ロシア料理の特徴と主な料理5 -松ぼっくりのヴァレーニエ-
広島から成田空港経由でロシアのウラジオストクへ旅行されたカフェ仲間からのお土産,「ヴァレーニエ」を少しいただきました。
ロシアでは,果実などのシロップ漬けを「ヴァレーニエ」と言います。
お土産のヴァレーニエは,松ぼっくりで作られたヴァレーニエでした。
(松ぼっくりのヴァレーニエ)
シロップをいただいてみると,松葉を嗅いだ時と同じ,松独特の香りが口の中に広がりました。
松ぼっくりの風味が楽しめるシロップだけを味わい,中の松ぼっくりまでは食べないのではないかと思いましたが,カフェ仲間から「これだけ松ぼっくりが入っているなら,松ぼっくりも食べられるはず」というお話が出て,興味本位でみんなで松ぼっくりも食べてみることとしました。
(松ぼっくりのヴァレーニエ(松ぼっくり))
1個が1~2cm程度,キイチゴほどの大きさの小さな松ぼっくりです。
お店のナイフとフォークをお借りして,松ぼっくりを食べやすく切ってみました。
(松ぼっくりのヴァレーニエ(松ぼっくり中身))
シロップに漬けてあるとは言え,松ぼっくりなのでそれなりに硬さがありました。
切り分けた松ぼっくりをいただいてみると,弾力があり,かみしめるほどに甘い松の香りがしました。
(食べ物ではありませんが)食感はコルクやおがくずに似ていると思いました。
季節の果実などを使って作られるロシアの保存食「ヴァレーニエ」。
パンに塗るだけでなく,紅茶に入れてロシアンティーにしたり,ヨーグルトやアイスクリームに添えたりと,様々な楽しみ方ができそうです。
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コメント
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こんにちわ。
松ぼっくりのシロップ漬けなんてものがあるんですねー!
まだまだ知らない食べ物がこの世にはたくさんあるようです(笑)
投稿: chibiaya | 2020年2月 6日 (木) 14時20分
chibiaya 様
chibiayaさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます。
松ぼっくりを食べるなんて,日本でそう思う人はあまりいないですよね(笑)
今回のシロップ漬けも,松ぼっくりが小さいし,食べられるとおっしゃった人がおられたから食べたのですが,そうでなかったら,ちょっとかじって終わりだったと思います(^^;)
あと,「自分たちだけがまともなものを食べている」と思うのは,ちょっと危険な気がします。
知らない食べ物にもどんどん挑戦し,その奥にある文化も理解できればいいなと思います。
投稿: コウジ菌 | 2020年2月 6日 (木) 23時29分
実家のある茅ヶ崎にはそこら中に松林があり、松ぼっくりはいくらでも落ちていますが、
まだ小さくて青いやつでないと食べられないようですね( ´ ▽ ` )
勝手に収穫したら怒られてしまいますね(^o^)
一度食べてみたいとは思いますが(^ ^)
投稿: なーまん | 2020年2月 7日 (金) 19時47分
なーまん 様
なーまんさん,こんばんは。
いつもコメントいただき,ありがとうございます<(_ _)>
茅ヶ崎が御実家とはカッコイイですね(^-^)
松かさが大きいのは即無理だと思いますが,かと言って小さいのも食べられるという発想にはなかなかなりませんよね。
今日,お土産をいただいた仲間にお会いでき,お話を伺いました。
私は「日本のお城に松が植えてあるのは,景観だけでなく,救荒食の意味合いもある」という話を聞いたことがあるので,「もしかしてロシアではほかに食べるものがなくて松ぼっくりまで食べたのでは」と尋ねたところ,どうやらそういった食糧難の歴史もあって,松ぼっくりを食べるようになったみたいです。
なーまんさんも,成田空港から約2時間半のウラジオストクで本場の松ぼっくりを召し上がってはいかがでしょう(笑)
あとロシアの話で面白かったのは,あれほど広大なロシアでも,文化や方言の差異がほとんどないという話でした。
日本だと広島だけでも独特な方言なのに…(笑)
投稿: コウジ菌 | 2020年2月 8日 (土) 22時23分