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2020年7月15日 (水)

季節限定・丸ごと桃のタルト -丸ごと桃のタルトの特徴と魅力-

 初夏は桃が美味しい季節です。

 多くの洋菓子店では,この季節(6月~8月)限定で桃を使ったケーキが販売されます。

 「丸ごと桃のタルト」です。

(丸ごと桃のタルト)
Photo_20200714195601

 桃の外皮と種を取り除き,丸ごと1個贅沢に使用しているのが特徴の洋菓子です。

 見た目にインパクトがありますよね。

 旬の時期になるとお店の冷蔵ケースにそっと陳列されていることが多いのですが,実はお店の一押しで,待望するファンが多いケーキでもあります。

 私は関東でも関西でもこのケーキを見かけたことがあるので,おそらく桃が旬の時期に全国的に販売されているのではないかと思います。

 桃をのせる台としてタルトが使われることが多いため,一般的に「丸ごと桃のタルト」という名称で呼ばれています。
(桃だけで販売されているお店もあります。)

 その他の名称としては,「ももか(桃華)」,「桃香(ももか)」,「桃彩」,「丸ごとピーチ」,「ももちゃん」,「桃丸」,「桃娘(ももこ)」,「とっても桃娘」,「丸ごと桃プレミアム」,「桃次郎」などがありますが,いずれも基本は同じ製法です。

 同じ桃が採れる時期は短いため,販売期間中に白桃・黄桃など,その時々でベストな桃を使って提供されているお店もあります。

 そしてもう1つ特徴があります。

 桃の中心部,種をくり抜いたところに,カスタードクリーム(または生クリーム)が詰められていることです。

 パティシエから伺ったお話では,このケーキは実質,桃の品質と中のカスタードクリーム(または生クリーム)で評価が決まってしまうため,中に詰めるクリームでお店の特徴を出されているそうです。

(丸ごと桃のタルト(中身))
Photo_20200714195602

 高級感あふれるケーキなので,私はナイフとフォークで桃を縦に切り分けながらいただきますが,こうすると桃とクリームをバランスよくいただけます。

 甘くて香り高い桃をクリームがうまく包み込んでくれ,口の中で美味しい桃のケーキに変化するのです。

 今回いただいた丸ごと桃のタルトは,甘くてやわらかい白桃と,しっかりと卵黄の風味がする濃厚なカスタードクリームが使われており,桃とプリンを一緒にいただいているような美味しさでした。

 桃を1個丸ごと使っているので,ショートケーキの中では少し高めですが,それだけの価値はあるケーキです。

 ネットで検索したり,直接お店に問い合わせたり,お店の陳列ケースを見て回ると必ず見つかりますので,桃がお好きな方はぜひ今の時期にどうぞ。


<店舗情報>
 「パティスリー オーサム(Awesome)」(広島市南区宇品西6-4-10)

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コメント

おはようございます。
ここ数年、この時期になると桃まるごとのケーキをよく見かけるようになりました。
贅沢な感じのするケーキですよね。ナイフも使うとさらに高級感が(笑)
…が、私はあまり食べたいと思わないので買ったことがありません(^^;)

最近フルーツが高くなったと感じます(*´-`)
桃はメロンと並ぶ高級フルーツですね!
まだ今シーズン1回しか食べていません(。-_-。)
どちらかというと素材の味を楽しみたい派ですが、ビジュアルやクリーム等との
調和を楽しむのも料理の醍醐味なのでしょうね^ ^
本当の醍醐の味は知りませんが( ̄∀ ̄)

chibiaya 様

chibiayaさん,こんにちは!
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

やっぱりchibiayaさんも,ここ数年の丸ごと桃のタルトの傾向にお気付きでしたか!
私もここ数年,洋菓子店へ行くと,レモンケーキとモンブランと丸ごと桃のタルトばかりチェックしています(笑)

高価なケーキなので,ナイフとフォークを使い,なるべく贅沢な気分で味わうようにしています。

お住まいの埼玉は洋菓子店・パティスリーが多いと聞きますので,見かけられることも多いと思います。
お店によっては,メロン丸ごとタルトというのもありますよ。
レモン丸ごとタルトは…見たことありませんが,また,食べてもすごい酸味だと思いますが,見つけたらお互い即買いですよね(^-^)

なーまん 様

なーまんさん,こんにちは(^-^)
いつもコメントいただき,ありがとうございます。

桃やメロンは高級フルーツで,普段なかなか食べられませんが,だからこそ,それだけでも立派なスイーツ・ケーキとして扱われるのでしょうね。
フルーツは皮や種を除くのが面倒だという人も多いと思いますが,だからこそ今回の「丸ごと桃のタルト」のような楽に素材そのものを食べられるお菓子が人気なのかも知れません。

素材そのものの味を生かしつつ,ビジュアルや組合せ,調理法でも勝負するのが料理人・お菓子職人に求められる資質なのでしょうね。

以前,なーまんさんが召し上がったのは「醍醐」ではなく「蘇」でしたね。
醍醐味と呼ばれるくらいですから,きっと深い美味しさがあるのでしょうね。
秦野市の御当地食として販売してもらえば,それを旅の醍醐味としてすぐ訪問するのですが(^^♪

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