮りしました(笑)
ガレット・デ・ロワの模様
ガレット・デ・ロワの表面の模様(レイエ)には,様々な種類があります。
(様々な模様のガレット・デ・ロワ)
写真左が「太陽」,右が「麦の穂」,そして私がいただいたのは「月桂樹」の模様です。
ナイフの先で1つ1つ模様を作られるそうで,大変な作業です。
まとめ
ガレット・デ・ロワによる新年運試しイベントは,とても盛り上がりました。
最近では日本でもガレット・デ・ロワを販売されるお店が増え,徐々に知名度も上がってきています。
ガレット・デ・ロワがあれば,新年から盛り上がること間違いなしです。
<関連サイト>
「ブーランジュリー シェ ジョルジュ(Boulangerie Chez GEORGES)」(東広島市西条東北町2-14-101)
「Cafe Igel あかいはりねずみ」(広島市南区的場町1-7-2)
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コメント
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こんばんわ。
ガレット・デ・ロワをみんなで分けて食べるの、いいですね。
うちは2人で食べるから、盛り上がりにイマイチ欠けます(笑)
模様がお店によってさまざまなので、それを見るのも楽しいですね。
投稿: chibiaya | 2020年1月 6日 (月) 21時49分
chibiaya 様
chibiayaさん,こんばんは。
ガレット・デ・ロワ,chibiayaさんも召し上がったのですね!
フェーヴ出てきましたか?
オーボンヴュータン系のガレット・デ・ロワもいつか食べてみたいです。
レモンケーキもあればもちろんですが(^o^)
模様はお店ごとに好みや得意な絵があるのかも知れませんね。
私が参加したイベントでは,いろんな種類のものがあったので,お店の方にお願いして何種類かガレット・デ・ロワを撮影させていただきました。
お店の人のお話では,年に1回,この時期にしか作らないので,短期間での上達は難しいとのことでした。
投稿: コウジ菌 | 2020年1月 6日 (月) 23時22分
すみません。油断してました(⌒-⌒; )
ハロウィンも日本では最近の風物ですし、関東ではもともと節分に恵方巻を食べる
習慣はありませんでしたからね(^。^)
イベントが増えれば、経済効果も期待出来るし(^o^)
一年中お祭り気分で行きますかv(^ ^)
投稿: なーまん | 2020年1月11日 (土) 15時31分
なーまん 様
なーまんさん,こんにちは。
油断されてたなんて,恐縮です。
なーまんさんに御覧いただけるだけで,とても嬉しいです。
そうですね,ハロウィンや恵方巻は商売との結び付きも大きいような気がします。
これから本番を迎えるバレンタインデーと同様に(^o^)
昨年末,シュトーレンをたくさん食べたのですが,カフェで私が「シュトーレンを恵方巻のように毎年方角を決め,丸かぶりしたら楽しいと思う」と提案をしました。(←相変わらずです…)
今の日本では,消費のテコ入れのため,一年中お祭り・イベントが開催されているような気もします。
それで国内外の食文化が幅広く知られるようになるならば,一年中お祭り男の私は大歓迎でーす(^o^)
投稿: コウジ菌 | 2020年1月11日 (土) 16時10分