三色しらす丼とお宝トマト -広島県呉市倉橋町-
広島県呉市倉橋町を訪問しました。
呉の市街地を抜け,音戸大橋を渡ると倉橋島です。
倉橋町はその島の南側にあります。
天然の入り江を有する倉橋町桂浜は,かつて遣唐使船が建造されたという話もあるほど昔から造船の盛んな所です。
(遣唐使船模型)
「くらはし桂浜温泉館」入口に展示されている遣唐使船1/10模型です。
今回は,こちら「くらはし桂浜温泉館」のお食事処で私が毎年6月頃に味わっている倉橋の名産,しらすを使った三色しらす丼を御紹介します。
三色しらす丼
瀬戸内地方では,毎年6月頃,しらす漁が解禁となります。
この時期になると,現地でないと味わうことが難しい,獲れたての「生しらす」がたっぷりのせられた「生しらす丼」を味わうことができます。
倉橋は私が住む広島市内からだと車で1時間以上かかる場所ですが,それだけの価値がある旬のしらす丼を求めて,今年も倉橋を訪問しました。
「くらはし桂浜温泉館」館内のお食事処「海里部(かりぶ)」で,「三色しらす丼」(1,000円)を注文しました。
こちらのお店は,この時期になるとしらす料理を求めて多くのお客さんが訪れ,かなり待つことになるのですが,今年は「しらす丼」のみ注文されるお客さん用に別会場が設けられ,「お急ぎの方は食券を購入してこちらの会場でどうぞ」と案内されていました。
興味もあって,食券を買ってこの会場で注文したところ,会場内にしらす丼用の材料が用意されていて,何と牛丼チェーン店並みのスピードで三色しらす丼を提供していただきました。
(三色しらす丼)
ご飯の上に,釜揚げしらす(写真右上),生しらす(写真右下),そして赤い梅しらす(写真左)がのせられています。
別皿の生玉子の黄身を中心にのせ,醤油をかけていただきました。
釜揚げしらすは,身がふわふわで,しらす本来の持ち味を楽しむことができました。
生しらすは,獲れたて新鮮で,磯の香りとともにプリプリの食感を味わうことができました。玉子の黄身と絡めていただくと,こちらも相性が良かったです。
梅しらすは,しらすを梅漬けで着色・味付けしたもので,梅の程良い塩味と酸味が効いていて,ふりかけのような感じでご飯がすすみました。
お宝トマト
「くらはし桂浜温泉館」で,倉橋特産の「お宝トマト」が売られていたので購入しました。
(お宝トマト)
小ぶりで真っ赤なトマトです。
甘くて,程良い酸味もあります。
冬でも温暖な瀬戸内の島の気候を利用し,毎年1月から6月ごろまで収穫されています。
広島市内のスーパーなどでもなかなか見かけることがないのですが,まさにお宝級の味です。
しらすとともに,毎年いただくのが楽しみな倉橋の食材です。
<訪問店舗>
「お食事処 海里部」(広島県呉市倉橋町431番地 くらはし桂浜温泉館2階)
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梅で色と味をつけるとは、ナイスアイデアですねv(^.^)
鎌倉なら代わりにちりめん山椒を添え、茅ヶ崎ならタタミイワシをブッ刺すと思います( ^∀^)
肉好き野菜嫌いのなーまんですが、トマトは大好物!
実は湘南台の近くはトマトの名産地v(^ ^)
フルーツトマトはマスコミにも取り上げられている様です(^.^)
シラスとトマト、なんだかご縁を感じますねv(^.^)
投稿: なーまん | 2020年7月 4日 (土) 10時37分
なーまん 様
続いてコメントいただき,ありがとうございます。
お気遣い,感謝申し上げます<m(__)m>
江ノ島でもしらす丼をよく見かけましたが,梅漬けで色・味を付けたのは珍しいと思います。
鎌倉のちりめん山椒は想像できますが,茅ヶ崎のタタミイワシは初めて知りました!
鵠沼のカタクチイワシを使った魚醤など,湘南はイワシやシラスがたくさん獲れるんですね!
そして湘南台あたりはトマトも有名なんですね。
今度ぜひ味わってみたいです!
こういう話の展開になるとは。湘南の情報ありがとうございました。
とても嬉しいです。
江ノ島のしらす丼もあるので,なーまんさんにはぜひお読みいただきたかった記事でした!(^^)!
またそちらに伺いたいです。
投稿: コウジ菌 | 2020年7月 4日 (土) 11時10分